評価結果

標準の評価

基本情報

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1) 安全で安心できる保育
2) 地域に根ざした園づくり
3) 園と保護者が共に子どもの未来を考える
4) こどもの自立の芽を育てる
5) 受けとめる保育・支える保育・待つ保育

職員に求めている人材像や役割

・明るく、健康的であること
・思いやりを持って、誰にでも接することができること
・相手を受け止め、職場の輪を大切にすること
・場の輪を大切にすること

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・専門職である意識をもち日々向上心をもって、保育に努めていただきたい
・ヒューマンアカデミー調布多摩川保育園の職員であると同時に、ヒューマンアカデミー株式会社の一員である意識をもち、社会に貢献する気持ちであること

全体の評価講評

特によいと思う点

コロナ禍では安全で安心できる保育環境の維持を優先して来ましたが、新型コロナが5類に移行したこと、その後の経過を踏まえて、昨年11月からは地域の母子と園の同年齢の子が遊ぶ地域交流会を企画し、野菜スタンプで表紙を飾ったお絵描き帳作りなどを実施し、大変好評でした。さらに、英語レッスン、ダンスレッスンへの参加や出産前後の親の保育園体験も行っています。中学生の職場体験や1日保育士(キラキラ保育士体験)を募集・実施しました。実施に向けて、チラシを配布したり、園の掲示板に貼りだすなど、積極的に呼びかけをしています。

園の保育目標である「受け止める保育・支える保育・待つ保育」を重要課題としています。まず子どもたちが主体的に活動したくなる環境整備をし、その活動を支える園目標の実践に取り組んでいます。生活習慣は子どものやる気をとらえて働きかけ、子どものペースに合わせます。遊びは子ども自らが選べる設定をします。一斉保育も全員が一斉ではなく、興味のある子どもがまず活動を始め、様子を見ていて興味を抱いた子どもが、徐々に参加できるようにしています。食事も子どもが自分で量を決めているので、ほとんどの子どもが完食できています。

子どもたち主体で楽しんで作り上げていく行事にしています。運動会については、乳児クラスは「乳児ふれあいフェスタ」として、日ごろから子どもたちが好んで体を動かす体操を楽しんだり、親子競技をします。幼児クラスは、鉄棒、平均台、マット、縄跳び等から一人ひとりが自分のできることを選んで、日頃からやってきたことを披露します。保育士は子どもたちが張り切って頑張り、達成感を味わえるように支援します。その他ダンス曲や組体操等も普段の保育で取り組み、目標を目指して気持ちを盛り上げています。

さらなる改善が望まれる点

職員の実績と経験年数を考慮して研修の希望を聞き取り「個人別年間研修計画」を作成しており、手厚い法人内研修にとどまらず、行政や専門機関等外部研修も含め参加を支援しています。また、「目標設定シート」を使って、職員が半期・年間の目標を立てて、職場のリーダーと話し合い、達成水準を自己評価する仕組みもあります。園では、職員のキャリアパス制度の導入を進めていますが、「個人別年間研修計画」と「目標設定シート」は職員本人の意思を尊重した仕組みであることから、これをベースにキャリアパス構築の検討をすることが望まれます。

策定した事業計画の進捗状況は、本部から毎月予算の執行状況の説明を受けたり、行事終了後に職員会議で職員とともに振り返りを行い、保護者の行事アンケートの結果を踏まえて次年度につなげています。こうした個別案件ごとの振り返りも重要ですが、事業計画はバラバラな案件を集めてものでなく、相互に関連し内容を含んでいます。例えば上半期に全体の振り返りを行い進捗を確認し、抽出した課題を重点的に下半期で取り組むなどの工夫が望まれます。

園長は職員に園の経営状況や関係ある地域情報について、より深く認識し、関心を寄せて欲しいと願っています。経営の現状や課題、経営環境等は事業報告書と事業計画書に掲載していますが、現状の事業報告書、事業計画書は園長と本部スーパーバイザーが話し合って策定しています。そのため、園職員の関与は間接的なものにとどまっています。それぞれの担当部署の職員が課題の総括と次年度目標を策定する仕組みを充実し、計画策定プロセスに関与する仕組みを取り入れるなど、自ずと園の置かれた状況を把握することとなるため、検討が期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

園内に全国保育会倫理綱領を掲示し、就業規則には服務規律、マニュアル集には「人権保育マニアル」を掲載しています。このマニュアルは子どもの最善の利益や大人都合の保育禁止、自主性尊重などを記載し、登園から帰宅までに想定される不適切な関りと適切な表現・関りを対照表にして分かりやすく示しています。また「不適切な保育に関する自己点検シート」と活用方法も記載されています。人事評価の「自己評価表」は1番目に保育理念、2番目に人権尊重、3番目は情報保護を挙げて、人権についてしっかり自覚することを促す仕組みとなっています。

児童福祉法の改正等により策定した「子どもの安全計画」は、毎月行う安全点検箇所、各種マニュアルの策定と共有、児童と保護者への安全指導、毎月の訓練に関するテーマ設定や訓練参加予定者、子どもの安全に関する職員研修、ヒヤリハットなど再発防止の取り組み、地域住民等との連携など多岐にわたっています。すでに取り組んでいる内容も含め訓練を実施しながら点検しており、園独自に情報を収集しています。今後も、継続して更新を重ね、更なる内容の充実に努めて行くとしています。

年間食育活動予定表を作成し、月ごとにねらいを立て、1歳児クラスから年齢に応じた活動をしています。例えば4月は「食と文化」食材に興味を持つ、として、たけのこの観察を全クラスで行いました。その他食事のマナー、食具の練習、野菜クイズ、クッキング、キノコの栽培、節分について学ぶ等々年齢に応じて多彩な企画をしています。その実践は、活動の様子をとらえたカラー写真に解説を加えてクラスに掲示し、給食便りにも載せています。今後は調理と保育の協働連携を進めて食育の更なる充実を進めていきたいと考えています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:園児86名、保護者76世帯を対象に調査を実施し、38世帯から回答がありました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式  調査はアンケート方式で行いました。アンケート用紙を保育園から保護者全員に配布してもらい、返信用封筒にて保護者から直接評価機関宛に返送する方式をとりました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:38/76(回答率 50.0% )

