評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 最高水準のエデュケアを提供する
2) ドキュメンテーションを通してお子様の育ちを共有し、意見を交換する中でより良いエデュケアの発展を目指す
3) 地域との連携をとり、エデュケアの充実とともに防災体制の強化に努める
4) 発達を理解し、次の発達に必要な必要な援助を適切に行う
5) 職員の得意技を活かし、特徴的なエデュケアを行う
職員に求めている人材像や役割
・自分の得意なことを活かし、それぞれの職員が自分らしいエデュケアを実践するように努力すること。
・日常生活を充実させ、そこで得た豊かな学びや経験をエデュケアに反映させることを求めています。
・指示に従うことではなく、自ら考え、情報を発信し、意見を交換できる積極性を引き出すように指導しています。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
お子様をお預かりするということが”命をお預かりする”ということを肝に銘じ、命を守るために何をするべきかを考える姿勢を持つように求めています。
また一つ一つのエデュケアが単なる遊びではなく、今の発達を的確に理解し、次の発達を促すために必要な活動となるように意図をもって環境設定を行うように指導しています。
全体の評価講評
特によいと思う点
年間食育計画を基に0歳児からバラエティーに富んだ食育活動に取り組んでいます。魚の三枚おろしは施設長自らナイフを取って実演しており、魚が生きている時に姿を観察し、命の尊さを教え食することへの感謝の心を育んでいます。農家の協力を得た野菜の収穫やバケツ稲の栽培では育ち方の違いを観察しました。「防災の日」にはα米とコメの違いを比べ、水、パン、クラッカーなどの非常食への理解を深めています。「サケから学ぶSDGs」では「鮭の種類」「育てて食べる」「魚と暮らす文化を大切に」「特定外来生物」にまで発展させています。
今年度、リーダー層を中心にドキュメンテーションの作成に努め、チーム全体でエデュケアの実践への学びを深めています。ドキュメンテーションは、生き物との触れ合い、ばい菌のイメージ、防災の日の食育、SDGs等、様々な場面での子どもの育ちや学びに視点にあてています。毎週行うドキュメンテーション・カンファレンスでは、職員からは積極的に意見が出され、エデュケアの実践への意欲を高めています。これら継続的な取り組みにより、職員の保育力向上、さらなるチーム力向上にもつながっています。
職員同士の良い連携、働きやすい職場環境を目指し、施設長は職員それぞれの力を存分に生かし、栄養士、看護師含め全員で目的へ向かって協力し合いながら、のびのびと取り組んでほしいという思いを伝え、園運営にあたっています。心理学が専門である施設長は、職員へ前向きなアドバイスを日々心がけています。今回の職員自己評価でも、「やりたいことを実行しやすい環境である」、「職員の仲が良い」、「すぐに相談できる」等の意見が多数見られました。職員同士の良い連携、働きやすい職場環境づくりへの取り組みが進んでいることがうかがえます。
さらなる改善が望まれる点
園には運営に関する規程類、安全管理や保健関係マニュルとともに事業継続計画(BCP)が整備されています。今回の職員自己評価では、BCP策定の取り組みに対する理解について十分でない結果となりました。また利用者からの苦情解決についての理解向上への取組みは、今後の課題としており園としてさらに取り組んでいきたい考えです。事業継続計画(BCP)および利用者からの苦情解決について、今後の理解向上・対応力向上に向けた、さらなる取り組みが期待されます。
園は保護者の意向を大切に考え、日々の会話の中から意見・要望も聞いており、思いを園運営に役立てたいと考えています。配信のほか園玄関に紙ベースのファイルを置きいつでも見られるようにしています。園として様々な取り組みを工夫して行っているにもかかわらず、今回の利用者調査では一部ではありますが「園の活動内容が判りづらい」「知りたい」との意見もあり、保育内容についても正しく伝わっていない部分も見受けられます。保護者の知りたい内容は何か、伝える側の意識も再度認識し保護者の理解を得るため、さらなる取り組みが期待されます。
ホームページでは、法人全体として取り組む「エデュケア」や5つの特徴など伝え、園のページでも園の紹介とともに、行事や食育の取り組み、保育所体験など写真付きで定期的に伝えています。園で力を入れている様々な特徴的な取り組み、園の良さなど、エリア特性にマッチした魅力ある園として、地域の子育て世帯へ向けさらなる発信について工夫の余地も見受けられます。少子化に向け、利用希望者から選ばれる園として存在意義を高めていく情報発信やPR方法の検討など、今後のさらなる取り組みに期待します。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人全体で、階層別や職種別、専門・テーマ別に目標を明示した職員研修を実施しています。園では計画的に内・外部研修に参加できるよう努めており、リーダー層を中心とした職員育成に力を入れて取り組んでいます。リーダー層は、法人のリーダー研修も受け、自園だけではなく系列園含め広い視野をもってもらいたいとも考え、職員育成に取り組んでいます。心理学が専門である施設長の信頼し任せる保育は、園をリードしていくという意識の向上、保育力の向上にもつながっています。
「スポーツデイ」は参加して楽しい行事としてプログラムを考え、子どもたちが達成感や満足感を味わいお互いの良さや頑張りを認めたり称賛する心を育んでいます。0歳児から5歳児まで親子競技をプログラムに入れ、兄弟児競技もあります。3、4、5歳児の遊戯はそれぞれ素晴らしい出来でたくさんの拍手を貰いました。障害を持った子どもも違いを感じることなく参加できました。保護者とスタッフが一緒に参加する「かご逃げ玉入れ」は籠を背負って逃げる中、皆で玉を入れる競技です。参加者全員で楽しむ園行事は心に残る楽しい思い出になっています。
保護者の就労やニーズに合わせて保育時間を設定し、子どもたちが安全で快適に過ごし、安心して預けられる環境づくりに努めています。降園時は子どもの様子を確実に伝え、ポピンズメモリーには写真を添えて配信しています。屋根付きのベビーカー、自転車置き場も完備しています。親子で参加するアイデア豊富な行事は、子どもの成長を直接感じ取れる機会となっています。毎月のニュースレターで活動のねらいを伝え、活動シーンや季節の話題を紹介しています。懇談会開催時は資料としてクラスだよりを配付し子どもの表情や微笑ましい姿を伝えています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:8月1日現在、保育園を利用している全世帯を対象に調査を実施しました。兄弟姉妹のいる世帯は、1世帯として扱い、一番年齢の低いお子さんを対象として回答してもらいました。
- 調査方法:アンケート方式
無記名方式。QRコードを記載したアンケートの案内を事業所を通じて保護者へ配付し、WEB上でアンケートに回答してもらい、取りまとめました。調査結果は選択回答だけでなく、記述式の回答についても匿名性に配慮してまとめ、保育園に報告しました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:52/86(回答率 60.5% )
