評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)入居者の介護が目的の「施設」ではなく、「生活の場」であることを踏まえて支援を行います。
2)人間としての共感をよりどころに、画一的な支援ではなく柔軟な発想で多様性を持った支援を行います。
3)入居者の尊厳ある生活とはどういう生活かを徹底的に追及することに判断基準を求め対応していきます。
4)入居者が、他の入居者や家族・地域住民などの広がりの中で生活できるように支援します。
5)入居者の潜在的な力をなるべく引き出すような支援を行います。
職員に求めている人材像や役割
*チームワークができる人材。
*入居者とかかわることが好きで楽しめる人材。
*入居者第一の姿勢ができることを求めている。
*入居されている方の環境であるため、それにそぐわないふるまいをしないように求めている。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
*認知症がある方たちが最後の人生を送る場所として、毎日を充実して過ごしたり、楽しく過ごせるような工夫をしてほしい。
全体の評価講評
特によいと思う点
ホームは、医師(社長)や看護師(常務)と24時間相談できる体制を整えて利用者の健康管理をしている。薬を服薬する利用者が多いが、できるだけ余分な薬は飲まずに済ませられるようにしている。看護師は利用者の状況に応じて医師や薬剤師と相談して、錠剤やカプセルをOD錠に変えたり、砕くなどして飲みやすいようにしている。また、下剤の使用状況を薬剤師に相談・調整して、できるだけ薬に頼らないようにしている。服薬に際してはマニュアルに沿って確認しながら「服薬チェック表」で間違いなく服薬できるよう徹底している。
利用者のこれまでの生活歴や利用者が大切に考えていることは入居時の「生い立ちシート」、「好きなものリスト」に書いてもらって利用者への理解を深めている。入居時にはできるだけそれまでの生活との格差が生じないよう、使い慣れた家具等を持ち込んでもらい、事前に居室のレイアウトなどを家族と相談し、できるだけ安心してホームでの生活が始められるよう支援している。また、事前情報をもとに具体的な支援方法はチームで話し合って検討し、入居直後の1週間は介護記録を家族等にメール送信して報告し、情報を共有して家族の不安にも応えている。
ホームでは「施設」ではなく、「生活の場」であることを大切に考えて利用者の日常生活を支援しており、全員一斉での体操などはしていない。階段を上り下りしての屋上での洗濯物干し、日々の掃除や雑巾がけ、野菜を切ったり盛り付けたりする食事作り、近くのスーパーに買い物に出かけるなど、生活の中のすべての活動がリハビリに繋がると考えて支援している。あまり積極的に家事などを担いたくない利用者にも、声かけを工夫したり、関心のあることを引き出して、利用者が日常生活を主体的に行えるよう支援している。
さらなる改善が望まれる点
ホームでは誤嚥性肺炎は高齢者にとって命に係わる重大なことと考えている。発熱時に1時間以内に適切に薬を服用することで重症化を防ぐことができるため、日中咳込みが見られる場合には、すぐに薬の準備を確認して発熱に備えるよう、看護師から指示を受けて対応している。ホームではこの誤嚥性肺炎の防止に備えた対応手順をマニュアルとして作成することを考えているので、早期に作成し、より安全な支援につなげるとよい。
運営推進会議は地域住民や利用者家族、地域包括支援センター職員を構成メンバーとしており、コロナ禍以前は、自治会長や民生児童委員、利用者家族等を構成メンバーとして隔月に開催していた。感染防止のためにしばらく会議開催を中断していたが、コロナの感染状況をみながら、地域包括支援センターの職員の参加で会議を再開している。管理者は自治会の会議に参加して地域との情報交換を行っているが、以前のように運営推進会議への地域住民の参加が得られるよう働きかけるとよい。
事業者が特に力を入れている取り組み
ホームで提供するサービスの基本事項はマニュアルにまとめ、新入スタッフには新人ファイルを手渡してオリエンテーションで認知症や感染症など基本的な情報を伝え、その後はOJTで先輩スタッフが指導し、20日間研修日誌を付けて、ホームで提供するサービスの手順を身に付けられるようにしている。また、提供するサービスがマニュアル通りの機械的な支援にならないよう、実際の支援の際に気が付いたことがあると、随時OJTで指導を行って、利用者の気持ちを考えた支援ができるよう、ホーム全体の業務水準の向上を図っている。
