評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人ゆたか会

【事業所名称】

よつば保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)人間に対する尊厳と尽きせぬ愛情を持っての保育
2)自分自身をどんな状況であっても表現しようとする子どもを育てる
3)どんなもの・ひとに対しても思いやりを持てる子どもを育てる
4)様々なことに意欲を持ち、挑戦しようとする子どもを育てる
5)職員が保育にやりがいを持ち、相手を思いやりながらより良い保育を行う

職員に求めている人材像や役割

一人一人が保育理念を園目標を意識するとともに、目の前の子どもたちに全力を注ぐ。
職員同士も当事者意識をもってそれぞれの問題解決に協力していく姿勢と意識を持つ。
それぞれの役職を意識し、全員が一丸となって成長できるように動ける職員になる。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

子どもたちにとってかけがえのない乳幼児期であることを理解し、専門職として日々研鑽し、全力で業務にあたること。

全体の評価講評

特によいと思う点

「食生活を営む力」を育むため、和食を中心とした献立、食材や薄味、食器などにこだわっていることが、「食のしおり」にまとめられています。幼児はご飯はおひつで提供し、ほんのり木の香りがします。0歳児室から調理室が見える構造のため、離乳食の進み具合やちょっとした加工も適宜対応できるようにしています。食育も特別なものではなく、毎日の食事が基本と考え、子ども達の姿に合わせて、野菜の皮むきや調理などの食育を行っており、5歳児はルーから手作りのカレーを作りました。また、5歳児は誕生日リクエスト献立も行っています。

隣接している府中の森公園を園庭のように生かした保育を展開しています。5歳児は落ち葉を使って宇宙人やお化けになりきったり、落ち葉を集めてお風呂を作ったり、落ち葉のかけ合いっこをしたり、坂道でドングリを転がして遊んでいます。1歳児は虫を見つけたり、木の実やお花を見立ててたごっこ遊び、お散歩バッグにどんぐりや落ち葉を集めて、友だちと中身を覗きあう姿がありました。夏祭りの最後に5歳児が園から公園の丘まで神輿を担ぎ、お祭りムードを満喫するなど、恵まれた環境を生かして四季の移り変わりを感じられる保育を行っています。

副主任が中心となりカリキュラム会議や人材育成に取り組んでいます。副主任会議では職員の育成に関する検討や情報共有が行われ、個別に育成するのではなく、チームで育てることを意識して互いにフォローし合える関係が構築されています。園の事務所は「日本一敷居の低い事務所」を意識して些細なことも相談できたり、良かったことを共有できるよう、副主任を中心に話しやすい雰囲気を大切にした環境づくりが行われています。それにより、会議などの場だけでなく日常的に活発なコミュニケーションやチームワークの構築ができやすい体制になっています。

さらなる改善が望まれる点

法人内の他の園の人材の都合もあり、法人内での人事異動が多く、当園では新入職員や2・3年目の職員が多い人員体制になっていましたが、副主任が中心となりチームで人材育成に取り組んでいます。ただし、今後も人員体制に変化がある可能性もありますので、引き続き人材育成とチームワークを強化し、若手職員が園の中核になれるように計画的に成長を促していくことが重要であると推察されます。職員が入れ替わっても現在の職員間の良い関係性を継続できるようにすることがさらに期待されます。

各クラスの日々の保育や活動の様子はドキュメンテーションにまとめ、お迎え時に保護者が目を通しています。毎日の保育や活動は月案のねらいに基づいて展開していますが、ドキュメンテーションに活動のねらいを記載していたり、伝えたいポイントが伝わるような表現を盛り込んでいるなど、内容の視点にバラツキがあるため、保育や活動のねらいや意図を踏まえた園の専門性が保護者へ十分に伝わり切れていない状況が推察されます。月案のねらいを保護者と共有したり、ドキュメンテーションに活動のねらいやポイントを盛り込むなどの工夫が期待されます。

地域の方々に園を知ってもらう機会として、近隣の美術館に併設するカフェとコラボしたイベントを企画するなど地域資源を活用した取り組みを行っています。ホームページやパンフレット、自治体の情報誌などでも園の情報を発信していますが、記載内容は園の概要に留まっており、特色や強みが伝わり切れていない状況が推察されます。より多くの人に園の特色を知ってもらうために、今ある媒体の内容の見直しや感染状況を踏まえて地域資源を活用したイベントをさらに企画するなど、なお一層の取組みを検討することが期待されます。

事業者が特に力を入れている取り組み

年間指導計画の作成にあたり記載されている内容の意味や理由、具体的な姿を考え、主任と共有しながら理解を深めた内容を落としています。例えば、2歳児の「したいこと・してほしいことを言葉で表現する」という内容に対し、「自分の想いを明確に説明できるようになり自分で選択して行動できる」といった姿が見られるようになるため「どちらがいいか聞いて、選んで行動する」などの具体的な関わり方となるよう内容をかみ砕いています。職員が保育や子ども達との関わり方の意味、本質を理解した上で保育実践に繋がるよう計画作成に取り組んでいます。

0・1歳児は月齢や子どもの興味・関心の様子に応じて3グループに分け、コーナーを順番に移動しながら保育を行ったり、パーソナルスペースをしっかりと確保して保育を行うことで職員との愛着関係が築かれ、かみつきなどのトラブルも減少しました。3歳児がホールで遊んでいる間、2歳児が3歳児クラスで過ごすなど、スペースを有効活用した保育を行っています。特別な配慮が必要な子どもは他児と自然な関係を築けるよう年齢に応じたクラスで過ごしたり、進級してすぐ集団に馴染めない幼児はホールで個別にクールダウン出来るようにしています。

行事を行う際は見どころなどをまとめたしおりを作成し、事前に保護者に配布しています。よつばの会(発表会)では、各クラスの出し物について、今のクラスの様子を伝え、1年間で子ども達がどんな成長をしてきたのか優しい言葉で綴られています。それぞれの演目について簡単な説明と共に、子ども達のどのような表情や場面、やり取りを特に見て欲しいか、見どころもまとめられています。巻末には、「どんな姿であっても当日までの過程をたくさん褒めていただき、次の年度への期待につながて欲しいと思います」と園長からメッセージが添えられています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査は世帯単位で実施。回答者のうち記入者の年齢は、25~30歳未満4%、30~35歳未満20%、35~40歳未満39%、40歳以上33%、無記入4%です。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票等は利用時に事業所経由で配布する形をとりました。
    回収は返信用封筒に調査票を入れ直接評価機関に郵送する方法をとり、利用者が気兼ねなく書けるよう配慮しました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:46/86(回答率 53.5% )