総合的な感想では、「大変満足」20名、「満足」27名、「どちらともいえない」5名であり、90%の利用者が満足と回答しています。
毎日の保育サービスにおける「子どもの心身の発達」、および安心・快適性における「清潔で整理された空間」、「病気やケガをした際の職員の対応」でそれぞれ90%以上と高い満足度がうかがえます。
自由意見では、「いつも本当に感謝しております。うちの子だけでなく、園に通ってるお子さんみんなが楽しそうに過ごしている姿を目にすると、安心して預けられます」、「先生方には一生懸命保育していただいていると感じています。ありがとうございます」、「施設長も親しみやすく、良い保育園だなと感じています」など園に対する感謝の声が寄せられています。一方、「公園遊び等、野外へのお散歩のバリエーションがもう少しあったらいいと思う」という声もありました。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
90%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「日々、たくさんの活動を取り入れてくださっていると感じております。本人も、帰って来てからその日保育園でやったことを話してくれたり、習った歌を歌っており、楽しく通っている様子です」、「室内遊びでは全身を使った、体操をしてくださり本当感謝しています」、「毎日、色んな刺激を受け、楽しそうに保育園に通ってる」、「他園に比べると外遊びの機会がやや少ない印象です」などの声がありました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
81%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「個人が自由に選べるように、数種類の活動を準備してくださったりするのがいいと思ってます。家ではやりにくい、砂遊びや絵の具で遊ぶ等の機会が増えたら嬉しいと思います」、「保育園では園内で色々な活動をしてくださって、発達を促してもらえていると感じてます。もっと欲をいえば、戸外活動として自然と触れ合う機会が増えるといいなと思います」、「園側の指定の遊び(ブロックなど)を提供されて取り組む時間が多く、遊びの内容が偏っている」などの声がありました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
88%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「とてもバランスや彩りなどとっても美味しそうです。何より保育園では、量も沢山食べているようで嬉しいです」、「毎日バランスの良い食事を提供していただき、ありがたく思っております」、「食事量には個人差があると思うが、おかわりができる体制になってほしいです」などの声がありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
60%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「暑い季節や寒い時も公園に連れて行っていただき、ありがとうございます」、「初めは園庭がないので、戸外活動が少ないものかと思っておりましたが、可能な限り公園に連れて行ってくださり、楽しく遊ぶことができているようです」、「戸外遊びが少なく感じるので自然と関わる機会は多くないのかなと思います。散歩などではなく、たまには泥だらけになって遊んでほしいと思います」などの声がありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
73%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「直前の連絡になっても快く対応してくださって助かっています」、「遅くなる時も、急な対応にも関わらず、補食の用意やこころよく受けてくださり、感謝しております」、「電車遅延なので連絡をしますが、いつもの時間以外の受け入れやお迎えも対応して頂けます」などの声がありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
88%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「避難訓練や、不審者対策の訓練もされています」、「インターホンを押さなくても、前の人が入った時に一緒に入っている保護者もおり、もう少し徹底すべきだと思いました」などの声がありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
87%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「前もって日程も決まっており、変更の際も早めに連絡があるので予定が組みやすいです」、「土曜日に設定してくださっているので助かります」などの声がありました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
73%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「子育ての悩みなどを親身になって聞いてくださり、その時々の不安が解消されました。子どもだけでなく、親も先生方に見守っていただいていると感じており大変心強いです」、「先生達、忙しそうなので少し遠慮してしまいます」、「面談はありますが、もっと定期的に話す機会があるといいかなとも思います」などの声がありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
96%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「とても整理されており、安心」、「園内と園庭もキレイです」、「毎晩お掃除していらっしゃいます」などの声がありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
88%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「とても丁寧に接していただき、申し訳なくなるくらいで素晴らしいです」、「言葉遣いは丁寧すぎるくらいです。制服着用で統一感があり、清潔感もある。髪型などはある程度自由で、個性が出ているのが逆に好感を持てます」などの声がありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
96%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「怪我をしたときなど迎えの時に教えてくれたりしてちゃんと見ててくれてると思う」、「迎えが必要なほどの体調不良時だけでなく、その日の園での様子で気になったことがあると必ず教えてくださるので、家庭でも継続して本人の様子を見ることができております」などの声がありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
