評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)「食べる、寝る、あそぶ」を通して心身共に健康な成長を促す
2)基本的な生活習慣の自然な習得を目指す
3)子ども一人ひとりの個性を伸ばし、自主性を育む
職員に求めている人材像や役割
子どもにとっての最善を考えられる人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
雇用形態や業務内容に関わらず、子どもの前では先生と呼ばれる存在であることを自覚し、人として手本となるよう努める
全体の評価講評
特によいと思う点
運営母体が主催する、社員として受講義務がある研修以外にも、行政が提供する研修の機会や顧問による定期的な指導など職員にはその勤務形態に関わらず様々な学びの場が用意されています。「スキルマップ」という自己評価シートは、園独自に作成された物で、有すべき保育スキルや保育士としての姿勢が具体的に記載され、職員が自分の学ぶべき課題を具体的に知ることができるツールになっています。施設次長は、本人の意欲に合わせながら、長期的なキャリアの展望について面談のみならず日常的な声かけのなかで声をかけています。
園では、職員が子どもたち一人ひとりの「今」をしっかりと把握し、興味・関心がどこに向いているかを理解し、保育を展開しています。お弁当の絵本に興味を持った子どもたちの主体性を大切にしたいという思いから、絵本と同じメニューのお弁当給食を提供するために、調理社員と協議をを繰り返し、実施した際は子どもたちも大喜びでした。また、お芋堀りに興味を持った子どもたちのために、職員も楽しみながら劇あそびをし、実際に焼き芋を提供することで、子どもも大人も保育を楽しみながら、子どもの育ちをはぐくんでいます。
園では、子どもたちの主体性を意識するため、保育の環境設定に力を入れています。人的環境面では、子どもたちの安心、安定のため、個々に合った配置を心がけています。また、必要に応じて支援員も活用しています。物的環境面では、子どもたちが家庭的な雰囲気で過ごせるよう、木製の玩具を揃えたり、過度な掲示物や装飾をしないよう努めています。時間的環境においては、子どもたちを急かすことなく、落ちついたデイリープログラムのもと過ごすことを心がけています。このような日々の環境設定を意識することで、より良い育ちにつながっています。
さらなる改善が望まれる点
園の運営母体の特性により、地域との交流を制限せざるを得ない事情があり、他の保育園との交流や地域の子育て家庭の保護者支援が恒常的に難しい状況があります。例えば、警察署や消防署など公的な機関による、不審者対応訓練や消防、救命救急の出張講習などを申請する等であれば、ハードルが下がり、専門家による職員の育成の機会を得られ、より実践的なリスクマネジメントにつながることが考えられます。事情を説明し、近隣の公立保育園への訪問や交流保育など前向きに検討することでより保育の幅を広げることが期待されます。
少人数の子どもを保育する事業体であり、職員同士はコミュニケーションをとりやすい状態です。午睡の時間を利用して、口頭ではありますが、保育室で子どもや保護者の状況を確認し合ったり、施設次長からの連絡事項を伝えるなど、実質「会議」に近い情報共有を行っています。また、月に2回の顧問保育士との懇談会も行われており、研修と位置づけることができる内容となっています。今後は、それらの内容を日誌の特記事項や研修報告として記録していくことで、職員会議やミーティングと位置づけ、情報の確認も可能となることが予想されます。
園の特性上、会社の福利厚生施設としての役割が大きいことから、保護者の負担が物理的になるべくないように重点が置かれています。そのため、保護者が参加するような行事、たとえば個人面談や季節の保護者会が基本的には設けられていません。日常の保育で、直接園側とはコミュニケーションが十分とれているので、子どもの様子を知るという意味では大きな問題はありませんが、保護者が保育に直接参加したり、参観したり、保護者同士で話し合える機会があれば、その保護者自身のより豊かな子育てにつながる可能性もあります。
事業者が特に力を入れている取り組み
組織では常勤職員は施設次長のみで、契約社員や非常勤職員の割合が高くなっています。施設次長は、保育士資格者100パーセントを目指し、無資格者には資格取得を奨励している他、勤務形態に関わらず、研修計画を立て、職員の育成に力を入れており、東京都や区が企画する研修会への参加に向けて声をかけています。顧問保育士による定例懇談会や、保育に関する書籍の配本など多くの機会を設けています。職員自身にとっても有益な制度であることをより多く発信していくことで、職員の意欲を向上させていくことができます。
少人数での家庭的な雰囲気の環境設定ができる利点を生かし、異年齢保育を実践しています。活動の中では、年長児が年少児に対して、お世話をしてあげたり、優しく遊んであげたりする姿がみられるほか、年少児が年長児の遊びの真似をするなど、異年齢ならではの関わりが展開されています。また、個別の対応が必要な子どもに対しては、丁寧に関わり、食事の介助や午睡の対応など、その子が安心して過ごせるよう努めています。個別の対応が必要な場合は、会議やショートミーティングで共有し、どの職員でも対応ができるよう準備しています。
基本的な保育時間は8:15~18:15ですが、保護者の出張や残業等の都合に合わせて保育時間を柔軟に調整しています。小規模事業所としての特性を活かし、子どもの受け入れやお迎え時の際、丁寧なコミュニケーションを行うことができ、保護者も子どもの一日の様子を詳しく知ることができます。季節の行事の際には、保護者が製作に参加し家族単位で楽しめるようにしています。保護者アンケートでも、「毎日の保育サービスに対する満足度がほぼ100パーセントという結果からも保護者の保育園に対する信頼度が高いことがうかがえます。
利用者調査結果(月極保育用利用者調査)
