評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人和敬会

【事業所名称】

練馬二葉保育園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

【理 念】
「ほっと にこっと あふれる元氣」
~温かさで癒され 優しさで励まされ 笑顔と笑顔の育ち合い~
【保育方針】
  ・ 心身ともに健康で明るく逞しく伸びやかな子どもを育てる
  ・ ひとりひとりの育ちを大切にし自分で考え判断し、行動できる子どもに育てる
  ・ 温かな人間関係の中で、基本的な信頼関係を築き、社会生活の基礎となる人と関わる力を育てる
【運営方針】
  ・ 全ての利用者の基本的人権を尊重し、利用者本位のサービスの提供
  ・ 地域社会の福祉の増進に努める
・ 社会的ルールを遵守し、説明責任を果たし、地域に開かれた施設として活動する

職員に求めている人材像や役割

身体・精神の健康。挨拶など人として基本的マナーの出来ている人財。
爽やかで明るくハキハキとした言動と俊敏な対応、そして暖かく優しい気くばりの出来る人財。
協調性、社会人としての教養常識を備えている人財。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・子どもを人として尊ぶ事
・共に育ち合う事 
・資質向上技術向上への努力と意欲
・福祉のこころ
・保護者、地域を含めた支援に対する広い視野
・自己管理能力  
・危機管理能力 

全体の評価講評

特によいと思う点

0歳の時から大人との信頼関係を大事に築き、子どもが安心して気持ちを表現しながら大人に見守られる経験を重ね、育っている。3歳の時から言葉で表現する楽しさを味わう保育を積み重ね、5歳児のさくら会議では、行事テーマや何をしたいかを話し合い、意見が合わない時は担任が見守りながら何度も会議を開いている。小さな時からの体験が、自分の考えが相手に伝わるように話し、相手の話も聞き、結論に責任と自信を持ち進める力を育てている。職員が子どもを信じ、子ども一人ひとりのやりたいことができるよう話し合いながら実践を重ねている。

各保育室にゆったりできる場所を設け、大きなクッションやソファを置いている。訪問日には、昼食後に陽当りのよい窓辺の大きなクッションにもたれて絵本に見入る2歳児など、一人の時間を楽しむ姿が随所で見られた。明るく温かな雰囲気の園舎内は、子どもが周りの音に気持ちを動かされることなく、各自の活動に集中できるよう検討し、吸音工事を施している。いつも仲間と過ごす園だからこそ、一人ひとりの気持ちを尊重し、ほっとできる環境が大切として、例えば図書コーナーは天井が低く囲われ感があり、絨毯を敷いてさらに落ち着ける空間にしている。

子どもたちの一日で一番の笑顔を見ている立場から、保護者へ伝えたい気持ちがこもった掲示が多数見られる。各クラスの発表会準備の紹介では、子どもの発言や姿に職員の発言や意図も添え、行事に関する保育上の意味も伝えている。5歳児のさくら会議の報告は、子どもの活き活きとした発言を詳しく読むことができ、話し合いを経て計画とは取り組みが変化していったこと、子ども同士が揉めた様子など、経過を重視して紹介することで、本園の保育への保護者の理解が深まったと、園では考えている。話し合いが根付き始めている3歳児の様子も紹介している。

さらなる改善が望まれる点

会議の工夫の一つとして今年度から年間テーマを決めて保育に関するグループ討議を行い、例えば「みんな揃っていただきますと、おやすみなさい」「貸して、いいよのやりとり」などについて話し合い、詳細な記録を残している。園では、職員が一つになれることや、助言を聞くだけでなく自分の考えを語ることで、各自の成長にもつながっていることなどに手応えを感じている。答えを出すことを追わず、互いに意見を出し合うことを大切にしているとのことであるが、話し合いの成果の蓄積が図られることで、保育の質の一層の向上につながることが期待される。

職員調査では、事務作業など関連業務の職員間やクラス間での負担バランスに関する指摘が散見される。保育園に求められる役割が多岐にわたる中、社会の要請に応えていくことを目指すと同時に、職員の労働環境改善も課題になると、園でも考えている。本園では現在ICT化を進め、記録や計画作成、保護者との伝え合いなどは、新たなしくみの定着により以前よりも効率化が図られつつある。今後へ向けては、園内業務を洗い出し、進め方や分担方法を今一度見直すことなどに組織全体で取り組むことによって、各職員の負担軽減につなげていくことが望まれる。

本園では、コロナ禍の初期段階で「保育園での新しい日常」の資料を保護者へ提示した。登園、遊び、食事など一日の生活の場面ごとに、感染対策をしながらの保育方法を画像入りで紹介しているが、厳しい環境下にあっても子どもの育ちを保障するという強い考えが貫かれている。今後も厳しい環境下での保育が続いたとしても、その時可能な方法で、伸びゆく子どもたちが遊び、学べる環境の工夫の継続が望まれる。例えば、コロナ禍のもとで子どもたちの体力が落ちていることを踏まえ、グループ討議で検討いただき、運動量を増やす取り組みなども期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

各職員が「子どもの人権擁護チェックリスト」をもとに定期的に自己点検をしている。他県での園児置き去り事件の報道を受け、職員会議で子どもの所在確認の方針と対策を確認し、園の取り組みを書面で保護者へ伝えた。不適切な保育の報道があった時も、全国保育士会の「人権擁護のためのセルフチェックリスト」をもとに改めて各自が振り返りを行ったことを、書面で保護者に伝えるなど、取り組みを積極的に伝え、保護者の不安を解消している。「児童虐待早期発見のためのチェックリスト」には、緊急度に応じた3段階に分け、チェック項目を示している。

ベテラン職員との力量差などから生じる若手職員の不安をやわらげ、気持ちや立場をよく理解したうえで育成できるよう、ルーキー会議、ヒアリングシート、面談などを活用しながら、よりよい育成体制の構築を目指している。特に、ルーキー会議は3年目までの職員が2月に1回集まり、自分の意見を述べ、不安を解消する機会としている。1年目の職員の悩みに2・3年目の職員が助言し、共感を得る中で縦のつながりをつくっている。自分の考えを整理し発表する経験を重ねて、職員会議での若手の発言も活発になり、組織全体のチーム力向上につながっている。

保育方針に掲げた、自分で考え判断し、行動できる子どもに育てることを目指している。遊びや休息のコーナー設定、玩具や絵本の置き方、整理された制作ワゴンと廃材のストックなど、子どもが自分で考え行動できるための工夫が多数見られる。訪問日には遊び、着替え、排泄などの場面で、職員との信頼関係のもと、落ち着いた様子で自ら行動し、待つこともできる子どもの姿が各クラスにあった。一人ひとりが自らの発想で遊びを選び深めていけるよう、子どもの思いに寄り添いつつ援助する保育実践を目指し、昨年から専門家の理論も学び取り入れ始めている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:2022年9月15日現在の施設の利用者(保護者) 105世帯(利用者総数 119名)を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート(自記式)。施設にて担任が保護者に手渡しする形で調査票を配付。記入された調査票は封緘のうえ返信用封筒による郵送又は施設に設置した回収箱による回収。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:80/105(回答率 76.2% )

