評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
事例①;昼食介助の場面、利用者は全介助にて食事をしている。職員は「次はどちらを食べますか」、「サラダ?ご飯?」と問いかけながら、本人の反応や視線、表情を確認して本人が「食べたい」とした物をスプーンで口に運んでいた。
事例②;クラブ活動、タブレットを使用した活動をしていた。デイルームで約30名の利用者が参加している。タブレットでゲームをしており、その画像をプロジェクターを使ってスクリーンに投影して全体で共有していた。音声もスピーカーから流れ、共有している。タブレットが移動して、順次、利用者がゲームをしていた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
事例①;利用者本人は発語はないものの、職員からの問いかけに対して視線の移動や表情の変化などで反応を返していた。職員がその反応を確実にキャッチして食べたい物が口に運ばれるので、次の問いかけに対しての利用者の反応もよくなっていった。「何を食べたいですか?」という職員からの問いかけに対して、言葉での返事はないものの「次はこれを食べたい」と利用者ははっきりと意思表示をしていた。以上のやり取りがあることで利用者は表情よく、美味しそうに昼食を食べており、最終的には全量召し上がっていた。
事例②;利用者は順番にタブレットのゲームをするが、利用者が動くのではなくタブレットが利用者間を移動するので、流れが途切れることなく全体がスムーズに進行していた。職員は利用者がゲームをクリアすることができるよう、必要に応じて適宜支援をしていた。ゲームをクリアすることに手応えがあるのか、きれいな画像と音声が作用するのか、ゲームをクリアした利用者は笑顔を見せ、嬉しそうにしていた。それぞれの利用者の満足感につながったのではと感じた。タブレットやプロジェクターの使用などICT(情報通信技術)等を上手に使った活動が提供されていたように思う。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
①発語のない利用者も、その人なりのサインを出して意思を表現し伝達している。発語のない利用者の介助を行っていた職員が利用者のサインを正確に受け止めて、食べたいものがきちんと提供できていた為スムーズに全量食べることができたのではと考える。職員が利用者の思いをうまく受け止められなかった場合には、口を開けない、首を振るなどの拒否的な反応も見られたのではないか。また、食べ物を提供するペースも適切なタイミングで行われたことで利用者も落ち着いて食べることができ声掛けにより穏やかな表情を見せていたと考える。
②今回の活動はセンター内のリハビリ工学士を中心とした委員会で検討し導入されたゲームを提供した。通常はタブレットで遊べるようになっているが、スクーリーンに映し出すことで順番待ちやゲームを終えた利用者も、ゲームの状況を視覚や聴覚で楽しむことができ臨場感を感じながら楽しめる空間づくりがされていた。利用者の個別性に合わせて介助支援の方法を変えるなど適切なケアが出来ていた為、達成感や満足感を感じることができていたと考える。
1.子どもの様子や支援の内容についての十分な説明があるか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:2%
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2.家族への精神的なサポートの取り組みは十分か |
はい 81%
どちらともいえない 12%
無回答・非該当 6%
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3.緊急時の対応体制は信頼できるか |
どちらともいえない:4%
いいえ:0%
無回答・非該当:4%
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4.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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5.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:4%
いいえ:0%
無回答・非該当:2%
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6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:4%
いいえ:1%
無回答・非該当:5%
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7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 55%
どちらともいえない 7%
無回答・非該当 37%
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8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか |
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9.子どものプライバシーは守られているか |
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10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:4%
いいえ:0%
無回答・非該当:5%
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11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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12.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 78%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 14%
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13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 54%
どちらともいえない 15%
無回答・非該当 26%
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