評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 自立
2)子ども支援(特性、育ち)
3)親支援(環境、背景)
4)子どもの健全育成
5)特性の理解啓発
職員に求めている人材像や役割
柔軟な思考力と想像力。真面目さ。自己研鑽できる人物。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
本当の優しさとは何かを問い、「本当の意味での子どものために」を想像できる人物であれ。
自立する最後の瞬間まで見守り、支援するという責任感。
全体の評価講評
特によいと思う点
理念の「本当の意味での子どもために」を念頭に、有資格の職員が経験豊富なアドバイザーのサポートのもと業務・支援にあたっており、今年度より都型放課後等デイサービス事業を開始して、療育の知識や技術を、学校及び行政との連携の質、支援の質の向上に役立てている。また、福祉サービスの利用に辿りつくまでの子育ての不安や悩みの軽減を目的にした区の「親子サポート事業」を他機関と連携し実現させる等、多くの子どもが早期に適切な療育を受けられる環境を整備し、25歳までの利用者の相談支援も行う等、専門性を広く地域社会に還元している。
事業所の創設者は長く福祉業界に携わってきた経験と実績があり、高い支援力のもと、生きづらさを抱えている地域の親子の生活を支えている。課題解決にあたっては職員のスキルアップも図りつつ、内部だけでは解決しきれない場合には、優れた有識者からなる複数のアドバイザーと連携を図る環境が整っており、通所支援事業以外にも特別相談会や若者支援プロジェクトも立ち上げている。子ども自身への支援はもちろんのこと、家庭環境も含めて総合的を必要とする状況も少なくなく、保護者から寄せられる相談には、昼夜を問わず応じる体制を整えている。
事業所では日々の活動に運動プログラムを取り入れており、心と身体に緊張を入れ持続させることや粗大運動と微細運動を組み合わせて体幹・バランス・重心に注意を向けていくことで自分の身体をコントロールしていく感覚を磨くことを目的に支援している。サーキット運動やフリスビー等の運動プログラムは、身体と脳のリンクを強め子どもの発達に大きく影響すると考えており、実際に事業所での継続したプログラムを受けることで、身体の動かし方だけでなく、数や大小の概念や規則性を理解できるようになる等、子ども個々の発達・成長につながっている。
さらなる改善が望まれる点
個々の子どもの特性はもとより、時代とともに変化する家庭環境の多様化によって、支援方法や助言内容が多岐に渡っていることから、家庭環境の整備や子育てをバックアップできる人材の育成を役割・使命と捉え、内部研修の充実によるスキルアップを継続、実施している。また、並行して現事業にとどまらず、児童館等を含めた新規事業等にも臨み、事業所が培ってきた知識・技術等の専門性を伝承していくために「やりたいこと」を中期的計画に示し、有識者等の協力を得ながら、実践への準備を進めているため、その実現が期待される。
日々の状況は関わった職員が支援システム上で「活動記録」として記載しており、保護者に対しては、クラウドシステムにより「サービス提供記録」で共有している。子ども一人ひとりが与えられたテーマに沿って行う「今日の発表」や活動の様子は、子どもの言動に対して職員がどのように応えているか等、その場にいない保護者にも状況が伝わるよう詳細に記載されている。内容のチェックは管理者等2名体制で行っているが、記録自体が長くなっている状況があるため、職員の負担も考慮しつつ、記載上のルールを明確にしていくことが望まれる。
事業所では、5段階の「能力考課」と、5つの要素を「意欲・態度の評価」に示し、給与算定基準には3段階の基本給、11段階の職能給の他に職務手当を明示する等、人事評価制度を整備している。また、「キャリア面談シート」では現在の状況と今後の希望を把握し、「個人目標シート」の短期及び長期の目標には有資格や技術の向上等を、「育成計画」の短期及び長期計画には将来展望等を示せるようにしている。一方で、職員の認識にバラつきが見られるため、キャリアパス等への理解がさらにすすむよう、イメージ図を用いて可視化する等、検討されたい。
事業者が特に力を入れている取り組み
個別支援計画の作成・見直しにあたっては、進捗状況を一覧表にして管理することで遅滞なく実施できるように努めており、その際、必ず保護者との面談を経て、提示・説明・署名を徹底している。また、モニタリング面談を行う上で、事前に保護者に「面談シート」を配布しており、できるようになったこと、困りごと等について、健康や精神面、人間関係等の各カテゴリーに沿って状況を把握し、計画に反映させている。「面談シート」は手書きに加え、QRコードによりWeb上にアクセスして提出できる工夫もあり、状況を詳細に把握する姿勢がうかがえる。
小集団でのプログラムでは、さまざまな体験を通してイレギュラーなことが起きた際にも柔軟に対応できる土台を作れるよう支援している。小集団でのプログラムの時、集団でのルールではなく個別ルールに沿って行動するといった課題が浮き彫りになった場合には、土曜プログラムの中で臨床心理士が個別にアプローチをしている。その際、必要に応じて2名の子どもを同時に招き、関係性構築に向けて話し合い、どうしたら互いが気持ちよく過ごせるか等を双方の意見を聞き取りながら助言を行っており、将来の人間関係形成の糧になるようサポートしている。
子どもの健やかな成長には家庭環境を整えていくことが重要であるという考えから、家庭内の課題へも積極的に介入することがある旨を契約時に保護者に説明し、同意を得ている。家族からの希望や必要性があると判断した際には面談を行い、家庭内でのパニック時の本児との適切な関わり方、進路や就職について等、さまざまな案件に一つひとつ丁寧に対応している。面談も母親のみ、父親のみ、両親等、家庭状況や本児との関係性等に合わせた形を取るようにしており、関係機関とも連携を図りながら保護者の不安や悩みを軽減させ、子どもの安定につなげている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:登録利用者(保護者)全員
- 調査方法:アンケート方式
郵送によるアンケート調査 - 有効回答者数/利用者総数:37/40(回答率 92.5% )
利用者総数40名中、37名から回答を得ることができた。満足度が高かった項目としては、「事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか」「個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか」「サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか」「子どもの不満や要望は対応されているか」などがあげられる。総合的な満足度では、34名が「大変満足」1名が「満足」の回答であった。日々の成長において本人・親ともに不安な事をきいてくださり都度対応を考えてくれます、毎回通うのが楽しくお友達と一緒に活動することが楽しい、できないことや間違うことがあっても先生はそれでいいんだよと教えてくれます、これからもあかしろきいろに通い続けたいです、小さい頃からお世話になっており本当に心強い味方です、あかしろ通所日は「やったー!今日はあかしろだー!!」と楽しみに通所させて頂いております、「発達障害」に特化したデイサービスが少ないのでとても貴重な施設だと思います、親子共々施設の先生方に大変助けられていますので感謝しかないです、などがあがっている。
