評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

島田療育センター

島田療育センター

【サービス種別】

医療型障害児入所施設(旧重症心身障害児施設)

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)理念:利用者のニーズに応え質の高い療育を目指す

2)指針:個人を尊重し、充実した生活が出来るように努めます

3)指針:人間としての尊厳を重視した質の高い医療、看護、生活支援を行います

4)指針:年齢や個々のニーズに応じたサービスを通して、生活の向上に努めます

5)指針:家族、保護者の方と話し合って、相互理解に基づいたサービスの提供をします

職員に求めている人材像や役割

①利用者様、職員に対する思いやりを「行動」に表すことができる人材。
②職員の役割は、利用者様に最も高いレベルの療育を提供する事である。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

①チームワークを重んじ、利用者様、ご家族とのコミュニケーションを大切にする。
②利用者様の高齢化、人権擁護、尊厳重視の社会環境を取り入れて、自分達の療育活動を絶えず見直し、もっとも高いレベルの療育の提供に向けて努力し続ける姿勢。

全体の評価講評

特によいと思う点

当施設では利用者に関する記録や療育計画作成などのために看護・介護の実践の本質を解明すべく作り上げられた理論に導かれて作成された看護・介護過程展開のための記録システムを採用している。これにより医療的ケアや療育的な関わり一辺倒にならない利用者の生活全体のアセスメントができ、その結果として特定の職員の思い込みではないケアが構築されている。このシステムは多職種が共通のツールとして活用できている。根拠を明確にしてケアプランの立案、実施、評価が実施できている。

病棟以外の楽しみを提供する場としてコンサートやドライブが計画されている他に、施設内に「ほっとステーション」が設置されている。「ほっとステーション」では扇風機を利用した微風を感じたり、風による装飾の動きや光による視覚的刺激を導入し、利用者が光や音、動き等を感じ取りやすい環境を提供している。人工呼吸器を装着している利用者にも目線に合わせた装飾等が施され、個別性にも配慮されている。また、入浴剤を用いた臭覚刺激と併せて足浴やマッサージの実施等、ゆっくりくつろぐことを目指しており日中活動の充実を図っている。

利用者に対して、また職員同士の不適切な接遇が散見されたことをきっかけに令和元(2019)年に接遇アッププロジェクトを発足させ、改善に向けた取り組みを積極的に進めてきた。各部署より推進委員を選出して毎月スローガンを掲げて意識を高め、外部業者と連携しながら環境を整備した。接遇アップポスターを毎月掲示して職員全体に注意喚起をした。さらに現在は施設独自の「接遇アップハンドブック」を使用して、接遇強化に取り組んでいる。これにより職員の意識が高まり、入所部門の接遇に関する苦情が減っている。

さらなる改善が望まれる点

3年目までの比較的経験年数の浅い職員に比べ、4年目以降の職員の育成に難しさを感じている。実際には4年目以上の職員が多く、必須研修以外の研修の受講が少ない。経験年数の比較的長い職員の意識改革が必要と感じている。職員の自由記述の中にもベテランほど研修が必要と考える意見や、異動がないことを問題視する意見も見られる。すでに中堅職員に向けてはテーマを決めて研修を開始しているが、経験年数の長い職員に新しい知識を伝え、手順に基づいた指導の徹底が行える教育体制の構築が課題となっている。

利用者の日常生活においては、病棟以外でも楽しみが持てるように様々なイベントを企画検討している。しかし、利用者の高齢化と医療の重度化に伴い、他の利用者と同じように体験することが難しい利用者が増加している傾向にある。利用者がイベント等の活動に参加するためには、細心の注意を払い、安全で丁寧なケアが必要になる。現状でも利用者の状態に合わせた医療支援や活動時間の短縮などを検討の上で参加継続に努めているが、今後はより個別性に配慮した日中活動支援の検討が必要だと考えている。

家族の高齢化に伴い、面会に来られる機会が減っている現状がある。利用者個別の外出時の様子を伝えるお便り「ただいま」やお誕生日の記録など写真を多く用いて作成し家族に送っているが、情報提供の方法として十分と感じていない。今後さらに家族の高齢化が進んでいく状況の中、利用者の様子を伝える方法について引き続き検討していく意向を持っている。有効な取り組みが見い出されていくことを期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

令和元(2019)年に接遇アッププロジェクトを発足させて改善に向けた活動を進めている。各部署より推進委員を選出して毎月スローガンを掲げて意識を高め、外部業者と連携しながら環境を整備した。接遇アップポスターを毎月掲示して職員全体に注意喚起をした。さらに現在は「接遇アップハンドブック」を使用して、接遇強化に取り組んでいる。これにより職員の意識が高まり、入所部門の接遇に関する苦情が減っている。虐待防止チェックリストの結果、利用者に対しての接遇の項目の改善が見られる。

療育ハンドブックを作成し、ケアの質を高める「参考書」と位置づけている。「ハンドブック」に示されているように当施設では個々の利用者に沿ったきめ細かな支援を実践している。「生活支援基準マニュアル」では、利用者の「問題行動」と呼ばれている行動について、当事業所では「特徴的な行為」と捉え、一つの行為が一つの意味を表しているとは限らないとして、行為の意味や背景を考えるようにしている。利用者の個性を尊重し、利用者の小さな変化も捉える、個別状況に沿った支援が実践されている。