園児数86名、世帯数76世帯に対し、総合的な感想では「大変満足」が16名(42.1%)、「満足」が22名(57.9%)と、100%となっていて、保護者全員が園に対して満足しています。設問では、問1「園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか」は「はい」が100%、問2の「園での活動は、お子さんが興味や関心を持って行えるものになっていますか」は「はい」が97.4%です。また「はい」が94.7%の評価を得ているのは問3「園の食事・おやつ」に関する設問、問4「戸外遊びや行事など」に関する設問、問10「職員の言葉遣いや態度、服装など」に関する設問、「子どもの保育内容に関する説明」に関する設問の4項目などで大変評価の高い回答が得られています。一方、問6「安全対策が十分とられていると思うか」、問12「子ども同士のいさかいやいじめ等があった場合の職員の対応は信頼できるか」、問16「あなたが不満に思ったことや要望を伝えたとき、職員はきちんと対応してくれていると思うか」の3項目は「はい」が68.4%とやや低めの結果となっています。自由意見では、園への信頼と保育士の対応についての感謝が多く寄せられています。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 38名 (100%)

回答割合は「はい」が100%です。自由意見は、「入園後社会性、協調性が育まれて大変助かっています」、「4月から集団生活を始めた子どもは、すごく成長しているように感じます」などの意見がありました。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 37名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

回答割合「はい」が97.4%、「どちらともいえない」が2.6%です。自由意見は「遊び方の工夫や英会話など子どもが興味を持てるようにしてくれている」、「子どもが好きなおもちゃもたくさんあり、とても楽しく通っています」などの意見がありました。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 36名 (95%)
どちらともいえない 2名 (5%)

回答割合は、「はい」が94.7%、「どちらともいえない」が5.3%です。自由意見は、「季節の食事に沿っている」「イベント食のようなものもあり、子どもたちも嬉しそうです」などの意見がありました。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 36名 (95%)
どちらともいえない 2名 (5%)

回答割合は、「はい」が94.7%、「どちらともいえない」が5.3%です。自由意見は、「好奇心が養われているように思います」という意見がありました。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 28名 (74%)
どちらともいえない 3名 (8%)
無回答・非該当 7名 (18%)

回答割合は、「はい」が73.7%で、「どちらともいえない」が7.9%で、「非該当」が18.4%です。自由意見は、「たいへんお世話になっています」などの意見がありました。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 26名 (68%)
どちらともいえない 10名 (26%)
いいえ 2名 (5%)

回答割合は、「はい」が68.4%で、「どちらともいえない」が26.3%で、「いいえ」が5.3%です。自由意見は、「2階の階段のところにあるゲートが、誰かに当たらないかとヒヤヒヤする」、「園の目の前が道路で怖い。お迎えのピーク時は入口で誰かスタッフがいると安心」などの意見がありました。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 30名 (79%)
どちらともいえない 8名 (21%)

回答割合は、「はい」が78.9%で、「どちらともいえない」が21,1%です。自由意見は、「土曜日はいいのですが、開始が9時はちょっと早い気が」という意見がありました。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 35名 (92%)
どちらともいえない 3名 (8%)

回答割合は、「はい」が92.1%で、「どちらともいえない」が7.9%です。自由意見は、「何時も子どもだけでなく親からの目線でも相談にのってくれたりアドバイスをくれ、いつも考えてくれていると思います」、「個性を尊重した保育をして下さり、何時も安心して預けることが出来ています。感謝です」、「メリハリのある自立心が高められる良い園だと思います」、「保育者の方の思いやりのある行動に感謝がつきません」などの意見がありました。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 30名 (79%)
どちらともいえない 6名 (16%)
いいえ 2名 (5%)

回答割合は、「はい」が78.9%で、「どちらともいえない」が15.8%で、「いいえ」が5.3%です。自由意見は、「床が汚く、帰宅すると足の裏が真っ黒です」、「整理整頓に関しても気になります」などの意見がありました。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 36名 (95%)
どちらともいえない 2名 (5%)

回答割合は、「はい」が94.7%で、「どちらともいえない」が5.3%です。自由意見は、「若い先生が多いので髪色などもっと自由でもいいと思う」、「先生方はいそがしいのに優しい対応に感謝です」、「いつも丁寧に息子に接してくれて、感謝しています」などの意見がありました。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 34名 (89%)
どちらともいえない 4名 (11%)

回答割合は、「はい」が89.5%で、「どちらともいえない」が10.5%です。自由意見は、「すぐに連絡をくれて、こちらの状況も理解して頂けています」、「心配してくださるのはありがたいですが、必ずしも体調が悪いとは思わないことでの呼び出しが多い」などの意見がありました。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 26名 (68%)
どちらともいえない 8名 (21%)
無回答・非該当 4名 (11%)

回答割合は、「はい」が68.4%で、「どちらともいえない」が21.1%で、「非該当」が10.5%です。自由意見はありませんでした。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 35名 (92%)
どちらともいえない 3名 (8%)

回答割合は、「はい」が、92.1%で、「どちらともいえない」が7.9%です。自由意見は、「登園を今まで嫌がることがないので、安心して過ごせているのだと思います」、「毎日の連絡帳で良く見て頂けているのがわかります」などの意見がありました。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 33名 (87%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 4名 (11%)

回答割合は、「はい」が86.8%で、「どちらともいえない」が2.6%で、「非該当」が10.5%です。自由意見はありませんでした。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 36名 (95%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

回答割合は、「はい」が94.7%で、「どちらともいえない」が2.6%で、「無回答」が2.6%です。自由意見は、「今日の様子を丁寧に教えて頂き、とても感謝しています」、「担任の先生方は帰りの迎え時に丁寧に今日の様子を伝えてくれて助かっています」などの意見がありました。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 26名 (68%)
どちらともいえない 6名 (16%)
無回答・非該当 6名 (16%)

回答割合は、「はい」が68.4%で、「どちらともいえない」が15.8%で、「非該当」が15.8%です。自由意見は、「ご相談した件につき、園にお断りされるかと不安でしたが、前向きに対応して下さいました」という意見がありました。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 20名 (53%)
どちらともいえない 2名 (5%)
いいえ 2名 (5%)
無回答・非該当 14名 (37%)

