評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

平成の里

【サービス種別】

就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)集団生活の中で働くことの喜びを知り、自分の可能性を見出し、充実した社会参加ができるよう援助する。
2)共感しあえる仲間とともに支え合いながら、働く場と交流の場を中心に活動できるように利用者支援に努める。
3)一人一人の特徴や個性を尊重する。

職員に求めている人材像や役割

・常に前向きで物事に真摯に向き合うことができる。
・職員同士、互いに尊重し合える。
・利用者に対して、尊厳を持って接することができる。
・報連相の実践

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

支援・作業を行うにあたって、チームとして連帯感をもって行動する

全体の評価講評

特によいと思う点

新規取引先への営業活動や単価交渉、作業機械の導入による効率化などの取り組みによって昨年度の平均工賃は2万6千円台と東京都の中でも高い工賃水準となっている。工賃支給は規定に基づいて作業スキルに応じた時間給となっており、利用者が働いた実感を得ることでモチベーションを維持していけるよう支給は現金で手渡ししている。また、事業所では精勤手当として3千円、出勤日数(13日以上)に応じて千円を支給しており、作業スキル以外でも工賃アップの機会を設けることで通所への意欲につなげている。

事業所には精神障害に加えて知的障害の利用者も在籍しており、それぞれの障害特性に加えて個々の性格上の特性についても考慮しながら日々の支援を行っている。一度に多くの情報を処理することが難しい場合には見本の提示や文書化や、ゆっくり説明を行うなどの配慮を行うとともに、相手に誤解や不信感を招かないようその日の状態に応じて使う言葉を変えていくといった対応を取っている。また、周囲の音が気になる人や他者と積極的に接したくない人には耳栓の使用や席替え、壁際の座席への誘導などを随時行うといった配慮をしている。

職員は、利用者が作成した自己チェックシートを確認し、利用者との面接の中で利用者の評価と職員の評価を擦り合わせながら次年度の個別支援計画を作成している。利用者の自己評価と職員の評価が合致していればステップアップした計画を立てやすいが、利用者が自己を過小評価したり、過大評価していると合意を得るまでに時間を要している。食い違う意見の中でも職員は、利用者との対話を通し、利用者を再認識することができる。面接は、利用者が自己を客観視する機会として有効であるが、職員の利用者支援の成長を促す機会にもつながっている。

さらなる改善が望まれる点

平成3年度に都内で初めての精神障害者の小規模通所授産施設として運営を開始して30年以上を経過し、事業環境が変化する中で、今後の運営の方向性を中・長期計画にまとめて明確にすることが懸案事項となっている。さまざまな方向性を模索している一方で、着実に計画を立案するための流れが確立されていない状況がうかがえる。例えば、事業所のあり方検討会等、組織として公式に話し合う場を設けて、丁寧に意見交換を行いながら、中・長期計画の作成につなげていくことが期待される。

リスクマネジメントの取り組みのうち、災害対策としてBCP(事業継続計画)を法人として数年前にとりまとめている一方で、事業所としてより具体的なBCPを作成することが課題の一つとなっている。既存のBCPで示されている事柄を基盤に、事業所として大災害発生時の各職員の役割行動についてや、地域の関係者との連携方法、被災後の復旧を迅速に進めるための計画等を具体化するとともに、BCPに基づく訓練を実施する等で、各職員の理解を深めていくことが望まれる。

事業所では働く場、訓練の場として簡易作業を中心に活動を提供しており、その他に誕生日会や食事会、新年会などの行事を行っている。また地域生活を支えていくための情報として法人内の地域生活支援センターで実施されているプログラムの情報や生活サポート相談といった各種サービスに関する情報についても適宜提供されている。一方で外部講師を招いての講習会や地域住民との交流など社会資源を活用した支援は新型コロナの影響で実施が見送られており、今後利用者が社会資源を活用して多様な経験を積んでいける機会の提供が期待される。

事業者が特に力を入れている取り組み

事業所では、職員一人ひとりが利用者の権利を尊重した支援を継続できるように、月1回、職員チェックリストに基づく振り返りを行うことが定着している。提出されたリストは施設長はもとより理事長も確認したうえで、気になる状況が認められる場合には、適宜、個別面談を実施して話し合い、支援姿勢等の適正化を図っている。また、毎朝の職員ミーティングでも職員相互に利用者への支援方法や支援のあり方等について相互に確認しながら、利用者一人ひとりの意向や状況に適した支援となるように努めている。

事業所は、障害があっても「支え合いながら、仕事をする場」として強い意識を持ち、働く場を提供しているため、見学から体験実習に至る過程で利用者の働く意欲や作業する力を見極めることも大切なことと認識している。高水準の工賃を維持しながら事業を展開しているため利用者には、事業所の特徴を説明し、同意のもと利用者の意思を尊重し契約を締結している。事業所の就労に対しての姿勢は、地域に周知され、相談支援事業所等からの紹介も「働きたい」という意欲のある人が紹介されており、利用開始時の説明や意思確認を丁寧に進めている。