ホームでは一人ひとりの意向を尊重しており、喫煙・飲酒は健康上の問題がなければ可能としている。天気がよい日や気分の落ち着かないときには運動や気分転換に、個別にホーム周辺の公園等を散歩できるように支援している。6月からは外出を再開して、スーパーや衣料品店に買物に出かけ、パンなど利用者が食べたいものを選んだり、好みの洋服を選んで購入できるようにしている。また、個別外出にも力を入れており、映画を見に行って外食するなど、一人ひとりの意向を尊重してホームでの生活が楽しめるように支援している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:場面観察方式による調査は利用者全員、アンケート調査は利用者全員の家族等を対象とした。利用者は、男性1名、女性26名で、要介護1が5名、要介護2が4名、要介護3が9名、要介護4が3名、要介護5が6名であった。
- 調査方法:アンケート方式,場面観察方式
場面観察は評価者2名がホームに滞在し、利用者の生活の様子および職員の関わり方を調査した。アンケート調査票は、ホームより郵送してもらい、回答は郵送により評価機関が直接回収した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:24/27(回答率 88.9% )
ホームは緑の多い住宅地の中にあり、隣接する公園は保育園児等の遊び場となっている。入口には大きなやまももの樹が繁り、各ユニットは木のぬくもりを感じさせるゆったりとした作りで、全ての居室にトイレと洗面台を備えている。
利用者調査では、「個別の計画作成時に、利用者や家族の要望を聞かれているか」にはほぼ全員が「はい」と答え、「家族への情報提供はあるか」、「事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか」、「職員の接遇・態度は適切か」、「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか」、「利用者の気持ちを尊重した対応がされているか」、「利用者の不満や要望には対応されているか」など7問に9割が「はいと」答えるなど、11問中10問に8割以上が「はい」と答えた。全問を通して「いいえ」の回答はなかった。
総合的な感想では7割が「大変満足」、3割が「満足」と答え、利用者の満足度は高い。
アンケート結果
1.家族への情報提供はあるか
9割が「はい」と答えた。「毎日の様子を詳細に記録したモニタリング表を毎月送付してもらい、安心」、「毎月のモニタリング表、写真、会計報告を郵送してもらい、ホームでの様子が手に取るようにわかる」、「家族として気になる認知関連の情報が丁寧にかかれている」、「毎月の報告で、本人の状況や変化を細かく知ることができる」、「モニタリング表と写真を送ってもらい、感謝している」などのコメントがあった。
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
9割が「はい」と答えた。「ホームの共同スペースは温かい雰囲気を作り全体に統一感がある」、「外から伺うことはできないが、いつも清潔に整っていると思う」などのコメントがあった。
3.職員の接遇・態度は適切か
9割が「はい」と答えた。「メールでも対面でもにこやかに丁寧に対応してくれる」、「ため口が気になるスタッフがいるが、目に余るほどではなく、家族への対応、あいさつは丁寧」などのコメントがあった。
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
9割が「はい」と答えた。「社長が医師、常務が看護師なので、とても安心」、「すぐに電話で連絡をもらう」、「何かあれば報告がある」、「病院の選定から手続きまで、迅速に対応してもらった」とのコメントがあった。
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
7割が「はい」と答えた。「経験はないが、適切に対応してもらえると信頼している」、「こうした機会の経験がなく、わからない」などのコメントがあった。
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
9割が「はい」と答えた。「本人の気持ちのままに散歩に付き添ったり、外食、ドライブ、入浴も希望すれば回数を増やすなど対応してもらっている」、「本人の個性を尊重して人間的に対応してもらい、感謝している」、「個別の関係性を築き、その人に応じた関わりを大切にしている」、「強い言葉や動きで制止する様子は見たことがない」などのコメントがあった。
7.利用者のプライバシーは守られているか
8割が「はい」と答えた。「部屋の入室にも配慮され、家族のプライバシーも含め対応されている」、「そのような事例はない」などのコメントがあった。
