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令和05年度（2023年度）

認可保育所

法人名称

株式会社ココロラボ

事業所名称

ココロラボインターナショナル平井３丁目

評価機関名称

株式会社　プレパレーション

第三者評価結果の構成　　見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針
全体の評価講評
事業者が特に力を入れている取り組み
利用者調査結果
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
事業者のコメント

理念・方針
事業者が大切にしている考え（事業者の理念・ビジョン・使命など）	１）法人理念「わくわくするココロでわくわくする未来を！ココロを育てる、未来を創造する」２）保育理念「自分で考え自分の意思で行動できる思いやりのある子ども」３）基本方針「一人ひとりの個性を大切にしながら、豊かな心を育む」４）基本方針「未来社会に適応できる国際的な共感力を育む」５）基本方針「自分で物事をやりぬく力、精神面の自立を育みます」
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割	理念に掲げている独立自尊の精神に基づき、自ら考え自ら行動し、こどもたちをはじめ保護者や職員、地域の方々に思いやりの心を持って接し、園が第二の家庭と感じられるように温かく穏やかで朗らかな人材、自分自身の人間性を高める努力を怠らない人材。保育でこども達に日々の感動を伝え、自分自身も感動できる人材。目には見えない「心」の発達に意識を向けることができる人材。自分の範囲だけでなく、チーム、園全体、保護者、地域社会のことについても当事者として考えられる人材を求めている。役割として保育事業所に勤める者として児童憲章や保育者倫理綱領を理解し、こどもの最善の利益を確保することを担っていただいている。
職員に期待すること（職員に持って欲しい使命感）	保育事業に携わる者として、こどもの人権を最大限に尊重し、職員自らが先に生きる者としてのモデルロールとなることを期待している。またそれぞれの分野に応じてプロフェッショナルであることを自覚して日々自らをアップデートして職務に臨む使命感を持って欲しいと考える。

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入園時の慣れ保育で、親子が一緒に保育園で過ごす時間を設ける親子保育制度を導入し、スムーズに園生活に慣れる工夫をしています
心身の発達を促進するきっかけとなる体験プログラム活動を実施し、経験豊富な講師陣による本格的な経験を積む機会を作っています
労働環境の改善と働きやすさ、ワーク・ライフ・バランスの実現に向け組織全体での取り組みがあります

地域との積極的なつながりを強化していますが、今後さらに子育て支援イベントや地域貢献活動が増えていくことに期待します
職員への長期的な展望(キャリアパス)の理解と周知に取り組み、将来的な見通しを持てるよう組織的な支援に期待します
保護者とこどもの先の成長の見通しを共有するため、ドキュメンテーションなど上階クラスの情報を共有する取り組みに期待します

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保護者の声に積極的に耳を傾け、サービスの向上を目指す組織的な取り組みがあります

乳児では担当制保育を取り入れ一人ひとりの個性や発達に応じた保育をおこなっています

さまざまな体験プログラムを取り入れこどもの興味や関心を引き出す取り組みがあります

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調査対象：本園50世帯（利用者59名）を調査対象とし、39世帯より回答を得た。1世帯1回答とし、複数の子どもが利用している場合は年齢の低い方の子どもを対象に回答。
調査方法：アンケート方式
アンケート方式
ID・パスワードを記載したWEB用アンケート案内文を園から全世帯に配布し、WEBにて回答してもらう方法で実施。
利用者総数： 59人
利用者家族総数（世帯）： 50世帯
共通評価項目による調査対象者数： 50人
共通評価項目による調査の有効回答者数： 39人
利用者家族総数に対する回答者割合（％）： 78.0％
調査項目：共通評価項目

※読み上げソフトをご利用のかたへパーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。	有効回答者数/利用者総数 39/59

1．保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
2．保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか	はい 92% どちらともいえない 8% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
3．提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか	はい 95% どちらともいえない：3% いいえ：3% 無回答・非該当：0%
4．保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか	はい 90% どちらともいえない 10% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
5．保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか	はい 74% どちらともいえない 10% 無回答・非該当 15% いいえ：0%
6．安全対策が十分取られていると思うか	はい 90% どちらともいえない 8% いいえ：0% 無回答・非該当：3%
7．行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か	はい 79% どちらともいえない 18% いいえ：3% 無回答・非該当：0%
8．子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか	はい 79% どちらともいえない 13% いいえ：5% 無回答・非該当：3%
9．施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
10．職員の接遇・態度は適切か	はい 92% どちらともいえない 8% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
11．病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか	はい 92% どちらともいえない：5% いいえ：0% 無回答・非該当：3%
12．子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか	はい 67% どちらともいえない 18% 無回答・非該当 15% いいえ：0%
13．子どもの気持ちを尊重した対応がされているか	はい 87% どちらともいえない 13% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
14．子どもと保護者のプライバシーは守られているか	はい 87% どちらともいえない 8% いいえ：0% 無回答・非該当：5%
15．保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか	はい 82% どちらともいえない 15% いいえ：3% 無回答・非該当：0%
16．利用者の不満や要望は対応されているか	はい 69% どちらともいえない 13% 無回答・非該当 13% いいえ：5%
17．外部の苦情窓口（行政や第三者委員等）にも相談できることを伝えられているか	はい 44% どちらともいえない 23% いいえ 13% 無回答・非該当 21%