高い工賃水準を維持していけるよう、丁合機、封緘機、重量測量器、計数機、折り機など様々な機械を導入し、ミスを減らし作業を効率的に進めている。また、フォークリフト、2t車も所有している。作業は作業リーダーを配置して取りまとめを行っており、作業内容とその日の利用者の特性やスキルを考慮して作業を割り振り、納期に合わせて見通しを持って取り組めるようにしている。また、利用者個々の特性に合わせて集中出来る作業環境を提供するなど、事業所全体の力を最大限に発揮して多くの作業に対処していく仕組み作りに力を入れている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:登録利用者全員
  • 調査方法:アンケート方式  
    個別聞き取り調査及びアンケート調査
  • 有効回答者数/利用者総数:36/42(回答率 85.7% )

利用者総数42名中、36名から回答を得ることができた。満足度が高かった項目としては、「事業所の設備は安心して使えるか」「利用者は困ったときに支援を受けているか」「利用者のプライバシーは守られているか」などがあげられる。総合的な満足度では、8名が「大変満足」20名が「満足」の回答であった。指示も完璧に出してくれるから分かりやすく今の状態を維持してくれれば良いです、人間関係で大変な事もありましたが仕事に集中できていますし仕事も出来ているので満足しています、どの職員もパート職員さんも皆優しいです、今のまま毎日通ってきたいです、などがあがっている。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 30名 (83%)
どちらともいえない 5名 (14%)
無回答・非該当 1名 (3%)

30名が利用者は困ったときに支援を受けていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。仕事の時に身体的な配慮をしてくれる、病院で聞いて頂けないような話を聞いてもらえて助かっています、色々と相談にものってくれて家庭の事も相談しています、などがあがっている。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 32名 (89%)
どちらともいえない 3名 (8%)
無回答・非該当 1名 (3%)

32名が事業所の設備は安心して使えると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。きちんと収納ケースやラックに整理整頓されておりどこに何があるか覚えるとすぐ分かります、との回答があった。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 17名 (47%)
どちらともいえない 14名 (39%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 3名 (8%)

17名が利用者同士の交流など、仲間との関りは楽しいと回答している。休憩中に仲の良い人とおしゃべりしたりします、皆さんとても穏やかです、仕事以外の時間はお話したりして過ごしていて職員ともたまに話をしています、などがあがっている。

16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 22名 (61%)
どちらともいえない 7名 (19%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 4名 (11%)

22名が事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っていると回答している。いろんな経験・人間関係・仕事の内容とかも役に立つと思います、いろんな仕事がくるから出来る事も増えています、毎日規則正しい時間に来られるかどうかという意味で大変役立っています、などがあがっている。

17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 27名 (75%)
どちらともいえない 4名 (11%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 3名 (8%)

27名が工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されていると回答している。あまり分かりやすくはないのでどちらとも言えないです、ボーナスや精勤賞など諸手当については説明してもらえていてよく分かるけど時給の上がり下がりについては何となく分からない、などがあがっている。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 28名 (78%)
どちらともいえない 4名 (11%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 2名 (6%)

28名が事業所内の清掃、整理整頓は行き届いていると回答している。掃除を週一回皆でやっています、コロナ対策で消毒もしています、仕事終わりに毎日掃除しているので綺麗です、などがあがっている。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 29名 (81%)
どちらともいえない 5名 (14%)
無回答・非該当 2名 (6%)

29名が職員の接遇・態度は適切と回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。皆丁寧です、皆さん優しくしてくださいます、とても適切だと思います、などがあがっている。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 28名 (78%)
どちらともいえない 4名 (11%)
無回答・非該当 4名 (11%)

28名が病気やけがをした際の職員の対応は信頼できると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。横になる場所もたくさんあるので大丈夫だと思います、以前体調が悪くなった時対応してくれました、薬の副作用で目が上がってしまって家に帰ることが出来ない時に車で駅まで送ってもらっている、などがあがっている。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 24名 (67%)
どちらともいえない 4名 (11%)
いいえ 1名 (3%)
無回答・非該当 7名 (19%)

24名が利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できると回答している。話を聞いてもらってその時は注意してくれたりアドバイスをしてくれます、いさかいがないのですが信頼できると思います、障害の特性に合わせて対応してくれています、などがあがっている。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 27名 (75%)
どちらともいえない 5名 (14%)
無回答・非該当 4名 (11%)

27名が利用者の気持ちを尊重した対応がされていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。仕事以外の事も相談にのってくれます、相談したい時は時間取ってくれます、日常生活のことも色々相談にのってくれます、などがあがっている。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 30名 (83%)
どちらともいえない 2名 (6%)
無回答・非該当 4名 (11%)

30名が利用者のプライバシーは守られていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。鍵付きロッカーもある、おそらく言っていないと思います、などがあがっている。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 27名 (75%)
どちらともいえない 2名 (6%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 5名 (14%)

27名が個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれていると回答している。振り返りとか面談して話をしています、焦らずやっていこうとか話をしてくれています、内容は覚えてないけど聞き取りしてくれたのは覚えています、などがあがっている。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 25名 (69%)
どちらともいえない 7名 (19%)
無回答・非該当 4名 (11%)

25名がサービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいと回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。特にコメントはあがっていない。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 26名 (72%)
どちらともいえない 7名 (19%)
無回答・非該当 3名 (8%)

26名が利用者の不満や要望は対応されていると回答している。「いいえ」の回答はみられなかった。困った時はいつでも対応してくれます、途中の休憩時間に色々話して対応してもらっています、話し合いを進めていくうちに分かってもらうことができました、できるだけ丁寧に対応してもらっていると思っています、などがあがっている。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 17名 (47%)
どちらともいえない 8名 (22%)
いいえ 3名 (8%)
無回答・非該当 8名 (22%)

