※印刷してご活用いただけます。

令和3年度

障害者支援施設

生活介護

施設入所支援

法人名称

社会福祉法人嬉泉

事業所名称

袖ヶ浦ひかりの学園

評価機関名称

一般社団法人　Ｒｉｃｃｏ　ｌａｂ．

第三者評価結果の構成　　見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針
全体の評価講評
事業者が特に力を入れている取り組み
利用者調査結果
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
事業者のコメント

理念・方針
事業者が大切にしている考え（事業者の理念・ビジョン・使命など）	１)自閉症者を対象とした専門施設２)受容的交流理論に基づく利用者の自己実現に向けた援助実践３)職員の療育援助に係る専門性の向上４)発達障害者支援の地域展開５)強度行動障害への支援の取り組み
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割	受容的交流理論に基づいて職員一人一人が自分の持ち味を生かしながら自身の療育観を明らかにしつつ、自分らしい援助技術を身につけていくことを基本に、良いチームワークを築きあげること。
職員に期待すること（職員に持って欲しい使命感）	人の幸せに関わる仕事を選んだ以上、そのことに価値を置き、プロとしての責任を果たそうとする積極的な意思を持つこと。

このページの一番上へ

受容的交流の考え方に基づいた支援が様々な場面で展開されており、利用者の主体的な行動へと繋げている。
作業収入還元金の仕組みをわかりやすく整備し目標をわかりやすく設定することで、利用者の働く意欲の向上に繋がっている。
利用者一人ひとりが主体的に生活を営めるよう、興味・関心に応じた自己実現の機会を用意し、個々の能力を引き出している

来年度からスタートする中長期計画（５カ年）策定に向けた検討を進めており、完成が待たれる
高齢利用者の支援体制構築に向けて、高齢対策委員会を中心にサービス提供における考え方の共有・整備を推し進めていくことに期待したい
中堅層職員の育成に向けた研修体系を検討しており、実地に応じた階層別研修の構築が期待される

このページの一番上へ

徹底した新型コロナウイルス感染症対策により、施設内での発生者はいない

「受容的交流に根差した実践を考える」をテーマにグループワークを行い理解を深めた

食を通して自己選択の機会を多くもち、主体性を引き出せるような支援に繋げている

このページの一番上へ

調査対象：利用者全員
調査方法：聞き取り方式
個別聞き取り調査
利用者総数： 53人
共通評価項目による調査対象者数： 53人
共通評価項目による調査の有効回答者数： 4人
利用者総数に対する回答者割合（％）： 7.5％
調査項目：共通評価項目

	利用者総数	共通評価項目による調査対象者数	共通評価項目による調査の有効回答者数	利用者総数に対する回答者割合
生活介護	53人	53人	4人	7.5％
施設入所支援	53人	53人	4人	7.5％

※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。

有効回答者数/利用者総数
4/53

生活介護有効回答者数/利用者総数
4/53

施設入所支援有効回答者数/利用者総数
4/53

4～17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1．利用者は困ったときに支援を受けているか	はい 75% どちらともいえない 25% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
2．事業所の設備は安心して使えるか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
3．利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか	はい 75% どちらともいえない 25% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
14．【施設入所支援】食事の時間は楽しみになっているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
15．【施設入所支援】休日や夜間に、好きなことができるか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
16．【施設入所支援】利用者の個別の要望や状況に応じた支援を受けているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
17．【施設入所支援】職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
18．事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか	はい 75% 無回答・非該当 25% どちらともいえない：0% いいえ：0%
19．職員の接遇・態度は適切か	はい 25% どちらともいえない 75% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
20．病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか	はい 75% いいえ 25% どちらともいえない：0% 無回答・非該当：0%
21．利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか	はい 75% どちらともいえない 25% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
22．利用者の気持ちを尊重した対応がされているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
23．利用者のプライバシーは守られているか	はい 75% いいえ 25% どちらともいえない：0% 無回答・非該当：0%
24．個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか	はい 50% いいえ 25% 無回答・非該当 25% どちらともいえない：0%
25．サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか	はい 25% 無回答・非該当 75% どちらともいえない：0% いいえ：0%
26．利用者の不満や要望は対応されているか	はい 75% どちらともいえない 25% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
27．外部の苦情窓口（行政や第三者委員等）にも相談できることを伝えられているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%

