評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1.子ども一人ひとりの主体性を大切にする保育
2.異年齢交流を通して、思いやりや優しい心を育てる保育
3.檜原村の豊かな自然を生かした保育
4.保護者や地域社会と力を合わせ、家庭援助を行う保育
職員に求めている人材像や役割
いつも笑顔で子どもたちや保護者に接する、情緒の安定した思いやりのある人
自律し、行動力や責任感、協調性のある人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
子ども一人ひとりの気持ちを大切にし、子どもたちの成長発達を保護者と共に援助していくという心構え、使命感ををもってほしい
保育園は「昼間の楽しいおうち」でありたいという考えのもと、より家庭的な保育を目指して欲しい
子どもに寄り添った保育をしてほしい
全体の評価講評
特によいと思う点
保育活動として子どもたちの自由な活動を大切にしていることから、保育環境として個別遊びのできる教材や教具を多数用意している。これはモンテッソーリ教育法を取り入れていることから来ているもので、法人園として大切にしている点でもある。職員は子どもの成長発達や日々の活動の様子等を見守りながら、随時必要に応じて環境構成を変化させると共に、興味や関心に応じて遊具や教具の入れ替え等も行っている。また、職員の手作り玩具や教材の充実にも取り組み、研修を通して主体的な取り組みが行われている。
園舎は、南秋川の渓流の近くの山の南斜面に立地しているため日当たりも良く、周囲は豊かな自然環境で満たされている。また、園舎南側には広い園庭を持ち、大型遊具やログハウス等も設置され、子どもたちは日々ダイナミックに体を動かして遊ぶことができる環境となっている。職員はカリキュラム作りの中で、室内での落ち着いた個別活動と、園庭や周辺の散歩等の活動のバランスも考えられており、日々四季を感じながら幅広い遊びを展開できるようになっている。
開園から約40年と歴史もあり、地域に広く認知された施設となっている。村で唯一の認可園ということもあり、開園当初から行政との連携は深く、村役場を中心に各種行政関係機関との連携交流ができる体制になっている。現在はコロナ禍で利用がないが、一時保育や夏季ボランティアの受け入れもあり、小中学校の職場体験や図書ボランティアの受け入れ等も実施している。隣接する農家との良好な関係から畑を借りてジャガイモ等を栽培する他、地域高齢者施設や伝統文化を伝える会等との交流も行う等、地域に密着した園となっている。
さらなる改善が望まれる点
檜原街道のバス停には近いものの交通の便が良くない地域であり、職員の採用に苦慮している。特にここ数年は職員の流動性も高まっており、新規採用に苦労するケースが多くなっている。そういった中でも在職者を中心に研修を重ね、保育の質を高めていく取り組みを継続している。今後更に学びを深め一層のレベルアップを図ることを課題としている。
法人3園体制のもとで法人園長会等の連携した取り組みがあり、情報共有もできている。また、新任職員の実習等は、法人園での実施を行ってきた。しかしながらコロナ禍により、園同士の直接交流も難しくなっている。小規模な職員体制であり、職員の入れ替え等もあったことから、法人園での研修や交流が期待されている。
ここ数年で職員の入れ替わりが発生し、新任職員への育成指導には課題も感じている。モンテッソーリ教育法を取り入れた独自の取り組みも多く、他園からの異動の場合は理解と納得を得ることが難しい面もあると思われる。また、今回の職員自己分析では、階層間の連携や指導体制等についても要望が示されており、安定した職員体制維持のためにも早急な対応が必要と思われる。
事業者が特に力を入れている取り組み
園の特色としているモンテッソーリ教育をもとに、0歳児から5歳児までの園児一人ひとりの個別活動を大切に保育を進めている。主軸としている内容は、子どもの主体性を尊重することであり、子どもたちも自分のやってみたい遊びを自分で決めて準備し、集中して遊び終わると片付けまでを行っている。乳児の遊具の収納や、幼児の取りかかっている遊びの内容の展示等、保育室には子どもたちが興味や関心を示す遊具や教材が並んでいる。幼児は仕上がりを楽しみに集中しながら縫いさしを行う等、自分なりの取りかかりや仕上げ方に満足している。
4歳児が12名、5歳児が6名という人数編成の中で、工作教室・リトミック・体操教室・生花教室を実施している。10月の異年齢交流の工作では、園庭に出て丸太をのこぎりで切る作業を行った他、切った面の年輪や木くずについての説明等、4・5歳児が興味を持って学んでいる。また、リトミックをクラス単位で行ったり、11月の体操教室ではマラソンや鉄棒(逆上がり・豚の丸焼き・つばめ)の他、鬼ごっこ等も楽しんでいる。講師の先生の丁寧な指導により、子どもたち自らで取り組む姿が見られている。
近所の方の畑を借りてジャガイモを植え、6月には皆で収穫する等、野菜の栽培に取り組んでいる。また、野菜に触れる機会として、3歳児がグリンピース剥き・スナップエンドウの筋取り・トウモロコシの皮剥き・人参や玉ねぎの皮剥き等に挑戦したり、幼児が1月のおにぎり作り、2月のだしの飲み比べ等も経験している。郷土料理では、5月に長崎県のトルコライス、7月に岐阜県の金魚飯、8月に大阪府のかやくご飯、9月に愛媛県のせんざんき、10月には茨木県の煮合い等を知らせると共に、実際の料理でも味わっている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:在園児48名(34世帯)の保護者(お子さんが複数通園されている場合は年齢の低いほうのお子さんについて回答を得る)。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート方式を採用。標準調査項目に独自項目を追加したアンケートと案内文、共通評価項目のねらいを返信用封筒に同封し、園職員を通じて保護者へ配布。ポストへの直接投函と、園内に設置した箱で並行して回収を行い、弊社事業所にて集計を行った。 - 有効回答者数/利用者家族総数:23/34(回答率 67.6% )
利用する園児の保護者34名を対象にアンケート調査を実施し、23名から回答を得た。
