評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
・子どもたちが中心の、子どものための保育園
・すべての保護者・家族への支援ができる保育園
・保育士などの職員を大切にし、職員も育つ保育園
・明朗で隠し事もなく情報公開を行い、安定した法人が運営・経営する保育園
・第三者機関など外部の評価を積極的に活用し、地域と協働、共存できる保育園
職員に求めている人材像や役割
・社会における保育園の役割を理解し、保護者や家庭と共に、子どもたちを見守り育てていかれる人材
・子どもたちや保護者の最善の利益を追求し、福祉の向上に寄与できる人材
・子どもたちの意向が最大限尊重される環境作りに主体的に取り組める人材
・学びの心を持ち、保育の質の向上に取り組める人材
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・園全体で一人ひとりの子どもの最善を追求し、チーム保育の実践に取り組んでいかれること
・研修の参加や自己研鑽に努め、主体的に保育の質の向上を目指すこと
・職員同士が相手を思いやり、助け合い協力しながら、働きやすい職場作りに努めること
全体の評価講評
特によいと思う点
保育室内では、玩具を手に取りやすいように背面板の無い棚を設置しています。そして、玩具や制作の素材を選択できるようにしています。また、ホール遊びや行事の出し物、遠足の訪問先などについて、子ども同士で話し合った際に出されたアイデアを取り入れています。一方、月1回、縦割りの2グループで遊ぶ日を設定し、行事の演目に異年齢グループ活動を取り入れています。そのほか、ドッジボールなどルールのある活動なども取り入れています。このような取り組みを通じて、子どもが主体的に活動できるよう援助しています。
公園内の花壇で、野菜栽培と花植えなどを体験しています。栽培した夏野菜は、近所の方に届けるなど、交流の機会を持っています。また、「畑の先生」(地域の方)から栽培のアドバイスを受けています。さらに、5歳児は小学校見学や交流会への参加に加え、近隣の町会主催の防災訓練にも参加しています。そのほか、散歩で警察署・消防署を訪れた際に、署内の見学や消防車の試乗を体験させてもらっています。そして、園主催の観劇会・ミニコンサートに地域の方を招待し、時間と空間を共有しています。子どもにとって交流の機会を豊富に設けています。
利用者のニーズは、個人面談の実施(年1回+希望性)・行事アンケート・保護者会(年2回)により把握し、職員会議や周知簿で職員と共有しています。また、保護者の任意団体として、各クラス代表の6名の連絡係が主体となる「父母の会」を設置しています。「父母の会」は、連絡事項の共有のほか、園の運営に関する意見の徴収などを行っています。集めた意見は集計後、園にフィードバックされています。このように、保護者と連携しながら運営の改善に向けて取り組んでいる点が高く評価されます。
さらなる改善が望まれる点
園のホームページにおいて、「施設概要・運営理念・給食・健康・園生活の様子」などのコンテンツを設けています。その中で「園だより・クラスだより・保健だより・給食だより」を掲載し、園内における取り組みや出来事を伝えています。ただし、それらのコンテンツを含め、写真の使用は一切ありません。子どもを被写体としないまでも、保育室内の風景や散歩環境、給食など人物以外の写真を掲載することは可能であると思われます。特に本園においては園庭があり、また病後児保育事業を同じ施設内で行っている点など、アピール材料になると思われます。
入園時には個別面談や説明会を開催し、重要事項説明書に沿って保育内容を説明しています。その際、園生活の様子を動画で説明することで、保育内容を分かりやすく伝えていきたいと考えています。一方で、入園説明時に伝える情報量が多く、説明内容が保護者に伝わりきれていないことを課題として捉えています。特に苦情解決制度の第三者委員について紹介する機会がなく、記憶に残っていないと感じています。今後、入園説明会でもパワーポイントの資料を用意するほか、園行事に積極的に招待し、保護者に保育内容を伝えていきたいと考えています。
2021年に区から運営を移管されています。その際、3年間は「区立園時の保育から大幅に変更しない」という取り決めがありました。加えて、コロナ禍での運営ということもあり、法人の目指す保育の特徴を伝えにくい状況でした。そのような中で、利用者一人ひとりの要望に寄り添うように努めています。今後、法人の保育方針に基づき、日々の保育の中で起きたことを職員間で話し合いながらルール化していきたいと考えています。そして、管理職が中心となり、職員と協力しながら子どもたちや時代に沿ったマニュアルを整備していこうとしています。
事業者が特に力を入れている取り組み
民間移管後3年目を迎えています。この間は区立園当時の保育から大幅に変更しないことが取り決められていたこと、そしてコロナ禍であったことが影響し、法人の目指す保育の特徴を積極的に伝えることを控えてきました。その分、保護者に対して個々の要望に寄り添いうことに注力してきました。それは職員にとっても同様であり、新園ゆえに園長以下手探りで運営を開始し、互いの保育観をすり合わせながら統一した方向性を確認してきました。尚徳福祉会の運営する仲町保育園としての考え方と目標について、理解の浸透を図っています。
地域貢献の取り組みとして子育て支援事業「子育てひろばベアーズ」や月2回の園庭開放を行っています。「子育てひろばベアーズ」は毎日開催し、看護師による身体計測・絵本読み聞かせを企画しています。なお、周知は、掲示板へのポスター掲示や区役所ホームページなどを活用しています。そのほか、保育実習生や職場体験を受け入れています。受け入れる際は、実習生受け入れマニュアルや見学実習受け入れハンドブックに沿って、主任が対応しています。
保育士の確保と育成が重要課題の一つとなっています。そこで、職員の目指す保育士像とその実現に向けた課題について個々に聞き取りし、キャリア支援の方針を具体的に示そうとしています。また、その過程において、職員みんなで話し合いながらマニュアルや取り決めを作っていくことが重要であると捉えています。一方で、職員によって差が生じる事務作業にかける時間が統一されるよう、作業内容に応じた目安時間を示しました。それにより、働き方改革にもつながる視点で職員の意識を高めていきたいと考えています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答のご回答をいただきました。
