評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) おうちのようなほいくえん(保育理念)
2) 心身ともに強い子ども
3) 明るく元気な子ども
4) 考える力を持つ子ども
5) 思いやりのある子ども
現園長着任後、職員間で話し合いスローガンとして”みんながたのしいほいくえん”をあげています。
職員に求めている人材像や役割
全ては未来を担う子どもたちのために
・今、何をどのようにするべきかに気付き考えこうどうしていくこと
・常に起こりうるであろう危険を予測し緊急事態時に冷静に判断し対応していくこと
・常に相手の立場に立って物事を考えていくこと
・「ありがとう」の気持ちを忘れないこと
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
大切なお子様と命をお預かりしているということと、乳幼児期の人間形成に重要な時期であることを強く意識し、専門的な知識や技術を学び、子ども達と一人ひとりが「生きる力」を身につけていくことが出来るようにするという使命感をもってほしいと期待しています。
全体の評価講評
特によいと思う点
建物同様掲示物に至るまで明るく見やすい環境整備を進めています。2階への階段を上がったところに開放的なベランダがあります。人工芝を張り、散歩ができない時など簡単な外遊びが可能です。目隠しをした上で夏場の水遊びなども行うことができます。ベランダの反対側の一画には絵本のライブラリーが設置されています。世界の絵本などが置かれており、自由遊びの際に自由に閲覧することができ、落ち着ける場所となっています。また週案•月案の中で、絵本の読み聞かせを取り入れるなど積極的に活用されています。
栄養士は日常から、給食の時間に各保育室に行って子どもたちが食事をする様子を見たり、声をかけています。離乳食の進め方やアレルギーなど保護者や現場の保育士の悩みに寄り添い、必要に応じて個別に話し合う機会を設けています。子どもたちは、栄養士が自分の食事を作っている様子をガラス越しに見たり、クッキング活動や野菜ちぎりを通して食材に親しんだり、食事の楽しさを学んでいます。ぱくぱくだより(給食便り)で食材や栄養についての情報を発信し、園で人気の料理レシピを配布するなど、家庭での食生活も支援しています。
園長は今後のサービス向上に向けて保育士のスキルアップが欠かせないと考え、職階毎の研修を受けやすくするための配慮をしています。職員個別の年間計画を立て、半期に一度面談を行い、その進捗についても話し合いを行い、職員が受けた研修を発表する機会を作るなど、積極的に取り組んでいます。更に園長は実践的なスキルアップを図るため、昼礼等の時間に職員に実体験を伴う研修を実施しています。模擬的な材料を使った嘔吐物の処理の仕方、スジ肉やリンゴなどを使い実際に前歯だけで食しながらの食事の与え方などの研修を行なっています。
さらなる改善が望まれる点
巨大災害を想定した事業継続計画が策定されており、詳細な対策が立てられています。法人として区内三ヶ所、また区を跨いだ近隣エリアにも系列園があり、相互支援体制の可能性を検討されることが期待されます。当該園としてBCPの職員周知を図り、更に現実的な計画を想定するため、参集予想人員を半分にする、職階にとらわれず初期のオペレーションが行えるようにする、地域との連携を模索する等、想定を深めることが期待されます。中野区のハザードマップでは、若干の浸水予想地域でもあり、水害訓練と水害を想定したBCPの策定も期待されます。
園では、余裕を持った職員配置を行っており、職員は子どもと向き合う時間と共に自分の保育を振り返る時間も確保されています。数年前のコロナ禍に開園したこともあり、通常の保育形態になってからの活動は長くはありません。職員には、CLiP(遊びの中で学ぶこども)の理念のもと、子どもの主体性を伸ばすために多様な保育活動を主体的に考え、試していくことでより豊かな保育活動へと発展させて欲しいと考えています。失敗を恐れないで挑戦する気持ちを支援し、職員が主体的に保育活動を創出できる環境作りが期待されます。
将来的な園児の確保と地域連携の強化を図るため、地域における保育の拠点としてのアピールが求められます。これまで「運動する会」の会場として小学校の体育館を利用し、図書館との交流や消防署の見学、ジャガイモ堀りなど、社会資源の活用と近隣住民との関係性を築いてきました。さらに連携を深めるために、老人ホームへの訪問を検討しています。また、地元近隣のイベントへの参加や災害時の連携を考慮し、自治会への加入も検討が期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
日々発生するリスクについて、ヒヤリハットを記録し、毎週金曜日の昼礼で職員間で共有し対策を講じています。また記録に職員全員で押印し確認しています。日々の散歩の際も防災会社の通信ツールを持ち歩き、外出先への到着、出発などの連絡を園と交わしノートに記録しています。月に一度の避難訓練のほか、年に一度不審者対策の訓練を行っています。園内にとどまらず園外での不審者対策など想定を変えての訓練を充実すべく年2回にすることを考えているなど、日頃からリスクに対しての意識を高めています。
園周辺は競合園が多く、園児の獲得と同様にサービスを行う職員の確保も重要な問題となっています。運営会社として、希望する職員に対し、社員寮を用意し、寮から一時間圏内の園への配属を行っています。当該園では、いつでも話し合える環境づくりを園長が進めており、職員自己評価でも職員間の風通しの良さについて良い点として多くの意見が挙げられています。また日々の休憩時間を大事にし、希望日に休むことができるよう調整を行い、働きやすい環境への配慮がされており、職員の定着につながっています。
園では、「子どもたちが遊びの中で学ぶ(Children Learn in Play=CLiP)」ことを大切にしています。大人が教え込むのではなく、学びへのきっかけになる興味や関心を育て、主体的な学びにつなげています。日常保育の中で、活動を「ことば・もじ」「うんどう」「かずかたち」のカテゴリーで実践し、子どもの姿や学びを写真とコメント付きの書面にしたものを各保育室の入り口に掲示しています。見える化することで保護者にも日常の生活や遊びが自然に子どもの成長につながっていることがより豊かに伝わるようにしています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者調査における家族アンケートの回収方法は、事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。
