評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【事業所名称】

PC工房

【サービス種別】

就労継続支援B型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

全ての障害者に対して、障害者が地域で自立した生活をするための自立支援に関する事業を行い、広く社会福祉に寄与することを目的とする

職員に求めている人材像や役割

情報共有を常に意識しチームワークで解決

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

指示を待っているのではなく、施設の考えを把握した上で自身の考えをも提案できる行動力。

全体の評価講評

特によいと思う点

当事業所は、ショッピングセンター内に事業所を構えており、お客様と近い距離で各種の活動に取り組むことができる環境があります。特にアクセサリー部門の活動においては、作業場所が店舗ということもあり、商品の陳列や商品棚の装飾、接客、販売、商品管理や売り上げ集計も経験することができます。店舗内作業なので、お客様が自分の作品を購入する様子を見ることができたり、自分の作品を愛用してくれているお客様の姿を実際に見て“やりがい”を感じることができます。ショッピングセンター内に事業所を構えているメリットを十分に発揮しています。

当事業所は、パソコンのリユース・リサイクル作業を中心に、パワーストーンアクセサリーの制作と販売を主活動としており、「好きなこと」を仕事に結びつけるための様々なアイディアが試みられています。事業所の多種多様なコンテンツ及び好きなことを仕事に結び付けられることや利用者のニーズに応えやすい事業所を目指していることで、新規利用者の問い合わせも増加しています。特にパソコン関連の作業については高度な技術を駆使してパソコンメーカーの修理部門に劣ることない技術があることで、利用者のモチベーション向上につながっています。

さらなる改善が望まれる点

災害時の対応については、ショッピングセンター全体での避難訓練を定期的に実施するなど突発的な災害にも対応できるように努めています。災害後における事業の継続方法などを明確にした事業継続計画(BCP)については現在作成を進めています。大地震の発生や台風による被害などが出た際に、事業所の運営をどのように継続するか、継続後においてはサービス内容をどの程度に絞って運営するのか等についても具体的に示していけると良いと思います。特に作成後においては職員間での共有以外にも利用者とも内容を共有しておけるとよいと思います。

職員間の情報共有については、グループウエアを活用して情報を共有する仕組みを整えており、効果的に活用しています。事業所としては職員間のコミュニケーションが不足していることを課題としています。特に作業場所が複数に分かれていることやコロナ禍で職員同士顔を合わす機会が減ってしまっていることも要因になっています。職員自己評価の自由意見からも職員間のコミュニケーションが足りないことを課題とする意見も出ています。コロナ禍とうまく向き合いながら職員同士の連携を高めていくような取り組みも今後必要になると思われます。

事業者が特に力を入れている取り組み

職員間の情報共有ツールとして電子掲示板のソフトを導入しています。電子掲示板で様々な情報を共有することができるようになり、利用者への支援にも十分に効果を発揮することができています。特に利用者の個別支援計画書が電子掲示板ソフトを活用してクラウド上でのデータ共有を可能としています。コロナ禍のため職員同士が集まっての会議を行うことや作業場所が複数個所に分かれていることで、情報共有が難しい環境となっている中で、グループウエアにより作業場所が離れていても必要な情報を共有できる仕組みは事業所の強みとなっています。

当事業所は多くの法人よりパソコンの寄贈を受け、パソコンの分解作業を通して、可能なものはリユースし、再生パソコンとして販売しています。よって情報漏洩が起きないように、全職員が情報セキュリティマネジメントに関して高い認識を持ち行動しています。作業所への入室もICカードによる管理、24時間稼働の監視カメラ、警備会社による保安設備など万全な体制を整えています。以前取得した情報セキュリティマネジメントシステム(ISO27001)認証の仕組みの継承など、セキュリティ強化が万全な事から取引先からの信頼も高まっています。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:令和4年12月現在、PC工房に登録している60名の利用者を対象に調査を実施しました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    事業所と協議の上アンケート方式により調査を実施しました。アンケート用紙、返信用封筒を評価機関で準備し、利用者本人に渡して頂き、記入を頂きました。回収は返信用封筒で直接評価機関に返送して頂きました。
  • 有効回答者数/利用者総数:52/60(回答率 86.7% )

