評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

株式会社ディアローグ

【事業所名称】

茗荷谷ここわ保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)子どもとの対話・保護者との対話・保育士同士の対話を大切にする
2)保育士は保育に関する専門性を有し、保護者と共に子どもを育てる営みに愛情豊かに関わる
3)保護者や地域社会に保育の内容を適切に説明するよう努めていく
4)保育士は専門的知識、技術及び判断を持って保護者に対して子育てに関する指導を行う
5)子どもの最善の利益を考慮し、人格を尊重し権利を守り最もふさわしい生活の場を保障する

職員に求めている人材像や役割

・明るい方、人とのコミュニケーションが好きな方
 何よりチームワークがとても大切ですので、明るい方、コミュニケーションが好きな方大歓迎です。
・ベテランの方、子育て経験のある方
 20代から35歳までの若い職員が多い園です。人生の先輩、子育て経験のあるお母さん先生に来ていただくことで
 職員の層に厚みが出ることを期待しています。
・子ども主体の保育を実践したことがある、または興味がある方
 新しい保育指針に沿って求められる新しい保育スタイルを、皆で少しずつ取り入れていきたいと思っています。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・チームワークを大切にすること
・子どもたちに愛情を持って接すること
・向上心を持って業務にあたること

全体の評価講評

特によいと思う点

職員一人ひとりが園の保育理念である、「こころ、つながりの輪」を良く理解し、子どもの主体性を大切にしながら、保育に取り組んでいる。子どもが発信する何気ない一言をも捉え、受け入れ、遊びを発展させている。また、職員も保育に対する思いや自らが考えたアイディアをもとに保育をすることで、子どもと一緒に楽しみながら保育の展開がされている。園長、主任は職員の思いを大切にし、受け入れ、時には助言や指導しつつ、子どもとの関りと同様に、主体性を重んじた対話をすることで、園全体の職員の意識向上に繋げている。

家庭からの持ち物を極力減らす取り組みとして、食事で使用するお手拭きや食事用のエプロンは、使い捨てのものを使用したり、保護者の意向に沿って、希望があればオムツ・おしり拭きの定額利用サービスの利用も可能としたことで、保護者が少しでもご家庭で子どもと過ごす時間を持てるように支援している。また、急な残業による延長保育や土曜保育等保護者の状況に配慮して、受け入れるよう努めている。保護者が子育てや子どもの発達について不安や悩みがある場合は個別に対応し、保護者が安心して子育てと仕事が両立できるよう支援している。

保育理念である「子どもとの対話、保護者との対話、保育士同士の対話」をとおして、子ども・地域・そして保育士の輪を大切にした地域に根ざした愛情ある保育園を目指しており、園の特性を生かした地域の保育園との交流や、近隣の中学校との連携をとおして、世代間交流の取り組みを積極的におこなっている。保育園を利用している保護者の子育て支援の充実だけでなく、地域の妊娠中の方や子育て中の方に対して、情報提供や育児相談の実施等、地域の子育て支援の拠点としての活動により、貢献できるよう努めている。

さらなる改善が望まれる点

年間指導計画や月案・週案からは、日々、保育をおこなう中で保育者が子どもの姿を良く観察し、捉えていることが伺える。園が大切にしている子どもとの対話をとおして、愛情深く子どもたちに接しているからこそであろう。年齢や発達に沿った子どもへの配慮も生活習慣や行事の場面等に合わせ、丁寧に記録されている。園の目指す子どもの姿への実現のために配慮をした上で、子どもの姿がどうだったのか、振り返りをおこない、評価、反省に力を入れることで子どもへの発達の理解を深め、子どもの豊かな育ちが継続され、より良い保育ができるよう期待する。

園長・主任を中心に職員間のコミュニケーションを活発にとることで、信頼関係を深めている。福利厚生も含め、職場環境として働きやすい風土が構築されつつある。全体の研修計画やキャリアパス、自己評価シートを活用した個人の目標設定などにも取り組んでいて人材育成の環境も充実している。経験豊富な職員が多く在籍していることから、マネジメント研修の受講を促し、将来を見据えたリーダー層の人材育成に取り組むことで組織として更に活力が高まることを期待したい。

職員が自身の保育を振り返る場として、年度末に新年度に向けて、現在の自園の保育のあり方等の検証と見直しをする会議体があるほか、年に1回職員全員が受講する人権研修では、保育者の子どもへの言動や対応を振り返る機会を設けている。園組織・職員一人ひとりの質・専門性の向上を目指し、会議や研修等の中で、定期的に職員でテーマを決めて話し合い、お互いの保育観を知り、すり合わせることで、多様な視点のもと園の方針に合わせた保育の実践へ落とし込むことが望まれる。今後、更なるチーム力の発揮に繋がることに期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

地域的に教育に関心の高い利用者が多く、園が提供する教育コンテンツの提供が利用者にとても喜ばれている。法人内に外国人講師を雇用しており、週2日外国人講師が保育に参加し、保育園生活の中で自然と英語に触れることで子どもたちも楽しく学ぶことができる環境となり、英語が身近なものになっている。他にもリトミックや運動を月1回程度実施しており、保育の中で教育的な要素を取り入れていることが子どもたちの豊かな育ちに繋がっており、利用者からも習いごとに行かなくても園で取り組んでくれることに高い評価を得ている。

園は子どもたちの「やりたい、やってみたい」という気持ちを大切にしている。ある幼児クラスでは、担任がお城を作り始めたことをきっかけに、子どもたちが興味を示し、テーマパークごっこへと遊びが発展していった。保育者が「どんなことをしている?どんなお店がある?」と問いかけると「こんなお店があったよ」「こんなパレードをしていたよ」子どもたちは様々な声をあげ、盛りあがった。その準備の間には、子ども同士が互いに意見を出し、何が必要か等を考えている姿があった。保育者は子どもたちがのびやかに成長し、楽しめるよう援助している。

日頃から職員は、保護者とのコミュニケーションを大切にしており、保護者の気持ちに寄り添いながら接することを意識し、相談ごとがあればゆっくり時間をとるなど、保護者が安心して子育てと就労ができるように努めている。保護者会やクラス懇談会では、写真や動画等の視覚的資料を用いて、園の取り組みや子どもの成長を保護者と共通認識が持てるように工夫している。また、保育参加では、保護者が保育園生活を間近に体験することで、子どもの育ちや保育園運営の理解に繋がっている。こうした取り組みがより強い信頼関係を構築するものとなっている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査対象時点での本園の利用世帯49(在籍児童数58)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。          回収は専用封筒を用い、すべての回答者から弊機関への無記名での直接郵送とした。
    自由意見については、回答者の匿名性に配慮し、表記の加工などの処理を適宜おこなった。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:36/49(回答率 73.5% )