総合満足度(大変満足、満足を合計した割合)は、(91%、73%)となっている。

●各設問のうち、「はい」の比率が高かった上位は、以下の項目であった。
問2.園での活動は、お子さんが興味や関心を持って行えるものになっていると思いますか
   (100%、80人)
問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか
   (99%、79人)
問3.園で提供される食事・おやつは、お子さんの状態に配慮し、工夫されたものになっていると思いますか
   (98%、78人)

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 79名 (99%)
どちらともいえない 1名 (1%)

自宅では教えたことのない体操(リズム遊び)など、出来るようになっていて、驚かされます。 コロナ禍でも色々なことを工夫してやっていただけて感謝しています。 とても成長しました。 などの意見があった。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 80名 (100%)

子どもの好奇心にいつも寄り添って保育して頂いています。 プール、カルタ、体操指導などどれも楽しそうです。 などの意見があった。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 78名 (98%)
どちらともいえない 2名 (3%)

毎日栄養バランスの考えられた食事、手作りのおやつを頂けて嬉しい限りです。 保育園のごはん、おやつは栄養もしっかり取れ、子どもも大好きです! などの意見があった。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 72名 (90%)
どちらともいえない 8名 (10%)

毎日お散歩やプール遊び、季節の行事の制作物など行って頂き、満足しています。 コロナ情勢もあり、中々難しい所だとは思います。園でのピーマン育て等楽しんでいる様です。 などの意見があった。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 30名 (38%)
どちらともいえない 30名 (38%)
いいえ 16名 (20%)
無回答・非該当 4名 (5%)

当日枠があるのは有り難い。 といった意見があった。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 68名 (85%)
どちらともいえない 10名 (13%)
いいえ 2名 (3%)

保育士さんの人数が多いのでいつも安心してお預け出来ます。 対策をしっかりしている旨をおたよりで伝えて頂けて安心しました。 などの意見があった。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 69名 (86%)
どちらともいえない 8名 (10%)
いいえ 3名 (4%)

年度はじめに1年の行事予定をあらかじめ出してくれるので予定が立てやすいです。 コロナ禍はZOOM配信をしてくれて、発表会や懇談会などをやって頂けて良かったです。 などの意見があった。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 64名 (80%)
どちらともいえない 8名 (10%)
いいえ 8名 (10%)

とても親身になって話を聞いて頂き、気に掛けて頂いています。 何度か相談させて頂いています。 などの意見があった。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 76名 (95%)
どちらともいえない 4名 (5%)

朝も夕方も気付くと先生方が常に掃除をしています。キレイです! とてもきれいで気持ちの良い園だと思います。いつもスタッフの方がお掃除されているのを見かけます。 などの意見があった。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 72名 (90%)
どちらともいえない 7名 (9%)
いいえ 1名 (1%)

いつも丁寧です! といった意見があった。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 71名 (89%)
どちらともいえない 8名 (10%)
いいえ 1名 (1%)

けいれんを起こした時にも速やかに対応して下さりました。 といった意見があった。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 55名 (69%)
どちらともいえない 15名 (19%)
無回答・非該当 10名 (13%)

言われなければ気付かなかったような事もきちんと報告して下さり、今後も安心だなと感じました。 些細ないざこざも報告して下さるので信頼しています。 などの意見があった。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 73名 (91%)
どちらともいえない 6名 (8%)
いいえ 1名 (1%)

職員皆さん、子どもを大切にしてくれていると感じます。 1人1人に合わせて対応して頂けていると感じる。 などの意見があった。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 69名 (86%)
どちらともいえない 9名 (11%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 1名 (1%)

機会がないため分かりません。 といった意見があった。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 70名 (88%)
どちらともいえない 7名 (9%)
いいえ 3名 (4%)

いつも丁寧に保育内容を教えて頂けるので、子どもと園での話もしやすいです。 短く限られた時間でも大切なことを簡潔に話して頂けて助かります。 などの意見があった。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 60名 (75%)
どちらともいえない 16名 (20%)
いいえ 3名 (4%)
無回答・非該当 1名 (1%)

連絡帳で一度要望を書いた際、主任の先生が直接対応してくれて、誠意が伝わりました。 細かい事でもきちんと確認の上ご返答頂けるのでとても安心しております。 などの意見があった。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 42名 (53%)
どちらともいえない 23名 (29%)
いいえ 8名 (10%)
無回答・非該当 7名 (9%)

先生以外に相談するような困ったことがなく、よく分からないがそういう時の説明はあった。 といった意見があった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
目指す保育を職員が話し合うとともに、基本理念・保育方針を保護者とも共有している

基本理念、保育方針を「入園のごあんない」、園のホームページ、園内の掲示などで明示し、いつでも確認できるようにしている。見学者用パンフレットにも基本理念と保育方針を掲載している。基本理念は皆で共有できるものとするため、約20年前に全職員でつくりあげたものであり、共有し深く理解されているが、さらに職員会議で児童憲章などとともに唱和する機会を設けている。新入園児保護者へは、入園時面接、入園式などで説明している。在園児保護者には年度当初の懇談会で確認する他、行事の際に理念を取り入れ覚えてもらうように工夫している。

子どもにとって一番の環境は保育者と考え、リーダー層が連携して組織をリードしている

リーダー層を構成する園長、副園長、主任、リーダーの役割を職務分掌表に、担当業務を職務分担表に明記している。園長は職員会議で、専門書や専門誌の内容などを紹介しながら、保育の担い手として大切にしてほしいことなどを伝えている。今年度、子どもの様子について、今まで以上に共通認識をもつようにしていきましょうと呼びかけ、組織をリードするとともに、保育の質に立ち返って話をすることや、結果を出すことではなく話し合うことを大事にするようにしている。職員会議では保育の標準化、保育観の共有を目指して話し合う機会を設けている。

職員、保護者と迅速に情報を共有するとともに、職員会議の一層の活性化を工夫している

重要事項は園長・リーダーの話し合いで検討したことをリーダー会議で検討・決定し、職員会議で周知することを意思決定フローに明記している。職員会議に出席できなかった職員は、議事録を確認するとともに、各クラスで連絡漏れがないように徹底している。職員会議は昨年度から、連絡事項を事前に伝え、当日は話し合いや保育内容の共通理解に時間を多く使うように工夫し、職員が考えたテーマでグループディスカッションなどをしながら、保育の質の向上を目指している。重要な決定事項は必要に応じて園内に掲示するなどして保護者へも伝えている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
5年後のあり方を示したビジョンを踏まえて計画を定め、基本理念の実現を目指している

法人として、本園の基本理念の実現に向けて、5年先のあり方を検討した将来ビジョンを定めている。将来ビジョンの実現のための取り組みの方向性、各年次のスケジュール、役割分担、達成度合いを確認する指標を、中長期計画として示している。中長期計画は毎年、前期と後期の進捗状況を確認している。中長期計画を踏まえて策定している事業計画は、2月上旬に検討を開始し、3月下旬の理事会へ提案し決定することを、意思決定のフローの図に示している。事業計画を踏まえて予算書を作成し、理事会の承認を得て決定した上で、適切に執行している。