・総合的な感想において、74%の方が「大変満足」、24%の方が「満足」と回答しており、非常に高い満足度が示されました。
・個々の質問に対する回答状況を見ると、17問中1設問にて全員、9設問にて90%以上、5設問にて80%以上の方が「はい」と回答しています。個々の取り組みについても非常に高い満足度が示されました。
・自由記述では34世帯から率直な意見が寄せられており、「先生達はとても明るく話やすいです。安心して預けられます」「子どもが楽しく登園しています。子どもの気持ちを尊重してくれています」といった肯定的な意見が多数ありました。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 46名 (100%)

全員の方が「はい」と回答し、非常に高い満足度が示されています。「園での活動を通して学んだり、縄跳びなどの運動や楽器など家庭では出来ない経験なども出来て、とても役立っています」といったコメントが寄せられています。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 45名 (98%)
どちらともいえない 1名 (2%)

「はい」と回答した方は98%と非常に高い満足度が示されており、「工作、調理活動等で家では出来ない体験が出来ています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は2%です。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 44名 (96%)
どちらともいえない 2名 (4%)

「はい」と回答した方は96%と非常に高い満足度が示されており、「旬の食材や季節に合わせたメニューなどバランスだけでなく、子どもが喜ぶような内容の食事にいつも感謝しています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は4%です。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 45名 (98%)
どちらともいえない 1名 (2%)

「はい」と回答した方は98%と非常に高い満足度が示されており、「夏祭りや運動会等のイベントや季節に合わせた行事(書初めなど)を行って頂き、子どもの学びが非常に多いです」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は2%です。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 42名 (91%)
どちらともいえない 2名 (4%)
無回答・非該当 2名 (4%)

「はい」と回答した方は92%と非常に高い満足度が示されており、「快く対応して下さいます」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は4%、「無回答・非該当」と回答した方は4%です。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 35名 (76%)
どちらともいえない 10名 (22%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は76%と満足度が示されており、「細かい傷も連絡してくださいます」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は22%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 43名 (93%)
どちらともいえない 3名 (7%)

「はい」と回答した方は94%と非常に高い満足度が示されており、「参加出来なかった日がない程、配慮して下さっています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は6%です。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 41名 (89%)
どちらともいえない 5名 (11%)

「はい」と回答した方は89%と高い満足度が示されており、「園長もお声掛けしやすいです。主任先生には個別に相談させていただき、安心に繋がっています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%です。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 41名 (89%)
どちらともいえない 4名 (9%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は89%と高い満足度が示されており、「普段から綺麗に清掃・整理されており、日頃きちんと掃除して頂いている様子も見ているので安心しています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は9%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 44名 (96%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は96%と非常に高い満足度が示されており、「全員接遇が出来ていて、安全で保育に適した服装です」といったコメントが寄せられています。「いいえ」と回答した方は2%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 44名 (96%)
どちらともいえない 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は96%と非常に高い満足度が示されており、「小さなケガでも処置方法や対応など帰宅時に伝えて頂いているので、安心しています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は2%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 36名 (78%)
どちらともいえない 5名 (11%)
無回答・非該当 5名 (11%)

「はい」と回答した方は78%と満足度が示されており、「何かあった際は保護者に説明してくれて信頼しています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%、「無回答・非該当」と回答した方は11%です。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 43名 (93%)
どちらともいえない 2名 (4%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は94%と非常に高い満足度が示されており、「子どもへの接し方を見ていると信頼しているように見えるので、大切に対応してくれていると思います」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は4%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 41名 (89%)
どちらともいえない 2名 (4%)
無回答・非該当 3名 (7%)

「はい」と回答した方は89%と高い満足度が示されています。「どちらともいえない」と回答した方は4%、「無回答・非該当」と回答した方は7%です。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 40名 (87%)
どちらともいえない 5名 (11%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は87%と高い満足度が示されており、「通信の内容が分かりやすい。活動のねらいや次につながることまで書かれていて勉強になる」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 42名 (91%)
どちらともいえない 2名 (4%)
無回答・非該当 2名 (4%)

「はい」と回答した方は92%と非常に高い満足度が示されており、「イベントのアンケートでの提言もすぐに読んで意図を説明してくれたりするので、対応がきちんとされているなと感じました」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は4%、「無回答・非該当」と回答した方は4%です。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 39名 (85%)
どちらともいえない 5名 (11%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

「はい」と回答した方は85%と高い満足度が示されており、「毎回懇親会の際に第三者委員について等説明があります」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%、「いいえ」の方は2%、「無回答・非該当」と回答した方は2%です。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
園の保育理念や園が目指す目標・方針を明示し、職員に周知しています

法人の保育理念の他、園の保育方針や保育目標「自分を表現できる子ども、思いやりを持てる子ども、挑戦する子ども」を定め、事業計画書等に明示しています。職員会議や園内研修等で保育方針についての振り返りを定期的に行うなど、理念や方針、目標に関する理解を深めるための機会を継続的に設けています。職員の自己評価集計結果において、「事業所が目指していることを周知している」という設問でも、周知や理解ができているという回答が多いことからも園の目標等に関する理解に努め、しっかり周知されていることが確認できます。

園のしおりや園だよりを活用し、園の方針を保護者に周知しています

保護者に対して入園時に配布する「園のしおり」には園の理念・保育方針・保育目標などを明示し、入園時や懇談会などで詳しく説明しています。理念や方針は園内の掲示板などにも掲示し、保護者が日常的に目に触れられるように取り組んでいます。園の新しいお知らせ事項や保護者からの要望・相談に対しては、園だよりやクラスだよりなどを活用して、保護者への情報の周知と共有を徹底し、園に対する理解を深めてもらえるように努めています。新しい見学者へも園のパンフレットを配布して理念や保育方針を説明しています。