17名が外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられていると回答している。色々な人に相談出来ます、初めの契約時にきちんと説明を受けましたができるだけ職員との間で何かの問題を解決するようにしたい、ここでは聞いたことないです、などがあがっている。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
事業所の方針を改めて全職員へ伝える機会を持ち、理解を深めていくことが期待される

事業所が目指している方向性について、設立時の思いを示した石碑が入口に建立されている他、玄関先に理念の掲示、さらには常勤職員全員に例規集を配布し、理念実現のための体制等も含め、再確認できるように取り組んでいる。一方で、非常勤職員も含め、改めて事業所の方針等を直接説明する機会を用意する必要性を認識しているため、今後は、例えば、年度初め等の節目の機会や、事業計画書を作成するタイミング等で、改めて事業所が目指していることを周知し、共通理解を深めていくことが期待される。

より安定した運営体制を築くために、組織体制の強化に着手することが望まれる

職員数が全体で10名に満たない小規模であり、かつ、役職者はサービス管理責任者も兼務する施設長のみの体制の下、ミーティング等で直接職員と話し合ったり、必要に応じて、施設長と個別に面談する機会を持ちながら、安定した施設運営を目指して取り組んでいる。なお、後継者育成や組織力向上等の観点から、リーダーや主任等のポストを新たに設置する等により、段階的に管理業務等を身につけることができる体制を整えることについて検討を進め、より安定した施設運営につながる組織を築いていくことが望まれる。

毎朝の職員ミーティングの時間を十分確保しながら、重要な決定事項等を共有している

運営上の重要案件は、月1回、法人内で開催される施設長会で検討・決定している他、起案をあげる方法により、適切な予算執行等も含めて最終的に意思決定している。また、定期的な職員会議は開催されていない一方、毎朝、8時40分から9時15分までを職員ミーティングの時間に設定し、利用者支援に関する事柄はもとより、運営上の重要な案件についても直接情報共有しながら決定することで、理解浸透を図っている。さらに、利用者へ受うような案件を伝える際には、朝礼の場で直接伝えることで、十分な理解が得られるように取り組んでいる。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
精神障害保健福祉関連の会議等から情報を入手し、円滑な運営に役立てている

事業所運営に関する情報を把握する取り組みのうち、利用者の意向は行事と給食に関するアンケートを毎年実施して参考にしている。また、職員の意向については日頃のコミュニケーション等を通して施設長が中心に把握し、必要に応じて個別面談等を行い詳細について確認している。さらに、地域の福祉ニーズや行政の動向等の情報については、主に精神障害保健福祉関連の会議に施設長等が定期的に出席しながらタイムリーな情報を収集し、施設長会等の機会に分析・検討しながら、円滑な運営に役立てている。

将来的な課題をじっくり検討する場を設け、中長期計画を作成してくことが期待される

事業所を取り巻く環境について、通所する利用者の高齢化傾向や職員の世代交代、法人内の円滑な人事異動、利用対象者の拡大、法人規模の拡大等、運営上の検討すべき課題は多方面にわたっている。一方で、それらの課題をじっくりと検討する場が用意されていない状況がうかがえる。今後は、例えば、事業所のあり方検討委員会等を新たに設置して、定期的に話し合いながら丁寧に課題一つひとつについて解決に向けた方策を具体化し、最終的に中・長期計画として明確に示していくことが期待される。

単年度の事業計画書の内容を半期で振り返り、着実な実行を目指して取り組んでいる

単年度の事業計画は、大項目を運営方針と職員体制の2つに区分し、利用者支援やプライバシーマークの運用、労務管理、研修等、具体的な領域について取り組む事柄を簡潔に示すスタイルで作成している。なお、今年度は「3年間の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う環境の変化により悪化した就労、施設部門の立て直しを図る」ことを明示し取り組んでいる。進捗管理は、年2回、法人内で監査が行われるタイミングに合わせて半期毎に振り返りを行い、適宜、助言を得て、年間を通して事業計画の内容達成や計画的な予算執行につながるように努めている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
「職員チェックリスト」の活用等により、適切な支援姿勢の維持に取り組んでいる

職員が遵守すべき事項の理解が進むように、法人の例規集の配布に加えて、20項目を設定した「職員チェックリスト」に基づき、毎月、全職員が自らの業務姿勢等を振り返る取り組みが定着している。結果は理事長も確認する流れとなっており、気になる結果が出ている場合には、施設長と個別面談する機会等も用意しながら、利用者への支援姿勢等について再確認し、適切な関わりが維持できるように助言等を行っている。また、虐待防止対策については、東京都が主催する研修を受講した職員による伝達研修を行う等で、理解浸透を図っている。

第三者委員の委嘱など一連の苦情解決のしくみを整備し、掲示等で利用者へ周知している

法人として苦情解決の一連のしくみが確立されており、利用契約時に重要事項説明書に基づいて説明したり、作業室内に苦情解決制度を紹介するポスターを掲示する等で周知している。また、第三者委員として評議員と学識経験者の中から2名を委嘱し、相談等を受け付けている。なお、利用者の意見や要望に即対応する姿勢で取り組んでおり、直接の苦情は寄せられていない。第三者委員は毎年、年明けに開催している虐待防止委員会の委員を兼務しているため、委員会の場で事業所の現状等を報告して、適宜、情報交換している。

