評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
利用者が来所して(各家庭から来所したり、支援学校から来所したりと人によりそれぞれなため、来所する時間は幅がある)マットの上で職員に促されながら「体ほぐし」をしている。マットの上に横になり、子どもたちの前で姿勢や体位などを見せる訓練士に従い、担当の職員が体をマッサージしたり(なでたり)利用者の関節などを屈伸させている。利用者により障がいの程度や箇所なども違うため、担当の職員は利用者に合った体ほぐしを行っている。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
「体ほぐし」の間中、職員は利用者の耳もとに話しかけており、同時に優しく体をなでていることが確認できる。また、職員は「〇〇さん、今日は上手に動かせるね」「〇〇さん、ここはどう?」と話しかけており、利用者の表情は見えないがそのやりとりは穏やかで和やかだった。職員同士で「ほら見て、すごいでしょ」と利用者が頑張っている姿をほかの職員に見てもらるように声かけしており、利用者にやる気になってもらえるように励まし合っていることが伝わってきた。その思いや温かなその場の雰囲気は利用者にも伝わっているように感じた。
Aさんが仰向けになり両手両足を上げてぶらぶらさせた。すかさず担当職員は同じ体制でぶらぶらさせた。お互いに顔を見合わせ笑顔の中で言葉ではない何かを伝えあっているように見えた。施設長によるとその利用者は少し前までは体を硬直させて関節を曲げることもできなかったとのことである。「体ほぐし」をすることで、優しくなでられたり関節を動かすことが快適だと感じ、自分の体を開放する快感を手足をぶらぶらさせることで表現しているように見えた。その様子を見たほかの職員からは励ましの声があがっていた
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
今回の第三者評価を通じて、事業所が目指していることは、徐々にではありますが着実に具現化されつつあることが確認できました。また、新型コロナ蔓延防止対策についても、都度、事業所一丸となって取り組んでおり、保護者アンケートにおいても貴重なご意見を拝聴し、励みにするとともに改善への礎としていきたいと考えております。また、全体講評の中の「特に良い点」につきましては、継続して行えるように心がけ、ご指摘いただきました「一定の利用率を確保し、安定した運営を目指す」、「専門性の高い人材の確保や育成」、「個々の支援内容の専門性を高めステップアップ」などにつきましては、事業所一丸となって改善に向けて取り組んでいく所存です。
1.事業所に通うことが、子どもの身体の機能や健康の維持・促進の役に立っているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所での活動は、子どもが興味や関心を持てるものになっているか |
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3.事業所に通うことが、子どもの情緒面での発達(感情のコントロールを身につける等)の役に立っているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.事業所に通うことで、子どもに社会性(人と人との関わり合いやルール等)が身についているか |
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5.子どもの様子や支援内容(体調変化時の対応含む)について、事業所と情報共有できているか |
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6.家族に対する精神的なサポート(子育てに関する悩み相談や進路相談、家族間交流の機会の提供等)は役に立っているか |
はい 50%
どちらともいえない 13%
いいえ 13%
無回答・非該当 25%
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7.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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8.職員の接遇・態度は適切か |
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9.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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10.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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11.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか |
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12.子どものプライバシーは守られているか |
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13.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか |
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14.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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15.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 63%
どちらともいえない 25%
無回答・非該当 13%
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16.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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