事業所運営における意思決定の仕組みと決定事項を周知する流れを構築しています

重要案件については、毎月の職員会議にて協議され、特に重要な事項については法人全体の経営会議や理事会へ上げて意思決定を行っています。重要な案件の決定事項や事業計画書の内容は職員会議などで職員に説明し共有しており、意志決定の仕組みと決定事項の周知の流れが構築されています。制度変更などについては理事長から職員へ直接説明される機会もあります。また職員会議、カリキュラム会議、副主任会議、総合職会議、離乳食会議、乳児会議、幼児会議など職種や職層、話し合う内容によって会議体を細かく設け、丁寧な園の運営に努めています。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者・職員・地域など様々な方向から事業所の課題やニーズを把握しています

保護者に対してはアンケートや懇談会などで要望を聞き取り、日常の保育の向上に努めています。特に行事アンケートは年4回行い、行事の企画に活用しています。日常的にも保護者に声をかけてコミュニケーションを取ることで日頃から要望を把握することに努めています。その他、園の入り口にご意見箱を設置して保護者が投函できるようにもしています。職員には人事考課の際の個人面談の中で意見や要望を聞き取り、園の運営や人材育成に役立てています。また、地域に関しては自治会や隣接の公園会議への参加などで地域ニーズの把握に努めています。

園の課題やニーズを踏まえて中長期計画及び単年度事業計画を策定しています

法人全体の計画と利用者・職員・地域などから把握した園の課題やニーズを踏まえて中長期計画とそれを達成するための直近の計画となる単年度の事業計画も策定しています。事業計画には運営に関する「児童処遇」「職員」「保護者」「子育て支援」「地域社会との連携」「施設・設備」「災害対策」などの区分を設け、その項目をさらに細かく分けた詳細な項目ごとに取組み内容を記載しています。計画策定の際には自園だけでなく、同法人内の他の園の管理者とも意見交換や情報共有することで多角的に検討することができています。

事業計画に関する着実な実行に努め、課題点は次年度の事業計画書に生かしています

事業計画は職員会議で毎月進捗の報告と確認を行うと共に具体的な取り組み内容や継続課題について検討しています。進捗が遅れている内容については次回までに改善できるよう協議しています。経営状況に関しては法人の会計事務所との会議や管理職会議において専門家から説明を受けています。理事長も参加して予算の執行状況などを確認しており、予算と実績の乖離が大きい科目については経営会議でも原因を確認し、経営状況の把握に努めています。これらの進捗管理を踏まえ、事業報告書では課題点を押さえた上で次年度の事業計画書に生かしています。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
守るべき法令・倫理などに関して職員の理解を深める取り組みを行っています

園の全体的な計画の「子どもの人権尊重」や「個人情報の保護」の項目において子どもの人権の尊重や虐待防止、個人情報保護法に基づく法令順守などについて守るべき法令・倫理の内容を記載し、職員へ周知しています。また、虐待防止や権利擁護に関する研修会にも積極的に参加しており、研修記録の内容を職員間でも共有し日常的に確認し合うなど、子どもを守るための取り組みを園全体で行っています。また人事考課シートにも守るべき法令や規律性が明示されており、人事考課面談でも確認を行っています。

保護者の要望や苦情を適切に把握し、迅速に対応する体制を整えています

保護者からの要望や苦情を解決するために「苦情対応規程」を整備して迅速な対応に備えています。「苦情対応規程」の目的として「利用者の権利を擁護し、迅速な改善を図るとともに社会的な信頼を向上させること」を掲げ、対応する担当者の職務を明示して体制を整えています。また、「苦情申出窓口」の設置について保護者に通知し、「苦情解決責任者」「苦情解決担当者」「第三者委員」がわかるようにしています。その他、重要事項説明書への記載や入園時、行事、懇談会等で苦情解決に関する取組みに関する説明を行うなど苦情解決の流れを伝えています。

地域の自治会や関係機関に参画し、園の透明性を高めるとともに地域貢献に努めています

地域の自治会と連携して地域防災訓練への参加、地域の公園の清掃活動への協力などで地域との関係づくりに取り組んでいます。また府中市私立園長会、子育て支援センターなどを通じて地域の子育て環境や福祉課題の把握に努めています。実習生や学生ボランティア、小中学校の保育所体験を受け入れることで園の透明性を高めるとともに保育人材の育成や外部の方々が園への理解を深められるよう努めています。一時保育は広く地域の子育て家庭が利用できる仕組みにすることで地域の子育て支援にも貢献しています。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
災害時等におけるリスクマネジメントに関して継続的に取り組んでいます

園の運営におけるリスクに備えるため「危機管理マニュアル」「地震対応マニュアル」「火災対応マニュアル」「不審者対応マニュアル」などを整備し、職員会議などで職員への周知や意識付けを行っています。災害時に備えて避難訓練年間計画を立て、避難訓練や消火訓練を毎月行っています。さらに深刻な災害時でも最低限のサービス提供や保育事業を継続できるように備えるための事業継続計画(BCP)を法人が作成しており、職員への周知も図っています。ただし、BCPについては万が一の災害等に備えて保護者へのさらなる周知が課題となっています。

ヒヤリハットの収集・分析などにより園内の事故防止に取り組んでいます

園内の事故発生リスク対策のために「ヒヤリハット報告書」を作成し職員間で周知しています。報告されたヒヤリハットやケガについては随時検証を行い、再発防止対策を共有し、大きな事故発生を防ぐための取り組みを実施しています。事故が発生してしまった場合においても速やかに適切な対応ができるよう、日々職員全体で検討しています。また副主任が法人横断で行っているでリスクマネジメントチームに参画し、随時必要なことを検討し情報共有を行うなど法人全体でもリスクマネジメントに努めています。

