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第4回 「認知症デイサービスセンター活用モデル事業(認知症デイサービス施設を利用した短期宿泊)」
特定非営利活動法人サポートハウス年輪 理事長 安岡 厚子

筆者紹介

安岡厚子(やすおかあつこ)氏
安岡厚子 特別養護老人ホーム併設のデイセンター、障害者の自立支援組織、有料老人ホーム等で現場体験。これらの経験から仲間とともにサポートハウス年輪を設立、初代代表、2003年6月より現職。同法人が運営する都内2か所のグループホームの代表。
また、1995年から2003年まで市議会議員2期を務めた。 介護支援専門員、東京都認知症介護指導者。著書「別居介護 成功の秘訣」(創元社)など。

法人紹介

特定非営利活動法人サポートハウス年輪

認知症高齢者を中心に24時間在宅支援をすることを目的に1994年に設立。
賃貸マンションの1階で、「年輪デイホーム(認知症対応型通所介護事業所)」を運営中。居室の床に杉板を貼り、桐箪笥や茶箪笥などを置いて認知症ケアに適した環境でデイサービスを行っている。また、通常のデイサービスの時間外(早朝・夜間・泊り)にサービスを提供する「ナイトホーム」も実施している。
この他、居宅介護支援、訪問介護、配食サービス、グループホーム(都内2ヶ所)などの事業を実施。
法人HP:http://www.npo-fukushi.com/

1.はじめに

グループホーム入口 NPO法人サポートハウス年輪は西東京市田無町で、在宅ケアサービスを提供して18年目を迎えています。団体設立より認知症高齢者と家族の在宅生活の支援を行ってきました。「いつまでも地域で暮らし続けるために」をモットーに活動を続けています。

 今回紹介する認知症デイサービス「年輪デイホーム」は1996年に月1回(日曜日)、利用定員5名で始めたデイホームが出発点です。認知症高齢者本人と家族や地域住民の協力を得て、バザーなどで資金を得て1998年にマンションの1室に拠点をもつことができました。

 2000年からは介護保険対象サービスとして、現在のマンション1階に拠点を移し、2002年からは2ユニット(定員24名)の認知症デイサービスとして運営しています 。