総合的な満足度は、「大変満足」75%、「満足」19%の計94%と大変高い値を得ており、設問別でも「子どもの心身の発達に役立つ」「職員との信頼関係がある」「清潔、整頓」「子どもの気持ちを大切にしている」が100%のほか、「子どもが興味や関心を持って活動が行えている」「職員の適切な言葉遣いや態度」で97%、「行事への参加の配慮」「けがや体調不良時の対応」で94%と高い支持を得ている。
自由意見では、「毎日安心して子どもを預けられる」「いつも丁寧に子どものケアをしてくれる」「日々沢山の愛情を注いでくださり、毎日楽しそうに保育園に行く子どもを見ると安心している」「職員がいつも朗らかで楽しく仕事をしている」「職員が子どもたちのことをみんなで見てくれており、安心している」「英語や文字など教育面でも踏み込んだ内容に取り組んでいて、就学準備にも不安がない」「日々の保育での様々な活動・体験・豊かな行事に感謝している」などの声があがっている。また、さらなる向上を求めるコメントとしては、「準備が必要なものの連絡がぎりぎりのことがある」「土曜保育を緩和してほしい」などがあった。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 36名 (100%)

「はい」が100%という結果だった。自由意見は2件で、「家庭だけではできないことも経験できている」「いつの間にか書ける平仮名が増えていて驚いた」との声があった。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 35名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

「はい」が97%、「どちらともいえない」が3%という結果であった。自由意見は1件で、「保育園でやったことを家でもやりたいと言ったり、園での制作物を家でも大切にしている」という声があった。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 33名 (92%)
どちらともいえない 3名 (8%)

「はい」が92%、「どちらともいえない」が8%という結果であった。自由意見は2件で、「苦手なものが食べられるようになった」「子どもが全部美味しいと話している」といった声があった。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 34名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」が94%、「どちらともいえない」が6%という結果であった。自由意見は5件で、「他のクラスの子どもと接する機会があり、社会性が自然と身に付いている」「積極的に公園に行っている」「公園で季節を感じたり、『貸して』という言葉が聞かれるようになった」「水遊びをたくさんやっている」「場所柄仕方がない」などの声があがった。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 29名 (81%)
どちらともいえない 2名 (6%)
無回答・非該当 5名 (14%)

「はい」が81%、「どちらともいえない」が6%、「非該当・無回答」が14%という結果であった。自由意見は1件で、「急な残業の時は柔軟で助かっているが、土曜保育は以前よりも利用しにくくなった」という声があった。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 33名 (92%)
どちらともいえない 3名 (8%)

「はい」が92%、「どちらともいえない」が8%という結果であった。自由意見は2件で、「定期的な避難訓練により、災害への意識が大人以上に培われている」「門扉がしめづらい」という声があがった。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 34名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」が94%、「どちらともいえない」が6%という結果であった。自由意見は3件で、「年度初めに予定表をもらえるので助かっている」「事前に行事日程を共有してくれるので助かっている」「土日開催なので、家族全員で参加することができる」という声があった。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 36名 (100%)

「はい」が100%という結果であった。自由意見は3件で、「園長含め皆さん相談に乗ってくれる」「いつも大変助かっている」「親身に相談に乗ってくれる」といった声があった。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 36名 (100%)

「はい」が100%という結果であった。自由意見は1件で、「いつも夕方にお掃除をしている先生方を見かける」という声があった。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 35名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

「はい」が97%、「どちらともいえない」が3%という結果であった。自由意見は1件で、「一部の先生の子どもに対する言葉遣いが気になる点である」という声があがった。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 34名 (94%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が94%、「どちらともいえない」が3%、「非該当・無回答」が3%という結果であった。自由意見は2件で、「けがをしてしまった時、とても細かく教えていただき信頼できた」「ちょっとしたけがの事も教えてくれるので、とても信頼している」といった声があがった。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 27名 (75%)
どちらともいえない 3名 (8%)
無回答・非該当 6名 (17%)

「はい」が75%、「どちらともいえない」が8%、「非該当・無回答」が17%という結果であった。自由意見は3件で、「子ども同士のことなので、ある程度は仕方がないと思っている」「そういった場面を経験していない」などの声があった。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 36名 (100%)

「はい」が100%という結果であった。自由意見は2件で、「毎日異なる髪の毛の結び方をしたり、一人ひとりに時間を割いてくださっている」「寄り添った対応をしてくれている」という声があった。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 30名 (83%)
どちらともいえない 4名 (11%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「はい」が83%、「どちらともいえない」が11%、「非該当・無回答」が6%という結果であった。自由意見は1件で、「相談室や電話以外で個人情報を聞かれると困る時がある」という声があがった。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 33名 (92%)
どちらともいえない 3名 (8%)

「はい」が92%、「どちらともいえない」が8%という結果であった。自由意見は4件で、「アプリを通じて一日の出来事を共有してくださり、わかり易い」「連絡帳や掲示物で一日の活動の詳細を伝えていただき安心できる」「毎日、具体的な様子を知らせてくれる」「幼児クラスは連絡帳がないので、細かくは分からない」という声があった。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 31名 (86%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 4名 (11%)

「はい」が86%、「どちらともいえない」が3%、「非該当・無回答」が11%という結果であった。自由意見は3件で、「保育に対して意見を伝えたところ、園全体で改善され安心した」「時間を作って対応してくれる」「不満や要望がない」という声があった。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 17名 (47%)
どちらともいえない 4名 (11%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 14名 (39%)

「はい」が47%、「どちらともいえない」が11%、「いいえ」が3%、「非該当・無回答」が39%という結果であった。自由意見は2件で、「今まで困ったことは全部保育園の先生に話していた」「職員以外に相談することがない」という声があがった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
法人の理念や目指す方針は掲示や話し合いにより周知され、職員全員の意識を高めている

茗荷谷ここわ保育園の保育理念や保育方針は利用者や職員が見やすいように玄関や保育室に掲示している。職員には事務所等にも掲示をすることで、より意識を高めている。法人でおこなわれる年4回の園長会の議案等を職員間で回覧し、より園に関係する内容や職員が興味を持ったことを丁寧に伝えるように努めている。また、入職時には面接の段階から園長が園見学を対応し、保育の方針を丁寧に伝えており、毎月の職員会議でも毎回保育方針について繰り返し触れることで職員間の共通理解が深まるように取り組んでいる。

