評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

ファミリーイン堀之内

【サービス種別】

指定介護老人福祉施設【特別養護老人ホーム】

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)利用者様の心に寄り添った望んでいるサービスの提供
2)利用者様の尊厳の保持及びプライバシーの保護
3)残存機能を活かし、機能向上に努める
4)公共性の重視、地域社会に開かれた施設
5)看取り期の対応充実

職員に求めている人材像や役割

法人の理念に共感し、利用者様の心に寄り添い、心温かい思いやりのある言葉掛けが出来る人材。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

責任感・積極性・協調性・向上心を持って職務に取り組んで頂きたい。

全体の評価講評

特によいと思う点

利用者家族アンケートで、毎年、家族を通じた利用者の声を聞いています。また、傾聴ボランティアが職員になかなか言えない思いを聞き取り、それを職員に伝えることで、サービスの改善に繋げています。職員は日常業務で気になる点をメモにして集約、共有して改善に取り組んでいます。不適切な言葉かけも率直に報告され、改善も見られています。半面、職員の良いところをほめ合う「ニヤリホット」活動は、職員のチームワーク向上に寄与しています。基本方針である「笑顔で心のこもったサービスマナー」の向上にむけて組織をあげて取り組んでいます。

利用者の楽しみである食事について、味付け・色合い・盛り付けはもとより、変化のある食事メニューを提供しています。季節に沿ったメニューの提出として、お花見弁当・七夕ちらし寿司・うなぎ丼・松茸ご飯・栗ごはん・銀杏ごはん・クリスマスにはローストチキン・ケーキ・お正月にはおせち料理のお祝い膳や母の日には、毎年恒例の「マグロの解体ショー」があり、栄養課の職員が捌いて、刺身やカマ焼きを提供しています。焼きそば・たこ焼き・焼き鳥・ノンアルコールビールなどが提供されました。すべて施設内調理の手作りで利用者に好評です。

介護記録システムを活用し、介護職員をはじめとする全職員がリアルタイムに情報共有できるような体制を構築しています。また、ケアプランに沿ったサービス提供とその経過がすぐに確認ができることで利用者の状態の変化に気づき、素早く対応できることがサービスの質の向上につながっています。さらに情報の共有が迅速かつ正確に行えることで個人の業務の生産性を高めるだけではなく、チームや組織としての連携を高める仕組みとしても機能しています。

さらなる改善が望まれる点

職員の毎年の個人目標を目標シートに記載し、上司と面談をしながら課題の達成を評価する仕組みが整えられています。仕組みを効果的に活かすには、職員面談を十分に行い、一人ひとりの職員の抱えている課題を具体的に把握し、職員の育成計画に繋げていくことが必要です。職員が勤続するモチベーションを上げるためにも、キャリアごとにどのような業務レベルが期待されているのかを明らかにし、課題があれば、研修に繋げて個別の研修計画を作成していくことも必要です。キャリアパスと連動した個人別の育成計画、研修計画の取組が課題です。

新型コロナウイルス感染症の流行により、幅広い地域貢献活動や家族と共に楽しむ機会を制限せざるを得ない状況におかれました。対面でのイベントや地域交流が困難な中、地域の方との関係性を継続していくために、これまでも施設が持っている介護の知識やノウハウを地域の方々へ還元する取り組みをしてきましたが、地域住民の福祉ニーズの解消などに貢献する取り組みをさらに力を入れていくことを願っています。新型コロナウイルス感染症で顕在化した地域課題に対応し、地域との絆を再構築し、より強固なものにしていく活動等の検討が期待されます。

中・長期計画は法人が作成し、当事業所に関しては設備老朽化に伴う修繕について言及しています。これに基づいて事業所としての具体的な中・長期計画書が作られています。ここでは数百万円から数千万円にわたる高額の設備の修繕、購入、更新を見通しており、計画が具体化されたことは、望ましい姿です。今後は、積立金など資金的な裏付けと、単年度事業計画への位置付け、執行状況の評価を明確にして、着実に実行していく取り組みに期待します。

事業者が特に力を入れている取り組み

老朽化に伴う、施設設備・機器の修繕が喫緊の課題となっています。法人が中長期計画を策定しており、そのなかで当事業所に関する修繕計画について言及しています。これに対応して、事業所は5年ほどかけて具体的な設備整備計画を立てています。昨年度はボイラーと食器洗浄機の買い替えをしました。来年度は非常発電機、エレベータ修理等が予定されています。その後も高額な工事が次々と予想されています。事業所としては、計画実現のために、中長期にわたる計画の資金的な裏付けを明確にしていくことが必要と考えています。

利用者の誕生日や行事の時に、利用者から食べたいものをリクエストしてもらい、希望のメニューを提供しています。代替え食や選択食、バイキング食も提供しています。利用者の誕生日にはケーキもあり、父の日イベントでは、男性のみリクエストの「中華バイキング」で、エビチリ・チャーハン・春巻き・焼売が提供されました。母の日には「マグロの解体ショー」が行われて栄養課の職員が30キロのマグロを捌いて、お刺身やかま焼きを食べました。施設内で調理しているため、ご飯も味噌汁も温かくて何を食べても美味しいと利用者から好評です。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:利用者総数92名のうち、聞き取り可能な方は10名です。
    ご協力に感謝いたします。
  • 調査方法:聞き取り方式  
    調査員2名で1対1で聞き取りを実施しました。他の利用者に聞かれないように配慮し、廊下の隅などを用い、職員が順番に誘導する方法でおこないました。聞き取りにあたっては、利用者が理解できるよう施設で日常用いている言葉を使うなどの配慮をしました。
  • 有効回答者数/利用者総数:10/92(回答率 10.9% )

10名の利用者に、プライバシーに配慮した場所を選定し、聞き取り調査を行いました。
総合的な感想については、「大変満足」「満足」が全体の90%の回答でした。「はい」の回答が多かったのは設問「食事の味も量も満足している利用者の献立や食事介助など食事に満足しているか」が100%と「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」が100%でした。
共通評価項目14のうち8項目が、80%以上の回答者が「はい」と回答しています。職員も利用者を大切に、丁寧に対応しています。満足して生活出来る所だと感じました。

