評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
視力障害のあるAさんは、職員の手びきで居室からデイルームまで歩き、デイルームの中程で座り込む。職員が「どうしたの?自由に動いていいよ」と話しかけると、Aさんは腕や足を使って腹ばいで少し進み、座り込んで耳を傾けるように顔を斜めに上げる。職員は「どこに行く?」と声をかけ、また手引き歩行で一緒に歩き始める。職員は「足取りが重いかな」と語りかけ、歩速を緩めて「あっちに行く?明るい方へ来たら。」と窓側に歩み寄る。Aさんは職員の手を強く握り、茶目っ気のある笑顔を見せた。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
いつもはフロア内を自由に動き回っているAさんだが、居室での感染防止のためしばらく別室で過ごしていた。当日、Aさんは水分摂取後、手びき歩行でデイルームの中央付近に座った。しばらくその辺りで体を動かしていたが、特にやることもないようでAさんが楽しんでいるようには見えなかった。職員がどこへ行くと声かけしたことにより、一緒に動けるかなと期待する様子がうかがえた。また、職員は疲れたのではないかと心配して声を掛けて窓側に歩み寄ったようだが、Aさんの手の握りや表情の変化から、動くことの喜びや職員の関わりが嬉しいとの思いが感じとれた。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
認知発達段階からコミュニケーションをとることが難しい方や状況の判断が難しい方も、人とのやり取りやその雰囲気を好まれる方が多くいらっしゃいます。この場面観察では、自ら身体を動かし移動されていることも嬉しく、そして人と人との繋がりを感じていただけたのではないかと考えます。また、光を感じることができたのかもしれません。日の光り、あるいは日差しの温もりを窓際へ移動したことで、その変化を掴むことができたのかもしれません。笑顔にはどんな意味があったのか、分からないことがたくさんありますが、なぜと考えることがその方の興味関心ごと、好きなことに気づくことになるのではないかと考えます。病棟の中で過ごすことが多い利用者にとって生活のなかで少しでも時間の流れや変化に気づいていただけるような関わりが大切であると考えます。
1.子どもの様子や支援の内容についての十分な説明があるか |
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2.家族への精神的なサポートの取り組みは十分か |
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3.緊急時の対応体制は信頼できるか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:3%
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4.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:3%
いいえ:2%
無回答・非該当:2%
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5.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:2%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:3%
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7.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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8.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:5%
いいえ:0%
無回答・非該当:3%
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9.子どものプライバシーは守られているか |
どちらともいえない:2%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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10.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか |
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11.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
どちらともいえない:3%
いいえ:0%
無回答・非該当:2%
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12.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 81%
どちらともいえない 8%
無回答・非該当 10%
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13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 54%
どちらともいえない 19%
いいえ 8%
無回答・非該当 19%
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