法人や園の目指す方針をさまざまな方法を通じて発信し、利用者への周知に努めている

入園希望者には園見学等をとおして、保育理念や保育方針を丁寧に説明をおこなっている。またパンフレットや入園のしおりにも記載しており、見学時・入園時には具体的にわかり易く説明をおこなうことを心掛けている。日々の保育の様子についてはドキュメンテーションを活用し、視覚的にもわかりやすく伝えるようにしている。毎日のお迎えの時間や保護者会等では園長が積極的にコミュニケーションを取り、子どもの成長をとおして保育の方針を理解してもらえるように利用者への発信、周知に努めている。

会議では職員が積極的に発言し、重要な案件は園長が決定している

園運営の大きな方向性は園長と主任とで協議し、その詳細はクラス会議や乳児会議・幼児会議で職員が話し合い決めている。こうした取り組みが、職員同士の話し合いの充実と組織の活性化に繋がっている。クラスの話し合いには園長か主任が同席することで共通理解を深めるようにしている。法人や園の方針等の決定事項は、内容と決定経緯等について職員会議で周知するほか、議事録を全員が閲覧することで組織全体に周知している。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
理念の実現に向けた中・長期計画から年度事業計画に繋げようとしている

保育理念である、「子どもとの対話、保護者との対話、保育士同士の対話」を大切に地域に根ざした愛情ある保育園づくりを目指しており、中・長期計画の中で施設運営、保育内容、健康安全、子育て支援、職員資質向上の5つのカテゴリーに分け計画が策定されている。この中・長期計画に基づき全体的な計画、年間指導計画、月・週・日と一貫した保育の実践計画に落し込むことで、定期的に活動の振り返りをおこない、課題を再認識し、次の活動計画に繋がることに期待したい。

行政主催の会議に参加して情報収集し、園内で共有、園運営の方針策定に生かしている

地域の情報は、行政が主催する毎月の園長連絡会などに園長が積極的に参加することで情報収集に努めている。収集した情報や区の保育課から発信されるメール等の情報は職員にも共有して周知をおこなっている。また、国の政策や保育・教育の制度に関する情報は行政や関係する団体等から情報を収集している。また、法人内の会議などから自園の財務情報などを把握するほか、毎月の本部職員の巡回時に現状を確認しており、課題を抽出して今後の園運営の計画策定に繋げている。

職員の意見や利用者の意向把握に努め、事業の運営に反映している

職員の意見は園長との面談のほか、園を担当する本部職員との個別面談を実施しており、職員一人ひとりの意向を把握することで意見や要望が出やすい環境を整えており、働きやすい職場づくりに繋げている。利用者の意向については、運営委員会やクラス担任による年2回の保護者面談をとおして、利用者の意向把握をおこなっている。また行事の後にもアンケートを実施する等、利用者の日々の要望や意見を受け入れ、都度検討をおこなうことで利用者が安心して子どもを預けられる保育園づくりを目指している。 

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
利用者の意見や苦情は、受付から解決までの仕組み等、園内の体制が整えられている

苦情解決の体制等は、園のしおり・重要事項説明書等に記載されており、入園前の説明会等で利用者に説明しており、いつでも閲覧できるように玄関にも掲示をしている。またご意見箱を設置するほか、保護者面談も園に対する意見や要望を聴く機会と捉え、積極的に利用者の意向を把握することに努めている。ご意見箱、連絡帳、日々の送迎時に利用者から挙げられる意見や苦情は園長に速やかに共有がされている。園内だけでは解決できない内容は本部苦情担当者へ報告をして、解決策を決定する体制が整えられている。

専門性を生かした地域貢献をとおして、地域に根ざした園づくりを実践している

園長は常に地域との関わりについて新しい取り組みができないかを考えており、今年度は地域の保育園に水遊びができる場所の提供をおこなった。また所定の手順書等をもとに近隣の中学校から積極的に職場体験を受け入れており、実習生についてもホームページで募集をおこなうなど、世代間交流の体験と学びを支援している。地域に根ざした開かれた保育園づくりを目指しており、この数年は新型コロナウイルス感染症の影響で地域への支援や地域貢献活動は制限されていたが、今後は他園との交流など積極的に地域交流活動をおこなっていく予定である。

研修をとおして職員の規範・倫理意識を高めており、虐待防止や権利擁護を実践している

法人の就業規則には、社会人・職員として守るべき規範・倫理が定められており、入職時の研修で周知をしている。児童福祉法に基づき人権の擁護や虐待の防止等の措置を講じるため、年1回法人が実施している人権の研修には職員全員が参加し、毎月おこなう職員会議等で定期的に人権チェックリストや虐待防止マニュアルを確認する機会をつくり、常に意識づけをおこなっている。虐待等が疑われる場合には、該当児を保護するとともに、行政や関係機関へ通報する仕組みが整えられており、今後は園内研修として事例検討を実施していく予定である。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
個人情報は紙・電子情報ともに運用ルールが明確で適切に情報管理がされている

個人情報の収集・利用・保管等についての規程やルールは入職時のマニュアルの読み合わせやコンプライアンス研修をとおして理解を深め、遵守するための取り組みをおこなっている。収集した情報はファイルに整理され、事務所の鍵付きのキャビネットで管理されており、適切な運用によって閲覧できるようになっている。誤って外部に漏洩することのないようにUSBメモリー等の持ち込みは禁止されている。利用者へは個人情報保護法の趣旨をふまえ利用目的の明示や開示請求への対応など、入園時に説明をしており、書面にて同意を得ている。

避難訓練や感染症対策など、運営上で想定されるリスクへの対策に取り組んでいる

危機管理マニュアルが策定されており、毎月の避難訓練では出火場所や津波を想定した訓練が工夫されている。また各保育室内や園外のハザードマップを作成し、職員間で危険箇所を共有、必要な策を講じている。感染症の流行時には園内の消毒を徹底するとともに、月1回配布している保健だよりにて予防などについての情報を配信しており、感染症の発生時には保育支援システムを活用し、配信と園内の掲示で情報の共有に努め、予防や感染拡大防止に繋げている。

事故やけがを防ぐ取り組みと発生した場合の要因分析により、再発防止に注力している

けがや噛みつきなどの保育中の事故やそれらの要因となるヒヤリハットについて、毎月の職員会議やクラス会議などで事例の共有をしている。話し合いを重ねることで、遊びの経験を保障しつつ、安全を確保する工夫に努める等、安全への取り組みと子どもの発達の保障の実現を目指している。事故が発生した場合には、速やかに法人本部や行政への報告を実施するとともに、事故報告書を作成し、原因の究明と再発防止対策について職員間で話し合い、園内・法人本部と情報の共有をおこない再発防止に取り組んでいる。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員定着に向け、福利厚生の充実で、安心して働きやすい環境づくりを心掛けている