回答割合は、「はい」が52.6%で、「どちらともいえない」が5.3%で、「いいえ」が5.3%で、「非該当」が36.8%です。自由意見は、ありませんでした。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
新たな園目標を含め、理念・方針・目標について理解を深める取り組みが期待されます

園ではコロナ禍を通じて、子どもたちの心と体が健康であることが何よりも大切であることを痛感しました。今年度「げんきなえがお、げんきにあいさつ、げんきにあそぶ」を新たな園目標とし、法人の理念方針とともに園内に掲示しています。今までも理念・方針・目標は職員評価項目として掲げ、園内研修も行っていますが、全ての職員に理解が行き届いていない実態があります。理念や方針、目標は課題を解決するにあたっての共通の尺度となることなど、その意義を含めて職員と保護者に向けて、理解を深め、共有する取り組みの強化が望まれます。

園長、主任の役割と責任を改めて職員に周知することが望まれます

事務室には職員の「職務分掌」と「職員区分の構成と定義」を貼りだし、施設の管理者として保護者懇談会や入園説明会、職員会議など含め役割と責任について説明し、園長として法人の施設長会に出席して園の意向を伝え、市の施設長会に参加して経営環境を把握するなどしています。現状、新規採用や退職、人事異動などで、新しい職員や非常勤職員に対し、管理職の役割、活動の実態について必ずしも理解が行き渡っているとは言えない実態があります。改めて、園長、主任などの役割と責任について周知することが期待されます。

昼会議を更に充実するなど直接のコミュニケーションの強化が求められます

保育事業本部の会議での検討・決定事項については園長と主任、乳児と幼児のまとめ役によるリーダー会議で話し合い、園として決定した事柄は職員会議で周知していますが、次回職員会議では間に合わない急ぎの案件などは口頭や資料配布をして周知しています。園内で起きる諸事については毎日開催する、昼会議を通じて職員全員が情報共有しています。昼会議は日常の引継ぎが主ですが、急ぎの案件や重要事項の経過報告などにも時間を割いて迅速に、対面で周知できる仕組みづくりが求められます。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者への「園評価アンケート」や職員の「満足度調査」が園の経営に生かされています

保護者に対して「行事アンケート」とは別に、毎年「園評価アンケート」を実施しています。設問は約20問。他に2~3自由回答を付して、園の現状や保護者ニーズについて把握しています。高い評価は職員の励みとなり、要望や意見は園の運営の改善の参考としています。また、職員には法人が「従業員満足度調査」を毎年12月に行っています。調査目的は職員の異動の希望を確認することや人事の見直し、業務・職場の改善活動に利用しています。園に必要な情報はフィードバックされ事業の振り返りや事業計画の策定に活用されています。

中期3か年計画の更新・改訂が望まれます

園では長期5か年計画とそれにリンクした中期3か年計画を策定しています。長期計画は修繕・大型備品購入、保育の質の向上、人材育成、地域交流事業の4分野で構成されています。中期計画は一期から三期の3年間について、4分野の各期ごとの課題を列挙し、加えて中期修繕計画と備品等購入・買い替え計画を伴っています。今年度は新たな中期3か年計画のスタート年でしたが、コロナ禍等の混乱があったことから策定できませんでした。一年遅れますが、次年度には中期3か年計画を更新・改訂されることを期待します。

事業計画と事業報告に担当部門の職員が参画し、起案する仕組みが望まれます

経営環境や運営状況を踏まえた事業報告書や事業計画書は、園長と本部スーパーバイザーが話し合ってまとめています。園長は職員にも園の経営状況や地域情報の収集について意識し、関心をもってもらいたいと考えています。事業報告書や事業計画書は、職員の実践の振り返りと次年度の課題を記載しています。しかし事業計画等の起案について、職員の関与が十分ではないとの認識を持っている職員もいると思われます。各部署の代表者に担当分野の振り返りと次年度目標の素案を出してもらうなど、策定に関与する仕組みが求められます。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
人権、倫理を大切にした運営と職員評価を行っています

園内に全国保育会倫理綱領を掲示し、就業規則には服務規律、マニュアル集には「人権保育マニアル」を掲載しています。また「不適切な保育に関する自己点検シート」を用いて自己チェックし、その結果を園全体で集計して振り返り研修を行っています。職員の人事評価のための「自己評価表」には最初に保育理念を、2番目に人権尊重、3番目に情報保護を取り上げています。職員に法・規範・倫理を守ることの重要性をしっかり自覚することを促す仕組みです。

コロナ感染症の蔓延が緩和に向かう中、地域との関係づくりを積極的に進めています

運営方針に「地域に根ざした園づくり」を掲げ、コロナ禍でも施設見学を継続、町探検隊の小学生を受け入れてきました。昨年11月からは地域の親子との地域交流会を企画、園内行事にも招待しています。実習生も受け入れ体制を整えるなど、地域に根ざす活動を進めています。中学生の職場体験や1日保育士(キラキラ保育士体験)を募集・実施しました。英語レッスン、ダンスレッスン、さらに「出産前後の親の保育園体験」を企画し、それぞれ、チラシの配布、園の掲示板に貼りだすなど、積極的に呼びかけ、実施しています。

関係機関等との会議や交流を通じて、支援の輪も広がってきています

行政や地域の関係機関との交流も積極的に進めています。市の保育施設長会、民間保育園施設長会、児童館近隣地域施設懇談会などに出席し情報交換をおこなっています。このような交流の中で、子どもの発達について専門家とつながりができて相談したり、来園してもらいアドバイスを受けるなどの交流も出来きました。園の子どもたちが地域の運動会や盆踊りに参加していますが、近隣の住民の方たちとの親交を深め、自治会へ参加することなどは今後の課題となっています。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
子どもの安全計画策定など、リスク管理に取り組んでいます

児童福祉法の改正等により「子どもの安全計画」策定が義務付けられ、2022年度3月に策定しました。この間、安全計画に沿って訓練等を行ってきました。その中で、園の抱えるリスクの優先順位、園が目指すことを阻害するリスクの特性を踏まえ、一つ一つを振り返り、見直し点があるかどうかなど検討しています。園の中で対応できること、本部と連携をはかる必要のあること、さらに本部リスク管理室と連携を取るべきリスクに仕訳して対応をしています。実践を踏まえた検証を、2023年度末を目途に進めています。