- 調査方法:アンケート方式
事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。 - 有効回答者数/利用者家族総数:24/51(回答率 47.1% )
総合的な感想では、利用者は概ね全員が「大変満足」「満足」との意見です。
「園での活動はお子さんが興味や関心を持って行えるものになっていると思いますか」や「行事の日程は参加しやすいように十分な配慮がされていると思いますか」などの項目については、全員が「はい」と答えています。
「園で開催されるイベント、全てを本当に楽しみにしているようです。あと○日で〇〇の日だよ!と教えてくれます。個人的に、植物の栽培をやって頂けるのがすごく嬉しいです。自然の成長など教えたいですが、家でなかなか出来なかったので… また、給食と関連させて食育をやって頂いているのもとてもありがたいです。」といった意見もありました。また、「本当に素晴らしい保育園で、素晴らしい思いやりのあるスタッフがいます。子供を大事にしてくれてありがとう。」といった感謝の意見もありました。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
全員が「はい」と答えています。 「安心して毎日を過ごせていることが日々の様子から分かります。家庭とは別の場所にも楽しく過ごせる居場所を作れると実感できることは、本人にとってとても大きなことだと思っています。」といった意見もありました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
全員が「はい」と答えています。 「子供の興味や関心に合わせて遊びなどの内容を考えていただいているので感謝しています。」といった意見もありました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
96%が「はい」と答えています。 「給食室の先生がよく教室へ出ている印象があります。 現場の子供達を調理の先生も見ているということ自体が安心材料です。」といった意見もありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
92%が「はい」と答えています。 「公園でかけっこをしたよと話したり、どんぐりを持って帰ってきたりと、自然と関わっていると感じてます。」といった意見もありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
88%が「はい」と答えています。 「いつもありがとうございます!」「本当に助かっています。」といった意見もありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
96%が「はい」と答えています。 「安全性につながる園運営、人員体制が課題に感じる」といった意見もありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
全員が「はい」と答えています。 「希望日を提出した上で、日程を決めていただけることが多いので、参加しやすいです。」といった意見もありました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
88%が「はい」と答えています。 「先生方がお忙しいと思うので、なかなか子育てについてお話しする機会がないのが、残念です。」といった意見もありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
96%が「はい」と答えています。 「縁の周りによくゴミが落ちている、冷暖房機の溝の埃が気になります。傘立ての受け皿も汚くて…」といった意見もありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
全員が「はい」と答えています。 「最近カラーが自由になったようですが大歓迎です!先生たちの働きやすさも子どもの心のゆとりになると思っているので。」といった意見もありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
96%が「はい」と答えています。 「お迎え時には気づかないような小さな怪我でも必ず状況、対応含めて伝えていただけるため安心でき、信頼しています。」といった意見もありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
79%が「はい」と答えています。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
全員が「はい」と答えています。 「先生みんなすき、と話していました。 先生方が誠実に対応頂いているからだと思っています。」といった意見もありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
79%が「はい」と答えています。 「まだ小さいのでそこまでらわからず。」といった意見もありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
92%が「はい」と答えています。 「お迎え時は忙しいようなので、1日の様子をもっとじっくり聞けたらなぁと思います。」といった意見もありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
88%が「はい」と答えています。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
54%が「はい」と答えています。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
各種情報の把握を行っています
行事後や面談後に保護者アンケートを実施し、その結果をその後の改善に繋げています。園内での日常的な会話や面談を通して職員個々の、又、昼礼や会議を通して職員全体の意向を把握しています。自治体の園長会や区内・エリア内の系列園の園長との会合で地域福祉のニーズの把握をしています。また系列園園長が一堂に会す全国園長事務連絡会で業界動向や経営状況について情報把握をしています。これら情報を基に、役職会議で検討し、職員会議で職員と共有しています。
長期計画が作成されており、今年は最初の一年目になります