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
ほぼ全員が「はい」と答えた。「メールや電話、面会時などにきちんと対応してもらっている」、「支援計画の目標について、どのように関わり、どのような変化が生じたかという報告があるとさらによいと思う」などのコメントがあった。
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
8割が「はい」と答えた。「入居の際に詳しい説明を聞いた」、「利用者はサービスを受けていると認知できないため、この設問は難しい」などのコメントがあった。
10.利用者の不満や要望は対応されているか
9割が「はい」と答えた。「検討が必要な時は、そのことわりを入れて回答がある」などのコメントがあった。
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
8割が「はい」と答えた。「入居の際に教えてもらった」、「相談が必要な事例はない」などのコメントがあった。
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
Aさんは、お盆に並べた銘々皿にゆっくりとスプーンと菜箸を使ってサラダを盛り付け、職員に皿を手前に移動してもらいながらバランスよく完成させた。職員に「手袋を外してください」と言われたAさんが使い捨て手袋をゆっくり外していると、Bさんが横から何も言わず、もう片方の手袋を外し、ポンとゴミ箱に投げ捨てた。Aさんが「捨てないで」と言ってBさんの方を向こうとすると、職員が「新しいのがありますよ」と声を掛け、「手を洗いますか」と聞くとAさんは頷いて席を立ち、身体を支えてもらいながら2~3歩歩いて後ろの流しで手を洗った。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんは、調理の手伝いをいつもしている様子で、慣れた手つきでゆっくり自分のペースで盛り付けていたが、いきなりBさんに手袋を外してゴミ箱に捨てられ、「自分のペースを乱された。まだ、使えるのに捨てるなんて勿体ない」との思ったようだ。テキパキと手伝いをしていたBさんは、Aさんの行動がゆっくりなので、汚れた手袋を早く捨ててあげようと親切心で手袋を外して捨てたと推察される。職員は、利用者のペースを乱さないように寄り添い、利用者一人ひとりに応じて出来ることをお願いしており、後ろ向きで調理をしながらもAさんを含めた利用者全員の様子を観察していたようだ。2人の動きややり取りを聞き、すかさずAさんに声掛けし、次の行動を促したことで、少し険しくなったAさんの表情は、席に戻った時は手袋のことは忘れた様で穏やかな表情に戻っていた。
サービス分析結果
【講評】
ホームページやSNSで手軽にホームの様子を見てもらえるようにしている
利用希望者が情報を得やすいホームページは、ホームの由来、受けられるサービス、入居対象者、入居申し込み方法などをわかりやすく説明している。また、介護日誌を載せて各フロアの1日の生活の中のエピソードを伝えたり、毎日の献立表を載せてホームでの生活の様子を伝えている。さらにSNSのタブを作って、ハロウィンや食事の写真を載せて、視覚的にホームでの生活をイメージできるようにしている。しばらく更新されていないので、さらにタイムリーな情報が提供できるとよい。
区や地域包括支援センターなどにホームの状況を提供している
区の事業者情報サイトに、ホームの利用状況や待機者の情報を毎月提供している。コロナ感染の状況が落ち着いてきたころ合いを見計らって、会議メンバーを絞って運営推進会議を隔月で開催している。現在は、地域包括支援センターの職員が毎回参加しており、ホームの状況を伝えたり、感染症の状況や対策などの情報をもらったりしている。地域で認知症の高齢者を見かけたり、心配な状況があった際には地域包括支援センターに情報を知らせるなど、随時関係機関と情報交換している。
問合せや見学には法人の常務(看護師)または介護事業部長が担当して説明している
法人は区内に2つのホームを運営しており、問い合わせや見学の要望にはホームに併設した法人本部で一括して対応している。電話での問い合わせにはパンフレットを送ったり、見学の希望にはできるだけ2つのホームを見学してもらえるようにしている。見学を希望する家族等には常務(看護師)または介護事業部長(管理者)が対応して、予測される体調変化や、ホームで対応できることなど、医療的な対応も含めてわかりやすく説明している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