回答者の内訳としては、「本人自己記入」が52名となりました。
「利用中の事業所を総合的に見て」の質問では、「大変満足」が20名、「満足」が19名、「どちらともいえない」が7名、「不満」が3名、「大変不満」が3名となりました。
15の質問の中で「はい」と回答した割合が最も高かった項目は、「工賃等の支払いの仕組みは分かり易く説明されているか」、「利用者の気持ちを尊重した対応がされているか」の2つの質問で43名が「はい」と回答しました。昨年度と比較すると6項目で「はい」と回答した割合が上昇しました。
アンケートに寄せられた自由意見では、安心して利用しています、体調不良時も丁寧に対応してもらい助かります、自由で伸び伸びできる場所だと思います等の意見のほか、パソコンを増やしてほしいです、作業スペースをもう少し増やしてほしいです、作業環境の向上などを望む意見が出ています。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 42名 (81%)
どちらともいえない 7名 (13%)
いいえ 3名 (6%)

42名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、すぐに対応してくれますとの意見が出ています。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 40名 (77%)
どちらともいえない 9名 (17%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 2名 (4%)

40名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 29名 (56%)
どちらともいえない 16名 (31%)
いいえ 6名 (12%)
無回答・非該当 1名 (2%)

29名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、話せるときは楽しいですとの意見や人との会話がもともと苦手ですといった意見も出ています。

16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 34名 (65%)
どちらともいえない 11名 (21%)
いいえ 5名 (10%)
無回答・非該当 2名 (4%)

34名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 43名 (83%)
どちらともいえない 6名 (12%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 2名 (4%)

43名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 32名 (62%)
どちらともいえない 17名 (33%)
いいえ 3名 (6%)

32名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 42名 (81%)
どちらともいえない 9名 (17%)
無回答・非該当 1名 (2%)

42名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 42名 (81%)
どちらともいえない 8名 (15%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

42名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 32名 (62%)
どちらともいえない 9名 (17%)
いいえ 4名 (8%)
無回答・非該当 7名 (13%)

32名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、ほとんどありませんとの意見が出ています。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 43名 (83%)
どちらともいえない 8名 (15%)
いいえ 1名 (2%)

43名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、体調が悪い時や困っている時に助けてくれますなどの意見が出ています。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 38名 (73%)
どちらともいえない 9名 (17%)
いいえ 3名 (6%)
無回答・非該当 2名 (4%)

38名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 37名 (71%)
どちらともいえない 13名 (25%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

37名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、しっかり聞いてくれますとの意見が出ています。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 40名 (77%)
どちらともいえない 10名 (19%)
いいえ 2名 (4%)

40名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 38名 (73%)
どちらともいえない 10名 (19%)
いいえ 3名 (6%)
無回答・非該当 1名 (2%)

38名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 36名 (69%)
どちらともいえない 10名 (19%)
いいえ 3名 (6%)
無回答・非該当 3名 (6%)

36名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、つらいことをすぐ察してくれますとの意見が出ています。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
事業所のパンフレットのほかホームページを通して対外的に情報を提供しています

ホームページや各種のパンフレットにおいて事業所情報を提供しています。ホームページでは、パソコンや電子機器の整備・修理・クリーニング・分解、パワーストーンアクセサリーの商品企画・製作販売などの作業科目、指定特定相談支援事業所へ連絡してから、体験通所、通所開始までの事業所利用手続きなどを紹介しています。パンフレットは法人が運営する事業所の情報を記載した「自立支援センターむく」のパンフレットと事業所独自の「事業所案内」を作成し、事業所での作業活動内容や利用までの流れについて写真入りで、分かり易く紹介しています。

問い合わせに応じて区内の福祉施設や相談支援事業所等に案内を送付しています

現在事業所では利用定員を満たしているため、事業所側からの積極的な告知活動については控えています。事業所のパンフレットは見学者に配布するほか、区内の福祉施設、相談支援事業所等からの問い合わせに応じて送付しています。定員に空きが出た場合には行政機関のほか相談支援事業所等の関係事業所とも密に連携を図り、利用希望者等に当事業所の情報が幅広く周知できるように努めていくことにしており、近隣の相談支援事業所等に訪問してパンフレットなどを配布していくことにしています。