体調不良時の病院受診や予防接種は勤務時間での対応を許可したり、有給休暇の取得への柔軟な制度を持つなど、法人は働きやすく安心な環境作りを心掛けている。園長、主任は個人面談や休憩時の会話などから職員の気持ちや要望を聞き取り、何か困ったことがあれば、すぐに相談できる環境を整えている。今年度より1階と2階にそれぞれある休憩室は自由に行き来ができるよう配慮し、クラスなどを越えた職員同士の良好で安心できる人間関係の構築に繋げている。

円滑なコミュニケーションが組織力の向上と職員のモチベーションに繋がっている

園長と主任の連携が密にとられており、月1回実施している職員会議のほか、クラス会議や乳児会議・幼児会議にも主任が中心となって参加し、職員の声をよく拾っている。円滑なコミュニケーションにより、園全体の組織力が高められている。日々の業務について職員から提案等があった場合にはすぐに主任、園長に共有され速やかに協議、決定がなされ園の運営に生かされている。また、本部職員による定期的なフォローと環境チェック、面談もおこなわれており、職員の意欲向上に繋がっている。

職員研修の充実を図り、保育の質の向上と組織の活性化に取り組んでいる

園では、研修計画に基づき、職員一人ひとりが意欲的に学べるよう、シフトを柔軟に対応したり、オンラインの研修も集中して参加できる環境が整えられていて、自分の希望にあった研修を自主的に受講できるようになっている。法人や園内で実施している内部研修と、東京都や区が実施する外部研修にそれぞれ職員が参加をし、研修受講後は研修報告書を作成している。クラス会議や職員会議を活用し職員間で研修内容を共有することで、組織全体のチーム力向上と職員のモチベーションの向上に繋げようとしている。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

経営層は、コロナ禍にクラス間で交わる機会が少なくなり、保育観の違いから各クラスの保育方針がバラバラにならないように揃えていく必要があることを課題と捉えていた。また、環境的に、園のレイアウトが1階の乳児と2階の幼児に分かれていて、職員間のコミュニケーションが分断し易いことや、年度替わりに法人内の他の保育園に多数の職員が異動したことで、昨年度新たに入職した職員が多くなり、既存の職員と新しく入職した職員の信頼関係を築いていくことが急務であると認識していた。園長、主任が積極的に声を掛け合い、新しい職員と既存の職員とが交流できるように、1階と2階にある休憩室でゆっくりした時間を過ごすことで、コミュニケーションを取りやすいように休憩時間を有効に利用してもらった。また、クラス会議やちょっとした話し合いにも主任が立ち会うように心掛け、円滑な話し合いを促し、見守っていった。内容については主任より随時園長にも報告して共有をおこない、状況を把握できるようにした。先輩保育士を中心に進める行事会議などの場でも、新しい職員が発言できる機会を意識的に作ったり、席順なども意図的にこだわるなど、誰でも気軽に意見を言えるように気を配ってきた。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

既存の職員が新しい職員に対して、気持ちよく働けるようにフォローできるようになったことで、自然と良いチームワークができている。明るい職員が多いこともあり、園全体の雰囲気が良くなっている。各階にある休憩室が職員同士の対話する機会づくりの場となり、職員同士の相互理解が進む良い循環を醸成している。園の状況や保育の取り組み状況の共有、また課題認識に対する確認など情報共有としても非常に効果があったと思われる。組織の基盤となる職員間の信頼関係をより強くし、今年度はさらなる組織力向上に向け、クラスリーダーを立て、その育成にも力を入れている。職員同士がコミュニケーションを図ることにより、主体性が育つことが目指すチーム力と保育の質の向上に繋がると考えている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

本園は、保育理念である「子どもとの対話、保護者との対話、保育士同士の対話」をとおして、子ども・地域・そして保育士の輪を大切にした地域に根ざした愛情ある保育園を目指している。中・長期計画では、「施設運営」「保育の内容」「健康及び安全」「子育て支援」「職員資質向上」の5つのカテゴリーに分けて取り組みの計画を立てているが、その中でも、地域のネットワーク構築や交流への取り組み、地域の子育て支援などを施策として掲げてきた。これまでコロナ禍にあり、特に近隣の関係機関との情報共有や連携・協働などの取り組みが進められていないのが課題であった。茗荷谷ここわ保育園の特性を生かした子育て支援や地域の方々を園の行事に招待するなどの取り組みを模索する中、前年度に近隣の中学校との取り組みを盛り込んだことで、職場体験の実施がなされた。参加した中学2年生は「職場体験新聞」として、体験学習報告を作成するなど今後にも繋がる実績を作ることができた。近隣の保育園との関係づくりでは、今夏、水遊びの場所を提供したり、系列園との「ドッジボ-ル大会」「運動遊び大会」実施に向くなど、着実に拡げる準備に繋げている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

近隣の保育園とは、今年度夏場の水遊びを実施する場所を貸し出すなど、茗荷谷ここわ保育園の施設を生かした地域支援をおこなうことができた。近隣には複数の保育園があり、次年度に向けては公園での保育活動など更なる連携を計画し、地域の保育園同士の交流を深めていきたいと考えている。近隣の中学校とは職場体験を実施したことで、世代間交流の体験と学びを支援することができた。園長は挨拶を大切にしており、地域の関係機関とのコミュニケーションを促進することで、信頼関係を構築することができ、園の活動の幅が広がることにも繋がっている。地域に根ざした愛情ある保育園の実現に向けては、入園案内ツアーでの相談からのニーズ把握に加え、地域の在宅子育て家庭に向けての保育所体験の実施等、次年度に向けて更に地域との連携を計画している。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページやパンフレットで園の魅力や取り組みをわかりやすく伝えている

法人管理のもと、ホームページには、保育園概要・保育目標・保育内容・教育内容等が掲載されており、随時内容を更新している。サイトをリニューアルし、英語では月の歌や絵本、運動では取り組み紹介に加え、親子体操も動画配信し、教育に関する考えや教育目標、活動内容をより具体的に示している。よくあるご質問では、散歩や行事について園独自の内容になっており、利用希望者に具体的な情報を提供している。パンフレットには、法人が大事にしている3つの「わ」や園での生活等を写真やイラストで表示し、わかりやすく説明している。

行政主催のイベントや関係機関と連携を図り、地域の方に向けた園の情報を発信している

文京区が年1回開催する「子育てフェスティバル」では、これから保育園を利用する方に向けて、保育園マップで園を紹介するほか、園での制作活動の様子を伝える「私立保育園園児制作物展示コーナー」に2歳児が共同制作した「花火」を展示した。区のホームページには、保育園の住所や定員数、園舎園庭面積、内装・外装がわかる写真、ホームページへのリンクが掲載されており、利用希望者が欲しい情報を入手できるようになっている。また、毎月の空き状況に加え、内定指数一覧が公表されていることから、利用希望者の確度が高くなっている。

