2.杖の選び方
杖を選ぶときは専門家に相談を
杖を選ぶときは理学療法士などの専門家に相談するようにしましょう。転ばぬ先の杖ということも言われますが、いつでもどこでも杖を使っていると、本来自分の持っている身体的な機能が落ちてしまうことにつながります。身体的な機能が落ちないように杖を使いこなすことも大切なことです。その点で専門家によるアドバイスが大切です。
杖の長さの決め方
杖の握りの高さは、体重をかけるとき適度な位置にこないと使いにくいものです。柄の長さを決めるには、次のような方法があります。どちらも大体同じ長さになります。靴はいつも履いているもので測ります。
腕を下ろした正しい立位姿勢で、杖を体側に垂直に立て、手首の骨が出ているところが握りの位置の目安。歩行時、ひじが約150度曲がる程度が良い。
脇の腰骨の一番出っ張ったところから、足元まで垂直におろした状態の長さのもの。
姿勢によっても適正な長さが異なる
腰や背中が曲がったやや前傾姿勢の高齢者には2〜3cm短めにするとよい場合が多いようです。おおよその長さは、いつもはいている靴を履き、前傾姿勢のまま身長を測り、2で割り3cmを加えた長さです。