自然災害だけでなく、多様な事態を想定したBCPの充実を進めています

園では「安全管理災害対応マニュアル」を策定しており、地震・水害や土砂災害、落雷を対象として策定しています。現状は発生後の対応について、法人の全園を対象とした内容であり、園を取り巻く環境や実態を踏まえていない部分もあると考えています。また、保護者には大規模災害時の連絡を含む対処法について、「入園のしおり」の「防災と安全管理」の項に掲載し、説明・周知しています。被災後の速やかな事業再開にむけて、職員と保護者による演習やシミュレーションを重ねて更に充実した仕組みを構築することを検討しています。

園の機密情報等、電子化情報は法人の担当部署が集中管理しています

子どもや保護者の情報は事務室のカギのかかるキャビネットに整理・保管しています。職員に関する情報等は法人情報システム部で管理・保存しています。園のパソコンやUSBメモリも法人担当部署に申請・許可をして、個別にID、パスワードを取得して初めてアクセス可能になります。いつ、だれが、どこにアクセスしたのか、トレーサビリティーを法人の専門部署が一括管理、把握できる仕組みとなっています。アクセス許可を得ていないアプリケーションソフトやUSBメモリを使おうとした時は、警告とアクセスの不可表示が出る仕組みです。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員一人ひとりが年間目標を立て、自分の意向に沿った研修メニューを立てています

園では担当しているクラスや経験年数を考慮して研修の希望を聞き取り「個人別年間研修計画」を作成して、内部研修にとどまらず、行政や専門機関等外部研修も含め参加できるように支援しています。園内の研修のほかに、法人内研修には保育スキルなどの研修のほかマネジメント研修、リーダーシップ研修など幅広いメニューがあります。また、職員は「目標設定シート」を作成しています。年間目標を立てて、半期ごとにリーダーと話し合いを行い、設定した目標について自己評価をしています。今後の課題は研修成果の発表機会をさらに広げることです。

就労環境の改善を進めており、職員からも評価されています

職員から「職員の創意を生かした取り組みができる」「意見を出しやすい」「尊重してくれている」「事情による急な欠勤を快く受けてもらえる」「必要な時以外は定時で帰ることができる」などの就労環境に関する意見が寄せられています。園では年間休日120日以上を保障し、記念日や子どもの行事等特別休暇、半日休暇制度の導入なども好評を得ています。また、福利厚生の充実にも力を入れています。保護者からは忙しい中でも職員が穏やかな対応を評価する意見もあり、就労環境の改善が一層園全体に良い効果をもたらしてくることが期待されます。

園内外の様々な会議の場を通じて意見を表明し交流する機会があります

園内では職員会議のほか、乳児部会、幼児部会、ミーティング、カリキュラムなど様々な会議があり、職員間で活発な意見交換がされ、ミーティングノートを通じて共有しています。また、市内保育所の施設長会議の他、年4回各園の主任が集う会議や栄養士会、看護師会など専門職の会議もあり、行政や他施設との交流を通した学びの機会となっています。園内だけでなく、市内の各施設との交流の機会を通じて職員の社会的視野が広がって行くことも期待されています。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

<重要課題>
法人の運営方針に「地域に根ざした園づくり」を掲げており、コロナ禍において安全で安心できる保育環境を維持しながら、地域の親子支援を推進することを重要課題としました。
この課題に対して
2022年度の事業計画書では「地域の子育て力の向上のため、地域住民、連携施設との関係を深め、地域の子育て拠点として浸透する」としています。
2022年度の事業報告書では、コロナ禍で中止していた地域交流会を11月から再開し、参加者は少数ながら毎月1回テーマを公表して実施したこと、近隣の保育園が行っていない取り組み内容もあることから、子育て支援の取り組みとして市が取り上げ、広報しています。次年度も引き続き継続し、より多くの方に園に興味を持って頂くことや、地域関係機関との連携をより強化していくと記載しています。
2023年度事業計画書の「地域子育て支援事業」の項では、地域交流会の実施について、近隣に大規模マンションが建設され、他の自治体から転入した親子が孤立しないよう呼びかけ、地域交流事業への参加のアナウンスを工夫し、育児支援・相談もできる保育園があることも伝えると記しています。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

<標語を選択した事由>
2022年度事業計画書策定時、まだコロナ禍にあって「地域に根ざした園づくり」の基本方針のもと「地域の子育て拠点として浸透する」ことを掲げていました。
新型コロナが5類感染症に移行され、感染状況に緩和が確認され、同年11月から地域交流会を再開しています。市からも注目を受け、特色ある取り組みとして市の広報にも掲載されたと報告しています。
2023年事業計画書では地域交流会の実施に関して、近隣に建設された大規模マンションに着目し、転入後孤立しがちな親子に参加を呼びかけ、併せて育児支援・相談ができる保育園があることを伝えると記しています。
<目標達成の状況>
2022年度に事業計画として掲げた取組は、コロナ禍の状況の緩和を受け実行しました。また、その企画内容を市も着目し広報しました。2023年度はさらに規模を広げ、かつ育児支援・相談の取組と併せて呼びかけるなど、地域の子育て拠点としての取組を深化させる計画が立てられています。
今年度に入り、園では感染症への対応を行いながら、地域交流会と育児支援・相談に加え、英語やダンス体験等の参観など園庭開放にも取り組んでいます。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

<重要課題>
開かれた保育園を目指して、ボランティア、実習生の他、近隣の小中学生などを迎え入れてきましたが、コロナ禍で交流が困難になってきていたので、重要課題としました。
この課題について
2021年度の事業報告書では「ボランティア・実習生等の受入れ」について、新型コロナウイルス感染拡大を受けて軒並み中止したことが報告されており、小学生の町探検と実習生1名の受け入れのみ実現したことが報告されています。
2022年度の事業計画書は、ボランティア・実習生の受入れの項が、記載されていません。
2022年度の事業報告書では、「ボランティア・実習生等の受入れ」の項を立て、ボランティア、中学職場体験、キラキラ保育士体験、実習生等受け入れ実績がなかったこと、小学生の町探検が10名来園したことが記されています。
2023年度の事業計画書には、ボランティア、中学職場体験、キラキラ保育士体験、実習生等全て受け入れ可能と記載されています。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