見学希望者には、少人数ごとに十分な説明ができるよう丁寧な対応を心掛けている

園見学は園長または主任が対応し、1回に2組を予約制で案内している。見学者にはパンフレットをもとに園の特色や取り組みを説明したり、玄関に掲示している茗荷谷ここわ保育園の理念、目指す子どもの姿や各クラスのドキュメンテーションの写真を見せることで、活動の様子をわかりやすく伝えている。園内見学の後には、相談室で質疑応答の時間を設け、入園を検討するにあたり必要な情報を具体的に伝えられるよう配慮している。少人数ごとに受け入れているため、個々の質問にも丁寧に回答することができ、十分な説明が行き届くように工夫している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用開始にあたり、入園説明会や個別面談で重要事項を説明をし、同意を得ている

入園説明会では、全保護者に向けて基本理念や園の概要、一日の生活の流れ、ご利用上の注意点等、園に関する内容を園のしおり・重要事項説明書に沿って説明した後に、乳児リーダーと主任が個別面談を実施している。個別面談では、保護者が記入してきた書類を確認し、しおりの読み合わせや説明会での不明点がないかを確認した上で重要事項説明書、画像・動画に関する同意書、食材進行表に関する同意書を保護者の意向に合わせて同意を得ている。アレルギーのあるお子さんは給食担当も交えて面談をしたり、安心して入園できるように配慮している。

保護者の状況に応じながら、子どもの不安やストレスを軽減できるよう個別配慮している

慣れ保育は、最初の2日間は1~2時間保育園で過ごしてみることから始め、給食を食べる、午睡前、午睡といった段階を踏んで少しずつ慣らしていくことを目安に子どもへの負担がないよう、保護者と相談しながら各家庭ごとに保育時間を調整するように配慮している。入園直後は園長・主任・看護師が頻繁にクラスを巡回し、個別での関わりが必要な子どもや戸外活動に出たくない子どもがいた場合は子どもの意思を尊重し、無理せず子ども一人ひとりが安心して、ゆったりと過ごせるように環境を整えている。

サービス終了後も子どもや保護者の不安が軽減するよう、継続した支援を検討している

転園後にお子さんと保護者が円滑な移行を図れるよう保護者の要望に沿って、転園先に子どもの発達記録を提供している。海外へ転園した際は、子どもの発達記録を本部職員により英訳したものを保護者経由で情報提供をするなど、柔軟な対応を心掛けている。転園した子どもが卒園式に参加したり、卒園児がランドセル姿を見せに来るなど、転園・卒園後も気軽に園に立ち寄ることができ、いつ訪れても知っている職員がいることで、成長をともに喜び合う関係性が築けている。今後、卒園児を招待する行事を計画しており、更なる支援の拡充に期待したい。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの姿を捉え、発達に応じた指導計画を立てており、職員間で共有がされている

クラス会議・乳児会議・幼児会議が月に1度、開催されている。クラス会議の中では、主に子ども一人ひとりの状況を議題としている。生活の場面、遊びの場面とそれぞれにその子にあった配慮や援助を確認し、月案や個別指導計画に反映している。子ども一人ひとりの今の姿を良く観察し、計画・記録されているのは、日々、保育者が子どもの育ちを捉えているからであろう。特に気を付けなければならないことや保育内容の変更も含め、それぞれの会議で職員間の共有がなされている。

保護者のニーズに寄り添いながら、子どもの育ちを大切にすることを保護者に伝えている

排泄の自立や食事のマナーなど、保護者からの要望に寄り添うことを大事にしている。園が理念で掲げている対話がここでも生かされている。保育者はまず、保護者の気持ちを汲み、共感し、今の子どもの姿を伝えるようにしている。例えば、保護者の要望が、その子どもの発達段階には早かった場合は、子どものやりたい、やってみたい気持ちがまだ芽生えていないことや、芽生えた時が成長できるタイミングであることを伝えている。保育者は、子どもの気持ちを大切にし、保護者とともに子どもの健やかな成長を喜び合えるよう関わりを持っている。

クラスだよりをとおして、月のねらいを保護者にわかりやすく伝えている

クラスだよりは保護者に向けて毎月発行され、子どもが今夢中になっていることや生活場面でできるようになってきていることを伝えている。子どもたちの写真やエピソードを交えて、保護者が楽しめるような工夫がされている。保育目標や保育者が配慮していることが記載され、毎月欠かさず読み込みたくなるような文章やレイアウトになっている。クラス担任が協議して見直しを重ね、子どもの育ちを保護者と共有できるようなクラスだよりが作成され、月のねらいを保護者にわかりやすく伝えている。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
職員は子どもの発達の理解を深めるために研修を重ね、保育に反映できるようにしている

保育所保育指針についての園内研修は、園長が時々に応じて内容を抜粋し、職員会議で伝えている。職員はさらに子どもの発達過程や発達の理解を深めるために、園外研修にも積極的に参加している。園外の研修に参加した職員は、他の職員に研修内容を報告する機会をとおして、さらに自身の理解を深めている。研修で得た知識や保育に対する気持ちが保育に生かされている。保育者の一人ひとりの子どもの発達段階に応じた配慮や関わりが、子どもたちの健やかな成長とのびのびと日々を過ごし、楽しんでいる姿に繋がっている。

子どもが集団生活をする中で、自分の意思を伝え、選択できるよう配慮している

戸外活動に出たくない子どもには、その意思を聞き、無理強いはせずに柔軟に対応している。そんな時には、じっくりと遊び込めるよう配慮したり、異年齢との関わりも持てるようにしている。制作物は子どもの興味関心に合わせ、素材を選択できるようにし、子どもが自由な発想で楽しめるようにしている。また、食事も好き嫌いがあっても全く食べないのではなく、少なめ、多めを選択できるように配慮している。英語遊びでは、英語講師や外国籍の園児と遊びながら触れ合うことで、文化や習慣の違いを自然に経験できる取り組みをしている。

保育者は子ども同士のトラブルを、成長の大事な場面と捉え見守り、援助をしている

子ども同士の関わりの中でトラブルは成長発達の過程で大事な場面であることを、園全体で共通理解としている。幼児クラスは、子ども同士で解決できるように見守ったり、時には当事者の子どもたちが話し合える環境を作ったり、子どもたちで解決できるよう傍らでそっと見守ることを大事にしている。乳児クラスでは、噛みつきが多くみられる時には、そばで見守り、優しく簡単な言葉を添えて伝え、未然に防ぐようにしている。都度、玩具の整備や環境設定を見直している。また、入園時や保護者会などで成長の過程で大事な姿であることを保護者に伝えている。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
子どもが気持ちよく過ごせるよう、登園時の視診、保護者からの連絡事項を確認している

