6.一般的な靴の選び方のポイント(2)
靴による足のトラブル このような靴を選ばないようにしよう
新しい靴を購入する際、たとえ自分にあったサイズの靴であってもそれはあくまでも寸法的な目安だけなので、必ず両足に履き、歩いてみるようにしましょう。ここではその時に確認しなければならないシューフィッティングのチェック項目とその内容を示します。図1の番号の箇所と照らし合わせながら、今後の靴選びに役立ててみてください。
靴のサイズ
足の寸法に適した靴のサイズですか?
靴のサイズは、日本ではJIS規格で定められている足長(足のかかとから一番長い趾先までの長さ)と足囲によって表示されています(図2)。そして、足長の数値に最も近い0.5きざみのサイズ表示の中で最も適切に近い靴サイズと考えて下さい。例えば足長が23.4cmであればサイズ表示としては23.5が適していると考えます。ただし、各メーカーの靴の木型(靴を作るための元型)は違います。なお足囲表示については『足と靴と健康協議会ホームページの資料室のJIS靴のサイズ表』を参照してください。
かかとのカーブ
かかと部分のカーブが足に食い込んだり、すき間があきすぎたりせずにピッタリ合っていますか?
かかとに合わないと、靴ずれの原因になります。
アーチのカーブ
足のアーチを圧迫しすぎていませんか?
場合によっては慣れるまで違和感があることもあります。靴によってですが補正が可能な箇所ですので、相談してみましょう。
趾付け根の幅
母趾・小趾付け根間の幅、さらにつま先に向かっても圧迫が強すぎませんか?

足趾は、歩くたびに全体でバランスをとりながらしなやかに曲げたいところです。足趾は変形をおこしやすいところです。外反母趾(図3)の場合には特に気をつけましょう。
母趾の高さ
母趾のトップ(爪の部分)が当たりすぎませんか?
お店ではいているだけではそれほど痛みにならなくても、長時間歩くことで爪の内出血がおこりやすくなります。本革の場合は補正も可能ですので相談しましょう。
趾付け根の幅
歩いたときに指先全体がきつすぎませんか?

つま先には、必ず歩くためにゆとりが必要です。足りなすぎるとハンマートウといって足趾の各関節が曲がって変形することがあります(図4)。
外くるぶしの下の当たり
外くるぶしの下が、靴のトップライン(靴のふち)に当たりませんか?
もし当たる場合は、外くるぶし下に傷ができたり違和感があるのでやめます。