<標語を選択した事由>
今まで、地域に開かれた子育て支援の拠点として、保護者だけでなく幅広く施設を開放することを進めており、コロナ禍で一時停滞した取組を再構築してきていることを評価しました。
<目標達成の状況>
2021年度の事業報告書では新型コロナウイルス感染拡大を受けて「ボランティア・実習生等の受入れ」が、ほぼ全て中止となったことが報告されています。
2022年度の事業計画書は、ボランティア・実習生の受入れについて、見通しが立たなかったことから記載していません。
しかし、2022年度の事業報告書には改めて「ボランティア・実習生等の受入れ」の項を立て、ボランティア、中学職場体験、キラキラ保育士体験、実習生等受け入れ実績がなかったことや小学生の町探検が10名来園したと振り返りをしています。
2023年度の事業計画書では、新型コロナの感染状況に緩和が確認されたことと、園の受け入れ体制を整備したことを踏まえて、ボランティア、中学職場体験、キラキラ保育士体験、実習生等全て受け入れ可能と記載されています。
今年度に入り、感染症への対応など、受け入れ体制を整備して地域開放に取組を進めています。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページやパンフレットを定期的に見直し、保育活動はSNSで情報発信しています

園の理念と方針、利用対象、園での一日の流れなどの情報をホームページ、パンフレット等で発信しています。園の三つ折りパンフレットは携帯しやすいA4サイズで、子どもの写真を多く取り入た保育園での生活がよりイメージしやすいものとなっています。また、QRコードを掲載したことで、ホームページやSNSへのアクセスもしやすくしています。SNSでは写真やコメントを使い、園での活動やイベント、体験会などの紹介しています。月に10回ほどの頻度で更新され、見学希望者の多くがホームページやSNSを通じて情報を得て訪れています。

調布市のホームページを通じて、園の基本情報や空き状況を確認することができます

調布市の公式サイトでは、市内認可保育所の募集数及び申込み状況が、一覧化された表で掲載されています。保育園の利用状況や募集情報は、定期的に市の担当課に報告して、月ごとに情報が更新・公開されています。近隣の小学校や児童館に園のチラシや地域交流事業のチラシをおいてもらうなど、行政や関係機関にも情報提供しています。

園見学では保育活動を見てもらえるよう配慮し、個別の希望にも対しても対応しています

園への問い合わせは随時受け付けています。見学については、希望者の都合に合わせ、園児が園外活動の散歩などで不在にならない時間帯を提案しておこなっています。予約を受け付けることで、実際の保育活動の様子を見て貰えるよう配慮しています。平日以外の見学希望者がいた場合にも、都合に合わせて受付け対応しています。見学時には、卒園児が記念で制作した地図をもとに、近隣地域の案内もおこなっています。また、園では見学者に対してアンケートを実施しており、園を知ったきっかけや、今後連絡を取っても良いかどうか尋ねています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
重要事項の説明は個別の事情にも配慮しながらおこなっています

入園前のオリエンテーションで、「入園のしおり」(重要事項説明書)をもとに、保育園の理念・方針をはじめ、保育内容、年間行事、注意事項、意見・要望等の申し出窓口についての説明をしています。様々な家庭の事情に配慮し、オリエンテーションに都合がつかない場合も、個別に日程調整しています。また、言葉の壁がある場合には翻訳機を使用して説明を行うことや、大勢の人と接することに抵抗感がある場合には、個別に対応しています。説明を行った後には、「重要事項説明についての同意書」に署名していただき、記録として残しています。

必要な情報は職員間で共有し、慣らし保育は保護者と情報交換しながらおこなっています

入園に際して把握される発育歴、既往歴、アレルギー、保護者の意向など、保育に必要な情報は「児童票」の特記事項としても記載しています。職員会議の中でも共有され、職員全員が把握しています。慣らし保育については、子どもの生活習慣などに配慮しながら1時間から開始し、1時間単位で延ばしていくようにしています。「慣らし保育予定表」を基に、子どもが無理なく保育園に通えるようにしています。また、送迎時には保護者と積極的にコミュニケーションをとり、情報交換を密にし、家庭の事情に配慮しつつ生活の連続性が保てるようにしています。

小学校と連携を図って、園での支援をつなげる取り組みをおこなっています

卒園する子どもには、園での日々の思い出が残るように、卒園アルバムなどを記念としてプレゼントしています。また、卒園する子どもたちで制作された地図や手書きの注意書きが、記念として園に贈られ、園で日常的に活用されています。子どもが就学する小学校へは、在園中の様子を伝え、、子どもや保護者がスムーズに新しい環境へ馴染めるように取り組んでいます。また、近隣の幼稚園、保育園、小学校が集まって行われる「幼保小懇談会」では、積極的に情報交換をおこなっています。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身や生活状況、保護者の要望などを把握ています

保育を行う上で必要な子どもの生活や心身状況等は、個人面談記録、発達記録、健康観察表などの記録から情報収集し、課題の分析と設定がおこなわれています。子どもや保護者の情報などは、個人面談の実施や、送迎時などの会話、日々の連絡帳でのやり取りで把握しています。また、行事の際に行う「行事アンケート」や、年度末に「園評価」を実施することにより、保護者の要望を広く把握することができています。これらの情報や、書面で提出されている情報に変化があった際に、アセスメントの見直しが行われ、指導計画にも反映されています。

子ども一人ひとりの状況に合わせた指導計画になるよう、職員間で話し合っています

個別的な計画が必要な子どもに対し、子ども一人ひとりに適した内容を職員間で話し合い、個別指導計画を策定するようにしています。また看護師や栄養士の参加するカリキュラム会議などでも情報を共有するとともに計画に反映しています。アンケートなどから把握された保護者の意見なども踏まえるようにしています。今後は、ミーティングや各種会議以外でも事例会議なども実施し、子ども一人ひとりの課題に対応できるよう、より内容を充実化させていきたいと園では考えています。

保護者に対して、指導計画の説明と報告をおこなっています

「年間指導計画」は、法人本部の作成する「全体的な計画」を踏まえて作成し、更に「月間指導計画」「週案」を作成しています。「年間指導計画」は、各担任が立案し、1~4期に分けて、養護、教育などの領域別に構成となっています。各期の終了時期には、計画実施に対する反省、評価がおこなわれ、次の計画へ活かせる仕組となっています。保護者に対して、年度初めに指導計画の説明を行い、年度末には指導報告を行っています。個別な対応を必要とする子どもについては「個別指導計画」を作成し、より適した内容となるよう職員間で話し合われています。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
園の保育目標に従って一人ひとりの子どもを大事にしています

