特集:福祉における「経営」を考える


高橋園長は、保育士、栄養士を含めすべての職員に経営感覚が必要と考え、これを事あるごとに伝えてきました。「たった1人の店員の応対ぶりが、デパート全体の印象を決めてしまうことがあります。保育所も同じこと。経営に関する最終判断や責任所在は園長や理事長にありますが、1人ひとりがサービスの提供者として経営に関わっているのは間違いありません」と高橋園長は言います。

このため新人・ベテランを問わず、職員は積極的に外部の研修に送り出してきました。福祉経営塾もその1つです。高橋園長は「話を聞くだけの研修だと一過性の刺激にとどまりやすいですが、福祉経営塾は受講後の宿題やディスカッションおよびフォローの機会があるので、学んだことが身に付きやすいと思います。これを活用しない手はないでしょう」と評価します。

日常の業務やQC活動、研修受講と職員のやるべき職務は多いですが、効率的な運営ができるよう工夫をし、有給休暇の消化率はほぼ100%だといいます。




>> 社会福祉法人至誠学舎立川 至誠第二保育園

【 保育所概要 】
●定員106名(分園含む)、職員数36名(非常勤職員含む)
※同法人はほかに、日野市内で「万願寺保育園(定員45名)」を運営しているほか、立川市内で各種の老人施設・保育所・児童養護施設と小規模通所授産施設を運営、公立保育所と都立病院院内保育室を運営受託している


【所在地】日野市大字日野1183-3
【電話】042-581-0446