アンケート結果

1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか

はい 10名 (100%)

全体の100%が「はい」と答えています。 「美味しいです。」「ご飯もお味噌汁も温かくて美味しいです。」「お誕生日にはケーキを食べられます。」「何を食べても美味しいです。」「味がいいです。」「ご飯が少ないもう少し食べたいです。」「全部好きなのでありがたいです。」量も十分です。」などの意見がありました。

2.日常生活で必要な介助を受けているか

はい 9名 (90%)
無回答・非該当 1名 (10%)

全体の90%が「はい」と答えています。 「全部自分で出来ます。」「大丈夫です。」「OKです。17年もいますから。」「自分で出来ます。」などの意見がありました。

3.施設の生活はくつろげるか

はい 5名 (50%)
どちらともいえない 3名 (30%)
いいえ 1名 (10%)
無回答・非該当 1名 (10%)

全体の50%が「はい」と答えています。 「以前、老人クラブで行っていたグランドゴルフがやりたいです。」「テレビが好きです。」「読書をしています。」「まだ入ったばかりでわかりません。」「「出来ています。」「習字が好きです。楽しいです。」「動けないのでやれません。」「お酒(ビール)が飲める?」などの意見がありました。

4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか

はい 8名 (80%)
どちらともいえない 2名 (20%)

全体の80%が「はい」と答えています。 「元気です。」「「聞いてくれます。医者もいるから大丈夫です。」「よく聞いてくれます。」「「優しいです。」「OKです。」などの意見がありました。

5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 10名 (100%)

全体の100%が「はい」と答えています。 「毎日、掃除してきれいです。」「とても綺麗です。」「OKですよー。」「部屋も綺麗です。」などの意見がありました。

6.職員の接遇・態度は適切か

はい 8名 (80%)
どちらともいえない 1名 (10%)
いいえ 1名 (10%)

全体の80%が「はい」と答えています。 「とてもいいです。」「「雰囲気を盛り上げる努力してくれています。」「適切です。」「優しいです。」「皆さん優しいです。」「言葉がきつく、はっきり言われます。」「職員同士の会話が気になります。」「人によってです。」などの意見がありました。

7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 9名 (90%)
どちらともいえない 1名 (10%)

全体の90%が「はい」と答えています。 「今は元気です。」「具合が悪い時は病院に連れていってくれます。」「信頼できます。」「言った事はやってくれます。」「OKです。」などの意見がありました。

8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 3名 (30%)
どちらともいえない 3名 (30%)
無回答・非該当 4名 (40%)

全体の30%が「はい」と答えていますが、トラブル自体が発生していないため、起きたことの想定としての職員への対応に、信頼を寄せているとことに対しての「はい」と理解できます。 「聞いたことがないです。」「見たこともないです。」「けんかなどないのでわかりません。」などの意見がありました。

9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 9名 (90%)
どちらともいえない 1名 (10%)

全体の90%が「はい」と答えています。 「対応してくれます。」「OKです。」「都の施設だから大丈夫です。」などの意見がありました。

10.利用者のプライバシーは守られているか

はい 9名 (90%)
いいえ 1名 (10%)

全体の90%が「はい」と答えています。 「守ってくれています。」「大丈夫です。」などの意見がありました。

11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか

はい 3名 (30%)
どちらともいえない 5名 (50%)
いいえ 1名 (10%)
無回答・非該当 1名 (10%)

全体の30%が「はい」と答えています。 「よくわかりません。」「聞いたことがないです。」「「聞いてくれています。」などの意見がありました。

12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 2名 (20%)
どちらともいえない 5名 (50%)
いいえ 2名 (20%)
無回答・非該当 1名 (10%)

全体の20%が「はい」と答えています。 「よくわかりません。」「わかりやすいです。」などの意見がありました。

13.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 7名 (70%)
どちらともいえない 2名 (20%)
無回答・非該当 1名 (10%)

全体の70%が「はい」と答えています。 「普通に対応してくれます。」「頼むことが無いです。」「脳梗塞になった時良くしてくれました。」「ペーパーや歯磨き粉、歯ブラシなど買い物をしてくれます。」「「対応してくれます。」「まだ、日が浅いのでわかりません。」などの意見がありました。

14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 3名 (30%)
どちらともいえない 2名 (20%)
いいえ 2名 (20%)
無回答・非該当 3名 (30%)

全体の30%が「はい」と答えています。 「困ってないのでわかりません。」「「聞いたことがないです。」「わかりません。」などの意見がありました。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
事業説明会を開き、職員に施設の基本方針と重点課題を周知しています

法人や事業所の理念、基本方針は館内の各所に掲示されており、また毎年、施設方針10か条を取りまとめて事業計画に掲載しています。毎日の朝礼や入職時の研修で周知するようにしています。年度当初に事業説明会を開き、できるだけ多くの職員が参加して、今年度の重点課題を説明しています(今年はコロナ流行のため10月実施)。利用者家族には面会の機会や広報紙を通じて、重要な案件の決定経緯や内容を伝えています。

現場の課題をボトムアップ式に意思決定する仕組みがあります

支援現場の課題は、随時開かれるフロア会議で検討され、幹部が集まる毎月のチーフ会議に議題としてあがり、組織として意思決定を行っています。現場の多様な課題に取り組む10の委員会、6のモニター活動があり、経営層が把握できるようになっています。事業所の基本方向に関わる課題については、経営分析会議(構成員:理事長、事務局長、施設長等)において、討議決定され、最終的には理事会で決定されます。決定事項は議事録として閲覧できるようにしています。利用者家族には、個別で伝えたり、郵送などで連絡をしています。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
家族アンケートや傾聴ボランティア等を通じて利用者の思いを把握しています

