評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
利用者9名のうち8名がリビングダイニングのある共有スペースに集まり、工作や体操など各自のペースで過ごすお昼前の時間に場面観察を行いました。昼食の配膳時間となり、リクライニングソファでゆっくりと過ごしていたAさんが職員の介助でダイニングテーブルへ移動する場面を選定しました。Aさんは職員からの介助を受けソファから立ち上がることはスムーズに行えましたが、足がすくみ、歩き出すことが出来ませんでした。職員が背後にまわり、両脇を支えるとAさんはスムーズに歩き出し、席に座ることが出来ました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
一般的に歩行の介助は前後への転ぶことを防ぐために介助者と向かい合い両手を取り合って介助する「手引き歩行」が多く行われています。しかし、Aさんは手引き歩行が行われることで、職員が前方にいるため進行方向の様子を確認できず前に進むことに恐怖を感じ、足が出なくなったように見られました。Aさんの恐怖感が表情に現れ、その表情を読み取った職員が、Aさんの恐怖心を軽減できるように、背後にまわりAさんの両脇を支えたことで、Aさんは進行方向が見えるようになり、恐怖心が和らぎ、席まで歩くことができるようになったと考えられます。Aさんは発語が少なく自ら要求することは少ない利用者でしたが、場面観察中も視線や表情で自身の気持ちを訴えているように感じました。職員は普段からAさんの表情を細かく観察し、Aさんの気持ちを汲み取るようにしていることをうかがうことが出来ました。また、職員が背後から支える歩行介助方法へすぐに切り替えたことも普段からAさんが安心して歩ける方法を見出しており、職員の日頃からの丁寧な介助が行われていることも感じ取れました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
グループホーム聖母では利用者の皆様が安心に安全に過ごせるように心掛けています。利用者ひとり一人の状態や状況は違うためその人、その時に合わせた最善の対応が出来るように常に考えて行動するように努めています。短時間での場面観察でしたが利用者の感情や職員の行動背景まで考察頂きありがとうございました。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 56%
どちらともいえない 22%
無回答・非該当 22%
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