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  3. 福祉サービス事業所の働きやすい職場宣言実現について
  4. 福祉サービス事業所の働きやすい職場宣言実現について-第1回-

福祉サービス事業所の働きやすい職場宣言実現について

福祉サービス事業所の働きやすい職場宣言実現について-第1回-

3.ルール作りと評価

 新しい2つの取り組みは好評をいただき、続々と新しい人材をお迎えすることができました。そして指導専従者を配置するなど丁寧に研修を進めた結果、ゆっくりとですが着実に職場を支える「新しい力」が誕生していきました。
 ただ、一方で新たな問題も発生して参りました。同じ仕事をしていても、人によって完成度が異なってしまい、「同じお給料なのに。」という不満が現れ出したのです。
 完成度とは、一つの仕事の単位を終わらせる時間であったり、出来栄えそのものであったりします。人対人のお仕事ですから、そうした完成度にバラつきがあることは運営側としては許容できるのですが、働く人の立場に立って考えるとこれはストレスに感じるものなのです。
 そこで、私たちの事業所は新たな仕組みを考えました。それはいわゆる「人事考課」の仕組みです。職員全員が自分を含めた全員を評価します。(資料3)
 評価の基準はごく常識的なもので、大人なら改めて言われるまでもない社会人としては基本的なことが多くを占めています。ただ、これを職員が必携する「職員ハンドブック」として冊子化して、毎年研修を行い全員で読み合わせることに意味があります。
 各人の常識には多少なりともズレがありますので、そのすり合わせを行うという意味の他、「研修」を通して上書き強化(再確認)するための仕組みなのです。
 ハンドブックの中には、法人理念、福祉の仕事に携わる者としての倫理、職場マナーやルールなどが掲載されております。(資料4)
 人事考課は年3回行われており、最終的には責任者からフィードバック面接が行われます。ここで各人は今期の反省点や次期の課題を確認することができ、成長へと繋げることができます。