現在の園長は4月に着任後、本年を初頭とする5年に渡る長期計画を作成しています。5年後にリーダーとなる職員を5名育てる等、具体的な目標を定めており、その年次毎に達成すべき段階的な目標も定めています。また振り返ることを考慮し、現状に合った計画案を、年次計画に反映するように心がけています。この計画が職員全体に、周知され、職員自体の研修計画などに反映されることを意識し、その進捗について、園長のみならず役職者で評価する体制が作られることが期待されます。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
振り返りを行う機会を持ち、また虐待発見時は決められた手順に従い対処しています
全園共通の業務マニュアルがあり、職員への法規規範等の周知徹底が図られています。各クラスにリーダーを置き、組織的に日々の言動を職員間で、またチェックリストを用いての振り返りを持つ機会を作っています。園長、主任、看護師が全クラスを回り、職員の言動等に問題のある場合は話し合いを持つようにしています。虐待を受けている疑いを発見した際は、虐待マニュアルに則り、自治体や児童相談所、警察へ通報することにしています。家庭での虐待防止の注意喚起を図る掲示物を事務所前、保護者目線の高さで掲示するなどの啓発も行なっています。
苦情対応フローがマニュアル化されています
保護者には苦情相談窓口の連絡先等を重要事項説明書に記載し入園時に周知伝達を行ない、園内にも掲示する他、カードサイズの「保護者用相談窓口」を配布し、法人本部ほか外部の第三者委員会の電話番号とQRコードを掲載しています。また、園長は朝夕の送迎時に気軽に相談できるように待機し相談しやすい環境作りに努めており、相談内容により個別に対応しています。また職員に配布されている「保育マニュアル」内の苦情対応フローに則り、申し出の際の園長・主任への報告・確認、園内での検討、本部への報告・相談等、解決への流れが出来ています。
コロナ禍が長引き、途絶えていた地域交流を増やしていきたいと考えています
散歩のときにあいさつを交わすことをはじめとして、保育実習生や小学生の職場体験を受け入れ地域との関わりを持っています。消防署見学や電車に乗っての芋掘り体験などで培った実績もあり、以前から交流のあった近隣の図書館からボランティアが来園し、読み聞かせが行われました。また、未就園児を対象にした見学や園体験を実施し、入園に繋がったケースも多いようです。今後はエリア内の系列園や小学校等との交流の幅を広げたいと考えています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
リスクについての意識を高める実践的な訓練を実施しています
リスクの優先順位等はつけていませんが、都度対応するようにしています。リスクについて意識を高めるため、日常で発生したリスクからの気づきをヒヤリハット報告書にて問題提起し、毎週金曜日にその報告と対応を検討・共有をしています。また毎月の避難訓練と年に1回の引き渡し訓練、警察官の協力を得ての不審者訓練を行い、反省会でそれぞれの状況でどのように動き判断をしていかなくてはならないかを実践で学んでいます。
特定個人情報保護規程に基づき、個人情報を管理しています
法人として特定個人情報取扱規程を設けています。園では規定に基づき、個人情報を含む書類全てを外部持ち出し禁止とし、書類は園内で記入・作成後、鍵付きキャビネットに施錠保管しています。記名のある不必要なものは全てシュレッダー使用で処理をしています。職員は入社時に守秘義務に関する誓約書を交わし、守秘義務を遵守しています。保育マニュアルの中でも、写真は園カメラで撮影する、その編集は園のパソコンで行う、通勤経路で園のことがわかる会話は控える等のルールが列挙され、注意喚起をしています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
キャリアパス制度に準じて長期的な人材育成計画を立てています
運営法人の定めた人材育成計画は職階毎の研修を行うように設定されており、キャリアパス表として職員にもわかりやすく周知されています。この表に基づき園長は半期毎に人事考課査定を行い、職員各自が自己査定を行い、園長及び本部による査定を受け、本部の確認後、個人面談を通して職員にフィードバックを行う仕組みとなっています。園長は長期計画でも将来にわたる人材計画を示しており、職員個別の年間計画を策定し選択研修内容などを検討し、さらなる資質の向上・保育活動の充実に活かしています。
自発的に意見・発言ができる職員が増えることが期待されます
勤務形態に関係なく、各職員が希望する研修を受講できるよう、シフト調整などを行っています。実践的な園内研修は複数回に分けて行い、全ての職員が参加できるようにしています。さらに、研修の成果発表の場を設けています。昼礼や職員会議、毎週金曜日の昼礼時にヒヤリハットの報告・共有を行うなど、職員全体で話し合い、共有する機会を作りチームワークの促進に取り組んでいます。そういった取り組みの中で経験を積み、勤務形態や経験年数に捉われず、自発的な意見や発言ができる職員が増えることが期待されます。
職員の働きやすい環境づくりに力を入れています
園長は職員が困り事などをため込むことが無いように、「その日のことはその日のうちに」報告・連絡・相談することを求めており、また話のしやすい環境づくりを心がけ、相談できる相手を見つけることが出来るようにシフトや配置の調整を行っています。職員の休憩時間を大切に考え、息の抜ける空間作りを心がけています。また有給の取得を勧め、有給消化をしていない職員には振休を利用して連動した休みを取得できるようにしています。また健康状態を含め、少しの変化も見逃さないように園長・看護師と連携をとり、声掛けなど適宜対応しています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
現在の園長は今年度4月からの着任で前年度の内容を鑑みて、今年度の課題目標を設定しています。引継ぎ期間の無い中で主任保育士と現状把握しさまざまな事柄について検討の結果、より地域交流を広げてゆくことを課題として取り上げました。開園後まもなくコロナ禍となり、長期間地域交流が難しい状況でしたが、状況の変化に合わせて交流を再開し、拡大していこうと考えています。
以前から近隣の図書館を訪問し、図書館の利用の仕方、本が借りられることなどを学ぶ機会として利用した経験がありましたが、今年度は図書館のボランティアの来園により、紙芝居や読み聞かせをしてもらいました。またホームページで呼びかけを行い、外部のお子さんに園見学をしてもらう機会をつくりました。
