評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

シエル保育園・東中野

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)子どもの生活が保障され、豊かに展開できるように、安全、安心な環境を整えます。
2)自己肯定感を高め、信頼する気持ちと相手を大切にする気持ちを育てます。
3)生活に必要な基本的な習慣や態度を養い、心身の健康を培います。
4)一人ひとりの思い個性を認め、心身の豊かな発達を家庭と一緒に育んでいきます。
5)地域の子育て支援の拠点として、地域に開かれた保育園を目指します。

職員に求めている人材像や役割

保護者が安心して子どもを預けられるよう、いつでも耳を傾け、保護者に寄り添った保育者であることが大切である。
保育の専門家として向上心を持ち、実践力と協調性を持つ保育者。
一人ひとりの子どもを大切にし、子どもの最善の利益を考えて保育している保育者。
保護者と共に子どもの成長を喜び合える保育者。
心身ともに健康で、笑顔の絶えない保育者。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

子ども一人ひとりの最善の利益を尊重し、各年齢の発達を理解して状況に応じた保育ができるような職員。
子どもが主体的に活動できるよう、快適な環境設定のできる職員。
子どもの個性を認め、個別の対応と保護者支援がしっかりできる職員。
法令遵守に努める職員。

全体の評価講評

特によいと思う点

当園では、可動式の仕切り、広い空間を分けるロールカーテンを活用しており、その日の活動内容や子どもの状況に応じて、柔軟に環境を設定している。行事の練習、縦割り保育の時間帯は広い空間を作り、集団で活動できるようにしている。個別に遊びこむ時間帯は、可動式の仕切りを使って空間を分け、絵本を読む子、パズルやブロックをする子が集中して取り組んでいた。ごっこ遊びのコーナーも工夫しており、郵便ごっこのコーナーでは手作りのポスト、手作りの切手を用意して、当番の子が手紙を配達して遊べるようになっていた。

地域交流に力を入れて取り組んでおり、近くの介護施設を訪問して体操や歌を披露したりしている。また、近隣の畑で芋掘りをしたり、プラネタリウムに出かけたりしている。近くの小学校との交流では、校庭や体育館での運動を見学したり、小学生と手紙のやりとりなどもしており、就学に向けてよい交流と思われる。職員自己評価でも、「介護施設との交流やプラネタリウムの遠足で、地域資源の活用に努めた」「小学生との手紙のやり取りで、小学校生活がイメージできる」などのコメントがあり、職員の評価も高いことがうかがえる。

年度の園目標を設定し、課題を計画実行シートに落とし込んで取り組んでいる。今年度の園目標は、「園児・保護者の背景にある環境の共通理解」「園内研修の充実」「地域交流の充実」を掲げている。また、財務・保育実践・効率化・育成研修などの視点で、個別のテーマに展開し、月ごとに達成状況を評価しており、よい取り組みと思われる。事業計画と整合性を図り、全職員で推進すると、なおよいと思われる。

さらなる改善が望まれる点

外部研修に職員を派遣したり法人研修の受講を促し、知識やスキルの向上を支援している。職員の育成を図る仕組みとして、一人ひとりが自己評価シートに年度の目標を明記し、上長との定期的な面談で話し合っている。この仕組みをしっかり機能させ、職員の育成を図ることが期待される。また、園として必要な学習や職員が学びたいことを集約し、園内研修で実施することも良いと思われる。今年度の園目標でもある園内研修を充実させることが期待される。

発達の遅れ、家庭状況の問題、外国籍で日本語が話せないなど、個別の対応が必要な子ども、家庭に対しては、担任保育士が中心となって対策を検討している。必要に応じて会議内で共有して意見交換したり、園長がスーパーバイズをすることもある。保護者に外部の専門機関などの情報提供をしたり、連携するようにしている。一方で、担任保育士の負担なども見受けられ、チーム支援体制の更なる強化を図っていくことも必要と思われる。

大きな自然災害に遭遇した場合に備え、事業継続計画を策定している。令和2年度に開設した園であり、新型コロナ感染症にも対応できるようしているが、さらに見直しを進めたいとしている。事業継続計画は職員への継続した説明や保護者への周知も期待したい。また、職員参加のもとシュミレーションを繰り返し、事業継続計画の見直しや充実を図ることが望まれる。