病棟に歯科衛生士を配置し定期的に巡回して各利用者の口腔内を確認している。口腔内に過敏があり接触刺激に弱い利用者の場合は、刺激による緊張をとるための脱感作療法を実施してからブラッシングを行う等、丁寧な口腔ケアが行われている。日常的に口腔ケアを実施している病棟職員へは歯科衛生士からブラッシング指導を行っている他に、歯科医師や歯科衛生士を交えた勉強会による職員教育も図られている。歯科衛生士の病棟配置により病棟職員は口腔ケアについてタイムリーに相談ができ、多職種が連携してより質の高い口腔ケアの実施を目指している。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:利用者調査実施当日(調査票配布日)に在籍していた利用者全員。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
    利用者調査は家族アンケートにて実施した。事業所よりアンケート票と返信用封筒をご家族に送付してもらい、記入後、弊社宛に郵送にて提出してもらった。
    利用者本人に対する調査は場面観察方式にて実施した。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:110/231(回答率 47.6% )

半数近い利用者家族から有効回答を得ることができた。
施設全体の総合的な感想では、「大変満足」が69名、「満足」が30名で、両者を合わせると有効回答数の90パーセントを占めており、高い満足度を示していると言える。以下「どちらともいえない」が5名、「不満」がゼロ、「大変不満」が1名であった。大変不満の回答については自由コメント内で、「施設の老朽化による安全・快適性への不安」によるもので、「職員の方々の対応は大変満足」との内容の記述があった。
その他、自由意見では、施設や職員への感謝のコメントが多く挙げられていた。

アンケート結果

1.子どもの様子や支援の内容についての十分な説明があるか

はい 102名 (93%)
どちらともいえない 6名 (5%)
無回答・非該当 2名 (2%)

9割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。感謝のコメントがあった。

2.家族への精神的なサポートの取り組みは十分か

はい 89名 (81%)
どちらともいえない 13名 (12%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 7名 (6%)

8割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。

3.緊急時の対応体制は信頼できるか

はい 102名 (93%)
どちらともいえない 4名 (4%)
無回答・非該当 4名 (4%)

9割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。

4.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 92名 (84%)
どちらともいえない 12名 (11%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 5名 (5%)

8割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。

5.職員の接遇・態度は適切か

はい 104名 (95%)
どちらともいえない 4名 (4%)
無回答・非該当 2名 (2%)

9割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。

6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 100名 (91%)
どちらともいえない 4名 (4%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 5名 (5%)

9割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。「ベストな対応」、「状況の連絡が密」という内容のコメントがあった。

7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 61名 (55%)
どちらともいえない 8名 (7%)
無回答・非該当 41名 (37%)

6割弱の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。

8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 102名 (93%)
どちらともいえない 7名 (6%)
無回答・非該当 1名 (1%)

9割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。「表情など細やかにみてくれる」、「大切にしてもらえてると感じる」という内容のコメントがあった。

9.子どものプライバシーは守られているか

はい 95名 (86%)
どちらともいえない 6名 (5%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 8名 (7%)

9割弱の回答者が「はい」としている。具体的なコメントはなかった。

10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか

はい 100名 (91%)
どちらともいえない 4名 (4%)
無回答・非該当 6名 (5%)

9割強の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。

11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 97名 (88%)
どちらともいえない 12名 (11%)
いいえ 1名 (1%)

9割弱の回答者が「はい」としている。回答数に比べてあまり多くのコメントはなかった。「説明の書類の送付への感謝」のコメントがあった。

12.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 86名 (78%)
どちらともいえない 9名 (8%)
無回答・非該当 15名 (14%)

8割弱の回答者が「はい」としている。具体的なコメントはなかった。

13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 59名 (54%)
どちらともいえない 17名 (15%)
いいえ 5名 (5%)
無回答・非該当 29名 (26%)

5割強の回答者が「はい」としている。あまり多くのコメントはなかった。

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面

事例①;昼食介助の場面、利用者は全介助にて食事をしている。職員は「次はどちらを食べますか」、「サラダ?ご飯?」と問いかけながら、本人の反応や視線、表情を確認して本人が「食べたい」とした物をスプーンで口に運んでいた。
事例②;クラブ活動、タブレットを使用した活動をしていた。デイルームで約30名の利用者が参加している。タブレットでゲームをしており、その画像をプロジェクターを使ってスクリーンに投影して全体で共有していた。音声もスピーカーから流れ、共有している。タブレットが移動して、順次、利用者がゲームをしていた。

選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化

事例①;利用者本人は発語はないものの、職員からの問いかけに対して視線の移動や表情の変化などで反応を返していた。職員がその反応を確実にキャッチして食べたい物が口に運ばれるので、次の問いかけに対しての利用者の反応もよくなっていった。「何を食べたいですか?」という職員からの問いかけに対して、言葉での返事はないものの「次はこれを食べたい」と利用者ははっきりと意思表示をしていた。以上のやり取りがあることで利用者は表情よく、美味しそうに昼食を食べており、最終的には全量召し上がっていた。
事例②;利用者は順番にタブレットのゲームをするが、利用者が動くのではなくタブレットが利用者間を移動するので、流れが途切れることなく全体がスムーズに進行していた。職員は利用者がゲームをクリアすることができるよう、必要に応じて適宜支援をしていた。ゲームをクリアすることに手応えがあるのか、きれいな画像と音声が作用するのか、ゲームをクリアした利用者は笑顔を見せ、嬉しそうにしていた。それぞれの利用者の満足感につながったのではと感じた。タブレットやプロジェクターの使用などICT(情報通信技術)等を上手に使った活動が提供されていたように思う。

