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  3. 介護ロボット導入が施設運営に及ぼす効果等について
  4. 持続可能な介護の実現に不可欠なツールとして認識すること

介護施設のICT化とロボットの活用で介護はどう変わるか

第2回(後半)介護ロボット導入において施設運営で考慮すべき点について

3.持続可能な介護の実現に不可欠なツールとして認識すること

 平成30年度の終わりに厚生労働省より発表された「介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン」(以下、ガイドライン)は、少子高齢化の進展により加速する要介護高齢者の増加と生産年齢の介護人材不足を見据えた上での介護施設における業務改善の進め方を示した手引きです。上位目標に「介護サービスの質の向上」が掲げられ、7つの視点から分類した業務改善のノウハウが収められています。私たちの介護・福祉業界においては既に人材不足で大変な状況ですが、この先ますます担い手が少なくなっていく状況でもサービスの質を落とさずに向上させるための業務改善の秘訣、言うなれば介護の持続可能性を確保するための道筋がこのガイドラインに示されているのです。その7つの視点において「業務の明確化と役割分担」という分類に介護ロボットの導入が位置づけられています。最早、介護ロボットの導入は、持続可能な介護の実現に不可欠なツールであるという認識のもとに検討していく必要があるということです。

<参考情報>
介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン改訂版(令和4年3月発行)