※印刷してご活用いただけます。

令和04年度（2022年度）

認定こども園

法人名称

社会福祉法人東京児童協会

事業所名称

富久ソラのこども園ちいさなうちゅう

評価機関名称

特定非営利活動法人　こどもプラットフォーム

第三者評価結果の構成　　見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針
全体の評価講評
事業者が特に力を入れている取り組み
利用者調査結果
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
事業者のコメント

理念・方針
事業者が大切にしている考え（事業者の理念・ビジョン・使命など）	１．「大きなおうち」の理念２．保育方針「夢を育む」「思いやりを育む」「生きる力を育む」「学びに向かう力の４本柱を大切にした保育・教育３．家庭とこども園が思いをひとつにして子どもの育ちを見守る４．環境を大切に整えた教育保育（安全・安心・綺麗・楽しめる）５．子育て支援活動を通した地域社会への貢献
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割	１．安心安全の保育を実践する（こどもの生命を守ることは自分を守ること）２．基本に忠実に行動し、法人の一員としての自覚と責任を持つ（大きな組織の一員であることを自覚し、職場の決まり事や約束事は守る）３．仕事は年度途中で投げ出さないで、己の責務を果たす（年度と途中で、いかなる理由があるにせよ職場放棄は子どもを不幸にする）４．専門職たる知識と技量を培う努力をする（各専門職としての知識と技量の向上を図る）５．仕事はやらされているのではなく、自らが進んでやる (能動的に仕事へ取組み、信頼を得て、楽しく仕事ができる環境を整える）６．仕事の見える化を促進する（一人で仕事を抱え込まずに、報告・連絡・相談が気兼ねなくできる風土を作る）７．コンプライアンス(法令遵守）ガバナンス(組織統治）法令を基に作成された各種規定や規則の周知徹底を図る）８．新しい生活様式への順応９．笑って困難にあたる、常に備える
職員に期待すること（職員に持って欲しい使命感）	・優しい心・美しい心をもつ自分のことだけを考えるのではなく、周りの人のことを考え思いやりと愛に満ちた美しい心を持つように努力する。子どもの手本となれるよう豊かな人間性を育む・常に謙虚に素直な心自らを振り返り、反省し、あるべき姿を目指して努力する、。他者のアドバイスを素直に受け入れることができ、多くのことを吸収し、成長し、子どもへの還元していく。・常に明るく前向きに理由を外に求めて不平不満を言うのではなく、ピンチも自分を成長させるチャンスをとらえ、明るく前向きに真正面から困難に挑戦していく。どんな現象でも、見方によって前向きにプラスに受けとめ、改善方法を考え、自己研鑽をする。・真面目に一生懸命仕事に打ち込む子どもの命を預かっているという責任感、使命感をもち、仕事に対する態度が常に誠実であり、真面目に一生懸命仕事に打ち込み続け、ものごとの本質を掴む・臨機応変に対応できる柔軟性、相手の背景や思いを考え受け止めれる協調性をもつ

このページの一番上へ

子どもの学ぶ力・考える力を育める教育保育環境を作るため、幼児クラスでは環境を見直して教育保育内容の充実を図っている
分園にも広く恵まれた保育環境があり、子どもの様子や成長に合わせた生活教具等の見直しを行って環境を整えている
職員が実践している教育保育方針・目標の意識付けと、その内容について保護者に説明できるよう園便り等の工夫を始めている

保護者との対面でのコミュニケーションの減少により、人に伝えるための表現力、伝わる文章力が保育者に求められている
保護者・職員の意見から見える課題に対して、現場職員による改善策を検討して実践し、職員の成功体験に結び付けていくことが期待される
地域の人口減少による利用者の低下、保護者の就労状況の変化等、周辺環境に合わせた見直しや計画変更の準備を進めている