調査概要
- 調査対象:利用者調査における家族アンケートの回収方法は、事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。
- 調査方法:アンケート方式
事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。 - 有効回答者数/利用者家族総数:5/6(回答率 83.3% )
利用者は概ね全員が「大変満足」「満足」との意見です。
「食事提供」や「行事の日程設定」などの項目については、「いいえ」「どちらともいえない」といった意見がありました。
外部への苦情相談窓口の認識も、他法人共通して「どちらともいえない」などの認識は多いと思われます。
しかし。子供の成長を喜ぶ感謝の意見もありました。
アンケート結果
1.保育施設での活動は、子どもの心身の発達に応じたものとなっているか
全員が「はい」と答えています。 園でお友達や先生方とお話したり遊んだりする中で、おしゃべりはもちろん、人への気遣いが、よりできるようになりました。
2.保育施設での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
全員が「はい」と答えています。
3.【保育施設からの食事提供を受けている方のみ】
提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
60%が「はい」と答えています。
4.保育施設の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
全員が「はい」と答えています。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
全員が「はい」と答えています。
6.安全対策が十分取られていると思うか
全員が「はい」と答えています。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
40%が「はい」と答えています。が60%は「いいえ」「無回答」といった意見です。
8.子どもの保育について家庭と保育施設に信頼関係があるか
全員が「はい」と答えています。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
全員が「はい」と答えています。
10.職員の接遇・態度は適切か
全員が「はい」と答えています。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
全員が「はい」と答えています。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
全員が「はい」と答えています。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
全員が「はい」と答えています。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
全員が「はい」と答えています。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
80%が「はい」答えています。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
全員が「はい」と答えています。
17.外部の苦情窓口(行政等)にも相談できることを伝えられているか
40%が「はい」と答えています。 他法人の利用者にも、共通して多い認識とは思われます。
利用者調査結果(時間預かり(一時預かり)保育用利用者調査)
調査概要
- 調査対象:利用者調査における家族アンケートの回収方法は、事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。
- 調査方法:アンケート方式
事業者より利用者家族にWEBアンケートの案内を配布して、入力締め切り後には、直接評価機関が集計する方法で行った。 - 有効回答者数/利用者家族総数:1/1(回答率 100.0% )
利用者は概ね全員が「大変満足」「満足」との意見です。
「食事提供」や「行事の日程設定」などの項目については、「いいえ」「どちらともいえない」といった意見がありました。
外部への苦情相談窓口の認識も、他法人共通して「どちらともいえない」などの認識は多いと思われます。
しかし。子供の成長を喜ぶ感謝の意見もありました。
アンケート結果
1.保育施設での活動は、子どもの心身の発達に応じたものとなっているか
2.保育施設での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
3.【保育施設からの食事提供を受けている方のみ】
提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
4.保育施設の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
6.安全対策が十分取られていると思うか
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
8.子どもの保育について家庭と保育施設に信頼関係があるか
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
10.職員の接遇・態度は適切か
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
16.利用者の不満や要望は対応されているか
17.外部の苦情窓口(行政等)にも相談できることを伝えられているか
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
施設次長が直接ヒアリングを通して、利用者や職員の意向を把握しています