事業者が特に力を入れている取り組み

子ども一人ひとりの年間目標を設定し、保護者と共有し保育にあたっている。目標は成長や発達に合わせ担任と保護者が話し合い決めている。事例として、「お友達と仲良くし、園では楽しく過ごして欲しい」などが上げられていた。この取り組みは「入園のしおり」にも載せて、入園時に保護者に説明しており、保護者の思いを受け止めることにも繋がっている。

全体的な計画に基づいて、クラス別の年間計画を4期に分けて担任が作成し、入園時や進級時に保護者に説明している。年間計画をもとに月次計画、週次計画に落とし込んでいる。月次計画は担任が職員会議で提案し説明している。月末には月次計画を振り返り、職員から意見をもらいながら次月の計画につなげている。週次計画は各クラスの入り口の壁に取り付けたポケットに入れ、保護者に見てもらうようにしており、園の保育内容を伝えるよい取り組みとなっている。

長引くコロナ禍でも、園と家庭との信頼関係を深め、密な関係性を維持できるよう、さまざまな取り組みをしている。当園では保育アプリを活用しており、特に乳児クラスは連絡帳をアプリに入力する仕組みがある。日々の子どもの様子を園と家庭がアプリで共有し、24時間切れ目のない子育てが実現している。また、感染予防対策をしながら行事を開催し、保護者にも参加してもらっている。日々の保育の様子や行事は多数の写真をWEBでアップして伝えている。園の運営委員会に保護者代表も参加し、保育サービスへの提案もしている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:当保育園を利用している全保護者を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケート方式で嫉視した。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:32/47(回答率 68.1% )

綜合的な満足度は「大変満足」「満足」を合わせると94%という高い満足度であった。特に、問1「保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか」については、回答者全員が「はい」としており、満足度が高かった。この他、問3「提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか」問9「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」は97%の保護者が「はい」と回答している。他にも4つの設問について「はい」が94%という結果となった。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 32名 (100%)

回答者全員が「はい」と答えており、満足度が高い。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 30名 (94%)
いいえ 2名 (6%)

「はい」が94%、「いいえ」が6%という結果であった。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 31名 (97%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」が97%、「いいえ」が3%であり、提供される食事への満足度は高い。「栄養バランスを考慮した食事になっていると感じる。という意見が複数あった。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 30名 (94%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」が94%、「どちらともいえない」「いいえ」が各3%であった。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 24名 (75%)
いいえ 3名 (9%)
無回答・非該当 5名 (16%)

「はい」が75%、「いいえ」が9%、「無回答・非該当」が16%であった。保育時間の変更をしたことがないという保護者が「非該当」にしたことがうかがえる。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 28名 (88%)
いいえ 4名 (13%)

「はい」が88%、「いいえ」が12%であった。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 30名 (94%)
いいえ 2名 (6%)

「はい」が94%、「いいえ」が6%であった。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 30名 (94%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 1名 (3%)

「はい」が94%、「どちらともいえない」「いいえ」が各3%であった。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 31名 (97%)
いいえ 1名 (3%)

97%が「はい」と回答しており、園内の清潔が保たれていることがうかがえる。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 29名 (91%)
いいえ 3名 (9%)

「はい」が91%、「いいえ」が9%という結果であった。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 29名 (91%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が91%、「いいえ」が6%、「無回答・非該当」が3%であった。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 19名 (59%)
いいえ 5名 (16%)
無回答・非該当 8名 (25%)

「はい」が59%、「いいえ」が16%、「無回答・非該当」が25%であった。そのような経験がないという人が「非該当」にしたと思われる。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 27名 (84%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 4名 (13%)

「はい」が84%、「どちらともいえない」が3%、「いいえ」が13%であった。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 28名 (88%)
いいえ 3名 (9%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が88%、「いいえ」が9%、「無回答・非該当」が3%であった。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 29名 (91%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が91%、「いいえ」が6%、「無回答・非該当」が3%であった。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 23名 (72%)
どちらともいえない 1名 (3%)
いいえ 4名 (13%)
無回答・非該当 4名 (13%)