56%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「いさかいやいじめがない園だと思います」、「面談などで知らせていただいたり、子どもからの話しを伝えると真摯に対応してくれます」、「今までそのようなことがないので分かりません」などの声がありました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
88%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「子どもは保育園が大好きなようです。先生方のご対応のお陰だと思います」、「年齢でなく、その子の成長に合わせて、対応してくれていて安心しています」、「登園時、泣いてるときに親切に子供にどうしたの?など優しく接してくれる」などの声がありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
77%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「環境が一般と異なる状態ですが、対応いただき守ってくださってます」などの声がありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
81%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「毎日細かく活動内容を報告してくださって感謝しています」、「先生方の説明は分かりやすいです」、「全体の内容のみなので、個人的な事も日々教えて欲しいです」などの声がありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
69%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「保育園の方も忙しいと思うので、なかなか要望を伝えにくい」、「以前子供が男性職員が怖いと言った時、施設長にその旨伝えたところ即日ミーティングを実施して対応してくださった」などの声がありました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
35%の方が「はい」と回答しています。自由意見には、「今回はじめて知りました」、「今までそのようなことがないので分かりません」などの声がありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者や職員の意見や要望、行政や関係機関から地域のニーズや課題を把握しています
法人全体で毎年ISO顧客満足度調査を行い、全保護者のニーズを把握しています。また、個人面談や懇談会、運営委員会でも保護者ニーズの把握に務めています。施設長は、職員の業績目標・自己評価シートを用い、年3回行う面談で職員の意向とキャリアプラン、目標を把握しています。施設長が出席する練馬区私立保育園協会や家庭支援ネットワーク会議では、区内の保育状況や課題、ニーズ等を把握しています。また地域の子育て関連の情報を共有して、これら地域の関係機関とは連携体制を構築し、園の課題を抽出しています。
中長期計画はないものの企業理念と教育目標の実現に向けた単年度計画を策定しています
園の事業計画では、企業理念と教育目標の実現に向けた運営方針と保育目標を掲げ、具体的な計画を策定しています。また事業計画に連動した予算編成を行っています。事業計画は、年度末に職員から計画を振り返った意見を集め、事業報告書に実績をまとめています。施設長は職員の振り返りを反映した新年度の事業計画を策定しています。園は中長期計画を策定していないこともあり、今回の職員自己評価でも中長期計画への理解について十分でない結果となりました。園として取組み実態を職員に周知することが求められます。
教育及び保育に関する全体的な計画を指標とし、評価しながら目標達成を目指しています
事業計画は、園の指標である「教育及び保育に関する全体的な計画」と連動し、年間指導計画・月週案計画・個別カリキュラムを作成して目標の達成に向け取り組んでいます。また年間の保健計画、食育計画、行事計画、避難訓練計画等は専門職や担当別に年間計画を作成しています。年間計画はいずれも、四半期ごとの目標を明らかにし計画を作成し、担当職員は四半期ごとに目標達成を振り返って評価を行なっています。評価を反映した次の四半期計画の更新は、施設長が確認を行い、年間を通して目標達成を目指しています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員は、ミーティングや内部研修を通じて法・規範・倫理の理解を深めています
園の「教育及び保育に関する全体的な計画」には、児童福祉法に基づく保育や保育士の倫理観に裏付けられた保育を保育の基本原理として明記し、この全体的な計画に基づいて、各指導計画を作成しています。新人研修や園内研修では、人権尊重や個人情報の保護、苦情解決対応など、法や規範、倫理を周知しています。定例で開催するミーティングでは法令遵守を意識づけています。また職員は、全国保育士養成協会の「人権擁護のためのセルフチェック」を行い、自らを振り返る機会としています。
園は子どもや保護者の意向把握に努め、苦情解決には迅速な対応体制を整えています
国の「社会福祉事業の経営者による福祉サービスに関する苦情解決の指針」に基づく苦情解決のための第三者委員制度は、重要事項説明書に掲載し、入園説明会で保護者に説明しています。園では、子どもの様子やポピンズメモリー(ウェブ版連絡帳)、随時行う個人面談や日常的な会話から、保護者の意向を把握しています。また保護者の代表と定例に開催する運営委員会でも保護者の意向を把握しています。苦情については、園と第三者委員や関係機関が連携し、迅速に対応する体制を整えています。
地域との関係を構築し、園の専門性を活かした地域貢献に積極的に取り組んでいます
園は、運営の透明性を高めるべく、ホームページ上で活動内容を広く伝えています。また福祉サービス第三者評価の受審結果も公表しています。地域との関係づくりでは、私立保育園協会園長会で施設長が地域の保育園との協力関係を構築し、地域の虐待防止等に取り組んでいます。また園の専門性を活かして、地域の「ねりま子どもカフェ」への企画および講師派遣も行っています。コロナ禍で自粛していた近隣中学校の行事参加や職場体験を再開して交流を深めています。園の見学会企画では、育児相談にも対応し、地域貢献に積極的に取り組んでいます。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園は事業継続計画(BCP)を整備し、子どもたちは食育として防災を学んでいます
園は安全管理、危機管理、災害対策、不審者対応、感染症予防など各種リスクごとのマニュアルを備え、掲示やシステム内に格納して職員はいつでも確認できます。BCPは感染症と自然災害をリスクとして策定し、リスクごとの対策と共通する対策を、事前及び発生時について明示しています。職員への研修や訓練後には計画の見直しを行います。地震・火災・不審者等を想定した毎月の避難訓練は担当を決めて計画し、引き取り訓練も実施しています。子どもたちは、食育として防災クイズで防災の日や非常食を学び、昼食にはα米と白米を体験しました。