傾聴ボランティアが定期的に来訪し、利用者本人との対話を通じてさまざまな声を聞き、利用者の思いや意向をフィードバックしてもらっています。職員には伝えづらい内容が聞き取れることもあり、事業所としてはとても参考になっているようです。また、第三者評価受審の際の利用者ヒヤリングを通じても、利用者の声を把握しています。利用者家族アンケートを毎年実施しています。食事や機能訓練はじめ、さまざまな要望を汲み取るようにしています。

職員の意向を含め、事業所を取り巻く環境についての情報を収集しています

事業所運営に対する職員の意向は、フロア会議、10の委員会、6のモニター活動、チーフ会議などさまざまなレベルの話し合いのなかから把握してます。また、毎年受審している第三者評価の職員自己評価も活用しています。職員の目標管理シートを使って、職員の自己目標を立てて、評価につなげる取り組みをしていますが、今後一人ひとりと面談を行い、直接職員の意向を確認していく予定です。福祉事業全体の動向、地域福祉の現状は、東京都社会福祉協議会の会合、八王子施設長会、市が発信するメールサービス等を通じて把握しています。

設備更新など、資金的な裏付けを明確にして計画的に実行することが期待されます

老朽化に伴う、施設設備・機器の修繕が喫緊の課題となっています。法人が中長期計画を策定しており、そのなかで当事業所に関する修繕計画について言及しています。これに対応して、事業所は5年ほどかけて具体的な設備整備計画を立てています。そのための中長期にわたる計画の資金的な裏付けを明確にしていくことが必要です。毎年の事業計画に反映させて、一つずつ達成していくことが期待されます。日常業務については、各課、委員会、モニター活動ごとに毎年の目標と振り返りを積み重ねており、着実な実行に取り組んでいます。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法令遵守や権利擁護の内部研修は、内容を工夫しています

就業規則、職員の心得に服務規律が示されており、入職時に配布されています。今年度の基本方針10か条のなかに「利用者様の権利擁護を重視したケアの提供」を掲げており、事業所として常に業務を振り返るように努めています。今年は、10月に開かれた全職員向けの事業説明会に合わせて、法令遵守と虐待防止の講習会を開きました。法人内の他事業所施設長を講師として説明するとともに、レジュメの文章の単語を空欄にしてクイズ形式で職員に回答してもらう方式をとり、学習の実効性を工夫しました。

利用者への言葉のかけ方について振り返る仕組みがあります

利用者の権利擁護、虐待防止は事業所にとって最重要事項と考えています。「身体拘束禁止・虐待防止委員会」が毎月定例で開かれ、身体拘束にあたる利用者はいないか、原因不明のアザがないか、原因はなにか、などを話し合い、再発防止と周知に努めています。昨年度は10回開かれ、延べ50人が参加しました。また、内部研修も年に2回実施しています。「サービスマナー会議」では、日常で気になる点を「気づきメモ」として収集しています。特に利用者への言葉のかけ方について、振り返る機会となり、実際に目に見える効果が出たようです。

ボランティアや大学、保育園など地域との交流に積極的です

事業所の取り組みを広く社会に知ってもらうため、ホームページの最新版更新に努めています。地域との架け橋であるボランティアの存在を大切にしています。利用者の服や寝具を繕う裁縫ボランティア、利用者の話相手のなる傾聴ボランティア、植木や外出サポートをしてもらうボランティアなどが活動しています。近隣の大学に職員が出張して福祉講義を行っています。実習生も積極的に受け入れています。隣の保育園の園児がプレゼントを届けてくれるなど交流が続いています。福祉避難所に指定されており、避難の際の受入れ手順が定められています。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
机上訓練等を通じて、実効性のある業務継続計画にしていきたいとしています

風水害、地震、感染症などの深刻な災害や事故等に遭遇した際に備えて、業務継続計画が策定されました。有事の際の職員の参集基準、1時間以内、6時間以内に参集できる職員を特定し、被災当日から4日目までの職員体制や業務内容を明確にしています。ライフラインが停止となった際の対応、介護の優先業務なども明記しています。このなかで、停電に備えて非常発電機の購入が重要な課題と考えており、予算措置を講じたいとしています。今後は、机上訓練を実施して、防災委員会で課題を検討して、計画の改訂に取り組みたいと考えています。

個人情報管理規程に基づき情報管理を徹底しています

利用者の個人情報は、クラウド上でデータ管理されており、パソコンは職員ごとのIDとパスワードで保護されています。パスワードは、金庫に保管しています。職員の給与データは施設長が一元的に管理しています。書類は鍵付きの書庫に保管しています。個人情報管理規程において、個人情報の収集、利用目的、廃棄、第三者提供の条件、本人からの照会の手順など詳細に決められています。情報管理を徹底するために全職員が誓約書に署名、捺印をしています。情報漏洩の重大性を職員に自覚してもらうための取り組みを今後もしていきたい、としています。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員体制を守るために、さまざまな手段を活用して求人をしています

職員の欠員が生じてから、充足するまでに時間とコストがかかり、事業所として苦慮をしています。職員採用のために、求人広告の掲載、ハローワーク、人材紹介会社、インターネット広告、新聞折り込み広告・学校等への求人票申込等の手段を活用しています。今後は新卒採用に力を入れていきたいと考えています。学校訪問を増やしたり、卒業生の職員の力を借りるなど、工夫をしたいとしています。職員紹介からの採用で、1年間勤務すれば紹介者に報奨金を出すようにもしています。SNSなど時代に則した発信も検討していきたい、としています。

キャリアパスと職員一人ひとりの育成計画は今後の課題です

新人職員を養成するために、指導担当職員をつけ、業務内容に応じた育成ポイントが書かれたスタンダードシートを活用しています。12ヶ月間で、職員としての基本姿勢から業務達成レベルを詳細にチェックして、新人の能力に見合った方法で指導しています。職員は目標管理シートで、チームの目標と個人の目標を書き、半期ごとに面談をして本人と上司の評価をする仕組みになっており、そのなかで職員ごとの育成の課題や研修のテーマ等を確認することにしてますが、これをキャリアパスや個人別の育成計画につなげていくことが期待されます。