保護者の思いをていねいに把握し、保育や園運営へ活かしながら、信頼関係を築いている

保護者の要望は日々の会話、4歳児までが活用している連絡帳、懇談会、個人面談、行事後のアンケートなどで把握している。アンケートの結果は詳細な報告書をまとめ、保護者へもグラフ入りのおたよりで報告するとともに、保育や行事、園運営に活かしている。個人面談の記録はティータイムシートに記録している。今年度の各クラスの懇談会は年2回行っており、4月の1回目はオンラインであったが、保護者が順に、わが子の話をするなど、一人ひとりが発言できるように配慮をした。12~1月の2回目の懇談会は対面で行い、好評を得ることができた。

最新の子育て支援の動向や地域のニーズを把握・整理し、今後へ活かしている

保育制度や福祉事業の動向を収集し、必要に応じて運営に反映させている。最近も他県での事故の事例を踏まえて、即座に子どもの所在確認の方法を見直し、保護者へは本園の取り組みを文書で知らせて信頼関係の強化へつなげている。都内の民間保育園団体に参加し、都内の動向を把握している。園の運営者を対象とした勉強会に参加しており、全国の情報や課題を把握したり、学んだ成果を踏まえて、キャリアパス制度の構築、コロナ禍を踏まえたBCP、SNSの導入に役立てたりした。地域へ向けたひろば事業などの参加者から地域のニーズを把握している。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
子どもを尊重する保育のために、守るべき倫理や規範を明確にし、自己点検をしている

職員会議で園の保育理念、子どもの権利条約、児童憲章を唱和している。全国保育士会の倫理綱領に独自のコメントを追記したものを配付し、保育室に常備したマニュアルにも収録していつでも確認できるようにしている。新人研修の際にも説明し読み合わせを行っている。自らの無意識のうちに子どもの気持ちを置き去りにした保育や、保育者の都合で進める保育を自己点検するために、子どもの人権擁護チェックリストを用いて一人ひとりがチェックするとともに、自らの保育を振り返り、職員間で共有している。各職員が互いの言動やふるまいに配慮している。

意識を高め、関係機関と連携しながら、子どもと保護者の権利を守る体制をつくっている

「虐待防止マニュアル」で虐待が疑われるケースがあった場合の対応を明確にするとともに、全職員が関連する園内研修で通告の義務や具体的な虐待の傾向の例などを学んでいる。児童虐待早期発見のためのチェックリストをもとに各クラスが話し合うとともに一人ひとりが点検し、虐待への意識を持ち続けるように努めている。具体的な事案に気づいた時は情報共有し適切な対応に努める他、関係機関と連携する体制ができている。意見や要望の受付窓口はフロアリーダー、解決責任者は園長であると記した書面を玄関に掲示して周知し、責任を持って対応している。

実習生や、小中学生の職場体験などを受け入れ、地域の次世代育成に貢献している

昨年度は保育学生7名の実習を受け入れるなど、地域の福祉資源として次世代育成に貢献している。実習生には実習生受け入れ規定、受け入れフロー、実習生の活動と心得に基づき、受け入れ前の留意点として守秘義務などの重要事項を説明し、誓約書にサインを得ている。コロナ禍のもとで休止していた小中学生の受け入れについては、今年度から中学生の職場体験を再開しているが、さらに一般的に受け入れ、若い世代へ福祉の魅力を伝えていきたいと、園では考えている。今年度の受け入れ実績はないが、都の子育て支援員の実習を受け入れる体制がある。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
子どもと職員の安全確保のための手引や対応方針と、リスク対応の順位を明確にしている

社会情勢と園の状況などを踏まえてリスク対応の順位を検討し、従来は地震災害対応を最重要課題としてきたが、現在は感染症対策を最重要課題としている。事業継続計画は法人として、大災害発生時の計画、新型コロナウイルス感染症で体調不良者が出た時の計画を定めている。法人として、コロナ禍のもとでの保育方法をわかりやすく示した資料を作成し、園のホームページに掲載している。マニュアルファイルに危機管理の項目を立て、不審者侵入、地震、事故などへの対応の手引書を収録している。避難訓練は年間計画に目標と留意点を示し、毎月行っている。

法人が定めた個人情報保護規定に基づき、園内で統一して個人情報保護に取り組んでいる

個人情報の適正管理のため、個人情報保護規定に基づき、副園長を個人情報保護管理者として定め個人情報保護を行っている。職員には入職時の研修で周知する他、個人情報保護誓約書で在職中と退職後の個人情報保護について説明し、サインと捺印を得ている。実習生へはオリエンテーション時に個人情報の守秘義務を説明し、誓約書の提出を得るなど、統一して遵守している。保護者に対しては、「個人情報保護についてのお願い」の書面で個人情報保護方針を説明し、プライバシーポリシーへの理解と個人情報利用の承諾を依頼し、サインと捺印を得ている。

重要書類やデータは、アクセス制限と持ち出し時の管理を徹底し、厳重に管理している

児童票などの重要書類は、事務室内の鍵のかかる棚に保管している。文書を7種類に分類し、種類ごとに閲覧権限を設定していることや文書取扱い責任者を定め必要に応じて文書の閲覧を許可することを文書保存規定の中に明記している。特に機密性の高い書類は園長、副園長以外の閲覧を制限している。ノートパソコンやデジタルカメラなどの機器を、鍵のかかる棚に保管して厳重に管理している。各種データはサーバー上にあり、文書の種類によって閲覧規制をかけている。各クラスのパソコンからのログイン時には誰がアクセスしたかの記録を残している。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
自己評価や非常勤を含む全職員の面談などにより、意識や目標、課題などを把握している

年1回、正規職員の面談を行っている。面談は職員が記入した面談シート、目標管理シート、職務基準検討シートなどをもとに行い、各自の現状や意向、目標などを把握している。職務基準検討シートは今の自分を振り返り、面談で自分の課題を示すために活用している。目標管理シートなどにより抽出した課題を各自の研修計画へ反映している。ヒアリングシートは非常勤を含む職員が都合のよい時に意向を書き込むもので、組織が大きくなる中での職場環境改善や人材育成を見据えた新たな工夫の一つであるが、新たな工夫は軌道に乗ってきていると、考えている。

職員は課題や目標を踏まえて計画的に研修を受講し、組織としての資質向上に努めている

職員面談時に明確にした課題や目標、本人の意向などをもとに「各職員研修計画」を策定している。特に目標管理シートに示した目標に関連する研修の受講を勧めており、同計画には目標を踏まえて習得すべき内容と具体的な研修タイトルを記載している。正規職員は、同計画を踏まえて園外研修を受講している。受講後は、内容を職員会議や報告書の回覧などで共有する他、過去1年間の受講成果を、職務基準検討シート記入時に振り返っている。外部講師を招いた園児の虐待に関する研修など、園内研修を様々に企画し、非常勤を含む全職員で学び合っている。