子どもが快適に安心して園生活を過ごすには家庭と連携することが大事である。登園時には、視診をしっかりおこない、けがの有無等を保護者に確認している。この内容は、担任以外の職員も確認でき、子どもの体調変化について全職員で共有できるような仕組みがある。また、連絡帳は園長、主任が毎日欠かさず確認し、職員が気づかなかった家での子どもの様子や保護者の変化があった場合は、職員に伝えている。そうすることで職員の気づきに繋がっている。お迎え時には、一日子どもが体験したことを保護者にエピソードとして伝えている。

基本的生活習慣の確立は子どもの気持ちに寄り添い、無理のないように進めている

基本的生活習慣の確立は一人ひとりペースが違うため、その違いに合わせて無理のないように対応している。例えば、食事の場面で、箸とスプーン、フォークを用意をする。あらかじめテーブルに配膳するのではなく、子どもがほかの友だちが使っているのを見て、やりたい、やってみたい、と自分の意思を伝えた時に、箸を渡して見守るようにしている。保護者には、受け入れ時やお迎え対応のほか、保育参観、懇談会、面談等で生活習慣の大切さや成長の見通しを伝え、園だけではなく、家庭と一緒に子どもの成長を援助し、喜び合えるように取り組んでいる。

お迎え時には子どもの姿を保護者に伝え、保護者も子どもも安心できるよう配慮している

保護者が子どもを迎えに来る際には、今日一日あった出来事をエピソードとして伝えることを心がけている。また、ドキュメンテーションを定期的に掲示し、子どもたちの楽しく過ごしている様子を保護者が見ることもできる。ただ、職員によって保護者対応のスキルに差があり、伝え方が不十分な時は園長、主任がサポートをしている。今後は、園で大切にしている対話で職員一人ひとりが子どもの成長を伝えられるよう、保護者とのコミュニケーションのあり方について園内研修をおこなうなど、スキルアップできることを期待したい。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
英語遊びや運動遊び、リトミック等の表現を楽しむ取り組みをさまざまにおこなっている

ある日のあるクラスで、英語遊びの中で覚えた歌を誰かが歌うと、その後のフレーズをみんなで一緒に歌う子どもたち、クラスだよりにはそんな楽しいエピソードが紹介されていた。運動遊びでは鉄棒を使った「鉄棒のぶら下がり」、フープを使って「グーパージャンプ」、腕の力で前進する「動物歩き」など、全身を使って楽しんでいる。リトミックも同様に、回数を重ねるごとに段々とリズム感が良くなり、どこに力を入れればどこが動くのかを体験し、音楽に合わせて体を動かすことを楽しんでいる。子どもたちがさまざまな表現をする工夫を取り入れている。

遊びや生活の中で、決まり事の大切さを分かりやすく伝え、調整する力を育んでいる

幼児クラスは、登園して自分の持ち物をロッカーにしまい、支度を終えたらワークをして片づける、身の回りの掃除や当番活動等、日々の生活の中でおこなっている。ルールや順番を守る遊びなどを取り入れ、自分たちでルールを決めるようにしている。保育者は傍らで見守りながら、時には間に入り、自分たちで解決できるようにしている。乳児クラスは、自分の気持ちを調整する力が育つよう保育者が数を数えながら「順番ね、交代しようね」と声をかけ、繰り返し伝えることで子どもたちも習慣になり、ルールを理解できるようになってきている。

園は、戸外活動や食育をとおして、季節の移り変わりを楽しめるよう工夫している

都心にありながら、近隣には教育の森公園や新大塚公園を始め数多くの公園がある。四季折々の中で自然を感じながら、散歩先で楽しんでいる。あるクラスだよりには、子どもが落ち葉を広い、その落ち葉の大きさや形をみてパン屋さんごっこが始まり、子どもたちが楽しく遊ぶ姿が見られた。園内では公園で拾ってきた落ち葉やドングリを使い、さまざまな制作をしたものが飾られ、秋ならではの季節感を味わっていることが感じられる。また、食事では季節の素材を使い、季節の行事と合わせた献立になっており、見た目にも楽しい工夫がされている。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事は目標とねらいが明確に立てられ、実体験をとおして、発展できるようにしている

10月の保育目標「身の回りことに興味を持って、自分でしようとする」まさに体現できた、お店屋さんごっこ。幼児は3クラス合同での異年齢保育で取り組み、どんなお店をするかを子どもたちで話し合うことから始め、ケーキ屋にどんな風に作っているのかを見学に行かせてもらった。子どもたちは園に戻ると、実際に見てきた体験からイメージを膨らませ、準備に取り組んだ。保育者は援助に徹することで、子ども同士で話がまとめられず、衝突したり、自分の気持ちを調節しようと葛藤する子どもの成長した姿も見受けられた。

発案から実施まで子どもを参画させ、子ども主体で行事を進めている

行事の内容はゼロから子どもたちが考えるのではなく、日常の保育での活動が行事に繋がるように、保育者が子どもの興味関心のありそうな題材を提示し、その中から子どもが発案できるようにしている。劇あそびでは、いつも同じ子どもが目立つのではなく、目立たない子にもスポットライトが当たるよう、保育者が提案することで、子ども同士で考え、また、やってみることで自信へと繋げている。必要な時に、保育者が間に入りながら、子どもを参画させ、子どもが主体的にのびのびとアイディアを膨らませ、楽しんで取り組めるように援助している。

行事の実施に当たり、保護者の関心を高められるような、配慮や働きかけをしている

保護者が参加する行事等は、年度初めの早い段階で年間スケジュールを伝え、保護者が日程の調整がしやすよう配慮している。大きな行事の前には園だよりや行事のお知らせを通じて詳しい内容を伝え、保護者の協力が得られるようにしている。行事後は、クラスだよりに準備段階や当日の子どもたちの生き生きとした様子がわかるような写真を載せたり、写真を掲示して保護者に取り組みの過程を伝えている。行事後にはアンケートを実施し、保護者の意見を参考にしながら、毎年の恒例にとらわれないよう、次年度へ反映している。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
長時間保育では、異年齢の触れ合いやゆったりとした時間を過せるよう配慮している

