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高齢者の入浴

2.部屋からの移動、脱衣場にて

部屋から浴室へ

浴室やトイレなどの水回り関係の設備は、日常の生活の場(部屋)から遠いことが多いため、部屋から浴室への動線について部屋間の段差がなるべく生じないようにするとともに、転倒などに注意して歩くようにしましょう。

脱衣場の温度や衣服の着脱について

衣服の着脱について
*座った状態なら安定して脱衣ができます

脱衣場は暖かくするようにしましょう。特に冬は、部屋と脱衣場、浴室にあまり室温差が生じないような配慮が必要です。急激な温度差が身体に衝撃を与え、心不全などを引き起こすこともあります。脱衣場にもヒーターなどを設置することが望ましいでしょう。

高齢者は足腰が弱くなっているため、衣服の着脱のときには、身体を安定させるために、なるべく座って行うとよいでしょう。座位が不安定な場合は、背もたれや肘掛けがある椅子が有効です。ただ、肘掛けは着脱時に邪魔になる場合もあるため、可動式や取り外せるものが便利です。用途が合えば、シャワーチェアと兼用するのも一つの方法です。また、脱衣場や浴室はあまり広くない場合が多いので、多く物を置くと動きが制限されたり、介助者のスペースが失われるため、余分なものはなるべく置かないようにしましょう。

脱衣場も床が濡れますので、足下は、滑り止めマットやすのこなどを敷いて、滑らないようなしっかりとした対策が必要です。