ホームで提供するサービスについては入居前に時間をかけて説明し同意を得ている
ホームの基本的なルールや重要事項、利用料金等については入居前の契約時に契約書および重要事項説明書で管理者と看護師が説明している。説明には時間を要することを予め伝えたうえで、これまでの経験を活かして具体的な事例を交えながら、今後の見通しや体調変化時の対応など丁寧に説明して、利用者・家族等の同意を得ている。また、緊急時の延命の希望、看取りの希望についても、ホームでできることを説明したうえで意向を確認している。
利用者の生活歴や大切にしていることを確認し、支援方法をチームで検討して迎えている
入居前に「生い立ちシート」や「好きなものリスト」で利用者のこれまでの生活歴や、好きな食べ物・音楽・花、気に入っている服、得意なこと、好きな時間の過ごし方、やっておきたいことなど、利用者が大切に考えていることを書いてもらい利用者への理解を深めている。入居時にはできるだけ使い慣れた家具等を持ち込んでもらい、事前に居室のレイアウトなどを家族と相談し、できるだけ安心してホームでの生活が始められるよう支援している。支援方法はチームで話し合って検討し、入居直後の1週間は介護記録を家族等にメール送信して報告している。
詳しい介護・看護サマリーで退居後も継続した支援が受けられるよう支援している
サービス終了時には円滑に介護支援が継続できるよう、これまでのホームでの生活状況がわかるように詳しい介護・看護サマリーを作成し、移転先の施設等に提供している。また、必要に応じて管理者に加えて医師(社長)、看護師(常務)も一緒に家族との話し合いの場を設けるなどして利用者・家族等の不安に寄り添っている。看取りを希望する利用者・家族等には看取りの要望にも応えており、昨年1月~12月の1年間で8名の利用者の看取りを行った。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
6か月ごとのアセスメントで利用者のニーズと課題を確認し、計画を作成している
「私の姿と気持ちシート」を使って利用者の不安や楽しいと思うこと、やりたいこと、希望を書き出して、「リ・アセスメントシート」で健康状態、ADL、IADL、社会交流の項目で利用者のニーズと課題をもとに、長期目標を1年としてケアプランを作成している。日々の介護記録は「モニタリング表」に入力し、短期目標の6か月毎にアセスメントを行って見直しをしている。また、入院後などの状態変化時や区分変更の際にも見直しを行っている。
介護日誌に利用者の心身状況や生活状況等を詳細に記録し、管理している
利用者の日々の生活の様子や支援内容などはモニタリング表の「介護日誌」に入力して記録している。体調、利用者同士やスタッフとの会話、家事や外出の様子など、日々の利用者の生活の様子や体調の変化などの身体状況、および、それに対する具体的な支援内容を記録している。介護記録はプリントアウトして個別ファイルに挟み込んで保管するとともに、1か月ごとに家族等に送付して利用者の状況を知らせている。
介護日誌および申し送りシート等で全ての職員が情報を共有して支援している
利用者の状況や支援の内容と看護の情報は「モニタリング表」の介護日誌および看護日誌に入力して職員間で共有している。以前は手書きで個人記録を記載していたが、ITC化をすすめ、介護日誌と個人記録に効率よく記録することができるようにした。外国籍スタッフにとっても予測変換機能を使って記録が書きやすくなっている。また、日々の申し送りは申し送りノート、パソコン上の申し送りシートを使って全ての職員が情報を共有して支援できるようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
- 個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている
- 関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】
ケアプランに基づいた支援ができているか振り返りができるように工夫している
ケアプランは、入居前の面談のアセスメント表や家族等に利用者の生活歴や性格等をアンケートで情報を集めたり、希望等を聴き取りこれまでの生活や習慣を入れて作成している。毎日の実施記録の「モリタリング表」には「利用者の希望・要望」と「総合的な援助の方針」を上記し、その下に「解決すべき課題や目標・援助内容」を要約して記載しており、ケアプランを意識した毎日の記録で振り返れるように工夫している。1か月毎のモリタリングは、利用者の変化や特に注意して支援していくべきことを介護・看護の担当職員の視点で記載している。