事業者のコメント

①発語のない利用者も、その人なりのサインを出して意思を表現し伝達している。発語のない利用者の介助を行っていた職員が利用者のサインを正確に受け止めて、食べたいものがきちんと提供できていた為スムーズに全量食べることができたのではと考える。職員が利用者の思いをうまく受け止められなかった場合には、口を開けない、首を振るなどの拒否的な反応も見られたのではないか。また、食べ物を提供するペースも適切なタイミングで行われたことで利用者も落ち着いて食べることができ声掛けにより穏やかな表情を見せていたと考える。
②今回の活動はセンター内のリハビリ工学士を中心とした委員会で検討し導入されたゲームを提供した。通常はタブレットで遊べるようになっているが、スクーリーンに映し出すことで順番待ちやゲームを終えた利用者も、ゲームの状況を視覚や聴覚で楽しむことができ臨場感を感じながら楽しめる空間づくりがされていた。利用者の個別性に合わせて介助支援の方法を変えるなど適切なケアが出来ていた為、達成感や満足感を感じることができていたと考える。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念および療育の指針は施設内各所に掲示しているほか、事業計画書冒頭に記載している

事業所の理念「利用者のニーズに応え、質の高い療育をめざす」および療育の指針5項目(個性を尊重した充実した生活・尊厳を重視した質の高い医療・個々のニーズに応じたサービス・家庭、保護者との相互理解・地域社会に開かれたセンター)は施設内各所に掲示しているほか、年度目標の用紙や事業計画書冒頭に記載している。新職員のオリエンテーション時にも必ず説明し、理解が深まるように取り組んでいる。

部署ごとに設けた数値目標(アクションプラン)の遂行にリーダーシップを発揮している

毎年度当初に各部署は数値目標(アクションプラン)を設定している。設定したアクションプランは最高意思決定機関である経営責任者会議に提出し、進捗状況および達成度をまとめ、発表するとともに必要に応じて見直しをしている。各部署の長はアクションプランの遂行に責任を持ち、経営に関する意識を持ちながらリーダーシップを発揮して部署を牽引している。

重要な意思決定は経営責任者会議で行い、運営会議で報告、周知している

重要な意思決定は月1回、次長職以上がそれぞれの部署から出席する経営責任者会議で行い、決定事項はその翌週課長職以上が出席する運営会議で報告、周知している。その後それぞれの部署に伝達している。家族に知らせる必要のある事項は新型コロナウイルス感染症の流行前は年度当初の父母総会で院長および各部長から説明し、また随時開催の父母会においても直接説明していた。コロナ禍以降はこれは実施できていない。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
様々な方法により家族や職員、地域のニーズを収集し把握している

利用者の意向などは会話などから把握し、コミュニケーションが難しい方の場合には多職種で連携してニーズの把握に努めている。家族の意見や要望は第三者評価実施時のアンケートや父母会への調査により収集している。職員の意向は目標管理面談の際や第三者評価実施時の自己評価により把握するようにしている。またストレスチェックを実施し結果を分析して、高ストレス者は産業医との面談を受けられるようにしている。地域のニーズについては市内の社会福祉法人への連絡会などに参画して収集している。

個別の年度計画はアクションプランに基づき各部署の長が責任を持って遂行している

中長期的に施設が目指しているものの進捗状況の確認は、月に一度の会議で実施している。次年度の年度方針は2月初めに発表され、これを基に各部署で次年度の計画を2月末までに策定していることとしている。年度当初には各部署が設定する達成すべき数値目標(アクションプラン)を経営責任者会議に提出している。各部署の長はアクションプランの達成度や進捗度を定期的に確認し、必要な修正を加えながら責任を持って業務を遂行している。事業所の経営状況は経営責任者会議や運営会議で報告して、経営に関する意識を高めている。

事業計画書と事業報告書が明確に対応しており、課題の達成が測りやすい

年度末に作成する事業報告書は当該年度の事業計画書と明確に対応しており、課題が達成できたか否かがわかりやすく説明されている。また各部署で掲げたアクションプランについての報告もされている。事業報告書で継続課題となった事項については翌年度の事業計画に反映させている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
虐待防止カードを作成し、職員に配布して権利擁護の意識を高めている

福祉サービスに従事する者として従事すべき法や規範および倫理は就業規則のほか、倫理規程・倫理規程に基づく行動指針・療育の心得・チェックリスト・コンプライアンス宣言などに定めている。また「職員の方に」と題した虐待防止カードを作成して入職時に全職員に配付している。カードサイズにして携行できるようにしている。また、虐待防止マネージャーを選任して病棟に配置している。これら権利擁護に関するルールを徹底するため、新職員オリエンテーションや毎年実施する全体研修に織り込み、意識を高めている。

接遇アッププロジェクトを中心にして継続的に職員のマナーアップに取り組んでいる

利用者に対して、また職員同士の不適切な接遇が散見されたことをきっかけに令和元(2019)年に接遇アッププロジェクトを発足させて改善に向けた活動を進めている。各部署より推進委員を選出して毎月スローガンを掲げて意識を高め、外部業者と連携しながら環境を整備した。また、接遇アップポスターの掲示を行なって職員全体に注意喚起をした。現在は施設独自の「接遇アップハンドブック」を使用して、さらに接遇強化に取り組んでいる。