事業所の専門性を還元するために、毎年、実習生を積極的に受け入れている

事業所の専門性を社会へ還元する取り組みとして、毎年、精神保健福祉士を目指す実習生を積極的に受け入れて実績を積み重ねている他、市のケア検討会や精神障害者居住支援連絡会、東京都精神保健福祉民間団体協議会、東京都精神障害者就労系事業所連絡会等、関係するネットワークの構成員として参画し、タイムリーな情報を相互に共有しながら貢献活動を展開している。市役所の担当部署や相談支援事業所等と個別ケースについて協働できる体制が構築されている中で、地域の支援ニーズに役立つ取り組みを推進している。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
被災を想定した事業所としてのBCPの作成に取り組んでいるため、完成が期待される

利用者の安全確保のうち、最優先して取り組んでいるのは新型コロナウイルス感染症対策であり、5類となって以降も作業スペースの間隔を空ける等、取り組んでいる。また、災害対策については、法人全体として令和2年度にBCP(事業継続計画)を作成している。一方で、現在、より具体的で実効性のあるものへの修正作業を進めているため、年度末までの完成を目指すとともに、完成後は、それぞれ役割行動がとれるように職員間で内容を共有し、被災時や被災後の復旧までの動き等について周知していくことが期待される。

ヒヤリハット報告書の提出や職員ミーティングでの情報共有等で事故防止に努めている

日頃の支援場面に潜む危険を把握するために、気づいた職員がヒヤリハット報告書を作成・提出するしくみを導入している。今年度も利用者の転倒やケガにつながりそうな状況を報告書に書き出して職員間で共有している。なお、実際の事故予防対策は、日頃の支援場面で複数の職員が利用者の様子等を把握しつつ安全性に留意しながら行動することが中心となっている他、搬入等でフォークリフトや車両等を運転する際等の周囲の安全確認や、毎朝の職員ミーティングの機会に留意事項等を直接共有しながら、事故防止への意識を高めている。

プライバシーマークの更新等、個人情報の管理方法を明確にして取り扱っている

事業所では昨年度、プライバシーマークの3回目の更新を完了する等、個人情報の管理が徹底された中での運営が進められている。作業スペースと職員の事務スペースが同じフロアとなっている中で、利用者の個人情報が含まれる書類は鍵のかかったキャビネットで保管したり、パソコン内のデータ情報を保護するために、画面をスクリーンセーバーを設定する他、パスワードによる管理等で、利用者や訪問者がパソコン内の情報へアクセスできないようにする等、漏えい防止対策を講じている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
施設長以外の役職を新たに用意する等、ステップアップできるしくみの構築が期待される

ここ数年は職員の離職がなく、非常に安定した職員体制の下で運営されている。一方で、定年退職が近い職員も複数いる中で、世代交代も含め、法人全体として人員体制を強化することが課題となっている。加えて、キャリアパスのしくみについては、役職のポストが施設長のみであり、ステップアップするルートが示せない状況となっている。今後、組織力向上や各職員が将来を展望する手段として、リーダーや主任等、意図的に階層を用意し、管理機能を担う職員を配置するとともに、次世代を担う人材育成と連動させていくことが期待される。

研修で得た知識や技術を職員間で共有し、事業所全体の専門性向上につなげている

職員の能力向上を図るために、法人全体で研修体系の一覧表を用意し、職務ごとに必要な研修と職員共通の研修等に分類して、職員一人ひとりの受講履歴を作成しながら計画に学びの機会を用意できるように取り組んでいる。また、資格取得のための補助制度を整備している他、外部研修で得た知識や技術については、翌日の職員ミーティングの際等に報告して職員間で共有したり、作成した研修報告書を回覧する等により、新たな専門性を事業所の運営や利用者への支援の質向上へつなげることができることを目指して進めている。

職員のモチベーション向上をねらいとした具体的な取り組みに着手することが期待される

職員の定着率が非常に高い一方で、今回の職員自己評価結果からは働くことへの意欲に関する項目や、職員間の良好な人間関係構築に関する項目が比較的低くなっている状況がうかがえる。担当や業務の硬直化が要因の一つのなっているため、法人内の人事交流を促進したり、新規事業に挑戦する等によって士気を高めるきっかけにつなげていくことが望まれる。また、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた職員間で懇親する機会の復活など、相互に親睦を深めるための具体的な取り組みが期待される。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

コロナ禍で受注できなくなった作業がいくつか発生したことを受けて、新規事業の作業導入を目標に設定した。
実際に、他施設から新規事業参加への誘いがあり、実際に職員と利用者で見学、体験を行った。
ただし、精神障害の特性を考慮して受けることができないと判断した。一方、他にも新規事業の引き合いがあったため、検討して受け入れ、継続できている。
今年度も引き続き、新規事業の受け入れを目標に設定し、情報のアンテナを張り巡らせながら、検討を進めている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

