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令和04年度（2022年度）

認可保育所

法人名称

江戸川区

事業所名称

新田保育園

評価機関名称

有限会社　エテルノ

第三者評価結果の構成　　見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針
全体の評価講評
事業者が特に力を入れている取り組み
利用者調査結果
組織マネジメント分析結果
サービス分析結果
事業者のコメント

理念・方針
事業者が大切にしている考え（事業者の理念・ビジョン・使命など）	(理念) 健やかな心と身体を育て意欲的に遊ぶ力の基礎を培います。 (方針) 私たちは家庭との緊密な連携の下に一人一人の子どもが安全で情緒の安定した生活が出来る環境を整え、その健やかな育ちを支えます。 (目標) ・元気に遊ぶ子ども・意欲の持てる子ども・思いやりのある子ども (ビジョン) ・子ども一人一人を大切にし、笑顔あふれる保育園を目指します。子ども達が自分の気持ちをきちんと受け止められ、自己肯定感をもち、遊びや生活の中で「できた」にたくさん出会える保育を大切にしていきます。・保護者の方が安心して預けられるよう、保育の可視化に努め、共に子どもの成長を援助していきます。 (使命) ・子どもの発達や経験の個人差にも留意し、国籍や文化の違いや互いを尊重しながら、自己肯定感を育み、自分らしく生きる力を育む。発達の年齢に沿った養護と教育を一体的に行う。・保護者と共に子どもの成長を共感できるように、保育園の特性や保育士の専門性を活かして支援していく。
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割	・子どもや保護者の気持ちに寄り添い、保育の専門性を活かし、質の高い保育が展開できる職員。・多様化している保育ニーズや保育を取り巻く状況の変化に対応して、子どもと保護者の人権や状況に配慮できる職員。・チームワークを大切にしながら、保育の楽しさを共感し、子どもと共に成長しあえる職員集団。・保育園全体組織の中で、キャリアに応じて互いを高めあえる職員集団。
職員に期待すること（職員に持って欲しい使命感）	・保育の仕事に情熱をもち、専門的知識・技術・愛情をもって保育を行うこと。・保護者に信頼され、子どもの成長を保護者と共に喜びあうこと。・多様化している状況を柔軟に受け止め、適切な対応ができること。・専門性を高めるための学びに意欲的であり、学びを保育に活かせること。

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子どもたちの安全を第一に、リスクマネジメントの再評価や人権擁護を踏まえた日々の保育の総点検などに園をあげて取り組んでいる
様々な食育活動を通じて、子どもの食への興味・関心、楽しく食べる意欲を育み、健やかな育ちを支えている
子どもの成長を保護者と一緒に共感できるように、日常の保育内容を工夫して伝えている

日々の生活や保育の狙いを始めとする園の取り組みを保護者と共有するためのより一層の取り組みが期待される
多様化する雇用形態に対応した人材育成の体制強化への更なる取り組みが期待される
園の利用希望者に対する情報や地域の子育て支援に関するお知らせなど、地域の福祉ニーズに応えるための情報発信の強化が望まれる

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職員の主体性を促し意識を統合するための意思決定の仕組み化に努めている

保護者の想いを確認し、全園児の個別の指導計画を立てている

コロナ禍でも工夫をしながら高齢者福祉施設との交流を重ねている

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調査対象：保育園に通っている園児65世帯77人に対して調査を行った。同一保育園に2名以上の園児を預けている場合には､年齢の一番低い園児に対して回答して頂いた｡
調査方法：アンケート方式
施設の職員が調査票を保護者へ配布した。記入された調査票は封緘のうえ返信用封筒による郵送または施設に設置した回収箱により回収を行った。
利用者総数： 77人
利用者家族総数（世帯）： 65世帯
共通評価項目による調査対象者数： 65人
共通評価項目による調査の有効回答者数： 63人
利用者家族総数に対する回答者割合（％）： 96.9％
調査項目：共通評価項目

※読み上げソフトをご利用のかたへパーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。	有効回答者数/利用者総数 63/77