小規模事業所のため、施設次長との距離が近く、職員や利用者に対しては日常的に口頭で意向やニーズを把握しています。保護者のニーズを実現した例としては、園で撮影した写真を保護者に(会社のPC上で)公開して保護者側が印刷を行うサービスを行っていたところ「データごと写真が欲しい」というニーズが複数の保護者から出されたため、検討し実現しています。口頭でのニーズ把握は記録に残らない場合もあるため、今後はニーズの記録化によりPDCAにつなげることで、より良いサービス提供に反映させることが期待されます。
施設次長は事業所の経営状況を把握し、園児獲得に努めています
園は運営する会社の一部でもあるため、母体である会社の経理課が損益計算書を作成し保育園側に提示しています。職員の福利厚生施設としての色合いが濃いため、利益の創出は義務化されていませんが、認可外保育園として一定の園児の確保は求められます。そのため施設次長は、近隣地域にアプローチすることで、園児を獲得する努力を行い(他の企業との連携やパンフレットの配布など)1名の園児を獲得しました。今後は、母体企業の社員の子どもの受け入れとのバランスを図りながら、園児獲得を行っていきたいと考えています。
理念を達成するための中長期の事業計画、それを踏まえた単年度計画を策定しています。
開園から5年が経過し、運営が軌道に乗ってきた事を受けて、中長期計画の第2期である令和5年4月~令和10年3月では、保護者サービスの向上を掲げています。その中で優先順位の高い物について重点的に取り組むための単年度事業計画として、今年度はガバナンスの推進、人材の育成と確保、保護者支援を柱としてあげています。効果的かつ確実に計画を実行していくためには、その計画を職員と共有し、年度ごとの振り返りと記録を行い(事業報告書の作成)、次年度への新たな目標を設定する流れを作ることが期待されます。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員面談や自己評価シートにより、法令遵守を意識して保育にあたっています
年に1回、職員は施設次長との個別面談があります。また、日常保育の中でも施設次長は職員一人ひとりと話す機会が十分取れ、必要に応じて1対1で話すことができる環境があります。気になる職員には施設次長から声をかけ、相談に応じることもあります。また園独自の「セルフチェックリスト」により、社会人として、プロの保育士として必要な法令遵守ができているか等あるべき姿などを振り返り、自己評価を行います。提出は年1回で、項目別に点数が設定されており、できていることや今後の課題が把握しやすくなっています。
様々なツールを利用して、不適切な保育や虐待を防ぐ取り組みを行っています
全国保育士会が作成した「これって虐待?」の冊子を使って、現場の保育士に向けて知識や情報を提供したり、定期的な顧問保育士との談話や施設次長との会話を通じて、不適切な保育にはどのようなことが該当するのかを確認する機会があります。また、「保育士として」や「セルフチェックリスト」により定期的に自身の保育を振り返り、共有する機会もあります。会社が作成した虐待防止マニュアルも整備しており、職員は虐待について常に学び、意識しながら保育を行っています。
企業主導型の利点を活かし、隣接する会社の従業員とも交流ができる機会があります
地域の保育者とのネットワークに参加しており、年に数回、地域の会合などを通して、情報を得たり施設次長同士の交流を行っています。しかし、運営母体の事業の性格上、敷地内に外部の人間が立ち入りできない状況があるため、実習生の受け入れや地域の子育て家庭への支援など直接的な地域貢献は難しい状況です。そのため敷地内の会社の従業員が園を訪問してイベントに参加したり、楽器演奏などを通して園児とふれあう機会を作っています。今後は出産を予定している職員に向けての子育て講座なども企画したいと考えています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
運営母体の会社の特性を活かし、情報管理が徹底されています
年に1回、職員全員が情報の取り扱いについての本社による研修に参加しており、そこで情報管理の規定やルールを学ぶ機会があります。会社はその業務内容の性格上機密情報の漏洩に対して厳しい基準を設けており、研修もその一環として全社員に実施している内容を保育園の職員も受講しています。パソコンについては、情報の内容によりアクセス制限されたフォルダを置いたり、書面においては、連絡帳の複写部分や共有ノートなど個人情報が含まれる物は鍵のついたキャビネットに収納しています。
様々なリスクに対するマニュアルが整備され、それに対する訓練が行われています
保育を行う上で起こりうる様々なリスクについては、会社が作成したマニュアルを整備しています。事故防止及び事故発生時対応マニュアル、感染症対応マニュアル、アレルギー対応マニュアル、苦情対応マニュアルなどがあります。BCPや消防計画も作成され、月に一度地震や火災を想定した避難訓練を行っています。ハザードマップ上、事業所は洪水による浸水区域に指定されていますが、その際は園が入る建物の上階への垂直避難を行うことになっています。不審者対応訓練では、園内と散歩中の2回場面を想定した訓練を行い不測の事態に備えています。
それぞれの保育室には、起こりうるリスクに対する手順書が整備されています
各リスクに対応するためのマニュアルを整備するとともに、保育室においては緊急事態が起きたときに直ぐに対応出来るよう、A4の大きさの手順書が置いております。誤飲や誤食、睡眠時に子どもに異常が確認されたときなど、マニュアルを確認しながらでは間に合わない緊急性の高いリスクに対して、保育士の目の高さにある手順書をすぐに確認出来るようになっています。手順書はイラスト入りで字も大きくシンプルなものになっており、誰でも正確な対応が出来るような内容となっています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
