※印刷してご活用いただけます。

令和04年度（2022年度）

認可保育所

法人名称

社会福祉法人東京児童協会

事業所名称

すみだ中和こころ保育園

評価機関名称

特定非営利活動法人　こどもプラットフォーム

第三者評価結果の構成　　見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針
全体の評価講評
事業者が特に力を入れている取り組み
利用者調査結果
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
事業者のコメント

理念・方針
事業者が大切にしている考え（事業者の理念・ビジョン・使命など）	１．保育理念「おおきなおうち」（法人姉妹園との協力体制）２．保育方針「4本柱」（生きる力を育む、思いやりを育む、夢を育む、学びに向かう力を育む）３．コーナー保育を取り入れ子どもたちの自主性や協同を意識した異年齢保育４．職域を超えて日々の保育や行事など協力し職員全体で取り組んでいる５．地域交流、地域支援
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割	・全職員は、職種に捕らわれず、保育園の仲間としての意識を強く持つ。・クラス単位で動くのではなく、広い視野と考え方を持つ。・3年目以降の職員は指導者として自覚を持ち、後輩育成に対し学びを深める。・今年度より副主任をたてている。主任の業務軽減だけでなく、副主任としての自覚を持ち職員のと関りをもつ。・連携を取るための行動ではなく、日々のコミュニケーションの結果として連携が取れるという事を理解し、実践する。・栄養士、看護師は引き続き各々の分野での保護者対応や職員教育にも協力する。
職員に期待すること（職員に持って欲しい使命感）	１．安心安全の保育を実施する２．基本に忠実に行動し、法人の一員としての自覚と責任を果たす３．仕事は年度途中で投げ出さないで、己の責務を果たす４．専門職たる知識と技量を培う努力をする５．仕事はやらされているのではなく、自らすすんで行う６．仕事の見える化を促進する７．コンプライアンス（法令順守）ガバナンス（組織統括） 8．笑顔で困難に当たる、常に備えよ 9．無駄な報告を沢山行う連携が取れるためには、日々のコミュニケーションが不可欠であることに気付き、自ら進んで声が出せるようになってほしい。

このページの一番上へ

地域に根ざした「和」がテーマの園で、本物の華道体験から植物を見る目が育つ等、感性が豊かに育っている
様々な活動を通して子どもたちの成長を促し、就学に向けて必要な力をつける取り組みを行い、大人になるまでの生長を園が見守っている
花壇を管理している花の会の高齢者との関わりを通して地域ぐるみで緑を増やし、街の「うるおい」と「やすらぎ」に協力している

保育における情報共有の必要性を園長・主任から各保育者には伝えているが、保護者の意向の伝達が十分にされていない現状がある
保護者との対面でのコミュニケーションの取り方や日常の様子を説明する力、記録のための文章能力等に課題があると考えている
子どもの主体的な取り組みはあるが、基本的な考えに基づく保育内容の説明が十分ではないため、日誌や記録等からも課題が見えている

このページの一番上へ

異年齢での関わりを大切にして、主体的な遊びに向けた環境づくりを行っている

行事の開催により、子どもたちの意欲や達成感を育んでいる

食育活動では更なる子どもの食への意欲に対して、職員が実現に向けて支援している

このページの一番上へ

調査対象：在園児５９名（５１世帯）の保護者（お子さんが複数通園されている場合は年齢の低いほうのお子さんについて回答を得る）。
調査方法：アンケート方式
アンケート方式を採用。標準調査項目に独自項目を追加したアンケートと案内文、共通評価項目のねらいを返信用封筒に同封し、園職員を通じて保護者へ配布。ポストへの直接投函と、園内に設置した箱で並行して回収を行い、弊社事業所にて集計を行った。
利用者総数： 59人
利用者家族総数（世帯）： 51世帯
共通評価項目による調査対象者数： 51人
共通評価項目による調査の有効回答者数： 41人
利用者家族総数に対する回答者割合（％）： 80.4％
調査項目：共通評価項目

※読み上げソフトをご利用のかたへパーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。	有効回答者数/利用者総数 41/59