アンケート結果
1.事業所での活動は楽しく、興味の持てるものとなっているか
32名が事業所での活動は楽しく、興味の持てるものとなっていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。苦手だと思ってやってみたら上達して楽しめるようになったりしています、新しい活動において不安が強いといやがる姿が見えますが達成感も味わいつつ笑顔を見せるときもある、毎回楽しみに通所出来て本人も喜んで通所しています、などがあがっている。
2.事業所での仲間との関わりは楽しいか
32名が事業所での仲間との関わりは楽しいと回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。学校の友人とはちがう関係が築けている、仲良くしてもらってやさしくしたりされたり楽しそうです、共通の話が出来るので楽しいそうです、お友だちと一緒に遊べたり話をすることが楽しいです、などがあがっている。
3.職員は、話し相手や、相談相手になってくれるか
36名が職員は、話し相手や、相談相手になってくれると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。困ったらすぐ電話やメールさせてもらってます、あたりまえに相談にのってくれる、日々の出来事や事業所での活動を通し課題や改善されたことをきちんと伝えてくれます、とても頼りにしております、良く話をきいて子どもに寄り添ってくれます、などがあがっている。
4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者全員が事業所内の清掃、整理整頓は行き届いていると回答している。綺麗です、活動のあとすぐに掃除しているのを毎回見ています、とてもきれいに整理されていて物がある場所もわかりやすいです、いつもそうじされています、などがあがっている。
5.職員の接遇・態度は適切か
35名が職員の接遇・態度は適切と回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。いつも参考にさせていただいています、先生は皆たのしくてやさしくて先生の話はとてもわかりやすいです、などがあがっている。
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
36名が病気やけがをした際の職員の対応は信頼できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。親より子どもの体調のことを知っています(アレルギーにも気づいていただきました)、手当をすぐにしてくれて安心です、活動時のケガに応急処置で対応してくださりその旨引き取り時に報告していただける、こまやかな気配りと対応していただいています、などがあがっている。
7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
35名が子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。以前トラブル時に対応していただきました、都度必要な場合介入してくれている、トラブルになったことがありません、他の子どもとの関わりはありません、などがあがっている。
8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
34名が子どもの気持ちを尊重した対応がされていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。将来を考えて支援して下さっています、話も聞いたり言い方を教えてくれます、出来ない時困ってる時も話を聞いてくれます、適宜指摘と場に応じての支援をしていただいている、マイペースな我が子ながら先生方はよく話を聞いてくださいます、良いこと悪いこともしっかり指摘してくれるのでとてもありがたいです、などがあがっている。
9.子どものプライバシーは守られているか
36名が子どものプライバシーは守られていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。ママに話さないでねとお願いされることがあり先生にだけ話せることがあります、無理に聞いたりしてないと思います、などがあがっている。
10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか
回答者全員が個別の計画作成時に、子どもの家族の状況や要望を聞かれていると回答している。あまり頑張らない方向で通っています、しっかり面談をして話を聞いて計画を立てて下さり子どもの様子も良く見て少し変化も汲み取って親に分からないことも共有してくれるので助かります、などがあがっている。
11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者全員がサービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいと回答している。特にコメントはあがっていない。
12.子どもの不満や要望は対応されているか
回答者全員が子どもの不満や要望は対応されていると回答している。しっかり話を聞いて認め助言してくれます、細かく対応して下さいますし必要に応じて学校とも連携して下さるのでとても親として心強いです、いつも話もきちんと聞いてくれます、先生たちなら話しやすいです、などがあがっている。
13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
29名が外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられていると回答している。相談したことはないです、伝えてもらってますが相談する機会は今のところありません、親にはきちんと説明してくれています、自分は知らないけどお母さんは知っています、職員以外の人と相談できることを初めて知った、などがあがっている。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者アンケートや職員面談、地域の会議よりニーズの把握を行い計画に反映している
「保護者等向け放課後等デイサービス評価表」によるアンケートを行っており、環境・体制整備、適切な支援の提供、保護者への説明等、非常時等の対応、満足度の各項目に示されたチェック項目への評価やコメント、それへの事業所のコメントをホームページ上に掲載・発表している他、職員からは個別面談の際に意向把握や悩み事の相談等を行っている。また、地域のネットワーク会議、自立支援協議会に出席し、区や近隣地域における療育へのニーズの把握を行うことで、法人・事業所としてできることを検討し、3年間の中期的な計画に反映させている。
中期的な計画を年間スケジュールに反映し、実施内容や進捗状況を把握している
