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評価結果 利用者調査と事業評価(組織マネジメント項目・サービス項目)の評価手法

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令和05年度(2023年度) 就労継続支援B型
法人名称
特定非営利活動法人わくわく
事業所名称
わくわく
評価機関名称 一般社団法人 Ricco lab.

第三者評価結果の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針、期待する職員像

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) 1)たとえ病気や障害があっても地域の中で生きる喜びを感じることができる支援をめざす。
2)様々な活動を通して自分らしい生き方が見つけられる支援に取り組む。
3)常に利用者の立場に立ち、心のこもったサービスを提供する。
4)利用者とともに考え、行動し、楽しさややりがい、達成感を感じられるようなアプローチを心掛ける。
5)利用者の思いに寄り添い、利用者の行動を理解しようと心掛ける。 
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割 ・明るく元気で行動力があること。・先入観を持たず、冷静に物事を分析できる力。・人の話を最後まで聞いた上で、相手の立場を踏まえて発言できる人。・創造力、改善力、向上心をもって積極的に仕事に取り組むこと。・自己研鑽。・前向きな態度で仕事に臨める人・外にもアンテナをはってソーシャルワークの実践をしていく意欲のある人。・メンバーの声に耳を傾け、気持ちを受け止めることができる人。 
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感) ・その人にとって当たり前な生活が実現できると信じること。そのために何が必要なのかを考え行動できること。さらにそうした実践の中で地域社会の課題に取り組む意欲を持つこと。 

全体の評価講評 詳細はこちらから

特によいと思う点
  • 安定した通所から作業スキルの獲得、一般就労への移行支援まで利用者個々の状況に応じて連続性のある支援を大切にしている
  • 販売・販路拡大に向けてSNSを活用しながら地域と連携して関係性を維持し、リピート利用や新規顧客の獲得に取り組んでいる
  • 職員全員が法人理念に基づいて利用者支援の実践を進めており、理解・浸透が図られていることがうかがえる
さらなる改善が望まれる点
  • 経年の課題であった人材育成に関しては、まず研修履歴をまとめて受講傾向を把握することで、個人別育成計画の作成につなげられたい
  • 新入職員の入職を見据え、業務内容や支援の流れ・ポイント等がわかりやすいマニュアルの作成が期待される
  • 中・長期計画、目標達成度合いの点検、把握等、フォームを作成し可視化していくことで全貌を見通せるようにすることが望まれる

事業者が特に力を入れている取り組み 詳細はこちらから

 円滑なサービス開始に向けて、丁寧な対応を心がけて利用者の不安軽減に努めている

 外部と利用者も虐待防止委員として参加し、多様な角度から権利擁護に取り組んでいる

 安定した日常生活の実現に向けて健康面等、生活全般に向けた支援を提供している

利用者調査結果詳細はこちらから

調査概要

  • 調査対象:登録利用者全員
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート調査
  • 利用者総数: 40人
  • 共通評価項目による調査対象者数: 40人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 27人
  • 利用者総数に対する回答者割合(%): 67.5%
  • 調査項目: 共通評価項目
※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。
有効回答者数/利用者総数
27/40
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
はい
81%
どちらともいえない
19%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.事業所の設備は安心して使えるか
はい
67%
どちらともいえない
15%
いいえ
15%
 
無回答・非該当:4%
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
はい
63%
どちらともいえない
26%
いいえ
7%
 
無回答・非該当:4%
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
はい
56%
どちらともいえない
30%
いいえ
7%
無回答・非該当
7%
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
はい
78%
どちらともいえない
11%
無回答・非該当
7%
 
いいえ:4%
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
52%
どちらともいえない
37%
いいえ
7%
 
無回答・非該当:4%
19.職員の接遇・態度は適切か
はい
89%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
96%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
52%
どちらともいえない
22%
いいえ
7%
無回答・非該当
19%
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
はい
85%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
23.利用者のプライバシーは守られているか
はい
78%
どちらともいえない
15%
いいえ
7%
 
無回答・非該当:0%
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
はい
85%
どちらともいえない
11%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
70%
どちらともいえない
26%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:4%
26.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
81%
どちらともいえない
19%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
63%
どちらともいえない
7%
いいえ
19%
無回答・非該当
11%
評点のレーダーチャートを表示する