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評点のレーダーチャートを表示する

グラフの見方

このグラフは、「評点の状況」を大項目ごとにまとめています。
「評点の状況」は、大項目に属する標準項目の実施状況を数値化してグラフに置き換えていますので、標準項目の実施状況が良好なほど、グラフが外側に広がります。
グラフの形状から、その施設・事業所によるサービス向上の取り組みの実践状況について、項目ごとの強み弱みを見ることができます。また、同じサービス種別の施設・事業所全体の平均との比較もできます。

※令和04年度以降のグラフには平均値が表示されません（評価実績件数が確定していないため）

組織マネジメント分析結果

←クリックすると詳細が表示されます。

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は

、実施できていない場合は

で表示されます。

1. リーダーシップと意思決定

1. 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

7/7

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）を周知している

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている

2. 経営層（運営管理者含む）は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している

3. 重要な案件について、経営層（運営管理者含む）は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している

利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている

【講評】詳細はこちら

園が大切にする理念や方針、目標等を、利用者および職員に様々な方法で周知しています
園の理念や方針の方向性について定期的な確認をおこなう組織的な仕組みがあります
運営に関わる重要案件は、定めた手順により関係者に情報を周知する体制を整えています

2. 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

6/6

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している

福祉事業全体の動向（行政や業界などの動き）について情報を収集し、課題やニーズを把握している

2. 実践的な計画策定に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している

課題をふまえ、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画を策定している

2. 着実な計画の実行に取り組んでいる

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた、計画の推進方法（体制、職員の役割や活動内容など）、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している

計画推進にあたり、進捗状況を確認し（半期・月単位など）、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる

【講評】詳細はこちら

保護者と職員の意向を収集し、経営層との密な連携で迅速に反映する取り組みがあります
法人と連携して情報収集をおこない、保育理念をもとに中期事業計画を策定をしています
定期的な計画の評価反省をおこない、次期計画の改善につなげる取り組みがあります

3. 経営における社会的責任

1. 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

2/2

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる

全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる

全職員に対して、守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。

2. 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 利用者の意向（意見・要望・苦情）を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている

2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している

虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている

3. 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる

透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる

ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している

2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている

地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている

事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク（事業者連絡会、施設長会など）に参画している

【講評】詳細はこちら

コンプライアンスの徹底とハラスメント撲滅に向けた組織的な体制を整備しています
苦情解決や虐待防止に速やかに対応する組織的な体制を整備しています
地域とのつながりを積極的に強化し、開かれた保育園として地域社会に貢献しています

4. リスクマネジメント

1. リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる

事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク（事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など）を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている

リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる

事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる

2. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員（実習生やボランティアを含む）が理解し遵守するための取り組みを行っている

情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている

事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している

【講評】詳細はこちら

組織全体で各種情報を共有してリスクマネジメントに対応し整備する体制があります
法人は災害に備えた規程や計画を策定し、園は訓練の実施で実際の手順を確認しています
利用者の個人情報などは、園の定める規程や方針をもとに適切な管理をしています

5. 職員と組織の能力向上

1. 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

12/12

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている

事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる

2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）が職員に分かりやすく周知されている

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）と連動した事業所の人材育成計画を策定している

3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる

指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている

4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる

事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇（賃金、昇進・昇格等）・称賛などを連動させている

就業状況（勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど）を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる

2. 組織力の向上に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

3/3

1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる

職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている

【講評】詳細はこちら

法人と連携した人材確保をおこない、希望を踏まえた適材適所の人員配置をしています
評価制度と連動したキャリアパスを定め、組織的に人材育成する取り組みがあります
職員の働きやすさとチームワーク強化に向けた組織的なさまざまな取り組みがあります

7. 事業所の重要課題に対する組織的な活動

1. 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている

1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その１）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