新型コロナウイルス感染症がまん延する中で、これまで受注していた作業が継続できなくなるケースがいくつか発生したことから、新規事業の作業を積極的に引き受けることを目標に設定して取り組んでいる。実際に、事業所がプライバシーマークを取得していることで受注可能な新規事業の話があり、職員や利用者で見学、体験をして慎重に検討したが、作業完成までのプロセスが繊細で、最終的に職員の業務負担増につながる可能性が高い等と判断し、受け入れを断念している。一方で、他にも新規事業の引き合いがあり、こちらについては受け入れ可能と判断し、継続している。そこで今年度も引き続き、新規事業の受け入れを目標に掲げるとともに、さまざまなネットワークを経由して情報を収集しながら、個別の案件について可能な限り受け入れる方向で、前向きに検討する姿勢で取り組んでいる。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

既に取得しているプライバシーマークの更新を目標に掲げた。
実際に、関連するコンサルタント会社に委託して定期的なデータを見直しを行い、監査や教育を行った。また、新しく入職する職員や利用者に対しても個人情報保護の取り組みについて説明し、理解を図った。
結果として、プライバシーマークの3回目の更新が実現した。
今年度もプライバシーマーク取得の条件通り、事業所として個人情報を適切に取り扱うことを目標に取り組んでいる。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

法人として個人情報保護に関する規程を整備し、適切に運用していることで、既にJIS規格のプライバシーマークが付与されていたところ、昨年度がプライバシーマークの更新年度であったため、プライバシーマークの更新を目標に掲げ取り組んでいる。実際にコンサルタント会社に委託して監査や職員に対する教育等を実施し、プライバシーマークの更新も行われている。プライバシーマークを取得している事業所であることが受託業者から評価を受けて、新規事業の引き合いがある等の成果につながっている。そこで今年度も引き続き、プライバシーマーク取得の条件となっている事柄を遵守し運用することを目標に掲げ、個人情報の適切な取り扱いとなるように職員全体で取り組んでいる。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
チラシやホームページで「仕事をする場」として一貫した周知を行っている

利用者等に対しては、主にチラシやホームページを活用し情報提供をしている。ホームページは業者に保守を依頼し、提供しているサービスに齟齬がないようにしている。事業所は、『病と障害を抱えながら自立と充実した生活の実現を目指してー支え合いながら 仕事をする場ー』という理念を掲げ、市内で行われるネットワーク会議などでも「仕事の場」であることを強調し情報の提供を行っている。長年、一貫した周知を行っているため、「仕事をして対価を得る」という意識を持って見学や入所を希望する人が多い。

利用者の自主性を大切に、利用者自身から出た疑問などに対し丁寧に説明している

情報提供にあたっては、あえてルビなどを振らずチラシを作成している。その上で、利用者がサービス内容を確認し、不明点が出たところで、耳が聞こえづらい人にはゆっくりとわかりやすい声のトーンで説明したり、理解が難しい人には繰り返しわかりやすく話したりしながら理解を得るようにしている。「仕事の場を提供し、他の事業所よりも高い工賃を支払う」という事業所の姿勢から、ある程度自立し「仕事」に対しての意識を持つことができる人でなければ、作業をこなすことができないという趣旨もあり、このような対応を続けている。

見学は紹介者の同行を必須とし体験実習も交えながら利用者の意思を確認している

事業所の見学は随時行われているが、相談支援事業所職員など紹介者の同行を必須としている。見学時に事業所の環境やともに働くことになる利用者の姿を間近にし、なお、利用を希望する人に対しては、週3日、9回以上の体験実習を提供している。体験実習の時には、職員に近い座席を用意し、疑問が生じた時には、すぐに質問ができるように配慮している。見学時に週3回以上の利用が必要であることや仕事を行うことが目的で事業所を利用することを強調して説明し、利用につなげている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
契約は基本的に本人が行い、本人の理解が得られたところで締結している

体験実習を終え、利用の意思が固まった後に契約を取り交わしている。契約は、基本的には本人と行うが、知的障害があり、一人での契約が難しい人には家族が同行することもよしとしている。契約時は、契約書、契約書別紙、重要事項説明書の説明に加え、プライバシーマークの冊子からプライバシーマークについても説明を加える。契約書などは利用者個々の障害の特性に合わせ読み上げ、説明し、サービス内容を利用者が理解できるようにしている。説明後、利用者の理解が得られたことを確認し、同意の印を得るようにしている。

開始当初は、見守り、声かけを行い確実に作業をこなすことができるよう助言している

利用開始にあたっては、ストレス軽減のため体験実習で座った場所に座り作業を開始している。長年サービスを利用している利用者の作業の速さに驚き、自信を喪失することがないよう「速さは後からついてくるもの」であることを助言し、確実に作業がこなせるように促している。作業時に着座する席は決まっていないため、作業に慣れてきた段階で自由に席を選んでもらうが、利用開始まもない間は、職員が目の届く範囲に着席するよう促し、利用者本人に課題が生じたときにすぐに職員が対応できるようにしている。

支援の継続を維持するために、本人の同意のもと関係各所と連携を図っている

サービスの終了は、他の事業所への移行、体調不良、入院、転居などさまざまだが、利用者の状況に応じ、利用者の同意を得た上で、支援の継続性を考え次の事業所や病院などに情報を提供している。中には、利用を終了したのちにも、地域での生活を支えるために、関係機関と定期的にカンファレンスを行い、情報交換を行うこともある。この取り組みは、利用を再開する可能性があるという前提のもと行っていることであり、利用者の居場所がなくならないよう関係各所と連携を図りながら利用者を見守っている。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
記録は簡略化を目指し、作業の支援に力を注ぐことができるようにしている