できるかぎり利用者の希望に沿ったプランで「その人らしい」生活を支援している
ケアプランの援助内容は、画一的な箇条書きではなく、利用者一人ひとりの生活歴や身体状況、認知症状、性格等に合わせた具体的な注意点を含めた支援内容が記載されている。花が好きな利用者は、月2回花屋さんに切り花を届けてもらい、生け花を楽しめるようにしている。鰻が好きで近所のうなぎ屋まで食べに行きたい利用者には、うなぎ屋に歩いて行くことを目標に散歩に出るなどの歩く機会を設け、目標に向かって準備していることで生活の張りとしている。ホームは、できる限り利用者がその人らしく生活できるよう支援している。
介護・看護・医療が連携して健康維持に努め自立した生活を総合的に支援している
ホームでは毎日夕方「モニタリング表」を管理者、看護師に報告する仕組みとしており、利用者の日々の様子を共有して、自立した生活が送れるようにしている。看護師が常駐しており、休日・夜間も電話やメールで24時間対応で連絡・相談ができるようにしている。日々の利用者の様子も把握しているので、体調の変化に早めに気づき対応ができている。内科医や調剤薬局の薬剤師にも利用者一人ひとりの状態やホームでの対応を説明し、各専門職が連携して利用者の健康維持に努め、自立した生活を総合的に支援している。
2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
- 食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている
- 利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている
- 利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている
- 各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】
盛り付け・配膳・下膳等利用者ができることを行えるよう支援をしている
毎朝5時に起きる利用者が自発的に卵を割る、野菜を切るなどスタッフが見守りながら朝食作りをしている。昼食・夕食等は、盛り付けたり刻み食を作ったり、ドレッシングを何味にするか選んだり、お茶は番茶にするかほうじ茶等にするかを選んでもらい、スタッフが急須に入れて渡して湯呑に注ぎ分けている。入居当時は食器洗いを拒んでいた利用者が、スタッフと信頼関係ができると、声掛けするとすんなり食器等を洗ってくれるようになった例もある。家事はできることを無理強いせず、行えるように支援している。
利用者の自発的な動きを常に意識して伸び伸びと過ごすことができるよう支援をしている
自ら洗濯場に来て、スタッフと一緒に洗濯機を回す利用者には、階段の上り下りや屋上の物干し場に干したり取り込むときには付き添って、必要な支援をしている。キッチンでは包丁やガス等の危険な物を使用しており、複数の利用者が同時に包丁やはさみなど使用して調理するので、スタッフは一緒に調理をしながら利用者の行動に常に注意を払っている。行動を止めてしまうと自発的に動かなくなってしまうので、できる限り伸び伸びと自分の思うように過ごすことができるように支援している。
日常生活で買い物や家族等の対応が困難な場合に代行している
歩行や車椅子で買い物に行ける利用者には、近所のスーパーや衣料品店にスタッフが同行して、食品や衣類等を本人の希望を聞きながら選んで購入している。自分で行けない利用者は、衣類等生活に必要な物はメールで家族等に伝えているが、遠方等の事情で家族等が対応できない場合は、希望するものをスタッフが代行して購入している。オムツやパッドなどは家族等に了承をもらい購入している。区民健診や受診等は、家族等が対応できない場合は、スタッフ、看護師が協力して対応している。
3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている
- 日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】
医師や看護師と24時間相談できる体制を整え、利用者の健康管理をしている
毎月1回体重測定と毎日朝夕の2回検温と血液中酸素飽和度を測定している。食事、水分、排泄、バイタルなどを毎日各ユニット毎に「排泄・水分チェック表」に記録して、1日食事は1,500㎉、水分は1,000ml~1,500mlを目安にして状況を把握している。低栄養の場合は、毎週体重測定して食形態を見直したり、補食の高カロリーゼリーやパン粥などを提供している。水分不足には、好きな飲み物や水分ゼリーなどを提供して健康管理をしている。必要時には看護師の指示で毎日血圧測定し、医師の診察時に報告して診断につなげている。