総合的な満足度は「大変満足」が26.1%、「満足」が60.9%で、合わせると87%の高い満足度が得られている。
「ケガや体調変化への対応」の項目では満票に迫る極めて高い支持が得られた他、「心身の発達に役立つ活動」、「食事への配慮」の項目では9割台、「興味や関心が持てる活動」、「職員の接遇・態度」、「職員の子どもへの対応」、追加項目「登園時の子どもの様子の把握・確認」、追加項目「担当保育士は子どもの良いところや個性を認めているか」、「安全対策」、「施設環境は清潔か」、「プライバシー保護」、追加項目「園からのたよりなどで日々の子どもの様子や気持ちを知ることができるか」等、多岐に渡る項目において8割台の高い支持を集めている。一方、「外部の苦情窓口の周知」の項目では約4割の認識となった。アンケート全体の回答結果として、平均約76%の支持を集めている。
自由記述では、「異年齢で交流できるところ」、「無理のない保育をしてくれている」、「子どもに合った接し方をしてくれる」等の保育サービス面に好意的なコメントが寄せられている。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
「はい」の回答が91.3%、「どちらともいえない」が8.7%、「いいえ」が0%となった。9割台の非常に高い支持が得られた他、追加項目「子どもの発達に合わせた豊かな感性を育む活動・遊び等が行われているか」では8割台の高い支持を集めている。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「はい」の回答が87%、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%となった。8割を超える高い支持が集まり、前項と併せて活動に対する信頼は広く得られている。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「はい」の回答が91.3%、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が4.3%となった。食事提供については、9割台の非常に高い支持が集まる結果となっている。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「はい」の回答が65.2%、「どちらともいえない」が26.1%、「いいえ」が8.7%となった。特に複数のまとまった意見は見られなかったが、6割台の支持となった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「はい」の回答が78.3%、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%となった。保育時間の変更については、約8割の高い支持が示されている。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「はい」の回答が82.6%、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%となった。8割台の高い支持が集まり、安全対策への信頼は広く得られている。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「はい」の回答が69.6%、「どちらともいえない」が21.7%、「いいえ」が4.3%となった。約7割の支持が示されており、設定に対する理解は概ね得られた結果となっている。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「はい」の回答が60.9%、「どちらともいえない」が39.1%、「いいえ」が0%となった。特に複数のまとまった意見は見られなかったが、「どちらともいえない」の回答がやや高く、6割の支持となった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」の回答が82.6%、「どちらともいえない」が8.7%、「いいえ」が0%となった。施設内の清潔面については8割台の高い支持が示されている他、追加項目「子どもが生活するところは落ち着いて過ごせる雰囲気か」では8割台の高い支持を集めている。
10.職員の接遇・態度は適切か
「はい」の回答が87%、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%となった。8割を超える高い支持が集まり、職員への信頼は広く得られている。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」の回答が95.7%で全体の「はい」の割合の中で最も高く、「どちらともいえない」が4.3%、「いいえ」が0%となった。満票に迫る極めて高い支持が得られた他、病気やケガへの対応は保護者からの信頼を広く集めている。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」の回答が60.9%、「どちらともいえない」が34.8%、「いいえ」が0%となった。特に複数のまとまった意見は見られなかったが、「どちらともいえない」の回答がやや高く、6割の支持となった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」の回答が87%、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%となった。8割を超える高い支持が得られた他、追加項目「担当保育士は子どもの良いところや個性を認めているか」でも同様の支持を集めている。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「はい」の回答が82.6%、「どちらともいえない」が13%、「いいえ」が0%となった。8割台の高い支持が集まり、情報の取り扱い等に対する信頼は広く得られている。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」の回答が69.6%、「どちらともいえない」が21.7%、「いいえ」が8.7%となった。