気づきメモや、職員同士が良い点をほめ合う活動に取り組んでいます

職員が気づいたことをメモして、集計する「気づきメモ」の活動、職員同士が良かったと思える行為を記録して発表する「ニヤリホット」活動、一日一日のチーム目標を立てて、職員が共有して一致協力していく活動を行っています。この活動を主導しているのは、「サービスマナー会議」という職員グループで、すべて職員の発案によるものです。職員同士が改善すべき点を指摘しあうだけでなく、良いと感じたところを見つけてほめ合うことで、チームワーク向上に寄与しています。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

利用者へのサービスを維持、向上させるためには、職員体制の維持、改善が必須の課題です。これまで、自己都合退職、体調不良、育休、長期休暇などで欠員が生じるたびに、人員体制を確保するのに時間やコストがかかり、苦慮をしていました。そのため、「職員の安定確保」を前年度の重点課題として、求人活動に力を入れてきました。21万部の新聞折込広告、人材紹介会社、人材派遣会社、ハローワーク、インターネット広告、学校訪問など行ってきました。また、職員が紹介した人が採用されて勤続1年を超えれば、報奨金を出しました。ホームページの動画に職員が出演して、仕事の生きがいや働きやすさをアピールしました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

採用活動を強化した結果、一定の効果を生んで、目標の人材確保の達成をすることができました。しかし、ここのところで急に育休や体調不良などで人員の欠員が生じ、改めて採用活動を急ぐ必要が生じています。これからは、学校の訪問を増やし、進路担当の教職員との関係を深めるようにしたり、時代に合わせて若い人がアクセスしやすいSNSなどを工夫することも考えています。前年の振り返りから、広告活用はコストパフォーマンスの関係で取捨選択することにしています。人員確保については、できるだけ切れ目を作らないことが肝要なので、年度当初に補充人数をある程度見込んで採用するなど、事業所だけでなく法人全体で取り組んでいくことが期待されます。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

新型コロナ感染症の流行は、昨年5月から感染症分類が2類から5類に引き下げられたあとも、止まることはありませんでした。7月、9月、3月にクラスターが発生し、それぞれ終息するまでに2週間~1ヶ月ほど拡大防止と予防に奔走しました。これまでの経験とノウハウを活かして、ゾーニングや陰圧室の有効活用、消毒剤の配置、手洗いの徹底、防護服の着用など必要な措置を行ってきました。この間は、ショートステイの受入れをストップし、理美容業者や訪問歯科も受け入れ中止としました。また、利用者の外出も原則的に止めざるをえず、家族の面会は、玄関ドアのガラス越しで行うようになりました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標が設定されていなかった
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

感染予防・拡大防止対策については、これまでの経験と知見の積み重ねが生かされ、効果的に行動できたと自己分析しています。しかし、利用者は外出ができない状況が長く続いたため、心身に影響が現れていると感じてきました。また、感染症基準が引き下げられた結果、補助金がなくなったり、ショートステイの稼働率低下で収入が減少、経営にも大きな影響が出ました。しかし現在は、コロナ感染をしてもかつてほどの感染力、重度化はないことが分かってきたので、徐々に平時の業務に戻るようにしています。ショートステイは通常通り受け入れ、利用者の外出は春秋には車を使って、買い物や食事のドライブを行うようになりました。裁縫ボランティアなどの活動も再開しています。しかし、いったん流行すると運営に大きな支障が出るため、引き続き感染予防・拡大防止対策に努め、クラスターが発生しないように部署間の移動にも注意を払うように努めています。また、変異株の対応や情報収集を行い、厚労省が定める待機期間を基準に運営を行っていくことにしています。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページやパンフレットによって施設の情報を提供しています

利用希望者等はホームページやパンフレットによって施設の情報を入手することができます。ホームページには施設案内やサービスの内容、入所までの手続き、利用費用など利用希望者等が必要とする情報を掲載しています。項目別に整理されて文章も分かりやすく書かれています。「親しみあふれる大家族」というパンフレットには「ファミリーイン堀之内」の概要、介護老人福祉施設の費用・入居の際の荷物・持参するものなど詳しく書かれています。

利用希望者等の問い合わせには丁寧な対応を心掛けています

利用希望者等の問い合わせや見学希望者には相談員が丁寧に対応しています。電話で見学の予約をしてもらい、利用希望者と家族の都合の良い日に対応しています。見学は、365日対応可能として、リビングルーム兼ダイニングルーム・居室・浴室・トイレなどあらゆる箇所の見学が可能です。生活相談員が案内をしながら説明をしています。

ブログで入所者の情報や職員研修・イベント情報を得ることができます

ホームページ内「施設のできごと」で施設での出来事や行事の様子を発信しています。入所者の「メイクをしてお出かけをしたい」と言う願いを叶えるため、生活相談員主体で、お化粧をして髪をセットし、お寿司を食べに行ったり買い物を楽しむ様子や「カップラーメンの日」で、事前に入所者から食べたいカップラーメンの聞き取り調査を行い、好きなのカップラーメンを食べている様子を画像と共にブログとして掲載しています。「ランタンアート」を作ったり、秋祭りを楽しんでいる姿が見られます。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
施設の提供するサービスやルールについて丁寧に説明し、同意を得ています

入所意思が確定した後、入所者及びその家族と面談を行っています。入所に先立ち、契約内容に関して入所者と家族への丁寧な説明に力を注ぎ、了承を得ています。料金体系についても料金表に基づいた説明を行い、不安軽減に努めています。入所に必要な日程調整や持ち物リストを提供し、家族が準備を整えられるよう支援しています。

入所者の不安を軽減し安心して生活できるように適切なサポートを心掛けています

サービス開始前には、相談員・看護師・介護職員が面接しています。入所当日は家族との顔合わせを兼ねて、管理栄養士・機能訓練指導員も加わり、入所後の生活について相談対応をし、総合的な視点で最善の利用者支援ができるよう努めています。面接時に聞き出した内容をシートにまとめ、関係部署に周知しています。利用者が「どんな生活・仕事は・家族関係は・これからの希望は」などをまとめ、利用者像をイメージしやすくしています。これは入所後、利用者が不安にならないよう、声掛けをしたり、見守ったりする際の重要な情報となっています。