地域に向けての講演会やシンポジウム・セミナー等を積極的に開催している

療育の指針にも掲げている通り、地域社会に開かれた施設であるために透明性を確保するよう努めている。ホームページは情報量が豊かで見やすく、ブログも掲載して事業所の生活がよくわかるように工夫されている。また、コロナ禍においては規模を縮小していたが、ボランティアや実習生の受け入れにも積極的に取り組んでいる。地域の向けての講演会やシンポジウム・セミナー等も開催しており、地域ニーズに応えるよう積極的に取り組んでいる。依頼があったことへの対応だけではなく、今後は地域に働きかけて協働した事業にも取り組んでいく計画がある。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
アクシデントとインシデントは毎月分析して再発防止策を検討している

安全対策委員会および医療安全管理委員会を毎月1回開催している。事故(アクシデント)報告とヒヤリハット(インシデント)報告は毎月各委員会で集計分析し再発防止策を検討している。アクシデントおよびインシデントはその重大性に応じてそれぞれ5段階に分類されている。医療安全管理委員会では分析結果を基に年2回研修を実施して、職員への注意喚起をしている。防災危機管理対策委員会が中心になって、感染症と自然災害に関する事業継続計画(BCP)を策定した。毎月、防災訓練を実施し、市の自衛消防操法大会にも参加している。

センシティブな情報は電子化され、施設内のネットワーク内で管理している

個人情報保護規程および個人情報取扱規程並びに開示規程を定めている。個人情報保護方針はホームページにも掲載している。新職員に対してはオリエンテーション時に、またそれ以外の職員に対しては勉強会を実施して理解を深めている。実習生やボランティアに対しても活動前に説明して誓約書をとっている。センシティブな情報は電子化され、施設内のネットワーク内で管理している。アクセスにはパスワードを付与して制限を設けている。運用のシステムとしては完成しているが、運用する職員の意識レベルにはまだ差があると感じている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
入職して3年目までの研修が充実しており、3年目にはチーム研修を課している

全体研修を定期的に実施している。新型コロナウイルス感染症の影響で外部研修の受講機会が減少したが、オンラインによる受講で受講機会を補っている。内部研修は年次に応じて実施し、新人研修・2ヶ月研修・4ヶ月研修・半年研修・12ヶ月研修・2年目研修と細かくプラグラムされている。今年度はe-ラーニングでの研修プログラムも導入している。3年目研修はチームで研究発表の形式をとっており、チームワークの醸成も目指している。

研究成果を発表する機会として「島田集談会」を年2回実施している

日頃の研修・研究の成果を発表し職員のモチベーションを向上させるため、年に2回「島田集談会」という研究発表会を開催している。6月は主に受講した研修の伝達研修の意味合いも持ち、11月は自身が設定した研究テーマの発表となっている。特に経験年数の浅い職員にとっては貴重な場であり、向学心の豊かな職員のモチベーション向上に寄与している。

安全衛生委員会を中心に職場環境の改善に取り組んでいる

安全衛生委員会が施設内を巡視して職場環境の改善に取り組んでいる。ストレスチェックも実施しており、結果を分析して高ストレス者は産業医との面談を受けられるようにしている。経営層と職員の働き方について、健康と幸せを獲得できるようにサポートする市の取り組みに参加している。これは「宣言」として市のホームページで確認することができる。「宣言」では「職員が働きやすい職場環境作りをいたします」と「腰痛予防に取り組み、子育て支援を応援します」の2点を確認することができる。腰痛予防のためにアシストスーツとリフトを導入している。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

新型コロナウイルス感染症の流行下においては、その対応のために入所部門と在宅部門を跨いでの業務がなかなかできなかったため、収入増に繋げることが難しかった。また、濃厚接触などの理由により職員が勤務に入れない状況もあったため、体制の見直しをして増収に繋げたいという理由から、感染対策を行いつつ各事業の増収に繋げることを重要課題とした。
具体的な取り組みとして、感染対策委員会で毎回状況と世の中の感染状況を確認しながら施設の中での対応を検討するとともに、関係部署で業務の在り方を検討した。
実際にはまだ5類移行前でもあり感染の状況も収まらなかったので、施設での対応も変更することは難しかった。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

令和5(2023)年度に新型コロナウイルス感染症が感染法上の5類に移行されたことと利用者のワクチン接種の回数も増えてきたことから、働き方も体制も緩和方向で検討している。
病棟においても実習生の受け入れや各種の行事、面会なども少しずつ従前のものに戻していっている。
全体での収入増に向けた取り組みも進められるようになると思われる。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

施設独自の「接遇アップハンドブック」が作成できたことにより、実践に取り入れて職員の接遇アップを図りたいために「接遇アップハンドブック」を使用しての接遇強化に努めることとした。
取り組みとして新任職員研修や病棟内研修のテーマに「接遇」を取り入れた。職場内の環境整備も定期的に実施した。
職員の意識が高まり、入所部門の接遇に関する苦情が減った。虐待防止チェックリストの結果、利用者に対しての接遇の項目が改善されている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

当初はハンドブックを作成するために集めた推進メンバーから、「委員会を立ち上げ、施設として引き続き接遇に取り組みたい」という意見があったことから、来年度、令和6(2024)年度には接遇向上委員会を立ち上げて取り組むこととしている。より一層の取り組みの深化が期待できる。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
多くの情報提供媒体や情報資料室の活用により、積極的に外部へ情報発信をしている

施設の情報を提供する数多くの媒体があり、積極的に外部へ情報発信をしている。情報提供媒体の主なものととしては、パンフレットやホームページ、複数の広報紙(「センターニュース」など)がある。情報資料室も設置しており、保有している情報の提供や書籍の貸し出しにも取り組んでいる。パンフレットには施設の理念・療育の指針・利用者対象児(者)・実施している各種の事業の紹介・配置図・日中活動の様子の写真・最寄り駅からの案内図などの情報を掲載している。パンフレットは見学者や実習・就職の希望者などに配布している。