約7割の支持が得られた他、追加項目「園からのたよりなどで日々の子どもの様子や気持ちを知ることができるか」では8割、追加項目「お迎え時に子どもの様子についての話があるか」では7割を超える支持を集めている。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」の回答が69.6%、「どちらともいえない」が21.7%、「いいえ」が0%となった。「無回答・非該当」を除くと一定の支持が示されており、要望や不満への対応は保護者からの信頼を概ね集める結果となった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」の回答が39.1%、「どちらともいえない」が43.5%で全体の「どちらともいえない」の割合の中で最も高く、「いいえ」が13%で全体の「いいえ」の割合の中で最も高くなった。外部の苦情窓口の存在は、約4割の認識にとどまる結果となった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者の意見要望を、次の計画に反映する仕組みがある
保護者の意見要望等は毎日の連絡帳の応答で確認しており、送迎時の対応の中でも把握している。日々発生した課題については都度対応を取っており、迅速な解決につなげるようになっている。年度末の振り返りを行う会議では、年間反省としてこれらの意見要望の内容や対応について整理したものを確認し、保護者への回答を整理すると共に次年度計画への反映を行っている。
職員の声や地域ニーズの把握は会議等で行っている
職員の意向については定例の職員会議での発言を通して把握する他、夏季に行う個別面談で個々の要望を含めて確認している。本年度は職員の入れ替わりも多く、個々に声を聞き取ることの重要性が増している。地域ニーズについては、村役場を中心に各行政関係機関との連携を常に取っているため、動向等を把握することができる。また、保育関係団体からの情報提供や、法人本部との会議を通して得る情報もある。近隣小学校との情報交換や、直接交流の機会も持っている。
法人及び園の事業計画書で方向性を確認することができるようになっている
法人の事業計画では、法人3園体制のもとで全体の方向性について記述されており、ひのはら保育園に関するサポートの姿勢も示されている。また、園の事業計画では、コロナ禍での安全管理や職員体制、地域の子どもの状況等を記載し、園としての方針を示している。地域では年々過疎化の傾向が強くなり、新しい住民の転入はあるものの全体減少は避けられない。しかし、村で唯一の認可園としての使命でもあり、安定した運営を継続するための取り組みを重ねていくとしている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
園及び法人として法・倫理・規範の遵守に関する研修を実施してる
職員入職時に法人のオリエンテーションを受けており、そこで就業規則を始めとして各種規程や関連法規等について確認している。また、法人系列園での実習を通して園としての基本的な姿勢を学び、子どもの主体性・自主性を大切にすることや子どもの様子に合わせること等を体験している。園内でも、マニュアルをもとに研修を行い、権利擁護や法令遵守の姿勢を確認している。また、保育室はオープンな構造を取り、常に複数の目が届くような配慮もしている。
苦情解決制度や虐待防止への取り組みは実効性のあるものとなるようにしている
保護者の意見要望への対応は随時行い、迅速な解決を基本としている。また、その情報を集約して年間の反省のもとで検討することで、次の改善につなげている。苦情については所定の解決制度を用意しており、第三者委員も関与して解決にあたる仕組みが機能している。虐待防止については行政のガイドブックとは別に園としてハンドブックを作成しており、具体的な手順や対応等について詳しく示されている。これを職員と共有することで、園として組織的な対応ができるようにしている。
地域交流や地域貢献事業は状況に応じて実施している
地域子育て支援事業として一時預かり事業を実施しているが、コロナ禍もあり現在は利用がない状態になっている。また、夏季ボランティアの受け入れも、コロナ禍で中止になっている。但し、中学校の職場体験や卒園児を中心とした小学校の職場体験は実施できている。地域連携については、人口が約2千という規模の村でもあり、常に行政を含めた各種機関の連携交流が成立しており、相互に顔の見える関係のもとで情報が共有されている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園の環境に応じた各種の安全管理マニュアルを用意している
事故防止やアレルギー対応等、安全管理に関するマニュアルは各種の規程に基づいて整備している。また、ガイドラインの変更等に応じて、随時必要な修正ができるようにしている。嘔吐処理等の必要な内容は、園内研修で共有を図っている。また、檜原村という環境を踏まえ、サル等の野生動物対策や山が近いための火災への対応を踏まえた火器類の整備、不審者対応のための防犯カメラの設置等も行っている。感染症対応では、常に役場との連携のもとで指導に沿って実施できるようにしている。
総合的なリスクマネジメントに取り組んでいる
災害時の避難訓練については山間部にあることからルート設定等に配慮し、毎月実施した上で評価反省を行っている。大規模災害の想定では接続道路の状況に応じた対応等、立地の特性を踏まえてBCP(事業継続計画)を作成している。接続道路については村への一本道ということもあり、冬季の降雪や台風、大雨等による閉鎖の想定も行っている。運営上のリスクとしては人口減少が最も重要課題であり、併せて職員の確保も懸念材料となっている。
ICT化に取り組み情報のデジテル化を進めている
園内で取り扱う情報については各種規程に沿った管理方法を取ることとしており、紙媒体での記録は分野別に分類し、個人情報を含むものは施錠管理となっている。ここ数年でICT化に取り組み、園内の情報の多くは事務的記録類を中心にデジタル化が完了している。一方で保育関係の記録類は手書き書類も多く、今後の取り組みが期待される。近年話題となるSNS等のネット経由での情報利用については口頭での注意喚起であり、次年度以降文書として示すこととしている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の採用は園として行い法人の確認を得ている