現状、区のこども発達支援センターわかばの家の初回面談までの待機期間の対策を講じることで、より多くの児童が早期に適切な療育を受けられるように「親子サポート事業」を開始している。また、事業所の有する技術を世の中に広めていくために、長期目標に「自立して社会に関われる人を育てる」旨を掲げ、講演活動による社会貢献、家族支援、支援者の技術の底上げを行う他、子育て支援、児童健全育成、支援間口の拡大を目指し、放課後児童健全育成事業参入に向けて計画を立て、3年間スケジュールに落とし込み実施内容や進捗状況の把握を行っている。
事業の実施事項と業務分担表により、職員が自身の役割のもとで業務推進に努めている
事業計画には方針とともに、事業名、事業内容、日時・場所・従事者人数・受益対象者範囲・受益対象者人数・事業費を一覧にした実施事項を示しており、仕事内容・時期、入力・作成、チェック、取りまとめ等、各職員の役割を業務分担表に明示し、職員会議で進捗状況を確認している。1日あたりの利用人数に制限が設けられていることから、各種加算が取れるよう情報を入手し、そのための準備をする等、事業所の使命を果たしていくために、事業の継続ができるよう、職員それぞれが意識しながら、業務にあたり、行政等と連携して事業展開を図っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
福祉従事者としての知識や心得を身に着けた新任職員にOJTを通して浸透を図っている
採用にあたり、既に児童福祉に携わった経験のある人材を採用しているため、福祉従事者としての知識や心得を身に着けていることが前提となっているため、特に経験の浅い職員の場合は、OJT等によって法・規範・倫理等への理解を深めている。また、苦情解決制度に関しては、利用契約書に「相談・苦情対応」、重要事項説明書に要望・苦情等申し立て先及び虐待防止に関する相談窓口を示し、市区町村や都の窓口と連絡先、受付時間を明記して、利用開始時に保護者へ、年齢に応じて子どもにも説明を行い、理解・浸透につなげている。
虐待防止・身体拘束適正化検討委員会が研修等を企画・実施し、振り返りを行っている
虐待防止・身体拘束適正化検討委員会規定、身体拘束等の適正化のための指針、虐待防止マニュアル等を昨年度整備し、虐待防止委員会・身体拘束研修委員会が年1回虐待防止の研修を開催し、職員が受講している。また、職員のメンタルヘルスチェックにより、心身状況の把握等も行い、状態把握に努めている。さらに、日頃の支援の中に起きる「小さな出来事」として、例えば、周囲が騒がしいので大きな声で話しかけたところ、家族からは職員が怒鳴りながら指示を出していたと受け止められる等、事象を振り返ることで、関わり方の配慮につなげている。
蓄積してきた療育の専門性を活かし、垣根を越えたサポート体制や環境を整えている
事業所が蓄積してきた療育の専門性を活かし、地域コミュニティカフェの依頼を受けて相談会を開催して、発達障害児(者)支援への理解及び啓発、相談等を行っている。また、行政職員、保健師、保育士向けの公演・講習会の実施、地域住民向けの子育て講座の実施、保・幼・学校との情報共有、学校長やスクールカウンセラー等の見学受け入れ及び助言等、幅広く還元している。こうしたさまざまな取り組みを通して、事業所間の垣根を越えて、生きづらさを抱える子どもの成長過程に携わり、その保護者もサポートするしくみや環境の整備を進めている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
コロナ禍も事業を休止することなく頻度やサービスの質の維持及び継続に取り組んでいる
新型コロナウイルス感染症に伴う事業の休止等が、利用者及び事業所にとって最大のリスクと捉え、行政からの指示等を適切に守り、必要に応じて、電話やオンラインでのサポートや支援で、頻度やサービスの質の維持及び継続に取り組んでいる。また、コロナ禍の令和3年11月に感染症発生時のBCP計画を策定し、次年度の義務化を踏まえて、今年度より「感染症等の発生及び蔓延防止に関する指針」を定めて委員会も設置し、マニュアル内容の読み合わせや計画に則った訓練等を行っている。なお、自然災害発生時のBCP計画も策定し訓練も実施している。
事業所内にマニュアル等を掲示し、実際の訓練を通して子どもに体験の機会を設けている
活動室入口に、ヘルメットや避難セットを設置している他、地震発生時のマニュアルをフローチャートで示している他、協力医療協定書、感染症への対応、自然災害の対応等の情報を掲示し、子どもや保護者にも周知している。実際に消防士から子どもたちに消火器の使い方を教わって、実際に消火器を使ってみる等の体験の機会を設けている。また、地震対策として、所内のどこが安全かをチェックしてもらっている。さらに、ヒヤリハット報告に挙がった事案で、訪問者にはインターフォンを押す旨の依頼を掲示する等、不審者対応も対策を講じている。
雇用時やボランティア等の受け入れ等、利用者の個人情報保護への留意点を伝えている
個人情報保護方針を定め、そちらに基づいて運営しており、職員の雇用時、ボランティア・実習生の受け入れ時に個人情報保護に関する同意書を取得している。端末ごとにクラウドシステムへのアクセス権限を設けている他、セキュリティ対策も講じている。利用者に対しては契約時に、個人情報の範囲や、個人情報の適切な取得・利用・提供・預託等について、「個人情報提供同意書」の内容を説明のうえ、署名捺印を得ている。社会的にもデジタル化が進んでいるため、職員には折に触れて情報漏洩防止、データ上での管理の徹底への注意喚起を図っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
「子どものために…」という理念に賛同しともに協働できる人材の確保に努めている
ホームページ上に採用情報として、「会社紹介」「事業内容」「よくある質問」を掲載しており、質問はQ&A方式で、有資格者であれば実務経験がなくても良いことや、子どもが好きで、できれば運動が好きなら発達障害の知識がなくても大丈夫等の回答を紹介している。入職後は、小規模な職員集団であるため、業務は固定化させずにチームとして相互に補えあえる配置にしている。「本当の意味で『子どものために』」を考え、生きづらさを抱える子どもや、その保護者をサポートするといった理念に賛同し、ともに協働できる人材の確保に努めている。
キャリアパスのしくみを設けて個々のステップアップを図り、専門性を高めている
人事評価制度では5段階の「能力考課」と、5つの要素を「意欲・態度の評価」に示し、給与算定基準には3段階の基本給、11段階の職能給の他に職務手当を明示している。また、「キャリア面談シート」では現在の状況と今後の希望を把握し、「個人目標シート」の短期及び長期の目標には有資格や技術の向上等を、「育成計画」の短期及び長期計画には将来展望等を示し、個々の職員の資質・能力の向上に取り組んでいる。さらに、研修受講後は研修報告書をまとめて職員間で共有する他、内部研修やケースカンファレンス等、学びの機会を豊富に有している。
良好な関係を築き、チームとして支援にあたることの重要性への認識共有を図っている
