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評価結果 利用者調査とサービス項目を中心とした評価手法

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令和06年度(2024年度) 認知症対応型共同生活介護【認知症高齢者グループホーム】(介護予防含む)
法人名称
医療法人社団長啓会
事業所名称
グループホーム東京江東の家
評価機関名称 株式会社 ワズアップ

第三者評価結果の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針、期待する職員像

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)福祉・介護サービスを提供し、高齢者の生活を支えると共に地域の雇用を守り、社会の安定に貢献します。
2)職員・利用者様全員でより良い施設を作っていこう。
3)問題に直面したらみんなで、考え解決しよう。
4)仲良く・楽しく・ゆったりと笑いの絶えない施設にしていきます。
5)入居者様のありがとうの為に 
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割 笑顔で明るく、困った時には抱え込まずに相談でき、他者(利用者様・職員)を思いやれる。 
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感) 命を預かっている言う使命感、この仕事でお金を稼いでいるというプロ意識。 

全体の評価講評 詳細はこちらから

特によいと思う点
  • 館長は職員の業務負担軽減の為、業務日誌・介護記録の記録時間短縮に取り組み、様式を改良し利用者ケアに時間を費やすことに努めています
  • 入居予定利用者が見学する際は他の利用者や職員に紹介し顔なじみの関係を作り、入居後の不安やストレスを最小限に抑えるよう努めています
  • 職員が分からないことが起こった際には、他の職員や館長からも聞きやすく、確認しやすい「働きやすい職場環境の維持」を大切にしています
さらなる改善が望まれる点
  • BCPについて、引き続きくり返し議論・訓練を重ねることが期待されます
  • 災害時に備えた電源確保や働きやすい環境をアピールするなど事業所独自の情報発信のあり方を再考し、中期的視点での予算確保に期待します

事業者が特に力を入れている取り組み 詳細はこちらから

 運営推進会議に利用者・家族に参加してもらい意見等を把握するようにしています

 医療関係者とも連携しながら、関係者が専門性を活かして利用者支援に努めています

 事業所での生活は利用者の「1人暮らしのスタイル」を尊重した支援にも努めています

利用者調査結果詳細はこちらから

調査概要

  • 調査対象:・アンケート調査では調査時の利用者家族を対象とした。
    ・介護場面の観察では調査時の利用者本人を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
    場面観察方式・アンケート方式
    利用者本人に関しては場面観察方式、無記名の家族アンケート調査は、事業所を通して家族へ配布し、回収は家族から評価機関へ直接郵送してもらう方式とした。調査結果は場面観察方式・アンケート方式ともに匿名化して報告した。
  • 利用者総数: 9人
  • 利用者家族総数(世帯): 9世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 9人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 5人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 55.6%
  • 調査項目: 共通評価項目

場面観察方式の調査結果

調査の視点:「日常生活の場面で利用者が発するサイン(呼びかけ、声なき呼びかけ、まなざし等)とそれに対する職員のかかわり」及び「そのかかわりによる利用者の気持ちの変化」

評価機関としての調査結果

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
午後のリビングに利用者が集まっています。TVに流れるカラオケ映像を見つめたり、歌を口ずさむ人、うつむいている方や、うたた寝をしている方もいます。しばらくすると入浴の時間になり、入浴準備をする職員と入れ替わり管理者がリビングにやってきました。明るい口調で言葉をかけると、皆笑顔になっています。管理者はAさんに入浴を促しますが、Aさんは「お風呂はいい」と入浴を拒否します。「本当に入らないの?」と勧めますが、拒否をするAさんに対し、無理強いせずに、別の方を先に入浴させることにしてAさんの様子を見守っていました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
昼食後のリビングに利用者が集まっています。カラオケ映像を見ながら歌を口ずさむ方、うつむき加減の方やうたた寝をする方もおり、ゆったりとした時間が過ぎています。入浴の時間になり、リビングにいた職員が入浴の準備のため、浴室へ行くと入れ替わりで管理者がリビングに入ってきました。明るくはきはきとした口調でリビングの利用者へ声をかけながら、テキパキと作業を進めています。その様子を見ながらAさんがフフッと笑い出します。「どうしたの?何かおかしい?」と聞く管理者に「何もおかしいことはないけどおかしい」とAさんは笑顔で答えます。管理者がAさんに「じゃあ〇〇さんお風呂行きましょうよ」と入浴を促しますが、「お風呂はいいのよ」と入浴を拒否します。そのあともお風呂に誘うよう声をかけますが、入りたくないAさんに対して管理者は無理強いせず、「じゃあ〇〇さん先に入りますよ」と別の方を先に入浴させることをAさんに確認していました。Aさんは入浴は拒否するものの、終始笑顔で管理者とコミュニケーションを取っており、とても楽しそうな様子が見てとれました。日頃からの良好な関係性が窺われ、管理者との信頼関係ができていることが窺われました。