サービス終了時には利用者家族の気持ちに寄り添う支援を行っています

施設では、看取りの体制を整えています。昨年は24名の看取りを行っています。以前は、看取り後の「エンゼルケア」(死後に行う処理・保清・エンゼルメイクなどの全ての死後のケア)は介護職員を中心に行っていましたが、家族の意見を収集したところ、参加したいとの声が多く、現在では、多くの家族が参加し、故人が少しでも生前に近い姿になるようにエンゼルメイクを行っています。葬儀には、生活相談員が参加しています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
アセスメント表を基にフェイスシートを作成し利用者の心身状態を把握しています

初回フェイスシートに沿った聞き取りを行い、定められた「施設サービス計画書」へ随時、ケース記録台帳の内容すべてをパソコン入力し、保管しています。特記事項も記載し、職員は出勤後、必ずパソコンで内容を確認して、申し送りの際に共有しています。担当ケアマネジャーは「生活全般の解決すべき課題・長期目標・短期目標・いつまでやるか」の期限なども関係職員と話し合ってプランに落とし込んでいます。基準が定めてあり該当する場合は担当者会議で見直しを行っています。手順書の見直しは年に1回開催される合同調整会議で合議で決めています。

利用者の情報を全職員が共有できるよう環境を整えています

職員は利用者のケガや褥瘡の状態などを、写真に撮り、そのデータを即座に入力し関係者へ伝え、情報共有を図っています。迅速かつ正確な内容で伝えることで、状況に応じた専門職からの適切な判断を受けることが可能です。業務効率は格段に改善され、その効果としては利用者の健康状態をより一層意識するようになり、体調の変化をよりこまめに確認でき、労力をかけずに「報告・連絡・相談」ができることで、事業所全体で相談できる体制も整えられています。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
  • 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
  • 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
ケアプランは自立支援等を念頭に作成し、プランに沿って支援提供しています

ケアプランに従って入所者のケアを行いながら職員はケアの中での気づきを大切にして、必要に応じて初回のアセスメント内容やケアプランの内容について見直しを実施しています。ケアプランは、ICTシステムの中に組み込まれており、職員が出勤した際に、各自に渡されるスマホやタブレットで、常に内容を確認することができるようになっています。職員間で利用者情報を共有し、「アセスメント聴取・ケアプラン作成・サービスの提供・モニタリング・プラン見直し」のケアマネジメントの流れがうまく潤滑しています。

利用者に対するケアは、多職種の専門的視点に検討し実施しています

介護の場面では、利用者の健康観察、生活リハビリや機能訓練、口腔ケア、食事などあらゆる領域で、看護師、機能訓練指導員、管理栄養士、ケアマネジャーなど専門職と常に情報を共有して、サービスの確認と見直しを行ってます。ICT導入により、記録と情報の迅速化が進み、連携がスムースになっています。各専門職が集まるサービス担当者会議でケアの方針を話し合い検討しています。

2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
  • 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
  • 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
身体の状態を見極めて、食事形態や介助方法を提供し体調や嗜好にも配慮しています

毎日の食事介助時には、摂食状態や嚥下機能の把握に努めています。週に2日間(火曜日・木曜日)は歯科医師と歯科衛生士が来て、嚥下状態などについて指導を受け、経口摂取の支援も行っています。利用者の状態に合わせ細やかな対応(食札には箸・スプーン・自助具・などの食具の種別も記載)と、食事形態(超きざみ・きざみ・ミキサー・一口大)にも配慮した提供をするなど、看護師・介護職員と協働でプランの見直しも検討しています。またアレルギー・嗜好・体調・麻痺・拘縮など、利用者の状況に即した支援を行っています。

アルブミン値を含めた健診結果を基に多職員が連携し、計画支援を行っています

「栄養ケア計画」に基づいて、管理栄養士・医師・看護師・介護職員が連携して、利用者の栄養状態の改善に努めています。医師の指導により、糖尿病・腎臓病・脂質異常症・貧血などに対応した、療養食の提供にも力を入れています。またICTの導入により、利用者一人ひとりの食事量・水分摂取量・排泄チェック・血圧値・アルブミン値・体重などを、パソコンで可視化しています。日々のデータを基に今後の利用者の栄養状態の変化が見通せるようになっています。

3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
  • 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
  • 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
  • テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
  • 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
四季や伝統行事を取り入れた献立による楽しい食事で五感を刺激しています

栄養課で新興感染症含め感染症の施設内感染予防を徹底しています。入所者の楽しみである食事について、味付け・色合い・盛り付けはもとより、変化のある食事メニューを工夫して提供しています。季節に沿ったメニューとして、お花見弁当・七夕ちらし寿司・うなぎ丼・松茸ご飯・栗ごはん・銀杏ごはん・クリスマスにはローストチキン・ケーキ・お正月にはおせち料理のお祝い膳や母の日には、毎年恒例の「マグロの解体ショー」があり、市場で30㎏のマグロを購入し、栄養課の職員が捌いて、刺身やカマ焼きを提供しています。

施設内の各部署の関係職員が集まり、「食事モニター会議」を行っています

栄養課・介護課・医務課・相談課の「食事モニター会議」で、食事を通じて日常生活の楽しみや入所者ニーズの実現を目指し、日常的な様子観察を基に、事故防止委員会や歯科、栄養課など各部署と連携して安全対策を講じています。食事が楽しくなる、食欲が生まれるような声掛けや対応の実践とサービスマナーの向上を図っています。誤嚥性肺炎等の予防の為、口腔内の清潔な衛生状態保持にも努めています。