このページの一番上へ

評点のレーダーチャートを表示する

グラフの見方

このグラフは、「評点の状況」を大項目ごとにまとめています。
「評点の状況」は、大項目に属する標準項目の実施状況を数値化してグラフに置き換えていますので、標準項目の実施状況が良好なほど、グラフが外側に広がります。
グラフの形状から、その施設・事業所によるサービス向上の取り組みの実践状況について、項目ごとの強み弱みを見ることができます。また、同じサービス種別の施設・事業所全体の平均との比較もできます。

※令和04年度以降のグラフには平均値が表示されません（評価実績件数が確定していないため）

組織マネジメント分析結果

←クリックすると詳細が表示されます。

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は

、実施できていない場合は

で表示されます。

1. リーダーシップと意思決定

1. 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

7/7

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）を周知している

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている

2. 経営層（運営管理者含む）は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している

3. 重要な案件について、経営層（運営管理者含む）は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している

利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている

【講評】詳細はこちら

拠点ミッション「袖ヶ浦における嬉泉コミュニティの構築」に向けた取組を進めている
法人全体研修、各種の広報等により法人の経営方針等が理事長より発信されている
成人・児童それぞれの地域連携ユニット連での検討を経て運営会で拠点の意思決定を行う

2. 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

6/6

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している

福祉事業全体の動向（行政や業界などの動き）について情報を収集し、課題やニーズを把握している

2. 実践的な計画策定に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している

課題をふまえ、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画を策定している

2. 着実な計画の実行に取り組んでいる

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた、計画の推進方法（体制、職員の役割や活動内容など）、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している

計画推進にあたり、進捗状況を確認し（半期・月単位など）、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる

【講評】詳細はこちら

受容的交流の考えに基づいた支援、選択的作業体制等利用者の意思決定を支援している
地域により密着した事業展開を図ることを目的に、成人連、児童連の体制を整えている
成人部連、児童部連において中長期５カ年計画策定に向けた検討を行っている

3. 経営における社会的責任

1. 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

2/2

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる

全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる

全職員に対して、守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。

2. 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 利用者の意向（意見・要望・苦情）を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている

2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している

虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている

3. 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる

透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる

ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している

2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている

地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている

事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク（事業者連絡会、施設長会など）に参画している

【講評】詳細はこちら

法人全体研修、人権擁護委員会、嬉泉職員の手引き等で法令遵守について周知している
インシデントレポートにより苦情に至る前の対応を検討し、再発防止につなげている
新型コロナ対策のため実習生等の受入は中止しているが短期入所等には対応している

4. リスクマネジメント

1. リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる

事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク（事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など）を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている

リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる

事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる

2. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員（実習生やボランティアを含む）が理解し遵守するための取り組みを行っている

情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている

事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している

【講評】詳細はこちら

利用者が安心安全に過ごせるようヒヤリハットを活用しリスク管理に取り組んでいる
伝言ダイヤル（web171）を使って職員の安否確認と参集状況等の確認をしている
職員個々へのパスワード発行等、セキュリティーシステムの強化が図られた

5. 職員と組織の能力向上

1. 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

12/12

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている

事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる

2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）が職員に分かりやすく周知されている

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）と連動した事業所の人材育成計画を策定している

3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる

指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている

4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる

事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇（賃金、昇進・昇格等）・称賛などを連動させている

就業状況（勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど）を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる

2. 組織力の向上に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

3/3

1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる

職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている

【講評】詳細はこちら

入所施設での支援の魅力をより積極的にアピールして人材確保につなげたいとしている
個別支援計画策定時には指導主任によるスーパービジョンを行い、育成を図っている
受容的交流をより分かりやすく伝えるためテキストと映像による教材作成を進めている

7. 事業所の重要課題に対する組織的な活動

1. 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている

1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その１）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