日常生活動作全般を機能訓練と捉え積極的に行っている
ホームでは日常生活動作全般を機能訓練と捉え、日課として朝の掃除や日常的に階段を使用しての移動を行い、買い物や散歩等を積極的に行っている。ケアプランの目標を「歩行の器具を使わず自分で歩くことができる」とした例では、「自分で引き続き歩けるように新聞を取りに行ったり、天気が良い日は散歩にお誘いし歩く機会を増やすように支援します」をサービス内容としている。また、転倒に備えて「プロテクターパンツの着用」と「夜間の転倒防止にスリッパを回収する」を支援内容に加えて、安全に歩けるように毎日、無理がないように支援している。
看護師、薬剤師が連携し、服薬マニュアルを作成しチェック体制を整えている
薬は利用者の状態により錠剤やカプセルの服用が困難な場合は、看護師が医師や薬剤師と相談して飲み込みやすいOD錠に変えたり、砕くなどして問題なく服用できるようにしている。下剤は使用状況を薬剤師にも相談して調整している。各ユニットでは、薬の変更は、申し送りノートや個人記録等に記載して情報を共有している。マニュアルに沿って「薬ボックス表」で一人ひとりの薬を確認し、朝昼夕等の服薬介助までに3回確認して「服薬チェック表」に記録している。空薬袋は保管し、リーダーが誤薬が無いことを確認してからシュレッターで処分している。
4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
- 利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている
- 事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
- 居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】
利用者がお互い関わりながら楽しく生活できるよう支援している
ホームでは利用者がお互い関わりあう場面を大切にしている。季節の行事で正月、節分、花見、七夕、月見、ハロウィン、クリスマスなどユニット毎に利用者とスタッフが協力して食事を作りユニット間で料理を交換するなどして楽しんでいる。合同で花見や餅つきなども行っており、餅つきは、コロナ禍前は家族も参加して8㎏のもち米をついて盛大に行っていたが、現在はユニット毎に見学の時間と順番を決め、4臼の餅を合いの手を入れながら利用者も一緒についている。つきたての餅は美味しく食べたり、正月の雑煮にして楽しめるようにしている。
一定のルールのもとで利用者の意思を尊重して生活が楽しめるよう支援している
ホームでは喫煙、飲酒は医師と相談し健康上問題が無ければ可能としている。喫煙は建物内は禁煙で1階の東屋で喫煙できるが、現在は喫煙者はいない。飲酒は、入浴や行事の日にビールを飲めるようにしている。外出・外泊は原則自由としており、外出は6月から再開してスタッフが付き添い、映画鑑賞や外食、買い物等に出かけることが増えている。天気が良い日や落ち着かないときなど運動や気分転換に、個別や小人数で近所の公園等を散歩するなど利用者の意思を尊重し、楽しめるように支援している。
施設設計段階から機能性・安全性を図り心地よい住環境になるよう配慮している
設計段階から住宅専門の建築家がデザインに拘り、目の前の公園を活かしたつくりで、自然を感じることができる温かみがある環境となっている。建物は、歩行の障害となるような配線や段差は無く、ユニットごとに変化をつけ、キッチン、ダイニング、リビングなどは充分な広さと採光を確保している。車椅子の利用者が増えているが、自操ができている。リビングにはソファーを配置し、所々にコーナーを設け一人でゆっくりできるスペースを作っている。調理や洗濯等で使用した包丁や洗剤等の危険な物は、使用後倉庫に鍵を掛けて保管し安全に配慮している。
5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
- 家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している
- 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
- 家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている
- 重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】