1．保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか	はい 93% どちらともいえない：5% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
2．保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか	はい 95% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
3．提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか	はい 98% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
4．保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか	はい 83% どちらともいえない 15% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
5．保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか	はい 68% 無回答・非該当 22% どちらともいえない：5% いいえ：5%
6．安全対策が十分取られていると思うか	はい 85% どちらともいえない 12% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
7．行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か	はい 95% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
8．子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか	はい 80% どちらともいえない 12% いいえ：5% 無回答・非該当：2%
9．施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか	はい 90% どちらともいえない 7% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
10．職員の接遇・態度は適切か	はい 90% どちらともいえない 7% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
11．病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか	はい 88% どちらともいえない 7% いいえ：2% 無回答・非該当：2%
12．子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか	はい 61% どちらともいえない 22% 無回答・非該当 15% いいえ：2%
13．子どもの気持ちを尊重した対応がされているか	はい 83% どちらともいえない 10% いいえ：2% 無回答・非該当：5%
14．子どもと保護者のプライバシーは守られているか	はい 80% どちらともいえない 7% 無回答・非該当 12% いいえ：0%
15．保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか	はい 78% どちらともいえない 17% いいえ：2% 無回答・非該当：2%
16．利用者の不満や要望は対応されているか	はい 61% どちらともいえない 17% 無回答・非該当 17% いいえ：5%
17．外部の苦情窓口（行政や第三者委員等）にも相談できることを伝えられているか	はい 54% どちらともいえない 17% いいえ 10% 無回答・非該当 20%

このページの一番上へ

評点のレーダーチャートを表示する

グラフの見方

このグラフは、「評点の状況」を大項目ごとにまとめています。
「評点の状況」は、大項目に属する標準項目の実施状況を数値化してグラフに置き換えていますので、標準項目の実施状況が良好なほど、グラフが外側に広がります。
グラフの形状から、その施設・事業所によるサービス向上の取り組みの実践状況について、項目ごとの強み弱みを見ることができます。また、同じサービス種別の施設・事業所全体の平均との比較もできます。

※令和04年度以降のグラフには平均値が表示されません（評価実績件数が確定していないため）

組織マネジメント分析結果

←クリックすると詳細が表示されます。

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は

、実施できていない場合は

で表示されます。

1. リーダーシップと意思決定

1. 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

7/7

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）を周知している

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている

2. 経営層（運営管理者含む）は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している

3. 重要な案件について、経営層（運営管理者含む）は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している

利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている

【講評】詳細はこちら

理念・方針の目指すべき方向性を示し、目標である育ってほしい姿や内容を説明している
園運営の考えや保育内容の大切さを周知し、職員間で情報共有する仕組みがある
事案の審議のための定められた手順で報告・説明をしているが保護者から意見が出ている

2. 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

6/6

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している

福祉事業全体の動向（行政や業界などの動き）について情報を収集し、課題やニーズを把握している

2. 実践的な計画策定に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している

課題をふまえ、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画を策定している

2. 着実な計画の実行に取り組んでいる

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた、計画の推進方法（体制、職員の役割や活動内容など）、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している

計画推進にあたり、進捗状況を確認し（半期・月単位など）、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる

【講評】詳細はこちら

地域の福祉の現状、福祉事業全体の動向（行政や業界等の動き）を収集・把握している
政府が推進する政策や関係法令等を踏まえ、短・中・長期計画を策定して周知している
中長期計画を踏まえて細分化した項目による短期計画を、改善策を含め策定している

3. 経営における社会的責任

1. 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

2/2

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる

全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる

全職員に対して、守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。

2. 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 利用者の意向（意見・要望・苦情）を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている

2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している

虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている

3. 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる

透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる

ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している

2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている

地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている

事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク（事業者連絡会、施設長会など）に参画している

【講評】詳細はこちら

子どもの権利について学ぶ機会をつくり、子どもの接し方についても都度確認している
子育て応援講座や出前保育、園の夏祭り・水遊び等への参加を呼びかけている
地域の高齢者施設へ訪問したり、ボランティア団体の高齢者と関わっている

4. リスクマネジメント

1. リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる

事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク（事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など）を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている

リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる

事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる

2. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員（実習生やボランティアを含む）が理解し遵守するための取り組みを行っている

情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている

事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している

【講評】詳細はこちら

地震・火災・水害等を想定した訓練を実施し、評価・反省を次に活かしている
個人情報保護方針を周知し、その運用方法については研修等により確認して伝えている
個人情報の取り扱いを社会的責任として、保護者・職員と誓約書を交わしている

5. 職員と組織の能力向上

1. 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

12/12

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている

事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる

2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）が職員に分かりやすく周知されている

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）と連動した事業所の人材育成計画を策定している

3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる

指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている

4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる

事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇（賃金、昇進・昇格等）・称賛などを連動させている

就業状況（勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど）を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる

2. 組織力の向上に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

3/3

1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる

職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている

【講評】詳細はこちら

保育士自らが子どものことを考え率先していく行動を促し、良い影響を与えている
働く大人も楽しく保育ができることを基本に、保育者の価値観を許容して進めている
課題や目的を明確にした園内研修計画を作成し、毎月１回程度課題に向き合っている