HPに募集要項を掲載し、労働条件や求める人材像を具体的に知ることが出来ます
保育園のホームページ上で、「保育士募集」のページを設定し、園が求める保育士像を具体的に掲示しています。パートと契約社員の募集ですが、福利厚生では各種祝い金、資格取得のための支給金があるほか、近隣居住手当などもあります。企業主導型ならではのメリットを打ち出しながら求人を行っています。応募者の採用では職員も面接に参加し、現場の意見を尊重しながら採用を行っています。
様々な機会を提供しながら、職員の研修、育成に力をいれています
職員の能力向上、保育の質の向上のため、研修に力を入れています。研修には東京都が主催するもの、世田谷区が主催する物、認可外保育園職員向けのものなど数多くの研修があり、リーダ-は少なくとも一年に一つは受講するように呼びかけています。Web研修も主流になっているため、保育園の事務室で受けられる物が多く、業務時間内に受講できる環境があります。定期的な顧問保育士との談話の中でも、保育業界とその周辺の最新情報の共有、推薦図書の紹介などを通して学ぶ機会を多く設けています。
職員のワークライフバランスを尊重しています
施設次長以外の職員は非常勤職員となっています。勤務形態は柔軟に選ぶことができ、シフトは本人の希望を尊重しながら決めています。急な残業や、出勤が必要な場合もありますが、無理のない範囲で調整するようにしています。会社によるストレスチェックの機会もあり、職員の心の健康にも配慮する体制があります。気になる職員には施設次長が直接声をかけ、悩みや課題に寄り添うよう配慮しています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
保育士資格を持たない園職員や運営母体から必要に応じて派遣される兼務職員の保育士資格の取得を重要課題として取り組みました。理由として、保育士の募集を続けているにもかかわらず、応募がなかったり、勤務していた保育士が退職したりしたためです。具体的には保育士試験に関する情報(日程や科目など)を提供したり、保育士試験に合格すると、その受験料や資格手当が支給されるようにしました。その結果、2023年度9月に1名の職員が資格を取得しています。資格を取得した職員は、今年の4月以降、実際に子どもを担当し、小規模でコミュニケーションが取りやすい職場環境を活かし、OJTで現場研修を進めながら仕事を習得しています。例年、12月以降園児が増える傾向があり、その時点で戦力となる事が期待されます。すでに児童指導員の資格を持つ職員にも新たに保育士資格を取るように声をかけており、今後も継続的に職員の保育士資格の取得を進めていきたいと考えています。現在、直接保育に関わる職員については、保育士比率100パーセントを達成しており、他の職員の保育士資格取得を達成することで、有休の取得しやすさや不測の事態に対応出来る安定した体制が期待されます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
保育士を募集しても、思い通りの人材を得ることが難しいのは、保育園の規模にかかわらず大きな問題です。もともと当事業所においては、非常勤の職員が多いため勤務時間や勤務内容も常勤並みの物が求められる場合も多く、職員の保育士資格取得を進めることは保育の質の向上に欠かせないことであり、同時に職員の安定した職場環境にもつながる重要な要素です。保育士資格者の割合を大きくすることが大切であると施設次長は考え、日頃の職員とのコミュニケーションの中で、保育士資格取得を職員自身が前向きに考えられるように配慮しながら地道に声をかけていました。また、具体的な目標達成に向けての取り組みとして、受験料の支給、資格手当の継続的な支給は職員にとっても有益であり、資格取得をめざす要因になったと考えられます。現在も事業所は保育士を募集しています。基本的には保育士資格者に限定していますが、無資格者であっても、子育て支援員資格を取得するようにしたり、保育士資格を取得することを条件に採用することでより幅広い人材の取得につながることが期待されます。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
企業主導型の小規模保育園であり、園児は0歳~2歳と年齢が低い子どもであることから、閉鎖的な保育になりやすいことが懸念されました。物理的にも園周辺に緑地や公園が多いのでそこで十分に体を動かしたり、自然とふれあうこともできますが、他の子どもたちや大人とのふれ合いの時間は制限されます。多様な刺激を受けられる環境を提供するために地域の資源を保育活動に活かしたいと施設次長は考えました。そこで、お散歩先の候補地を拡げるため、昨年下期(11月~3月)に近隣の調査を始めます。結果として、近所のお寺の境内やそこにつながる散歩道、竹林が迷路のようになっている公園などを新たなお散歩先に選びました。公園とは違う雰囲気(お寺の大木、飛び石、お地蔵、鐘、薄暗い竹林の雰囲気など)に触れることで、子どもたちの経験が広がりました。当初子どもたちは、初めての場所に不安を感じる様子もありましたが、薄暗い竹林の中を、実際に竹に触れたり、形や色、手触りなどを言葉にしたりすることで子どもたちは経験を拡げることができました。今後も、芋掘りや野菜収穫、近隣の認可保育園との連携などにつなげていけたらと施設次長は考えています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
