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義肢・装具について

1.義肢について

1.義肢

図1 装飾用義手義肢は事故などにより手足の一部を切断した際などに、元の手足の形状や機能を再現するために使用するものです。義肢はさらに義手と義足に分類されます。義手は手の形状を再現したり、物をつかむなどのために用いられます。上肢の切断では手の形状を気にする方が多いため、最近では、非常にリアルに形状を再現し一見しただけでは義手とわからないようなものも製作されています(図1)。 (形状の再現という目的で使用するものには、手足以外に人工乳房や義眼、耳や鼻などの欠損のための身体補填具もあります。)

図2 能動義手物をつかむという目的では、義手の先端に手先具と呼ばれるものを取り付けて使用します。手先具には、手の形状に近いハンドと、鉤形をしたフック(図2)というものがあります。外観はハンドのほうがよいですが、物を持つなどの使い勝手はフックのほうが優れます。また、最近では筋肉の収縮時に発生する微弱な電気を検出して手の開閉などに利用する筋電義手も使われるようになってきています。しかし、切断端の状況などでの使用の可否や保険の適応などの問題もありますので、使用を希望される際には担当の医師にご相談ください。

図3 義足(外側に装飾用のカバーがつきます)義足は主に歩行することを目的として使用されます(図3)。より歩きやすい義足を提供するために、使用される方の機能に合わせて、さまざまなパーツが開発されています。しかし、すべての方に適合するパーツはありません。高価で、いろいろな機能がついているパーツを組み合わせて使えばよいというわけではなく、シンプルな機能でも、使われる方の能力に合わせた義足の構成を考えるほうがよいでしょう。担当の医師、理学療法士、義肢装具士とご相談ください。