それぞれマニュアルを整備して、保育上の各種リスクマネジメントに取り組んでいます
園は安全管理マニュアル(非常事態役割分担、散歩、公園、園庭遊び、保育室安全、アクシデントレポート等)を備え、職員のリスク管理意識を高めています。、保健関係のマニュアル(SIDS予防、エピペン注射対応、スペシャルニーズ、プール遊び・水遊び、感染症予防対策等)では、子どもの特性に応じた保育上の留意点や対応を記しています。子どもたちは、手のばい菌でカビが生える実験を通して、手を洗わないで食べるとお腹が痛くなるなど、感染症に関するリスクもわかりやすく学んでいます。
情報管理規程はICT化に伴い改定し、各種情報は社内システムで適正に管理しています
法人グループ全体の情報管理規程では、情報の収集、利用、保管、廃棄等について定め、ICT化の推進に伴い、改訂も行なっています。社内システムには、各種規程類やマニュアル、様式類(全体的な計画、年間・月・週・個別の指導計画、保育日誌、各種報告書等)が格納され、また行政や法人からの情報も格納しており、情報の重要性や機密性に応じ、アクセス制限を設け情報漏洩防止を図っています。個人情報については、個人情報保護法に則った方針および利用目的の明示等を記載し、規程・体制を整備しています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
園が求める人材確保ができるよう、法人本部と連携して取り組んでいます
採用サイトでは、ポピンズの特徴とともに、福利厚生含めた6つのポイント(魅力)、研修制度やキャリアプランなどポピンズで働くことの魅力を伝えています。応募者には法人本部との面接後に、園の見学と施設長の面接を行ない、本社と園が連携して新たな人材の採用を決定します。年間を通した職員研修では、コンピテンシーを周知しています。また年1回行うアンケートで職員のキャリアプランや意向を把握し、法人全体で将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいます。施設長は、職員の意向と園内の人材構成に考慮して配置を行なっています。
人材育成計画の取り組みに対する理解について今後のさらなる取り組みが期待されます
人事制度の内容は社内システムに格納しており、職員はいつでも確認ができます。階層別や職位別、専門・テーマ別に目標を明示した職員研修を実施しています。目標管理制度では、職員のキャリアプランに向けた教育訓練(個別研修)を計画し、業務意欲の向上を図るとともに、目標を共有して計画的に研修に参加できるよう努めています。これら研修の成果を確認し、次の目標につなげています。しかし今回の職員自己評価では、人材育成計画の取り組みに対する理解について十分でない結果となりました。今後のさらなる取り組みが期待されます。
ドキュメンテーション・カンファレンスを通じ、職員相互の理解や連帯感を高めています
職員が参加した研修の報告は定例のミーティングで共有に努めています。今年度は、リーダー層を中心にエデュケアの実践をテーマにドキュメンテーションの作成に努め、ドキュメンテーション・カンファレンスを開催して、日常の保育や食育等のエデュケアの実践ケースについて、職員で意見を出し合い取り組んでいます。ドキュメンテーション・カンファレンスでは、エデュケアの実践の学びはもとより、職員相互の理解、上下の信頼関係、職場の連帯感を高める働きかけとなっています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
地域連携を強めて建物全体の防災能力を高めることを重要課題に、協力体制の確立を目標としました。園では、近隣中学校とは生徒の職場体験を受け入れて交流しました。高齢者デイケアセンターとは敬老の日やハロウィン等の行事で交流しました。近隣農家とは子どもたちの収穫体験での協力を得ました。最寄り駅、動物病院、嘱託医とも園の行事で交流しました。結果、散歩中には声をかけてもらう事が増えたことで、近隣地域での園への認知も少しづつ高まり、協力体制が進んだことを評価して、今年度の継続した取り組みに反映しています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
防災能力を高める目標に向けて、地域との協力体制を確立することを目的とした様々な交流では、園の専門性を活かしながら地域と共にエデュケアの実践として、子どもの体験の幅を広げて、新たな気づきや考える機会になったことを確認しました。今年度の様々な地域交流の取組みでは、緊急事態に対するセキュリティ強化につなげるために、さらなる取り組みも期待されます。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園はエデュケアの実践について職員の理解をより深めることを課題として、ドキュメンテーションを通して子どもの育ちや学びを共有するを目標にしました。しかし、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、職員体制を優先して計画したドキュメンテーション研修への参加やドキュメンテーションカンファレンスの開催は中止が続きました。検証の結果、今年度の重要課題として取り組んでいます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定したが、その達成に向けて取り組みが行われていなかった |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
昨年度に設定した具体的な目標は、コロナ禍での職員体制確保を優先した結果、取り組みは行えませんでした。今年度はリーダー層を中心にドキュメンテーションの作成に努め、各クラスのエデュケアの実践や食育についてドキュメンテーションを作成し、職員間で共有しています。ミーティングやドキュメンテーション・カンファレンスでは、ドキュメンテーションを通して職員が意見を出し合い、子どもの育ちや学びへの保育者の視点や気づきの共有及び自らの保育の振り返り等により、チーム全体にエデュケアの実践への理解を深めています。
サービス分析結果
【講評】
本社が運営するホームページにより教育方針や特色を紹介しています
本社のホームページには、系列園共通の教育方針「人生でもっとも重要な時期の人間教育をめざします」を掲げ、教育(エデュケーション)と保育(ケア)を融合させた「エデュケア」を、0歳児から実践するとしています。そして「寛容な人間」「聡明で愛情深い人間」「探求心の旺盛な人間」「グローバル社会で活躍できる人間」を育てることを目標とし、SDGs教育に取り組み、0歳児から食育に力を入れ、ITを活用した連絡帳等で情報共有に努め、荷物は最小限で済むように配慮し、働く家庭を支援する等系列園共有の5つの特徴を紹介しています。
園や区のホームページに園の情報を掲載し、保育所体験会を開催して園を紹介しています
園のホームページには開所日、定員等の基本情報を掲載しています。3つ折りのハンディータイプのリーフレットを用意し見学者や希望者に渡しています。2014年に開園した定員が99人の認可保育所として、多くの正確な情報を早く出したいと考えており園の特長を伝える工夫をしています。園児募集の方法について施設長会で検討し地域向け保育所体験会を開催しており、今後も継続して開催する予定です。区の担当課とは連絡を密にし年齢別の空き情報など最新情報を提供しており、区発行の保育所紹介冊子に園の情報が掲載されています。