このページの一番上へ

子どもが楽しかった体験を友達に伝えようと工夫を凝らす等、再現して楽しんでいる

０歳児からの食育指導を通して、子どもたちが野菜や食への興味関心を深めている

園からの情報発信の仕方等を再考して、保育の見える化に取り組んでいる

このページの一番上へ

調査対象：在園児１８５名（１５８世帯）の保護者（お子さんが複数通園されている場合は年齢の低いほうのお子さんについて回答を得る）。
調査方法：アンケート方式
アンケート方式を採用。標準調査項目に独自項目を追加したアンケートと案内文、共通評価項目のねらいを返信用封筒に同封し、園職員を通じて保護者へ配布。ポストへの直接投函と、園内に設置した箱で並行して回収を行い、弊社事業所にて集計を行った。
利用者総数： 185人
利用者家族総数（世帯）： 158世帯
共通評価項目による調査対象者数： 158人
共通評価項目による調査の有効回答者数： 111人
利用者家族総数に対する回答者割合（％）： 70.3％
調査項目：共通評価項目

※読み上げソフトをご利用のかたへパーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。	有効回答者数/利用者総数 111/185

1．運動や休息の配分は、子どもの発達の状態や在園時間に応じて工夫されているか	はい 73% どちらともいえない 19% いいえ 7% 無回答・非該当：1%
2．園での活動は、子どもの教育や心身の発達に役立っているか	はい 94% どちらともいえない：5% いいえ：1% 無回答・非該当：1%
3．園での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか	はい 93% どちらともいえない 6% いいえ：1% 無回答・非該当：0%
4．提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか	はい 94% どちらともいえない：5% いいえ：1% 無回答・非該当：1%
5．園の生活の中で、身近な自然や社会と十分関わっているか	はい 62% どちらともいえない 23% いいえ 14% 無回答・非該当：1%
6．保育時間の変更が急きょ必要になった場合、開園時間内において、園の可能な限り、柔軟に対応されていると思うか	はい 84% 無回答・非該当 8% どちらともいえない：5% いいえ：3%
7．安全対策が十分取られていると思うか	はい 84% どちらともいえない 11% いいえ：5% 無回答・非該当：1%
8．園の活動に保護者が参加しやすいよう、工夫されているか	はい 65% どちらともいえない 23% いいえ 6% 無回答・非該当 6%
9．子どもの教育・保育について家庭と園に信頼関係があるか	はい 77% どちらともいえない 18% いいえ：5% 無回答・非該当：0%
10．施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか	はい 91% どちらともいえない：4% いいえ：1% 無回答・非該当：5%
11．職員の接遇・態度は適切か	はい 86% どちらともいえない 12% いいえ：2% 無回答・非該当：0%
12．病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか	はい 90% どちらともいえない 6% いいえ：3% 無回答・非該当：1%
13．子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか	はい 55% どちらともいえない 19% 無回答・非該当 23% いいえ：3%
14．子どもの気持ちを尊重した対応がされているか	はい 86% どちらともいえない 11% いいえ：1% 無回答・非該当：2%
15．子どもと保護者のプライバシーは守られているか	はい 85% どちらともいえない 8% いいえ：2% 無回答・非該当：5%
16．教育・保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか	はい 82% どちらともいえない 14% いいえ：3% 無回答・非該当：2%
17．利用者の不満や要望は対応されているか	はい 72% どちらともいえない 14% 無回答・非該当 11% いいえ：3%
18．外部の苦情窓口（行政や第三者委員等）にも相談できることを伝えられているか	はい 50% どちらともいえない 10% いいえ 17% 無回答・非該当 23%

このページの一番上へ

評点のレーダーチャートを表示する

グラフの見方

このグラフは、「評点の状況」を大項目ごとにまとめています。
「評点の状況」は、大項目に属する標準項目の実施状況を数値化してグラフに置き換えていますので、標準項目の実施状況が良好なほど、グラフが外側に広がります。
グラフの形状から、その施設・事業所によるサービス向上の取り組みの実践状況について、項目ごとの強み弱みを見ることができます。また、同じサービス種別の施設・事業所全体の平均との比較もできます。