見学時は施設長が活動の様子を説明しながら利用まで時間がかかることを伝えています

利用希望者等の問い合わせや見学の要望には、個別の状況に応じて柔軟に対応しています。新型コロナウイルスの感染の状況に配慮しながら見学の受け入れを行っています。見学には主に施設長が対応し事業所の様子を一通り見てもらい、活動の様子を丁寧に説明しています。現在は利用登録者が多く、定員を満たしているため、利用開始時期については即答は避けています。利用定員に空きが出次第事業所側から連絡を入れることを説明し、その時まで待機してもらうことの承諾を得ています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
事業所を利用する際の基本的ルールは見学時に丁寧に説明しています

事業所利用にあたっての基本的ルールに関しては利用前の見学の際に、活動の様子等を伝えると同時に、パンフレットを使用して利用までの流れについて丁寧に説明しています。パンフレットにも明記していますが、指定特定相談支援事業所への連絡方法について利用者自身で事業所を選ぶことができる事や不明なことについては市区町村の役所や保健所に相談できる丁寧に説明し、利用開始にあたっての不安等が和らぐように配慮しています。

基本的なルールや重要事項等は家族同席のもと丁寧に説明しています

サービス開始にあたり基本的ルール、重要事項を利用者の状況に合わせ家族同席のもと説明しています。他の支援機関、相談支援事業所にも同席してもらうこともあります。サービス内容、利用者負担金については、契約時に「契約書」「重要事項説明書」「PC工房利用お約束」などの書面を確認しながら丁寧に説明し同意を得ています。既に通所済みの方についても変更となる場合は説明しています。また、サービス開始にあたり、利用者や家族等の意向を確認し「利用者情報記録」に記録しています。

利用開始前の利用者情報を共有して利用者の特技が発揮できるように努めています

サービス開始時に利用者の支援に必要な個別事情を基本情報、ADL状況書などに記録しています。相談支援事業者や関連支援機関からも情報の提供を受けています。収集した情報を活かし、利用開始直後の利用者の不安やストレスを軽減させるため、可能な限り作業指示や支援の時間を多くしています。作業内容はサービス利用前の生活を踏まえた支援とし、通所初期の作業提供時にできるだけソフトラディングできるよう心がけています。そのためできる限り関連する支援機関から利用前の情報を入手できるように努めています。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者一人ひとりのニーズや課題を十分に調査分析して個別支援計画を作成しています

利用者の心身状況や生活状況及び課題を「基本情報」、「ADL等状況書」、「サービス提供記録」に記載しています。また、利用者間のトラブルや活動で困ったことなどが生じた際は随時個別面談を行い、「面談記録」に状況を残しています。これらの情報を踏まえて、サービス管理責任者、支援担当者、利用者本人を交えてサービス担当者会議を開き、個別支援計画書を作成しています。計画には、利用者一人ひとりのニーズや課題を明示できるように職員や利用者の意見を大切にしていけるように努めています。

個別支援計画書は6ヶ月毎のモニタリングを経て定期的に更新しています

相談支援事業所が作成するサービス等利用計画を受けて、利用者の現状や課題についてアセスメントを行い、個別支援会議でサービス管理責任者、支援担当者、利用者本人の意見を収集して総合的に検討し、個別支援計画書を作成しています。個別支援計画書には、本人の意向、到達目標(短期・長期)、具体的な到達目標、支援内容、支援機関、優先順位を記載しています。到達目標の達成度合いは6ヶ月毎のモニタリングで確認しています。状況の急変に対してはケア会議等を開催し計画の変更に繋げています