ホームページの作成や広報紙の配布により、広い範囲に向けて施設の情報を提供している

ホームページではセンター全体の紹介や各種事業の案内、療育内容、対象児(者)、利用案内などの情報を公開している。この他、ブログで日々の活動や行事の様子なども知ることができる。広報紙は家族向け、関係機関向けと配布対象に応じて複数準備し、的確な情報提供ができるようにしている。ホームページやセンターニュースの委員会を設置し、各部署から職員を兼務させることによって情報の統一が図れている。家族に対してはセンターニュースやブログ等を通して、日頃の取り組みがわかるようにと心がけている。

問い合わせや見学の希望に対しては、その目的に応じた柔軟な対応を心がけている

外部からの問い合わせや見学に対しては、見学者対応窓口やケースワーカーを設置して受け入れている。見学者には目的に応じた担当者が対応する。他の施設や学校関係者、ボランティアなどの一般的な見学は療育部の見学者対応窓口で対応している。入所を目的とした見学の場合にはケースワーカーが対応し、見学希望者と病棟、ケースワーカーで日程を調整している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
東京都からのデータや事前の訪問で得られた資料に基づいて入所選考を実施している

当施設への入所の際には都からリストが挙がってきて、その入所候補者の中から予定者を選考し、家族との面談を経て第一候補者、第二候補者を決める。それを都に戻して、新規入所者を東京都が決定している。入所時の状況の記録や利用者側の意向に関しては、東京都からのデータなども参考にしながら入所時に作成するカルテに残している。

新規利用者への的確な支援ができるよう病状や日常生活上の注意点などを把握している

新規利用時にはケースワーカーから入所契約書・重要事項説明書の説明をし、当施設での生活を理解してもらうよう努めている。この説明の際に利用者自己負担分の料金説明も実施し、自動引落による支払いの手続きも済ませられるようにしている。基本的なルールやサービス内容などへの同意は、契約書類に署名・捺印をもらう形式で確認している。病状や日常生活上の注意点や、家でどのように過ごしていたかを書式に基づいて事前に記入してもらっている。

新規利用者が安心感の持てる関わりや環境を個別に提供するようにしている

新たに利用者が入所する際には、病棟内の職員に情報を提供し周知、徹底を心がけている。オリエンテーションは各病棟で実施している。利用開始直後の環境変化などによる新規利用者の不安やストレスを軽減させることができるよう、抱っこの方法や車イス上の姿勢、使用している枕、好きな言葉、落ち着くことのできる環境などを確認し、個別に安心感の持てる関わりや環境を提供するようにしている。サービス終了時の対応に関しては、例えば治療が必要で入院する場合には看護サマリーを他施設に交付、また、入所時の情報を提供している。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者等の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者の生活全体を支えるためのアセスメントを可能にする記録システムを採用している

当施設では利用者に関する記録や療育計画作成などのために看護・介護の実践の本質を解明すべく作り上げられた理論に導かれて作成された看護・介護過程展開のための記録システムを採用している。これにより医療的ケアや療育的な関わり一辺倒にならない利用者の生活全体のアセスメントができ、その結果として特定の職員の思い込みではないケアが構築されている。このシステムの中のケアプランシートを活用することにより、家族などに対しても生活の全体像を示しながら、療育計画を説明することが可能になっている。

記録用シートを複数活用し、利用者の状態の推移を把握することができる

個々の利用者の情報は上記の記録システムの中の「日々の記録」、「ケアの展開シート」、「場面シート」などに記録している。「日々の記録」には、毎日の体温・処置内容・食事などの観察事項・排泄のチェックなどの情報を記録している。「ケアの展開シート」には、ケアプランに則った支援の内容やその結果を記録し、「場面シート」にはそれ以外の特記的な内容などを記録している。これらのシートの活用により、具体的な支援の内容とそれによる利用者の状態の推移を記録し、支援や療育に必要な情報を把握することができる。記録時間の確保は課題となる。

連絡ノートや各種会議等により、利用者の情報を職員間で共有している

利用者に変化があった場合などの情報は連絡ノートや上記「場面シート」の活用などにより、職員間で共有化している。各病棟には申し送り簿もある。また、定期的なグループ会議やケース会議、リハビリ連絡会等により、利用者の情報を共有できる体制を整えている。その他、職員は会議録を参照することでも情報を把握している。利用者のベッド上のポジショニングの変更等に関しては、ベッドに掲示して、正しい安楽な姿勢で利用者が過ごせるようにしている。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画に基づいて利用者の状態に応じた支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいた支援を行っている
  • 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
  • 関係機関(教育機関、福祉関係機関、医療機関等)と連携をとって、支援を行っている
  • 利用者一人ひとりの状況や意向に応じた退所後の支援を行っている
【講評】
日々の支援はケアプランのケア方針ごとに記録し、評価・見直しを行っている

個別ケアプランではケア方針の一つひとつに番号を振り、日々の支援をその番号ごとに記録する仕組みがある。3ヶ月に1回「ケアの展開シート」にケア方針ごとの実施内容と評価をまとめ、グループ会議を開き日々の支援を見直している。この仕組みによって、職員は日頃からケアプランを意識した支援を実施している。また、ケア方針に該当しない個別支援は「場面シート」に記録し、ケアプランの評価や次のプランの作成に活用している。経管栄養の場合は、経管栄養中の利用者の表情・反応などを観察して「注入場面シート」に詳しく記録している。

