評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
キッチンでは利用者も厨房に入り、昼食のメニューであるシチューの調理を職員と一緒に進めていました。シチューが出来上がると、リビングで過ごしていた利用者に味を確認してもらいました。利用者からも「美味しい」と評判でした。続いてご自身でも味を確認してみると少し表情が変わり、何かが足りないと悩み始めました。職員が色々と調味料のアイディアを出すと、利用者が「そうだ、そうだ」と何かを思い出したようで、職員にコンソメの分量を伝えて入れてもらい味を確認すると納得のいく味になったようで、職員と一緒に完成を喜んでいました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
シチューがある程度完成に近づき、他の利用者の方に味を確認して頂き、「美味しい」との意見を多数の方から頂けたことで、とても安心した表情を見せていましたが、ご自身で味を確認して何かが足りないと感じた時に、皆に、より美味しいものを食べて頂きたいという気持ちが非常に高まったように感じました。どの調味料を加えればよりおいしくなるかを悩んでいる際には多少心配そうな表情を浮かべていましたが、多少時間がかかっても職員は利用者の気持ちを尊重してゆっくりと分かり易く様々な調味料の名前を声に出して伝えたことで、利用者もコンソメを入れることを思い出せたように感じました。自分の味に仕上げることができ、職員や利用者から「さっきよりもおいしくなりました」と声を掛けられたことで、利用者の自信もより高まったように感じ取れました。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
より処ぬくみ・くるみでは、「自立支援」を特に意識し取り組んでおります。毎日の「食事準備」「掃除」「洗濯」等は利用者が主体となって行い、「難しいところ」は職員がサポートするように心掛けております。また、お声掛けに関しても、「立てますか?」「食べれますか?」等、必ず利用者自身が「YES」か「NO」かを選んで頂けるように、職員間で周知しております。利用者は認知症を抱えておりますので、考える事や判断することに時間がかかる時がありますが、職員は「待つこともケア」という事を指導の下取り組んでおります。基本的に「業務よりケア優先」とし、極力職員も椅子に座り、目線の高さを合わせ、コミュニケーションを多く図り、場の雰囲気や利用者の不安軽減に努め、居心地の良い空間作りを職員全員が意識し取り組んでおります。そして、職員も環境の一部である事を理解し、声の大きさ、声のトーン、表情を意識しながら接しております。さらに、社会福祉法人として、少しでも地域に貢献できるように、積極的に地域活動などに参加し、いつまでも住み慣れた地域で、安心した生活が送れるように、地域に根付いたグループホームを構築していきたいと思います。
1.家族への情報提供はあるか |
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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3.職員の接遇・態度は適切か |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 64%
どちらともいえない 9%
無回答・非該当 27%
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
はい 82%
どちらともいえない 9%
無回答・非該当 9%
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
はい 73%
どちらともいえない 18%
無回答・非該当 9%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
はい 82%
どちらともいえない 9%
無回答・非該当 9%
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 36%
どちらともいえない 27%
いいえ 18%
無回答・非該当 18%
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