子ども一人ひとりについては、まず全体的な計画を基に、児童票など入園時の資料からその子どもの全体的な姿を把握し、保育を始めます。その後は年間・月間・週間指導計画を作成し、子どもたちの姿をカリキュラム会議等で共有し話し合います。日々の保育の積み重ねを、一人ひとりについて3か月ごとに発達記録として記し、振り返りをしながら保育を進めています。最も大切にしていることは子どもの主体性です。子どもの目線になって環境を整え、子どもたち自らが遊びを選び、生活習慣に取り組むように配慮し、支援しています。

子どもたちの多様性を受け止めるように努めています

様々な活動、行事を通して多文化や習慣の違いを子どもたちが体験できるように目標を持って計画し、実践しています。また合同保育や異年齢保育で他クラスとの交流も図り、子どもたちが自分と違う子どもたちと共に遊んだり協力したりという経験を豊かにするようにしています。特別な配慮の必要な子どもについても、多様性として受け止め、発達状況や性格に配慮し、個々に合った保育を行います。子どもたちもその子どもをそのままに受け止め、子ども同士が認め合い共に育っています。

子ども同士のトラブルへの対応策を職員で共有しています。小学校との連携も図ります

トラブルを想定し、指導計画に対応策を入れたり、職員会議で共有したりして、職員が同じ方針で対応するようにしています。トラブルが発生した際には、様子を見守り、危険な場合は保育士が間に入ります。両者が納得できるように仲立ちになったり、どの場合でも両者に寄り添えるように心がけています。乳児の不要なトラブル、例えば数が少ない玩具の取り合い等は、それが起こらない環境を考えます。小学校との連携については、主に幼保小連携懇談会で対応し、情報交換を図ったり、見学したりしています。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時の保護者とのコミュニケーションを大事にしています

その日の子どもの状況について、乳児は保育園向けアプリの連絡帳で詳しい情報交換をします。幼児は日々クラス活動を伝えます。また登園時は全クラスで一人ひとり園で検温してもらい、体調を視診表に書き留め、保護者と共有します。その後看護師が全クラスをまわり、子どもたちの状況を確認します。降園時には、できるだけ保護者にその子どもの活動等を伝えるようにしています。今回の保護者アンケートでは、「毎日の活動記録や連絡帳に細かく園での様子を教えてくれる」「帰りの迎え時に丁寧に今日の様子を伝えてくれる」等の意見が寄せられています。

生活習慣は子どものペースに合わせています

食事・排泄等の生活習慣については、入園時より、家庭と連携しながら進めます。年間・月間指導計画を作成し、一人ひとりの発達状況を確認しながら、その子どものやる気をとらえて働きかけます。離乳食は、保育士・保護者・栄養士・看護師の連携で進めます。乳児には手づかみ食べを大事にしながらも、徐々に食具の持ち方等を指導します。衣類の着脱、排泄は、無理なく楽しみながら張り切ってやっている様子が観察されました。幼児は自分から大切さを知りって身に着くように、保健計画・食育計画等をたてて実践しています。

午睡等の休息は子どもに合わせています

午睡は月齢や保育時間、家庭の様子等に応じて配慮しています。入園当初は乳幼児とも、家庭で過ごしていた状況を配慮して、無理に園の時間に合わせないようにしています。家庭と園と連携しながら、園の生活に無理なくなじんでいけるように進めています。眠れない子どもは体を休めて静かに過ごす時間とし、クラス全体を保育士が見守ります。5歳児クラスは1月から午睡なしにしていますが、全員一斉にではなく一人ひとりの子どもに合わせながら進めてています。保育時間の長い子どもは、夕方はくつろいで過ごせるように配慮しています。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもの主体性を重んじることを園の重要課題としています

園の保育目標である「受け止める保育・支える保育・待つ保育」の実践を目指し、まず子どもたちが主体的に活動したい環境整備をしています。好きな場所で好きな遊びを子ども自らが選べる時間を設けます。一斉保育も全員が一斉ではなく、興味のある子どもがまず活動を始め、その雰囲気でやりたい子どもが増えていくというやりかたをしています。また年齢に応じてごっこ遊びやゲームなどの集団遊びも取り入れ、保育士も一緒に遊びますが、次第に子どもが自分たちで遊ぶようになっています。

保育士との応答的なやり取りで言葉の感覚を養い、様々な表現に発展しています

乳児クラスでは特に、応答的なやりとりを大切にしています。絵本の読み聞かせ、手遊び、言葉遊びなどを楽しみ、子どもたちは言葉の感覚を養っています。園内に10人ぐらいがゆっくり座って絵本をみることができる広い図書コーナーがあり、更に5歳児クラスが地域の図書館に好きな本を借りに行き、園生活の中で皆が絵本を楽しんでいます。発言については、幼児クラスは日ごろから皆の前でできるようになったこと等を発表する機会を作っています。その他定期的に外部講師による英語遊び、ダンスを取り入れ、様々な表現活動を展開しています。

遊びや生活でルールを学び、園外活動で自然とも親しんでいます

友だちとのかかわりの中で仲良く遊ぶルールを知るように、保育士はトラブルの際などの気持ちを受け止め、一緒に考えるようにしています。集団遊びやゲームでも子どもたちは楽しく遊ぶために約束事や決まりがあることを学んでいます。園の周辺には数多くの公園があり、以前の卒園生が作ったお散歩マップを廊下に張り出しています。それぞれの特徴があり、多摩川の遊歩道の散策などでも季節の移り変わりを体験しています。公園では全身を使ってのびのびと自由に体を動かしています。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事のための保育にならないように取り組んでいます

子どもたち主体で楽しんで作り上げていく行事にしています。運動会については、乳児クラスは「乳児ふれあいフェスタ」として、日ごろから子どもたちが好んで体を動かす体操を楽しんだり、親子競技をします。幼児クラスは、鉄棒、平均台、マット、縄跳び等から一人ひとりが自分のできることを選んで、日頃からやってきたことを披露します。保育士は子どもたちが張り切って頑張り、達成感を味わえるように支援します。その他ダンス曲や組体操等も普段の保育で取り組み、目標を目指して気持ちを盛り上げていきます。

