評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
昼食前のデイルームにて、テーブルについた利用者は、お手本の絵を見ながら熱心に塗り絵に取り組んでいた。しばらくすると眼鏡を外してテーブルに置き、手を止めて休憩していた。再び眼鏡を掛けようとするも、上手く掛けられずに戸惑っていた。見守っていた職員はこの動作に気づき、歩み寄って声をかけて眼鏡の位置を整えた。「上手ですね」と職員から声をかけられた利用者は、再び塗り絵を描き始めた。「そうそう、とても上手ですよ」と職員は利用者に語り掛けた。微笑みながらうなずいた利用者は、意欲的な表情で塗り絵に取り組んでいた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
朝のお迎えから職員に付き添われてデイルームに入室した利用者は、リラックスした表情で空いている席に着いている。デイルームの壁には利用者の作品が展示され、ソファやローテーブルが配置された空間には、家庭的で落ち着いた時間が流れている。職員に促されて塗り絵を始めた利用者は、お手本の絵を見ながら集中して塗り絵に取り組んでいたが、眼鏡を外して手を休めている。職員はデイルーム全体の利用者を見守り、利用者の動きに合わせて歩み寄り、そっと声をかけ、利用者と談笑する場面も見受けられる。眼鏡を上手く掛けられない利用者の動作にもすぐに気づき、さりげない声かけで、自然な流れで介助している。「上手ですね」などと声をかけられた利用者は、活動意欲が喚起されたようで再び熱心に塗り絵に取り組んでいる。家庭的な落ち着いた雰囲気の中で、職員の穏やかな声に励まされた利用者は、鮮やかな色彩を紙面に描いている。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
サービス提供にあたっては「その人を中心としたケア」を目標に掲げ「主役は本人」であり「利用者中心」の「その人らしさ」を保った生活を送れるような援助を心がけています。実際の現場で直ぐに全て取り組めるか自身らに問うと、今すぐに出来る事、出来ない事さまざまであります。出来ない事を少しでも出来る方向に変える努力を続けている職員たちがあり、お互いに考えている事、思っている事を日々ぶつけあい答えを模索しております。それらの細かい積み重ねが、その時の利用者にとって最良のケアに繋がっていっております。せんぞくデイホームの主役は利用者であることを各職員が自覚しており、利用者自身のプライドや自尊心を傷つけないよう心掛け、デイホームから帰宅時に笑顔で穏やかに在宅生活に繋げられるように心がけております。
1.利用時の過ごし方は、個人のペースに合っているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.認知症や心身の状況に応じて日常生活で必要な介助を受けているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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3.利用中に興味・関心が持てる行事や活動があるか |
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4.事業所に通うことで利用者の心身の状況が安定しているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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5.職員から認知症への対応をはじめ適切な情報提供・アドバイスを受けているか |
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6.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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7.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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8.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:5%
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9.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 60%
どちらともいえない 20%
無回答・非該当 20%
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10.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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11.利用者のプライバシーは守られているか |
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12.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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13.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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14.利用者の不満や要望は対応されているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:5%
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15.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 70%
どちらともいえない 15%
無回答・非該当 15%
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