「袖ケ浦における嬉泉コミュニティーの構築」袖ケ浦市障害者相談支援事業への参画や、従来の在宅サービスも含めた地域支援などの対外的活動も強化することの一環として、生活介護事業や日中一時事業などの利用者を受け入れてきた。昨年度より短期入所の定員を2名から10名に変更し、着実に利用希望は増加している。引き続き新規の受け入れを積極的に行っていく。生活介護事業については現在60名定員となっているが、ほぼ定員に達している状態である。また、利用者2名が病気によりお亡くなりになり、年度内に1名、今年度に入って1名新規で生活介護利用から入所利用者を受け入れた。現状として入所の定員に達してはいるが、地域のニーズは高いものと考えられる。事業の特性と当学園の特性上、かなり長い年月を利用することが多く、利用者の入れ替わりはほとんどない為、今後、さらなるニーズがあることが見込まれることから、引き続き同様のミッションを掲げた。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

　袖ケ浦における嬉泉コミュニティーの構築は、自閉症等のある人達が安全・安心に暮らし、家族や信頼できる支援者との人間関係の中で生涯を全うする事の出来る様な共同体をイメージしている。人間関係の構築・維持に多大な支援を要する自閉症等のある人達にとって地域社会での「自立を強いられる生活」は相当にストレスフルであり、行動障害や対人関係のトラブルを引き起こすという悪循環に陥りかねない。嬉泉コミュニティの存在が彼らと地域社会との間で緩衝役や仲介役となり、悪循環に陥ることを防ぎ、彼らを孤立から防ぐという機能を持ち得ると考える。そのため、学園では、地域の自閉症者が安心して過ごすことが出来る場として、短期入所の受入枠の拡大、生活介護事業の充実を図り、地域の福祉ニーズに応えている。重度の自閉症者への支援は今後、ますます必要となることを分析しており、引き続き「嬉泉コミュニティー構築」に取り組むこととしている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その２）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

「保護者の高齢化に伴う家庭状況の変化への対応」一昨年度末からの新型コロナウィルス感染拡大に伴う園外活動の休止、園内行事の中止及び縮小等があり、園内で製造したパン・クッキー等の製造および販売の休止、週末帰宅の中止、外食及び買い物の休止をしたが、グループごとの行事を増やしたり、テイクアウト・デリバリーサービスを利用して個別会食を行うなどした。年末には年賀状を利用者が作成して家族に送る等して家庭とのつながりを感じることが出来る取り組みも行った。近い将来に現実的になると想定していた『帰宅者ゼロになった時の支援』が予期せずして展開されることになった。帰宅のできない状況について何度も説明会を行い、度重なる帰宅中止の延長を利用者は受け入れ、当初の予想よりも状態は安定していた。言葉によるやり取りができにくい利用者の、言語理解の能力高さを実感した。今年度も特に余暇時間の活用に関しては、新型コロナウィルスの感染状況を見ながら実施していく。帰宅に関しても同様に状況を見ながら、面会（リモートも含む）、日帰り若しくは1泊2日の帰宅という様に、ご家庭の状況を確認しながら進めていく。　 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

　都外施設ということもあり週末帰宅を通して、利用者と保護者の関係性の維持、相互の安心感の醸成に取組んでいるが、従来より保護者の高齢化が課題となっており、いずれ帰宅ができなくなることを想定している。そのため施設では、家庭状況の変化への対応を課題とし、2泊3日から1泊2日や日帰り帰宅への試験的実施、グループ行事やバスハイク、個別での外出や催しなど余暇時間の充実を図るための検討を進めていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、週末帰宅、園内行事、パン・クッキーの製造・販売、外食・買い物等を中止とし、感染症対策を徹底した。一方で、グループごとにレクリエーションを実施したり、食事もデリバリーやテイクアウトなどで変化をもたらした。買い物やドライブもバスから降車はせず楽しんでいる。結果として、新たな生活様式への利用者の順応性も確認できた。今後も保護者及び利用者の高齢化への対応、及びウイズコロナ時代の支援のあり方を検討することを確認している。