1．保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか	はい 100% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
2．保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか	はい 98% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
3．提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか	はい 92% どちらともいえない 8% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
4．保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか	はい 86% どちらともいえない 11% いいえ：2% 無回答・非該当：2%
5．保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか	はい 76% どちらともいえない 13% いいえ 6% 無回答・非該当：5%
6．安全対策が十分取られていると思うか	はい 90% どちらともいえない：5% いいえ：5% 無回答・非該当：0%
7．行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か	はい 86% どちらともいえない 11% いいえ：3% 無回答・非該当：0%
8．子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか	はい 97% どちらともいえない：2% いいえ：2% 無回答・非該当：0%
9．施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか	はい 97% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：2%
10．職員の接遇・態度は適切か	はい 90% どちらともいえない 6% いいえ：3% 無回答・非該当：0%
11．病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか	はい 92% 無回答・非該当 6% どちらともいえない：2% いいえ：0%
12．子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか	はい 84% どちらともいえない 6% 無回答・非該当 10% いいえ：0%
13．子どもの気持ちを尊重した対応がされているか	はい 97% どちらともいえない：0% いいえ：0% 無回答・非該当：3%
14．子どもと保護者のプライバシーは守られているか	はい 92% どちらともいえない 8% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
15．保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか	はい 98% どちらともいえない：2% いいえ：0% 無回答・非該当：0%
16．利用者の不満や要望は対応されているか	はい 92% どちらともいえない：5% いいえ：0% 無回答・非該当：3%
17．外部の苦情窓口（行政や第三者委員等）にも相談できることを伝えられているか	はい 86% どちらともいえない 10% いいえ：2% 無回答・非該当：3%

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評点のレーダーチャートを表示する

グラフの見方

このグラフは、「評点の状況」を大項目ごとにまとめています。
「評点の状況」は、大項目に属する標準項目の実施状況を数値化してグラフに置き換えていますので、標準項目の実施状況が良好なほど、グラフが外側に広がります。
グラフの形状から、その施設・事業所によるサービス向上の取り組みの実践状況について、項目ごとの強み弱みを見ることができます。また、同じサービス種別の施設・事業所全体の平均との比較もできます。

※令和04年度以降のグラフには平均値が表示されません（評価実績件数が確定していないため）

組織マネジメント分析結果

←クリックすると詳細が表示されます。

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は

、実施できていない場合は

で表示されます。

1. リーダーシップと意思決定

1. 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

7/7

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）を周知している

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている

2. 経営層（運営管理者含む）は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている

経営層は、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している

3. 重要な案件について、経営層（運営管理者含む）は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している

利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている

【講評】詳細はこちら

4月の職員会議で理念や方針を唱和するとともに園の目標を全職員で見直している
入園前説明会や保護者会等を通じて保護者に対しても園の理念や目標を周知している
案件の種別によってトップダウンとボトムアップを使い分けながら意思決定をしている

2. 事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

6/6

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している

利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している

福祉事業全体の動向（行政や業界などの動き）について情報を収集し、課題やニーズを把握している

2. 実践的な計画策定に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している

課題をふまえ、事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた中・長期計画を策定している

2. 着実な計画の実行に取り組んでいる

事業所が目指していること（理念・ビジョン、基本方針など）の実現に向けた、計画の推進方法（体制、職員の役割や活動内容など）、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している

計画推進にあたり、進捗状況を確認し（半期・月単位など）、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる

【講評】詳細はこちら

人事評価の際の個人面談を通じて職員の考えるニーズや課題観を把握している
行事ごとの感想文や子育て支援事業のアンケートを通じて地域の福祉ニーズを掴んでいる
メディア等で取り上げられた保育事故等のニュースを踏まえ自園の運営を見直している

3. 経営における社会的責任

1. 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

2/2

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる

全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる

全職員に対して、守るべき法・規範・倫理（個人の尊厳を含む）などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。

2. 利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 利用者の意向（意見・要望・苦情）を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている

2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている

利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している

虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている

3. 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる

透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる

ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している

2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている

地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている

事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク（事業者連絡会、施設長会など）に参画している

【講評】詳細はこちら

勤務形態に関わらず全職員が虐待チェックを行い日々の保育を見直している
区のマニュアルをベースとした園の虐待防止及び見守り児の対応を作成し展開している
区の推進しているSDGsへの取り組みに子どもや保護者とともに参画している

4. リスクマネジメント

1. リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

5/5

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる

事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク（事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など）を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている

リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる

事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる

2. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

4/4

1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている

情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員（実習生やボランティアを含む）が理解し遵守するための取り組みを行っている

情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている

事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している

【講評】詳細はこちら

日常生活での怪我や感染症などリスクの優先順位をつけながら対策を講じている
避難訓練では地域住民の混乱を想定するなど有事の際の実行性を高めている
電子情報のアクセス権限設定や個人情報保護方針の運用で情報の適切な活用に努めている

5. 職員と組織の能力向上

1. 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

12/12

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている

事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる

2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）が職員に分かりやすく周知されている

事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望（キャリアパス）と連動した事業所の人材育成計画を策定している

3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる

指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている

4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる

事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇（賃金、昇進・昇格等）・称賛などを連動させている

就業状況（勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど）を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる

2. 組織力の向上に取り組んでいる

サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況

3/3

1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる

職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている

【講評】詳細はこちら

詳細かつ明確な保育士としてのキャリアパスという形で必要な人材像を明示している
メンターをサポートする仕組みを通じて園を挙げて新規採用職員を育成している
保育の見える化やヒヤリハットなど毎期のテーマを決めて園内研修を進めている

7. 事業所の重要課題に対する組織的な活動

1. 事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている

1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その１）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

園の3か年事業計画の重点課題でもある安全・衛生的な環境づくりの推進の一環として、昨年度には災害時に子どもの引き渡しが安全に行えるよう、災害伝言ダイヤルの活用を重要課題として捉え、避難訓練の際の活用率80％を目標に掲げた。園では、この達成に向けて園だよりや訓練についての書面の配布のほか、訓練の前日にはクラスノートでの周知も行った。しかしながら、この活用率は60％に留まった。園で原因分析を行った結果、訓練についての告知方法に課題があり新入園児の保護者に対する伝達方法に改善余地があることがわかった。今年度もこの取り組みは継続して行われており、告知方法の変更や訓練回数の増加などを行った結果、すでに80％を達成するまでになっている。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

園の3か年事業計画でも掲げている安全な環境づくりという方針に対して、定量目標と保護者に求める具体的なアクションを予め定め、活用率の結果から原因分析をするという問題解決の模範的な取り組みであると言える。また、今年度にはすでに対策も講じられており、当初目標も達成していることから、この取り組みにより園の安全性が大きく向上した様子が伺える。この問題解決力を他のテーマにも活かしながら、より一層の保育環境の向上に邁進して頂きたい。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている（その２）

【前年度の重要課題に対する組織的な活動（評価機関によるまとめ）】

感染症対策の必要性など、外部環境の変化により保育園での様子を保護者に理解してもらうことの難易度が高まる中、園では子どもの日々の様子を保護者に視覚的に伝えることを重要な取り組みの一つとした。この取り組みでは、写真の掲示の工夫やタブレット端末等の活用を行った。写真の工夫では、行事や日常の保育の様子を貼った掲示板を作成し、保護者が毎日通る園庭門に設置した。また、保護者会や入園式でのビデオの上映やタブレット端末を活用した面談も行った。この取り組みの結果、園では80％程度の達成率の手応えを得ている一方で、外国籍の保護者へのアプローチや保育のねらいや過程の理解については課題が残るとの結論に至った。この結果を受けて、今年度は「保育の見える化」をテーマとした園内プロジェクトを発足させ、年間計画を立てながら園庭門の掲示を進めるとともに、英訳やルビ等の表記も織り交ぜることとした。また、園内研修ではドキュメンテーションの思想を職員で学び、保育のねらいや過程を視覚的に理解できる写真を撮影ことにも挑戦するなど、より専門性を高めた取り組みに挑戦している。 【評語】

目標の設定と取り組み	具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証	目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映	次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた

【講評】

感染症の拡大という外部環境の変化に直面しながらも、保護者に保育の理解を促すという本質的なテーマに正面から取り組んだ好例であると言える。日々の保育に関する理解という定量的に測りづらい目標を掲げながらも、極力これを客観的に振り返るように努め、更なる伸び代を求める姿勢も評価したい。この姿勢が保護者に保育の理解を促すという取り組みを園内プロジェクトに進化させ、ドキュメンテーションという新たな知見の蓄積に繋がっていると思われる。この探究心の更なる進化による取り組み強化が期待される。