[調査対象世帯数:76世帯(在園児87名)] - 調査方法:アンケート方式
園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:54/76(回答率 71.1% )
「現在利用している保育園を総合的にみて、どのように感じていらっしゃいますか」との質問に対して、「大変満足」59.3%、「満足」37%、「大変満足」と「満足」を合わせて96.3%の回答率となっています。「どちらともいえない」1.9%、「不満」0%、「大変不満」0%、無回答が1.9%でした。園のサービスに対する保護者の満足度が高いことが確認されました。個別設問では、問2「園活動への興味や関心を示し、学びや遊びを楽しんでいるか」について「はい」の回答率が98.1%で最も高く、問17「外部の苦情窓口にも相談できることを伝えられているか」では「はい」の回答率が44.4%と最も低くなっています。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の88.9%を占め、「どちらともいえない」が7.4%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は3.7%という結果でした。自由記述では、園の活動や教育プログラムについて満足を示す声が多く寄せられました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の98.1%を占め、「どちらともいえない」が1.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、子どもが園での学びや遊びを楽しむ様子について満足を示す声が多く寄せられました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の88.9%を占め、「どちらともいえない」が9.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は1.9%という結果でした。自由記述では、提供される給食やおやつについて満足を示す声が多く寄せられました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の75.9%を占め、「どちらともいえない」が20.4%、「いいえ」が3.7%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、自然や社会との関りについて満足を示す声が多く寄せられました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の79.6%を占め、「どちらともいえない」が1.9%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は18.5%という結果でした。自由記述では、預かり時間の延長などへの対応について満足を示す声が多く寄せられました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の88.9%を占め、「どちらともいえない」が3.7%、「いいえ」が5.6%、「無回答+非該当」は1.9%という結果でした。自由記述では、防犯などの安全対策について改善を期待する声が複数寄せられました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の83.3%を占め、「どちらともいえない」が14.8%、「いいえ」が1.9%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、保護者参加の行事など日程への配慮について多様な意見が寄せられました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の85.2%を占め、「どちらともいえない」が11.1%、「いいえ」が1.9%、「無回答+非該当」は1.9%という結果でした。自由記述では、保護者からの相談に対する職員の対応について満足を示す声が複数寄せられました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.4%を占め、「どちらともいえない」が5.6%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、室内の清掃や整理整頓について満足を示す声が多く寄せられました。
10.職員の接遇・態度は適切か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.3%を占め、「どちらともいえない」が3.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、職員の身だしなみや接遇について満足を示す声が多く寄せられました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.4%を占め、「どちらともいえない」が3.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は1.9%という結果でした。自由記述では、子どものけがや体調不良時の対応について満足を示す声が複数寄せられました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の77.8%を占め、「どちらともいえない」が7.4%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は14.8%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の94.4%を占め、「どちらともいえない」が5.6%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、子どもを尊重した保育や職員の関りについて満足を示す声が複数寄せられました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の90.7%を占め、「どちらともいえない」が3.7%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は5.6%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の88.9%を占め、「どちらともいえない」が9.3%、「いいえ」が1.9%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、保育方針や指導内容についての説明や機会について満足を示す声が複数寄せられました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の79.6%を占め、「どちらともいえない」が11.1%、「いいえ」が1.9%、「無回答+非該当」は7.4%という結果でした。