「はい」が72%、「どちらともいえない」が3%、「いいえ」が12.5%、「無回答・非該当」が12.5%であった。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 18名 (56%)
どちらともいえない 2名 (6%)
いいえ 7名 (22%)
無回答・非該当 5名 (16%)

「はい」が56%、どちらともいえない」が6%、「いいえ」が22%、「無回答・非該当」が16%であった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
園の目指している保育を年度目標に展開し、職員と共通理解を図っている

園の保育理念・保育方針・保育目標を園内に掲示するとともに、全体的な計画や事業計画に載せている。職員には入社時の本部研修で保育理念等の説明をおこない、途中入社の職員には個別面談で伝えている。園では保育理念や保育目標をもとに、園としての年度目標を設定しており、職員と共通理解を図り取り組んでいる。保護者には入園説明会で、「入園のしおり」をもとに園の保育を説明している。日々の保育実践については、クラスだよりで知らせたり、個別には連絡帳等で伝えている。

園長は自らの役割を果たし、園運営に取り組んでいる

職務分掌が明文化され、園長をはじめ職員の業務が明確になっている。園長は毎月の職員会議や毎日の昼礼で子どもの姿を共有しながら、大切にしている「主体性のある保育」について伝えている。年度初めには1年間の保育を振り返りながら次年度の園目標を伝えている。職員には研修の機会を提供しており、区の研修には積極的に受講を促している。職員との個人面談では就業状況の確認や業務の相談に乗っている。法人研修では講師の一人としてテーマに沿った講義をおこなうなど、園長は自らの役割と責任を果たし、園運営に取り組んでいる。

園の案件は職員会議で検討・決定し、内容等は議事録に載せている

園で決定できない案件は本部に上げ、園で決定できる案件は職員会議で検討し決定している。特に行事の日程や内容などは、事前に職員の意向を吸い上げて提案をしている。職員会議で決定した内容は会議録でも確認することができる。保護者に関する決定事項等は、保護者懇談会で伝えたり、園内掲示や文書で知らせている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
園を取り巻く環境や現状から課題を抽出している

法人本部が保護者アンケートを実施して意向の把握に努めており、その結果は園でも共有されている。また、運営委員会でも保護者意見を聞き取っている。職員意見は職員会議や個別面談などで聞く機会を設け、地域福祉の現状は、行政からの通知や区の認可保育所連絡会などで情報を得ている。園の経営状況は、年度末の法人の園長会議で報告があり、園を取り巻く環境や現状から人材確保を優先度の高い課題としている。保護者参加の行事の後にアンケーを取って、感想や園への要望を聞くこともよいと思われる。

単年度の事業計画は職員に周知し、共通理解を図ることが期待される

法人として中長期計画は策定されていないが、社長が職員一人ひとりと面談し、今後の展望について話をしている。園の単年度の事業計画は園長及び主任が話し合って策定しており、保育内容・衛生管理・給食・年間行事・安全防災体制などを盛り込んでいる。年度末には活動を振り返り、事業報告書としてまとめている。なお、事業計画には重点課題を盛り込むことや、職員には会議などの場で周知して共通理解を図ることが望まれる。

事業計画を推進する体制と仕組みづくりが望まれる

単年度の事業計画に掲げた内容は、日々の園運営や保育の中で取り組んでいる。園では年度初めに園目標を3点設定し、4つの視点・テーマ・行動内容・ゴールなどを明確にして、毎月進捗を管理している。事業計画についても、年度途中で実施状況を確認したり取り組みを振り返るなど、体制と仕組みを作り年間を通して推進することが望まれる。なお、年度の園目標なども事業計画に盛り込み、取り組むとよいと思われる。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
園職員として守るべきことを研修や会議などで徹底を図っている

入社時の研修では服務規程など就業規則の内容を説明したり、虐待防止や個人情報保護についてマニュアルも読むよう伝えている。また、法人研修や職員会議でも社会人としての心得として、身だしなみや保護者との関わりなどを説明している。虐待防止の取り組みとして職員は区の研修を受講しており、報告書は回覧し共有を図っている。また、人権擁護のためのセルフチェックも年2回行い、気になることを話し合っている。虐待を受けている疑いのある子どもの情報を得た場合は、児童相談所などの関係機関と連携する体制を整えている。