利用者に関する情報はグループウェアを活用して職員間で共有しています

利用者の日々の作業内容等については個人ごとの「サービス提供記録」に記録しています。また、「サービス提供記録」には、利用者の体温、気分、作業時間、作業内容のほか利用者の今日のひとことなども記録しています。各作業グループは朝礼や夕礼を実施し、当日の反省点と翌日の行動予定等を伝達し利用者も含めて情報共有しています。職員間ではグループウェアにより、職員の動きや利用者の出欠席状況、作業日報、個別支援計画の内容及びモニタリング情報を一元管理して共有しています。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
個別支援計画は常時共有できる仕組みを築き支援方針を共有できるようにしています

利用者の想いや意向等を大切にするために職員が日々の活動や面談を通してヒアリングを重ね、利用者の状態や活動に対する要望等を確認しながら、一人ひとりの個別支援計画に沿った支援を行うように努めています。利用者個々に作成している個別支援計画については事業所全体で活用しているグループウエアを通して全体で共有できる仕組みとしており、職員間で常時確認しながら利用者の支援を進めることができています。利用者の意向や思いなどについては各フロアごとのカンファレンスや職員全体会を通じて全体で共有しています。

利用者一人一人の特性に合わせてコミュニケーションの取り方を工夫しています

利用者一人ひとりに合わせたコミュニケーションの取り方については、利用者の個別性に配慮し、一人ひとりの特性に応じたコミュニケーションを職員間で心掛けています。コミュニケーションを深めようという強い思いが逆効果になる場合もあることから、利用者個々の特性に応じた対応を図り各種活動を通じてコミュニケーションを深めていけるように取り組んでいます。利用者アンケートの「利用者は困った時に支援を受けているか」の質問では80%以上の利用者が「はい」と回答し、利用者とも適切にコミュニケーションが図られていることがうかがえます。

利用者同士も必要な距離を保ちながら、大きなトラブルなく過ごしています

利用者同士良好な関係が継続できるように、周囲に馴染めない利用者や利用開始して間もない利用者へは職員が積極的に声をかけるなど、各フロアの職員が協力をしながら利用者の支援を行っています。利用者同士の交流は事業所としても大切にしたいと考えていますが、今年度はコロナ禍の影響で、以前実施していたように利用者同士の交流などは図れていませんが、今年度は区のボッチャの大会にエントリーして区内で優勝しています。利用者同士も必要な距離を保ちながら、大きなトラブルなく過ごしています。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者自身の意思も大切にして、どの作業に関わるかについて決定しています

事業所ではそれぞれが次のステップを踏めるように意識づけることを大切にし、「その人らしさ」の発揮に努めています。メイン活動であるパソコン作業のほか、パワーストーンでのアクセサリー作り、店頭やイベント時における販売の補佐など多様な活動に関われるように、個々の能力に応じた作業を勧めています。職員が日々の活動や面談を通してヒアリングし、利用者の状態や要望等を確認するほか、利用者自身の意思も大切にしどの作業に関わるかについて決定しています。その結果利用者も自信をもって作業に取り組んでいます。

各フロアや作業部門ごとに利用者の意見を尊重して決まり事などを決めています

事業所内のルールは、各フロアや作業部門ごとに利用者も意見を出し合いながら職員と一緒に決めています。作業内容も、作業部門によっては利用者主体で進めることもあり、その内容を検討して利用者同士で意見交換をし、その後の作業方法に反映させることもあります。パソコン作業に関する知識や技術は職員よりも豊富な経験を持つ利用者もおり、職員も常に学びながら支援にあたっている様子がうかがえます。コロナ禍で感染者が多い時期には活動時間を午前と午後に分けていましたが、時間を分けることについても利用者の意見を尊重して決定しています。

各作業スペースは、活動終了後に必ず掃除を行い、整理整頓を徹底しています

各作業スペースは、活動終了後に必ず掃除を行い、整理整頓を徹底しています。特にパソコン関連の作業については精密機を取り扱うことから衛生環境のほか、セキュリティーの保護に関しても万全な対策をとり情報漏えいが無いように徹底しています。また各作業スペースにはCO2センサーを設置して換気もこまめに行い、顔で表面温度を察知する検温センサーも設置し感染症予防に努めています。特に今年度はコロナ禍のため利用者同士が密にならない環境整備、換気なども徹底して行っています。食事提供は今年度実施していません。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康所帯を職員間で把握し適切な支援を日々提供しています