組織マネジメント分析結果     ←クリックすると詳細が表示されます。

サービス分析結果

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は、 実施できていない場合はで表示されます。
  1. サービス情報の提供
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
4/4
  1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】詳細はこちら
  • SNS等を駆使して、カレーショップを中心にした事業所情報を発信している
  • 事業所理解の入り口であるパンフレットは現状と合致した内容へと修正を行っている
  • 利用開始及び終了の際には、本人の意向を尊重しつつ丁寧なサポートを心がけている
評点の内容 詳細はこちらから
  2. サービスの開始・終了時の対応
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
7/7
  1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明しているサービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしているサービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
  2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っているサービス利用前の生活をふまえた支援を行っているサービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 「わくわくご利用にあたって」を用いて、事業所に関して丁寧な説明を心がけている
  • サービス開始時には円滑な通所につなげるため、本人への細やかな配慮を行っている
  • 退所後も利用者との良好な関係を保持して、本人の精神面の安定に寄与している
評点の内容 詳細はこちらから
  3. 個別状況に応じた計画策定・記録
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
9/10
  1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録しているアセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
【講評】詳細はこちら
  • 通所申込書をアセスメントとして利用者の意向を聞き取りながら支援を組み立てている
  • 個別支援計画の作成にあたっては、課題の整理表で具体的な支援を確認している
  • 朝礼やパソコン上の記録により、利用者情報をすべての職員が共有する環境を整えている
評点の内容 詳細はこちらから
  4. サービスの実施
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
22/22
  1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
個別の支援計画に基づいて支援を行っている利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者個々が実現したい生活スタイルを念頭に置いた上で個別支援を実施している
  • 日常の中で一人ひとりが抱える不安や現状を把握し、必要な支援につなげている
  • 他の福祉サービスや医療情報等、個別の状況に応じた情報提供を適宜行っている
  2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている【食事の提供を行っている事業所のみ】<BR>利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】 詳細はこちら
  • 自主生産品やプログラム活動、地域活動等、多種多様なプログラムを展開している
  • 毎年の利用者アンケートで、作業や各種活動、設備等へのさまざまな意見を把握している
  • 活動の一環として週に2日昼食作りを行い、美味しく健康的な食事を提供している
  3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】<BR>服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】 詳細はこちら
  • 通院同行等、利用者個々の状況に合わせて医療面のサポートを行っている
  • 体調不良や急変に備えて医療用具の準備やマニュアルの整備等、支援体制を整えている
  • 利用者個々の健康状態、生活状況に合わせて食事や運動面の助言を行っている
  4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】 詳細はこちら
  • 必要に応じて家族やグループホームと情報共有を行いながら支援を行っている
  • 金銭管理や送迎、通院等の支援が必要な場合には家族と連携を図るようにしている
  • 家族の負担を軽減していけるよう関係機関とも連携を図りながら各種助言を行っている
  5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 就労関連のイベント等、新規に入った地域情報は適宜休憩スペースに掲示している
  • 地域活動やプログラム活動を通して、地域の中で多様な経験を積む機会を設けている
  • 就労プログラムや近隣施設との交流を通して、可能性を広げていけるようにしている
  12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 細分化された作業の中で、個々が持つスキルや特性を活かせる場を提供している
  • 工賃支給の際には、次月に向けて前向きになれる言葉かけを意識して行っている
  • 一般就労を目指す利用者へは関係機関と連携を図りながらプログラムを組んでいる
  評点の内容 詳細はこちらから
  5. プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.利用者のプライバシー保護を徹底している
利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
  2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 範囲・目的を明記した「個人情報使用同意書」を交わしてプライバシー保護に臨んでいる
  • 「職員行動指針」に則り日々の利用者の心身の状態を勘案して支援を実践している
  • 基本的に利用者の意向に沿ったシフト作成や活動プログラムを設定し参加を促している
評点の内容 詳細はこちらから
  6. 事業所業務の標準化
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
4/5
  1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
【講評】詳細はこちら
  • 職員間で均質で標準的な支援を実践するための職場風土が醸成されている
  • 事業所は円滑な作業の実施のために、手順書は職員と利用者向け両方を作成している
  • 業務の洗い出しを行い、新人職員の育成も視野に入れた手順書の整理が望まれる
評点の内容 詳細はこちらから

事業者のコメント

*以下の項目は事業者によって、自ら更新される情報です。
文字通り“第三者”視点から評価があると、改めて課題等が浮き彫りとなり、PDSAサイクルではありませんが、組織として計画的に取り組みやすくなります。地域ニーズが変わりゆく中、正に中・長期的な視点が欠かせませんので、人材育成という課題も含めて、第三者評価受審によってその手掛かりを得たことは大きな収穫でした。一方で、事業所のいい点を最大限活用していくことについての気づきもあり、職員間で共有できたことは良かったと思っています。
評価者 修了者No.H0303002   修了者No.H1102009   修了者No.H1801039    
評価実施期間 2023年6月5日~2024年1月18日

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