以前は、身体や生活状況などを詳細に聞き取るアセスメントシートを活用していたが、現在は仕事を中心とした作業、生活面のアセスメントシートを活用し個別支援計画を立案している。利用者を4人の職員で分け、アセスメントから個別支援計画の素案を作成、サービス提供管理者が整えている。作業の受発注の煩雑な業務の中で、記録の簡略化を試みている。計画の変更は4、5月頃行い、10月、11月頃にモニタリングを行っている。緊急時の計画変更のしくみはないが、利用回数の変更等は、必ず記録に残し、朝のミーティングで共有している。

利用者の自己評価を活用し、利用者と職員で検討し個別支援計画を作成している

担当職員は、年に1度利用者自身が行う自己評価を面接で活用し、利用者のアセスメントを行っている。利用者自身が作業中の態度や協調性、身だしなみ、「折り」「封かん」「封入」「ラベル貼り」の作業のスピードや正確さなどを5段階で自己評価し、そのシートを持って担当職員と面接をしている。職員は、利用者と職員の評価を擦り合わせながら、今後どの点に注意を払っていく必要があるかを共に検討しながら次年度の計画を立てている。作業を中心にアセスメントを実施する手法は、「仕事」を中心にする事業所の特徴となっている。

毎朝行う職員ミーティングを、情報共有、検討の場と位置付けて大切にしている

利用者の日々の活動の記録はパソコンで管理され、個々の職員が確認するとともに、朝のミーティングで前日に起こった出来事を共有している。ミーティングで解決しきれない課題が表出した時には、職員会議で議題を持ち越すことや緊急ミーティングを開催し、解決を図るしくみがあるが、日々の話し合いの充実が支援の充実につながるとし、朝のミーティングを大切な情報共有と検討の場として位置付けている。話し合われた内容は、パソコンの共有ホルダーに記録され、当日の欠席者も情報を共有できるようにしている。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
相談支援を起点に、安定した通所や生活リズムの構築に向けた支援を行っている

利用者個々の利用目的や希望に合わせて作成された個別支援計画を基に、安定した通所を通して生活リズムを整えていくことや、現状の生活を維持していけるよう仕事と日常生活の両立を図る支援等を行っている。安定した通所に向けては不安や気になることがあれば、ため込む前に一緒に気持ちを整理しながら対応を考えていく、希望や体調面を考慮しながら本人に合った通所日数や作業時間を調節していくといったサポートを行っている。また、日常生活と仕事との両立については訪問看護等の関係機関と連携を図りながら随時相談支援を実施している。

個々の特性に応じて言葉の選び方や伝え方を工夫し、誤解が生じないよう配慮している

事業所には精神障害だけでなく知的障害を持つ利用者も通所しており、それぞれの特性に応じてコミュニケーション手段を工夫している。精神障害を持つ利用者に対しては言葉かけに特に注意を払っており、現在の心身の状況や個別の特性に応じて、使用する言葉を変え、職員と利用者の中で誤解が生じないよう心掛けている。知的障害を持つ利用者に対しては注意への理解が難しい場合も多く、言葉かけだけでなく作業の場所や内容を変更するなど環境面を調整するといった配慮を行うことで、個々の能力を発揮できる場を用意していけるよう努めている。

各種福祉サービスや就労関係等個別に必要な情報を適宜提供し、利用を促している

一人ひとりが自立した地域生活を送れるよう、法人内の計画相談等の関係機関とも連携を図りながら個別に必要とする情報の提供や各種福祉サービスの利用に向けたサポートを行っている。事業所一階に設置されている配架コーナーでは、メンタルヘルスに関する雑誌や他施設の広報誌、就労に関する情報等が揃えられており、利用者は自由に閲覧することが出来る。福祉サービス関連では個別面談時に聞き取りを行なった現状に合わせて訪問看護や訪問ヘルパー、グループホーム、短期入所等に関する情報を必要に応じて提供している。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者個々の作業スキルや希望に応じて柔軟に作業内容を調性している

事業所で提供している作業はDMの発送代行作業、簡易作業、伝票チェック等となっており、作業は個々の作業スキルや希望に応じて割り振っている。携わる作業については本人の状況に応じて柔軟に変更しており、周囲が気になって集中出来ない様子が見られた際には回りが気にならない座席に誘導する等の配慮を行っている。また、有志の利用者を募って園芸部を作っており、利用者と花を買いに行き、事業所入り口にプランターを置いて花を育てていく取り組みも行っている。

利用者の意向や意見は行事やプログラムなどの各種アンケートで聞き取りを行っている

事業所でのルールや決まり事については利用者の意向が多様なため一同に会して決めていくといったことは行わず、日々の様子を見ながら職員が都度調整していく形を取っている。利用者の意向や意見については行事に関するアンケートやプログラムに関するアンケート、給食に関するアンケートを通して確認を取っており、可能な範囲で意向を反映させていけるよう努めている。また、個別面談時には事業所内での人間関係や家族との関係性、現在携わっている作業の難易度について、現在の生活についてなどを細かく聞き取り、必要な支援に繋げている。