図書館の例を基としながら、地域資源の活用を更に行う方向性を導き出すことが出来、そのことにより園児の社会性の醸成が図れました。また園見学で、来園した子どもが入園に繋がったケースも多くありました。
この結果を受け、更に地域交流の方法を模索、深化させていく方向です。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
コロナ期間には外出もままならず、また長期にわたったことで、地域交流の機会を逸してしまい、その再開についても、思うように進まなかったことから、地域交流の再開・進展を課題として設定しました。その目的は、地域の認知度を上げ入園児の確保を図る、就学に向けて小学校との関係拡張、系列園との連携、地域資源活用、地域との災害時の相互連携体制などが挙げられています。以上がPDCAサイクルのPに当たります。
地域交流の具体的な動きとして、まずは挨拶をすることからはじめ、以前利用実績のある図書館との交流を深め、また地域の未就園児に向けての園見学のお誘いの告知をホームページやポスターの掲示で行いました。以上がPDCAサイクルのDに当たります。
図書館との交流が深まり、図書館のボランティアが来園し、紙芝居や読み聞かせを行ってもらい、子どもたちの本に対する興味がより一層湧きました。また、園見学に参加する子どもが何度か訪れるようになり、入園に結び付いたケースもあります。以上がPDCAサイクルのCに当たります。
前段階を受けて、来年度は、系列園での合同企画や更なる地域資源活用に向けて計画をしています。以上がPDCAサイクルのAに当たります。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
運営会社が全園で行っている『ライブラリー』と呼ばれる事業があり、園の一画に多種多様な絵本を配置し、子どもが本に触れる機会を増やすようにしています。園ではこの設置されたライブラリーを使い、子どもたちが更に興味を持てるようにすることを課題としました。
ライブラリーの本を使って職員がクラスで読み聞かせを行うなどのプログラムを週案・月案に組み入れています。また、自由に子どもが絵本に接することが出来るように椅子を配置するなど落ち着けるレイアウトを作りました。
ひとりで落ち着いて絵本を眺める子どもがいたり、親子で手に取ってみるケースもあり、また親同士が語らう場所にもなるなど、憩いの場にもなりました。
これらを受け、年間を通して職員によるライブラリー係を設置し、人気の絵本などを探り、また毎月絵本の入れ替えを行い、更に興味を広げられるような取り組みを行っています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
運営会社の企画した絵本を園に設置するライブラリー企画を活かし、普段家庭で触れることが出来ないような絵本に接することで、本に興味を持ってもらおうというテーマを園で設定しました。以上がPDCAサイクルのPに当たります。
ライブラリーの本を使い、職員が読み聞かせを行うことなどを週案・月案に取り入れたり、落ち着いて 絵本に接することが出来るようなレイアウトをつくりました。以上がPDCAサイクルのDに当たります。
実施してみると、子どもがひとりで絵本を手に取り眺めていたり、長い時間親子で観ていたり、親同士がライブラリーで語り合っているなどの効果を確認しています。以上がPDCAサイクルのCに当たります。
これらの効果を受け、園ではライブラリー係の職員を置き、毎月絵本の入れ替えを行い、人気の絵本を探るなど、より子どもたちに絵本に興味を持てるように取り組みを行っています。以上がPDCAサイクルのAに当たります。
以上のようにPDCAサイクルに則り、改善を行っています。
サービス分析結果
【講評】
多様な媒体を使って利用希望者に事業所の情報を発信しています
利用希望者は事業所のホームページを始め、パンフレットや各種SNSなどの媒体から、事業所の情報を知ることができます。ホームページでは、保育理念や保育園での生活の様子、園児の安全を守るための取り組みなどが写真やイラストなどを豊富に使い、わかりやすく掲載されています。利用希望者は、ホームページから園見学や園体験の予約をとることができます。自治体のホームページからもリンクがつながっており、保育園を探す保護者が園名だけでなく所在地などからもアクセスしやすい環境があります。
施設見学については利用者の個別の事情に配慮し、丁寧に対応しています
見学を希望する保護者は保育園のホームページや電話で直接見学の予約を取ることができます。見学の時間帯はあらかじめ決められた日程表から都合の良い日時を選択できるようになっています。見学の受付は、平日の午前中、1回につき3組まで可能となっています。園長または主任が対応し、1時間ほどかけて園舎内の案内、質問に答えるなど丁寧に行っています。都合の合う時間帯がホームページ上にない場合は、保育園に直接問い合わせ、保護者の希望に合わせて個別に見学時間を設けることも可能です。
保育体験を通して事業所の特徴をより深く理解してもらうよう努めています
利用希望者は、保育園の入園希望を提出する前に実際に保育園の生活を子どもに体験させることができます。保育園のホームページからの申し込みや直接電話で問い合わせることで参加は可能です。平日の午前中、子どもの年齢と同じ年齢のクラスに実際に親子で入り、一緒に遊んだり、保育園の生活を体験することで、保護者は保育室の環境や保育の中身、職員の対応を知ることができ、保育園選びの参考にすることができます。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
慣らし保育の期間は子どもの発達や年齢を考慮し、保護者と相談の上決めています
入園直後は、子どもが新しい環境に慣れる「慣らし保育」の期間を設けています。子どもの年齢や、入園前の生活環境などを考慮しながら、子どもに負担のない形で進めます。特に0歳児や1歳児は、家庭との環境の差も大きく、最初は数時間の慣らし保育からスタートし、1週間から10日ほどかけて少しずつ保育園の生活に慣れていきます。期間は入園前の個別面談の際に保護者の希望も考慮しながら決めていますが、子どもの個性や状況を見ながら、子どもにとって負担が少なくなるように配慮しながら柔軟に対応するようにしています。
卒園や退園などで保育園から離れた後も、子どもに来訪してもらえる環境を整えています