自由記述では、保護者の不満や要望への対応について多様な意見が寄せられました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の44.4%を占め、「どちらともいえない」が16.7%、「いいえ」が25.9%、「無回答+非該当」は13%という結果でした。自由記述では、特筆するべき意見はありませんでした。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
父母の会との連携により細やかな保護者ニーズを把握しています
利用者のニーズは、個人面談の実施(年1回+希望性)・行事アンケート・保護者会(年2回)により把握し、職員会議や周知簿で職員に伝えています。また、保護者の任意団体として、各クラス代表の6名の連絡係が主体となる父母の会を設置しています。父母の会では、連絡事項の共有のほか、園に関する意見の徴収などを行い、集計後園にフィードバックしています。そのほか、職員面談(年1回+希望性)・職員会議などで職員の意向を把握しています。
園長が近隣小学校の評議員として、関係機関と情報交換しています
地域の福祉のニーズは、区の連絡会・情報交換会・私立園長会・学校評議員会への参加により把握し、職員会議・園長主任会議で職員と共有しています。加えて、園長が近隣小学校の評議員として、町内会・児童館・小学校・中学校・PTA・民生委員など関係機関の方と情報交換しています。以上のように事業環境を分析した結果、「保育の質の向上(不適切保育を見逃さない)」や、「保護者参加の園行事の取り入れ方」を優先度が高い課題として捉えています。
5年間の中長期計画と単年度計画を園長が中心となって作成しています
園で5年間を単位とした中長期計画を立てています。それをもとに単年度計画を作成し、事務所内キャビネットやサーバーーに保管するとともに、年度初めの職員会議で職員へ伝えています。計画の進捗状況についても職員会議で各担当者から報告することで職員と共有しています。計画を見直す場合は、園長主任会議・リーダー会議・職員会議で検討し、園長・主任が中心となって判断しています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員が守るべき法や倫理について、しおりやマニュアルを整備し示しています
法人職員または保育職員として守るべき法や規則について、就業規則・職員のしおり・不適切保育マニュアルを整備しています。関係書類は、事務所内キャビネット・個人保管とするとともに、園長が中心となって、入職時面談での説明や法人内研修を実施し、職員の理解を深めています。加えて、年2回の反省評価表・人権擁護のセルフチェックリストの記入で理解度を確認し、必要が認められた際は、園長による面談および主任保育士の保育サポートなどで支援しています。
苦情解決制度を整備し、保護者の意見や要望に対応しています
苦情があった際には、主任が受け付けし、園長が解決にあたっています。そのような体制や役割について入園説明会・重要事項説明書で保護者に伝えています。意見や要望については、意見・苦情対応マニュアルに沿って対応し、「利用者に直接・園だよりに記載・保護者連絡アプリ」などで回答しています。そのほか、虐待が疑われる事例が生じた際には、区の虐待に関するマニュアルに沿って、児童相談所やすこやかセンターなどと連携し対応しています。
「子育てひろばベアーズ」や園庭開放を実施し、地域の子育て世帯を支援しています
地域貢献の取り組みとして子育て支援事業「子育てひろばベアーズ」を毎日実施しています。具体的な内容として、看護師による身体計測・絵本読み聞かせを企画し、掲示板にポスター掲示・区役所ホームページなどにより周知しています。加えて、月2回園庭開放を行っています。また、ボランティアなどを受け入れる際は、実習生受け入れマニュアルや見学実習受け入れハンドブックに沿って、主任が対応しています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園のリスクは本部との会議の中で検討するとともに中長期事業計画に記載しています
運営に係るリスクとして、「園児(幼児クラス)の定員割れ」「職員の勤怠」「災害時の細かい取り決め」などを挙げ、中・長期事業計画に明示しています。これらのリスクへの対策については、法人および東京事務所との会議で検討しています。そして、各リスクに対して「幼児定員の弾力化・連携園の廃止」、「注意書の作成・職員会議での周知」、「新たなBCPの作成」などの対策を打ち出しています。また、ヒヤリハットや事故報告書は法人担当者が集計・分析し、園にフィードバックしています。その後、園内で対策を検討しています。
有事の際に備えて地震を想定した事業継続計画を策定しています
災害や深刻な事故などに遭遇した場合に備え、首都直下型地震(M7)を想定した事業継続計画(BCP)を作成しています。また、危機管理の方法やBCPの内容について、職員会議で職員に伝え、園内ファイルなどで利用者に説明しています。そのほか、事故・感染症・侵入・災害などが発生した際は、事故報告書・ヒヤリハット報告書・保育日誌などに記録しています。その上で発生要因を法人担当者による分析を行うとともに、状況に応じて園内掲示・メール配信により、利用者に報告しています。
特定個人情報取扱規定・文章取扱規定に沿って情報を管理しています
情報の収集・利用・保管・廃棄については、特定個人情報取扱規定・文章取扱規定で定めています。その内容については、職員会議で読み合わせを実施し、理解を深めています。また、職員と、個人情報保護に関する誓約書を取り交わして情報管理や文書管理の遵守を求めています。そのほか、個人情報や機密性の高い情報を含む文書は、事務所内キャビネットに保管しています。それらの文書を保管文書一覧表に一覧としてまとめるとともに、持ち出しノートで所在や活用状況を把握しています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