子どもの年齢や保育の安全性を考えると、事業所の環境は十分恵まれています。(広い園舎と周囲の自然環境、会社の敷地内にある立地のため、他者の侵入のリスクが少ない等)しかし、子どもたちの経験値を拡げるためには、多様な環境が必要であるとの問題意識を具体的に目標に掲げたことは評価できます。まずは、毎日行う戸外遊びの環境に変化をもたらすため、具体的に近隣の環境調査を行い、適切な場所を2箇所選び、実際に子どもたちを連れて行くことが出来ました。子どもたちの表情を観察しながらも、子どもの興味や学びにつながることが確認され、今後もその環境を増やしたいと施設次長は考えています。具体的には、芋掘りや野菜の収穫など地元農家とのつながりや徒歩圏にある公立保育園との連携などへと拡げていくことを計画しています。公共のものであれば、消防署や警察署、児童館や図書館などとの連携も活用可能な地域資源と言えます。そうした地域資源を活用して、今後も子どもの経験の幅を拡げ、興味や学びにつながることが期待されます。
サービス分析結果
【講評】
利用者に必要な情報を発信、提供しています
事業所の利用者のほとんどは、敷地内の会社社員のため、敷地内での戸外活動など日常の様子をみることができます。社内には、子どもたちが制作した作品を掲示することもあり、子どもたちの様子や情報を発信しています。また、社内報にも、園の様子を知らせる機会があります。その際は、分かりやすさに配慮し、専門用語の使用は避け、使用する場合も説明を添付しています。また、毎月の園だよりでも、活動やお知らせ事項、行事内容、月の予定などを掲載しており、施設の透明性にも配慮し、情報の発信に注力をしています。
希望者の状況に合わせ、見学対応をしています
事業所の見学は、希望者の状況に合わせ対応することができています。見学希望者はほとんどが施設内の会社社員のため、帰宅前の時間や休憩中、業務の合間など、都合が良い時間で見学の受け入れを行っています。また、見学の予約も社内の人事部からメールで受け付けることもあり、見学希望者のニーズに合わせ柔軟に対応しています。見学は、施設次長が対応しており、パンフレットをもとに、一日の活動内容や流れ、行事、入園に必要な書類、持ち物なども確認しており、入園後の生活がイメージできるよう配慮しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
- 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、行政機関等相談先に関する情報の提供をしている
【講評】
入園前に個人面談を行い、子どもも保護者も安心して入園できるように配慮しています
利用決定者は入園の約1ヶ月前に個人面談を実施し、職員と施設次長から入園に向けての準備などを確認します。園の「あおぞら保育園 利用ハンドブック」に沿って説明し保育方針、健康管理、守秘義務、園を利用するにあたっての基本的ルールなどの同意も得ています。また、施設側からは、食事面や身体的な発達面、午睡の時の注意事項、家庭での様子など、詳しく聞き取りをし、面談の内容は記録しています。面談後も不明点や疑問、質問は社内のメールや電話などで受け付けており、すぐに回答し、入園前の不安解消に努めています。
入園後の「慣れ保育」は、保護者の意向と子どもの状況のバランスをとって行っています
入園当初は初めての場所での子どもの不安を取り除くため「慣れ保育」を実施しますが、時間や日数などは保護者の希望と実際の子どもの様子を見ながら無理のないように進めています。慣れ保育は7日間を目安にしていますが、子どもの状況を一番に考え、利用保護者の勤務状況も考慮し、期間の短縮・延長は柔軟に対応しています。また、子どもが園での生活に慣れるまでの間は担当制にしているほか、面接時の情報や日々のやりとりから、子どもが安心できる環境設定に努めています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子ども一人ひとりのより良い育ちのため、必要な情報収集、記録しています
子ども一人ひとりの記録は、保護者が記入した入園前の各種書類、入園後に担当する保育士が記入する児童票や個別計画の振り返り、連絡帳の記載など様々な方法で行われています。また、計画については、入園前に保護者から提出してもらった児童情報登録票、健康診断書などのほか、入園後は個別の指導計画、日誌のほか、睡眠・食事・体温・排泄・子どもの姿など記録し把握しています。園では、個人面談は利用保護者の就労を優先する面から一斉実施はせず、送迎時に家庭での様子や園での様子を丁寧に伝えることで変化や状況に気づけるようしています。
全体的な計画を踏まえ、各種の指導計画を作成し、保護者に説明しています
全体的な計画は、子どもの育ちや園の環境、職員の意見を取り入れながら毎年見直しを加えながら作成しています。それを基にして年間指導計画、年間行事計画などに落とし込み、日々の保育の計画へ反映されるようになっています。指導計画の内容は、子どもの様子を考慮し、必要に応じて保護者のトイレトレーニングや利き手の指導など意向を確認して、次の計画のねらいを作成しています。また、全体的な計画や各種計画の主な内容については、園だよりで分かりやすく表現しているほか、連絡帳を活用し、利用保護者に個別で説明しています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況(保護者の意向を含む)の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児が利用している保育施設のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携を図っている
【講評】
子どもの安定的な園生活のため、保護者との情報交換をもとに環境を設定しています
園では、入園前の提出書類や保護者からの情報をもとに、子ども一人ひとりの状況を把握し、その子にとってより良い育ちを考え環境を設定しています。日々の送迎時でも、家庭での様子を把握することで、全体的な姿から安定的に園生活を過ごせるよう環境や保育の設定をしています。そのために、おもちゃや絵本、棚の配置など、家庭的な雰囲気を心がけ、子ども一人ひとりが落ち着いて過ごせるよう心がけています。また、午前中の様子で、気になることやいつもと違う変化がある場合は、その様子に合わせ、午後の保育を調整するなど個別に対応しています。