適用範囲・均等待遇・賃金の種類・賃金形態・手当等を明記した「賃金規程」があり、能力、手当に応じた賃金体系を設定している。また、資格取得をバックアップしており、試験代の補助があるとともに、有資格によって賃金アップが図れるしくみも設けている。日々のOJTで子どもや保護者への関わり方を伝えたり、職員会議で意見を言いやすい雰囲気づくりを心がけており、チームとして支援にあたることの重要性への認識共有を図っている。職員自己評価でも就業状況や良好な人間関係、チームワーク等において全員が良いと感じている状況がうかがえる。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
創設者の長年の経験と実績を蓄積してきた経緯と、それに伴う支援力の高さが認められ行政から多数の事業依頼があった。小規模の非営利団体の独自性を発揮してきた一方で、直接支援できる子ども・家庭の数に限界を感じる場面が増えたことから、これまで大切にしてきた思いと技術を後世に伝えていくために「事業所の有する技術の継承」を重要課題に位置づけた。
行政、地域団体等からの依頼を受け、区職員や地域住民を対象に公演・研修・子育て講座を行い、参加者・主催者から高い評価を得ることができ、次年度以降の開催や、その他の委託事業の依頼へと結びつき、より多くの児童・生徒の健全育成や、子育て家庭の支援のために、公設児童館の民間委託事業への立候補に向けた準備を進めた。外部へ広く技術を伝播させたこと、児童館の委託事業立候補への準備等と人材確保が結びつき、事業所の理念や取り組みに感銘を受けた就職希望者を雇用することができた。
事業拡大を見越して、職員の支援力向上を図ってきたが、株式会社の台頭により児童館事業への参入は叶わなかったことから、引き続き人材育成に力を注ぎつつ、他の行政へも視野を広げながら準備を進めている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
2011年の創設以来、小規模の非営利団体の独自性を発揮して療育を実践してきたが、直接支援できる子どもや家庭の数に限界も感じる場面が増えてきた。行政からは長年の経験と実績を蓄積した経緯や、その支援力の高さが認められ、直接多数の事業依頼が生じている。そうした中、これまで大切にしてきた思いと技術を後世に伝えていく必要性から「事業所の有する技術の継承」を重要課題に位置づけた。行政、地域団体等からの依頼で、区職員や地域住民を対象に公演・研修・子育て講座を行い、参加者・主催者から高い評価を得て、次年度以降の開催や、その他の委託事業の依頼へと結びつくとともに、それらに職員も参加させ、育成にもつなげた。より多くの児童・生徒の健全育成や、子育て家庭の支援のために、公設児童館の民間委託事業への立候補に向けた準備を進めた。外部への技術の伝播、児童館の委託事業立候補への準備等と人材確保が結びつき、事業所の理念等に感銘を受けた就職希望者の雇用につなげた。事業拡大を見越して職員の支援力向上を図ってきたが、児童館事業への参入は叶わなかった。今年度も引き続き人材育成に力を注ぎつつ、他の行政へも視野を広げながら準備を進めている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
さまざまな特性のある子どもに加え、時代とともに家庭環境が多様化し、支援方法や助言内容が多岐に渡り、直接的な療育・支援だけでなく、子どもを取り巻く環境の整備や保護者支援の必要性から、専門機関の当事業所の役割は大きいとの認識から、より良い支援の質を目指すため、都型放課後等デイサービスを開始し、支援の質の向上を図ることを重要課題とした。
厚生労働省の「放課後等デイサービスガイドライン」を基に、より質の高いサービスの実施を目指し、都型放課後等デイサービス開始を検討した。施設長経験者の職員を1名増員し、準備を進めた。しかし、急な欠員で開始延期となり、次期の開始に備え、職員の体制を整えた他、新人には日々のOJT、職員会議、職員研修を強化、職員向け個別面談も実施し、スキルアップを目指した。
結果として、令和5年4月より都型放課後等デイサービス事業を始動し、学校や関係機関を訪問し、利用者の課題や指導・支援内容の共有を行った。時代とともに変容する「子育て論」に対応し、子どもの特性に対する支援だけでなく、家庭環境の整備や子育てをバックアップできる人材の育成の必要から支援の質の向上を目指して内部研修にも力を入れている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
子ども個々の特性に加え、時代背景に伴う家庭環境の多様化によって、支援方法や助言内容が多岐に渡っている。専門機関として直接的な療育・支援はもとより、子どもを取り巻く環境整備や保護者支援の必要性から、良い支援の質を目指すため、都型放課後等デイサービスを開始することを重要課題とした。まず、厚生労働省の「放課後等デイサービスガイドライン」を基に、より質の高いサービスの実施を目指し、都型放課後等デイサービス開始を検討した。施設長経験者の職員を1名増員して、準備を進めたが、年度途中の急な欠員で開始延期となり、次期の開始に備え、新人職員を採用し、日々のOJT、職員会議、職員研修を強化するとともに、職員向け個別面談も実施し、スキルアップを目指した。その結果、今年度より都型放課後等デイサービス事業を開始し、学校や関係機関を訪問し、利用者の課題や指導・支援内容の共有を行った。そこで、本質的な課題解決の必要性が浮かび、子どもへの支援だけでなく、家庭環境の整備や子育てをバックアップできる人材の育成を役割・使命と捉え、内部研修の充実によるスキルアップを継続、実施している。
サービス分析結果
【講評】
各種情報提供媒体を通して法人を設立した思い、理念、活動内容等を知ることができる
NPO法人あかしろきいろは、「色々な強い個性(カラー)を持って生まれてきた子ども達に対して、本当の意味で彼らのためになるように」、これまでに積み上げてきた知見を最大限に活かしながら、創設者をはじめとする職員が一丸となって支援を行っている。事業所情報を提供する媒体としてはパンフレットの他、ホームページでは、理念・法人概要・事業や活動の内容等が写真を交えて紹介されており、また、ブログやSNSを通して、外出活動の様子、地域に向けた講演会や専門職への研修等、目玉となる活動を鮮度良く発信するよう努めている。
生きづらさに寄り添い、困りごとを解決するための活動についても情報提供されている
同建物内の別フロアには、児童福祉法に基づく障害児相談支援事業所を併設していることに加え、子どもの発達障害に関するさまざまな問題に対して、「特別相談会」を毎月、第3土曜日に有料で実施しており、専門職や有識者等が個々の困りごとに対する具体的な助言を行っている。また、自立を目指す25歳までの若者を支援するプロジェクト「Doreみっけ」も立ち上げており、社会に出るにあたっての困りごとの解決や、就職したけれど職場に馴染めない等、通所支援事業所のサービスが提供した後も継続して支援できる環境を用意している。
定員充足の状況を踏まえ、地域からの相談には積極的に対応し必要な支援を提供している
1日10名の利用定員は充足されており、現状では待機を含め、新規利用者の受け入れは行っていない。しかしながら、地域からの電話相談には積極的に対応しており、必要に応じて体験利用を実施して、子どもの状況や保護者の困りごとを把握し、療育上のアドバイスをしたり、適切な支援機関につなげている。創設者は発達障害についての意見を求められることが少なくなく、業界全体への提言も行っていることから、行政、学校関係者等の見学依頼も多い状況があり、子ども達への間接的な支援につながるとも捉えており、積極的に受け入れている。