※令和04年度以降のグラフには平均値が表示されません（評価実績件数が確定していないため）

組織マネジメント分析結果

←クリックすると詳細が表示されます。

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は

、実施できていない場合は

で表示されます。

1. リーダーシップと意思決定

1. 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

7/7

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）を周知している

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている

2. 経営層（運営管理者含む）は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している

3. 重要な案件について、経営層（運営管理者含む）は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している

利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている

【講評】詳細はこちら

法人理念に基づき子ども・保護者への思いを方針に結び付け、園の方向性を説明している
法人全体で主任等の役割や園での位置付けを研修で学び、組織力の向上を目指している
管理職だけでなくリーダーの判断能力向上に努め、情報共有の仕組みの強化に努めている

2. 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

6/6

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している

福祉事業全体の動向（行政や業界などの動き）について情報を収集し、課題やニーズを把握している

2. 実践的な計画策定に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している

課題をふまえ、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画を策定している

2. 着実な計画の実行に取り組んでいる

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた、計画の推進方法（体制、職員の役割や活動内容など）、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している

計画推進にあたり、進捗状況を確認し（半期・月単位など）、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる

【講評】詳細はこちら

様々なニーズを把握してそれを参考に計画を策定しているが、実効性が課題である
政府が推進する政策や関係法令等を踏まえ、中長期・短期計画を策定して周知している
中長期計画を踏まえ細分化された項目から短期計画を策定し、改善策を含め作成している

3. 経営における社会的責任

1. 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

2/2

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる

全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる

全職員に対して、守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。

2. 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 利用者の意向（意見・要望・苦情）を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている

2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している

虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている

3. 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる

透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる

ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している

2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている

地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている

事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク（事業者連絡会、施設長会など）に参画している

【講評】詳細はこちら

保育教育サービスの苦情相談・解決に関する事項をマニュアル化し解決する仕組みがある
不適切な保育の未然防止を再確認する場を設け、安心して過ごせるよう努めている
保護者有志による活動への協力の他、子育て事業は地域関係機関等と連携して行っている

4. リスクマネジメント

1. リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる

事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク（事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など）を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている

リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる

事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる

2. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員（実習生やボランティアを含む）が理解し遵守するための取り組みを行っている

情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている

事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している

【講評】詳細はこちら

事件・事故の事例をもとに、保育者としての注意や人権尊重の関わりを再確認している
子どもの命を守ることを教育保育の根底として、安心安全な環境が保てるよう努めている
システム運用ルール等を厳守し、個人情報の適切な管理を行い保護者から同意を得ている

5. 職員と組織の能力向上

1. 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

12/12

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている

事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる

2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）が職員に分かりやすく周知されている

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）と連動した事業所の人材育成計画を策定している

3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる

指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている

4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる

事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇（賃金、昇進・昇格等）・称賛などを連動させている

就業状況（勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど）を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる

2. 組織力の向上に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

3/3

1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる

職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている

【講評】詳細はこちら

外部の方を受け入れる際の意識を姉妹園研修で再確認し、挨拶や雰囲気等を確認している
園内研修では離職率低下や方針の理解、環境の充実をテーマに質の向上に取り組んでいる
次世代を担う人材育成に取り組み、課題や改善策を当事者意識をもって取り組んでいる

7. 事業所の重要課題に対する組織的な活動

1. 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている

1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その１）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

感染症対策のため、園内への立ち入りを控える保護者に向けて保育の見える化を図り、日常の発信や行事開催に関して工夫していくことを目標とした。日常の保育や行事の結果だけでなく、その過程や個々の子どもの思い、心の成長等を十分に伝えていきたいと考えている。保護者からは、園内参観や行事参加の緩和等の要望が示されている。目標に対しては、次の方法で取り組みを行った。「①運動会の参観やオンラインによるクラス懇談会、保護者交流会を行った。②必要に応じて個人面談を行った。③保育活動の様子は写真入りの紙面で作成し、送迎時のエントランスに保護者向けに掲示した。」その結果、保護者が実際に行事を参観したり、他の保護者と情報交換する機会が持てている。保護者は園生活の様子や子どもの成長を実際に見ることができているが、日常の保育の様子が伝わりづらい状況等の課題も見えている。ｗｉｔｈコロナとして教育保育を提供するため、保護者が園内で交流して子どもの様子を知る機会を作る等、子どもの気持ちを体験できるような企画を計画している。コロナ禍で保護者の受け入れと引き渡しの仕度が軽減されたことへの評価もあり、園内への立ち入りについて新たな方法を模索している。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

