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年とともに気配りしたい服のこと

1.服が気づかせてくれる身体の変化

図1のイラスト 季節ごとの衣替えで久々に袖を通してみたとき『これってなんだかきつくなったわ!』とがっかりすることはありませんか?
タンスの中で服は勝手に変化しないので、一番考えられるのは、着る側の体型や身体の寸法が変化したことによるものでしょう。では、どこがどのように変化したからなのでしょうか?図1


 それは、たんに太ったとか痩せたというだけではなく、年とともに服が身体に何らかの影響を及ぼしてしまうのには、以下のように意外に多くのことが考えられるのです。図2

図2 服に影響する身体の変化
  • 脊柱のカーブが変化してくる
  • 座る姿勢が多くなる
  • 身体のバランスがくずれやすい
  • 膝など関節が痛い
  • 腕が後ろにまわりにくい
  • 手が足先に届きにくい
  • 指先の細かい動作がしにくい
  • 目が見えにくい
  • 寒がりになる
このほかにも個々によって様々な現象がたくさんあるでしょうし、それに伴う服の問題点も異なってくると思います。
1、2は体型や姿勢によって服のシルエットが変わることによる不都合さ、3〜7は着たり脱いだりの動作に関連してきます。
今まであまりにも当たり前に自分で服を選び、着こなしていただけに、いまさら自分の身体のことはわかっていると思いがちです。しかしここであらためてご自分の身体の変化を鏡の前でよくよく観察し、新たなご自分の再確認と服の問題について、次回からはさらに詳しくご一緒に探っていきましょう。
イラスト作成 : 藤田 侑巳 氏