職員の採用については園として募集をかけ、面接は園長と事務長で実施している。その後法人の確認の上で採用を決定している。法人採用であるため、施設間異動については希望に配慮するとしており、通勤事情等を踏まえて決定している。また、法人園が3ヶ所あるため、人材育成等の必要に応じて人事異動があるケースもある。法人合同研修の機会も作っているが、現在はコロナ禍で中断している。
研修参加ではリモート開催が有効に活用されている
処遇改善Ⅱに伴うキャリアアップ研修を取り入れており、計画に沿って順次受講している。また、保育関係団体や行政機関等が主催する研修については、園の立地から時間的な負担も多くなっている。しかし、コロナ禍でリモート開催が増えたことで、研修へ参加する機会が確保できている。また、園ではモンテッソーリ教育法を取り入れているため、資格取得のための研修参加を補助している。2年間のコースであり就業中には負担も多くなるが、希望をもとに参加を促している。
自己評価や面談を通して育成方針を共有している
職員の育成については各自で記入する自己評価のシートを活用する他、個別の面談での話し合いを通して方向性を共有できるようにしている。職員規模が大きくないため、日常的に話し合う場も作れており、随時各職員の状況に応じてサポートができるようになっている。但し、本年度は入れ替わりも多くあり、個々の状況や要望の把握等にも時間を費やし、園としての方向性への共感を確認していくことも重要になっている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
子どもたちを少人数で分け、時間に差を付けることでゆったりとした空間と対応を心がけるとしている。目標をもとに一日の生活が慌ただしく追い立てる生活にならないためには、時間と空間の配分が重要と考えて関連する研修会に参加し、学ぶことが重要としている。また、参考書籍等の活用も予定している。課題の設定理由は、子どもたちの個々の発達・成長の状況に合った遊びは、自由遊びの教材や教具の選択、更にその指導にかかっていると考えており、職員は子どもたちの成長を見ながら教材を研究し、教材を作ることで子どもたちに喜びを与えていくようにするためである、具体的には、毎日の活動の中で、様々な材料を活用して遊具や教材を作る時間を取り入れている。職員は自身で工夫することで個性も発揮でき、また、子どもの様子をよく観察することにもつながっている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
日々玩具等を見たり本を読んだり、子どもたちの興味ある物をクラスで話し合ったり作成したりを繰り返している。自分たちで作成した教材は、ファイルにして整理している。手作り教材を使って遊んでいる子どもたちの反応を観察し、職員会議で話し合うことで成果を確認すると共に、更なる課題の発見につなげている。
今回の取り組みを通して、職員が手作りした玩具や教材は子どもたちから評価も高く、皆喜んで遊んでいる場面も確認できている。今後も、子どもの興味に合った手作り遊具の研究を継続していくこととしている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
一人ひとりの成長を見守り、家庭的な雰囲気の中でのびのびと遊ぶことを課題として掲げた。また、異年齢の関係の中で、上の年齢の子が下の子を見る等の関係性も大事にしたいとしている。
これは園の構造が1クラス1部屋の部屋となっておらず、 子どもたちが自由に行き来できる環境であるため、大きい子どもたちが乳児クラスの子どもたちのお世話をしたり、乳児クラスの子どもたちもお兄ちゃん・お姉ちゃんがいるクラスで一緒に遊ぶ姿が見られることから設定したものである。
4歳児・5歳児は元々異年齢で生活しているため、年上の子が年下の子を優しく労る姿が見られるようになっている。時には3歳児も遊びに来て、年上の子どもたちの遊んでいる教具や教材の使い方をじっと見る等、学ぶことができる環境も用意されている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
異年齢での活動は日々の生活の基本として関わっており、幼児クラスでは縦と横の関係がある程度整理されている。但し、一人ひとりに着目して個性を尊重した主体的な活動を行う中では、異年齢の集団を見るためのスキルも必要であり、職員が学ぶことも多くあると考えられる。また、コロナ禍で密を回避する上では、多様な工夫も必要になっている。しかし、着実な成果が見られることから、今年度も昨年同様に、様々な年齢の子どもたちによる微笑ましい交流が日常になると良いと考えており、取り組みを継続するとしている。また、異年齢活動を通して、子どもたちの心も体も成長できる保育を職員が実践できることを目指している。
サービス分析結果
【講評】
園のパンフレットでは写真を多く掲載して、保育理念・保育目標等を明示している
A4三つ折りのパンフレットの表紙には、緑豊かな野山をバックに園舎風景が映し出されている。また、「Happy Day-Home(ハッピーディホーム)保育園を家庭としてとらえ“子ども達が一日の生活を居心地良く過ごせるような環境のもとで育つ”ことを目指しています」と示しており、モンテッソーリ教育を特色としていること、保育目標・開所時間・定員・年間行事・一日の流れ・法人の沿革等を伝えている。更に写真を多く掲載して、自然豊かな環境で子どもたちがのびのびと生活している様子をわかりやすく知らせている。
WEBサイトでは、園舎内外の写真を多く掲載して見た目にもわかりやすく伝えている
WEBサイトでは、子どもたちが生活する場としての、ランチルーム・エントランス・子ども達の部屋・保育と知育・サロン等の写真を説明と共に掲載しており、保育目標「優しい心・丈夫な身体」から、「山や川の自然に触れる・自分の選んだ遊びに夢中になる・“食べる”は“生きる”を知る・大きな子と小さな子のかかわりを深める」等と示し、日常生活の中で環境を通して育っている様子を掲載している。その他、「私たちの保育について」では、「子どもの様々な可能性を環境によって引き出す保育園でありたい」と明記している。