人数が少ない時間は異年齢の合同保育にし、乳児室のアットホームな環境でゆったり過ごせている。廃材を使って大きな制作物を作ったり、普段出せない玩具を使ったり、大きめなブロックで遊んだり、日中とは違う特別感を味わえるようにしてる。大きい子が小さい子に作ってあげたものをプレゼントをし、小さい子がそれを真似ている姿が見られ、子どもが主体的に異年齢との関わりが持てるようにしている。また保育者も子どもが遊びに飽きているようであれば、玩具の入れ替えをしたりするなど、必要に応じて柔軟な対応をしている。

長時間の保育でも、職員配置に配慮し、子どもが安心して生活できるようにしている

入園当初や進級をして、まだ子どもたちが落ち着かない時期は、クラス担任が早番や遅番の保育に入るよう配慮している。子どもたちが園に慣れてきても、必ず持ち上がりの担任を配置し、保育をおこなっている。利用する子どもはほぼ固定メンバーではあるが、職員の入れ替えを最小限にし、子どもが安心して過ごせるよう環境を整えている。朝の受け入れ時の視診の情報と昼礼での情報を共有し、他クラスの子どもと関わることで、子ども一人ひとりの理解を深めることができるよう心がけており、安心して園生活が送れる環境づくりに努めている。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもが安心して食べることができるよう雰囲気づくりを工夫している

保育室では木製のテーブルと椅子を使用し、あたたかみのある家庭的な雰囲気になっている。2歳児クラスでは、毎月子どもたちが興味のあるテーマを決め、自分たちでランチョンマットを制作している。友だち同士で見せ合ったり、座る席を決める楽しみも増え、ますます食べる意欲が高まっている。子どもたちと一緒に保育者も食事を取ることで、子どもたちも保育者の顔を見ながら楽しく食事を取ることができている。子どもたちは保育者の食事をする姿をみて、食事のマナー等を覚えている。

園と給食担当が連携し、健康的で安心・安全な楽しい食事の提供に努めている

調理業務は外部委託ではあるが、月に1度は給食会議が実施され、子どもの喫食状況や園側の要望などを伝え、臨機応変に連携されている。また、子どもの成長発達に合わせた調理形態を柔軟に対応している。行事の時などは、その行事にあった色鮮やかに形どったものや、盛り付けも工夫されており、子どもたちが目を輝かせて食事をしている姿が見られる。保護者に向けては、毎月献立表と給食だよりを配布するだけでなく、毎日献立メニューを展示している。また、免疫力アップレシピなどの紹介もしており、保護者が参考にできるような工夫もしている。

野菜を育て、収穫、調理をして食べることで食への関心を高める取り組みをしている

栄養士が中心となって、献立のサンプルを展示したり、保育者と連携を取りながら、食育活動を積極的に進めている。幼児クラスは、春から夏にかけて野菜の栽培をおこない、成長していく様子を観察しながら、収穫に期待を持てるようにしている。また近隣の農園へ出かけて、芋掘りの収穫体験もおこなっている。野菜を育て、収穫をし、実際に食材に触れる体験をとおして、子どもたちが食を身近なものとして興味を持てるよう配慮している。今後も更なる食育活動の幅が広がっていくことに期待したい。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもたちが健康を意識し、必要な対策がとれるよう保健指導や身体作りをしている

2歳児~5歳児クラスに向けた歯磨き指導では、歯科衛生士を招いてパネルシアターによる虫歯や歯磨きの話、更に5歳児には永久歯の話をしていただく機会を設けている。クラス担任による手洗い指導では、感染症対策として不必要な場所には触らないことを伝え、子どもたちも日頃から注意する習慣が身に付いてきている。幼児には、感染症についてどのような症状が出るか等の話をし、体調不良の際は自ら保育者に伝えるように指導している。運動のカリキュラムでは運動遊びをとおして、運動の基本動作の習得を目指し、就学に向けた身体作りをしている。

園生活の中で子どもが安全に過ごせるようハザードマップ等を活用している

子どもたちが園内で安心・安全に過ごせるよう、保育室の見取り図に危険箇所を記したハザードマップをクラス内に掲示し、事故防止へ役立てている。ハザードマップは過去のヒヤリハットやけがの発生場所、子どもの発達の状況に応じて新年度のクラス担任が作成している。子どもたちには、新年度の園内探索の際に危険箇所を伝えたり、職員会議で共有された事故やけが報告を子どもたちに伝え、子ども自身が事故やけがを意識し、予防できるように指導している。戸外活動では、公園での危険箇所を予め伝え、範囲を決めて遊ぶなど安全に配慮している。

ほけんだよりの発行や行政・嘱託医からの保健に関する情報を適宜情報提供している

毎月ほけんだよりを発行し、その時季に流行する感染症や健康面に関する留意点を保護者へ伝えている。玄関に保健コーナーが設置されており、行政からのお知らせや感染症のお知らせを掲示し、保護者が把握しやすいようにしている。月1回の0歳児健診で嘱託医が来訪した際には、感染症等の情報を共有いただいたり、日頃より連絡相談ができる体制が整っており、密に連携が図られ、得られた情報は保護者へも共有している。感染症が発生時した際には、保育支援システムのお知らせ配信をすることでいち早く情報を提供できるように心掛けている。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
行事や保護者懇談会の中で保護者同士が交流を持てる機会を設けている

保護者会・懇談会は年2回開催され、保護者会では、園長より日頃のお礼を始め、最近の園の様子とお願い事項を伝え、担任からクラスの様子と子どもたちの成長した姿を動画を交えて、保護者と共通認識できるようにしている。更に、着替え・食事・遊び・生活・排泄をテーマごとに子どもたちの様子と今後の取り組みをまとめた写真付きの資料を配布している。懇親会では「流行っていること」や「名前の由来」「最近出来るようになったこと」などのテーマを決めて保護者にエピソードを話してもらう機会を設け、保護者同士の親睦が深まるように工夫している。

ドキュメンテーションや保育参加をとおし、保護者の保育に関する理解を深めている

子どもたちの発達を共通理解できる取り組みとして、月1回発行しているクラスだよりでは、保護者に子どもたちの様子がわかるようにいくつもの写真とともに文章化して伝えたり、日頃から送迎時の保護者との会話を大切にコミュニケーションを図っている。さらに、昨年からドキュメンテーションを導入し、乳児クラスは1階の玄関、幼児クラスは2階の廊下にある掲示板に2週に1回の頻度で更新している。今年度は全クラスの保護者を対象に、保育参加で1日保育士体験を実施し、日頃の保育の様子や子どもの様子、保育園運営への理解を深めている。