職位ごとに求めるスキルを設定し、多様なキャリアを持つ職員による集団を形成している

法人として作成したキャリアパス表に、新人から園長までの職位・職責に応じた主な役割と賃金体系、等級と経験年数に対応して求められる保育スキルを示すとともに、職務基準検討シートに基づき、年1回の自己チェックができるようにしている。キャリアパスは入職時に説明したうえで、職員更衣室などに掲示して身近に感じてもらえるようにしている。若手職員の不安を解消し、自分に自信を持ちながら業務にあたれるよう、チューター制度、新人チェックシートの活用、採用3年目までの職員を対象としたルーキー会議の開催など、様々な工夫をしている。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

コロナ禍のもと、保育現場にも3蜜の回避、マスクの着用、非接触などが求められ、従来通りの保育ができなくなったことは、保育実践にとっても子どもの育ちにとっても厳しい現状となっていた。そこで昨年度の重点目標の一つを「できなくなった行事や活動も皆で考え、工夫しながら行うことにより子どもたちの育ちを保障する」とした。具体的な取り組みは、看護師を中心に消毒体制や保育環境を整備したこと、感染対策を視野に入れながら、一つひとつの行事などについて、できること、できないことをリーダーや係が整理したことなどがある。取り組みにあたっては、「子ども会議」などで子どもたちの意見を拾い、制約があっても満足感の高い保育内容を検討していった。取り組みの結果、大切な行事を残し、小さな行事は形を変えてクラスで行うなど、行事を整理することができた。外部指導についても同様の整理を行うことができた。成果としては、保育内容にゆとりと幅が生じ、職員にもゆとりが生まれ保育の質も上がったことや、子どもたちが自分で考え工夫し、決定し実行したことなどがあげられる。今年度は昨年度の好循環を受け、コロナ禍以前の保育に戻すのではなく、より子ども主体の保育を目指している。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

コロナ禍も2年目となり、同様の状況の長期化を見据えた保育の検討の必要性が確認され、感染対策をしながらの保育であっても、子どもたちが最もよい状態で生活し、自身の安心と安全を獲得できる能力を育む保育や行事を検討することになった。子どものために何ができるか、新しい日常をどのようにつくり上げるか、試行錯誤しながら、子どもたちとつくっていこうと話し合った様子は、当時の記録や資料からもうかがえる。区が定めた「感染症ガイドライン」を職員間で共有しながら進めたことで、感染拡大期においても、園内での感染拡大は防げた。また、子どもたちの意見を積極的に聴き進めた結果、子どもたちの満足感と自信につながり、大きく成長した姿も見られた。何よりもゆとりが生まれ保育の質が向上し、保育が楽しいと感じる職員が多くなったことは、大きな成果と園では捉えている。今年度は、運動会と発表会以外の行事は、本来のねらいを意識して新しい形を考えるとともに、保育の質をさらに高めるべく、保育を語る機会を増やすことになった。また5歳児の「子ども会議」を引き続き行うとともに、5歳児の学びの成果を受け、3・4歳クラスも子どもと話し合う機会を増やしていくとのことである。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

4年前から、段階を踏んで少しずつ進めてきた保育ICT化をさらに進めるため、昨年度の重点目標を「保育書類、事務書類のペーパーレス化を進め仕事の効率化をはかる」とした。昨年度の取り組みは、4月に0歳児のみ電子連絡帳への移行を行い、その後順次1歳、2歳、3歳と移行を進めたこと、保護者への緊急連絡はメール配信に移行したこと、職員の連絡用SNSを導入したこと、就業状況の把握のための勤怠管理を紙の週報から電子申請に変更したこと、電子データは共有ファイルを活用して園内で共有できるようにしたことなどがある。結果としては、電子連絡帳への移行は保護者への親和度が高く好評であった。職員の連絡用SNSはオンライン研修の情報共有や園内の連絡など、非常勤を含む全職員にすぐに伝達できる効果があった。勤怠管理は似た書類や前年度の書類を少し変更して活用するなど、作業の効率化へつながった。重点目標は今年度も引き継ぎ、取り組みを継続している。昨年度、問題なく利用できたため、電子連絡帳は全クラスで活用を開始している。また、職員への負担となっていた園での現金の取り扱いについて、キャッシュレスのしくみを導入した。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

保育ICT化が5年目となるため、区切りとしての成果検証も見据えた取り組みである。メール配信は、急な臨時休園や陽性者のお知らせなど、コロナ禍のもとでの緊急連絡に大変役立った。職員用SNSは緊急連絡、通常の連絡、情報共有などに定着している。勤怠管理システムは当面、従来の方法も併用するなどの配慮が必要であったが、順調に移行した。電子連絡帳は、「父親が園での子どもの様子に興味を持ち、育児に参加するようになった」「電車の中や仕事中の確認、早朝の連絡などが可能なので助かる」など保護者にも好評である。なお、紙の連絡帳を希望する保護者には個別に対応する配慮もしている。職員間では段階的導入の配慮などもあって、現在までに操作に慣れ負担感は少ないが、使い慣れた段階でのミスなどはその都度話し合い、ルールづくりをするなどていねいに対応している。事務管理が楽になり事務の効率が上がっている。今後は保護者へのヒアリングも行い、効果検証を予定している。昨年度、今年度と、コロナ禍の影響もあり保育ICT化が加速化された面もあったが、一つひとつの取り組みが保育の向上につながっているかも検証していきたいとのことであり、さらなる充実が期待される。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
利用希望者が選択できるよう、ネット、紙ベース、掲示などの媒体で情報提供をしている

園のホームページ、SNS、パンフレット、掲示で情報を提供している。ホームページには、園について、保育内容、年間行事、入園案内、施設紹介、お知らせ、問合せの項目があり、トップページに園の特徴を掲載している。園についてのページに、基本理念、保育方針、入園案内には入園手続き、園見学などを掲載している。見学は随時受け付け予約制であることなど、欲しい情報を見つけやすく工夫している。SNSも同様に各クラスの定員や理念、季節行事などの写真を紹介している。利用希望者が使いやすい方法を選び情報を確認できるように提供している。

保育の特徴と地域支援事業の情報提供は、簡潔にわかりやすく、工夫している

パンフレットは冒頭に「ほっと にこっと あふれる元気」の基本理念を掲げ、少ない紙面で保育の特徴、保育内容、取り組んでいる子どもの様子を、簡潔にわかりやすく紹介している。ホームページは、園だより、給食献立を毎月更新している。SNSでは節分、初雪など、季節ごとの子どもの活動の様子を写真で紹介している。区の所管課に園の概要、基本情報や育児講座、出産を迎える家族のための保育園体験会のオンライン開催のポスターなどの情報を提供している。