関係機関への情報提供や見学希望者の対応等を進めている
園の情報は村役場を通して広く伝えている他、年数回行われる地域協議会での会議等で情報共有に努めている。保育園見学の希望においては、日程等に柔軟に対応しており、来園の際には、見学者名簿に記載を依頼し、パンフレットを手渡して見てもらいながら順次見学に移行する形を取っている。見学時はコロナ感染症に留意して、マスク着用にて保育室内が見える位置から、子どもたちの様子を見てもらうようお願いしている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園説明会では入園のしおりに沿って説明を行い同意を得るようにしている
入園説明会では、入園のしおり(重要事項説明書)に沿って園長が新入園保護者に順次説明を行っている。主な内容では、施設運営主体、ひのはら保育園の沿革・利用施設(利用定員45名)・サービスの目的・運営方針・保育理念・保育目標「優しい心・丈夫な身体」・ひのはら保育園の理念・当園における施設、設備の概要・職員の設置状況・保育を提供する日・保育を提供する時間・提供する保育等の内容・提供する保育等の費用等、16項目を説明している。説明後には、サービス内容について保護者から同意を得るようにしている。
入園時面接では園長・担任・栄養士が資料に沿って確認を行っている
入園時面接では、個人情報の取り扱いについての同意書を保護者から受け取るようにしている。「児童家庭状況表/緊急連絡届」で父母の状況(勤務時間等)を確認すると共に、「新入園児情報」の一覧から、慣れ保育について保護者と相談しながら決めるようにしている。0・1歳児の離乳食については、栄養士が書類に沿って面談を行い個別の確認を行っている。職員間では、朝のミーティングで情報を共有し、新入園児の援助に努めている。
サービス終了時には保護者と面談を行い、不安の軽減に努めている
転園・退園の状況が出た場合には保護者と面談を行い、今後も行事等の際には遊びに来てもらえるよう誘っている。子どもたち同士では、クラスでお別れメッセージを書いて送る等、思いを伝え合っている。卒園に関しては保育要録の提出を行い、就学支援シートを送付している。また、小学校教諭が来園したり、総合グラウンドで小学生と出会う機会等を設けている。今現在はコロナ禍で行事への招待はできていないが、それまでは夕涼み会や運動会への案内を行っている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
各年齢の児童票では記録の手順を共通に子どもの育ちを記録している
児童票の記録では、0・1歳児が毎月、2歳児は生活・遊びの面で2ヶ月毎、幼児は3ヶ月毎に記録を取っている。2歳児の令和4年5月末の記録では、「食事では食べず嫌いなのか、鶏肉でもから揚げは好きだが、ソテーになると食べなかったり、魚も食べない。主食とスープは好きでおかわりをする。」等、食事面を丁寧に記録する他、遊びの面では「電車が大好きのようである。運動遊びは喜んで参加している。」等と記す等、日々の子どもの様子を個別に記録している。
全体的な計画を踏まえて年間指導計画・月間・週案へと実践している
園の全体的な計画では、保育理念・目指す子ども像・保育方針・保育目標から、養護と教育の領域で子どもたちの育ちを明記している。併せて、保育指針によるねらい、幼児期に育む資質・能力、就学前に育てたい10の姿を記載している。年間指導計画案の保育目標2歳児では、「保育士との安定した関わりの中で、身の回りの事や生活習慣を身に付ける(他4項目)」、5歳児では、「身近な自然や社会事象に関わり興味関心を持ち、好奇心や探求心を高める(他4項目)」等と定めている。計画は期毎に編成しており、月案・週案で具現化している。
計画はリーダー職員・担任同士で話し合い、実践へとつなげている
個別的な配慮を必要とする子どもについては、計画作成時にリーダー・クラス担任で前月を振り返り、次月への計画を立案して実行している。2歳児個別日誌Ⅱ期では、トイレトレーニングのタイミングが身に付き、本人から伝えるようになってきている様子を記載している。異年齢保育日誌(4・5歳)では、夏祭りで各ブースに分かれて売り子となり、お客さんで来る子どもたちを優しく出迎え対応している様子を記録している。職員会議では、子どもたちの日常生活や行事への取り組みの確認等、情報共有を行うようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
登園時には保護者記入の連絡ノートの確認と視診を行っている
朝の受け入れでは、乳児・幼児共に連絡ノートの記載内容を確認すると共に、視診での様子から体調面の確認を行っている。園に向う道は園庭に沿って坂道になっているが、子どもたちは毎日元気いっぱいに登園している。園生活の中でも日々季節を感じながら、澄んだ空気の中で園庭遊びや散歩等を行い、心身共に活発に生活している様子や、園内の保育環境で子どもたちが自ら遊びや活動を選択し、主体的に取り組む姿が見られている。施設内には、職員が季節の木の実や木の葉等で製作した可愛い動物が飾られている。
子どもの主体性の尊重を大切にする保育を主軸に進めている
幼児クラスでは、朝一番に子どもたちが取り組んでいる内容として、モンテッソーリ教育の課業に着手している。1・2歳児の頃から好きな遊びをしっかりと楽しみ、喜びを感じて育った子どもたちが、3歳の頃からは自分で課題を決め、遊びの用意をして取りかかって片付けまで行う習慣が身に付いている。4・5歳児のクラスでは、糸と針を使って図案に縫いさしを上手に行う様子が見られていた。色鉛筆も各色毎にきれいに揃っており、使いやすい形状が保たれている等、課業への準備が十分に整えられており、子どもたちの気持ちを高めている。
異年齢保育での関わりの中で思いやりや優しさを育んでいる
4・5歳児クラスの異年齢交流では、外部講師による工作教室・リトミック・体操教室・生花教室等を行っている。10月の工作教室では、園庭で丸太をのこぎりで切ることを教えてもらい、年輪や木くずについての説明も聞いている。11月の体操教室では、園庭でマラソンや鉄棒等を教えてもらっており、配慮を必要とする子も加配の職員の援助で参加し、一緒に懸命に頑張る様子が見られている。小学校との連携では、保育要録・就学支援シートを提出する他、秋頃には小学校教諭が年長児の生活の様子を視察しに来園している。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には子どもの様子を保護者から聞き取り、連絡ノートの確認を行っている