情報の重要性や機密性を踏まえ、適切な情報管理に努めています

個人情報の保護・共有に関しては法人共通の管理規程に基づいて管理され、入職時やボランティアの受け入れ時のオリエンテーションで個人情報の取り扱いに関する職員等への指導を徹底しています。機密性の高い情報を管理しているパソコンは法人内のイントラネットを活用してアクセス権限を限定し、情報が持ち出されやすいUSBの使用は決められた物以外は使用禁止にするなど情報の保護と漏洩防止対策を講じています。紙ベースの重要書類に関しても施錠できる保管庫に保管し、所定の場所から持ち出しを禁止するなど情報の紛失と管理を徹底しています。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の職務や役割を明確にするとともに各職員が話やすい関係性を構築しています

「職務分担表」には「園長」「主任保育士」「副主任保育士」「総合職保育士」「保育士」などの階層別に職務内容を定めています。職種は保育士の他に「栄養士」「調理員」「看護師」がありそれぞれ主任・副主任・総合職・補助など細かく階層を分けて役割が定義されています。また主任や総合職に昇格するための昇級試験があり、キャリアアップ制度が構築されています。また、職員間のチームワーク構築につながるよう「日本一敷居の低い事務所」を意識し、職員が事務所で話しやすい環境を整え、各職員が情報共有や相談をしやすい関係性を醸成しています。

職員ごとに目標を策定し、定期的な評価を通して職員の意欲向上に努めています

「人事考課制度」に基づき、年度当初に職員一人ひとりが人事考課シートに目標と具体的な取り組みを記載して目標管理を行っています。中間の10月に目標に対する振り返りとそれを踏まえた具体的な取り組みの見直しを行い、1月にあらためて振り返り、次年度の目標設定に反映させています。それぞれの目標設定や振り返りのタイミングで園長との面接を行い、PDCAサイクル(計画【PLAN】⇒実践【DO】⇒振り返り【CHECK】⇒改善【ACTION】)を継続して人事考課内容の確認と共有により職員の育成と意欲向上に努めています。

目的別に研修体系を構築し、職員の学びと知識の共有に取り組んでいます

事業計画書に園の研修計画を記載しており、「法人合同研修」「園内研修」「職務研修および自主研修」に分けて研修予定を明示しています。「法人合同研修」では法人全体で定めた全体研修や新人研修の他に心理相談員による階層別の研修を行い、法人で必要と考える研修内容を設定しています。「園内研修」では主に保育に関するテーマで職員会議と一緒に実施しています。「職務研修および自主研修」は個々の目標に合わせて必要な外部研修に年1回以上参加し、参加後に研修報告書を提出して園内で共有することで知識の共有に取り組んでいます。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

法人内の他の園の人材の事情もあり、法人内での人事異動が多く、当園では新入職員や2・3年目の職員が中心の体制になりました。そのため若手の職員には保育理念や園目標の理解と保育の実務経験を積んでもらうことにより成長を促すことがさらに必要となりました。園では副主任を中心に人材育成に取り組み、副主任会議などで人材育成に関する指導方針の検討や情報共有を行いました。育成の方針としては個々で対応するのではなく、横のつながりを持ち、問題を共有してチームで育てることを大切に考えています。初めて人材育成に関わる職員もいましたので、業務が滞ってしまうこともありましたが、それもステップアップの機会として対応をチームで考えて乗り越えることに努め、人材育成を継続して取り組んでいます。若い世代の職員には教えてもらうだけでなく自ら考えて動くことができるよう職員間で相談や話がしやすい環境の構築に取り組みました。事務所でも常に話しやすい雰囲気を大切にして職員全体が気軽に話せるようにしています。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

園長、主任保育士、副主任保育士で人材育成計画を共有し、一人ひとりに合わせた育成を検討しています。副主任会議では職員の育成に関する検討や情報共有が行われ、個人やクラス単位ではなく、チームで育てることを大切にして園全体がフォローし合えるよう声を掛け合いながら進めていく体制が構築されています。また園の事務所は「日本一敷居の低い事務所」を意識して話しやすい雰囲気をつくることに努めました。それより若手の職員が些細なことも相談できたり、嬉しかったことや悩んでいることも気軽に話せる環境づくりが出来ています。正式な会議などの場だけでなく日常的に活発なコミュニケーションやチームワーク構築をしやすい体制になっており、若い世代の職員も当事者意識を持って様々な問題に向き合うことができ、モチベーションアップや成長につながっているものと考えられます。研修計画には法人合同や園内研修の他、外部研修に年1回以上参加することが盛り込まれており、職員の自主的な学びへの支援も行っています。今後も法人内での人事異動などで職員体制が変わる可能性もありますが、次年度もさらにチームワーク強化と若手職員が園の中核となるように取り組む予定です。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前回の福祉サービス第三者評価の利用者調査において、「問17.あなたが困ったときに、職員以外の人(行政や第三者委員等)にも相談できることをわかりやすく伝えてくれましたか」の設問で「はい」の回答が78.9%という結果でした。約79%の保護者が「はい」と回答していただいていますが、他の設問と比べると「はい」の割合が低かったため苦情解決システムの周知にはまだ改善の余地があると考え、さらなる周知の徹底に取組みました。これまでも苦情解決の仕組みに関する周知には取り組んでいましたが、さらに園だよりへの掲載や懇談会での説明の機会を増やしています。保護者だけでなく、あらためて職員へも職員会議での周知を行い、職員の認識も深めました。玄関前にも「苦情申出窓口」の設置についての掲示を行い、より目につきやすいようにすることで日常的に確認できるようにしました。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

保護者からの要望や苦情解決については「苦情対応規程」を整備し、「利用者の権利を擁護し、迅速な改善を図るとともに社会的な信頼を向上させること」を掲げ、対応する担当者の職務を明確にして体制を整えています。また、「苦情申出窓口」の設置について保護者に通知し、苦情解決責任者、苦情解決担当者、第三者委員が分かるようにしています。また重要事項説明書への記載や入園時、行事、懇談会などでも説明を行うなど、苦情解決制度の存在や流れを伝えています。これらの苦情解決システムの周知については元々79%の保護者には周知されていましたので、取り組みができていなかったわけではありませんが、さらなる周知への取り組みによりさらに認知度は上がっています。今回の利用者調査における「問17」の設問では「はい」の回答が84.8%でしたので、前回よりも約6ポイント上がったことからも取り組みの効果が表れています。ただし、実際には園に対する保護者の満足度は高く、要望や苦情自体が少ないですが、要望などがある場合には直接職員に伝えられる関係性も構築されていますので、第三者委員など外部の機関に相談するケースはほとんどない状況にあります。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
園の特色がさらに伝わるような媒体や内容の検討が期待されます