保育観(方針・理念の共感)などを重視しながら職員の採用に取り組んでいます
職員の採用に際して、保育観(方針・理念の共感)などを重視しながら、HP・広告・職員紹介・学校訪問などで、求職者の応募を促しています。また、キャリアパスシートは、5段階で設定しており、「階層・職級」ごとに「役割・権限」「求められる能力」「受講するべき研修」を明記しています。キャリアパスに則した人材育成として、新人職員を対象とした接遇研修を、リーダー職員に向けた、全国保育協議会教育・保育施設長専門講座などの研修を設けています。
キャリア別や小グループでの会議を実施することで、職員の発言を促しています
全職員対象の研修計画を「研修計画書」に明示しています。職員が受講した研修内容は、研修報告書に記録し、報告書の閲覧や、職員会議での報告により、他の職員と共有しています。また、職員一人ひとりの気づきや工夫を活かすために、職員会議・乳幼児会議・インシデントレポートにおいて意見交換を行うとともに、キャリア別や小グループでの会議を実施することにより、会議や研修の中で発言を促しています。そのような取り組みの成果として、「園庭を使う際のグループと時間変更」を実施するなど、サービスの質の向上に繋げています。
有給の取得促進・時間外手当(1分単位)により働きがいや意欲向上に取り組んでいます
職員の意識については、職員面談で把握に努めるとともに、有給の取得促進・時間外手当(1分単位)により、働きがいや意欲向上に取り組んでいます。また、有給休暇の取得率を高めるために、希望に沿った職員体制作りや、出産・育児休暇の取得を促進するために、出産予定者との面談を行っています。そのほか、福利厚生の具体的な内容として、退職金制度(WAM・横浜市年金共済)などを取り入れています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度において、「幼児クラスの定員割れ」を重要課題の一つと掲げていました。その背景として、市内保育園の乱立や、連携園からの入園枠確保による募集が無かったことが挙げられます。2歳までの保育園の受け皿として2か所の連携園と契約していますが、そちらも定員割れを起こしています。そのため、6枠用意している枠が埋まらない状況が続いていました。そのような課題に対して「幼児定員の弾力化」を目標として掲げていました。区役所担当と協議しながら定員数を見直しています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
幼稚園への転園などがあり、3歳児から定員割れをしています。一方で、連携園制度により、毎年3歳児クラスで6枠確保しなければいけないため募集することができませんでした。そのため、区と協議し、年度の途中から定員を22名から19名に変更しています。今後は、区と協議を重ねながら抜本的な改善を行いたいと考えています。また、転園を防ぐため、クラスごとの保育室開放や、親子であそぶイベントの開催にも取り組もうとしており、成果が期待されます。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度において、「職員の勤怠管理」を重要課題の一つと掲げていました。その背景として、当日の欠勤や長期の有休取得によりシフト調整が困難だったことが挙げられます。そのような課題に対して「保育体制への理解」を目標として掲げていました。
そこで、一日の有休および公休取得人数の目安を示すとともに、シフト表の活用に取り組みました。その際、2~3カ月前からの、有休希望を書き出すなどの工夫を取り入れました。そうした取り組みにより、結果は、一部の職員を除いて、当日休みの職員の減少となりました。そのような結果に至った要因について、欠席や有休申請時に、職員一人ひとりが当日の体制に配慮できるようになってきていると考えています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
有給を取りやすい環境に加え、当日欠勤者がいることで、当日の体制表の再作成・変更が必要となる問題が発生しています。そこで、全体の勤務状況の見える化と職員の意識改革に取り組みました。職員の意識は高まり、状況は改善されつつあると園は評価しています。働きやすい環境を維持しつつ、安定した保育を行える環境整備が期待されます。
サービス分析結果
【講評】
ホームページでは「うちの園のいいところ」などのコンテンツを設け情報提供しています
園の情報を提供する媒体として、リーフレット・園のしおりを発行し、「保育理念・保育目標・デイリープログラム・年間行事・園内マップ・法人組織図など」の内容を紹介しています。また、ホームページには、法人案内・お便り・育児Q&A・園のしおり・職員から見た「うちの園のいいところ」などのコンテンツを設けて、2カ月に1回程度更新しています。利用希望者などの多様なニーズに配慮して、園からの手紙は英語版も用意し、写真を添えるなど、理解しやすい書面となるように工夫しています。
行政や関係機関などを通して、園の情報を地域に届けています
園の情報は、行政や関係機関などに提供し、区の子育て情報誌・区のHPにも関連する情報が掲載されています。また、区保育園幼稚園課運営支援係、中部すこやかセンターなどの関係機関や、子育てひろばベアーズなどの園外施設を通じて園の情報を地域に届けています。
園見学では子ども主体の保育や施設の充実など園の特徴について伝えています
見学者対応は、主に園長または主任保育士が担当し、平日の午前中、状況により希望時間に個別対応で案内をしています。そのほか、保育体験・園庭開放・行事の参加などの場面でも保育内容を紹介しています。見学会では、子ども主体の保育の実践・園庭やホールなど、体を動かせる場所が多い・本や遊具が充実している・絵本コーナーで自由に本を借りることができる・要所要所にカメラを設置して安全管理に努めているなどの園の特長について分かりやすく説明しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
個別面談では園生活の様子を動画で紹介するなど保育内容を分かりやすく伝えています