1.子どもや保護者等に対してサービスの情報を提供している
- 子どもや保護者が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 子どもや保護者の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 子どもや保護者の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
契約時に、家庭環境も含めて総合的に支援を行っていくことを説明し、了承を得ている
体験利用は16時からの活動に一緒に参加する方法で実施しており、その際の様子は「事前面接記録」を作成して、対応した履歴を確認できるようにしている。また、利用に向けて個別支援計画原案を提示した後、契約日を別に設けて契約書・重要事項説明書の全項目について読み合わせているが、支援上必要な場合は、家庭環境への働きかけも行っていく旨を説明し、了承を得ている。その他、契約の際の書類としては、「健康調査票」や「外部クラウドシステム利用に伴うお知らせ」「利用料金自動引き落としのお願い」等があり、併せて説明を行っている。
利用開始直後は子どもとの関係づくりだけでなく、保護者からの相談にも応じている
事前面接記録には、体験時の様子から分析した子どもの状況が記載されている他、知能検査等、客観的なデータも参考にしている。サービスを利用するにあたっての意向、家庭や学校での困りごと等を聞き取る中で、環境的な要因にも着目しており、家庭環境への介入も考慮して支援方針につなげている。利用開始後しばらくは保護者同伴で来所する場合もあり、相談に応じながら関係作りを行っている。子ども単独通所の場合は、帰宅時、事業所前のバス停から乗車したことを確認して保護者に連絡する等、個々の状況に応じて対応している。
発達状況や意向に応じてサービスを終了する際も個々に必要な方法で支援を行っている
目標としていた生活スキルや社会性が身に付き、学校を卒業するタイミングでサービスの利用を終了する場合が多いが、例えば、発達とともに、運動をメインにした当事業所での活動から、手指の巧緻性に特化したサービスへ移行するといったこともあり、適宜、必要な情報を提供して次の福祉サービスへつなげている。また、自立を目指す25歳までの若者を支援プロジェクト「Doreみっけ」において、卒業後の就職定着や障害福祉サービスの利用等を支援している状況もある等、切れ目のない支援により、子ども本人・家族の地域生活を支えている。
1.サービスの開始にあたり子どもや保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を子どもや保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、子どもや保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、子どもや保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
保護者、相談支援事業所等と連携して情報を収集し、アセスメントを行っている
保護者から聞き取った内容をもとに、基本情報、今後の目標、生活歴等は「アセスメントシート」に記載している。利用開始までに提出を依頼している「健康調査票」では、服薬状況、かかりつけ等の情報を把握するとともに、知能検査を受けている場合にはその結果も参考にしている。事業所の子どもの多くが併設の相談支援事業所を利用しているため、日常的に情報を共有しやすい環境にあるが、相談支援事業所の面談には必ず事業所の職員も同席し、必要に応じて記録も確認しながら日々の支援を行っている。
都型の基準に加え、目の前の子どもに必要なタイミングで計画の見直しを行っている
個別支援計画は、都型放課後等デイサービス事業実施要領に基づいて、障害の状態や発達過程、特性等に応じて、自立支援と日常生活充実のための指導訓練、創作活動、地域との交流、余暇の提供の実施を複数組み合わせて作成しており、毎週実施している所内のサービス担当者会議にて検討している。都型の基準に則って計画の見直しを行っているが、子どもの成長に応じて課題が変わったり、時には予測しきれない問題が発生することもあるため、緊急時には行政等とも連携し、その時々の最善を検討しながら対応している。
子どもの状況や支援の推移を職員間で共有する仕組みが整備され、機能している
子ども一人ひとりに関する情報は、支援システムにより一元管理されている。非常勤職員も含め、支援状況の推移はタブレット端末により確認できる環境となっており、職員自己評価結果では、システムの活用により支援の振り返りがしやすくなった等の意見が挙がっている。所内のサービス担当者会議で週ごとに状況を把握するとともに、職員ミーティングも毎日1時間程度行っており、子どもの状況変化による対応方法の変更等について、業務日誌や口頭でもれなく伝達できるよう努めている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 子ども一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.子どもや保護者の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、子どもや保護者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画を子どもや保護者にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもに変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画に基づいて子ども一人ひとりの発達の状態に応じた支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいた支援を行っている
- 子どもの特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 関係機関(教育機関、福祉関係機関、医療機関等)と連携をとって、支援を行っている
【講評】
年齢や個々の特性に応じて感情の取り扱い方や自己認知に向けた支援を行っている
子ども一人ひとりの年齢や特性に応じて感情や気持ちのコントロール、自己認知に向けた支援を行っている。感情や気持ちのコントロール方法を学ぶことで不安から自分の心を守っていけるようサポートしており、不安に対して一緒に解決策を考えていく、素直な気持ちを吐き出せる場を作るといった子どもが一人で抱え込まず、自身で助けを求めていける環境を整えていくことを大切にしている。また、子どもが自身の特性を理解した上で課題と向き合っていけるよう働きかけており、苦手を克服するために来ているということを丁寧に説明している。
性格や年齢等個を形成する様々な要素を考慮した上でコミュニケーションを図っている