利用者の活動の様子を記録している「活動記録」には利用者の健康状態についても記録し職員間で共有できるようにしています。また、契約時にはお薬手帳の確認をしており、服用する薬内容についても情報を共有しています。基本的には、自ら健康管理ができる状態の方が通っていますが、朝のバイタルチェック、手洗いうがい、アルコール消毒を徹底しています。利用者の健康状態は日報にも書き留め、全体で共有しています。健康状態について相談を受けて判断に迷う場合には相談支援事業所に相談して訪問看護の提案などを受けられるようにしています。

事故などが起きた場合には速やかに対応ができる体制を整えています

現状、健康状態が良好な利用者の方が多く、これまで大きな事故などは起きていませんが、緊急時や事故発生時などの対応はマニュアル化されており、実際に事故などが起きた場合には速やかに対応ができる体制を整えています。利用者調査のけがや病気をした際の職員の対応については満足度の高い結果となっています。利用者の体調急変などがあった場合には、家族や関係機関と連携しながら臨機応変に対応をしています。利用者一人ひとりの緊急連絡先、現在服用している薬などの情報は、契約時に確認をとり、個人ファイルに記録をしています。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族との協力は利用者本人の意向を尊重したうえで対応することを基本としています

職員が必要に応じて家族などに電話連絡を行い、利用者支援に協力を要請することもありますが、利用者本人がご家族との連絡を拒否するケースもあるため、基本的には当事者主体を大切にしています。また、利用者の事業所での様子について等、家族から直接に相談があった場合でも、利用者本人の意向を尊重した上で対応を図っています。この一年家族とのトラブルはなく、家族との協力については利用者本人の意向を尊重したうえで対応することを基本としています。

利用者の状態に応じて「連絡ノート」を活用し、事業所や家庭での様子を共有しています

家族への情報提供に関しては、利用者の状態に応じて「連絡ノート」を活用して、事業所や家庭での様子をやり取りしています。「連絡帳」を活用していない利用者には、状況に応じて電話報告をし情報を共有しています。また、事業所の広報誌である「PC工房TIMES」は利用者が自由に持ち帰れるようにしていましたが今年度も前年度に引き続きコロナ禍の影響で発行は止めています。よってホームページなどにも活動内容や事業所の現況を公開し、事業所の情報をいつでも確認できる状態としています。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域情報を多くの場所に掲示し、地域情報が利用者の目に留まるようにしています

事業所はショッピングビル内に構えていることもあり、地域情報を多くの場所に掲示し、地域情報が利用者の目に留まるようにしています。また、行政やその他機関から送られてくる就職相談会などの情報、加入している自治会からのイベント情報、精神障害者の一人暮らし講座や他施設が企画する利用者同士の交流イベント、新型コロナウイルスワクチン接種の案内などの地域の情報については積極的に利用者に提供しています。情報を入手した際にはできる限り利用者にも積極的に提供していく体制としています。

来年度は今年度以上に多くの地域行事に参加していくことを検討しています

事業所の入るショッピングセンター1階ではパワーストーンで作成したブレスレットや小物など制作物を販売しています。日常的に事業所のショップに足を運ぶお客様と利用者が交流を図ることが出来ています。パワーストーンで作成したアクセサリー売り場には利用者も入り、レジ打ちや必要に応じて商品説明などを通して来店者と交流しています。コロナ禍で地域行事も少なくなっていましたが、今年度は区役所での販売会なども再開しています。少しずつ地域との交流が前進しており、来年度は今年度以上に多くの地域行事に参加していくことを検討しています。

12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
  • 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
  • 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
個々の能力に応じた作業を推薦し自発的に取り組めるよう支援しています

パソコン作業のほか、段ボール工作のカプセルづくり、パワーストーンを使用した小物の作成、販売など多様な職種の中で、利用者一人ひとりの意向や能力をもとに、それぞれが十分に力を発揮できるような、魅力ある職場作りを目指しています。作業の上でも不安がないように、作業工程表を分かりやすく作成し、ゴーグルや手袋を準備するなど安全性も確保しています。また、納期を利用者が決めて作業を進めるなど、主体的な取り組みも支援し、多様なコンテンツの中から、個々の能力に応じた作業を推薦し自発的に取り組めるよう支援しています。