ユニット毎に家族懇談会を開催して面会について話し合い、対面での面会を再開した
コロナ禍前は全体での家族懇談会を年2回開催したり、9月には懇親会として地域住民・スタッフ・利用者も一緒に食事を作り・会食会や餅つきで家族等との交流の場を作っていた。今年6月には久しぶりに、家族懇談会を各ユニットごとに開催して面会について意見を聞き、意見等を踏まえて10月より、コロナ対策したうえで予約するなどの制約はあるが、キーパーソンとは対面での面会を再開して交流できるようにしている。
利用者の生活の様子を毎日詳細に記録し、毎月家族等に報告している
利用者の毎日の生活の様子を詳細に記録したモニタリング表に写真を2~3枚添えて毎月郵送している。福祉サービス第三者評価の利用者調査で家族より「毎日の様子を詳細に記録したモニタリング表を送ってくださるので安心」や「グループホームでの様子が手に取るようにわかる」などのコメントがあった。ほとんどの家族等とはメールで連絡を取り合っており、随時家族等からの要望や利用者の変化で気になることがあった時に連絡・相談するなど、家族等と連携して支援している。
利用者・家族等の意向を確認したうえで、看取り介護をしている
入居時に「重度化した場合における対応に係る指針」を説明して終末期についての意向を確認し、看取り希望の場合は、「同意書」を取り交わしている。終末期に近づいていると判断した時期に医師が同席してカンファレンスを開き、ホームでできることを説明して改めて利用者・家族等に、意向を確認して対応している。昨年は8名看取りを行っており、コロナ禍ではあるが、いつでも面会を可能とし、利用者と家族等が最期の時を大切に過ごせるよう支援している。海外在住の家族とは、音声・ビデオ通話で画面を通して最期の時を支援している。
6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
- 地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している
- 利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている
- 利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している
- 運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている
- 区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】
地域の情報を収集し祭りや催し物などに参加している
管理者が自治会と商店会の役員をしているので、会議に出席するなどして地域情報を収集している。地域の祭りは10名程度が参加し、子ども神輿を楽しんだり、出店で買い物して祭りの雰囲気を味わい楽しむことができた。自治会主催の日帰り旅行への参加は自治会の同意が得られなかったので、積極的に地域住民にグループホームへの理解が深められるように働きかけ、利用者が地域の一員として交流ができるよう支援していくとよい。
スーパーでの買い物や趣味の会に参加するなど地域資源を利用して楽しみを増やしている
毎日の食事の献立は、家庭料理を中心に利用者とスタッフで相談しながら決め、近くのスーパーへ週に何度か買い物に出かけている。利用者が徒歩や車椅子でスタッフと一緒に出かけ、食材や利用者が食べたいものを選び購入している。また、入居当初に落ち着かなかった利用者に好きな麻雀を楽しむことができるように家族の協力で、近くの都営住宅の麻雀の会に参加して楽しむことで、ホームの生活に馴染むことができた例がある。さらに、地域資源を利用して楽しみを増やして行きたいと考えている。
子どもとの交流や小学生や民生委員等にグループホーム等を説明して理解を深めている
グループホームを知ってもらうため、ハロウィンを企画して近隣の子どもに呼びかけ、20名の子どもが母親と参加した。施設の外のドライエリアを回ってもらい、ガラス越しに利用者と手を振ったり、利用者がお菓子を配り、楽しいひと時を過ごした。また毎年、近くの小学生の職場見学や中学生の職場体験を受け入れ、外から施設の様子を見学したりグループホームや認知症について説明し理解を図っている。さらに、30名以上の民生児童委員の見学を受け入れ、認知症高齢者への理解を深めている。
【講評】
個人情報の取扱等について同意を得て、プライバシー保護の徹底に努めている
