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聞こえに不安を感じてきたら

4.「聞こえ」を補助する福祉用具(2)

2.「補聴器」以外の用具について

音を拡大する補聴機器、音を振動や光に変えて知らせる代替機器があります。 補聴器を装用している高齢者が、聞こえにくいことによって感じる不自由さの上位5項目は下記のとおりです。(平成16年 全国老人クラブ暮らしの中の聞こえの調査より)

  • 会議・会合・集会での不自由
  • 銀行、病院の呼び出しがわからない不自由
  • テレビについての不自由
  • 電話の不自由
  • 会話の不自由

これらの不自由さを軽減するため、以下のような道具が販売されています。

 

筆談の道具

磁気パネルにマグネットペンで書いたり消したりできる筆談ボード。
2色筆記ができるものや様々なサイズ、デザインが用意されています。
電池内蔵のこれまでとは違った、表面を傷つけないものであれば専用ペン以外で書けるものも。
筆談の道具 磁気ボード
 

イヤホンや磁気ループで聴く

指向性マイクで集音、イヤホンや磁気ループで聞くタイプのものや、距離の離れた話し手の声を無線で飛ばし、耳元で聞くシステムなどがあります。
ワイヤレスガイドはM-リンク・タイループとも使用できます。
聴次郎|ワイヤレスガイド
 

呼び出し

双方向の送受信機や複数呼び出しができるもの、腕時計型の受信機になっているものや、防浸型で浴室に取り付けできるものなど様々な種類があります。
リスコール2|ウィンブル2・ウィンブル4|合図くん05|呼び出しを補助する福祉用具
 

テレビ・音楽を聴く

テレコイル(T-コイル、MTともいわれる)内蔵型補聴器を利用して聴くもの、音を拡大して裸耳で聴くもの、骨導で聴くタイプのものなどがあります。様々な機器を組み合わせて利用することも可能です。
M-リンク|テレビダイレクト(赤外線テレビリスナ)|コードレススピーカーシステム|テレコイル

家庭用ループシステム(ループ誘導パッド)、音量増幅器

 

光で着信を知る

電話/FAX、インターホンの着信を光でお知らせします。
パトライトF有線タイプ|電話ですよ!|ミニストロボ|光るチャイム|回転灯
 

電話を聴く(電話補助器具)

電話本体に接続または受話器に接続して裸耳で聴いたり、骨導やT・MT機能付き補聴器を利用するもの、電話の着信を光で知らせるものなどがあります。また、難聴者・高齢者用電話機もあります。
コンタ|スイッチボックス|マイアンプ|ジャンボプラス(難聴者・高齢者用電話機)|ミミコンフォート|テレアンプIII
 

耳にあてて会話を聞く

本体を耳にあてて聴いたり、イヤホンで聴くことができます。

火災を知る

火災を光や振動、臭いで伝えるもの、腕時計型受信機と連動できるものなどがあります。

【参考資料】

「補聴器の種類と選び方・使い方」
 東京都心身障害者福祉センター 言語聴覚士 馬屋原 邦博 ・ 筒井 優子

「補聴器をどう選びますか」
 聞こえと補聴器の相談会 言語聴覚士 関 宜正

「みみカタログ 2011 改訂版」 ダブル・ピー株式会社

「聴覚検査の実際 改訂3版」
 日本聴覚医学会 編・立木 孝 監修 (南山堂)

(敬称略、順不同)