給食委託業者と連携を図りながら、野菜を多く取れるメニューを提供している

事業所での食事は給食委託業者による給食、仕出し弁当、持参から自由に選ぶことが出来るようになっており、利用者の中には昼食を摂らない選択を取る人もいるなど、個々の意思を尊重するようにしている。給食については数年に一度給食アンケートを実施して味や値段、量についての満足度についての意見を聞き取り、献立に反映させている。また、アレルギー対応も行っている他、健康対策の一環として別途費用はかかるが野菜を多めに提供するようにしているなど、一日の中で一食でも健康的な食事を摂っていけるよう働きかけている。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
年に1度の健康診断受診や個別面談を通して利用者個々の健康状況を把握している

年に1回健康診断を実施して利用者個々の健康状況の把握を行っている他、個別面談時にも心身の状況について細かく聞き取りを行っている。健康診断結果を主治医に見てもらい、専門外の領域については専門分野の医師に確認を依頼しており、医師の助言から生活習慣の見直しのために野菜を多く摂るようになったケースもあるなど、医師と連携を図りながら個々の健康管理を行っている。また、個別面談時には主治医にどんな相談をしているか、やり取りはきちんと出来ているかなどを確認し、必要に応じた助言を行っている。

健康診断の結果や個別の相談内容に応じて食生活や運動面への助言を行っている

健康診断の結果や日々の雑談、個別面談時の相談内容に応じて食生活や運動面に関する助言を行っている。食事面においては特に単身者に対して自炊に関する助言や時短料理の紹介、配食サービスの利用提案などを行い、栄養バランスの取れた健康的な食事となるよう働きかけている。運動面についてはストレッチや歩行習慣、筋トレの提案などを必要に応じて個別に行っている。また、月に一度の顧問医による健康相談に関しては現在電話相談となっており、薬について、現在の体調について(睡眠、便秘等)などを個別に相談できるようになっている。

利用者の急変に備えて緊急事態に対応するための連絡カードを作成している

事業所では利用者の急変や突発的な事故に備えて緊急事態に対応するための連絡カードを作成しており、緊急連絡先、かかりつけ医、服薬内容、既往歴、訪問看護やグループホームなどのサービス利用状況がまとめられ、緊急時にはフェイスシートや服薬ファイルと一緒に持ち出せるようファイル化されている。事業所内にはAEDが設置されており、職員の救命救急講習の受講と併せて非常事態に備えている。また、コロナワクチンやインフルエンザワクチンの集団予防接種に対応しており、流行性の感染症による重症化を未然に防いでいけるよう取り組んでいる。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
電話連絡や個別面談を通して家族と本人の状況を共有し、支援に反映させている

家族と同居しておらず、単身での生活を送っている利用者も多いため、家族とのやり取りについては緊急時や通所が難しくなってきている場合などに必要に応じて行う形になっており、日常的なやり取りは主に知的障害を持つ利用者を中心に行われている。コロナ禍の影響で生活リズムが崩れ、通所が難しくなっている利用者に対しては、電話にて状況を確認しながら時折家族が来所して面談を行い、家庭での様子や現在の不安、将来についてなどの話を聞き取り、必要な助言や事業所での支援の方針などを伝えて家族の安心感に繋げていけるよう努めている。

関係機関とも連携を図りながら家族に必要なサポートが入るよう働きかけている

安定した通所が出来ていない利用者に対しては最低でも月に1度は電話連絡を行い、家族、本人と話をするようにしている。季節の変わり目などで体調を崩すことが多い利用者については家族が時折来所して個別に現在の状況を聞き取るといったことも行っている。個別面談時には家族自身の状況についても聞き取りを行い、不安や在宅支援での困りごと等について少しでも軽減していけるよう対応している。また、家族の状況次第では地域包括支援センターなどの関係機関と連携を図りながら家族に対して必要なサポートが入るよう働きかけている。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
利用者の地域生活を支えていくために必要となる情報を収集し、適宜提供している

事業所入り口の配架コーナーには訪問看護や就労関係、生活サポート、ボランティアネット、暮らしの相談ステーションの案内などが配架されており、利用者は自由に地域の情報を入手することが出来るようになっている。法人内に地域生活支援センターがあり、実施されている英会話や脳トレ、茶話会などのプログラムについては随時情報提供を行っており、実際に利用している利用者もいる。また、市のケア検討会や精神障害者居住支援連絡会などの各種会議に参加しながら地域情報を収集し、必要に応じて個別に利用者に情報を提供している。

訪問看護やデイケア等の関係機関と連携を図りながら自己実現に向けた支援を行っている

事業所では毎年実習生の受け入れを積極的に行っており、利用者が職員以外の人と直接交流を持てる機会となっている。利用者が地域の中で安定した生活を送っていけるよう訪問看護やデイケア、法人内の地域生活支援センター、グループホームなどの関係機関と連携を図りながら生活リズムを整え、自己実現に向けて行動していけるようサポートしている。また、社会資源の利用の一つとしてコロナ禍前まではバスハイクを行っていたが、現在は3種類から選べる高級弁当を発注する食事会となっており、日常とは違った体験を得る機会となっている。

12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
  • 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
  • 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
通所日数に応じて工賃にプラスで上乗せされる制度を導入して意欲向上に繋げている

事業所では精勤手当として3千円、出勤日数(13日以上)に応じて千円を支給している。作業スキル以外でも工賃アップの機会を設けることで通所への意欲に繋げている。工賃支給は規定に基づいて個々の作業スキルに応じた時間給で支給しており、利用者が働いた実感を選られるように現金にて手渡ししている。依然としてコロナ禍の影響で売り上げが減少してはいるが、昨年度平均工賃は2万6千円台となっており、月に5万円以上稼いでいる利用者もおり、高い工賃水準を維持している。