利用者の特性に応じて、言語聴覚士と連携しコミュニケーション方法を工夫している

コミュニケーションの際は利用者の特性に応じて大きな声で話したり、ジェスチャーを交えたり、指文字・マカトンサイン・写真・絵カードなどを取り入れている。首を振って「はい」か「いいえ」と答えられる質問を心がけたり、表情などから意思を読み取るように努めている。言語聴覚士が言葉・コミュニケーションの個別評価を実施し、利用者に応じた方法を助言、指導している。情報のバリアフリーを目指すパソコン室にはスイッチや操作環境を利用者の状態に応じて工夫したパソコン・タブレット端末・ゲーム機などがあり、日中活動で使用している。

リハビリ職員や分教室の先生とも連携し、利用者の状況に応じた支援をしている

リハビリ職員によるポジショニング検討会や摂食嚥下勉強会を随時開催し、利用者の身体状況に応じたエアマット・クッションの使用方法、食事姿勢の整え方などを学び個別支援を実施している。利用者一人ひとりに応じて適切な姿勢を整える方法(ポジショニングなど)は、写真に解説を付けた手引きを作り、ベッドや車イスのいつでも確認できる所に設置している。個別訓練の体操プログラムも写真付きカードを作り、日常生活の日課の中で病棟職員とともに実施している。また、特別支援学校の分教室の先生とも連携し、個々の状態を共有している。

2.利用者が食事を楽しめるよう支援を行っている
  • 食事時間が楽しいひとときとなるよう工夫している
  • 利用者の状態やペースに合った食事となるよう、必要な支援(見守り、声かけ、食の形態や用具の工夫等)を行っている
  • 利用者が安全に食事をとれるよう取り組みを行っている
  • 食物アレルギーや疾患等については、医師の指示に従い、対応している
  • 食についての関心を深めるための取り組みを行っている
【講評】
音楽を流したりメニューを伝えながら、食事時間が楽しめるよう工夫している

利用者にとって食事が楽しい時間となるようにくつろいだ雰囲気の提供を心がけ、音楽を流す等の工夫をしている。また、視覚的にはメニューがわかりにくい食事形態のペースト食を提供している利用者が多いことから、利用者の朝の会や食事の前、食事介助の際などに食事のメニューを伝える等の配慮をしている。利用者の嗜好についても、摂食時の表情や様子、食べムラなどを観察して記録に残し職員間で共有しており、食事介助時の利用者への声かけを通して支援に反映させている。

利用者個々の摂食状態を評価し、それぞれに合った食事の提供に努めている

利用者の嚥下機能や摂食状態はそれぞれ異なるため、言語聴覚士によって一口量・食事のペース・食事の温度等が評価されて個別性に合わせた提供方法を決定している。新規入所の場合では、自宅での食事摂取状況を言語聴覚士の他に理学療法士も情報収集し、摂食時の姿勢等も含めて食事介助の方法を検討している。食事の提供方法は利用者個々に検討され、それぞれに合った食事の提供ができるように配慮している。

多職種が連携して、安全な食事の提供と適切な栄養管理に努めている 

利用者個々の状態に応じた食事を提供するため、NST(栄養サポートチーム)委員会・給食委員会を設置している。委員会では利用者の栄養状態や摂食機能等に基づいた食事形態の検討や食事に関する学習会の開催が進められている。利用者の食事は医師の食事箋に基づき、言語聴覚士が嚥下の状態を評価して決めている。利用者が安全に食事を摂れるように、摂食機能に応じた食事形態の提供に図るとともに、適切な栄養管理が実施されるように多職種が連携して取り組んでいる。

3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
  • 身の回りの支援は、利用者一人ひとりの意向に配慮しながら行っている
  • 基本的な生活習慣や社会生活上のルール等(あいさつ、マナー、交通ルール等)を身につけられるよう支援を行っている
  • 一人ひとりの有する能力を活かすよう機能訓練等を実施している
【講評】
利用者の意向確認に努めながら、生活支援を提供している

身の周りの支援は個別ケアプランに基づいて行われており、利用者の有する能力や支援が必要な事柄を観察した上で個別ケアプランの作成が行なわれている。支援は利用者の意向にも配慮し、イエスの意思表示や嫌な時の表情などを観察して職員間で共有している。入浴・睡眠・食事のケア・利用者とのコミュニケーションの取り方等、手順書に沿って実施するとともに、利用者の意向確認のため専門職や学校の先生、家族からの情報も取り入れて支援の向上に努めている。利用者の今ある機能の維持・増進を図り、意向に配慮しながら状態に応じた支援に繋げている。

利用者の障害を個性として受け止め、小さな変化を大切にしたケアを行っている

職員は利用者の小さなサインを五感でとらえ、その情報は記録システムの中で全体に共有している。利用者の「口をモグモグする」や「少しだけ指が動く」等の反応を観察し、その反応の背景を考えた対応を行うとともに、利用者の反応を待つ態度で接している。また、療育部が作成した「療育ハンドブック」では問題行動として使われている言葉を利用者個々の特徴的な行為として表現されており、利用者一人ひとりの障害を個性として受けとめている。「療育ハンドブック」は職員がケアの質を高めるための参考書として位置づけられ日々のケアに活用されている。

多職種で連携し、利用者の個別性に合わせたケアの提供に努めている

多職種の連携により、利用者一人ひとりの状態に合わせたケアの提供に努めている。理学療法士によるポジショニング検討会や言語聴覚士を交えた摂食嚥下の勉強会、歯科衛生士による口腔ケアの指導など、多職種がそれぞれに行うのではなく、職員全体で連携して協力する体制がとられている。職員間で学習した内容は利用者の個別ケアプランに反映させ、個別性を重視した質の高いケアの実践に繋げている。

