評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
席で朝食が配膳されたまま目を閉じていたAさん。B職員が声をかけたりスプーンで介助を試みたりするも反応せず、頑なな感じです。10分位経った頃、C職員がフロアーに戻り、Aさんの横に座り何度か介助を繰り返すと、極少量を口にした様子のAさん。しかしそれ以上は進まず、C職員も他の対応に移り席を離れると、暫く後にAさんはおかずを手で食べ始め、それに気付いた職員の2人は「食べ始めたね」「豪快だけどね」と少し離れた所で言葉を交わしその様子を見守ります。その後Aさんは、途中止まりつつも、手を使いご自身で召し上がっていました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんにごあいさつした際も、食事が配膳されたまま、ぎゅっと目を閉じ、何も反応が返ってこなかったため、普段見ない人がいると緊張させてしまうように感じ、離れたから観察していました。職員お二人が優しく対応されており、気分が変わるのを待っているような、何かのきっかけを狙っているような印象があり、Aさんが1口食したことをきっかけに手で食事を始めたように見えた場面で、手づかみを制することなく、「残された能力」と「食べようとする気持ち」に配慮した対応だと感じました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
元々「私は大丈夫。助け入らない」という気概が人一倍ある方でした。入所当初は勿論、認知症が進んでいく中でも、その意思は常にあり、さすがに見過ごせないような場面や状況での介入介助は本当に大変だった事を記憶しています。そういった方なので、食事への認識が低下してきた時にも食事介助どころか、箸を持ってもらう事すら難しい日々が続きました。特に介助に関しては口に入れる事が出来ても、激しく動く事もあって誤嚥のリスクが高く、なるべくご自身が食事を摂るモードに持っていく方向での支援を続けていく事に。(今は認知症の進行によって、そこまで介助は嫌がらなくなりましたが)
いつか手掴みでさえ難しくなり、完全な介助が必要になる。食欲も落ち、食べて欲しくても食べられなくなっていく。いつかその時が来るまで、私達としては方法はなんであれ、なるべく最期までご自身で食事が出来るように支援していきたいと考えています。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
はい 70%
どちらともいえない 20%
いいえ 10%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
はい 80%
どちらともいえない 10%
いいえ 10%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 80%
どちらともいえない 10%
いいえ 10%
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
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