子どもの発達状況や年齢、性格、特性等、個を形成するさまざまな要素を考慮した上でコミュニケーションを図っており、職員が多角的に関わることで子ども一人ひとりの可能性や強みを引き出すよう努めている。言語でのやり取りを中心にしているが、個々の理解力や話の内容によっては文章や図等の視覚ツールを活用しながら理解を深める働きかけをしており、言語でのやり取りの際も使用するワードに意識を向けて混乱や不穏につながらないようにしている。また、必要に応じて知能検査の結果を基に関わり方を決めていくといった対応も取っている。
教育機関や行政等の関係機関と連携を図りながら現状に沿った支援となるよう努めている
学校等の教育機関や子ども家庭支援センター、行政等の関係機関と連携を図りながら、子どもの現状に沿った支援の提供に努めている。また、登録している子どもの9割が普通学級に通っており、学校での様子と事業所での様子を共有しながら共通認識を持って支援に臨めるよう連携を図っている。一方で、子どもの課題や、保護者に対応してほしいことに関して、学校側から保護者に伝えづらい内容の場合には、事業所側から伝える等のサポートを行い、子どもに必要な支援を停滞させることがないようにしている。
2.【食事の支援がある事業所のみ】子どもが食事を楽しめるよう支援を行っている
- 食事時間が楽しいひとときとなるよう環境を整えている
- 子どもの状態やペースに合った食事となるよう、必要な支援(見守り、声かけ、食の形態や用具の工夫等)を行っている
- 子どもが安全に食事をとれるよう取り組みを行っている
- 食物アレルギーや疾患等については、医師の指示に従い、対応している
- 食についての関心を深めるための取り組みを行っている
- 子どもの状況をふまえ家庭での食事について助言を行っている
【講評】
適切な食事マナーを身に着けられるようおやつの時間に適宜注意を促している
子どもが適切な食事のマナーを身に着けられる働きかけを行っており、声かけによる指導だけでなく、子どもが視覚的に理解が深まるよう支援している。食べこぼしや立ち歩き、食べながら他者に触ってしまうといった行動が見られる場合には都度注意を促し、入れ物を添えて綺麗に食べていく方法を提案する他、乳児には食べる前の挨拶を習慣化していけるよう働きかけている。また、食べるペースが極端に遅くなってしまっている場合には、他児の様子を客観的に見るよう促し、周囲のペースに合わせていくことも必要であることを伝えている。
おやつの提供や発表の時間を通して食に関する関心を高めていけるようにしている
事業所での食事の提供はおやつのみとなっているが、種類を豊富に揃えて子どもが選択する楽しみを得られるよう努めている。おやつは駄菓子を中心にしており、一人ひとり小遣いを設定し、買い物の体験も併せた時間を設定し、会計も暗算や電卓の使用等、子どもの発達状況に応じて切り替えている。また、集団活動に入る前に行っている発表の時間の中で、昨日の夕食や好きな食べ物、苦手な食べ物といった食事に関するテーマを設けることで、子どもが自身の嗜好等、食に関する意識を高める働きかけも行っている。
偏食対応に向けて個別課題の中で栄養バランスについて学ぶ機会を設けている
偏食対応については、提供しているおやつの中で苦手な物の類似品を試しながら、本人の意欲を高めていき、少しずつ食べられる物を増やせるよう支援している。必要に応じて個別課題の中で3色食品群や6つの基礎食品について学ぶ時間を設け、健康な身体を作っていくために好き嫌いをなくしていくことの大切さを伝えている。また、子どもの偏食を心配している保護者に対しては、成長に伴って自然と食べられるようになった事例を提供したり、多少の好き嫌いは大人でもあるので、無理に食べさせる必要はないことを説明している。
3.子ども一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 身の回りのことは自分で行えるよう、必要な支援を行っている
- 基本的な生活習慣や社会生活上のルール等 (あいさつ、マナー、交通ルール等)を身につけられるよう支援を行っている
- 集団活動を取り入れるなど、子どもの心身の発達や社会性が育つよう支援を行っている
- 一人ひとりの有する能力を活かせるよう個別のプログラムを実施している
- 送迎は、子どもと保護者等の状況に応じて送迎方法を検討し、行っている
【講評】
身の回りのことの中で、自身では難しい部分は、練習を重ねてできることを増やしている
身の回りのことが自身で行えるよう靴下の履き方等の身だしなみやゴミ捨て等、日常生活上のことは適宜子ども自身で行うよう促しており、できないことについては、職員がアドバイスをしたり、サポートしながら少しずつ練習を積んで、やればできるという自己肯定感を育てる支援を行っている。また、活動の中で失敗や間違うことへの耐性をつけることも重要で、できなくても大丈夫と思えることで心の余裕を作り、他者の意見を聞き入れたり、予定外のことにも臨機応変に対応できる柔軟性も育めるよう支援にあたっている。
個別学習の時間の中でパソコンや就労に必要なスキルの習得に向けた支援を行っている
子ども一人ひとりの能力や可能性を広げていけるよう集団活動の他に、個別学習の時間を設けている。中学生になるとパソコンスキルの向上に対する支援を希望に合わせて導入しており、ブラインドタッチができるようになる、小遣い帳を作成するといった目標を個々に設定して練習を重ねている。また、就労に向けたサポートも丁寧に行っており、実習先の見学や選定、面接練習、履歴書作成、ネクタイの結び方等、就労に必要な基本的スキルの習得を行うとともに、本人と相談しながらステップアップに向けた取り組みも随時追加している。
自立を目指す事業所として、子どもが自主通所できるようにサポートしている
事業所では子どもの自立を目指す施設であるという考えから、基本的に自主通所ができるように保護者とも連携しながらサポートを行っている。契約時に通所に関する届出書の提出を依頼しており、学校からの帰宅時間や通所経路、使用する交通手段等の情報を収集し、緊急時等に迅速に対応できるようにしている。通所開始間もない頃は保護者と一緒に通所することが多いが、徐々に自主通所に向けた練習を促しており、自主通所ができた後も、慣れるまでは、本児がバスに乗ったタイミングで保護者に連絡して、状況把握する方法を設けている。
4.子どもの健康を維持するための支援を行っている
- 子どもの健康状態について、保護者や医療機関等から必要な情報を収集している
- 子どもの状態に応じた健康管理を行い、体調変化に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
「健康調査票」を用いて服薬内容や発作等、かかりつけ医等の医療情報を収集している
契約時に健康調査票を使ってかかりつけ医や病名、アレルギー、喘息、てんかん発作、服薬、緊急連絡先等の医療情報を収集しており、日々の支援で医療的な配慮が必要な場合に活用している。また、服薬やアレルギーがある場合は、別紙でリストを作成して症状や対応方法等を整理しており、服薬変更等、医療面で変更点が生じた際には都度最新の情報を保護者から得るようにしている。さらに、発作対応については症状と対応方法を保護者から聞き取り、緊急時用の頓服薬を預かる等、安全に子どもを受け入れていく体制を整えている。
子どものメンタル面のケアを行えるよう、日頃から注意深く様子を観察している