コロナ禍を経て行事開催にあたり内容の見直しや新たな工夫を加えています

コロナ禍以前、例えば夏祭りは職員主導で親子で楽しむ企画でしたが、新型コロナの影響で保護者参加は不可能になったため、園内で行う企画を考え、5歳児クラス主導で実施することにしました。お祭りの出し物、お店屋さんを5歳児クラスで考え、模擬焼きそば、綿あめ等々をクラスで制作し、3,4歳児を招待して、3,4歳児がお店屋さんに買いに来る設定にしました。また、乳児クラスには5歳児クラスが出張してお店を出すなどして、これまでにない交流も生まれました。コロナ禍を経て行事の内容ややり方の工夫に繋げています。

行事への保護者の参加は限られるため、理解を求める工夫をしています

保護者には、年度初めに年間行事のお知らせを配布します。保護者の限られた参加の仕方も知らせます。行事に向けて取り組んでいる保育の様子を折に触れて今日の保育としてお知らせし、それを写真に撮ったものも掲示します。それは家庭での会話につながり、保護者の理解にもつながっています。行事当日は限定された参加でも、行事後のアンケートでは保護者の喜びが伝えられました。「運動会では子どものやりたいことを尊重してくれるプログラムになっており、素敵だと思いました」という感想も寄せられました。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間の長い子どもへの配慮をしています

夕方は疲れが出る子どももいるので、静かな遊びを多く取り入れて落ち着いて過ごせるように配慮をしています。保育士が絵本の読み聞かせをしたり、子どもたちが絵本コーナーでのんびり絵本を読んだりもしています。また日中とは違う希望の玩具を選んで自分のペースでゆったりと遊べるようにするなど、ひとり一人の子どもの状況に合わせられるようにしています。

子どもの人数が少なくなるにしたがって、保育形態を変えています

人数が少なるにつれ、幼児の合同、乳児の合同となり、更に全員が一緒になります。合同で過ごすようになると、異年齢の子どもたちとの関わりが楽しめるような遊びを提供し、また年齢に応じた遊びもそれぞれ楽しめるように配慮しています。延長保育の終わりの頃は保育士と子どもが1対1になることもあり、子どもの楽しみでもあります。早番も遅番も職員が交代で担当しますが、パート職員は早番も遅番もそれぞれ同じパート職員が担当するため、子どもたちは安心して落ち着いています。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
楽しい食事、アレルギーや文化の違いを配慮した食事を提供しています

食事も子どもの主体性を尊重し、自分の食べられる量にして完食するようにしています。食べたくないものは一口味わってみるように勧めますが、無理強いはしません。保育士も一緒に食べ、年齢に応じた食べ方や食具を指導しながら、楽しい雰囲気を心がけています。絵本にあるものに似た絵本献立は人気です。アレルギーのある子どもには除去食を提供し、誤食のないように専用トレイを使用し、栄養士と担任で二重チェックをして別テーブルで食します。除去をしないで同じものを皆が食する工夫もしています。文化の違う子どもにもできるだけ対応しています。

系列園共通の献立に工夫を加えています

献立は7箇所の系列園の栄養士が持ち回りで作成しますが、それぞれの園の実情により、手を加えています。2週間サイクルの献立であるため、一回目の食べ具合を参考にして、二回目には切り方や硬さ、盛り付け方等に手を加え、食材を変えることもあります。また本部の給食会議でより良い献立の提案を出し合います。行事食は毎月季節に沿ったものを提供しています。一般的な行事食の他、6月のあじさいゼリー、10月のかぼちゃシチュー等で、子どもたちの楽しみです。年間の終わりには5歳児のリクエストメニューも提供しています。

食育は年間計画に従って毎月実施し、年齢に応じて多彩な経験をしています

年間食育活動予定表を作成し、毎月の共通のねらいを基に、1歳児クラスから年齢ごとに具体的な活動を記しています。例えば4月は「食と文化」で、食材に興味を持つ、として、たけのこの観察を全クラスで行いました。その他食事のマナー、食具の練習、野菜クイズ、クッキング、キノコの栽培、節分について学ぶ等々年齢に応じて多彩な企画をしています。その実践は、活動の様子をとらえたカラー写真に解説を加えてクラスに掲示し、また年度の事業報告書にも掲載しています。近くにある系列園からの誘いでジャガイモ堀りに参加しています。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもたちが健康やけが予防に関心をもつよう働きかけています

健康対策として全クラスで手洗いを徹底しています。幼児クラスでは手洗い指導として手洗いチェッカーも使用して意識を高めました。汗をかいたら清拭タオルで体を拭き、着替えることも学んでいます。その他看護師が熱中症の話をして、猛暑の日には「外に出られない」理由を知り、目の大切さなどの話も聞いています。歯科検診の際に衛生士から歯磨きの仕方の指導も受けています。けが予防としては、保育室や階段下で走らないことや、テラスは滑りやすいのでゴムマットを敷いていることなど安全への関心を、子どもたちに促しています。

医療的ケアが必要な子どもには、専門医と連携して当たっています

アトピー性皮膚炎やアレルギーのある子ども、日中与薬の必要な子ども等については、嘱託医や専門機関と連携して当たっています。連携機関リストを備えています。アレルギー疾患については、除去食を提供するに当たって医師の診断書「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」を必要とし、与薬については与薬依頼書・薬剤情報提供書・一回分の薬をセットにして提出してもらっています。

保護者と連携して子どもの健康維持に努めています

月々の身体測定や年2回の内科健診、歯科検診の結果を保護者と共有しています。感染症発生時にはすぐにメール配信し、送迎時にも知らせています。乳幼児突然死症候群については、園では仰向け寝にして0歳児は5分毎、1、2歳児は10分毎にチェックしていることを保護者に知らせ、家庭でも仰向けに寝る習慣をつけてもらうように呼び掛けています。また毎月看護師作成の「ほけんだより」を発行し、その時々の子どもの健康を守るために必要な情報を提供し、アドバイスをしています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者には、それぞれの事情に配慮して対応しています