前年度の重要課題として、職員一人ひとりのキャリアや立場に応じた目標設定と段階的な評価を実施することで自己目標の達成を目指すため、評価制度の見直しと再構築に取り組みました。背景として、法人独自の評価制度を採用していましたが、保育を評価することの難しさが各評価者（役職者）から挙がっており、より客観性があり精度の高い制度の構築を目指し、外部の専門家との協同により新たな評価制度を構築するに至りました。取り組みとして、理事長から各施設の責任者へ制度の経緯と詳細を説明し、園長から主要メンバーへ導入意向を伝え、年間を通しての取り組みを共有しました。全職員に「評価制度運用ルール」の冊子を配付して制度の理解を促し、目標シートで個々の目標を明確にし、中間・最終評価とフィードバックを通じて目標達成に向けた支援をおこないました。結果、目標シートによる目標の可視化、明確な面談スケジュール、年度末の賞与への反映により、職員のモチベーションと成果が向上しました。振り返りでは、新制度の園長間での理解の差や、年間スケジュールの微調整の必要性、シートの使用における階層と職員の実態のズレが明らかになり、施設長ミーティングで見直しをおこないました。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

園は前年度、職員一人ひとりのキャリアや立場に応じた目標設定による評価制度の再構築に取り組みました。保育の評価が難しいという以前の課題に応え、新制度では外部の専門家との協同により、より客観的で精度の高い方法を採用しました。全職員に新制度「評価制度運用ルール」の冊子を配付し制度の理解を深め、年度始めに自らの目標を明確に設定し、中間・最終評価に基づくフィードバックを年3回の面談で支援しています。取り組みの結果、目標シートの導入により職員は自身の目標を可視化でき、計画的に面談に臨むようになり、成果は年度末の賞与に反映することで、職員の取り組みと成果が正当に評価される仕組みが構築され職員のモチベーションの向上に繋がっています。一方で、新制度の導入に伴い、園長ごとの理解の差異や、シートの使用方法に職員の実態との相違がある課題が明らかになりました。これらを改善するために、施設長ミーティングでの再確認やスケジュールの微調整、職員の実態に合わせた目標設定などの見直しをおこなっています。今後も継続して組織的に評価制度を見直しを重ねることで、より評価の納得性に繋がり、正当な評価制度で職員一人ひとりの成長を促進することに期待します。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その２）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

前年度の重要課題として、開園初年度に育児担当制の導入に関して職員の認識と理解の浸透が不十分で、保育の統一性を図ることができなかったため、その再構築に向けた取り組みをおこないました。具体的には、園長が育児担当制を導入し定着している他園の視察や姉妹園との協力を通じて、育児担当制の意図を職員に共有し理解と浸透を図り、連携をとりながらチームでの取り組みを促しました。育児担当制の指標となる教本を設置し、職員ミーティングで導入意図を説明し、副主任が1歳児担任を兼任することで、乳児クラス全体で連携をとりながら育児担当制に取り組む体制としました。結果として、特に1歳児クラスでは、新入園児の担当職員との愛着関係がより顕著に育まれ、着脱・食事・排泄の面で成果が見られました。さらに、教本の著者のオンライン研修を全保育職員が受講し、法人として『育児担当制・生活援助の基本的な考え方（手順書）』を作成しました。また、姉妹園4園合同の年齢及び役職別交流研修を通じて、職員が主体的に標準化に取り組む意識を育て実践しています。これらにより、手順や保育者の関わり方を統一化して明示することで、こどもたちに安定した保育を提供できるようになっています。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

園は前年度、まずは組織としての保育の足並みを揃えることを重要課題とし保育の手順の統一性を図る取り組みをおこないました。きっかけとして、職員からの「人によって保育の方法が異なる現状を改善したい」、保護者からの「園での着脱や排せつの流れを知りたい」という提案・要望に応える形で、「育児担当制・生活援助の基本的な考え方（手順書）」を法人で作成し導入しました。導入した育児担当制保育マニュアルの作成は、職員からの意見や保護者とのやり取りの中から着想を得て、法人全体で開始したことにより業務の標準化に大いに役立っています。食事・排せつ・着脱・睡眠などの生活習慣を中心に、各場面での環境づくりや進め方の手順、基本となる保育者の関わり方などを明示することで、常に安定した保育を提供する事ができこどもの安心に繋がっています。さらに、保護者と基本的な手順を共有することで、こどもの成長発達や育児支援にも役立っています。また、同じく今年度から始めた姉妹園4園合同年齢及び役職別交流研修により、丁寧な保育への意識が高まり、職員が主体的に標準化に取り組む意識が芽生える良い機会となっています。今後の園ごとの特徴づくりの取り組みの計画にも期待します。