「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント

弊社では、利用者一人ひとりがしたい事を尊重できるように職員が日々配慮しています。利用者が楽しいと思える環境を作る為には、まず職員自身も楽しめるよう工夫をするよう指導しております。
その方にあった支援は人それぞれ違いますが、共同生活を通じた楽しみ方として「みんな何をしたいですか?」と声掛けをして、ニーズに合ったレクリエーションや外出を提供するように心がけています。
利用者調査については、多くの評価を頂き、有り難く感じております。頂いた貴重な意見をもとに改善点や検討事項を見つけ、今後の業務、利用者様への支援の向上に努めていきたいと思います。
※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。
有効回答者数/利用者総数
5/9
1.家族への情報提供はあるか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.職員の接遇・態度は適切か
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
60%
無回答・非該当
40%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
7.利用者のプライバシーは守られているか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
10.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
80%
無回答・非該当
20%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
80%
無回答・非該当
20%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
評点のレーダーチャートを表示する


サービス分析結果

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は、 実施できていない場合はで表示されます。
  1. サービス情報の提供
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
4/4
  1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】詳細はこちら
  • リーフレットでホームの特色やどのように生活をする場であるか紹介をしています
  • 区へ入居状況などを報告し、また区内グループホーム連絡会と情報交換を行っています
  • 入居相談は館長が受け、法人本部に相談窓口を設けています
評点の内容 詳細はこちらから
  2. サービスの開始・終了時の対応
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
7/7
  1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明しているサービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしているサービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
  2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っているサービス利用前の生活をふまえた支援を行っているサービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 契約時に館長が利用者等に対し重要事項説明書等を一緒に確認しながら説明しています
  • フェイスシートなどで利用者の要望や基本事項、健康状況を詳細に把握・評価しています
  • 見学時に他の利用者や職員と交わり、利用開始後の不安軽減に努めています
評点の内容 詳細はこちらから
  3. 個別状況に応じた計画策定・記録
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
10/10
  1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録しているアセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
【講評】詳細はこちら
  • 利用者の情報をフェイスシート・アセスメントシートに記載し課題を把握しています
  • 個々の利用者の状態を職員間で共有し、変化に応じて見直しや変更手続きをしています
  • 分かりやすく、簡易な記録様式の工夫により、職員の負担軽減につなげています
評点の内容 詳細はこちらから
  4. サービスの実施
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
23/23
  1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 職員の業務負担軽減の為に業務日誌・介護記録様式を改良するなど工夫をしています
  • 介護計画に基づき利用者一人ひとりの会話や心身状況に応じて支援しています
  • 医療関係者とも連携しながら、関係者が専門性を活かして利用者支援に努めています
  2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】 詳細はこちら
  • 食事作りや片付けの場面では出来ることは積極的に参加してもらうようにしています
  • 日常生活で必要なことについて、利用者の能力や希望に応じて職員が対応しています
  3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者の心身状況に応じた健康管理を実施し、数値に変化があれば医師に相談しています
  • 日常生活の中で利用者の状態に応じて、身体を動かす取り組みを工夫しています
  • 利用者の体調変化時に緊急連絡が取れる24時間体制の仕組みが整っています
  4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】 詳細はこちら
  • 共同生活の中で利用者一人ひとりの意向を引き出す工夫をした支援を心がけています
  • 居室や食堂などの共有スペースは利用者の安全性・快適性に配慮しています
  • 事業所での生活は利用者の「1人暮らしのスタイル」を尊重した支援にも努めています
  5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】 詳細はこちら
  • 家族等が参加できる事業所企画のイベントや、運営推進会議への家族参加が課題です
  • 家族等から事業所に対する意見や要望を表す機会を設けその意向に沿った支援に努めます
  • 本人や家族の意向に沿い、医療機関と連携して終末期の看取りケアを行っています
  6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者が地域の一員として生活する上で必要な情報を収集し状況に応じて提供しています
  • 運営推進会議で話し合われた意見を活かし、地域と連携した支援を行っています
  評点の内容 詳細はこちらから
  5. プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.利用者のプライバシー保護を徹底している
利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
  2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 個人情報同意書を交わし、それ以外の場合はその都度同意を得ることにしています
  • トイレや入浴などの介助では羞恥心に配慮した支援に努めています
  • 介護拒否があった場合は対応職員を変えるなどし、無理強いをしないようにしています
評点の内容 詳細はこちらから
  6. 事業所業務の標準化
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
【講評】詳細はこちら
  • 施設で作成使用する帳票類は、手書きする部分を少なくし負担軽減を図っています
  • 館長自ら現場に出ることで現場の理解が深まり、業務改善や見直しにつながっています
評点の内容 詳細はこちらから

事業者のコメント

*以下の項目は事業者によって、自ら更新される情報です。
評価者 修了者No.H2001059   修了者No.H1002037    
評価実施期間 2024年10月1日~2025年3月12日

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