入園時提出書類の児童票と入園時個人面談により、保護者の家庭状況、子育ての事情、勤務状況等を確認します。変更があった場合は随時知らせてもらう仕組みを作っています。職員はそれらを把握して何らかの支援が必要な家庭には特に配慮するようにしています。日々の送迎時や個人面談の際にも話しやすい雰囲気であるように心がけています。送迎の時間は、それぞれの家庭や勤務の状況等で、依頼した時間内に来ることができない場合、柔軟に対応しています。

育児等について保護者と共通認識が持てるように努め、保護者同士の交流も図っています

園だよりや給食・保健だよりで園の方針や保育内容等を毎月知らせています。連絡帳、個人面談、懇談会で双方向の情報交換をしています。個人面談は随時受け付けています。栄養士、看護師も相談内容に応じて対応しています。保育参観も企画して、保護者との共通認識を目指しています。保護者参加の行事で保護者同士が交流できる機会は懇談会の他に、進級・入園を祝う会、乳児ふれあいフェスタ、幼児運動会、生活発表会、卒園式等があり、コロナ禍が改善されるにつれ、交流がよりよくできるように工夫しながら実行しています。

保護者との信頼関係を築くように全職員で取り組んでいます

まず日々の保護者とのコミュニケーションを、そして乳児の保護者とは日々の連絡帳のやり取りを大切にします。懇談会や個人面談、保育参観にはほとんどの保護者が出席していますが、出席できなかった保護者については、懇談会は資料を渡して個人的に話合い、個人面談や保育参加については後日に日程を設定し、全員とのコミュニケーションを図っています。また、保護者参加の行事は、主に土曜日の午前中の開催になるように調整します。行事後にはアンケートをとり、年に一回総合的なアンケートもとり、保護者の思いをとらえるように検討します。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の児童館等を活用しています

近隣の児童館の館庭を借りて運動会の練習をし、小学校の体育館を借りて運動会を行っています。5歳児クラスは定期的に地域の図書館に行って好きな本を借りてきます。また、小学校の町探検を受け入れているので、小学生とも交流しています。小学校付近を散歩した際には小学生と触れ合う経験もしています。散歩の際には地域の人々とあいさつを交わし、それは保育園の存在の周知につながっています。

地域交流は今後の課題でもあります

児童館に園のパンフレットを置いています。夏休み期間に小学校4年生から高校生が保育士体験ができる行事を企画して、「キラキラ保育士体験」として実施しています。近隣の小学校から参加した児童は、学校の休み時間に校庭脇で散歩中の園児を見つけ、フェンス越しに会話をしたり、ハイタッチをしたり、保育士も児童に声をかけるなどして交流しています。触れ合ったり現在は地域の人々と交流が持てる行事には発展できていませんが、今後地域交流を深める取り組みを考えていく予定です。

【講評】
個人情報の利用、写真や動画撮影とその配信について、同意を得ています

個人情報の利用、その目的と場合などが記載された「個人情報利用承諾書のお願い」を提示して、契約時に保護者から同意の署名を得ています。また、写真や動画撮影についても「写真・動画の撮影および配信についてご協力のお願い」という書面に同意の署名を得ています。同意が得られない家庭の子どもについては、写真や動画について個人が特定できないように画像や動画の加工を行う配慮をしています。園では保育活動などの写真や動画をSNSで投稿していますが、配信前に必ず法人本部が個人情報に支障がないか確認をしています。

不適切な保育の未然防止について園内研修をおこなっています

虐待防止については、「人権擁護のためのセルフチェック(資料)」を用いた園内研修をおこなっています。どういった言動や行為が人権侵害にあたるかなどを、読み進めながら学習でき、チェックリストをおこなう事により、保育士が自身の保育を見直せるものとなっています。日時を変えて保育士全員が参加し、学びを通しての感想を実施記録として残しています。また園では、「児童虐待防止マニュアル」を整備し、職員間で認識されています。虐待の早期発見や虐待が疑われる場合の対応、関係機関などがいつでも確認ができるよう、配置されています。

子どものやる気と自主性を尊重した保育をおこなっています

入園前の個別面談で、「家庭状況や子どもとどの様に関わって欲しいか」などの意向を、保護者から丁寧に聞き取っています。子どもが自信を持って行動している事に関しては、やる気を損なうような言葉かけはせず、自主性を尊重する保育を園全体で推し進めています。また、各家庭の生活習慣にも配慮し、例えば午前睡が必要な子どもについては、子どもの体力やペースに合わせておこなっています。利用者家族アンケートでも、90%以上の保護者が「職員が子どもの気持ちを大切にしながら対応してくれる」と、回答しています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
統一マニュアルにより、園の枠を超えて共通の学びが実践できています

園では系列園統一のマニュアルを使用しています。マニュアルには法人の概要と「良質な学びの機会を提供する」こと「学びの面白さを提供する」という理念から始まります。そして保育園の基本理念に「成長の輪」を無限に広げるを掲げています。全体的な計画も本部が作成しています。保育士業務の各マニュアルには全て冒頭にマニュアルの狙いや目的が記され、細目に捉われて方向性を見失なわない仕組みとなっています。この系列園統一のマニュアルが共通認識の土台となって、200種を超えた研修メニューが用意されています。

職員はマニュアルの読み合わせなどをして振り返りをしています

マニュアルは事務室や教室のの所定の場所に保管してあり、いつでも閲覧できるようになっています。必要に応じてマニュアルの読み合わせをしており、園長との個別面談では評価・反省の基準として利用しています。また、法人の会議や研修においても共通の基準として活用し、法令や法人のシステム変更、運用実態などに合わせて内容を更新しています。

利用者に対しては入園のしおりなどを通じて園の業務の在り方を伝えています

保護者などには入園のしおりを渡して、説明しています。入園のしおりについても園独自の部分と系列園共通の部分があり、毎年度ごとに系列園とともに見直しを行っています。園内では保護者会での意見や園評価アンケートに寄せられた意見を反映して運営をしています。また、幼児、乳児各1名の保護者代表が参加する運営委員会で意見をもらいサービスの基本事項や手順について見直しをおこなっています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2023年7月7日~2024年1月19日

【評価者修了者No】

H0401031,H0701029,H1901071

評価結果のダウンロード

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