ホームページやパンフレット、自治体が作成する情報誌にて、園の情報を発信しています。ホームページでは、園舎内や公園での遊びの様子、食育の様子等が伝わる「園生活フォトギャラリー」や、1年間の行事を記載する「行事紹介」があります。パンフレットでは「ともだち」「先生」「あそび」「たべもの」の項目に分かれ、写真を用いながら法人で大切にしている保育の考えを伝えています。しかし園独自の取り組みや特色は伝わり切れていない様子が推察されるため、新たな媒体の検討や内容の見直しを行うなど、さらなる取り組みが期待されます。

地域資源を活用しながら、園の様子を知ってもらう機会をつくっています

園近くの美術館に併設するカフェにて、子ども達が作ったケーキのデザイン画を展示する「YOTSUBA CAKE PARTY」が開催され、地域の方々に園を知ってもらう機会の1つとして取り組みました。地域資源を活用しながら園を知ってもらう機会を増やしていきたいと経営層は考えており、以前は園に隣接する府中の森公園にて「森とあそぼう」というイベントを企画し、地域の子育て家庭と一緒に遊ぶ機会を設けていました。現在コロナ禍のため休止していますが、今後の感染状況を踏まえ徐々に再開していきたいと経営層は考えています。

見学時には日頃の保育の様子が伝わるよう、保育室や園内の作品等を見てもらっています

園では、遊びを通して子どもの成長が見れるよう保育を展開しており、環境設定を柔軟に変更しながら様々な遊びが出来るよう取り組んでいます。見学時には1組ずつ案内し、入園するクラスを中心に各年齢の保育室を見てもらっています。園の入口には給食で提供しているオリジナルレシピも設置し、自宅で作るために持ち帰る保護者も多数います。また、園舎内には子ども達の作品が多数掲示してあったり、園の入口にはノートに記載のドキュメンテーションも置いてあり、見学者に園の雰囲気が伝わりやすい取り組みと推察されます。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
「園のしおり」「体のしおり」「食のしおり」と作成し、保護者へ事前に配付しています

入園にあたり、園の概要等を記載した各種しおりは事前に配付し、自宅で確認してもらっています。園で大切にしていることや保育時間等の園の概要については「園のしおり」、健康に関することは「体のしおり」、給食や食育に関することは「食のしおり」とそれぞれ分けて作成しています。しおりの内容については、入園前の個別面談時に園長が重要事項を抜粋して説明しています。口頭で説明していない内容についても自宅で確認し理解したか確認するため、「入園にあたっての確認書」を用いて各項目にチェックをつけてもらい、認識の相違を防いでいます。

個別面談時やホールでの様子を踏まえて、子どもや保護者の状況を把握しています

園で行う新入園児健診と同日に、園長が個別面談を行っています。「園のしおり」をもとに保育方針、登園時間等の確認や、「お子さまについて」をもとに子どもや保護者の状況を確認しています。個別面談の待ち時間には2階のホールを解放して子どもと保護者が過ごせる空間を作り、職員は子どもと一緒に遊んだり保護者とコミュニケーションをとっています。個別面談時だけでなく様々な視点を踏まえて子どもや保護者の様子が捉えられるようにしています。アレルギーや配慮事項は会議等で全体に共有し、その他気になる内容は個別に担任へ共有しています。

短時間保育では安心した環境が作れるよう担当職員を決めて対応しています

短時間保育を導入し、子どもも保護者も徐々に新しい環境に慣れていけるよう配慮しています。スケジュールは入園後に担任と相談して決め、0歳児は2週間、1歳児以降は5日間程度を目安にしながら状況に応じて柔軟に対応しています。短時間保育では出来る限り同じ職員が保育にあたることで安心感や関係性の構築に努めています。卒園後も何かあれば相談してほしい旨を伝え、卒園アルバムを渡す際には保護者の状況を見て職員から声をかけています。また、コロナ禍でも感染対策を講じて同窓会を開催し、コミュニケーションの機会を設けています。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
計画の作成にあたり、月齢ごとに記載している内容の意味や本質を考えています

年間指導計画の作成にあたり記載されている内容の意味や理由、具体的な姿を考え、主任と共有しながら理解を深めた内容を落としています。例えば、2歳児の「したいこと・してほしいことを言葉で表現する」という内容に対し、「自分の想いを明確に説明できるようになり自分で選択して行動できる」といった姿が見られるようになるため「どちらがいいか聞いて、選んで行動する」などの具体的な関わり方となるよう内容をかみ砕いています。職員が保育や子ども達との関わり方の意味、本質を理解した上で保育実践に繋がるよう計画作成に取り組んでいます。

ねらいを持った活動であることが保護者に伝わるよう、さらなる工夫が期待されます

毎日各クラスのその日の様子を写真とコメントを付け、ドキュメンテーションとしてノートにまとめて園の入口に置いています。ノートを使用しているため過去の分をいつでも振り返ることができ、保護者がわかりやすいよう工夫しています。しかし、月案で掲げているねらいは保護者へ共有されておらず、ねらいを持った活動内容であることや日々の活動の繋がりは保護者に伝わり切れていない状況が推察されます。毎月のねらいの共有やドキュメンテーションに取り組みのねらいを盛り込むなど園の専門性が伝わるさらなる工夫が期待されます。

カリキュラム会議でクラス状況を共有し、日々の伝達は引継ぎノートを使用しています

月案の振り返りを行うカリキュラム会議を毎月開催し、各クラスから1名参加して他クラスの状況を把握しています。日々の子どもの様子は引継ぎノートを使用して職員間で共有しており、「今日遊びの中でおもちゃが身体に当たったので様子を聞いてください」などの個別状況や土曜保育時の様子など、全職員に確認してほしいことを記載し、職員は勤務前に必ず確認しています。他にも、フリー担当の先生に対応してほしい内容を記載したフリーノートがあり、どんな目的でいつまでに作業してほしいかわかるように記載しています。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
何をねらいに、どのような保育を行うか、年間指導計画をかみ砕いて共有しています