園は「おうちのような保育園」を理念の一環にしており、子どもたちが園を退園したあとでも職員や在園児たちに会いに来れるよう声をかけたり、行事に呼ぶなどしています。卒園した小学一年生の子どもたちが、希望により夏休みに一日園で在園児と一緒に過ごしたり、先生の手伝いをしたりする保育士体験もあり、卒園児にとっては在園児として生活していたときとは違う感覚を味わえる機会です。今後は行事への招待状を送り、参加しやすい体制を整え場合によっては保護者からの子育て相談等にも応じていきたいと考えています。
入園前の説明は個別に行い、保護者が安心して子どもを預けられるようにしています
入園前の個別面談は、園長はじめリーダー層の職員が各家庭への説明も含めて、丁寧に行っています。その際、入園前までの生活状況や健康状態について所定の様式に予め保護者に記入をしてもらい、その書面を確認しながら面談シートに従って聞き取りを行っていきます。離乳食やアレルギーなど食事についての心配ごとがある場合は栄養士が、健康状態の相談がある場合は、看護師が個別面談に立ち会い、保護者の不安を軽減できるように配慮した対応を行っています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
組織によって統一された書式を使い、保育の計画、記録、評価を行っています
日常保育の遊びや生活の中で子どもが様々なことを学ぶということを職員が理解し適切な関わりを持つ為には、保育の計画、記録、評価が大切です。これを可視化するために組織によって定められた書式を使い、PDCAサイクルを実践するようにしています。一人ひとりの子どもの発言などに耳を傾けながら個々の心身、生活状況に配慮した保育を実践し、丁寧に振り返るようにしています。これらの計画から評価までは、マニュアルに定められた方法や時期で行われ、リーダー層は提出された書類をチェック、評価し、フィードバックしています。
保育の中での子どもの育ちを写真つきで記録し、保護者、職員間で共有しています
園では「子どもたちが遊びの中で学ぶ」(Children Learn in Play)の頭文字をとって”クリップ”と呼び、乳幼児教育の柱にしています。遊びや生活の中の保育実践を「ことば、もじ」「かず、かたち」「うんどう」の3カテゴリーで捉え、写真つきでその様子や子どもたちの表情や発した言葉などを添えた記録を、月に一回程度作成し、各保育室の前に掲示しています。お迎えに来た保護者も目にすることができ、日常の何気ない遊びや活動が子どもの育ちにつながっていることが伝わり、子育て支援にもつながっています。
子どもについての情報はクラスを越えて職員間で共有できる仕組みがあります
保育を実践する中での子どもの育ちや経過などは、各計画書の振り返り欄に記載される仕組みがあります。計画実施後は、会議で反省や評価を行い、個別対応が必要な子どもの情報を共有するなどしています。会議は、毎日行われる昼礼や1ヶ月に1回実施している職員会議が主なものですが、他にも給食会議やクラス会議、リーダー会議などがあり、職種を越えて子どもの情報を職員全員が把握出来るようにしています。リーダー層の職員は、在園している全ての子どもの状況について理解出来ていることをめざしています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの主体性を尊重し、のびのび育つ環境があります
園の保育方針のなかで「子どもが主体」「子どもの目線で」「子どもの声は最優先」が掲げられています。各クラスの玩具や絵本等は子どもの手の届くところに配置され、自分が好きな玩具を自由に手に取れます。個々のロッカーも、乳児クラスを含め子どもが自分のものを手に取れるようにしているため、自分で必要な物を出し入れしたり、乳児でもお迎えが来ると荷物を自分で出そうとする姿が見られます。子ども同士のトラブルは、社会性の発達の機会と捉え、職員は危険の無い限り見守り、子ども同士の話し合いなど必要な環境調整への支援をしています。
子どもの多様性を尊重した保育を実践しています
園には外国籍の子どもが各クラスに在籍しています。その子どもが使う言語や英語の歌などを日常保育の中に取り入れており、子どもたちは自然に異文化に触れる体験をしています。発達に特徴がある子どもも複数いますが、個別の支援計画書を作成し、各種会議やミーティングで園全体で話し合いながらその子どもが過ごしやすい環境を作るように努めています。職員会議では、全職員が、要支援児を含めた全園児を把握できるように情報を常に共有して保育を行っています。
円滑な接続のために、小学校と連携をとり年長児を支援しています
小学校への接続が円滑に行われるため、入学前に近隣の小学校に地域の5歳児が一日体験入学できる機会があります。子どもたちは、他の幼稚園、保育園の5歳児と共に、実際に小学1年生の教室で過ごす体験を通して、入学後の不安軽減や小学校への期待感を持つことにつながっています。子どもの保育園での成長の様子や申し送り事項などをまとめた保育要録を小学校に送ったり、入学予定の小学校の先生による聞き取り訪問や見学の機会もあります。今後は小学校との関わりをさらに深めたいと考えています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
連絡帳や登降園時の保護者からの聞き取りで子どもの様子を丁寧に確認しています
毎朝の登園時には、一対一で丁寧に子どもを迎え入れています。検温、視診の他、保護者に直接口頭で子どもの体調やその他の変更の有無などを確認しています。確認した事柄は、「検温・迎え記入表」に記入します。表には一人ひとりの園児名と、迎え入れた時間や降園確認のチェック、お迎え予定の人等の情報を書き込む欄があり、あらかじめ伝達事項などが記入されている場合は、それを保護者に伝えることもあります。各クラスの担任は、保育に入る時に必ず表を確認することで、子どもの情報共有をしています。
生活習慣の学びを保護者と共有し、家庭と連携して生活する力を育てています
保育園では紙芝居や絵本などを使って生活習慣の大切さを子どもたちに伝えたり、子ども同士のやりとりの中で「やってみよう」につながる姿を支援しています。発達に応じた食具の使用や食事のマナー、排泄の成功、衣服の着脱の自立などをおたよりや連絡帳、お迎え時の会話などで保護者に伝え、出来たことを共有しています。例えば、洋服を自分でたたむ事ができた様子伝えたところ、家庭でもやってもらうことで子どもの成長の喜びや子どもの自己肯定感の育みにもつながっています。アンケートでも生活面の自立支援に感謝する声が多くありました。
保護者は、子どもの一日の生活の様子を掲示や口頭で知ることができます