見学会の開催のほか個別の要望にも応え、保育内容や園の特徴などを説明しています
一年を通じて入園の問い合わせは多く、見学申し込みがあります。ホームページに見学会、保育所体験会の情報を載せ、あらかじめ申し込みを受けて対応しています。基本的には一日5組迄、週2日、10時と11時開始と定めていますが、保護者の希望日で調整することもあります。前もってホームページで園の特徴を見てくる保護者も多く、施設長又は主任が約30分から45分位、時間をかけて園内を案内し、大切にしている保育目標や園の特徴を話しています。園生活がイメージできるように丁寧に説明し、見学の保護者からの質問にも答えています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前面談では重要事項説明書に基づき説明し、保護者の理解と同意を得ています
4月入園が決まった方の名簿が区の担当課より来て子どもと保護者の情報を入手したら、園から必要な書類を郵送し記入を依頼しています。入園前説明会では、重要事項説明書に沿って基本的なルールや個人情報の取り扱いも確認しており、その後の面談は主に施設長と担任保育士が担当して食事や子どもの身体の状況、乳児期の集団保育経験の有無なども聞き、入園前面談記録に記入しています。和やかな雰囲気を大切にし、初めての面談体験に親子が緊張せずに臨めるよう配慮しています。面談に看護師、栄養士も参加し食物アレルギーや健康面も確認しています。
親子が安心して園生活をスタートできるように余裕を持った慣らし保育を実施しています
新年度には約20名の子どもたちが入園することになりますが、園は、新入園児一人一人を職員が理解し迎えることができるよう、入園前面談の記録等で情報を共有しています。入園当初の慣らし保育の有無は保護者の就労の都合や子どもの状態を見て個別に対応しており、「慣らし保育のご案内」を渡し、期間は園と保護者が相談して決めています。数日かけて少しずつ時間を延ばし、子どもが安定した気持ちになれるように配慮しており、徐々に通常の保育時間に移行しています。この時期は保護者も不安を抱えていることが多く園での様子を細かく伝えています。
転園する子どもにはメッセージカードなどを渡し保護者の相談にも応じています
保護者の転居等様々な理由で退園していく子どもには健康記録や作品集を渡し寄せ書きやカード、手紙等を渡してクラスの皆でお別れしています。転園・退園児の住まいが近くの場合は園行事に招待したり保護者の相談に乗るケースもあります。2014年に園が開設してから年月が立ち、いつでも訪ねて来てもらえる保育園をつくりたいとの気持ちは伝わり転園や退園後も園に寄ってくれる保護者や子どもいます。施設長が企画するオプションプログラム「親子フィッシング大会」は3歳児~小学生までを対象としており卒園生にも紹介し触れ合いを継続しています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
日々の子どもの記録は本社の統一様式に記録し個々の情報は児童票に集約しています
子どもの基本的な情報、家庭状況、成育歴、予防注射の接種状況、緊急連絡先やかかりつけ医等の情報、個人面談記録等も必要な時に確認できるように管理しています。個々の子どもの情報は事務室の所定の場所に置き、必要時に職員が確認できるようにしています。各クラスの一日の活動はクラス全体と個々の子どもの様子を記入する日誌に記録し、一人の子どもが成長する姿は成長記録として一定期間ごと確認し、在園中の記録が蓄積するようにしています。送迎時に保護者への伝達事項が漏れないようにと考え、見やすい書式の視診表を活用しています。
全体的な計画、年間指導計画から現在の子どもの姿に合った月週案を作成しています
全体的な計画を踏まえ年間指導計画は前年度末の反省を基に年度当初にできています。月案と4週分の週案を月週案として作成し、子どもの発達や季節、地域性を考慮し、自由遊びや異年齢の触れ合い、戸外遊びなどをバランス良く組み合わせ具体的な活動につなげています。出来上がった計画はニュースレターに「〇月のエデュケアねらいと活動」として掲載し保護者に知らせています。玄関掲示の月週案は週ごとに更新しています。充実の食育活動や英語プログラム、環境を活かした保育などで子どもたちの興味関心を高め多様な体験が得られるようにしています。
システムの活用と週ミーティング、月末ミーティング、ノート等で情報共有しています
出来上がった計画の案を副主任が指導して完成させ、その後主任、施設長の順に確認をしています。数々のデータと共に他のクラスの計画等もシステム上で閲覧できるため職員間の情報の共有は進んでいます。毎週金曜の週ミーティング、火曜日のドキュメンテーションカンファレンス、月末ミーティングで職員が話し合う機会は多く、共通の認識で保育に取り組んでいます。保護者からの連絡や子どもの変化等を記入する欄を設けた視診表、スタッフルームに置くお子様ノートは非常勤職員との情報共有にも活用し確認欄に印を付け伝達漏れを防いでいます。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの発達過程や生活環境を個別配慮に活かし、保育環境を整えています
子どもの生活状況や成育歴は入園時に把握し、送迎時の会話や連絡帳の記載事項等から得た家庭での生活サイクルを保育に活かしています。0、1歳児の保育室は思い切り体を動かしたり横になってリラックスできる環境を整え、多くの物に興味を持てるようにしています。子どもたちの動線を考え、保育室は子どもの発達に合わせた環境になるように職員が工夫しています。子どもたちが好きな遊びにじっくり取り組めるように机上遊びのコーナーを設ける一方で、活動的な子どもの動きも妨げないようにし、穏やかに満足して過ごせるようにしています。
世界を意識した環境を整え、様々な角度から外国文化を取り上げ視野を広げています
本社の方針の1つにグローバルな社会で活躍できる人間を育てることを掲げ、小さいうちから世界を意識した環境や情報の中で生活することで子どもたちの視野を広げています。0歳児から年齢に合わせて取り組む多文化理解教育では、ハロウインやクリスマスなどの行事を捉えて外国文化に関する話をするほか、毎月一つの国を取り上げ、その国の音楽や風土、言葉を知り、給食には多文化料理として世界のメニューを紹介するなどして子どもの興味関心を集めています。世界の絵本を手に取り0歳児からの英語など多岐に渡る保育環境を整え興味を広げています。
子ども同士のトラブルも成長過程の一つと捉え気持ちを尊重した保育に取り組んでいます
施設長の専門分野が心理学であることも影響し、配慮が必要な子ども、発達面で気になる子どもの対応についての職員の理解は進み、保護者も含めて成長を応援する視点で関わっています。専門機関と連携を図り、適切な支援の継続に努めています。文化や生活習慣の違いのある外国人の親を持つ子ども、日本語が母国語ではない保護者の場合も理解が深まるように努めています。子ども同士のトラブルは、成長の過程で必要な事と捉え、まだ話すことが困難な子どもには気持ちに寄り添い、子どもの理解や発達に応じた声掛けをしています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園・降園時には職員と保護者が子どもの様子を伝え合っています