年齢ごとの発達や子ども達の姿を押さえた上で保育を展開できるよう、翌年の年間指導計画を作る話し合いの時間を年度末に設けています。子ども達の出来る、楽しいを引き出すために計画の内容を読んでおしまいではなく、振り返りを通して、年間指導計画に記載されている内容を具体的に詰めて、何をねらいにして、どのような保育を行うか、職員間でかみ砕いて共有できるようにしています。そのため、職員自己評価でも職員は同じ方向性を向いて保育を行えており、保育理念「愛情あふれる保育」を日々の保育を通して、職員が実践していると推察されます。

コーナーを順番に移動したり、パーソナルスペース確保して保育を行っています

0・1歳児は月齢や子どもの興味・関心の様子に応じて3グループに分け、コーナーを順番に移動しながら保育を行ったり、パーソナルスペースをしっかりと確保して保育を行うことで職員との愛着関係が築かれ、かみつきなどのトラブルも減少しました。3歳児がホールで遊んでいる間、2歳児が3歳児クラスで過ごすなど、スペースを有効活用した保育を行っています。特別な配慮が必要な子どもは他児と自然な関係を築けるよう年齢に応じたクラスで過ごしたり、進級してすぐ集団に馴染めない幼児はホールで個別にクールダウン出来るようにしています。

就学を見据えて馴染みの場所となるよう運動会や散歩の際に近くを通っています

小学校への進級時には保育所児童保育要録を小学校へ郵送し、小学校教員とは電話などで引き継ぎを行っています。運動会は地域の小学校の体育館で行ったり、散歩の際に小学校の近くを通るなど、馴染みの場所となるようにしています。また、就学を見据えてハンカチを持参するなど、小学校で必要な生活習慣を保育園でも取り入れています。6月に卒園アルバムの配布を兼ねて同窓会を開催しており、子どもだけではなく保護者にとっても、久しぶりに顔を合わす機会となっています。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
子どもの人数に合わせて合同保育からクラス保育へ切り替えています

朝の受け入れは玄関スペースが狭いため、各クラスの受け入れスペースまで入り、受け入れを行っています。7時から7時半までは合同保育とし、7時半から8時までは乳児と幼児の2グループに分けて受け入れ、8時からクラス保育になります。早番による視診と連絡帳および口頭による申し送りがあれば、共有できるよう体制板(日誌)に記録します。帰りのお迎えは18時まではクラス保育とし、少人数になってきたら子ども達の様子を見ながら合同保育としています。延長保育利用児には炊き込みご飯や海苔の佃煮ご飯などの手作りの補食を提供しています。

子どもの主体性と職員の声かけや見守りをしながら、子どもの主体性を引き出しています

発達に応じた生活習慣として、3歳児は進級を見据えて、着替えを自分の引き出しから出して着替えを行ったり、ジャンパーのチャックをあげるのも出来るところまでやってから、子どもからの「手伝って」を待ってから職員が手伝うようにしています。一度出来たとしても、必ず毎日、毎回できるとは限らないため無理やりやらせるのではなく、子どもの主体性と職員の声かけや見守りをしながら、自己肯定感を大切にし、子ども一人ひとりが自分らしさをしっかりと表出できるよう子ども達を認め、応援できるような関わり方を心掛けています。

子どもの様子を見ながら午睡を行い、5歳児は制作など静かに過ごす時間としています

子どもの様子を見ながら、午睡を行っており、眠れない子どもも静かに布団で横になって身体を休めています。5歳児は進級を見据えて、4月から午睡時間をなくしていますが、必要に応じて、個別に休息できる時間を設けています。午睡時間中は4歳児クラスで過ごし、あまり関わりの少ない乳児クラスの職員が入りながら、制作や机上遊び、散歩に出かけるなど静かに過ごす時間としています。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもの興味や集中力に合わせた表現活動を行っています

0歳児から子どもの興味や集中力に合わせた表現活動を行っており、階段には2歳児の木の枝に子ども達が好きなように絵の具で桜の花を表現した絵が飾ってありました。絵の具で遊ばせたいのか、桜を知ってもらいたいのか年齢に合わせた表現活動のねらいを意識するよう経営層は伝えています。5歳児は鏡を見ながら自画像を書いており、自分が頑張ったところや工夫した点を褒めるようにしています。保護者に段ボールなどの廃材を提供してもらい、保育室の一角に廃材を山積みにして、子ども達が制作したい時に自由に持っていけるようにしています。

府中の森公園を生かして四季を感じたり、自然物を保育に生かしています

隣接している府中の森公園を園庭のように生かしながら四季の移り変わりを感じられる保育を展開しています。5歳児は落ち葉を使って宇宙人やお化けになりきったり、落ち葉を集めてお風呂を作ったり、落ち葉のかけ合いっこをしたり、坂道でドングリを転がして遊んだり、1歳児は虫を見つけたり、木の実やお花を見立てて料理を作るごっこ遊び、お散歩バッグにどんぐりや落ち葉を集めて、友だちと中身を覗きあう姿がありました。0歳児は担任が呼びかけると転んでも泣かないで立ち上がり、近づいてくるたくましく成長したエピソードが紹介されています。

公共交通機関のルールや自身が痛い・硬い体験を通して、安全に遊べるようにしています

5歳児は公共交通機関に乗って遠足に出かけ、バスや電車の乗り方や乗車中のマナーを学び、道路を歩く際も3歳児と一緒に散歩に出かけた際には、「手をつなごう」「車道側だよ」と声をかけている様子がドキュメンテーションで紹介されていました。机の角にはコーナーガードを敢えてせず、子どもが"痛い"硬い"といった体験を通して、子どもから「危ないから~して」と言えるようにしています。ホールで三輪車で遊ぶ際も真ん中に衝立を置くことで一方通行を作り、逆走している子どもには危ないことを気づかせながら安全に遊べるよう伝えています。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
5歳児は子ども同士で話し合い、オリジナルストーリーの劇をよつばの会で披露しました