お迎え時に、子どもの様子は職員から直接口頭で聞くことができますが、対応者が担任とは限りません。0歳児から2歳児は個人の連絡帳で排泄や喫食状況、遊びや生活の様子などを保護者と担任とで詳しくやりとりしています。3歳児以上については連絡帳がなくなるため、その日行った主な活動を各クラスごとに「サクラサクパーク」という毎日配信されるブログで見ることができます。CLiPのドキュメンテーションと共に、保護者にとっては子どもの園での姿を知る機会になっています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
幼児クラスでは子どもたち自身で活動の内容やルールを決める機会を設けています
園では「子どもの声を最優先」を掲げ、日常保育の中の子どもの声を拾い、受け止めることを実践しています。ルールのある遊びを取り入れたり、役割分担について子どもたち自身が話し合いながら自分の意見を自分の言葉で伝えることを支援することで、同時に相手の意見を聴く姿勢も育っています。話し合いながら大きな段ボールを使ってお城やキャタピラなどの遊具を自分たちで作ったり、4、5歳の合同保育の時には年長児が年下の子どもにルールを教えたりする場面も見られ、子どもたちの社会性や思いやりの心の育ちにつながっています。
子どもたち一人ひとりに対して、応答的なやりとりを通して愛着関係を築いています
園で保育目標に向かって大切にしているポイントの中に、「愛情の貯金」「子どもの目線で」があります。主に0歳、1歳の乳児年齢において、この時期に大人との愛着関係を築くことはとても大切です。園では、職員の仲立ちや声かけ、絵本や紙芝居などの読み聞かせを行ったり、わらべ歌や手遊び歌を楽しみながら、子どもの言語力やコミュニケーションの意欲を育み、大人との信頼関係、愛着関係を築いています。職員の膝の上で絵本を読んでもらったり、たくさん抱っこしてもらえる経験は蓄積され、成長の原動力となると考えています。
子どもたちは季節を感じながら散歩や戸外遊びを楽しむ環境があります
園庭がありませんが、近隣には10前後の公園や広場があります。玄関に「お散歩マップ」を掲示し、公園の場所や様子を伝えており、開園以来更新を続け、行ける場所が増えています。天気が良い日は散歩や戸外遊びに出かけ、体をたくさん動かしています。職員は雲の様子や花の匂い、木の実や葉っぱなど季節や自然を感じられるような声かけをしています。自然物を持ち帰り、製作活動に活かすこともあります。公園遊び用の玩具や公園での集団遊びなどのバリエーションが増やすことで、戸外活動を益々充実させたいと考えています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
コロナ禍以降、少しずつ子どもが楽しめる行事を増やしています
コロナ禍が収束し自粛ムードが後退したタイミングで、子どもが楽しめるイベントを少しずつ増やしています。今年は夏にスイカ割を取り入れ、子どもたちにも好評でした。七夕やクリスマス、節分やひな祭りなど季節の行事も、職員が分担して計画・準備をしています。行事に関わる絵本や紙芝居、パネルシアターなどで事前に行事の意味を学んだり、製作活動に取り入れるなどして、子どもたちの興味、関心を育て、主体的に行事に関われるようにしています。関わる職員の経験値があがり、行事活動がますます活性化されることが期待されます。
子どもの日常保育の延長が行事であると捉え、無理のない活動を行っています
園では、行事の考え方として、普段の生活や遊びの中で子どもたちに育まれていることを保護者に見てもらう機会と捉えています。そのため、見栄えの為の練習ではなく子どもたちの主体性を尊重して行事の内容を考える事を大切にしています。隣り合う保育室の壁は透明な仕切りで区切られており、お互いの活動が子どもたちにも良く見えることも良い刺激につながっています。「うんどうをする会」のためにソーラン節を踊る年長児の姿を見た年少児が憧れを持ち、自然に同じ踊りを次年度に選びました。
年間行事表やおたよりで保護者にも行事への理解や取り組みを呼びかけています
園では年間の行事予定を保護者に配布し、日程や内容を早めに共有しています。また園だよりや掲示板、口頭での声かけも行い行事への協力や理解を呼びかけています。「うんどうをする会」(=運動会)など保護者参加の行事では、親子競技への参加協力を依頼し、家族で行事を楽しめるようにし、行事が終わった後には保護者アンケートを取り、次年度以降の改善につなげるようにしています。コロナ禍での開園だったため、制約が多かった行事については今後も多様な試みを展開しながら、豊かな行事活動をめざしていきたいと考えています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
18時15分以降にお迎えの子どもには軽食を提供しています
保育園は7時15分に開園し、最大20時15分まで保育が可能です。18時15分以降のお迎えになる場合は園で用意したおにぎりやせんべい等の軽食を提供しています。お迎えが19時以降になる場合は、事前に申し出があれば夕食提供にも対応しています。水分摂取と食事を取ることで、子どもたちはお迎えが遅くなっても落ち着いて保育室で過ごすことができています。お迎え時間が遅くなっても自宅で夕食をとりたいと保護者が希望する場合には、各家庭の考え方を尊重して臨機応変に対応しています。
保育時間が長い子どもが家庭に居るような安心感を持てるようにしています
保育時間の長い子どもたちは18時を過ぎると、一階の保育室に集まりお迎えまでの時間を一緒に過ごします。ゆったりとしたふれあいを楽しんだり、兄弟で一緒に時間を過ごしたり、保育士に甘え、家庭に居るような安心感を感じながら過ごせるように配慮しています。年長の子どもが年下の子どもの面倒を見たり、一緒に遊んだりする経験は日中の生活とは違うゆったりした雰囲気を味わうことができる時間になっています。
保育時間の長い子どもが寂しさよりも特別感が感じられるように工夫しています
合同での保育時間は、異年齢の子どもたちが集まる時間帯のため、安全に注意を払いながらクラスで遊ぶ時とは違う玩具を用意しています。年長の子どもたちも楽しめるよう、お迎えを待つ保育室には、その時間にしか使えない細かい部品のおもちゃやパズルなど、特別な物も用意しています。事務室には「園長先生のとっておきボックス」があり、その中にある小さな人形や感覚を楽しめる玩具は子どもたちにも人気です。現在多くの子どもは19時前には降園していますが、特別感のある遊びに夢中で「帰りたくない」と言う子どももいます。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもが食事を楽しみながら食べられるような環境を作っています