入園が決まった利用者には、園のしおり・重要事項説明書・生活・発育・発達調査票などの資料を用意し、入園前個別面談前もしくは当日に手渡しています。また、個別に説明会を設けて園生活の様子を動画で紹介するなど、保育内容を分かりやすく伝えています。その際、サービス内容については重要事項説明書で、プライバシーの保護については個人情報取り扱い同意書で同意確認を得ています。その上で、サービス内容に対する保護者の意向を入園前個別面談・個別質問票で把握し、新入園児面接聞き取り票に記録しています。
慣れ保育期間は保育参加・保育見学を実施し、保護者の理解と安心を深めています
サービスの開始にあわせて、アレルギーや既往歴などの子どもの健康状態を新入園児面接聞き取り票・生活・発育・発達調査票で把握し、あわせて入園前の生活状況について記録提出を求めています。また、子どもの不安やストレスが軽減されるように、2週間を目安に慣れ保育期間を設けています。その期間中には、保育参加・保育見学を実施しているほか、降園の際に、その日の様子を丁寧に伝えるなど、保護者の保育に対する理解や安心を深めています。子どもに対しては、使い慣れたタオル・保護者の服などの持ち込みを受け入れています。
卒園前の退園や転園児には、行事の招待状や写真を送付するなど継続的に支援しています
卒園前に退園や転園をする園児には、寄せ書き・アルバム・作品帳をプレゼントしています。転園先には、必要に応じて、健康カード・依頼時のみ個人記録を提供し、園児の情報を引き継いでいます。また、退園・転園後も、行事の招待状や写真の送付など継続的な支援を行っています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身や生活状況は連絡帳などで把握し、ICT業務支援ソフトで管理しています
子どもの心身状況や生活状況などを把握するため、0・1・2歳児クラスでは、保育日誌に子ども一人ひとりについての記録欄を設け、全クラスで連絡帳を毎日取り交わしています。健康の記録も作成しており、それらの記録はICT業務支援ソフトで管理しています。子どもの個別の保育目標については児童票・乳児個別記録日誌に、家庭や保護者の個別のニーズや支援方針は、家庭状況調査票・面談記録に記録しています。そして児童票は、2歳児は四半期ごとにまとめて個別記録と一緒にファイリングし、3~5歳児は四半期ごとに集約しながら記録しています。
指導計画は園長と主任が確認し、必要に応じて見直しています
「全体的な計画」は、年度末に更新し、それに基づき、年・月・週を単位として指導計画を作成しています。その際、「食事の偏り・就学支援の充実」などのニーズを把握し、おやつのパンバイキングを取り入れるなど、配慮しています。個別の指導計画は0・1・2歳児クラスおよび、個別支援の必要性などを対象に作成しています。全体的な計画を玄関内掲示で、個別の指導計画を個人面談時にわかりやすく説明しています。指導計画はクラス会議で園長と主任が確認し、緊急を要する場合は、行事担当打ち合わせ・園長主任会議で変更を決定しています。
職員会議などの定例会議を開催し、職員間で子どもに関する情報を共有しています
保育目標の達成状況や指導計画の推進状況は、乳・幼児会議で評価しています。職員間で子どもに関する情報を共有するために、月1回全職員が参加して職員会議を開催しています。加えて、園長主任会議・リーダー会議・クラス会議・給食会議・乳幼児会議・体制会議などの定例会議のほか、毎日職員ミーティングを行っています。日々の子どもや保護者の状況は、周知簿・ホワイトボードを活用し、臨時リーダー会議・回覧板で情報共有しています。さらに、園内研修・研修報告発表で子ども主体の保育の実践について、事例を持ち寄り話し合っています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの主体的な活動を支援するよう、遊びを選択できる保育室を整備しています
「近隣公園の花壇で野菜を栽培している、裸足で遊べるエリアとシャワーがある」といった環境の中で、玩具を手に取りやすい背面板の無い棚を設置するほか、遊びを選択できる保育室、自由に使用できる貸出文庫を整備しています。また、4・5歳児保育室とホールを繋げて、自由に行き来することができます。そのほか、各保育室に道具棚を設置し、5歳児ははさみやのりなどを使用した制作遊びが行える環境となっています。加えて、子どもの主体的な活動につながるように段ボールや廃材なども用意しています。
ネイティブ講師の英語や郷土料理、絵本の方言などを通して多様な文化にふれています
憧れと思いやりの気持ちを育むことを目的に、月1回縦割り(2グループ)で遊ぶ日を設定したり、行事演目に異年齢のグループ活動を取り入れたりしています。その際、グループのメンバーは固定とし、年度初めは自由遊びを多めに取り入れるなど配慮しています。一方、生活様式が地域によって異なることを知ることを目的に、ネイティブ講師による英語やベトナムのフォーなど郷土料理を取り入れ、運動会では子どもたちが描いた各国の国旗を飾っています。また、絵本などから方言を知り、郷土料理や行事の制作を通して国内各地の文化にもふれています。
園児が進学する予定の小学校の発行物をファイリングし、保護者向けに設置しています
配慮が必要な子どもには、適宜サポートの職員を配置し、パーソナルスペースの確保など環境を整えています。また、専門機関と連携し、専門家の助言を受けながら適切な支援に努めています。子ども同士のけんかやトラブルは安全を確保したうえで見守る方針です。トラブル発生時はかみつきひっかき簿を作成し、クラス会議・職員会議において再発防止策を検討しています。また、就学支援を目的として、近隣小学校の1年生との交流の機会を設けています。加えて、保護者に向けて、1階廊下に進学予定先の発行物をファイリングして置いています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
全てのクラスでフォトビジョンを活用し、その日の様子を保護者に伝えています
全クラスで連絡帳を毎日取り交わし、保護者との連絡について冊子を活用しています。登園時には毎回保護者へ体調、体温と外遊びの可否(乳児)などを確認し、必要な情報は受け入れ簿・保育日誌に記録して職員間で引き継いでいます。連絡帳には健康状態・喫食記録・一日の様子を記載し、降園時には一日の様子・体調を対面で報告しています。また、幼児クラスはホワイトボードに掲載しているほか、全てのクラスの前でフォトビジョンを流しています。そのような記録・報告は要点を簡潔に記載し、口頭でていねいに伝えるなど工夫しています。