レクリエーションの食事も楽しめるように工夫して提供しています

秋祭りの昼食には、お祭り気分を味わえるように、焼きそば・たこ焼き・焼き鳥・ノンアルコールビールなどが提供されました。おやつも「お祭りらしく、ミキサー食や刻み食の入所者も楽しめるもの」をテーマに「パフェ」で、カラフルなゼリーの上にアイスクリームを乗せ、チョコやイチゴのシロップをかけたものを提供しました。父の日には入所者のリクエストで、男性のみ1階のデイルームにて、中華バイキングで、エビチリ・チャーハン・春巻き・焼売が提供され、楽しく美味しく食べられるような工夫をしています。

4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
  • 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
  • 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
  • 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
入所者のプライバシーや個別性を大切にした入浴を心掛けています

入浴時の際は誘導・着脱・洗身などにおいては、羞恥心に配慮して介助支援にあたっています。脱衣所での順番を待つ間はバスタオルを掛けたり、ストレッチャーへの移乗は入浴の直前に行い、着替え時にもプライバシーに配慮をしています。入浴拒否がある場合には時間をおいたり誘導する職員を変えたり利用者の状況を判断しながら無理強いはしないようにしています。また同性介助の希望にもできる範囲で対応しています。

入浴時の観察により、皮膚疾患などの早期発見、対応をしています

介護課・入浴モニター担当職員が奇数月・第一金曜日14時半から15時で「入浴モニター」を行っています。入浴面について「安全・安楽」を念頭に置き、入所者が快適に過ごせるように努めています。また、全身の観察を行い皮膚疾患や外傷等の早期発見に努めています。快適に入浴が出来る様に日々の状況変化を把握して入浴形態の変更など迅速に対応しています。

入浴時、身体の清潔維持だけではなく精神面がリラックスできるように工夫しています

入浴は週2回とし、曜日や時間を決めて実施していますが入所者の希望に合わせて柔軟に対応しています。入所者から申し出があればシャンプー・コンデショナー・石鹼は自分が好きな物を使用できます。ゆず湯やしょうぶ湯で、季節感を感じ取れる工夫をしています。ひとりで入浴できる入所者も職員が脱衣所で、見守りを行っています。

5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
  • 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
  • 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
  • トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
誘導や声掛けによりなるべく自立した排泄となるように支援を行っています

排泄の支援は、入所者の重度化が否めない状況の中で、「入所者一人ひとりの個別性を配慮した自立排泄」を目標として、排泄介助方法の検証や適切な排泄備品の使用に取り組んでいます。また、個別の排泄リズムに合わせてトイレでの排泄を促すことに力を入れており、排泄チェック表へ正確な記録をし、看護師や管理栄養士なども連携しながら排便コントロールに取り組んでいます。

排泄担当者を中心に排泄の技術向上に取り組んでいます

施設の介護課・排泄モニター担当職員により奇数月・第三金曜日の15時から15時半に「排泄モニター会議」が行われています。排泄の保持を目標に、個々に合ったケアを提供するように努めています。ケアの質を維持・向上する為に排泄担当者と密に連携を取り、個々の排泄間隔把握に努めて、介助中心にならない排泄支援を目指しています。

6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
  • ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
  • 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
入所者が日常生活上できる範囲で機能向上を図れるように取り組んでいます

ケアプランに基づき、利用者の出来る能力を活かせるように、自力歩行を目指す利用者には、介護職員による手引き歩行、または歩行器を使用するようにしています。トイレへの移動など短い距離は歩くことを奨め、車いすの方も自分でブレーキをかけたり、フットレストを開いたままで、自分の足で床をこぐ動作をして、自力操作ができるように移動支援を行っています。機能訓練指導員が個別のプログラムを作り、モニタリングをして、効果を検証する評価を繰り返しています。

福祉用具の管理・清掃・消毒により安全に快適に使用できるように努めています

いすを常時使用する利用者が年々増える傾向にあり「車いす選定マニュアル」が整備されています。車いすは、リハビリモニター担当者と機能訓練指導員が定期的なメンテナンスや、洗面所の段差を解消したり、コンセントや電気コード・スイッチなどが、車いすの移動に支障のないように、施設内の環境を随時点検しています。また車いすに長く座っても、良い姿勢が保持できるように、クッションや座面・背もたれなどの調整もしています。クッションの汚れなどの清潔保持は、居室担当職員がその都度清掃しています。

7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
  • 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
  • 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
  • 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
  • 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
個別ニーズに合わせた機能訓練計画は多職種連携により作成、実践されています

作業療法士、理学療法士、介護職員等が協働し、入所者一人ひとりの状態に適した自立支援のための機能訓練や作業訓練等を計画、実施しています。専門職が日常生活動作(ADL)を詳細に評価し、利用者の希望やニーズに基づいて個別の訓練プログラムを策定します。これらのプログラムは3ヶ月ごとに綿密なモニタリングと見直しを行い、効果的な改善を図っています。これらは多職種連携アプローチの実践により、着実かつ顕著なリハビリ効果が表れており、利用者の生活の質が向上しています。

多様な生活リハビリは日常生活動作の維持・向上に繋がっています

生活リハビリテーションを通じて、効果的な機能、作業訓練等を実施しています。歩行訓練では、手すり使用、横歩き、後ろ歩きなど多様な方法を採り入れ、歩行に必要な筋力と安定性を向上させています。また、日常生活動作(ADL)の改善を目指し、トイレへの移乗訓練も重点的に行っています。手指機能維持のため、切り絵やぬり絵、裁縫、ピンチを行い、指で挟む力をつけたり、巧緻性と機能性を維持する細かい作業を取り入れています。これらの活動は、生きがいややりがいを感じながら機能回復・維持を促進する効果が期待できます。

安心、安全、安楽な福祉用具の活用は密接な連携に基づき実践されています

福祉用具の管理と活用において、機能訓練指導員とリハビリモニター担当職員が緊密に連携し、定期的な使用状況確認と点検を実施しています。車いすは、個々の入所者に合わせたシーティングの実践により、最適な姿勢保持を実現しています。また、消耗部品の適切な交換により、常に最良の状態を維持する体制を構築しています。スライディングボードの適切な使用は、入所者の残存機能を活かした安全な移乗を実現に加え、職員の負担の軽減にもつながっています。これらの取り組みを通じ、利用者のQOL向上と自立支援に大きく貢献しています。