よつばの会(発表会)では、担任より「そら組さんは自分たちでお話をつくるんだよ」と伝えると、子ども達は「え?!」とキラキラした表情を浮かべながら、子ども達20名で話し合いながら、目に見えないオリジナルストーリーを作り上げる体験をしました。グループを2つに分け、「えー冒険がいい」「うさぎ年のお正月に雪が降っててお餅を食べてて…」っと子ども達が話し合いながらどのようなストーリーが生まれていったのかがしおりにまとめられています。劇で制作したセットをどう処分するか、子ども達でどう終わらせるかも話し合って決めました。

子どもの成長の経過をよつば展の作品を通して保護者に知ってもらえるようにしました

よつば展(作品展)では、子ども達の制作の過程をドキュメンテーションを通して保護者に発信しており、日常の保育の様子を知ってもらうことに繋がりました。絵の展示スペースには0歳児から5歳児までの絵が一挙に展示され、子ども達の成長の経過が順を追って分かるよう展示されました。よつば展で作ったジャムに見立てた絵の具を塗ったパン型のスポンジでパン屋さんの見立て遊びを行っており、コック帽をかぶった子どもが友だちとパンを分け合ったり、「今焼けたところです」「そんなに食べられるんですか」と職員とやり取りする場面がありました。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
18時までクラス保育とし子どもがゆったりと過ごすことが出来るように配慮しています

延長保育は1時間とし、コロナ禍より徐々に利用する子どもが増えている状況です。補食は炊き込みご飯や海苔の佃煮ご飯などの手作りとし、昼食の献立とのカロリーを見ながら、ゼリーやおせんべいを提供することもあります。延長保育に関わる職員はローテーションで当番としているため、担任からその日の様子を延長ノートでしっかり引き継げるようにしています。18時までクラス保育とし、少人数になってきてから合同保育となるため、子ども達がゆったりと過ごすことが出来るよう配慮しています。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
食に関するこだわりや取り組みを「食のしおり」にまとめています

「食生活を営む力」を育みたいため、和食を中心とした献立、食材や薄味にこだわっているため年度後半から食べる量が伸びる傾向があります。クラス配膳時は子どもの体調や食欲など個人差に合わせて担任保育士がよそったり、陶器の食器を使い、落とすと割れてしまう経験を通して、丁寧に、優しく扱うようにしているなど、食に関する内容は「食のしおり」としてまとめられています。幼児はご飯はおひつで提供し、ほんのり木の香りがします。0歳児室から調理室が見える構造のため、離乳食の進み具合やちょっとした加工も適宜対応できるようにしています。

子ども達の姿に合わせて野菜の皮むきや調理などの食育を行っています

食育は特別なものではなく、毎日の食事が基本と考えています。栄養士が常駐しているため年間計画はありますが、子ども達の姿に合わせて適宜、食育を行っています。3歳児はピーマンの種取や玉ねぎの皮むきなど食について広く・浅く伝え、4歳児はうどんや餃子作りを通して、繰り返し道具などを使いながら、楽しい意欲と食の本質を伝えています。5歳児は食育の集大成として、前日に買い物に行き、材料を包丁で切り、ルーから手作りのカレーを作りました。5歳児は誕生日のお昼とおやつのリクエストに応えるお誕生日リクエスト献立も行っています。

アレルギー児への給食提供は職員のトリプルチェックや座席を配慮しています

食物アレルギーに対しては医師の指示書に基づいて、除去や代替で提供しています。アレルギー児へ提供する際は給食、事務、クラスでチェックし、子どもに触れさせない、食べさせないために必要な配慮について主任と担任が話し合って座席を決めています。食器とトレーの色を変え、職員のエプロンも変えて、一目で分かるようにしています。3歳児までは職員が付きますが、4歳児以上は自覚を促すよう見守りに切り替えます。小麦を使わない日や牛乳・乳製品を使わない日を設け、揚げ物は週2回以下とし、家庭での栄養摂取とのバランスを取っています。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
手洗い指導やプライバシーなど、年間計画を立てて、看護師が保健指導を行っています

保健に関する年間指導計画を作成し、看護師が計画的に保健指導を行っています。調理活動を始める前に手洗い指導を行ったり、2歳児は口うがいの仕方、3歳児は歯磨き指導を行っています。プールが始まる前にプライバシーについての話をしており、その中で「裸になるのではなくタオルで隠すんだよ」「汚いところではなく、大切な場所だから他に人に触らせちゃいけないんだよ」とプライベートゾーンについても触れています。女児の中には人前で裸になりたくない子もいるためトイレで着替える配慮をするなど、保護者とも相談しながら対応しています。

体調管理や流行している感染症などの掲示を通して、保護者に注意喚起を行っています

朝の受け入れ時は視診と共に、0歳児は登園時にも検温し、それ以外のクラスは自宅で検温してもらい体調管理を行っています。流行っている感染症の掲示を通して、保護者に注意喚起を行っています。熱性けいれんの恐れがある子どものためにダイアップを預かっている家庭があります。現在、医療的ケアが必要な子どもはいませんが、来年度から市が医療的ケアの必要な子どもの受け入れを開始したため、依頼があった際の対応を検討する必要性を経営層は感じています。

SIDSに関しては「体のしおり」にまとめ、チェック表を用いて午睡を見守っています

入園時に乳幼児突然死症候群(SIDS)の取り組みについて看護師から「体のしおり」を用いて説明しており、0・1歳児は5分ごと、2歳児は10分ごとに午睡チェック表を用いて、呼吸の有無や寝ている向きなどを記録に残して管理すると共に、0歳児はベビーセンサーも導入しています。SIDSの発生率を低下させる3つのポイントとして、「1歳になるまでは寝かせる時は仰向けに寝かせましょう」「出来るだけ母乳で育てましょう」「たばこをやめましょう」と「体のしおり」に掲載されています。これらの取り組みは見学者にも説明しています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
その日の様子を写真とコメントでドキュメンテーションにまとめ、保護者に伝えています