基本的な生活習慣の習得は、子どもの意思を尊重しつつ家庭と連携を取って進めています
子どもの発達段階に応じた支援の方法を中野区保育の質ガイドラインや、発達確認記録・保育経過記録などに示しています。具体的な取り組みとして、食事指導では、食べる順番と量を子ども自身が決めるようにし、排泄に関しては、明るく清潔なトイレを設置し、子どもの意思を尊重しつつ、保護者と連携をとって進めています。食後は年齢に応じたうがい方法を実施し、着替え指導では、自らやりたいと思うような声かけと服の選択に配慮しています。
5歳児は就学に向けて年明け頃から午睡をなくし、自由遊びをして過ごしています
午睡時間は、乳児クラスで11時半~14時30分、幼児クラスでは13時~14時30分と設定しています。その時間帯において、個々の状況に応じて必要な睡眠時間を確保するようにしています。寝具は、通気性の良い特殊素材のマット・バスタオル・綿毛布などを使用しています。なお、午睡後や午睡が必要でない子どもたちは、絵本コーナー・5歳保育室・ホールなどで過ごせるよう配慮しています。また、就学に向けて、5歳児の年明け頃から午睡をなくし、自由遊びの時間としています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもの主体性が発揮されるよう、子どものアイデアを活動内容に取り入れています
子どもが主体的に活動できるように、玩具を手に取りやすい背面板の無い棚を設置した遊びを選択できる保育室や、自由に使用できる貸出文庫を整備しています。子どもの集団活動では英語あそびとリズムを行っています。また、主体性が発揮されるよう、行事の出し物の内容・遠足の訪問先などは子どものアイデアを取り入れています。その際、代替案や選択肢を多くするなど配慮しています。そのほか、子どもが自分の気持ちを調整できる力を身に着けることができるよう、ドッジポールなど、ルールのある活動も取り入れています。
おおきくなった会の劇や制作などのプログラムを通して、感性や表現力を育んでいます
子どもが言葉に興味を持てるよう、絵本の読み聞かせを行っています。その際、言葉のやり取りを楽しみ、安心できる口調を心掛けるなど配慮しています。そのほか、朝の会・帰りの会・当番活動など、子どもが自分の意見を発表する機会を設けています。また、花の栽培や、花や雪を使った色水遊びなどで、美しさなどに対する感性を育んでいます。感じたことや考えたことを表現する力を育む機会として、おおきくなった会・ダンス・リズム・絵画・制作・造形活動の時間を設けています。
広い園庭や散歩での活動を楽しみ、さまざまな植物や生き物に出会っています
園庭では、砂場での造形遊び・ごっこ遊び・ボール遊び・三輪車・固定遊具などの遊びや活動を行っています。また、散歩に週2回程度出かけて追分公園・もみじ山公園・上町公園などを訪れています。公園や散歩の途中では、遊具遊び・虫探し・ルールのある集団遊び・シャボン玉遊び・散策・地域の子どもとの交流などで過ごすとともに、交通ルールを学び、社会性を身に付けています。そのほか、園内では、もみじ・ひまわり・チューリップ・夏野菜などの植物にふれたり、グッピー・どじょうなどの生き物に出会ったりしています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
運動会・大きくなった会に力を入れ、子どもの成長や保育の成果を発表しています
子どもの成長や保育の成果を発表する機会として、「運動会・大きくなった会・作品展」や、季節や文化・伝承に親しむ機会として、「七夕会・夏まつり・すいかわり・お月見・冬のお楽しみ会・新年子ども会・節分会・ひなまつり会」などを行い、特に、運動会・大きくなった会に力を入れています。行事への興味や関心を高めるため、絵本の読み聞かせや園内装飾をしています。また、みんなで協力し、達成感を味わえるよう、夏まつりなどの行事については子ども自身が内容を決めています。行事の後は絵を描き、自分たちの発表を動画で観ています。
保護者の理解を得るために年間行事予定表を年度末・年度初めに配布しています
行事の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るために、年間行事予定表を3月(在園児)、4月(新入園児)に配布しています。また、行事ごとの目的を園だよりやクラスだよりに掲載しています。保護者が参加・見学できる行事として、運動会・大きくなった会・作品展を開催するとともに、保護者が参加しない活動についても写真配布・瓦版の園内掲示・DVD販売(年度末)などによりその様子を伝えています。保護者が参加する行事については、アンケートを実施して保護者の声に耳を傾けています。
誕生日はさまざまなプログラムで盛り上げ、誕生日カードをプレゼントしています
誕生日当日にはクラスごとにお祝いしています。誕生会では、歌でお祝い・個別インタビューなどのプログラムで楽しめるようにしています。さらに、写真と手形、メッセージを添えた誕生日カードをプレゼントするとともに、誕生児が主役になって喜びを感じられるよう、誕生日ワッペンを付けて一日過ごし、園内の「今月の誕生児ボード」でも紹介しています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
子どもが安心してくつろげるよう絵本コーナーなど環境を整備し職員体制を整えています
子どもが安心してくつろげるように、間接照明・木目を基調とした素材を使用するとともに、保育士の声が大きくならないように配慮し、そのほか、保育室内の壁の掲示物は最小限にするなど環境づくりに配慮しています。また、保育補助・フリー保育士を適宜配置するなど、職員体制を整えています。そして、子どもが疲れた際に身体を休めることができるよう、絵本コーナーやホール内ベンチを用意しています。
延長保育は延長保育担当の非常勤職員を選任し、個別に配慮した環境作りに努めています
18時16分~20時15分を延長保育時間として設定しています。それに合わせて、乳児は17時45分、幼児は17時から合同保育を行っています。合同保育は2Fホール(0歳児のみ0歳保育室)で行い、大型ブロック・パズルなどの玩具を用意しています。補食を提供する際には安全面を考慮し、在園するアレルギー児が食べられるものを提供し、夕食を提供する際には、昼食や午後のおやつと重複しない食材と味付けになるよう配慮しています。延長保育の時間帯は、延長保育担当の非常勤職員を選任し、個々の体調や興味に合わせた環境作りをしています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