多様な方法で保護者の意向を把握し、迅速に対応する体制を整えている

苦情解決の仕組みを整備しており、入園のしおりには苦情解決責任者や受付担当者、本部及び第三者委員の氏名や電話番号を載せ、入園時に保護者に説明している。苦情を受け付けた場合は苦情解決責任者と第三者委員に報告し、申し出た保護者等と話し合い解決を図っている。日々の保護者の意向は登降園時に聞いたり連絡帳で把握に努めている。その他、運営委員会で意見を聞いたり玄関に意見箱を設置するなど、多様な方法で保護者の意向を把握し、対応する体制を整えている。

育児相談、運動会や作品展への受け入れなど、地域の子育て支援に取り組んでいる

地域の子育て世帯の支援に取り組んでおり、園見学の時に育児相談に乗ったりしている。園の運動会や作品展はホームページやポスターの掲示で知らせ、地域の親子を受け入れている。また、散歩で利用する公園では、未就学児の子どもと一緒に遊ぶ「公園で遊ぶ会」をおこなっている。さらに地域の子育て支援として「おもちゃ広場」という場を設け、知育玩具の紹介や管理栄養士による栄養相談、スプーン・フォークの使い方、離乳食や乳・幼児食のレシピの紹介などを企画している。今後の取り組みが期待される。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
優先順位の高いリスクとして、新型コロナ感染症対策に力を入れて取り組んでいる

危機管理マニュアルが作成されており、優先順位を付けてリスク対策に取り組んでいる。現状では優先順位の高いリスクは新型コロナ感染症であり、感染対策に力を入れて取り組んでいる。区の研修に参加して感染対策を学習したり、職員はマスクの着用、検温、消毒を徹底し、体温が37度を超えた場合は出勤を自粛している。園内においても、給食時はテーブルの中央にアクリル板を置いたり、玩具などの消毒を徹底するなど、感染予防に取り組んでいる。

ヒヤリハットやケガ・事故は記録に残し、再発防止に取り組んでいる

園において感染症が発生した場合は、掲示や通知などで保護者に知らせている。ヒヤリハットは5W1H方式で記入し、原因や再発防止策をまとめ昼礼で共有している。ケガや事故は園長・主任で再発防止策をまとめ、職員間で共有し取り組んでいる。受診が必要な事故は区にも報告する体制をとっている。また、他園の事故も園長会で共有し、自園に持ち帰っている。緊急事態に対しては、さらなる具体的な対策、改善点を検討したいとしており、取り組みが期待される。また深刻な災害に備え、飲用水、食料、ミルク、オムツ、カセットコンロ等を備蓄している。

個人情報は適切に管理して、漏えい防止に努めている

文書の保存や廃棄については、規定に則った管理をしている。法人の個人情報保護方針も明文化されており、情報の取得・利用、第三者への提供・開示への対応が明記されている。職員には入社時の研修で周知し、誓約書をもらっている。保護者とは入園時に入園のしおりをもとに、利用目的などを説明し、同意を得ている。子どもの写真は特に注意をしてもらい、SNSには載せないことを伝えている。また、園児の情報ファイルなどの重要書類は、鍵のかかる書棚に保管し、事務室のみでの閲覧としている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員一人ひとりの育成を図る仕組みを設けている

中長期的な人材育成計画は未整備であるが、職員がシートをもとに年2回、保育や保護者支援等を振り返り、自己評価する仕組みがある。シートは昨年度の反省をもとに今年度の目標を掲げ、取り組む内容を記入する書式となっている。この仕組みを機能させ、職員一人ひとりと目標を話し合い、定期的な面談で取り組みを助言するなど、育成を図ることが期待される。また、外部研修の受講後は報告書にまとめてもらい、回覧で職員間で共有しているが、会議などの場で発表の機会があるとさらに良いと思われる。

外部研修の機会を提供し、学びの支援に取り組んでいる

職員には外部研修を受講する機会を提供し、知識やスキルの向上を支援している。特に区や都の研修は積極的に受講を促しており、キャリアアップ研修は全員が受けられるようにしている。また、役職に伴い、研修が必要な職員には必ず受講してもらうなど、キャリアパスを支援している。法人研修はオンラインなども活用しており、今年度は各園長がテーマを決めて講師となり実施した研修もある。園内研修は定期的に実施できていない。園として必要な研修や職員が希望するテーマを、時間を工夫して実施することが期待される。