保護者とは送り迎えの際にエピソードを添えてその日の様子を伝えたり、乳児は連絡帳にてやり取りしています。各クラスのその日の様子を写真とコメントでドキュメンテーションとしてまとめており、ノートのため過去分を見返したり、他クラスの活動も閲覧できます。例えば、府中の森公園で「なんだろうこれ?」という子どもの声から他児が集まり、一緒に発見を共有するといった保育の一場面を紹介しており、自然の中だからこそできる工夫や動き、発見を通して言葉で伝え合いながら子どもの表現や動きが広がっていることを職員から一言添えています。

懇談会や誕生日会、季節ごとの行事を通して、子どもの成長を間近で見ることが出来ます

参集形式で懇談会を春・秋・年度末の3回実施しています。春の懇談会では新しいクラスとしての顔合わせなどを行い、秋の懇談会ではちょうど半年を迎えるにあたって、園と自宅での様子をスライドを作って保護者に見てもらいながら子ども達の成長を共有しています。幼児は個別面談とし、5歳児は就学に向けた話を担任とする機会になっています。保育参観(乳児)・保育参加(幼児)はコロナのため中止していますが、誕生日会や運動会、よつばの会(発表会)などの各種行事を通して、子ども達の成長を間近で見ることが出来ています。

行事ごとに見どころをしおりにまとめ、保護者に見てもらいたいポイントを伝えています

行事を行う際は見どころなどをまとめたしおりを作成し、事前に保護者に配布しています。よつばの会(発表会)では、各クラスの出し物について、今のクラスの様子を伝え、1年間で子ども達がどんな成長をしてきたのか優しい言葉で綴られています。それぞれの演目について簡単な説明と共に、子ども達のどのような表情や場面、やり取りを特に見て欲しいか、見どころもまとめられています。巻末には、「どんな姿であっても当日までの過程をたくさん褒めていただき、次の年度への期待につながて欲しいと思います」と園長からメッセージが添えられています。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
府中の森公園を活用した行事を開催し、関係性については継続しています

園は府中の森公園に隣接し、日常的な保育の中でも散策に出かけています。コロナ禍でも開催した夏祭りでは、2階のホールで出店を出し、日頃の制作の展示を行いました。5歳児は神輿を園から公園の丘まで担ぎ、盆踊りを踊り、お祭りムードを満喫しました。府中の森公園と一緒に行ってきたイベントについては、コロナのため中止している状況です。しかし、美術館に子ども達の作品が展示されたり、併設カフェではお子様ランチをオリジナルメニューとして作ってもらうなど、関係性は継続しています。

実習生などの受け入れを通して、子ども達と交流したり、園を知る機会となっています

今年度は大学の保育実習生を6名、小・中・高校生の育児体験や社会人のボランティアなどを複数名受け入れ、子ども達と関わる機会を作ることが出来ました。園では地域子育て家庭で入園前に0歳児と一緒に交流する機会を設け、保育園体験を実施することが出来ました。また、スポット利用の一時保育「こはく」にて地域子育て家庭から子どもの受け入れを行い、子ども達と交流したり、園を知ってもらう機会を作っています。

【講評】
肖像権以外の個人情報について取り扱う内容や利用目的を明示する必要があります

入園時に配付する「園のしおり」に、「写真や作品の掲示について」という項目で、園内に掲示する子ども達の写真や作品の取り扱いについて説明しています。説明後、「入園にあたっての確認書」にて、園内への掲示や外部の人が目にするホームページや広報誌での取り扱いの承諾を得ています。しかし、肖像権以外の個人情報に関する記載がないため、使用する個人情報を特定し利用目的を明記したうえで同意を得る必要があり、見直しを行うことが期待されます。

幼児クラスには夏のプールの前に看護師からプライベートゾーンの説明を行っています

幼児クラスには夏季のプール遊びが始まる前に看護師からプライベートゾーンの説明を行い、自分だけの大切な場所であることを伝え、着替える時は他の人に見せてはいけないことや裸にならないような着替えの順番を指導しています。また。着替えの際に周りの目が気になり恥ずかしいと訴える子どもには、トイレの中で着替えるようそっと声をかけ、羞恥心に配慮した対応を行っています。園で行った対応は保護者にも共有しています。

子どもがやってみたいと思える環境作りを行い、状況に応じた声掛けを心がけています

一人ひとりを尊重した保育を心がけ、子どもがやりたくない行動は無理強いせず、やってみたいと思える空間作りを大切にしています。活動に参加したくない場合は、遠くからでも他の子どもが遊んでいる姿が見れるような環境設定を行い、必要に応じて職員は声をかけるなど、子どもの気持ちに寄り添いながらやりたい意欲に繋がる工夫をしています。また、保護者に対しても子どもと同様に気持ちに寄り添った対応を心がけ、登降園時の様子を見て随時声をかけています。園では「日本一敷居が低い事務所」を目標に、些細な事でも相談に乗る姿勢を伝えています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
各種マニュアルはファイルに綴じて、事務所に保管しています

園には各種マニュアルを整備し、種類ごとにファイルを分け、必要時に確認できるようにしています。保健ファイルには、コロナ感染者等発生時における対応フローや濃厚接触となった場合の確認事項等を掲載しています。保健ファイルの一番後ろには近隣にあるクリニックや病院の一覧表を掲載し、遅い時間まで対応してくれる病院がすぐわかるようにしています。また、危機管理マニュアルでは地震や火災、不審者対応、光化学スモッグ発生時など事項ごとの対応を一覧化したマニュアルを整備しています。内容は各職種の会議で見直しを行っています。

「ヒヤリハット報告書」の運用ルールを見直し、園全体での取り組みに活かしています

「ヒヤリハット報告書」について、以前は職員個人での振り返りのみとなっていましたが、今年から副主任が報告書の内容を確認してアドバイスをする運用とし、書式を変更しました。報告書の内容を踏まえて、環境設定や保育内容の見直しに繋がるよう園全体で取り組んでいます。また、保護者に発信しているお知らせメールを非常勤職員も確認できるようにし、出勤していなくても行事の開催や感染症発生状況などの園の様子が把握できるようになりました。そのため、非常勤職員も仕事の目的を理解しながら取り組めるようになったと経営層は考えています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2022年12月1日~2023年3月31日

【評価者修了者No】

H1001029,H0306101,H2101057

評価結果のダウンロード

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