子ども一人ひとりの発達の状態に合わせた環境設定を心がけています
少人数での家庭的な雰囲気の環境設定ができる利点を生かし、異年齢保育を実践しています。活動の中では、年長児が年少児に対して、お世話をしてあげたり、優しく遊んであげたりする姿がみられるほか、年少児が年長児の遊びの真似をするなど、異年齢ならではの関わりが展開されています。また、個別の対応が必要な子どもに対しては、丁寧に関わり、食事の介助や午睡の対応など、その子が安心して過ごせるよう努めています。個別の対応が必要な場合は、会議やショートミーティングで共有し、どの職員でも対応ができるよう準備しています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息・午睡等の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には視診や対話を通して子どもの状態を丁寧に確認しています
登園の際に、職員が前日からの申し送り事項を確認しながら、保護者から子どもの家庭での様子や健康状態、睡眠、食事などについて、詳しく聞き取りをしています。また、子ども一人ひとりの視診も行い、気になることがあれば保育日誌に記録をしています。保護者からの連絡帳は複写式となっていて、その日の保護者からの連絡だけでなく、過去の情報も職員同士で共有しています。連絡帳には、子どもの睡眠時間や喫食内容などの家庭での様子が記載されていますが、受け入れ時に確認できない内容については社内メールにより確認して共有しています。
日常の保育生活や活動の中で、基本的生活習慣を自然に習得していけるようにしています
家庭と連携を図り、保護者の意向を尊重しながら、基本的な生活習慣の取得に向けて個々に応じて進めています。また、排泄の仕方、食事の取り方、自分の身を衛生的に保つ為の行動など、年齢発達に応じて日常保育の中で身につけられるよう配慮しています。園には、手洗いポスターが掲示してあり、子どもたちが自発的に衛生習慣を身につけられるように工夫しています。靴の着脱など、身についてきた生活習慣については、保護者と共有して、子どもの育ちを保護者と共に喜んでいます。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが人と関わる力を養えるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 子どもの心身の発達が促されるよう、戸外・園外活動(外気浴を含む)を実施している
- 生活や遊びを通して、子どもが自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
発達に応じた遊びが、主体的に展開できるよう配慮しています
それぞれの保育室には、玩具や絵本が子どもの手が届く場所に置かれ、遊びたい玩具を自分で取りだしたり、片付けたり出来るようになっています。子どもたちが主体的に自発的に遊びを見つけ、遊びを展開できるよう、提供する玩具や空間も工夫しています。また、設備上、十分に感触遊びができないため、室内でも砂あそびができるよう工夫したり、粘土遊びを十分に楽しめるよう配慮しています。室内でも運動あそびが楽しめるよう鉄棒やマットなどの設備が整っており、屋外での活動ができない日でも体を動かすことができる環境があります。
絵本や楽器、自然物などを通して表現活動に力を入れています
園では、発達段階と個々の興味・関心に応じた絵本や教材を提供し、言葉のやり取りや身振りを楽しむ活動ができるよう援助しています。また、多くの絵本を備え、子ども一人ひとりが楽しめる環境を整えています。カスタネットやタンバリン、鈴、マラカスなどの楽器も充実しており、子どもたちの表現あそびとして取り入れ、クリスマス会では合奏もしています。さらに、戸外活動で採取した、どんぐりでケーキを制作したり、敷地内で収穫した柿で干し柿を作るなど、豊かな活動を体験できるよう取り組んでいます。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事では、子どもの主体性を大切に興味・関心を尊重しています
園では、普段から子どもたちの主体性を大切に、子どもたちの意見を取り入れながら保育を行っています。行事は日常保育の延長上にあるという園の考え方があり、遊びや興味・関心から行事を進めています。「芋ほり」では、お芋の絵本に興味を持った子どもたちの様子から、近隣から落ち葉を集め、劇あそびにつなげ、実際に給食で提供することをしました。また、クリスマス会では、遊びを通して、子どもたちが楽器に触れることから、当日の合奏演奏に展開し、子どもたちが行事を楽しむことにつなげています。
行事に保護者の理解や協力を得ることで保育園活動への理解が深まることが期待されます
保護者の就労支援の面から、保護者参加の行事設定はしておらず、行事や保育の様子は連絡ノートや写真の掲示で伝え、頑張っていることやできるようになったことはお迎え時に職員から口頭で伝えています。また、行事によっては、各家庭に制作物など準備を依頼し、子どもとの行事を楽しめる工夫をしています。園は、在園児が少人数であるため、子どもの興味・関心や子どもの個性や発達に合わせ柔軟に行事を実施することができ、より良い経験を提供することができています。
5.在園時間の異なる子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 在園時間の異なる子ども同士が楽しく遊べるよう配慮をしている
- 在園時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 在園時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間が長い子どもが、ゆったりとくつろぐことができる環境を作っています