登園時の受け入れでは職員が子どもの健康状態について確認しています。連絡帳に記載された家庭での子どもの様子、食事、睡眠、健康状態などの細かな症状についても気にかけ、子どもの顔色や機嫌などもみています。園と家庭が相互に思いを伝え合うために会話を大切にしており、職員間で共有が必要な事柄は視診表に記載しています。連絡帳アプリ「ポピンズメモリー」は子どもたちのおやつが終わった頃に職員が記入し終えて配信し保護者は読んでからお迎えが可能です。園の玄関には写真や配信以外に紙で印刷した各種ファイルも置き情報提供に積極的です。
自分でしようとする気持ちを尊重した声掛けで、子どもが出来ることを増やしています
基本的な生活習慣の獲得では、年間指導計画や月案にその取り組みを載せていますが、年齢的な課題やねらいに縛られず、現在の子どもの姿から課題を捉える事が大切と考えています。食事や着替え、トイレトレーニング等は、保護者との日々のやり取りを通して、進み具合を把握しながら進めています。乳児クラスでは個別計画を作成し、子どもの興味の方向を大切にしながら成功体験を増やしています。その結果、身のまわりの事に意欲的に取り組む子どもの姿が見られています。異年齢で過ごす中で友達から多くの刺激を受け出来ることを増やしています。
一人一人の子どもに合わせて入眠時間や長さを調整し、休息の時間を確保しています
午睡の長さや時間帯は健康状態や家庭での生活リズムを考慮し、子どもに合わせた入眠時間や休息時間として調整しています。0歳児は午前寝の時間を作り、日中活動や体調に留意して疲れの見えた子どもには休息を促すなど、個々に対応しています。眠れない子どもや、早く目覚めた子どもは静かな活動をして過ごしています。午睡の時間帯は各保育室や所定の場所に、2歳児までは衛生・安全に配慮された専用マットを、3歳児以上は専用ベッドを使用し心地よい午睡ができるようにしています。5歳児は1月から午睡はせず就学に向け生活リズムを整えています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもたちは園での様々な体験から観察力や社会性、協調性を身につけています
3歳児、4歳児が同じフロアで過ごし合同で保育に取り組むなど、活動内容に工夫を加えています。0歳児、1歳児、5歳児は個室に近い環境の中で職員が十分関わるなど、年齢や子どもの発達状況に応じて細かい配慮のある保育に取り組んでいます。男性保育士が多い当園の特徴を活かす場面も多くあります。日々の取り組みと積み重ねから、子どもたちは年齢が上がるにしたがって観察力や社会性、協調性を身に付けています。絵本やパズル等の知育玩具も用意し、カーペットやパーティションで仕切ったコーナーも作り、成長に合った支援をしています。
多くの表現活動に加えSDGsに積極的に取り組み子どもたちの興味関心を誘っています
言語の発達の著しい時期の子どもたちにとって絵本の読み聞かせや丁寧で優しい話しかけが重要ということを職員が認識しています。保育室内を温かみのある壁面装飾で飾り異年齢の遊びで意欲を育て、リズム遊びや歌、合奏、体を思い切り動かす活動も子どもたちは大好きです。SDGsへの取り組みも積極的で、例えば「サケから学ぶSDGs」では「サケの種類」「育てて学ぶ」から「魚と暮らす文化を大切に」「特定外来生物」にまで発展させています。「防災の日」にはα米と白米の違いを比べ、パン、クラッカーなどの非常食への理解を深めています。
散歩や園外活動、園庭の活用等で子どもが挑戦できる環境をめざしています
園の周囲には畑や緑あふれる散策路があり、散歩は季節感を感じながら探索活動を楽しめる環境となっています。散歩先の公園では季節ごとに咲くきれいな花や葉、木の実、蝶やバッタなど昆虫に触れる機会もあります。雨でも使用できる園庭は解放感を感じるスペースで、安全に遊べる広場としても使用でき夏の水遊びも楽しめます。バケツ稲や栽培のプランターを置けるスペースもあり、子どもたちが積極的に身体を動かすには恵まれた環境となっています。暑い夏を経て、恵まれた環境を活かし、様々な事に子どもたちが挑戦できるようにしたいと考えています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
季節や文化にちなんだ行事を大切にし、日々の活動の延長線上にとらえて楽しんでいます
新型コロナウイルス感染症対策で行事を縮小したり企画を変えて実施した園行事でしたが、今年は無理なく雰囲気を楽しめるように職員が入念に準備をし、日常の保育の延長として子どもの主体性が発揮できるようにしています。ひな祭り、ハロウイン、クリスマス会、豆まきなどのほかに子どもの日、七夕、お月見、敬老の日など季節や文化にちなんだ行事では、その由来を絵本や紙芝居で知り、歌や制作に取り組み、関心をもってその日を迎えています。職員のアイデアで保育室の壁面を子どもたちが制作した作品で賑やかに飾り雰囲気を出して楽しんでいます。
「スポーツデイ」など参加して楽しい行事を企画し。心に残る思い出になっています
保護者参加行事「スポーツデイ」は参加して楽しい行事としてプログラムを組み、子どもたちが達成感や満足感を味わいお互いの良さや頑張りを認めたり称賛する心を育んでいます。プログラムには0歳児「とっとこアドベンチャー」1歳児「親子でお花屋さんにお買い物」から5歳児「台風の目」まで、親子競技を行い、兄弟児競技もあり、3、4、5歳児の遊戯はそれぞれ素晴らしい出来でした。保護者とスタッフが一緒に参加する「かご逃げ玉入れ」は施設長が籠を背負って逃げる中、皆で玉を入れる競技です。園行事は心に残る楽しい思い出になっています。
行事の取り組みを便りや写真を通して保護者に知らせ、お互いの理解を深めています
訪問調査時はクリスマス準備に入る時期で、職員が0歳児「リ-ス」1歳児「サンタの帽子」「靴下」「スノードーム」など案を出しており、連携の良さが伺えました。行事企画は事前に日程や詳細、内容を記載した案内を配付し、行事に向けた活動は「ニュースレター」や「ポピンズメモリー」にメッセージと写真を載せて保護者に知らせ一緒にその日を楽しみに出来るようにしています。季節性の感染症予防にも努め密を避けることにも注力し職員がアイデアを持ち寄り企画していることを伝えています。保護者が参加しやすい日に開催するなどの配慮もあります。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
早朝や夕方以降の時間帯も、日中同様に安心して過ごせるように配慮しています
園は朝の7時30分から18時30分までを基本の保育時間としており、7時から7時29分までと18時31分から20時30分までを延長保育としています。朝夕の延長保育は1歳児室を使用し、子どもの数が増えてくると2、3歳児室を使用しており、幼児は17時まで各クラスで活動し、その後は5歳児室ですごすなど、その日の様子で体制を組んでいます。延長保育の時間帯は年齢の違う子どもたちが集まって過ごすため、くつろげるスペースを作り、気分転換したり好きな遊びをして穏やかに過ごせるように部屋のレイアウトを変えたりしています。