各家庭の状況に配慮しながら、子育てと就労の両立に向けた支援をおこなっている

年1回の面談以外でも、保護者から相談があればゆっくりと話ができる時間を作るように対応をしている。また、日々のコミュニケーションを大切にし、保護者への寄り添う気持ちを大切にしていることから、保護者は安心して就労することができ、保育園との信頼関係を築くことができている。急な延長保育や土曜保育も家庭の状況に応じて対応している一方で、土曜保育については保育園運営に理解をいただくとともに、保護者の意向に合わせ、申請をすれば利用できることを保護者に再度周知するなどルールを明確に発信する必要がある。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域資源を活用し、子どもたちが様々な人と交流できる機会を設けている

天気の良い日は、目的に合わせて様々な公園に行き、自然に触れたり、体を動かして遊んでいるほか、近隣の図書館に本を借りに行ったり、ハロウィンでは地域のお店でお菓子を配ってもらう等、地域の資源や人に触れる機会を設けている。新型コロナウイルス感染症の影響により、中止していた高齢者施設訪問を再開することができ、敬老の日に幼児が書いた手紙を高齢者施設に届け、施設の利用者から手紙の返信をもらう等の交流を持っている。今後は感染症の状況を鑑み、歌を発表したり、利用者と園児が直接触れ合いが持てるような交流を検討している。

中学生ボランティアや妊産婦の保育所体験を受け入れ、子どもの交流の幅を広げている

子どもたちの交流の幅が広がるよう、隣接している中学校の職業体験を受け入れている。また、地域の妊娠中の方や現在子育て中で保育園を利用していない方に向けた保育所体験を受け入れ、職員以外の大人やお兄さん・お姉さんと交流を持つ機会となっている。日頃触れ合う機会の少ない世代の方々との交流をとおし、子どもたちは遊びに多くの刺激を受け、子どもにとっても人と関わる楽しさに触れる貴重な場となっている。職業体験で訪問した中学生は、夏季休暇中に遊びに来てくれたり、合同の避難訓練で顔を合わせるなど継続した関わりが持てている。

年長児と小学校との連携により、就学への期待が持てるような関わりが望まれる

保育園で小学校に訪問したり、交流する機会はまだないが、5歳児クラスになると、就学前にそれぞれが通学する予定の小学校へ散歩で訪れ、小学校就学への期待が持てるようにしている。今年度は園長・主任が小学校への挨拶訪問を終え、今後保育園と小学校が連携し、どのような交流が持てるかを検討している最中である。交流を持つことにより、年長児にとって小学校という施設、小学生や小学校教員を身近に感じられるようになり、就学に対して具体的なイメージを持ち、小学校への憧れと期待が更に高まるような取り組みが望まれる。

【講評】
園として個人情報を保護するとともに、保護者にも取り扱いのルールを定めている

入園説明会にて、重要事項説明書内の「個人情報の取り扱いについて」に基づき、利用目的や個人情報保護方針、当園が行う行事等におけるビデオ・写真等の記録と管理についてを説明したのち、画像使用意向については個別で同意を得ており、同意が得られていない場合は開示しないルールが定められている。これらには保護者が記録するビデオや写真についても、むやみに第三者への提供をおこなわないよう記され、園と保護者双方がプライバシー保護に努めている。職員は秘密保持規程に基づき、日頃より個人情報の取り扱いについて細心の注意を払っている。

子どものプライバシーを保護すると共に、子どもの意思を尊重した関わりを心掛けている

子どものプライバシーに配慮し、4・5歳児に向けて性教育の一環として男女の身体の仕組みを説明し、自分自身を守る意識が少しずつ持てるように取り組んでいる。着替えの仕方を指導したり、幼児クラスでは男女で分かれての着替えや身体測定を実施し、乳児クラスではオムツ交換の際に周囲から見えないようスクリーンを置いて対応している。保育者は集団活動の中で、子ども自身が興味を持って参加するような働きかけをするだけでなく、無理に活動に参加させることのないよう、子どもの意思を尊重した関わりを持てるように常に意識を持っている。

虐待防止や不適切保育について研修をとおし、今の保育を見直している

職員は年に1回、法人主催の人権についての研修を必ず受講している。職員は研修受講前に、人権セルフチェックシートを使って日頃の保育や子どもとの関わりについて振り返りをした上で、研修を受講することにより自分自身の保育を見直す良い機会となっている。また、園内研修として不適切保育について確認をしたり、職員間で意見交換をしていく中で、今の保育を見直ししている。今後は研修や自己研鑽、園全体でのディスカッションをとおし、一人ひとりの子どもの権利を守るために保育者としての更なる専門性の向上に期待したい。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人共通マニュアルをもとに、より実践に即したマニュアルを整備している

法人共通のマニュアルを園の運営に合わせて変更しており、より実践に落とし込みやすい内容になるようにしている。特に早番・遅番のマニュアルは昨今の感染症の扱いに合わせ、職員からの声をもとに受け入れ方法等の検討を重ね、更新をしている。共通マニュアルは本部職員が主となり、監査での指摘・助言事項や看護師等の専門職からの意見をもとに改訂し、社会情勢の動きに合わせた内容となっている。改訂したものを園長会で園長に共有した後に、新年度を迎える前の職員会議で全職員に向けてマニュアルの変更について周知し、認識を合わせている。

各種マニュアルは職員がいつでも確認し、活用できる仕組みとなっている

業務マニュアルとして、保育業務に関する食事対応や散歩、アレルギー対応、睡眠時に気を付けること等のマニュアルや保健衛生に関する安全衛生、嘔吐処理の仕方、オムツ交換等のマニュアル、怪我・事故・災害に関する危機管理マニュアル、虐待防止マニュアルが整備されている。職員は入職時に専用の2次元コードが付与され、そこから各種マニュアルを確認することが可能となっている。また、園内にも紙で保管しているマニュアルが常設されているため、職員はわからないことや必要な時に必要な情報を引き出し、適切に活用できるようになっている。

各会議や研修参加により、職員のスキルアップや保育の質向上に繋げようとしている

法人主催の研修では、接遇や人権研修、園長向けにマナー研修やトピックスとなるテーマの研修、主任研修では不適切保育、マナー研修等、多岐に渡った研修が組まれている。中でも、主任研修の好取組事例を題材にした研修は、他園の取り組み紹介や情報交換をとおし、改善に向けての気づきに繋がっている。園内では職員会議のほか、クラス・乳児・幼児会議が毎月開催され、クラスや子どもの状況等の情報共有と保育の振り返りの場となっている。今後は事例検討等の取り組みにより、様々な観点からの話し合いをとおし、更なる質の向上に期待する。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2023年6月19日~2024年1月29日

【評価者修了者No】

H2101066,H2001027,H2001029,H2001030

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