評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
塗り絵中のAさんが鋏に手を伸ばそうとすると「職員に話したら」と他者より声があがる。B職員は直ぐに承諾の返答をした。食事時間が来ると、後方の加湿器の上に塗り絵を片付けるAさんの様子を見ていたB職員はラックに置き換えた。食事中、箸を落としたAさんは椅子から手を伸ばし取ろうと試みる。音とAさんの様子に気づいたB職員は直ぐに掛け寄り「洗ってくるね」と伝えた。Aさんは「私洗いに行こうと思ったの」と話したが、箸を手渡されると「すみません」と伝え、食事を続けた。食後にはB職員に手渡された塗り絵を、Aさんは再開した。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
塗り絵を楽しんでいたAさんは、次にそれを切り取りたいと考え鋏を探した。しかし、「職員の許可が必要ではないか」との声が聞こえたので許可を待つ事とした。B職員から直ぐに使用の承諾が下りたあとには、丁寧に切り抜きをおこなうAさんの姿がみられた。その様子からは、鋏を使っている状況を普段から見ているB職員が、自分の楽しみを継続出来るように応援してくれたと感じたのではないかと覗える。食事中に箸を落としてしまったAさんは、なんとか自分で拾おうと、椅子に片手で捕まり反対の手を伸ばしたが、なかなか届かずに困っていた所、B職員が直ぐに気づいて拾ってくれた。洗って持ってきてくれた事により食事を続けることが出来た。「すみません」とお礼を伝え完食した姿からは、最後まで食べることが出来た喜びを感じた事が伺える。食後のAさんに対してB職員は塗り絵類を手渡した。後ろを振り向きながら動いていたAさんの様子をみていたB職員が安全に食後の塗り絵が続けられるように置き場所をラックに変えたのではないかと、食後の塗り絵に興じるAさんの様子から見ることが出来た。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
もう少しして秋が深まると、干し柿の準備の季節が来て、毎年、徳島の農園にお願いして柿が届き、入居者の皆さんに柿の皮をむいていただきます。余程、手元が危険な場合は考慮するが、今まで長い間、包丁を使ってきている方ばかりなので、上手に使いこなしています。勿論、見守りながらですが。日頃の入居者の一人一人の様子を詳細に見ている職員の状況がよく分かり嬉しいです。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
はい 63%
どちらともいえない 25%
無回答・非該当 13%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 75%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 13%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
はい 75%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 13%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 63%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 25%
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 50%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 38%
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