安心できる環境設定に力を入れ、降園時には保護者に直接子どもの様子を伝えています
職員は最適な環境をめざして工夫し、異年齢集団の中でも子どもたちの安定を図り、楽しく過ごせるように配慮しています。保育時間は保護者の就労やニーズに合わせて設定し、きめ細かい配慮をしています。その日によって子どもの人数は変わりますが、子どもの様子を職員間で確実に引き継ぐための視診表や、職員の情報共有のために連絡事項を記入するノートを活用し、連絡漏れの無いようにしています。子どもたちが安全で快適に過ごし、保護者が安心して預けられる環境づくりに努めており、降園時は子どもの様子を保護者に確実に伝えています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
季節の新鮮な食材を使用し、子どもたちの嗜好に合った美味しい食事を提供しています
本社の統一献立は質や量、バランス、季節感、安全性等に考慮したものとなっています。栄養バランスの良い食事は、子どもたちの嗜好に合うように美味しく調理し、子どもに合わせた量で完食した喜びを体験できるようにしています。椅子と机は子どもの成長に合った大きさを用意し、茶碗は陶器を使用しスプーン、フォーク、箸などの食具も吟味しています。職員とのコミュニケーションを大切にしながら楽しい雰囲気で食事を摂っています。給食について園は栄養学的な側面のほかに食文化を大切にする心も醸成し、年齢や発達に合ったマナーも学んでいます。
アレルギー対応食は個別の状況に応じて提供し、入念なチェック体制で臨んでいます
食物アレルギーの有無や種類は入園面談で把握し「アレルギー対応マニュアル」に沿って医師から提出された指示書を基に個別対応をしています。毎月保護者と主任、担任、栄養士が献立内容を確認しています。毎朝アレルギー対応食、離乳食の提供を職員間で確認し、提供時は調理室内の掲示物で確認し、担任がトレーを受け取る時の声出し確認に加え、保育室でテーブルに置く時にも確認し、子どものスタイと職員のエプロンの色を変え、手順を書いたカラーの食札を付け、他の子どもの食事と区別がつくようにし配席にも工夫して誤配膳、誤配食を防いでいます。
「魚の三枚おろし」など食への感謝の心を育む食育に力を入れて取り組んでいます
年間食育計画を基に0歳児からバラエティーに富んだ食育活動に取り組んでいます。健全な身体を作る食べ方を身につけ、食べ物に関心を持ち意欲的に食べ、栽培を通して食べ物への関心を高め、クッキングを楽しむ等計画に盛り込んでいます。中でも魚の三枚おろしは施設長自らナイフを取って実演しています。魚が生きている時に姿を観察し、命の尊さを教え、食することへの感謝の心を育んでいます。農家の協力を得た野菜の収穫やバケツ稲の栽培では育ち方の違いについて観察しました。「防災の日」「野菜の日」などの興味深い企画もあります。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもたちが自ら身の回りの危険に気づき回避できるように説明しています
衛生面に配慮し、いつも使用する洗面所に絵やポスターを貼り、絵本や紙芝居も使うなどして手洗い等の必要性について説明しています。看護師は0歳児の保育に入りながら全園児の健康管理や保健指導、緊急対応、医師との連携、保護者への説明等の仕事をしています。散歩に出かける時は道の歩き方、横断歩道の渡り方、信号の見方、公園の遊具での遊び方等、子どもが自ら注意し事故やけがを避けることができるように話しています。看護師を中心に毎月全クラスで行なう保健指導は教材やパネルシアター、図鑑等を使用し身の回りの危険について伝えています。
内科検診や歯科検診を実施し、子どもの健康管理にきめ細やかに対応しています
職員は救命救急講習を受講しています。感染症発生時の対応と蔓延防止も消毒、手洗い、検温を徹底するなどはマニュアルに沿って対応しています。乳児検診は月2回、幼児内科検診は年2回、歯科検診は年2回行っており、結果は毎月の身体計測の数値と共に保護者に知らせています。予防接種の接種状況も園が把握しています。熱性けいれんや喘息、慢性疾患、アトピー性皮膚炎など薬なしでは健康的に生活できない理由がある場合は医師の「疾病管理書」の提出によりルールに従って薬を預かっています。吐物処理セットはマニュアルと共に常備しています。
感染症や子どもの病気に対応する体制を整え、保護者とも情報を共有しています
乳幼児突然死症候群の予防として午睡時に午睡チェックをし記録しています。子どもたちは登園前に家庭で検温し登園時に再度検温しています。感染症発生時は掲示物で速やかに保護者に知らせています。入園時には重要事項説明書を使って子どもがかかりやすい感染症について説明し、子どもの健康管理、感染症の登園基準、予防接種のお知らせなどの保健に関する情報を伝えています。ニュースレターにはA4紙面のスペースを割いて「保健より」のコーナーを設け、季節の健康情報を掲載しています。園児のかかりつけ医を把握しています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の個別の事情に応じた柔軟な対応で、信頼関係をめざしています
入園前面談では保護者の就労状況に応じて保育時間を調整し様々な理由による変更も柔軟に対応しています。急な残業への対応、登園・降園の時間への配慮も個別の申し出を受け対応しています。入園に際して用意する荷物も少なめです。施設長の専門が心理学であることから保護者の相談も多く、それらの会話の中から意見・要望も聞いています。園は保護者の意向を大切に考え思いを園運営に役立てたいと考えています。今回の利用者調査では一部ではありますが「園の保育活動内容が判りづらい」「知りたい」との意見も散見され、伝え方の工夫が望まれます。
情報発信や園だより写真掲示で子どもの姿や活動の様子を知らせています
送迎時は丁寧な会話を心がけ、保育の見通しを保護者と共有し理解し合うために月週案を掲示しています。行事ごとの活動を写真掲示で紹介し、職員が作ったドキュメンテーションも掲示しています。ポピンズメモリー(ウエブ版連絡帳)は保護者が通勤途中でも連絡事項や今日の保育内容を確認できるように定時で配信しています。毎月のニュースレターを発行し活動シーンや季節ごとの話題を紹介しています。各クラス5月の懇談会のための資料としてクラスだよりを配付し子どもの表情や微笑ましい姿、成長を伝えています。保育の見える化に取り組んでいます。
保育参観、個人面談、運営委員会の開催や満足度調査で保護者に意向を確認しています
過去3年、新型コロナウイルス感染症対策のため保護者参加行事等が中止となり、子どもの姿を見る機会が減っていましたので、今年度の保護者参加行事の実施では企画に工夫を加え、単に見ているだけではなく参加できるようにしました。保護者同士が交流し顔を合わせる機会も作っています。保育参観は年2回、6月と12月に行い、気になる事柄についてはミーティングで検討しています。必要に応じて行う個人面談に加え、保護者代表を含めた運営委員会も今年は開催され、本社ではISOの利用者満足度調査を行い保護者の意見を運営に活かしています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