基本理念、保育方針、子どもとの関わり、園舎の配慮と工夫を細かく説明し案内している

見学は随時受付け、できるだけ要望に応じた対応をしている。見学者は名簿で管理し、コロナ禍のもと3組限定で主任が対応している。パンフレットを渡しフロアを回りながら理念、方針、一人ひとりを大切にていねいに関わっている保育の実際を見せて細かく説明している。子どもの作品掲示が活かせるよう、壁面は色を使っていない。開放感がある室内は天井や壁は吸音材を入れて隣の保育の妨げにならないようにしている。3階に分かれていても一つの家族であるなど、施設の様子を紹介している。地域の人が利用できるひろばやパートナー制度も紹介している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園に必要な資料を事前配付し、一人ひとりに説明をして、同意書の提出を得ている

入園時面談前に、保護者に入園のしおり、重要事項説明書、児童票、健康の記録、入園までの生活状況、引き取りカード、電子連絡帳の説明、災害共済給付制度のお知らせなどを配付している。入園時面談は配付した資料をもとに行い、リーダーが一人ひとりに、入園の案内から災害共済給付制度までの8項目を、ていねいに説明している。保護者の理解を得た後、同意書に保護者のサインを得ている。年間行事予定表を配付し、年間行事についても説明をして同意を得ている。

子どもの情報と保護者の意向を把握し、懇談会で基本的ルールを説明している

入園時面談の際、入園までの生活状況をもとに一人ひとりの入園までの発達状況、生活状況を細かくしっかりと把握し、面談記録の記載の確認をして面接シートに記録している。入園時面談で得た新入園児の情報はフロアリーダーが情報共有し、担任に報告している。特に配慮の必要な子どもについては職員会議で共有している。4月入園早々に0・1・2歳児はクラス懇談会を行い、毎朝の支度について、帰りの支度についてなどの基本的ルールを説明し、保護者の意向などを聞いている。コロナ禍のもと、懇談会はオンラインで実施している。

面談で得た情報を保育に活かし、同じ保育士が関わり、信頼関係の構築に努めている

入園時面談で得た情報を保育に活かし、同じ保育士が関わり、しっかりとスキンシップをとるようにしている。入園初日は短時間保育とし、一人ひとりに合わせて保護者と相談をして無理のない準備と保育をしている。コロナ禍以前は保護者と保育室で過ごす時間を設けていたが、コロナ禍以降は降園時間をずらして保護者とていねいに話す配慮をしている。電子連絡帳で連携を密にしている。年度途中の転園退園は主に転居で、転居後も相談や手紙の交換など支援の継続をしている。卒園通信を発行し、運動会への参加など卒園児とのつながりを大事にしている。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもや保護者の状況を把握して課題を明確にし、指導計画を作成している

一人ひとりの心身状況、生活状況を把握している。身体測定、健康診断、乳児健診などの結果は、健康の記録で保護者と共有し、児童票、発達カルテに記録をしている。保育日誌、電子連絡帳などの日常の記録をもとに定期的に児童票に記録をしている。年2回の保護者との懇談会は、コロナ禍を踏まえオンラインで開催し、年1回と随時のティータイム(個人面談)は懇談会記録、ティータイムシートに記録をしている。子どもの心身状況、生活状況、保護者のニーズや課題を踏まえて指導計画を作成し、週案、月案、期の評価反省の時期を定め、実施している。

指導計画は週、月、年間の評価と反省に基づき実態に即した計画作成へと循環されている

前年度の反省、今年度の事業計画を踏まえ、保育指針に沿って全体的な計画を見直し、年間指導計画、月案、週案、個人カリキュラムを作成している。次の計画作成時には週案、日誌の子どもの姿から週の評価と反省を行い、月案の自己評価、年間計画をもとに、期ごとに保育士の自己評価と反省をしている。自己評価に基づき新たな計画作成へと循環させている。見直しや訂正を行った箇所は赤字で入力している。保護者には年2回の懇談会や、毎月の月案の掲示で保育を伝え、毎日の保育の様子は細やかで活き活きと表現した掲示や連絡帳で伝えている。

各会議と会議録の閲覧、朝夕連絡用紙、職員用SNSなどで情報共有に努めている

生活記録、電子連絡帳、週案・日誌に日常の様子を記録し、評価と反省、次への反省を記載し、定期的に一人ひとりの成長の推移を児童票に記載している。フロア会議、ケース会議、職員会議で指導計画、保育に関する内容について定期的に確認し、内容を職員会議録、フロア会議録に細かく記録している。会議録を回覧することで、全職員が把握し、協力できる体制をつくっている。日々の申し送りや子どもの家庭での怪我や事故についても朝夕の連絡用紙に記録し、申し送り共有している。職員用のSNSを活用し、情報共有と周知に努めている。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
一人ひとりを認め、自分で考え行動できるよう、意識の共有と室内環境を工夫している

入園面談記録、保育日誌や連絡帳、個人面談記録などの内容を定期的に児童票に記載し、子ども一人ひとりの全体的な成長を把握している。一人ひとりの発達の姿を踏まえて年齢別指導計画を立て、個別配慮のもとで保育をしている。自分で考え判断や工夫をし、行動できる子どもに育てるため、一人ひとりを認めていく、一斉保育を少なくして子どもが遊びこめるようにする、行動を起こす時は小さいグループにすることなどを共有している。自分で選び遊びたくなる棚の設定、室内レイアウトを工夫している。興味関心を持てる活動を子どもたちとつくっている。

小さい頃からともに生活する中で生まれる、思いやりや優しさを大切に育てている

異年齢保育では、3・4・5歳のトリオグループがあり、誕生会ではトリオの仲間が冠をデザインして誕生児へ贈るなどしている。少人数の散歩、夏祭りごっこ、運動会の練習の見学など交流の機会があり、やさしくする、憧れや頼りにするといった気持ちが育っている。行事や食事を通して伝統行事や外国の文化、習慣に触れる機会を設けている。配慮の必要な子どもについては、子ども家庭支援センターや関係機関、区の巡回指導などの連携がある。子ども同士では、小さい頃からともに生活する中で仲間として互いに生まれる思いやりや、やさしさを育んでいる。

就学前教育プログラムに沿い、子ども、園、保護者が連携し円滑な移行に取り組んでいる

子ども同士のトラブルでは子どもの気持ちに寄り添い、一人ひとりの発達に応じた言葉がけや、思いを言葉で補うなどの援助を行い、気持ちを理解し対応している。就学前教育プログラムに沿い、興味を持つ段階、慣れ親しむ段階、期待感を高める段階に分け、保護者には就学までの取り組みを説明している。教員と保育士の意見交換の機会を設けている。運動会に卒園児を招待する、学校訪問でランドセルを背負う体験など、小学校への親しみを持つ取り組み、基本的生活習慣の習得、午睡をなくして生活リズムを整えるなど、就学へ向けた円滑な移行に努めている。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
一人ひとりていねいな聞き取りと、健康観察の記録をして、日中の保育につなげている

登園時の受け入れは担任または当番保育士が担当している。一人ひとりにあいさつし、前日からの子どもの健康や生活の様子、朝食を食べたかなどを聞きながら子どもの顔色、機嫌、表情を確認し、連絡帳も確認している。特に家族に体調不良の人がいる場合はさらにていねいな聞き取りをしている。0歳児は園でも検温をしている。健康観察表は1週間単位で、体温、健康状態、同居家族の体調を記載している。保護者からの朝の伝言は連絡表に記録し、担任に口頭と連絡表で引き継ぎをしている。夕方はクラスから保護者への伝言を連絡表で確認し連絡している。