法人として「個人情報保護規程」を整備し、個人情報の利用目的の特定、取得の制限、個人データの安全管理等を基に、個人情報に関する規程を全スタッフが遵守することとしている。利用者・家族等には、契約時に「個人情報保護の方針」について説明し、個人情報の利用について「個人情報の使用に係る同意書」で同意を得ている。同意書には、個人情報保護法関連法令の遵守、個人情報の利用目的、目的以外での利用について、第三者への提供、安全管理措置、個人情報の開示の請求についても明記している。
プライバシーや羞恥心に配慮した支援をしている
「入居者の尊厳ある生活」をホームの理念に掲げ、日常の支援にあたっては利用者の意向を確認することを徹底している。利用者の居室に入る際は、利用者が不在の際にもノックをしてから入室することとしており、事前に入室の目的を伝えて了承を得たうえで入室している。トイレは各居室にあるため、トイレ誘導の声がけをする際は「お部屋に行きましょうか」などと声をかけ、他の利用者にわからないように誘導している。介助にあたってはトイレの扉を閉め、利用者の羞恥心に配慮した支援を徹底している。
入居前の生活習慣等を尊重し、快適な生活が継続できるよう支援している
ホームでは、入居時に聴き取った利用者の生活歴や趣味をできるだけ継続できるよう支援している。飲酒の習慣のある利用者には、入浴の日や行事の時にはビールを飲めるように支援している。また、在宅時から整理整頓が苦手で、居室に新聞を貯めこんでしまっている利用者には、無理やり片づけるのではなく、コミュニケーションを取ることを大切にして、話をしながら少しずつ片づけるなど、利用者の気持ちを大切にしながら、快適な生活が継続できるよう支援している。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
新人オリエンテーションとOJTで新人スタッフの指導をして業務の標準化を図っている
ホームで提供するサービスの基本事項はマニュアルにまとめ、各ユニットのスタッフルームに置いて、わからないことがあった時には、いつでも確認ができるようにしている。新入スタッフには新人ファイルを手渡して常務がオリエンテーションを行って、認知症や感染症など基本的な情報を伝えている。その後はOJTで先輩スタッフがサービスの手順を指導し、20日間研修日誌を付けて、ホームで提供するサービスの手順を身に付けられるようにして、業務の標準化を図っている。
毎年度末に各ユニットから職員の意見を基にマニュアルを見直している
ホームでは年1回、年度末にマニュアルの見直しを行っている。2月ごろに各ユニットでマニュアルを分担して回覧し、スタッフの意見を求めて、変更した方がよいと思われる点を赤字で記入してもらっている。それをもとに3月に見直しを行い、新しいマニュアルを4月にスタッフに手渡して説明し、サービスの手順を共有している。最近ではコロナ対策についてマニュアルの見直しを行った。さらに、誤嚥性肺炎の予防の対応をマニュアル化したいと考えているので、早期に実現するとよい。
利用者の気持ちを考えた支援ができるよう随時指導をして業務水準の向上を図っている
ホームでは年1回、管理者がスタッフへの個人面談を行っている。その際にスタッフの希望や困りごとなどを聴いて、時には支援方法やメンタル面でのアドバイスを行うなどしている。また、マニュアル通りの機械的な支援にならないよう、実際の支援の際に気が付いたことがあると、利用者の気持ちを考えた支援ができるよう随時OJTで指導を行って、全体の業務水準の向上を図っている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
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事業者のコメント
グループホームにおいて、調理を利用者と行うことはとても大事だと考えています。スタッフは調理をしながら、利用者に何をしてもらおうか、何ができるかを常に考えています。又、動きに気を配りスムーズに進むように配慮しています。この場面では、スタッフが介入しなければAさんは気分を害し別の場所に行ってしまうことも考えられます。Bさんの親切心を大事にし、Aさんの気持ちにも配慮した支援だったと思います。スタッフには、調理にのみ集中しないようにと伝えています。調理を優先してしまうとこのような場面で気配りができません。調理に限らず、お年寄り優先の支援をしてほしいといつも言っています。調理や片づけ、掃除などの作業に集中してしまい、そちらを優先させると、お年寄りのことが見えず事故になってしまいます。お年寄りの皆さんが、何を考えどのように行動するのか、スタッフとして常にアンテナを張り、お年寄りの行動を止めないように気を付けています。止めてしまうと自発的に動かなくなってしまいます。そうではなく、出来る限り伸び伸びと自分の思うように過ごしていただきたいと考え支援しています。