メンタル面の不調がそのまま体調不良につながる状況も多いため、日頃から子どもと話をして、悩みや不安があれば早期に対応できるよう注意深く様子を観察している。例えば、通所時に元気がない様子が見られた際には声をかけて状況を聞き取り、必要に応じて個室に場所を移し、じっくりと話を傾聴して課題を把握し、対応を図っている。また、子ども自身がメンタルの調整を行えるよう、失敗やイレギュラーな事態の経験を積む機会も設けており、それによって、多様な価値観に触れることで他者受容や自身の思考パターンを広げられる働きかけもしている。
緊急時に備え保護者に事前に安全対策に関する方針を伝え、同意を得ている
子どもの急変や突発的な怪我、災害時等の緊急時に備えて、事前に保護者に向けて安全対策に関する方針を書面で説明している。書面では活動中の安全について、子どもが事業所での活動中に怪我または急病にかかった際には、原則として保護者に連絡の上、職員が付き添い事業所が指定する医療機関に速やかに通院する旨が記載されている。緊急の場合は、保護者への連絡と並行して、職員の判断で医療機関への受診、状況によっては救急搬送する場合があることも明記している。また、救命救急講習を定期的に受診し、子どもの命を守れる体制を整えている。
5.子どもの主体性を尊重し、施設での生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 日常生活の支援は子どもの主体性を尊重して行っている
- 子どもが安心して活動できるよう、状況に応じて室内の環境を工夫している
- 子どもの状況や希望に沿って、多様な体験ができるようにしている
- 子どもの状況に応じて利用日や利用時間を設定している
【講評】
独自の教具を活用して子どもが自由に想像しながら活動を楽しめるよう工夫している
事業所では身体全体を動かしていくものや手指機能を高められる創作活動、季節に合わせた遊び等、多種多様な集団活動を取り入れており、子どもの意欲や自主性を育むために過度の介入は行わず、個々の状況に合わせたサポートを行っている。また、独自の教具を使用して子どもの感性や身体の使い方を高めていけるようにしており、1つの教具をさまざまな方法で使用することで子どもの視野や思考力の向上を図っている。例えば、フラフープであれば通常通り回して楽しむ以外にも、ホッケーのように使って力の加減、調整を学ぶ等、工夫しながら活用している。
運動プログラムでは効果・目的を細かく設定して子どもの発達・成長につなげている
運動プログラムでは効果・目的を細かく定め、単純に楽しむだけでなく、時には失敗や緊張感を持つことの大切さを学べるよう働きかけている。効果・目的としては身体機能、協調性、集中力・注意力、忍耐力、自己肯定感を高めていくものや、認知機能と運動機能の結びつきを強化するものがあり、プログラムごとに設定して意識的に取り組んでいる。具体的にはサーキット運動の際には決まった場所で決まった動きをする、失敗してもやり直せることを知る、高さに対する恐怖心を知るといった目的を設定して子どもの発達・成長につなげている。
子ども一人ひとりが他児や職員の前で自身の体験や想いを発表する機会を設けている
事業所では集団活動に入る前の時間に、子ども一人ひとりが他児や職員の前で自分の趣向や希望、体験談等を発表する時間を設けており、人前で自分の考えを話す体験を積み重ねて、社会に出た際にはっきりと自己主張ができるよう支援している。発表の際は、毎回テーマが投げかけられ、自分の好きな所、自分にしかできないこと、挑戦したいこと、今年の私の流行語等、自己認知に役立つものやユニークな題を取り入れており、自分で考えることや想像することが苦手な子どもには、職員が一緒に考え、発表前に少し練習してみる等、個別の配慮も行っている。
6.家族との交流・連携を図り支援を行っている
- 子どものサービス提供時の様子や家庭での普段の様子を家族と情報交換し、支援に活かしている
- 家族の意見や要望を活かした支援を行っている
- 家族の状況に配慮し、相談対応や支援を行っている
- 子どもや家族に合った療育方法等について助言している
【講評】
子どもの健やかな成長に向け、状況に応じて積極的に家庭の課題に介入している
事業所では子どもの健やかな成長には家庭環境を整えていくことが重要であるという考えから、必要に応じて家庭内の課題に積極的に介入していく旨を伝えており、契約時に保護者からの了承を得ている。保護者との面談は随時行い、必要に応じて、母親と父親それぞれと個別の時間を設けて真意を聞き取ったり、両親揃ったところで将来や今度の支援について話をする等、子どもを取り巻く課題に応じた対応を心がけている。また、家族からの相談や情報共有のメールは、早朝や夜間帯でも可能な限り対応して保護者の不安の軽減に努めている。
保護者会の中で各年齢層に合ったテーマトークを行い、保護者の振り返りに役立てている
年1回開催する保護者会は4日間設けており、可能な限り同年齢の子どもを持つ保護者が集まれるよう日程調整し、連絡事項やテーマトーク、講演、家族からの質問や相談等を行っている。テーマトークは家庭での子どもとの関わり方や家族の関係性の困り事、思春期や進学・進路、自立について等、各年齢層に合った内容を取り入れ、家庭での子どもの対応に役立ててほしい旨を伝えている。また、講演では長年療育に携ってきた前理事長が、「親の支配について」等の事例を通し、保護者が普段何気なく行っている子どもへの対応を振り返る機会となっている。
保護者からの質問には一つひとつ丁寧に対応し、家庭での子育てをサポートしている
年に一度母親学級を開催して、育児についての勉強会や質問コーナー、保護者同士の意見交換等を行い、家族が抱えている不安や悩みを同じ境遇の保護者と共有することで、自分の育児を振り返り、新たな知識やアイデアを得られる機会を設けている。母親学級や保護者会の中で上げられた育児に関する質問には、一つひとつ丁寧に対応するようにしており、NGワードや推奨ワード、習い事について、本人の障害受容について、健常と福祉どちらの道を選ぶかのタイミング等、子どもと接する時のポイントや愛情を伝える方法等を助言し、子育てをサポートしている。
7.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域の情報を収集し、子どもの状況に応じて提供している
- 必要に応じて、子どもが地域の資源を利用し、多様な体験や交流ができるよう支援を行っている
【講評】
公共交通機関のマナーや交通ルールを学んでいけるよう個別に支援を行っている
子どもが公共交通機関の利用方法やマナーを学ぶことで、地域での活動の幅を広げていけるよう支援にあたっている。通所の際に公共交通機関を利用してくる子どもも多く、車内マナーや交通ルールについて適宜話をしており、定期券の購入補助等将来の通学や通勤に必要な知識を得るための支援している。普段交通機関を利用することが少ない子どもに対しても、ICカードへのチャージ方法や切符の購入方法、バスの降車ボタンの注意等を伝えており、自立した生活に向けて必要な生活スキルを身に着けられるよう助言・サポートを行っている。
災害時に自分の身を守る術を身に着けるために、毎年避難訓練を実施している