給食は保育室の前にある調理室で調理して提供しています。廊下に面した調理室の壁は大きなガラス張りになっており、子どもたちが給食をつくる栄養士の姿をみることができるようになっています。子どもたちに面する姿勢で食材を切ったりする様子が見られるため、子どもたちは自分の食べる給食が出来上がる様子を垣間見ることができます。食事は配膳されると、用意できた子どもから順に自分で挨拶をして食べ始めます。職員は、楽しく食事がとれるよう言葉をかけますが、食べる順序や量、ペースは子どもの意思を尊重しています。
栄養士と保育士が協同して子どもの食への興味を引き出す活動を行っています
栄養士は、子どもたちの年齢に合わせた様々な食育活動の提案を行い、クラス担任と協同することで子どもたちが興味を持って取り組めるよう計画しています。たとえば、3歳児では野菜をちぎることでその日の給食のサラダを良く食べたり、5歳児では、お好み焼きをホットプレートで焼いたり、自分たちが栽培した野菜でスタンプを楽しむ活動を通して、食への興味や関心を持てるようにしています。子どもたちの声や保護者からの要望で、人気メニューのレシピを栄養士が作成することもあります。
アレルギーを持つ子どもの食事は安全に配慮しながら規定に従って提供しています
園では子どもが入園する際に、健康や食事の進み方についても細かく聞き取りを行っています。特にアレルギーを持つ子どもについては、栄養士や看護師が面談にも参加し、詳しい状況を把握します。アレルギーを持つ子どもへの食事提供については、保護者の意向だけでなく、医師によるアレルギー指導管理表と指示書に基づいて、アレルゲンを含む食材の除去、代替を行います。食事提供時は、手順がルール化され、受け渡し時の口頭とチェック表によるダブルチェック体制、他児と違う色の食器やトレイの使用など徹底した誤食防止対策をとっています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
時期に合わせ、子どもも職員も健康や衛生について学ぶ機会があります
日常的に常勤の看護師による手洗いやうがい等の衛生指導が行われており、子どもたちは園生活の中で自然に自分の体を清潔に保つ大切さを学んでいます。他にも民間の衛生用品メーカーによる歯磨き指導や手洗い指導も行われ、職員以外の大人とふれあいながら衛生について学ぶ機会があります。看護師は職員に向けても、定期的に嘔吐処理や手洗い指導を行っていますが、その時は覚えていても実践につながっていない現状もあります。嘔吐処理など、現場で起こりやすい緊急事態に、全職員が対応可能になることが期待されます。
掲示や配布物を通し、保護者と連携して子どもの健康を守る意識づくりを行っています
玄関を入った先に「ほけんコーナー」という健康に関する掲示スペースがあります。そこには、園内の感染症の状況、中野区内の感染症の状況がリアルタイムで掲示されています。子どもの健康に関する行政からのお知らせや啓発ポスターなども貼られ、保護者にわかりやすく健康情報を発信しています。また、看護師が発行する「すくすくだより」(保健だより)を通して、家庭でできる衛生管理や季節の健康情報などを伝え、家庭の協力を仰ぎながら子どもたちの健康をサポートしています。
子どもの症状に考慮し、必要に応じて薬を保護者から預かっています
基本的に保育園では薬の預かりはしていません。例外的に、重篤な症状が想定される場合に限り、保護者の希望と医師の指示により薬を預かることも可能です。その場合は、その子どものかかりつけ医による診断書や薬の指示書が必要になります。現在園では、熱性けいれんを起こした場合のけいれん止めやアレルギーによるアナフィラキシーショックを防ぐためのエピペンを預かり、適正に保管、管理しています。看護師が職員に向けてそれらの薬の投薬方法の研修を行い、誰でも対応出来るようにしています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
急な予定変更など、保護者の事情に応じて柔軟に対応しています
保護者が仕事の都合などにより、急にお迎えの時間が変更になったり、土曜日の保育が必要になった場合は、柔軟に対応しています。保護者の立場に立って物事を考え、できる限り快く受け入れることを大切にしており、保護者アンケートでも満足度が高い項目となっています。お迎えが18時15分を過ぎる場合は予め軽食を用意しますが、直前の連絡であっても対応可能としており、急な変更でも保護者が安心して依頼できるような体制を整えています。
保護者と職員のコミュニケーションが豊かになる取り組みを行っています。
職員は、日常の送迎児の会話で積極的に保護者とコミュニケーションを取っています。また個人面談は、定期のもの以外にも必要に応じて時間をとり、育児の相談や不安などにも個別に寄り添い対応しています。玄関ホールには職員一人ひとりの顔写真と役割を掲示したスペースがあり、毎月その月にちなんだテーマを決めて、職員一人ひとりの手書きコメントを写真の隣に貼っています。送迎時の保護者との会話のきっかけ作りにもなり、保護者と職員のコミュニケーションの活性化につながっています。
保護者が日常の保育に参加し、保育園での子どもの様子を見る機会があります
園では保護者による保育士体験を実施しています。秋頃に一週間程度の期間を設け、保護者が参加可能な日程の午前中に、自分の子どもが在籍するクラスに保育士として入り、保育に参加します。天気が良ければ一緒に散歩や戸外遊びに出かけたり、紙芝居や絵本の読み聞かせをするなど日常的な保育士の体験をします。平日の設定ですが、ほぼ全ての保護者が参加し、家庭とは違う子どもの姿を見れたことを喜んだり、保育士の仕事へのねぎらいの声が聞かれ、園への理解にもつながっています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の消防署や警察署と協力し、子どもの安全意識を高めています
保育園では日常的に散歩に出かけた際に、すれ違う近隣の人たちと挨拶を交わしたり、お店の前を通るときに声をかけてもらったりと地域の中での交流を大切にしています。消防署見学では防災について署の人の話を聞いたり、消防車を間近で見る体験をしています。区内の警察署とも連携し、直接警察官からパネルシアターを使って交通ルールを守る大切さを教えてもらったり、不審者が侵入した場合の対応方法を実践的に学ぶ機会を設けています。自分の身を守る大切さを専門家から聞くことで、緊張感を持って知識を得ることにつながっています。
「園体験」や「保育士体験」で、園外の大人や子どもと触れ合える機会があります