4.利用者の心身の健康を維持するための支援を行っている
  • 入所まもない利用者の健康状態(口腔ケア、視力等)を把握し、健康維持に向けた支援を行っている
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などのしくみを整えている
  • 利用者の状態に応じた健康管理を行い、体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 日常的に利用者の口腔ケアを行っている
  • 健康に関する利用者の悩みや不安等を受け止め、必要に応じて利用者や家族に対応している
  • 利用者の抱える問題に応じて、心理的ケアが必要な場合は、関係機関と連携をとって、支援を行っている
【講評】
服薬管理は与薬マニュアルの配備のほか、確認行為を強化して誤薬防止に努めている

服薬管理では看護手順の中に与薬マニュアルが整備され施設内で共有されている。職員の誤薬防止への意識は大変高く、声出し確認、ダブルチェック、トリプルチェックを実施して誤薬防止に努めている。服薬時の確認はベッド上ではベッドサイドの名札による確認、車イス乗車時は職員2名体制での実施をしている。利用者は自ら名乗ることができないため、対象者の誤認防止には細心の注意を払っている。

利用者の健康状態を把握し、体調不良時の速やかな対応を実施している

年2回の定期検査と月1回の外科、皮膚科の往診により利用者の健康管理が行われている。健康チェックは看護師が毎日実施し、日々、主治医と看護師により体調管理が行われている。健康状態の情報は「ケアの展開シート」に記録され、利用者の医療、健康情報が職員間で共有されている。利用者の状態に応じた健康管理をして、発作や急変の際には速やかな対応ができるように看護手順の中に急変時対応が示されている。この急変時の対応は職員が日頃から備えることができるよう、各病棟ごとに作成されて配備されている。

利用者の健康上の悩みや不安に対して、必要に応じて利用者や家族に対応している

検査が必要になったり点滴が必要な状況等、体調に変化が生じた場合にはその都度家族に連絡をして状況を伝えている。また、嚥下機能上、経口摂取が困難な利用者についても、家族から経口摂取の希望が聞かれたケースでは、言語聴覚士とも連携して安全に利用者および家族の希望に沿える対策が検討されている。例えば、腹臥位で飴をなめてみる等、誤嚥予防に留意した対応をしている。利用者が健康を維持でき、利用者および家族の希望にも沿えるような対応に努めている。

5.利用者の主体性を尊重し、施設での生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
  • 居室や共用スペース等は、安全で快適に過ごせるよう、利用者の状況に応じて、環境・空間を工夫している
  • 施設での生活は、医療面や生活ルール等に配慮したうえで、原則として自由である
  • 日常生活の過ごし方は、利用者の特性や嗜好を考慮し、多様な体験ができるようにしている
  • 利用者の状況や希望に沿って、行事やイベント等の多様な体験ができるようにしている
【講評】
施設内での生活にメリハリをつけ、利用者が快適に過ごせるよう取り組んでいる

利用者の状況に応じて居室の棲み分けが施されており、自力移動が可能であったり、ベッド上で過ごすことが危険な利用者は床上、医療処置等の必要な利用者ではベッド上での環境を整えている。日中の共有スペースも、床マット上や車イス乗車など個別性に配慮している。重度の利用者も日中はベッドから降りるようにしており、安全面重視の上で可能な範囲で自由で快適な環境となるように努めている。また、居室や廊下には利用者と職員で作った作品や装飾ボランティアの作成した掲示物を飾っており、病棟内でも季節が感じられるような工夫をしている。

それぞれの特性に合わせた支援をしながら利用者が多様な体験ができるように努めている

病棟内での日中活動や戸外活動を実施することで、利用者が多様な体験ができるように努めている。利用者の誕生日の楽しみとして誕生日外出や「お誕生日会」を設定している。自分で選択することができる利用者は、誕生日食のメニューを自分で選ぶなど、個々の嗜好や特性に合わせた日中活動の充実を図っている。また、施設内にある日中活動の場の一つの「ほっとステーション」では感覚刺激を取り入れたプログラムも実施しており、利用者の特性に合わせた活動を支援している。一人ひとりの好きなことや持てる力に焦点をあてた支援を心がけている。

行事やイベントを開催し、利用者が日常生活を楽しめるように努めている

病棟の活動計画で多くの行事を計画し多様な体験ができるようにしている。ドライブや小遠足では感染対策に配慮しながら施設外に出かけている。動物園に行き動物と触れ合ったり、車内から外の景色を感じるドライブであったりと、利用者の状態に応じた外出先を検討している。また、施設として毎年開催している「わいわい祭り」では花火の打ち上げ等も行われ、特別な体験となっている。他にも期間限定でグラウンドから見える丘に除草目的にやぎを放し、利用者は病棟の窓から毎日その姿を見ることができ、楽しみに繋がっている。


6.家族との交流・連携を図っている
  • 利用者の日常の様子や施設の現況を家族へ知らせている
  • 家族との面会、外出、外泊は、安全に注意した上で可能な限り希望に応じて行っている
  • 家族の状況に配慮し、相談対応や支援を行っている
  • 家族同士が交流できる機会を設けている
【講評】
利用者の日常の様子を家族に伝え、家族からの希望も支援に反映させるように努めている

