4 おわりに
地域包括ケアシステムの実現のためには、保険者や地域包括支援センターのバックアップ体制はもちろん必要です。同時に、個々のサービス事業者もその観点からサービス提供を考える必要があり、
何よりも実際にサービスをコーディネートするケアマネジャーがその認識の下に、地域の社会資源に目を配り、一人ひとりの利用者の個性・環境に合わせ、社会資源を活用し、本人の潜在(残存)能力を引き出し、生きる力へとつなげる「ケアマネジメント」を行う必要があります。
現在、ケアマネジメントのあり方等の検討が進められているようですが、制度が転換した後に、制度に関わる議論が行われているのは、
腑に落ちないことと思います。新たな仕組みにふさわしい「ケアマネジメントの方法」が提示されないまま、新たな制度を古い仕組みのまま継続することは、改革の意味を失わせかねません。事業者が法令遵守に努めるように、速やかな仕組みの整備を行うことが求められています。

【地域包括ケアの5つの視点による取組み】 地域包括ケアを実現するためには、次の5つの視点での取組みが包括的(利用者ニーズに応じた1~5の適切な組み合わせによるサービス提供)、継続的(入院、退院、在宅復帰を通じて切れ目のないサービス提供)に行われることが必須です。
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(参考)社会保障・税一体改革検討会資料、その他