乳児は感染症対策を行った上で、園内で親子交流会を行っている。保護者は実際に園内で子どもと遊びを共有したり、保護者同士で情報交換したりする機会を作ることができている。幼児クラスでは運動会の保護者（家族）参加に柔軟性を持たせ、希望する保護者が参加できるようにした。また、感染症対策を講じた上で、親子競技の実施や親子でふれ合う機会を作っている。感染症対策と行事の計画・立案のバランス、何をねらいとするのか、経験させたいことは何か等の視点を持ちながら実施しているが、職員の意識やばらつき等があり、曖昧な部分が表面化してきている。保護者支援へ向けて理解を深め、「例年通りに他者の意見に寄り添う」のではなく、「ねらいや実態に合わせて柔軟に主体的に考えていきたい」としている。保護者への保育の発信方法については掲示やアプリだけでなく、毎月発行している園便りのクラスページ等の充実も図っている。クラス便りを発行するにあたっては、職員同士の保育を振り返る際に「子どもにとって」を常に考え、ねらいや具体的な活動内容、そこからの子どもの様子を伝え合って共有する機会が多く持てるようになっている。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その２）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

職員の働きやすい職場環境に向け、意識改革して改善を進めている。職員の欠席によるシフト変更等から体制が十分に整わず、保育に影響が出たり残業が増える状況があった。職員間のやり取りでは口調が強くなったり先入観を持って話したり、相手を傷つける発言等も見られていた。課題の解決に向け、次の取り組みを実施した。「①シフト作成にリーダーも携わり、各クラスの実態や保育内容に合わせたシフト作成を心がけた。②各職員の状況や思いを把握し、職員自身の安定を図るため適切な言動を促し、個人の感情や保育者の都合ではなく、『子どもにとって』を共通言語として話し合えるようにした。③園全体の業務（個人の業務量と作業時間）を算出し、リーダーが中心に計画の見通しや優先度について考えられるよう振り返って話し合った。④統括リーダー・クラスリーダーが、シフトや休憩、書類作成と提出、保育準備等の園全体の内容に意識を向け、声をかけ合っている。」乳児・幼児ではお互いのクラスが円滑に保育が行えるよう配慮しているが、互いの状況への意識が薄かったため、個々の勤務のバランスが崩れたり不満となっていたため、業務量のバランスや簡素化の見直しが必要であるとも考えている。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

保育士不足という社会問題がある中で、法人を選んだ人材が定着して働きやすい職場環境が維持できるよう取り組んでいる。ネガティブや批判的な発言をするのではなく、どうしたら良くなるかを考えられる組織であり保育者であることを、園長が職員に伝えている。職員に対しては、定期的な面談や委員会活動を行う中で、園の代表として意見を伝えやすい環境作りと、働きがいを持てるより良い職場環境を目指して努力している。リーダーだけでなく、他の保育者の意識も高め、自分の仕事やクラスだけでなく、他クラスや園全体の保育運営に関わっていけるよう意識改革を図っている。教育保育を行うにあたり、子どもを中心に考えて命を守る安全な保育環境を構築する意識を持つため、保育体制を整えて業務量を見直す等、何のための職場環境の改善かを共通で認識し、職員のモチベーションを上げることで保育の質の向上へとつなげている。副園長・主任・リーダー・現場職員の立場や個々の課題を明確化し、求められる姿や関わり方について園長から説明している。何のために教育保育をしているのかと共に、子ども・保護者・地域のためという意識を持ちながら取り組んでいきたいと考えている。