園の開園時間は8時15分~18時15分で、子ども一人ひとりが安心、安定して過ごせるよう職員は関わりを丁寧にしています。子どもの人数が少人数のため、子ども一人ひとりの特徴や性格、課題、発達状況、家庭環境などの情報が職員に細やかに共有されており、子どもたちが安心・安定して過ごせています。一人ひとりの体調や機嫌、生活リズムに応じた環境、じっくり遊びこめる環境やバランスも考え、保育の環境設定を考慮しています。また、ぬくもりが感じられるよう木製の玩具や備品を用意し環境を整えています。
保護者のお迎えまでは、子どもがゆったりと過ごせるよう配慮しています
園では、保育時間が長くなる子への配慮として、保護者のお迎えまでの時間を工夫しています。環境設定では、集中して遊べる机上あそびコーナーと自由にあそべるコーナーに分け、子どもたちがそれぞれ遊びたい遊びを選んで行き来できるよう設定しています。また、疲れた子どもが家庭と同じようにくつろげるようマットなどの環境も用意し、床暖房も設置しています。また、保護者のお迎えまでの時間は、異年齢で過ごすことが多くなるため、遊び方や空間に配慮し、負担や我慢ばかりにならないよう配慮しています。
6.子どもが安全な環境のもと食事を楽しめるよう配慮している
- 子どもが安全に食事をとれるよう配慮している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動、保護者や地域の多様な関係者との連携等)を行っている
【講評】
給食は施設内の社員食堂で子ども専用に調理をしています
子どもたちが安全に食事ができるように、検食の段階で調整してほしい点があった場合は、厨房に伝え調整しています。検食では主に、食材や硬さ、味付けなど、子どもたちに適した食事が提供できるよう確認をしています。また、クリスマスやハロウィン、お月見などの行事食の際には、子どもたちが楽しめるよう飾り付けも取り入れています。また、お弁当が題材の絵本に興味を持った子どもたちの気持ちに合わせ、絵本と同じお弁当給食を用意し、子どもたちが給食を楽しめるように工夫を凝らしています。
食への興味を広げるため、栽培や調理体験の機会を設けています
園では食育に力を入れ、ピーマンや枝豆を栽培し、子どもたちが食に興味が持てるよう環境を設定しています。収穫した野菜は厨房で調理し、給食で提供することで、子どもたちが楽しみながら食べることにつなげています。また、敷地内の散策で見つけた柿を干し柿にしたり、近隣の農家に協力を依頼してニンジンの収穫体験をするなど、地域資源も活用しています。さらに、子どもの安全や衛生面に注意しながらクッキング保育にも力を入れ、ホットケーキや焼き芋、お月見だんごなど、子どもたちの興味・関心に合わせ取り組みを行っています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 子どもの体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
- 子どもの入退所により環境に変化がある場合には、入所している子どもの不安やストレスが軽減されるよう配慮している
【講評】
保健指導を通して、子どもが自分の健康や安全に興味を持てるように取り組んでいます
園の全体的な計画には、「環境及び衛生管理並び安全管理」の項目が設定されており、清掃や消毒、安全点検や感染症予防対策、睡眠観察などが記載されています。日々の生活の中でも、うがい、手洗いの大切さや道路を歩く際の危険性など、細かく子どもたちへ指導しています。また、子どもが体調不良の際は、社内の支援員を要請し、子どもの安全管理に努め、保護者には、内線やメールで子どもの状態を知らせています。手洗い指導では、ポスターを使って手洗いの大切さを丁寧にわかりやすく伝えるなど、衛生や健康に興味を持つ為の活動も行っています。
感染症や子どもの健康に関する情報提供をはじめ、保護者と連携をとっています
園では子どもの午睡中は呼吸・寝ている姿勢などを、0・1歳児クラスは5分、2歳児クラスは10分の間隔でチェックをし、表情やいびき、咳などの異常音も確認しています。さらに、安全性の高い簡易ベッドを使用し、睡眠中はシーツや毛布が顔にかからないよう注意しています。また、感染症の発生時には、掲示板で周知するほか、入所時や家庭での生活に変化があった場合は、不安やストレスが緩和されるよう配慮しています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、保育施設の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の就労状況に配慮し、育児支援にも柔軟に対応しています
保護者の就労の支援として、急な送迎時間の変更にも柔軟に対応しています。お迎えの時間変更も内線だけでなく、社内メールでも対応しています。定期検診では保護者からの相談事を聞き、医師との質疑応答を伝達しています。嘱託医や嘱託歯科医には定期検診の他に個別の育児・健康相談も行ってもらっています。嘱託医からの聞き取りについては、連絡ノートや送迎時に口頭で伝え、情報の共有をしています。また、園では、嘱託医と連携し、育児相談や受診の予約を優先的に入れてもらうなどの協力体制が整っています。
保護者と職員の密接な関係性から子どもの育ちを共有しています
保護者とは社内での親睦会や社員食堂などで交流することもあり、個別の関わりやコミュケーションを密にし、子どもの成長の喜びを共有するなどしています。職員は積極的に日々の送迎時や連絡ノートで子どもの様子や成長を伝えています。日々のちょっとしたエピソードを共有することでもコミュニケーションを図っています。今後は、社内の食堂を活用し、保護者会を実施し、職員だけでなく保護者同士がコミュニケーションを図る機会を設けていきたいと考えています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 保育施設の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の社会資源を活用し、子どもたちの育ちにつなげています