工賃の仕組みについては利用者にも説明し理解が得られるように努めています

工賃等の仕組みについては、月10日以上通所する利用者を対象に作業評価票を導入し、3ヶ月に一度定期的に評価を実施しています。工賃の仕組みについては利用者にも説明し理解が得られるように取り組んでいます。利用者アンケートの「工賃等の支払いの仕組みは分かり易く説明されているか」の質問では、「はい」と回答した割合が82.7%であり、昨年度と比較して5.3ポイント上昇しています。相違光熱費や原材料の高騰などで工賃アップとまではい至っていませんが、作業量については軒並み前年度同様の作業量を用意することができています。

安定した作業機会の確保のため、積極的に受注先の開拓や販路の拡大に努めています

安定した作業機会の確保のため、積極的に受注先の開拓や販路の拡大に努めています。現状としては、取引業者や企業からの口コミなどで取引企業が拡大しておりパソコン作業では、パソコンや周辺機器を寄贈いただく企業が増えているほか、アクセサリーについても店頭での販売の再開やネット販売を通じて売り上げを拡大に努めています。特にパソコン関連については高度な技術を駆使してパソコンメーカーの修理部門に劣ることない技術があり、取引先からも大きな信頼を得ています。

【講評】
利用者の個人情報やプライバシー、羞恥心に配慮して日々支援を行っています

利用契約の際に個人情報の開示や広報誌の写真掲載について同意を交わしています。利用者の情報を外部とやり取りする必要が生じた際には、利用者、家族に確認を取り同意を得たうえで使用しています。利用者の個人情報に関する資料は施錠できる書庫に保管しています。また、個人の所有物や個人あての文書は個人用鍵つきロッカーを用意してプライバシーに配慮しています。電子データを保管するパソコンにはパスワードを設定してセキュリティを高め、情報漏洩を防いでいます。

各種の研修を通して職員の意識を高めて、利用者の権利や意思決定を大切にしています

支援にあたり虐待、すなわち利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、無視等が行われることがないように、職員会議で職員に周知しています。また、職員のストレスケアにも研修等により取り組んでいます。当事業所ではパソコン関連作業のほか、ゲームプロジェクトやパワーストーンによるアクセサリーの生産活動等、利用者の特性に合わせた活動に関わることが出来る様に取り組んでいます。各作業グループは個々の利用者の生活習慣やペースを尊重して活動を進めています。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
PDCAのサイクルによる業務改善を業務の標準化に繋げています

事業所が提供するサービスの基本事項や手順はマニュアルに記載してあります。また、各作業グループごとに作業工程をマニュアル化しています。特に重要度の高いマニュアルは、利用者や職員の目につき、すぐ手に取れる場所に掲示してあります。また、事業所では以前導入していたISO認証のノウハウを生かして特にパソコン関連の作業に関する各種手順を明確なドキュメントにしています。ISOのマネジメントシステムを活かした、PDCAサイクルによる継続的な改善により業務の標準化を進めています。

コロナ禍で縮小していた事業所内各委員会活動の活性化を目指しています

業務水準の見直しとしては、提供しているサービスの質の確保、向上に向け各作業部門ごとに設置している作業工程等について状況の変更等が生じた際にはすぐに見直す仕組みとしています。毎月の職員全体会議のほか、朝礼、夕礼の時間等を活用し、基本事項や手順等の改善に取り組んでいます。職員会議はコロナ禍のため各フロアから職員を1名選出して各フロアの代表者のみで実施していますが、イベント企画や広報、虐待防止、災害・危機管理、情報セキュリティ、工賃向上の各委員会活動はアフターコロナを見据えて活性化を目指しています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 アミュレット

【評価実施期間】

2022年9月9日~2023年3月8日

【評価者修了者No】

H0401044,H0401045,H1901079

評価結果のダウンロード

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