一人ひとりの成長発達に合わせて指導計画をつくり、家庭と連携して援助している

クラス懇談会で、年齢と発達の特徴、基本的生活習慣の自立について、一人ひとりの成長発達に合わせて家庭と連絡を取り合い進めていくこと、園での生活や遊びの中で計画的に取り組むこと、子ども同士の中で刺激し合い育ち合うことなどを伝えている。訪問日には自分でズボンを選び履く様子を担任が見守りさりげなく手伝い、自分でできた達成感を一緒によろこぶ姿があった。5歳児は就学前教育プログラムに沿い、立って靴を履くことや排泄が正しくできるかなどを確認し、生活リズムを小学校に合わせていく基本的生活習慣の確立に向けて、取り組んでいる。

家庭と連携し、個々の状態に配慮して休息を確保し就学に向けて生活リズムを整えている

低年齢児は一人ひとりのリズムに合わせて抱っこでの入眠や夕寝などをしながら、生活リズムを整えている。4・5歳児では、活動の一区切り、自分の体を休める時間という認識で午睡を実施している。5歳児は就学に向けて1月からは午睡なしにするため、家庭での生活リズムへの配慮の協力依頼をおたよりで伝えている。降園時には担任または当番が一人ひとりとあいさつを交わし、保護者にはその日の様子を伝えるなど、家庭と連絡を密にすることを心がけている。担任から当番への伝言は、夕方保育連絡表と口頭で引き継いでいる。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
自分で選び一生懸命遊び、くつろぐの繰り返しのリズムができる環境をつくり出している

自身で選べ、くつろげる環境を意識して、コロナ禍のもとでの遊びの工夫を学び、一生懸命遊び、くつろぐの繰り返しができる環境をつくっている。自分で選び楽しめるよう興味関心に合わせて玩具の入れ替え、遊びに合わせてコーナー設定ができるサークルを用意し、人気のままごとは常設にしている。ソファやクッションのあるくつろげる空間をどの部屋にもつくっている。食後、ソファにもたれて一人絵本に見入る2歳児の姿があった。開放的で明るい園舎内の天井、壁に吸音材を用い、互いの声や音などに邪魔されずじっくり取り組める環境をつくっている。

日常の様々な経験の積み重ねが、子どもたちが工夫し協力して楽しむ表現力となっている

主体的に活動に参加できるよう次の予定を伝え、生活の流れを一定にすることで、先の見通しを持てるよう、年齢発達に応じて配慮している。活動に参加しないが見ていることで気持ちは参加しているなど、子どもの感情の機微にも配慮している。ごっこ遊びなど発達に応じて言葉を使い、友だちと遊ぶ楽しさや面白さを積み重ねている。日常の活動に加え、様々な表現活動の機会としてリトミック、絵画指導、体育指導、舞を取り入れ、保育士も一緒に参加している。表現活動の経験が、5歳児が自分たちでクラス会議をして行事をつくり上げる表現力を高めている。

地域環境を活かし、季節の変化や動植物の本来の姿に触れ、不思議や好奇心を育てている

近隣に公園も多く、指導計画に沿って目的地を選びクラス別や異年齢で戸外活動を行っている。広い場所で走る、オタマジャクシを捕まえて大きさや足の生え方を観察するなどしている。園庭で稲や夏野菜を育て、水遊びでは水の感触を知るなど季節を体全体で感じている。0歳児も風の心地よさを担任が言葉で表現し、子どもの見つけた木の実に共感するなど、感性をていねいに育てている。玄関に正月の鏡餅や七草の鉢植えなど本物を展示し、保護者も一緒に季節感を共有している。遊びや生活の約束を子どもと考え、必要性を年齢によりわかりやすく伝えている。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
目的、ねらいを確認し、日常の活動を活かし主体的に関われるよう行事に取り組んでいる

リーダー会議で残したい行事などの見直しをしたうえで、各行事の目標、ねらいを確認している。日本の伝統文化を理解して伝承していくとして、お正月や節分などの行事、「舞」を取り入れている。コロナ禍を踏まえて、七夕、ひな祭りはクラスごとの行事へと変更した。幼児全体での行事は毎月の誕生会を行っている。運動会、発表会などは感染対策に配慮しながら、園児、保護者、職員、卒園児がともに楽しめるよう計画している。行事の実施に向けて、子どもが日常の活動を活かし、主体的に関われるように、年齢発達に合わせた取り組みをしている。

目的に向けた会議で意見を交わし、準備しつくり上げる達成感の体験が自信となっている

5歳児は色々な場面で会議を開き、意見を出し合い実行する体験を重ねている。発表会はテーマから会議で決めると事前に担任が伝え、考える機会をつくり、会議では「ほっと にこっと あふれる元気」に続く言葉を話し合った。発言について、なぜそう思うかを皆の前で説明するなど、話す、聞く体験を大事にしながら、テーマは「みんなにとどけ!ピカッとキラキラ がんばるきもち」と決定した。その後も、何をしたいか、セリフや踊りの振り付けなど一つずつ会議で決めていった。自分たちで決め協力しやり遂げた達成感は、一人ひとりの自信となっている。

子どもたちの取り組みの様子を、細かくわかりやすく伝え、意識の共有に努めている

保護者に年間行事予定表を配付し、懇談会で行事の目的や取り組みを伝えている。行事に向けた取り組みは、5歳児はさくら会議の報告を掲示している。他クラスも子どもの気持ちを汲み取りつくり上げていく様子を、その場の雰囲気がよく伝わる活き活きとした子どもの会話や写真で構成した掲示で紹介している。保護者参加の行事ではアンケートをとり、結果を集計しグラフと感想、意見を文書で保護者に報告している。昨年度の運動会ではコロナ禍に配慮した開催への感謝の意見が寄せられ、親子で一緒に楽しめたかの問いには満足度100%の評価を得ている。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
日々の朝夕延長保育の記録を、翌日の朝夕延長保育に活かせる工夫をしている

月の指導計画の延長保育の項に配慮や環境設定などを記載している。早朝保育記録、夕方保育記録、延長保育記録には、使用玩具や子どもの様子を記録している。早朝保育記録用紙は月~水曜日と木~土曜日、夕保育記録、延長保育記録用紙は1週間を一覧にして子どもの様子を連続的に把握し、翌日に活かせるようにしている。担任から保護者への伝言は連絡表を用いて、全体への伝言は星印、一部への伝言は丸印で区別し、連絡漏れを防いでいる。保護者に保育の場所がわかりやすいように、緑のパーティションで区切るなど、工夫をしている。