職員の定着に向け、職場環境を整えている

園長は職員の時間外勤務や有給休暇の消化状況を把握しており、休暇などは取得を促している。園では産前産後休暇や育児休暇を取得中の職員もいる。職員の健康やストレスは法人の看護師に相談できたり、心理カウンセラーにも相談できる体制がある。職場の人間関係などは主任や園長が相談に乗るほか、今年度は社長が職員との個別面談を実施している。法人は外部の福利厚生サービスに加入しており、職員はさまざまなサービスが受けられる。園では職員の働きやすい職場環境を整え、意欲の向上に取り組んでいる。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度に掲げた重要課題として、「園児の置かれた環境を理解し、保護者と職員が一体となり主体性のある保育を行うこと」を設定した。課題を抽出した背景として、保育指針に則り主体性のある保育を第一に考え、問題となる環境下の園児に対しても、個別にきめ細かく対応できる体制を整えたいとした。取り組みとして子ども一人ひとりの個性を理解し尊重して、何がその子にとって良いことなのかを、職員全体で話し合った。そのうえで、それぞれの子どもを細かく観察し、気になる子どもには「個別支援計画」を作成し、子どもの様子と支援の方法を洗い出して検討、評価するようにした。取り組みを検証した結果、主体性のある保育の実践は職員により未だ意識のバラつきがあり、継続して取り組むこととしている。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

前年度は、「主体性のある保育実践」を課題に掲げたが、保育所保育指針に基づいて保育に取り組むことであり、課題設定としてはよい内容と思われる。取り組みとして、子ども一人ひとりを細かく観察し、気になる子どもの援助は個別支援計画に反映させた。しかしながら、実践の中で職員の意識のバラつきが見られた。課題については研修や会議の場で、さらに共通理解を図る必要性が感じられる。次年度も継続して課題として掲げるとのことであり、検証結果を活かした次年度の取り組みが期待される。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度の重要課題として「地域に根差した保育園」を掲げた。理由として、一昨年の開園と同時に新型コロナ感染症が蔓延し、緊急事態宣言も出された。その年は地域交流ができなかったことから、昨年は「ウイズコロナ」の状況の中で、工夫して地域交流を図ることとした。具体的には、未就園児との公園での交流や園での作品展・運動会への参加呼びかけ、地域の高齢者施設や小学校との交流に取り組んだ。職員や園児の感染予防を徹底し、来園者には感染対策を行い、訪問先の了解も得て実施できた。成果として総括しており、次年度も新たな地域交流や地域支援を企画している。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

重要課題とした「地域に根差した保育園」の実現のため、ウイズコロナの状況を踏まえて、工夫しながらできる地域交流に取り組んだ。感染対策を取りながら実施しており、相手の理解も得られている。地域の親子や高齢者施設、小学校との交流は園児の生活の幅を広げたり、園としての地域貢献を行うなど社会的責任を果たしている。次年度も新たな地域交流や地域支援を検討しており、年度の事業計画等に反映させることが望まれる。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
パンフレットやホームぺージ、SNS等で利用希望者に園情報を提供している

利用希望者にはホームページやパンフレットなどで園の情報を提供している。ホームページは園の外観や概要、園長の挨拶、アクセスマップなどを載せている。パンフレットは三つ折りで、保育理念・保育方針・保育目標、保育時間、年間行事、一日の流れ、間取り図などのほか、問い合わせ先の電話番号やメールアドレス、QRコードが記載されいる。パンフレットは区役所の窓口や園の玄関にも置いており、見学者は見たり持ち帰ることができる。SNSでも情報を小まめに発信しており、各クラスの遊びや活動を紹介している。

行政には定期的に園児数や職員の状況を報告している

区の窓口には園のパンフレットを置いてもらったり、区のホームページから園情報を見ることができる。また、園の情報は定期的に行政に伝えており、園児数や職員数などを報告している。園長は認可保育園の園長会や私立保育園の園長会などに参加し、担当課の職員より保育行政の情報を収集したり意見交換をしている。また、子どもの課題を区の担当課に相談して関係機関に繋げた事例もあり、必要に応じて行政と連携を図っている。