日々の登園時には、連絡ノートの記載内容を確認し、気になる点は保護者に聞くようにしている。コロナ禍に対応して、保護者は玄関入口での引き継ぎを行っているため、子どもの生活の様子は玄関での展示から把握できるよう努めている。子どもたちは、入室前に手洗い・うがいをすることが習慣化しており、5歳児4月案の「健康」では「生活の流れが変わり、身のまわりのことを自分で行う」等と示し、清潔への習慣が自主的に行えるようになっている。
基本的生活習慣の自立に向けて、各年齢で目安を立てて援助している
2歳児の6月の月案では、「手洗いやうがいの仕方がわかり行う」、8月は「トイレでの排尿回数が増えたり、生活の流れがわかり自発的に行動している」と定めている。2歳児の保育室は、幼児クラスと密着しており、幼児の様子をよく見ていることで生活習慣の習得に前向きな姿が見られている。5歳児9月案では、「生活習慣が定着して、健康に過ごせるようにする」を月のねらいとして、情緒面で「生活に見通しを持ち、身のまわりのことを一人で行い、自信を持って生活できるようにする」等、年長児としての自覚を持って生活していく様子を見通している。
一日の流れの中で乳児・幼児共に午睡の時間を設定している
広い園庭でたくさん身体を動かした子どもたちは、食事を食べた後の午後には静かな保育から午睡の時間を取るようにしている。乳児では、睡眠中のチェックを実施している。幼児も、よく体を休めて午睡に入っている。連絡ノートの家庭からの記入による体調面等にも配慮し、少し早めに午睡に入ったり、就学に向かう5歳児は12月頃から午睡なしでクラス活動を開始している。延長の時間帯に入る子どもの連絡事項は、担当者が担任から伝達された内容を保護者に伝えている。体調面やケガについては、担任から伝えるようにしている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
日常生活の中では、乳児・幼児で分けて園庭を使用している
幼児は園庭で元気いっぱいに遊んで過ごした後は、クラスで自主的な活動に集中する時間帯で、乳児はその時間に園庭に出て広い場所を走ったり、遊具で遊んだり、ハウスでごっこ遊びをする等、それぞれが好きな遊びに夢中になって過ごしている。曜日により、幼児が外部講師による異年齢活動(体操・リトミック・生花・工作等)に集中して参加している。保育室では、年齢毎の個別遊びに集中し、できあがりを楽しみに真剣に取り組んでいる。雨天の場合はホールと和室を活用し、活動している。
言葉による伝え合いを大切に、当番活動や自分の思いを伝えられるよう援助している
2歳児後半頃から始まる当番活動では、今日の給食メニューを伝える等、懸命に張り切っている。幼児では、当番活動の内容や約束事を伝えて、生活の決まりを守っていけるよう援助している。子どもたちは表現する楽しさを個別の自主活動で味わったり、リトミックや絵画活動で自分の思いを表現する等、楽しい生活を送っている。また、月1回の図書ボランティアによる読み聞かせや、保育士の素話等を楽しみ、絵本の読み聞かせから劇ごっこ遊びへと発展する楽しさも見られている。
戸外・園外活動を日常生活の中で楽しみ、四季を体感している
園舎裏には野山が広がり、大空を飛び交う鳥の様子が見える他、園に上がる道脇に流れる川のせせらぎの音が、夏には涼やかに感じられている。春・秋には散歩を多く取り入れ、季節の草花や落ち葉を集めて製作したり、園内に飾ったりして満足感を味わっている。季節に合わせた散歩や園外活動等、自然をより一層体感できるよう取り組む中で、子どもたちが決まりを守って活動する大切さが身近に感じられるよう、集団活動のルールや遊びのルール等を守っていけるよう援助している。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事の開催時には感染症対策の工夫と配慮を十分に行っている
今年度の行事も、感染症対策に十分対応しながら実施へとつなげている。10月の運動会では幼児クラスが時間差で行い、3歳児は9時開始でかけっこや玉入れを行い、10時30分で終了としている。4・5歳児は10時15分開始で11時終了予定のタイムスケジュールの中、バルーン・かけっこ・組体操等を行い、異年齢保育と日常活動で培っている力を発揮している。講師の先生の指導のもと、最後まで頑張る気持ちを当日発揮して、皆で達成感を感じている。
昨年度のクリスマス会では、幼児が歌や楽器演奏を発表している
昨年度実施したクリスマス会では、密にならないよう幼児3クラスがクラス毎に発表を行い、保護者に感動を与えている。昨年度のクリスマス会では、子どもたちの表現力を発揮して皆で楽しめる内容となっている。保護者は感染症対策としてマスク着用のもと、園内に入って観覧している。3歳児は歌・楽器遊びを行い、4・5歳児はハンドベルの演奏や劇・歌を発表する等、皆でクリスマスを楽しんでいる。運動会やクリスマス会等のプログラムからは、雰囲気を大事にして行事に取り組んでいる様子がうかがえた。
園便り・クラス便り・保健便り・給食便りをセットにして配布している
園では、各お便りを園便りとセットで配布している。5月号では、園内の子どもたちの生活の様子から、0歳児の新入園の様子、1・2歳児の食事や遊び、外遊びの様子、幼児組の新学期の様子等を知らせ、保健便りでは生活リズムの大切さ、給食便りでは「朝ごはんを食べよう!」等の他、お勧めレシピ等も掲載している。7月号では、5歳児のお泊まり保育の日程を知らせている。9月号では、夏の水遊びを存分に楽しんだ子どもたちの様子を詳しく掲載している。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
延長保育体制の中で、子どもたちが安心して遊び過ごしている