安定しゆったり過ごせるように、職員間で連携を取り、職員体制の配慮をしている

早朝は7時15分から8時30分まで0・1歳児は1歳児室、2歳~5歳児は2階フロアで保育をしている。17時から18時15分までは0・1歳児は1歳児室、2・3歳児は2階ランチルームと2歳児室、4歳児は3階フロア、5歳児は5歳児室で保育を行い、18時15分からは延長保育となる。リーダー会議でコロナ禍や保育の状況を踏まえて体制や保育室を検討している。朝夕延長保育の当番はシフト制とし担任が同じフロアに入れるように工夫している。朝、夕、延長保育当番保育士と担任との連絡は口頭と連絡用紙を用い確実に子どもの把握をしている。

異年齢保育の中で、互いに気持ちを通わせ、楽しい時間をつくっている

新型コロナ感染症対策を施し、クラス別の時間を長く設定し、少人数となる延長保育で異年齢合同保育をしている。各保育室にゆったり過ごせるソファやクッションのコーナーがあり、好きな場所で好きな遊びを楽しめるようにコーナーを設けるなど、職員が連携し取り組んでいる。夕保育記録には、使用玩具が絵本、お絵かき、カルタで、保育内容は初めに絵本コーナーを設けると落ち着いて絵本を楽しむ姿があったと記録がある。延長保育記録には、年下のお友だちに折り紙を教える様子、上のクラスのお友だちの遊び方を真似て楽しむ様子などが記録されている。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
食事への感性を大切にした環境を工夫し、友だちと一緒に食べる楽しさをつくっている

年間目標を踏まえた年間食育計画に各年齢のねらい、人間関係と食文化、食への関心と知識などを記載している。テーブル間隔は感染症対策を踏まえ、3歳から姿勢に配慮し背もたれのない椅子を使っている。2歳児は好きな席で配膳の時間を楽しんでいる。年齢や子どもの状態に合わせて食事時間と量に配慮し、汁物はその場で盛り付け温かい状態で提供している。食への感性を大切に器や食具にこだわり、食事を楽しみながら扱い方を習得できるようにしている。コロナ禍のもとでランチルームを中止しリクエストメニューにするなど食事を楽しむ工夫をしている。

季節や伝統を食に取り入れながら、体調や文化、習慣に配慮した食事の提供に努めている

栄養士による献立表は2週間サイクルで、旬の食材、素材を活かした味付けをしている。七草がゆ、お月見カレーなど行事食、伝統食を提供している。食物アレルギー児には食物アレルギー除去指示書をもとに代替食を提供し、個人トレイ、配膳のダブルチェック、必ず職員がつくなど、誤配誤食予防に努めている。文化の違いによる食事への配慮を保護者と話し合い、できる範囲で対応している。体調不良時にはおかゆなど消化のよいものを提供している。リーダー会議、給食会議、職員会議で献立や食事介助について話し合い、おいしい食事の提供に努めている。

職員が連携し様々な本物や自然と向かい合う食育を展開し、食への興味関心を高めている

年齢別と月別の年間食育計画により職員が連携し実施している。園庭で稲や夏野菜、大根などを育て成長過程を観察し収穫している。カレーづくりは全クラス参加で行い、5歳児は稲から精米、おにぎりづくり、4歳児は味噌づくりをしている。食事を通してマナーや栄養素を学び、自然の恵みや命の大切さ、つくってくれる人への感謝、皆で食べる楽しさを体験している。0~2歳児も食材を見て触れ、好きな食べ物の名前を知り、伝統食、行事食の由来を知るなど関心が育まれている。鏡餅など本物を飾り家庭にも伝えて食への関心を共有できるよう配慮している。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
年間保健計画をもとに職員が連携し、子どもの健康と安全な生活に取り組んでいる

年間保健計画に目標、行事予定、職員、観察及び留意点、家庭への働きかけを記載し、職員が連携して取り組んでいる。6月の保健計画と週案で歯科検診、歯磨き指導を計画し、歯科衛生士がペープサートを使い歯磨き指導をしている。1歳児の後期のうがい指導は、飲み込んでも不安にならないように湯冷ましで「クチュクチュペッ」をするなど一人ひとりに合わせた指導をしている。怪我を処置しながら状況を子どもと振り返り、改善策を考えている。ランニング、体操、コオーディネーショントレーニングなど独自の体力づくりに取り組んでいる。

関係機関との連携とともに、保健や健康、安全について全職員が研修し向上に努めている

乳児健診、定期健診時、嘱託医に気になることを相談し、医療的ケアが必要な子ども、医師の診断書がある子どもについては主治医や関係機関、嘱託医の指導を受け、保育を行っている。区の専門職員の巡回指導がある。年度当初の職員会議で食物アレルギーや熱性けいれんなど配慮の必要な子どもについて、職員会議で周知している。心肺蘇生、嘔吐処理について非常勤職員も定期的に研修し、熱中症対策、感染症の知識・対応方法など、看護師による研修をしている。感染症サーベイランスで情報入手と分析をし、予防対策に取り組んでいる。

保健指導、保健や健康、感染症対策などの情報を保護者と共有できるよう取り組んでいる

身体測定、健康診断の結果は保護者に紙面で報告している。SIDS予防として、0歳児は5分ごとに睡眠チェックモニターと目視で、1・2歳児は10分ごとに目視で確認と記録をしている。3歳児以上は目視で確認している。園だよりのほけんより欄で、「薄着の効用」「目を大切にしましょう」など保健と健康の情報を発信している。毎月の感染症報告として、園での感染症発症状況を掲示している。区のサーベイランスで情報を入手し、周辺の感染症の動向を伝え、コロナ禍のもとでの園の感染症対策をすぐに配付または掲示し、保護者の安心につなげている。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
オンラインでの懇談会開催や、運動会の親子競技など、保護者の交流機会を工夫している

入園時面接で子育てや就労などの事情により朝夕延長保育、スポット利用、土曜保育が可能なことと手続き方法を伝えている。登降園時の会話、懇談会、個人面談(ティータイム)で保護者の子育てや就労など個々の事情を把握し、必要に応じた朝夕延長保育への受け入れ、急な残業に備えた延長スポットを用意している。利用者調査では急な保育時間変更の対応への意見があり、検討が望まれる。コロナ禍のもと、クラス懇談会をオンラインで行い、0歳児は親子の写真を掲示し互いを知る機会としている。運動会の親子競技も保護者同士の交流の機会としている。

子どもの様子を共有できるよう、様々な方法で発信し、ていねいな対応に努めている

園での子どもの様子をできるだけ詳細に、ていねいに発信し、子どもの成長を園と家庭が共有していきたいと考えている。日々の保育の様子を電子連絡帳で伝える他、子どもの会話などの文章の他、情景も伝わるように画像を加えた大きな紙や指導計画を掲示している。登降園時には保護者一人ひとりと直接話すことを大切にしている。クラス懇談会、保育参観(参加)、個人面談(ティータイム)など保護者と話し合う機会、運動会など子どもの成長を見せる機会を設け、信頼関係を深めるよう努めている。保護者対応の園内研修を行いていねいな対応に努めている。

