
このグループホームと並行し、支援費制度の施行をにらんで準備を進めたのが、知的障害者などの居宅介護等事業を行う「ライフネット」です。これを開設するにあたっては、職員全員に2級ヘルパーの資格をとらせ、一方で2級ヘルパーの資格をもつ新人の採用も増やしました。
自閉症や多動症をもつ知的障害者の介護をいきなり担当させるのはハードルが高いため、中・軽度の知的障害者の介護から徐々に慣れるようにし、ベテラン職員から支援のノウハウを学ばせるなどして定着を図りました。
施設内での全職員を対象とする研修の機会も増やしました。ここでとくに注力したのは、変化への対応が鈍りがちなベテラン職員の戦力強化です。
長年勤めてきたベテラン職員には、それぞれ得意分野があります。制度に強い、利用者1人ひとりのライフヒストリーに詳しい、などです。そこで、ベテラン職員を講師役にした研修を実施することにしました。人前で喋るのが苦手だったベテラン職員も次第に上達し、全員でそのノウハウを共有することにも役立ちました。さらに、福祉経営塾や他の施設見学などで学んだことを皆の前で報告させ、自分の施設・事業所におきかえて課題発見をさせる機会も設けました。大竹施設長は「職員の育成は将来のための投資」と断言し、「今までは障害者へのサービスをめぐる議論ばかりしてきた。これからは経営についても議論できる人材に育てたい。そのた には福祉経営塾はとても有意義」とも言います。
地域での暮らしを支える多様な拠点を設け、どの施設でも、どの事業所でも通用する福祉のプロを育ててきたけやきの杜。今後もさらに事業を広げていく考えです
施設内での全職員を対象とする研修の機会も増やしました。ここでとくに注力したのは、変化への対応が鈍りがちなベテラン職員の戦力強化です。
長年勤めてきたベテラン職員には、それぞれ得意分野があります。制度に強い、利用者1人ひとりのライフヒストリーに詳しい、などです。そこで、ベテラン職員を講師役にした研修を実施することにしました。人前で喋るのが苦手だったベテラン職員も次第に上達し、全員でそのノウハウを共有することにも役立ちました。さらに、福祉経営塾や他の施設見学などで学んだことを皆の前で報告させ、自分の施設・事業所におきかえて課題発見をさせる機会も設けました。大竹施設長は「職員の育成は将来のための投資」と断言し、「今までは障害者へのサービスをめぐる議論ばかりしてきた。これからは経営についても議論できる人材に育てたい。そのた には福祉経営塾はとても有意義」とも言います。
地域での暮らしを支える多様な拠点を設け、どの施設でも、どの事業所でも通用する福祉のプロを育ててきたけやきの杜。今後もさらに事業を広げていく考えです
○ 主な事業の広がり
昭和53年 親の会が小規模作業所を設置
昭和61年 社会福祉法人設立 通所授産施設(希望園)を開設
平成11年 会員制の生活支援事業「オアシス」を開始
平成13年 グループホーム「むさし」を開設
ホームヘルプサービス事業を開始
平成14年 クリーニング取次店を開店
平成15年 新たに通所授産施設(さくら)を開設
平成17年 豆腐販売の店舗を開店
昭和53年 親の会が小規模作業所を設置
昭和61年 社会福祉法人設立 通所授産施設(希望園)を開設
平成11年 会員制の生活支援事業「オアシス」を開始
平成13年 グループホーム「むさし」を開設
ホームヘルプサービス事業を開始
平成14年 クリーニング取次店を開店
平成15年 新たに通所授産施設(さくら)を開設
平成17年 豆腐販売の店舗を開店

>> 社会福祉法人 けやきの杜
【事業概要】
●生活支援事業
知的障害者グループホーム2カ所(定員合計11名)
会員制生活支援事業(会員数約60名)
知的・身体・児童居宅介護等事業(契約者数100名)
●日中活動支援事業
知的障害者通所授産施設3カ所(定員合計57名)
心身障害者訓練事業2カ所(定員14名)
【職員数】一般職員33名、非常勤職員20名
【所在地】法人本部/国分寺市戸倉4-14-7
【電話】042-321-2200