農家での収穫体験や医院、最寄り駅、高齢者施設など多くの地域の方の協力を得ています
新型コロナウイルス感染症が拡大し予防対策が長期化して制約のある日が続きましたが、デイケアセンターとの交流が再開となり、4歳児は敬老の日のプレゼントを届けました。地域の農家での収穫体験もあり、動物病院の先生との交流で貴重な体験をしています。当園の特長である鉄道の最寄り駅との交流もあり、ハロウインパレードでは預けておいたお菓子を貰う企画で実施し、勤労感謝の日に園児が書いた絵をカレンダーにして届けました。園の玄関には保護者と子どもの興味のある催事や「子育てお悩み相談会」等の案内も置いて情報の提供に努めています。
卒園生対象の職場体験の実施など、地域との交流に役立つ取り組みが数多くあります
園で行う日本の伝統行事と、地域の商店街の飾りつけや雰囲気を、合わせて体験できるように散歩ルートを考える等して、子どもたちが地域を知る機会を作っています。今年は地域向け「保育所体験会」(0歳児と一緒に散歩に行こう)を開催したところ、多くの参加希望者があり継続して開催したいと考えています。夏休みに卒園生の中で小学校3年生以上に声を掛けて実施した「職場体験(保育所体験)」は好評で、参加希望者が多く、参加が叶わなかった人は次年度に来てもらう約束をしました。今後も機会を捉えて地域との交流の輪を広げたいと考えています。
【講評】
全ての子どもの気持ちを受けとめる姿勢で接し、意思を尊重した保育に取り組んでいます
子どもの権利を守り羞恥心に配慮しており水遊びの着替えは室内で行い人目に触れないようにしています。着替えは上下一度に脱がせないなどの注意も行き届いています。幼児のトイレは仕切りのある個室タイプを使用しています。おむつ交換は決まった場所で行い失敗等があった時の声掛けや始末の仕方などにも配慮しています。保育での気づきを気軽に職員間で意見交換できる雰囲気を大切にし、保育中に無意識に声の調子が強くなることが無いように個別に助言しています。職員は入社時の研修で子ども一人一人を尊重した対応を学んでから現場に入っています。
プライバシー保護では子どもの写真等を慎重に扱い、職員全員で十分配慮しています
入園時に重要事項説明書を用いて、秘密の保持と個人情報保護に関する基本方針を説明しています。「個人情報保護規定」も整備されています。保護者には同意書を提出してもらい、ブログ等への写真掲載の可否についても確認し、園と保護者双方から子どもと保護者のプライバシーを守ることに努めています。子どもの権利と個人情報の保護については入職時の研修で取り上げ、職員会議でも周知しており、個人情報の含まれるファイル等は施錠できるロッカーに保管しています。家庭によって異なる価値観や生活習慣があることを理解し気持ちを大切にしています。
児童虐待については自治体や関連機関との連携を取る体制が整備されています
施設長が区の私立保育園協会代表を務め、石神井地域子ども家庭支援ネットワーク会議に参加しており、そこで得られた知見を職員に伝えています。また、園内では虐待の個別ケースを取り上げ皆で考える機会を持っています。本社の「虐待防止対応マニュアル」を職員間で共有しおり、eラーニングを用いた研修で職員全員が学んでいます。朝の視診や着替え時に確認を行い、もしもあざや不審な傷が認められたときには写真で残すなど対応を定めています。虐待の兆候を見出した時は本社担当に相談し、自治体や関連機関との連携を取る体制が整備されています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
安全管理や保健関係等のマニュアルを整備して、安全な保育の標準化に努めています
安全管理マニュアルと保健関係マニュアルを整備して、保育の安全基準を明示しています。安全管理では、消防計画や災害対策、不審者対応等の危機管理及び散歩、公園、保育室の安全確保を目的としています。保健関係では、清掃消毒、SIDS予防対策、プール・水遊び、感染症予防対策やアレルギー対応等のマニュアルを備えています。また、マニュアルに沿って作成した各種チェック表も活用し、安全な保育に努めています。
マニュアル類の改定は内部監査および年度末のミーティングで見直しを行なっています
関連する法令やガイドラインの改正及び、系列園や他園で発生の事故事例に基づく予防策等は法人本部からの変更案内により、都度差し替え版を作成しています。年度末のミーティングでは、重要事項説明書、各種マニュアル、BCP等を職員が点検し、修正箇所を提案して見直しています。また各種チェックリストも、ミーティングで点検し、実態に応じて都度見直しています。しかし、今回の職員自己評価では、事業所業務の標準化の取り組みに対する理解について十分でない結果となりました。今後の理解向上に向けたさらなる取り組みが期待されます。
保護者からの意見や提案等をマニュアル・手順の見直しにつなげています
保護者に対し、毎年ISO顧客満足度アンケートを実施して、意見に対する対応や対策を保、護者に説明しています。また園は、保護者の連絡帳や日常的なコミュニケーションからも意見や子どもの様子を傾聴して、その日のミーティングで事実確認し、対応や改善に向け話し合っています。保育日誌、指導計画の振り返りや評価からも課題を抽出し、必要に応じて各マニュアルやチェックリスト等を見直しています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
園は保育理念であるエデュケアの実践について、職員の理解に積極的に取り組んでいます
保育理念であるエデュケアへの職員の理解に、園は積極的に取り組んでいます。職員で毎週行う週末ミーティングや毎月行う月末ミーティングだけでなく、各クラスのエデュケアの実践をテーマにドキュメンテーション・カンファレンスを行い、子どもの学びや育つ姿を介して、職員間で学び合う機会を頻繁に設けることで、園はエデュケアへの職員理解を深めています。また、本社の新入社員研修では、「テクニカルブック」を用いエデュケアを研修しています。年度初めには、保育理念、方針、目標等をポピンズシステムで配信し、全職員に周知しています。
職務内容は年間の業務分担を明示し、施設長と主任は園をリードしています
職務内容は運営規程に明示し、園の年間「仕事分担表」では職員名と業務を明記し、施設長や主任の役割を伝えています。施設長と主任は、週末ミーティングや月末ミーティングを中心に、またドキュメンテーション・カンファレンスでも、エデュケアの実践の助言など行い、職員育成に努めています。また、保護者からの相談や意見を議題とするミーティングでは、関連する職員を招集し意見交換を行い、指導にあたっています。施設長は、本社が開催する会議等に出席し、運営方針や課題など職員に周知しています。
園は重要な案件の検討や決定手順を定め、園運営の透明性に努めています
園には法人が定める各種規則や規程、園運営に関するマニュアルを整備し、重要な案件の検討や決定の手順を定めています。園では、全てを経営層だけで決定することなく、職員が一体となって考えて決定するよう努めています。決定事項は、保護者には毎月発行するニュースレターで伝え、必要と判断した場合は、別途書面を作成し伝えています。感染症の発生状況、新年度の担任体制、各種日程変更などの書面は、システム上のマイページや園内掲示などで確実な周知を図っています。