4月初旬の遅番日誌では、1日12~15名の延長保育の利用状況が見られており、担当保育者2~3名で子どもたちの様子を見守り、遊びの遊具や絵本を用意する等、その日の子どもたちの状況に応じた保育を心がけている。10月の4・5歳異年齢保育日誌内の「長時間保育における配慮」の項目には、「十分に換気を行う・夕方は気温も下がるため、衣服の調節の声をかけるようにする」等と記載する等、担当者同士で声をかけ合い、子どもへの丁寧な対応や保護者への連絡等に配慮している。
延長保育は、玄関に近い保育室(サロン)で実施している
延長保育室内には、ごっこ遊び用のテーブルや台所セット、人形、ブロック遊び、パズル等があり、皆で誘い合ってゆったりと遊べるよう設定している。ソファーやテーブル、イス等もあり、子どもたちは思い思いの場所で遊んでいる。絵本棚には、子どもたちの好きな絵本や図鑑等を置いている。玄関に近い場所のため、保護者のお迎えもわかりやすく子どもたちは安心して過ごしている。保護者への伝達事項は、担任から担当者が引き継ぎ、漏れがないよう分担して伝えている。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
年間食育計画に沿って、子どもたちが食育に関心が持てるようにしている
2歳児10月の食育計画では「野菜に触れる」と計画して、人参や玉ねぎに触れている。3歳児では「食材の観察」と示し、4月にたけのこ、5月にはグリンピース・スナップエンドウ、7月にはトウモロコシ等の季節の野菜を観察している。4・5歳児は4月にたけのこの皮剥き、5月にはグリンピース剥き・スナップエンドウの鞘取りを行う等、7月の「野菜の収穫」の計画に向けて順次経験を重ねている。1月頃には、おにぎり作りやだしの飲み比べ等も予定している。
メニューや味付けを工夫し、子どもたちが喜んで食事ができるよう配慮している
7月の給食便りでは、子どもたちへの食育に合わせて「夏野菜を食べよう!」と示し、とうもろこし・きゅうり・トマト・ナス・オクラ等の旬の野菜を知らせている。夏野菜は栄養価が高く、身体に必要な栄養素がたくさん詰まっていることから、「旬の物を食べよう!」と勧めている。9月の便りでは、柿の栄養価や手作り柿ジャムのレシピ等を掲載している他、日本の伝統行事である十五夜についても知らせている。食育活動では畑を借りてジャガイモを育て、収穫の喜びを皆で体験している。5歳児では、バケツでの稲育ても経験している。
入園のしおりの中で食事について掲載し、目指している内容を知らせている
入園のしおりでは食事についても掲載しており、「食事目標・基本方針」から、「子どもの心身の発達を保障し、子ども自身の持っている力、機能の発達をたすける食事にし、文化的な食のマナーの基礎をつくり、社会性を育てる」として、主な内容に「丈夫な体づくりを保障する栄養量を確保する・摂食機能の発達を援助できるような食器、食具の形、大きさを選び、使用する・発達に見合った献立をたて調理する・適時、適温で食事ができるように提供する」等と示している。給食部門では、食事目標・基本方針を立てて丁寧に進めている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
年間保健計画に沿って子どもたちの健康維持を図っている
保健計画の「年間目標」では、「①新型コロナウイルスや一般的感染症に対する基本的な対応を周知し、早期に対応できるようにする。②生活リズムを整え、年間を通して精神的・身体的に健康に過ごす。」と示し、1期では「個々の健康状態を把握し、園生活に慣れる・生活リズムを整える・手洗いなど衛生的な生活習慣を身に付ける・歯科健診を通じ、歯(口腔機能)に関心を持つ」等と具体的な目標を立てている。2期・3期・4期でもそれぞれ目安を立て、子どもたちの健康維持を図っている。
保健行事の中で保護者との連携を図り、健康に留意している
保健行事では、身体測定(月1回)・0歳児健康診断(月1回)・春期健康診断(4月)・歯科健診(6・11月)、はみがき教室・秋期健康診断(10月)等を計画している。健康診断・身体測定等の結果は、健康カードで家庭に知らせている。また、アレルギーを持つ子や疾病等で配慮を要する子については、保護者に入園時健康診断書に子どもの状況を記載してもらって面談を行い、専門機関との連携や薬の服用等について別途相談している。
保健便りを配布して、保護者に健康面の留意点等を知らせている
保健便り4月号では、「登園前の体調チェックのおねがい」として、「食欲はあるか・おなかは痛くないか・咳や鼻水等の症状はないか」等のチェックを依頼している。また、「保育中に具合が悪くなったら…」の項目で、熱・下痢・嘔吐・咳・発疹等の症状が見られた際には、家庭へ連絡することを知らせている。6月号では歯科検診を行う予定であることの他、「かむことは大切」の表題で内容をわかりやすく掲載している。10月号では「薄着の習慣は秋からスタート」と伝え、「かぜからくるせきの病気」等の情報を、イラストと共に詳しく伝えている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
クラス別保護者会を4~6月の期間で実施している
コロナ禍により保護者が集合する行事が少ない中、5月から順次クラス別保護者会を開催している。開催場所は近隣の福祉センターの1階を借り、各クラスの保育計画に合わせて入園・進級した子どもたちの様子を伝えたり、家庭での様子を話してもらったりする機会としている。開催時間は各クラス共に夕方16~17時の時間帯で行っており、保護者同士が子どもの発達や子育ての悩み等を、気軽に出し合える場となるよう配慮している。
保護者アンケートでは、多くの項目で高い満足度が示されている
園を総合的に見た保護者の回答では、「大変満足」が26・1%、「満足」が60・9%を占めている。また、保育サービスについては、「異年齢交流ができる点・子どもの良いところを見てくれる点」「一人ひとりにきめ細やかな保育で、危険がないように見てもらっている」「安心して子どもを預けることができる」「トイレトレーニング、テーブル拭き、身の回りの指導をしてもらい、家でもできるようになっている」等の好意的な意見が多く見られている。様々な子どもたちの様子に、保護者が満足している様子がうかがえる結果となった。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域交流が少ない中で、近隣の畑を借りてジャガイモの収穫・栽培を実施している