事業所では年2回避難訓練を実施しており、子どもが緊急時に慌てず迅速に対応できるよう訓練している。訓練では持ち出しバックの説明や110番、119番通報の確認、消防士立ち合いのもと施設内の安全な場所の確認や消火器の訓練、近隣の寺への避難までを行っており、緊急時に身を守る術を身に着けるための支援を行っている。また、発表の時間の中で住所、電話番号、事業所までどのような方法で来たかを伝えられるよう定期的に確認しており、災害等で他者に助けを求める際に必要な知識を獲得し、実践につなげている。
さまざまな社会資源を活用して子どもが多様な体験を積むことができるよう支援している
事業所周辺には、図書館や文化センター、複合施設、商業施設といったさまざまな社会資源があり、日々の活動や長期休みの際に利用して社会マナーを学ぶとともに多様な経験を積める機会を設けている。買い物体験では、近隣の駄菓子屋や団子屋、弁当屋等に子どもと一緒に行き、それぞれ支払いや荷物持ち、小さい子どもの見守り等の役割を持って挑むことで、個々の成長に必要な体験を得られるよう働きかけている。また、毎年夏休みの自由研究のテーマ設定を支援しており、冊子を作って空港等社会資源の利用体験等をまとめるサポートを行っている。
【講評】
クラウド上での管理も含め、個人情報の取り扱いについて書面で説明し同意を得ている
利用契約時「個人情報提供同意書」により、個別支援計画作成にあたり外部機関と連携すること、緊急時や事故発生時に医療機関や行政への情報提供を行うことを説明している。学校・幼稚園・保育園との連携・情報共有については、事業所が直接連絡を取り合うこと、もしくは、保護者を介したやりとりならば可能のどちらかを選択する方法を提案し、その結果により運用している。また、「外部クラウドシステム利用に伴う個人情報の取り扱い同意書」により、クラウド上で管理する情報についても説明し、同意を得ている。
利用者が安心して活動できるようハード・ソフト両面から環境を整え支援を行っている
事業所には活動スペース、職員室、面接室等が設けられており、個室は面談の他、更衣が必要な場合にも適宜使用して、プライバシー及び羞恥心に配慮している。子ども達は登所するとロッカーの好きな場所に荷物を置き、手洗いや宿題の有無を報告することが日課となっている。また、リズム運動・おやつ・学習等、当日のスケジュールはホワイトボードに記載し、見通しを持って活動できるようにしている。活動が開始されると職員は全体が見渡せるようフロアの四隅に立ち、子ども同士のトラブルやケガか起きないよう細心の注意を払っている。
子どもの抱える課題を解決するため、方向性を統一して支援を行うことを大切にしている
心身の発達や不登校等、さまざまな課題を抱えている状況があり、子ども個々の特性や通所する目的については個々のタイミングで説明し、理解を促している。また同時に、自信を持ち安心感を感じられるよう、職員は味方であることを折に触れて伝えている。子どもの課題を解決するためには、家庭環境等、保護者へのアプローチが必要な場合も多いため、日々のやり取りや面談を通して信頼関係を構築し、支援を行う上では、保護者と事業所が同じ方向を向いていることを必ず確認し、方向性に差異がある場合には調整することへの努力もしている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、子どもや保護者の同意を得るようにしている
- 日常の支援の中で、子どものプライバシーに配慮した支援を行っている
- 子どもの羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(子どもが「ノー」と言える機会を設けている)
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
- 施設内の子ども間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】
マニュアルが整備され、法令に基づいたサービス提供が行われているか適宜確認している
マニュアルは感染症対策、虐待防止、危機管理、苦情対応等が整備されており、委員会が中心となって適宜、見直しを行っている。業務手順については、行政主催の集団指導に従って、常勤職員全員で確認・見直しを行って法令順守に努めている。今年度より、都型放課後等デイサービス事業を開始しており、ガイドラインや実施要項等に基づいたサービス提供を行っているが、不明な点が発生した際には、厚生労働省、東京都、大田区等、内容に応じてその都度確認し、疑問を残さないようにして、職員間での共通認識を図っている。
より良いサービスの提供に向け、創設者の知見を継承し支援力を高める努力を行っている
日常的な業務については、運動プログラムの実施方法をまとめた支援マニュアル、服薬管理・アレルギーリスト、個別支援計画記入例等が作成されており、業務の流れや支援方法等は、OJTの中で身に付けていくよう上位者が助言・指導を行っている。法人の創設者は長く福祉業界に携わってきた実績があり、業界団体への発信も積極的に行っているため、外部向けの講演会には職員も研修という位置づけで同行して、蓄積された知識の継承及び支援力の向上に取り組んでいる。
・
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や子ども・保護者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
理念や基本方針等は子ども、保護者、職員それぞれの理解が進むように伝えている
入職時の新人研修の実施や、日々のOJT等により事業所の理念・ビジョン・基本方針に関して伝える他、「本当の意味で『子どものために』になるよう子どもたちの生まれ持った個性をいかしながら世の中に送り出す手助けを担う」ことへの認識共有を職員間で行っている。また、小集団であることの利点を活かし、日々の療育・活動においても理念や基本方針に立ち戻る機会を設けており、それらを意識した業務・支援を行う環境が整えられている。子どもには療育を通して、保護者には保護者会や個別面談等の機会に、理念や基本方針を伝え浸透を図っている。
生きにくさを感じる子どもやその保護者のサポートへのリーダーシップを発揮している
存在そのものは尊いが、社会の中ではさまざまな個性を持っていることによる生きにくさを感じる子どもと、その保護者に対して、いろいろな子育てについて多くの経験を重ね、積み上げてきたノウハウやスキルを最大限活かして支援することを使命とする旨を日々の療育や、会議等を通して経営層が職員に伝えている。現施設長が就任する際、不安があったが、理事長からのサポート、経験豊富な複数のアドバイザーからの助言等を得ながら、理念の継承に努めており、職員自己評価では全職員がリーダーシップが発揮されているとの認識があることがうかがえる。
重要案件の内容により職員会議、理事会それぞれで検討し決定するプロセスを設けている
日常の療育・支援、業務に関しては、主に職員会議で検討し、決定するプロセスを設けており、新規事業や既存事業の見直しの最終的な判断等、法人組織の重要案件に関しては、理事会を開催して検討・決定を行う等、案件によって協議を進めている。その際は、自分たちの考えや思いに固執して利用者や社会に不利益が生じないように、理事や外部アドバイザー等の第三者からの意見を取り入れ、確認や見直しを行っている。さらに、利用者には口頭に加えて、文書やメール等を複合的に活用しながら、それぞれの理解を深めるとともに、周知・浸透に努めている。