年に1度、達成度自己チェックリストを用いて工賃評価の見直しを行っている

年に1度、達成度自己チェックリストを用いて工賃評価の見直しを行っており、本人の回答もとに職員全員で評価を行っている。チェックリストは集団で働く場、訓練の場であることを意識出来ているか、身だしなみは整えられているか、挨拶は出来ているか、作業内容について職員に報告が出来ているか、他者に配慮した言動が出来ているか、作業以外にも片付けや掃除などに意欲的に取り組めているかなど、他者との協調性や働く上で大切なポイントについて総合的に確認する内容となっており、就労移行へのステップアップツールとしても活用されている。

高い工賃水準を維持していけるよう新規取引先への営業や単価交渉を細かく行っている

高い工賃水準を維持していけるよう安定した作業の受注に向けて担当職員を中心に企業への営業を行っており、新規取引先とは単価交渉も細かく行っている。作業では様々な機械を取り入れ効率的に作業を行っていけるよう工夫されており、作業リーダーを中心に取りまとめを行い、納期に合わせて見通しを持って取り組めるようにしている。一方で大量の作業を同時並行で行うため、流れ作業になることも多く、一人ひとりが苦手とする部分に対する丁寧な指導については十分な支援を行えていない現状にあり、事業所としての課題となっている。

【講評】
プライバシーマークの取得は利用者の個人情報の取り扱いに対する理解を深めている

事業所では、作業内容の機密性からプライバシーマークを取得している。契約時、事業所の仕事をする条件として、事業所の外で仕事の話をしてはいけないことや、SNSの利用方法など、プライバシーマークを取得している重要性を説明しながら、利用者自身のプライバシーについても触れ、事業所が利用者の個人情報に守秘務があることを併せて説明している。利用者は、自分自身の個人情報保護、情報の取り扱いの説明を聞くだけでなく、利用者自身が他人の個人情報を守る立場だと説明されることで個人情報保護についての理解がより深まっている。

ロッカー、レターラック、更衣室などを配備し、プライベートスペースを確保している

事業所では、利用者が自分自身の私物を管理できる鍵付きロッカーや連絡事項など個人に宛てた書類を管理できるレターラックを人数分用意し、利用者自身が自分の私物、書類を管理できるようにしている。男女別に更衣室を完備し、多汗、排泄の失敗など更衣を要する状態に陥る人も気兼ねなく着替えることができるように配慮している。更衣室の中には疲れた時や休憩時間、体調不良時に横になれるベッドを配備し、休憩時間には争奪戦になる程ベッドの需要は高く、利用者に重宝されている。

利用者の要望に耳を傾け環境を整え、人間関係における成長も見守っている

事業所の環境は、利用者の声を聞き取りながら整えている。利用者から女性の休憩場所を増やしてほしいと要望が挙げられた時には、離れた場所に休憩室を用意したり、喫煙者の要望に応え、喫煙場所を作っている。利用者から玄関前に花を植えたいと要望があり、数名で園芸部を立ち上げて花壇作りのために買い物に行き、花の苗を植え、玄関前を綺麗に彩る等、取り組んでいる。利用者の特性により、匂い、音、光等に敏感な方がいる。自分なりの対処法を模索することでさらなる成長を促している。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
虐待防止に向け、セルフチェックシートや研修の機会を活かし標準化を図っている

業務の標準化については、法人職員として守らなければならない規定や水準を示すマニュアルと事業所が行う就労に関する手順を示す2種類のマニュアルが整備されている。法人職員として職員が繰り返し確認しなければならないこととして、虐待防止に関しては月に1度、全職員がセルフチェックシートを活用し、自らの支援が虐待にあたるものでないかを確認している。また、虐待防止研修を受講した職員は受講後、その他の職員に伝達研修を行うことで、人権意識を高める取り組みを継続的に行っている。

利用者の作業の精度に対しての支援は、手順書と朝のミーティングを活用している

作業工程のマニュアルは、職員が利用者の作業を支援するものとして詳細に手順書が作られている。法人マニュアル、作業マニュアルともに、定期的な見直しの時期を定めてはいないが、法人の方針変更、法律の改正などがあったとき、業者からの委託内容が変更されたときに、適宜、マニュアルも改変している。作業については、作業リーダーが職員、利用者の作業の進捗や精度を牽引しており、利用者を導くための作業手順を朝のミーティングで明確にすると共に、職員の支援が滞ることがないよう標準化を図っている。

整備されたマニュアルなどが職員の目に届くよう標準化に向けた取り組みが期待される

法人が示すマニュアルや作業工程が記された手順書はそれぞれ整備されているものの、職員自己評価結果からは、業務の標準化の取り組みについては全体的に低い傾向が見られ、職員の中でも職員間に理解のばらつきがあることが自覚されている。作業を中心に工賃の高水準の維持向上に力を注いでいるため、作業リーダーを中心に作業の効率化を図っているが、組織を維持するためには、職員の意識が統一される標準的な取り組みを推進していくことが期待される。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価実施期間】

2023年5月30日~2024年1月22日

【評価者修了者No】

H0201011,H0803001,H1801039

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