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高齢者の入浴

2.自分に合った靴選びの大切さについて (2)

お店にはたくさんのおしゃれな靴が並べられ、洋服に合わせて選びたいところですが、合わない靴を一日履いて、疲れたり傷をつくってしまい、途中から足を引きずるように帰ってきた経験は誰もがあることと思います。さらに、年配の方にとっては、足だけではなく膝や腰までも痛めてしまうことにつながります。出かけるときは、できるだけ履いている時間を考えて靴を選ぶようにしましょう。(図4)

日本の靴の歴史はまだ浅いので、靴選びの大切さはまだまだ一般に知られていないのが現状です。
足はみんなサイズはもちろん形も違います。さらに一日の中でも変化します。 そのため多くのデザインやサイズが求められますが、それでも誰にでも合うわけではないため、中敷きや補正パッドなどで調整することが大切ですが、それをきちんとやってくれるところが少ないのが現状です。
生まれてから死ぬまでだれもが元気に歩き続けていくためには、自分の足に合った靴の選び方と履き方を正しく知ることはとても大切なことです。それは、足だけではなく、身体全体を守っていくことにつながっているからです。

靴を買うときは、両足ともしっかり履いて、しばらく歩いてみます。自分に合わないところがあったらそのことをきちんと伝え、調整できるかどうかを確認します。また、靴によって調製できるものとできないものがあります。
だからといっていつも足に良い靴ばかりを履いているのではつまりません。結婚式などで履く靴は、服に合わせておしゃれなものを選びたいものです。ただしそのような靴は長時間履き続けないで途中で履き替えるようにすれば、足を痛めずに十分におしゃれを楽しむことができます。いろいろな靴を楽しむためには、なんといっても足を守り続けることにつきます。
今日からご自分の足をよく観察し、靴のチェックをしてみませんか。

絵(図4):『高齢者・障害者の生活をささえる福祉機器Ⅱ 立ち座り 歩行 靴 車いす 電動三・四輪車』 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団発行 より