食事は異年齢グループやテーブルクロスを取り入れるなど、雰囲気作りに配慮しています
食事は各保育室で行い、席やグループは固定せずに準備ができた子どもから順に好きな席につけるようにしています。その際、机の位置は、クラス担任と子どもが相談しながら決め、1テーブル4~6人で使用するようにしています。食事中は、異年齢での着席や、テーブルクロスを使用するなど気分や雰囲気を変えて楽しめるようにしています。職員は、完食を求めず、食べる順番と量を子ども自身が決められるようにしています。
アレルギー児には代替食を提供し、ダブルチェックを行うなど誤食の防止に努めています
食材選びや献立は、国産の食材や地域の店舗を利用するようにしています。魚はおいしく食べられるようスチームで調理しているほか、子どもたちの成長に合わせて食具を変更するなど配慮しています。また、行事の際はテーマにあった行事食を提供し、バイキング方式にするなど、雰囲気を盛り上げています。食物アレルギーのある子どもは、区の保健衛生マニュアルに沿って、園で食材を用意して代替食を提供し、他児から距離を置いた一人席で食べ、ネームプレートを載せた色違いのトレーを用いてダブルチェックを行うなど、誤食の防止に取り組んでいます。
地域の方の協力を得ながら、近隣の公園でサツマイモを栽培しています
食育活動では、調理過程を見せ、食材を見て触ることを大切にして取り組んでいます。行事食や季節の食材を、絵本や行事などで紹介するほか、当日のメニューを4つに分類して紹介するなど、食文化や栄養に関する知識と関心を深めています。また、ナス・ピーマン・きゅうり・さつまいもを栽培し、収穫した野菜はきゅうりの塩もみ・大学芋・サツマイモのサラダなどの料理で取り入れています。3歳児クラスでは野菜洗い・皮むきを経験し、5歳児クラスでは米とぎなども行っています。そのほか、地域の方の協力を得て、サツマイモ栽培に取り組んでいます。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
毎月避難訓練を実施し、5歳児は地域の防災訓練にも参加しています
子どもが自身の健康や安全に関心が持てるよう、火災や地震などの災害に備えた避難訓練を毎月実施するほか、5歳児が地域の防災訓練に参加しています。また、警察署協力のもと不審者対策について学ぶほか、交通安全として、園外活動時には保育士から必ず約束ごとの説明・確認しています。また、健康指導では、看護師から手洗い指導・リズム時の爪確認・歯磨き指導・うがい指導を行っています。さらに、子どもの自身の意識を高めるために、園内の探索や物の使い方の確認して、事故・怪我の防止につなげています。
医療的ケアを必要とする子どもはかかりつけ医などと連携を取りながら受け入れています
子どもの健康状態を把握するため、内科医による0歳児健診(毎月2回)健康診断(4.6.10月)、および嘱託医による歯科検診(6.11月)を実施しています。予防接種の接種状況や、身体計測の記録は、ICT業務支援ソフトに記録しています。また、与薬は基本的に行っていませんが、与薬依頼書の提出とともに薬を預かっています。医療的ケアを必要とする子どもについては、かかりつけ医に留意事項を確認・巡回指導を実施するなど連携を取りながら受け入れていきます。
子どもの健康維持に取り組むため、離乳食講座や健康講座などを実施しています
子どもの健康維持に取り組むため毎月保健だよりを発行し、時事的な話題に関するコラム・健診のお知らせなどを伝えています。また、栄養士による離乳食講座や看護師による健康講座などを実施しています。職員は、嘔吐処理研修・BLS心肺蘇生研修に参加するほか、午睡チェックなどを学んでいます。感染症発生時は感染症情報の一斉メール配信と園内掲示で情報提供しています。午睡時は早番職員と看護師が巡回し、適切に午睡管理が行われているか確認し、午睡チェック表に記録しています。取り組み内容については入園説明会で看護師が説明しています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
アンケートや個別面談などで保護者の価値観や意向を確認しサービスに取り入れています
保護者に対し、「家庭と園とで協力して育てる、園での保育が必要な家庭に寄り添うこと」を基本方針としています。具体的な接遇方法については「職員のしおり」を整備し、接遇研修を受講するほか、職員会議でしおりの読み合わせを行い、職員の理解を深めています。保護者の子育てや就労などの事情に配慮して支援を行うため、就労証明書などで子育てに関する保護者の価値観や就労状況を把握し、行事アンケート・個別面談により、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。直近では、おむつのサブスクリプションサービスを取り入れています。
保育参観や個別面談の日程調整は、保護者の希望に沿って柔軟に対応しています
保護者同士の交流促進を目的として、保護者会・クラスごとの交流デー(年2回)の開催を検討しています。父母の会の活動は、専用掲示板を設置するなど支援しています。また、保護者と職員の信頼関係を深めるための取り組みとして、送迎時の伝達や個別面談・玄関の見守りを行っているほか、月に一回「職員のつぶやき」を発行し、職員紹介コーナーも設置しています。保育参観を随時、個別面談を年1回、保護者会を年2回実施しています。そのほか随時父母の会代表と意見交換をしています。なお、各会の開催は保護者の希望に沿って日程調整しています。
保護者の養育力向上に向け、講座開催のほか、個別に育児相談の機会を設けています
子育ての考え方について互いの理解を深めるために、保護者会での情報提供や個別面談などで、「食事、睡眠時間」などのテーマで意見を交換しています。その際、給食の量がフォトフレームではわかりづらいとの声を受け、保護者会で実際の量を見てもらうなど工夫しています。また、保護者の養育力向上に向けて、育児に役立つ情報を伝えています。そのほか、個別に育児相談(園長・看護師・栄養士・保育士)の機会を設けています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域資源を活用した多様な体験を通して、子どもたちの視野を広げることに努めています