利用希望者が、親子で実際に保育園での生活を体験できる園体験の機会を作っています。毎月2、3組の地域の子育て家庭の親子が参加しており、自分の子どもと同年齢のクラスの活動に参加できます。園児たちにとっては保護者や職員以外の大人と触れ合う機会にもなっています。また保育士体験では、小学生になった卒園児たちが保育士として来園し、在園児のお世話をしたり、一緒に遊んだりする機会が夏休みにあり、卒園児との交流が園の子どもたちにとっても楽しく特別なひとときとなっています。
今後地域の公共施設の利用や交流などの機会を増やしていきたいと考えています
近隣にある図書館の職員が、子どもたちに絵本の読み聞かせを行う機会があります。図書館が所蔵する大型絵本などを持ってきて、乳児クラスと幼児クラスに分かれて子どもたちに読み聞かせてくれます。園では年長児が図書館に行き、好きな絵本を読んだり、借りる体験をしています。「図書館では静かにする」といった公共のマナーを学んだり、自分で本を借りる体験を通して社会性が身につく良い機会となっています。図書館訪問の再開や高齢者施設との交流等により、広く子どもたちの体験や交流の場を持ちたいと考えています。
【講評】
子どもについての様々な情報は厳重に管理しています
入園前の保護者との個別面談の際に行う重要事項説明の中で、個人情報に関する同意書を取っています。入園前に提出された健康情報や入園前の様子、入園後に作成される児童票や個人面談の記録など園児の個人情報が含まれる書類は、事務室の施錠できる棚に保管し、外部への持ち出しは禁止されています。毎日の園生活の様子を発信するブログや園内で撮影した写真の販売など、子どもの肖像に関する事柄については、写真を扱う場面ごとに保護者の同意を得るようにしています。
年齢に関わらず、全ての子どもの羞恥心や尊厳を大切にした保育を行っています
乳児であっても、おむつ交換や沐浴など肌を露出する場面は、他者から見えない環境で行います。具体的には、保育室に隣接するトイレスペースでのおむつ交換や排泄です。毎月行う身体測定では、カーテンを閉じて外からの視線を遮断したり、幼児には洋服を脱ぐ際に肌の露出に気をつけるよう声をかけるなど、子どもへの意識づけをしています。幼児クラスでは、子どもだけでトイレに行く機会も増えるますが、必ず一人で個室に入るよう声をかけています。入学前にはプライベートゾーンや人との距離感など自分を守る為の話をしていくことも望まれます。
日常保育の中で不適切な保育を防ぐ環境作りが行われています
園の職員に配布される法人作成の「保育マニュアル」の中で、一番最初の項目として「虐待指針」が明記されています。職員による虐待禁止の項目では、想定される不適切な言葉や態度が、具体的にわかりやすい表現で書かれています。また全国保育士会が作成する「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を職員一人ひとりがチェックして、提出しています。園内外の研修でも繰り返し知識を深めたり、自治体と連携をとったり、園長が各種園長会に出席し得られた事例を園内の会議で共有したり、多方面から職員一人ひとりの意識の向上を図っています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人が策定するマニュアルを業務の中で活用しています
職員には、配属時に「保育マニュアル」が渡されます。法人が作成した80ページほどのマニュアルで、入社時に確認したあとも園内研修で読み合わせるなど常に内容を理解し、把握できるよう努めています。保育マニュアルは保育園職員としての心得の他にも、子どもの生活(食事、排泄、睡眠など)を支援する為の具体的な方法が写真やイラストでわかりやすく記載されています。他にも職種や状況に合わせた業務マニュアルが事務室に整備されており、職員は必要に応じて自由に閲覧、確認することができます。
保育室内には、保育中に起こりうる緊急時のマニュアルが整備されています
保育中には、子どもの嘔吐や下痢、地震などの災害、睡眠中の呼吸停止など起こりうるリスクが複数あります。各保育室内には、保育中に起こりうる様々な緊急事態に備えて、対応方法がひとめでわかる手順書を直ぐ手に取れるよう、大人の目の高さに設置しています。例えば嘔吐処理については、嘔吐した子どものみならず他の子どもへの感染も防ぐ必要があることから、汚染を最小限にするための手順がまとめられています。簡潔に記載されていることで、混乱していても迅速に対応できるような手順となっています。
マニュアルの内容は、職員や時流による改訂が行われ常に更新されています
業務マニュアルは基本的には本社が修正、改訂の権限を持っています。直近の数年をかけて、本社で大幅な見直し整備が行われており、現段階では必要事項が全てまとまっています。一方で現場で実際の保育を通してマニュアルとの齟齬がある場合は園長が修正を申し入れることもできます。園では、現場で気がついたことを年度末の職員会議で確認し、本社への改訂の依頼を園長が行います。しかし改訂部分を差し替えるまでには、現状では非常に時間がかかるため、今後は臨機応変な本社の対応が期待されます。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
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【講評】
職員同士が自由に話の出来る環境づくりを行っています
法人の掲げる理念について園内玄関に掲示し職員への意識づけを行っています。入園前の説明会時に重要事項説明書にて、また毎月発行している「園だより」に掲載することにより保護者等への理解を深めています。現園長は4月から着任し、職員と共に園独自のスローガン「みんなが たのしい ほいくえん」を掲げ、園に関わる子ども・家族・職員のみんなが楽しめる園を目指し入口に掲示しています。また職員には、その日のことは、その日のうちに、話せる関係性を構築すべく自由に話の出来る環境づくりに努めリーダーシップを発揮しています。
運営法人の決定する重要案件などの職員周知は、職員会議や昼礼などで行っています
園内に組織図と職務分担表を掲示しており、保育業務マニュアルに責任者が表示され、その果たす役割を示しています。重要案件・決定事項については、毎週行われる運営法人による全国園長事務連絡会で知らされ、その内容は園長が持ち帰り、職員には決定理由も含めて職員会議・昼礼等で周知後、会議録・クラス連絡ノートに記録しています。保護者へは、掲示板や手紙配布・独自の連絡用アプリなどで周知しています。日本語が儘ならない方に対しては、翻訳アプリを用いて意思疎通を図るなどの工夫を行っています。