8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
  • 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
  • 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
  • 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
看護師と介護職員の連携強化による健康管理が提供されています

看護師は介護職員と緊密に連携し、利用者の健康状態を24時間体制で把握しています。定期的なバイタルチェックと観察により、異常の早期発見に努め、必要に応じて適切な処置や受診につなげています。緊急時には迅速な救急対応を行い、夜間はオンコール体制で24時間対応可能です。 また、週2回の歯科衛生士による専門的口腔ケアに加え、多職種(歯科医師、看護師、相談員、介護職員、栄養士)が参加する「口腔ケア会議」を定期的に開催して、個別のケアプランを作成し、口腔衛生と全身の健康維持を図っています。

利用者、職員にとって安全な服薬管理体制の構築に取り組んでいます

服薬管理体制を構築し、誤薬防止に万全を期しています。詳細な服薬マニュアルに基づき、看護師が朝・昼・夕・就寝前用の薬を個別にセットし、ダブルチェック体制で確認します。服薬時には、担当職員が利用者の氏名を声に出して読み上げ、本人確認を徹底しています。 服薬後は、確実な嚥下を目視で確認し、服薬状況を記録し、服薬状況を追跡し、未服用や誤薬のリスクを最小化しています。定期的な職員研修と医務課との連携により、安全で効果的な服薬管理に取り組んでいます。

心を込めた尊厳ある最期を支える看取り介護を実践しています

利用者が慣れ親しんだ環境で尊厳ある最期を迎えられるよう、きめ細やかな看取り介護を提供しています。入所時に看取りケアの方針を丁寧に説明し、本人と家族の意向を尊重します。状態の変化に応じて家族と緊密に連絡を取り、心情に寄り添います。看取り委員会では、個別ニーズに合わせたケアプランの実践を確認しています。最期の時には、家族への迅速な連絡、24時間体制の看護対応、医師による適切な死亡確認を行い、家族との大切な時間を支援します。最後の瞬間まで一人ひとりの尊厳と生きる意味を大切にし、心を込めたケアを提供しています。

9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
  • 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
  • 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
  • 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
快適な日々を過ごせるきめ細やかな更衣支援を実践しています

利用者一人ひとりの自立と尊厳を最大限に尊重し、個別のニーズに応じたきめ細やかな更衣支援を提供しています。起床や入浴後は清潔で快適な衣服への着替えを促し、また季節や行事に応じた適切な衣類選びをサポートしています。 衣類管理は居室担当職員が対応し、家族との緊密な連携のもと、好みや体調変化に合わせた衣類の補充を行っています。定期的な衣類の点検と修繕を行い、常に清潔で快適な状態を維持しています。利用者の心身の健康と生活の質向上を支援し、個性を尊重しながら安心で快適な身だしなみの実現に取り組んでいます。

自尊心を高める整容を支援し、きめ細やかなケアは満足度の向上に繋がっています

整容のニーズは個別の状態に応じた支援を行っています。起床後、洗顔が困難な方には、ホットタオルを用意し、髪の乱れや寝ぐせを整える、男性には個人用電気シェーバーでの髭剃り、女性には保湿ケア用品での肌の手入れを支援しています。また、訪問美容・理容サービスを定期的に提供し、利用者は自身の希望に合わせて整容サービスを受けられます。カラーリングなどの美容オプションも用意し、個性や好みを尊重しています。これらの総合的なケアにより、利用者の身だしなみと自尊心を維持し、満足度の向上を実現しています。

質の高い睡眠環境構築の取り組みは利用者の安定した睡眠の支援に繋がっています

ICT機器の活用による利用者状態や状況の把握、室温や湿度の管理、快適な寝具の提供など、総合的なアプローチで質の高い睡眠を支援しています。就寝時間には消灯し、夜勤職員が静かに巡回して利用者の就寝状況を確認します。呼吸確認時は、懐中電灯の光を天井か床に向け、睡眠を妨げないよう細心の注意を払います。同室者の声出しが多い場合、耳の遠い方同士で部屋を調整したり、個室への移動を検討します。高吸収性オムツの使用により、夜間のオムツ交換回数を最小限に抑えています。下剤は朝食後の服用に変更し、夜間の排便を防いでいます。

10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
  • 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
  • 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
  • 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
  • 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
利用者の生活習慣の尊重と柔軟な対応による自己決定を支援しています

利用者の生活の質向上を目指し、個々の生活習慣を最大限尊重しています。フェイスシートを参考に、他の利用者への影響を慎重に考慮しつつ、柔軟な対応を心がけています。 飲酒については、医師の判断のもと、夕食時にビール1本(350ml)を楽しむ方や、家族の要望でノンアルコール飲料を選択する方もいます。 宗教面では、クリスチャンの方のミサ参加を支援しています。また、外出時の嗜好品購入やデリバリーサービスの利用など、個別のニーズにも対応し、利用者の自己決定を尊重しています。

安全に配慮したレクリエーション活動や行事を多職種連携により取り組んでいます

利用者の日々の生活をより豊かなものにするため、魅力的で多彩なレクリエーションを生活相談員、介護職員と協働し、企画・実践できるようにしています。新型コロナウイルス感染症の影響下でも、徹底した感染対策を講じながら、可能な限り外出行事等を実施してします。個別のニーズや興味に応じたプログラムの提供も継続し、身体的・認知的機能の維持向上に繋げています。利用者の健康と安全を最優先としながら、生きがいと喜びに満ちた環境づくりに全力で取り組んでいます。