多様性を学び、子どもたちの視野を広げることを目的として、公園内の花壇で、野菜栽培と花植えなどを体験しています。栽培した夏野菜は、近所の方に届けるなど、交流の機会を持っています。また、地域の方「畑の先生」から栽培指導を受けたり、食品メーカーから調理保育の材料を提供してもらったりしています。そのほか、散歩時は警察署・消防署を訪れ、署内の見学や消防車の試乗を体験しています。さらに、5歳児は小学校見学や交流会への参加に加え、近隣の町会主催の防災訓練にも参加するなど、さまざまな体験の機会を設けています。
多様性に対する理解の促進を目的として職員以外の人たちとの交流の機会を設けています
職員以外の人との交流を通して、多様性に対する理解を深めています。園主催の観劇会・ミニコンサートに地域の方を招待し、時間と空間を共有しています。なお、開催に際しては、園外掲示板や区のHPを通して積極的に参加を促しています。また、保育実習生を受け入れる際には、実習最終日に特技を披露する場面を設け、高校生の職場体験では、園庭遊び・室内遊びを行っています。さらに、ボランティア受け入れ時の仕組みを整えているほか、園庭開放時の園児とのふれあいや、地域の方を園内行事へ招待することについても検討しているところです。
【講評】
子どもの羞恥心に配慮し、4歳児クラスから男女入れ替えで着替えています
個人情報については入園説明会で説明し、プライバシーの保護については個人情報取り扱い同意書で同意確認を得ています。必要に応じて随時、同意書の提出と個別電話で確認しています。4歳児から男女入れ替えで着替え、カーテンやパーテーションで目隠しするなど、子どもの羞恥心に配慮しています。また、全裸にならないよう衣類の着脱手順を声掛けしています。加えて、性別の違いを意識する取り組みとして、幼児クラスでは看護師がプライベートゾーンについて説明しています。排泄の介助も、他児や保護者から見えない場所で行うようにしています。
保護者のお迎え前の買い物を推奨し、事情に配慮した急な預かりにも対応しています
子ども一人ひとりを尊重する姿勢を不適切保育マニュアルに示し、園内研修などで職員の理解を深めています。その際、子どもが傷つく言葉と場面について学び、禁止言葉や説得をするような叱り方をやめるようにしました。また、行事アンケート・個別面談で保護者の意向を確認し、保護者のお迎え前の買い物を推奨するほか、登降園時間には柔軟に対応する、苦手な食材は残しても良いこととするなど、多様な要望に対応しています。さらに、給食の食材の個別対応や、保護者の事情に配慮した急な預かりなどにも対応しています。
虐待や育児困難の事例に備え、職員は園内外の研修に参加して意識を高めています
虐待や育児困難などの事案については、不適切保育マニュアルに則って対応しています。虐待防止および適切な対応に備え、職員は小グループに分かれて不適切保育のDVDを視聴しています。さらに令和5年度は、自治体や専門機関が主催する虐待防止研修に5名の職員が参加しています。加えて、保育士会「人権擁護のためのセルフチェックリスト」の活用により職員自らの行動を振り返ることを促しています。そのほか、虐待に関するニュースなどが報道された際は、新聞紙面や印刷したネットニュースを回覧・配信することにより意識を高めています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人発行の業務マニュアルを設置しているほか、園独自でもマニュアルを作成しています
業務の標準化を図るため、法人発行の保育士業務マニュアルを設置するとともに、園で独自に、お散歩マップと公園情報、プール・水遊びマニュアルなどのマニュアルを作成しています。業務の実施状況は、乳児・幼児会議で確認・周知し、主任保育士・フロアーリーダーが中心となり確認しています。あわせて、本部監査職員が毎月チェックしているほか、年1回法人監査も実施しています。さらに、職員に職員のしおり・保育実践ハンドブック・中野区保育の質ガイドラインを配布し、新年度準備会議・職員会議で読み合わせることで、理解の普及を図っています。
業務水準の向上を図るため、保護者や職員の声を受けてサービス内容を見直しています
業務水準の向上を図るために、職員のしおり・保育園のしおりなどについて、本部にて見直し、園長経由で職員と共有しているほか、園長主任会議でも見直しています。また、保護者の声を受けて、「シャワーのやり方について」などの視点で、「プール・水遊びマニュアル」を見直しました。そのほか、職員の声を受けて、「出入り口の数を考慮した公園選び」などの視点で、「散歩マニュアル」の見直しを図りました。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
保育理念や目標を園のしおりに記載し、入園説明会で保護者に伝えています
園の保育理念を「・ご家庭と連携して安心して子育てできる保育園・児童福祉法の精神【子どもの最善の利益】【子どもの福祉の増進】と【保育所保育指針】の内容に沿う保育」、保育目標を「ひとりひとりの子どもを大切にし、集団生活を通して丈夫な体、豊かな心を育てる」と定めています。園の保育理念・目標について、職員の理解を深める取り組みとして、各クラスおよび事務所内に掲示しています。加えて、保護者に対して、保育園のしおり・重要事項説明書に記載するとともに、入園説明会などで、伝えています。
園長の役割と責任は「園長の服務規律」や「職務分掌表」に記載しています
園長は、「職員の意欲向上および地域の情報収集」を最も重要な役割だと考えています。その役割と責任について、「園長の服務規律」や「職務分掌表」に記載し、職員会議・園長主任会議・リーダー会議などで職員に伝えています。また、保育アドバイザーを園長のサポート役として配置しています。直近で、園長が指揮した事例として、「ICTアプリの活用による業務の効率化」などがあります。これらの取り組みにより、有給休暇の取得率の向上や勤怠に関する意識の向上などに繋げています。
園内の重要案件は園長主任会議やリーダー会議で検討しています
法人の重要な案件を検討する場として、理事長・理事・監事・園長が参加する理事会や法人内園長会を設けています。また、園の重要な案件は、園長主任会議やリーダー会議で検討しています。最近、園内で検討し職員に周知した重要案件として、「不適切保育を未然に防ぐ環境作りについて」などがあります。そのような事例については、職員会議・乳幼児会議で伝えています。なお、周知の際には、法人の不適切保育マニュアルを見ながら、グループワークをするなど工夫しています。