年に1度のケアプランの送付を始めとして、面会時や体調の変化があった際にはその都度家族に連絡し、説明を行っている。また、買い物や小遠足などの外出をした際には、外出時の様子を個別にお知らせする「ただいま」や誕生日にはその日のお祝いの様子の記録などを家族宛てに送付している。日常の様子を家族に伝えるとともに、利用者の好きなことや楽しいと感じること等、家族からの情報や希望もケアプランに反映させて利用者支援に活かしている。

家族の高齢化などの状況変化に対応した面会方法や連携の取り方を工夫している

面会に関しては他利用者との空間の確保を行うなど感染予防に配慮しつつ利用者と過ごせる環境を提供し、可能な限り家族の希望に沿えるように努めている。新型コロナウイルス対策の一環として無料通話アプリを利用したオンライン面会の導入以降、家族の高齢化等により、面会に来ることが難しい場合等でも、オンライン面会を活用して利用者の日常の様子を伝えることができている。利用者のオンライン面会の登録は、父母の他にも親類を含めた複数の登録がされている利用者も増えている。

父母会の開催や家族との交流により、家族との繋がり強化に努めている

利用者家族の自主的な組織としての父母会との交流の一つとして年度初めに施設が父母会と総合の集まり(父母総会)を実施している。これらの父母会活動は施設と家族との信頼関係を築く場となっており、年度初めの集まり(父母会)に加えて病棟ごとの集まりも概ね月に1回実施され、午後は病棟のお誕生会で交流を図っている。父母会で来所した家族と個別の面談や相談を行うこともある。コロナ禍で自粛していた父母会の開催も少しずつ戻してきている。

7.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験や交流ができるよう支援を行っている
【講評】
コンサートの開催やボランティア等を積極的に受け入れている

音楽大学の学生や地域のバイオリンクラブ、ブラスバンド等、地域で活動しているアーティストを招いたコンサートの開催を積極的に行っている。コンサートは施設内のホールで開催されており、各病棟からの参加人数を制限して感染対策にも配慮しながら、生演奏を聞く機会を設けている。病棟に残っている利用者にはライブ配信を行うことでコンサート鑑賞ができるように工夫されている。他にも利用者が季節を感じられるよう、利用者の居室や廊下等、装飾ボランティアによる施設内の装飾も施されている。

利用者の状況に配慮しながら、地域との繋がりが深められるように努めている

地域住民との交流も目的の一つとした「わいわい祭り」を毎年9月に開催し、利用者と地域住民との交流の場を提供している。障害の重い利用者も安全に配慮しながら参加できるように取り組んでいる。コロナ禍においては感染対策の観点から利用者と地域住民の交流は自粛していたが、今年度は地域の方を招いての交流を再開することができた。また、感染対策を行いながら、近隣の学校から看護学生や保育学生の実習などを積極的に受け入れており、これらの活動が地域との繋がりを深めるとともに地域住民や関係機関等への貢献活動としても機能している。

【講評】
利用者がいる空間をプライベート空間と捉え、関わり方に配慮している

個人情報の取り扱いに関する利用者側の同意を入所契約締結時に得るようにしている。利用者個人宛の郵便物は本人が理解することができる場合は本人に、それが難しい場合には家族に渡している。その他、プライバシーへの配慮事項として利用者が自分の時間として使っている空間などを職員側の都合で中断しないこと、食事介助は途中で交代しないことなど、徹底するように努めている。居室の間仕切りがなく部屋に入るという感覚が薄れがちだが、接遇や虐待防止のチェックリストから意識できるように職員に注意喚起をしている。

利用者の羞恥心への配慮や、一人ひとりの意思や個別性の尊重に努めている

入浴時には利用者の体にタオルをかける、排泄の確認は大きな声でせずに個別に表に記入する、排泄ケアの際はカーテンと個別に利用者の周囲を覆う衝立を使用するなど、利用者の羞恥心に配慮した支援の提供を心がけている。日常の支援にあたっては、それぞれの利用者の意思を尊重できるよう事前に本人の気持ちや意向などを確認する声かけを実施するようにしている。利用者の不適切行動に関しても、本人の表現方法として尊重するようにしている。業務を進めることではなく、個別性を尊重した丁寧なケアができることが重要と認識している。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者等の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
  • 施設内の利用者間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】
各種の基準・手順マニュアルを整備し、サービスの基本事項や手順等を明確にしている

看護・医療・検査・生活支援・安全対応・事故防止対策・記録システム記入など各種の基準・手順マニュアルを整備し、サービスの基本事項や手順等を明確にしている。わかりやすい言葉で医療用語を表現するようにし、各職種でマニュアルの内容の共通理解が得られるようにしている。これらのマニュアルは各病棟に配備している。スタッフルームの取り出しやすい場所に置いて、新人職員などにはこれを基に指導をするようにしている。また、事故が起きた際には、手順に沿って業務を進めたかを振り返るためにも活用している。

手順委員会で基準・手順マニュアルの改変、見直しを実施している

手順委員会があり、最低でも年に一度、基準・手順マニュアルの見直しや改変、変更をするようにしている。手順委員会は基本的に毎月開催しており、必要があれば随時の見直しを実施している。各病棟から手順委員会の委員を出しており、職員の意見を集約させてマニュアルの改変や見直しの際に反映できるようにしている。また、サービスの基本事項や手順などが職員全体へ行き渡るよう、申し送りや連絡ノート、会議報告などを活用している。在職年数が長い職員ほど自分の方法で業務をしてしまう傾向があり、手順書活用の働きかけが必要なこともある。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年1月30日~2024年3月29日

【評価者修了者No】

H0403017,H1202043,H2301045

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