園では敷地内外での戸外活動の際や、すれ違う地域の方や社員に挨拶をすることで、園の職員以外の人物と交流することを意識しています。園の周辺には、公園や広場、神社などの施設が多数あり、子どもたちのさまざまな経験につなげられるようお散歩コースに取り入れています。近隣の農家の方に協力してもらい、ニンジン堀りの体験をするなど交流にもつながっています。今後は、さらに地域資源の活用をめざし、地域の保育施設との交流や児童館の行事への参加など、交流を進めていく予定です。
地域の方々の協力のもと、子どもの育ちをはぐくんでいます
園では、立地上の面から地域との関わりが難しい状況にあります。しかし、職員のネットワークや社員からの紹介、また、日々のコミュニケーションから地域との交流に努めています。近隣の農家の方に協力してもらい実施したニンジン堀りで交流をしたり、社宅の庭にできた柿を使い、干し柿の食育体験につなげる活動もしています。今後は、さらに地域資源の活用を目指し、地域の保育施設との交流や児童館の行事への参加など、交流を活発に進めていく予定です。
【講評】
保育園の生活の中では年齢にかかわらず子どもの羞恥心に配慮しています
おむつ替えの際には、沐浴室でドアを閉めて行い、衣類の着脱時にもパーテーションを使用したり、設置している防犯カメラに映らないように行い、子どものプライバシーに配慮しています。また、在園児は2歳クラスまでですが、トイレも個室の扉を閉められるようになっており、大人の目だけではなく、子ども同士でも見られないよう配慮しています。水遊びをする際は、肌が露出する水着は避け、普段着で楽しむようにし、着替えも他児、他者から見られることがないように、十分配慮することに努めています。
一人ひとりの子どもの尊厳を大切にしながら日常の保育を行っています
子どもや家庭の価値観に配慮しつつも、子どもの利益を最大限に考え保育を行っています。特に午睡時間の長さや食事の量など子どもの生活に不可欠な部分については、家庭からの要望も聞きつつ子どもにとって無理のないように配慮しています。職員は、入職時に、子どもの尊厳について、十分に理解していることを確認し、年に1回、園で保育士としてのあるべき姿をまとめた「保育士として」で確認しています。さらに、子どもの最善の利益、子どもの権利について確認するチェックシートを実施し、常に意識を高く、日々の保育に向き合っています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
必要な手順書やマニュアルを作成し、一部パソコン内共有フォルダに保存しています
感染症・虐待防止・給食提供・苦情対応・事故防止・情報提供など必要なマニュアルや手順書は法人が作成しています。マニュアル類はファイルしていつでも閲覧できるようになっています。また、必要な手順書は各クラスに掲示してあり、すぐに確認できるようになっているほか、パソコン内の共有フォルダに保存し、いつでも確認できるようになっています。見直しは必要に応じて行っていますが、時期や見直しの基準は定められていません。日々の職員との雑談や会議の際の意見などをもとに、見直しています。
業務マニュアルのさらなる活用の工夫が求められます
園でのマニュアルは、保育の業務が多岐に渡ることから必要な情報量は多くあります。さらに、データでの保存、閲覧や機密情報などの観点から、事務室や園外への持ち出しは難しく、職員はすべての内容の理解、把握ができていません。そのため、保育中のいざという時の対応については、活用が難しい状況です。職員アンケートの「手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている」でも、「そう思う」の方が4割にとどまっています。今後は、職員研修などで共有することが求められます。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
理念や基本方針は「保育士として」に記載し、日常保育の場を利用して確認しています
「保育士として」という園独自のハンドブックを、全職員に配布しています。その内容は、「事業所が目指す理念や基本方針」と、それを目指すための、日常の保育士のあり方が具体的に記載しています。ハンドブックは年度の始めに全員で読み合わせをするなどして、職員の理解が深まるようにしています。また、小規模な園であることで、職員同士のコミュニケーションを取りやすく、施設次長も保育の支援に入ったり、午睡時間を利用しての会話の場に入りながら、日常保育が基本方針に沿って行われているかを確認しています。
定期的に顧問保育士が来訪し、基本理念と実践を繋げる機会があります
月に2回、園の運営全般に関わる顧問保育士が園に来訪し、職員とのミーティングを行っています。園児の昼寝の時間を利用して、職員が保育室に集まり、顧問保育士が園のビジョンを確認したり、現状に合わせた保育環境へのアドバイスを行うなどしています。他の保育現場で実際に起きた事例の共有や質疑応答などを通して、職員は自分の保育を振り返り、気づきを得る機会としています。
経営層の役割や責任を職員に明白、かつ継続的に説明することが求められます
施設次長は、日常的に職員とコミュニケーションをとり、情報共有を行っています。しかし、それらは口頭で行われることが多く、職員側に施設次長の役割や責任が明白に理解されていません。実際には、職務分掌も書面化されており、業務もそれに沿って行われているにも関わらず職員アンケートでは多くの職員がこの点について、「わからない」と答えています。今後は緊急時や施設次長不在時の責任の所在も含めて、あらためて施設次長の役割の内容や範囲、責任の説明を職員に対し、継続的に行うことが期待されます。