子育てや育児の情報を多面的に提供し、保護者と共通認識を得られるよう取り組んでいる

年2回の懇談会では各年齢の発達の特徴や保育の取り組み、子どもの様子を保護者と話し合い共有できるようにしている。年1回のティータイム(個人面談)は、お茶、お菓子を用意して生活や遊び、今後の取り組み、保護者の要望などを話し合っている。園だよりで子どもの様子や、冬のスキンケアなどの情報を発信している。新型コロナ感染症対策の園の取り組みや、他県での子どもに関する事故の報道を踏まえた本園の取り組みをすぐ伝え、安心につなげている。ヴァイオリンコンサートなど、講師を招いた年4回の講演会を保護者と地域向けに行っている。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域支援活動、実習生との交流など、幅広い世代との交流の機会を設けている

地域の子育て家庭への支援事業の園内開放、保育園体験では、在園児が地域の保護者や子どもと交流をしている。保育学生の実習や中学生の職場体験での、子どもと学生、生徒との関わりがある。ヴァイオリン奏者によるコンサートで本物の音楽に接し、クリスマスリースをつくる、つみきで遊ぶなど、地域の人にも呼びかけ、園児、保護者と一緒に楽しむ時間を設けている。卒園通信など卒園児とつながりを持っている。運動会、発表会は地域の人、卒園児や保護者も参加し、卒園児がお手伝いをしてくれる姿に在園児にとって憧れの、よい刺激となっている。

公共施設や地域行事に参加し、交流して地域に親しみを持てるように取り組んでいる

警察署員による交通安全指導があり、警察署や消防署を訪問し、七夕の笹飾りをする恒例の交流では、園で子どもが飾り付けた笹を届けている。敬老の日はいつも利用している公園管理事務所の方や地域の人に手紙を届け、お礼の手紙をいただいている。お揃いの浴衣を着て町会の盆踊りに保護者と参加する、給食の食材納入の八百屋さんに子どもたちがカレーづくりの野菜を買いに行く、ハロウインに協力をいただくなど、年間行事予定に入れている従来の交流が。猛暑やコロナ禍の影響で中断や形を変えての実施となりながらも、地域との連携に努めている。

地域の自然資源や公共施設を活用し、豊かな体験をして、生活の幅を広げている

近隣の農家と提携し、5歳児が田植えや稲刈りをして自然に触れ、本物を知る体験の機会を設けている。目的に合わせて地域の公園を活用し、運動や、自然の中で植物や小動物に触れて季節を感じ、新たな好奇心や探求心を養い、地域を身近に感じている。お別れ遠足で交通公園に行き、交通安全指導を受けている。図書館に行き、好きな絵本を選び静かに本を読むなど、図書館でのマナーを学びながら絵本に接する楽しみをつくっている。学校訪問で小学生にランドセルを背負わせてもらうなど、入学への期待を抱く体験をしている。

【講評】
子どものプライバシーについて保護者に説明し、子ども自身の気づきの機会を設けている

保護者には、入園時面談で個人情報保護方針を説明し、プライバシーポリシーへの理解と個人情報の扱いへの同意を得ている。就学時に小学校へ提出する保育所保育要録について、5歳児のおたよりで意図を伝え、理解を得ている。子どもの羞恥心への配慮ではプールの着替えや体操着、おむつ替え、衣類の着替えにはパーティションを使用している。乳児の着替えを援助する際の心得や手順を書面化している。3歳以上児は男女別での着替え、身体を守ることなど、羞恥心について子ども会議で話し合いをしている。子ども会議の様子を保護者にも掲示で伝えている。

一人ひとりの子どもときちんと向き合う保育を、日常の中で意識し、実践している

職員会議で園の保育理念、子どもの権利条約、児童憲章を唱和し、全国保育士会倫理綱領を掲示している。子どもの人権擁護について、子どもを尊重する保育の研修をして、一人ひとりの子どもときちんと向き合う保育を日常の中で意識し、実践している。セルフチェックをして自己の振り返りを行い、保護者にも書面で伝えている。保育室に「こんなときなんていう」のタイトルで「うるさい」は「静かにして」、「できない」は「てつだって」などと相手を傷つける言葉などに気づき、言葉を選んで使うための話し合いをして、言い換えの具体例を掲示している。

様々なケースでの育児困難家庭への支援や虐待について、学び、理解を深めている

子どもや保護者の多様な価値観、生活習慣を受け止めながらも、子どもの成長を考えて保護者と話し合っている。虐待マニュアルで虐待が疑われるケースの対応や通告の義務について確認し、児童虐待早期発見のためのチェックリストなどで具体的な研修を行っている。関係機関との連携もあり、「子どもの虐待防止・子ども家庭支援センターとの連携」の研修受講など、職員全体で理解を深めている。他県での事故の報道を踏まえて職員会議で事故の起きた背景として考えられることや園の取り組みの再確認をし、保護者に園の取り組みを文書で知らせている。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
各種マニュアルを整備し、定期的に閲覧をして実態と合っているかの確認をしている

全国保育士会倫理綱領に園独自の内容を加筆した倫理綱領、虐待防止マニュアル、防災マニュアル、職務分担表、保健マニュアル、在園ハンドブック、新人スタッフ心得など、各種マニュアルを作成し、基本事項や手順を明確にしている。年度当初の職員会議で理念、児童憲章を唱和し、子どもの権利条約を音読して園の姿勢を職員が確認し、共有している。新人職員研修でも新人スタッフの心得とともに読み合せと説明をしている。マニュアルにより職員が閲覧する時期を毎月や時期に応じてなどと定めており、閲覧したら日付と氏名を記録している。

時期を定めた定期的な見直しの他、必要に応じて基本事項の確認や改正に取り組んでいる

いつでも確認できるように、各クラスマニュアル、お散歩マニュアル、書類の訂正・追記の方法など、利用頻度の高いマニュアルを抜粋しクラスに常備している。行事などのマニュアルは事務室に備えいつでも閲覧できるようにしている。年1回、リーダーが見直す他に、区からの指示があった場合や社会の動向などの内容により、基本事項の見直しや確認を行い、日々の保育や園運営に活かしている。コロナ禍のもと、「保育園での新しい日常」の資料はホームページに掲載し、他県での子どもに関する事故報道を踏まえて園の対応を確認し、保護者にも伝えている。

保護者と職員からの意見、提案を出しやすい環境を工夫し、業務の向上に努めている

保護者からの意見、要望は、日々の会話、連絡帳、懇談会、個人面談、アンケート、利用者アンケートなどで収集している。アンケーの結果は詳細をまとめておたよりで報告し、行事や園運営に活かしている。行事の案内状に対して、保護者から園の負担に配慮した意見があり、チラシに変更するとともに、二次元バーコードでアクセスできるようにした。昨年度末から職員会議で保育の標準化、互いの保育感の共有を目的に、グループワークなどを取り入れている。会議のやり方の見直し、週案、園だよりの書き方、散歩記録の変更をしている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価機関名】

株式会社 地域計画連合

【評価実施期間】

2022年9月1日~2023年3月27日

【評価者修了者No】

H0501036,H0306066,H0201025

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