地域交流として、近隣の方の畑を借りてジャガイモの栽培を行うことができた。大きな畑でジャガイモを掘り上げる達成感は、子どもたちの良い経験となっている。また、月1回行っている図書ボランティアによる読み聞かせも、子どもたちの楽しみの一つとなっている。その他、中学生の職場体験が2名、夏休みの小学生ボランティアが1名来園しており、子どもたちは出会いを喜び、遊びを教えてもらったりと楽しんでいる。
コロナ禍以前には、村の文化を伝える会との交流や触れ合いを実施している
昨年・今年とコロナ禍により実施できていないが、「檜原村の文化を伝える会」の地域のおじいさんやおばあさんが来園し、「手作りのうどんを作って食べる会」として園庭で竈を使って料理してもらう機会があった。また、近くの高齢者施設訪問も実施し、和やかなひと時を過ごしている。コロナ禍により、ここ数年実施することができずにいるが、再開に向けて準備を進めている。
【講評】
子どものプライバシーを守り、羞恥心への配慮を行っている
子どもに関するプライバシーについては、入園時に保護者に個人情報保護について説明を行い、「保育園内の個人情報に関する同意書」を提出してもらっている。特に秘密保持についての項目では、写真や名前の掲載について説明している。羞恥心については、排泄時やオムツ交換時に配慮しており、0・1歳児のオムツ交換時には、保育室奥トイレの交換台を使用している。プール遊びを行う際には、外部から視線を浴びないよう設置場所に配慮している。
子ども一人ひとりを尊重する保育の営みを周知徹底している
園のスタッフマニュアル「勤務(保育)する上での心がまえ」では、「子どもと共感する・笑顔で子どもに接する・モンテッソーリの精神を学び、子どもの良い手本として前に立つ・子どもと話をするときは腰をおろし、目の高さで話す・『命を預かる』という意識と緊張感を常に持つ・安全を最優先させる」等の17項目を明示している。その他、「保育をする上での禁句」では、命令・先取り・禁止・せきたて・人格否定等の事項を掲げ、保育者の言葉遣いにも配慮するよう示している。
育児困難家庭を支え、虐待防止に努めている
法人作成の「児童虐待防止・対応マニュアル」では、児童虐待として「身体的虐待・性的虐待・ネグレクト・心理的虐待」について表記している。また、児童虐待の要因は、保護者側のリスク要因・子ども側のリスク要因・養育環境のリスク要因があることを知らせ、「早期発見と対応」として、子どもの状況と保護者の状況等から、児童虐待に気づいた時の対応、通告・通報のプロセス等をチェックリストで周知し、通告の手順に沿って園長から関係機関(子ども家庭支援センター等)へ相談することと示している。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
業務に必要なマニュアルを整備し、必要に応じて見直しを行っている
「マニュアル一覧表」では、緊急時対応マニュアル・防犯マニュアル・熱中症/紫外線マニュアル・感染症予防マニュアル・虐待防止対応マニュアル・災害対応マニュアル(調理)・食物アレルギーマニュアル・スタッフマニュアル・個人情報保護マニュアル等を整備している。各種マニュアルは、年度末の職員会議にて、全職員で確認・点検・見直しを行っている。その前には保育・保健・給食の分野で今年度の状況を把握し、次年度に向けて見直していく部分を抽出していき、職員会議での提案につなげている。
年度末会議では見直していく点を提案して、次年度へ反映させるようにしている
年度末職員会議では全職員で内容を確認し、点検・見直しを行っている。リスクマネジメントでは、コロナ感染症予防対策として、令和3年度に食事テーブルのパーテーション設置・顔認証カメラ設置(体温測定・アルコール)、令和4年度では園内掃除、消毒チェックリスト(記入用紙あり)・高速玩具殺菌庫購入・抗原検査(週2回職員全員)等を新たに設定している。また、自衛消防訓練実施計画をもとに訓練を実施後、担当者による記録を詳細に行って次月の訓練に活かしている。
各種研修に参加し、職員のスキルアップを図っている
園の特色としている「モンテッソーリ教育」については、全職員を対象に年間を通して研修を実施している。新人職員等fでは関係する著書等を交代で読書し、学び合っている様子が見られている。また、分野別外部研修ではマネジメント研修、食物アレルギー研修、幼児教育、保健衛生・安全対策、障がい児保育、新医協ダウン症の最新の医療・教育・療育等のテーマで学んでおり、コロナ禍においてもオンライン研修に参加して学びを深めている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
全体的な計画を基本に、園の理念・方針に沿った保育ができるようにしている
保育理念と目指す子ども像を全体的な計画の最上位に示し、保育方針・保育目標に沿って各年齢のカリキュラムが用意されている。年度末には内容に関する全体的な振り返りを行い、各年齢の活動内容を検証すると共に、理念・方針に照らし合わせてぶれがないよう確認している。また、年度初めの職員会議では全体に対して理念方針と共に年度方針等も伝え、共通の方向性を持って取り組めるようにしている。
保護者には入園段階で詳細な説明を行っている
多くの利用者は第一希望での入園となっているが、檜原村では唯一の認可園ということもあり、入園段階での詳細な説明が欠かせないと感じている。そのため園のしおりの内容を充実させ、入園時の説明では園の理念等の基本的な考えの他、日々の活動内容、活動に関する考え方、園として対応できること、保護者にお願いすること等について説明を行っている。開園から40年近くなって地域での認知度は高いが、近年は他地域からの転入者等もあるため丁寧な説明が必要と考えている。
職員体制の安定と強化を課題としている
立地的な問題もあり、職員の定着率に課題を持っている。また、本年度は急な体制の変更を伴ってのスタートとなったこともあり、事前の十分な調整ができていない面もある。そのため会議や内部研修等を工夫し、新任職員への指導に力を入れると共に、理念等の園の保育の基本となることについて再確認を行っていくとしている。現時点では、本年度の振り返りの段階で、次年度以降のあり方等を整理していくことができる見込みとしている。