7. 事業所の重要課題に対する組織的な活動

1. 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている

1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その１）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

乳児・幼児クラスの職員間の伝達や、業務の協力体制がうまくかみ合わないことが多くあった。なぜ連携が大切なのか、その必要性と重要性を学んでほしいと考え、自ら発信していくことを職員個々で意識してクラス間を超えて声をかけ合い、連携して保育していくことを課題とした。「①乳児クラス全体の連携が取れるよう、一つひとつの活動について声に出して実施するようにした。②リーダー会議を設けお互いのクラスの状況が把握できるよう努めた。③職員会議やクラス会議等の連携や伝達について、何度も職員へ伝えた。」等に取り組み、「連携」の意味について考える時間を設けることで、何をやれば良いかの理解が深まった。連携を取るために動くのではなく、普段からのコミュニケーションの先に連携があることを理解し、職員間で話す姿が増えている。細かな報告の積み重ねが連携の第一歩という助言から、小さなことでも声に出し保育する姿が増えている。その結果、各クラスの動きを確認せずとも把握でき、協力体制が組みやすくなった。個々がクラス単位で動いているのではないことを体感することで、本来の協力体制の意味が理解できている。今後は、更に広い視野で考えていけることが期待される。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

職員の年齢層が近く話しやすい雰囲気があり、良好な人間関係が築かれている。これをもとに連携した保育を意識していく中、以下のような成果が生まれている。「①毎月のクラス会議、乳・幼児会議を定期的に設けてお互いの意見や考えを確認している。会議では子どもたちの様子を共有し、定期的に環境を見直すことができている。②職員同士で改善すべきこと等を、積極的に話し合っている。③クラス関係なく、子どもの様子を共有している。また、休日の時の子どもの様子も伝え合っている。④子どもが泣き止まなかったり、イヤイヤ期で行動しない際等にはすぐにフォローし合っている。職員の担当だけでなく、他クラスのフォローに入ったり、全体で助け合っている。⑤メンター・メンティー制度（指導や助言、教育・精神面のサポートをする側と、指導を受ける側）等により、わからないことや疑問等を聞きやすい雰囲気ができている。⑤保育士だけでなく、看護師や調理職員と一緒に保育したり、子どもの成長を見守っていけている。」これらを踏まえ、職員からも前向きな意見が示される等、意識に変化が見られている。今後は、リーダー層の指導力や全体の保育力の向上が必要であると考えている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その２）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

園では、感染症拡大前と同様に子ども主体の保育に継続して取り組んでいる。しかし、コロナ禍により玄関での対応や保育参加の制限等により、保育の実際を知ってもらう機会が限られているため、実情を知ってもらうことで信頼関係の構築や運営評価につながると考え、保育内容を利用者（保護者や地域）に向けて伝えていくことを目標とした。条件付きではあるが、運動会や発表会、誕生会、お花の会、世代間交流、子育て講座、出前保育、異文化交流等の行事や園内特別活動を再開し、感染者数が増えた際には配信等で実施している。人数制限をかけた行事に関しても、後日にオンライン配信等で全年齢が見られるよう工夫している。運動会や発表会は、二部形式の入れ替え制で開催し、０・１歳児は自由参加として短時間で実施している。行事後には保護者へアンケートを実施し、集約した内容を職員と振り返ることで、開催方法についても改善することができた。また、園内行事の開催時には、昨年に引き続きポートフォリオを作成している。開催当日の降園時には、乳児・幼児の各玄関の掲示板へこれを掲示し、リアルタイムでの情報発信に努めている。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

子どもの成長を伝える方法の一つとして行事があるが、感染症対策を講じながらコロナとの共存を踏まえた行事の在り方を検討している。行事の幅や親子で参加できる部分を増やしたことにより、より普段の子どもたちの様子や保育が見えるようになってきている。職員で「何をどのようにすれば実現できるか」という考えのもとで、様々な行事を工夫して実施している。これが職員のやりがいにつながり、保護者にも子どもたちの成長を感じてもらっており、子どもたちの達成感と自信にもなっている。行事の開催方法や内容を見直し、保護者からの意見も踏まえ取り組みに活かすことで、保護者からは「良かった」との声が多く寄せられている。幼児クラスでは、各クラスのファイルに号外として内容を示し、ファイルでの閲覧ができるよう玄関に設置している。保護者からは教育的活動への要望の他、園便りやポートフォリオが幼児クラス中心の内容が多いため、乳児期における活動がどのようにつながっていくか等の他、乳児クラスの活動内容の紹介方法も検討している。また、戸外活動等への要望は週案を保護者へわかりやすく告知する他、近隣公園の活動内容の紹介や数値化も考えている。