共感と傾聴で信頼関係を築き、尊厳を守る認知症ケアを実践しています

利用者一人ひとりの尊厳を大切にし、個別のニーズに応じた質の高いケアを実現するため、心からの共感と理解を込めた丁寧な声かけを実践しています。認知症の方には、その方の世界観を尊重し、傾聴と受容の姿勢で寄り添います。重度化が進む中でも、個別の関わりの時間を確保し、きめ細やかなケアを提供しています。傾聴ボランティアとの協働により、利用者の潜在的なニーズを引き出し、その人らしい生活を支援しています。さらに、顔なじみの職員による一貫性のあるケアで、安心感と信頼関係を築いています。

11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
  • 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
感染症対策と両立する地域連携は工夫を凝らした活動で健康維持に繋がっています

地域との連携を積極的に推進し、利用者の幅を広げるための多様な取り組みを計画・実施しています。新型コロナウイルス感染症の影響下においても、創意工夫を凝らした活動を展開しています。 感染対策を徹底した上で、少人数での外出行事や散歩を定期的に実施し、利用者の心身の健康維持に努めるとともに利用者が地域の一員であることを実感できる機会を創出しています。今後も状況に応じて活動内容を柔軟に調整し、地域との連携をさらに深めていく取組みが期待されます。

地域との交流の機会を再開したいと考えています

利用者の外出や地域交流が活発でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は制限されています。しかし、利用者の気分転換と健康維持のため、様々な工夫を凝らしています。 外出機会やドライブ、ベランダでの外気浴、隣接する保育園児の様子を眺めるなど、限られた範囲で外の空気に触れる機会を設けています。現在はまだ制限されていますが、状況にあわせ順次再開しています。

12.施設と家族との交流・連携を図っている
  • 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
  • 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
  • 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
家族の声を反映するアンケート等を通じた施設運営改善と連携強化を実現しています

年に一度「ご家族様アンケート」を実施し、家族の貴重な意見や要望を丁寧に把握しています。ケアプランへの家族の意見反映、職員の言葉遣いや行動の適切性、医療・介護に関する専門性、食事や行事の満足度など、多岐にわたる評価を行っています。 集計結果は詳細な分析を経て、家族にフィードバックされるとともに、施設運営の改善に直接反映されています。さらに、感染対策を徹底しつつ、サービス担当者会議や面会、行事等を通じて、家族からの意見や要望を積極的に収集し、より深い信頼関係の構築に努めています。 

毎月発行している「堀之内新聞」で利用者の様子を家族に知らせています

利用者の日常生活の様子を毎月発行している「堀之内新聞」を通じて知ることが出来ます。「堀之内新聞」は「領収書」と共に家族に郵送しています。広報誌「堀之内新聞」では、季節ごとに開催している行事やイベントの様子を写真で掲載し、カレンダーで、入浴日・歯科検診・回診・誕生会・イベントの情報を得ることが出来ます。「栄養課から皆様へ」では行事やイベント時の食事やおやつの情報を掲載し、取り組みを伝えています。

【講評】
個人の権利を尊重する情報管理の取り組みを徹底しています

「個人情報保護に関する基本方針」を策定し、個人情報の取り扱いに厳格な指針を設けています。この方針では、個人情報の収集、利用、提供に際し、本人の明示的な同意を得ることを義務付けています。 さらに、「個人情報管理規程」により、個人情報の取り扱い全般に関する詳細なルールを定めています。特に、第三者提供に関しては、本人の同意取得、個人情報管理委員会への事前報告、及びその指示に基づく対応を義務化しています。 また、利用目的の明確な説明と利用者からの同意取得を徹底し、個人情報の適切な保護と管理を確実に実施しています。

入所者の生活習慣と価値観に寄り添う介護の実践に取り組んでいます

入所者の生活の質と尊厳を最大限に尊重するため、個々の生活習慣や嗜好に柔軟に対応しています。飲酒や喫煙、宗教的慣習については、安全性と他の入所者への配慮を前提に、可能な限り継続を認めています。 また、日常生活のあらゆる面で入所者の自己決定権を重視し、排泄ケアや入浴介助などにおいても、個人の希望や価値観に沿ったサービスを提供しています。 入所時の詳細な面談を通じて、各入所者の生活歴や価値観を深く理解し、それに基づいた個別ケアプランを策定・実施することで、入所者一人ひとりの尊厳と自立を支援しています。

入所者の意思決定の支援に向けた取り組みを実践しています

多床室では、各ベッド周りをカーテンで完全に区切り、個人の生活空間を創出しています。所有物管理では、個人で管理するスペースの確保から貴重品などはケア・プール(寮母室)で預かるなどの対応としています。入所者への郵便物は適切に管理し、本人確認後に速やかに渡しています。トイレは2重カーテンとし、プライバシーを最大限確保しています。入浴介助は、同性職員による対応など入所者のニーズに寄り添う対応に努め、身体の洗浄は可能な限り自立を促し、必要に応じて部分的な介助を行います。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
組織としての業務標準化とスキル向上の仕組みが体系化されています

業務の基本的基準として「基本手順書」を法人全体で定め、標準化を実践しています。この手順書にはサービスの基本的な手順がわかりやすく記載されており、施設の業務マニュアルやフロアの作業マニュアルも整備されています。これにより、ケアの統一性が確立されています。さらに、「新入職員業務到達度チェック表」では詳細な到達目標が設定されており、職員は毎月自己評価を行い、上司による評価を受けることで、1年間継続的にスキル向上を図る仕組みとなっています。

定期的な手順書見直しは業務水準の向上に繋がっています

基本手順書は「合同調整会議」にて見直す機会を法人全体として年に1回設定しています。各事業所の見直し案を持ち寄り、法人内の他の施設との情報も参考に見直しを行っており、サービスの基本事項や手順の見直しプロセスを通じて、法人全体の標準化に繋がっています。また、施設やフロアマニュアルなどの作業フローも小委員会等での検討が反映される仕組みとなっています。利用者の状況や状態の変化に基づき、迅速にマニュアルが見直されることで、標準化のみならず、業務水準の向上に繋がっています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 ワズアップ

【評価実施期間】

2024年8月1日~2024年12月25日

【評価者修了者No】

H1901015,H2101045,H2001048

評価結果のダウンロード

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