♪ お正月は ええもんだ
雪のような まま くって
こっぱのような どど(注) くって
油のような 酒飲んで
お正月は ええもんだ ♪
注【木の葉のような魚(さかな)】
これは、日本がまだ貧しかった時代に歌い継がれた、お正月情景の童歌(わらべうた)です。
白いご飯、お魚、そしてお酒は何よりのごちそうであり、そのごちそうを食べることのできるお正月を喜んで迎える状況が目に浮かぶようです。
元日の朝を迎え「あけましておめでとう」の挨拶を交し合いながら、お正月の過ごし方や、おせち料理も各地方やご家庭でそれぞれの習慣があるようです。
お正月はまた、日ごろ疎遠になっている親族などのお客と交流する機会や場も多くあると思います。
お客様になって訪問したり、逆にお客様を迎えるなどの状況の中で、子どもから見ればお父さん、お母さんにつながるおじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、いとこなど親族との交わりを通して、命のつながりを感じ知る機会にもなるでしょう。
そして、お正月という「ハレ」の日を通してお母さん、お父さんの子どもの頃の様子、祖父母や身近な人たちのお正月風景、遊びなどを聞き、たこあげ、羽つき、かるたとり、トランプ、こま回し、折り紙、おてだま、おはじき、まりつき、などなど昔ながらの遊びを一緒に遊び、スマホなどの携帯機器やゲーム機とは違う遊びの面白さ、楽しさをお子さんに伝えてください。
子どもたちにとっては、遊びの世界を広げる体験となるでしょう。
今を生きる子どもたちに、いろいろな行事や遊びを日本の文化として伝えていくことも、大人の役割ではないでしょうか。
福祉保健局 少子社会対策部 保育支援課 大橋紀美子
※ 当コラムは保育園勤務経験者などの方々に、子育てのヒントとなる小話などをいただいて掲載しています。