利用希望者の見学は園長が対応し、質問にも丁寧に答えている

利用希望者からの問い合わせがあった場合は、園長が対応している。見学は5月から6月ごろにかけて始めているが、コロナ禍のため予約制とし、一日5組程としている。見学時には園のしおりをもとに説明し、個々の質問にも丁寧に答えている。外国籍の見学者の場合は英語に訳したり、ルビを振るなどで対応している。見学希望者が急に見学ができなくなることもあるが、動画でも園の紹介をしており、外観や玄関、各クラス、屋上テラス、トイレ、給食室などを撮影しており、園の雰囲気が伝わるようにしている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園面談では、園のしおりをもとに重要事項を説明している

入園が決定した保護者には、入園面談で園のしおり(重要事項説明書)をもとに、園長、主任が基本方針や保育園の特色、保育時間や持ち物、延長料金の発生などを説明している。とくに重要なこととして、体調不良時の登園は無理をしないよう伝えている。また、個人情報の取り扱いや利用目的、写真掲載などについては同意書をもらっている。外国籍の保護者には英語や平仮名、ルビを振るなどの工夫をし、理解してもらえるようにしている。園のしおりは新入園児の保護者ばかりではなく、進級児の保護者にも説明し大切なことの徹底を図りたいとしている。

保育に必要な情報は記録し、把握に努めている

入園にあたり保護者には児童票、成長の記録、家庭状況書などを配付し、記入した書類を個別面談時に持参してもらっている。面談では書類を確認するとともに、保護者の意向や子どもの配慮事項などを聞いている。特に食物アレルギーは有無を確認し、医師が記入した生活管理指導表や給食対応申込書をもらっている。また、保護者の意向は進級時にも個別面談で確認している。

慣らし保育で子どもや保護者の不安の軽減に努めている

入園直後は子どもの不安やストレスを軽減させるため、保育時間は子どもの負担を軽くし、集団生活に無理なく慣れるよう短い時間から徐々に通常の時間にしている。0歳や1歳児は10日程かかることがあり、泣き止まないときには外に出ると落ち着く子供もいる。利用開始後は子どもが落ち着いて過ごせるように細かい観察をし、気持ちを汲み取るようにしている。保護者には担任が子どもの様子を細かく話すなど不安の軽減に配慮したり、保護者の状況をできるかぎり考慮し対応している。また、職員間の情報共有も密にし、昼礼や職員会議で共有している。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
全体的な計画をもとに、クラス担任が年間計画、月次計画、週次計画に展開している

全体的な計画は園長が年度末に作成し、職員会議で共有を図っている。全体的な計画には保育理念・保育方針・保育目標のほか、社会的責任や長時間保育への配慮、育って欲しい10の姿などを冒頭に載せている。また、年齢別の保育目標や保育内容を養護と教育に分けて展開している。全体的な計画に基づいて、クラス別の年間計画を4期に分けて担任が作成し、それをもとに月次計画、週次計画に落とし込んでいる。各計画は職員会議で共有が図られている。

各計画は振り返り・反省をおこない、次期・次月・次週の計画に繋げている

年間計画は期ごとにクラス担任が振り返りをおこなっており、園長と主任が内容を確認している。月次計画は担任が職員会議で提案し、職員から意見をもらいながら次月の計画に繋げている。年間計画は入園時や進級時に保護者に説明し、週次計画は各クラス入り口の壁に取り付けたポケットに入れ、保護者に見てもらっている。また、0~2歳児及び支援が必要な子どもの個別計画を作成し、職員会議で共有して保育にあたっている。各クラスの保育実践はクラスだよりで報告したり、個別には連絡帳や送迎時に伝えている。

子どもの情報は会議などで共有を図り、記録に残している

日々の子どもの状況は、毎日の昼礼や職員会議、日誌で共有を図っている。連絡事項等はミーティングノートや情報共有アプリで職員に伝えている。職員会議では、一人ひとりの細かな成長や発達を担任が報告しており、職員全体で理解を深めるようにしている。また、発達の様子を月ごとに「発達経過記録」に残し、保護者にも発達の様子をその都度連絡帳で伝え、共有している。保護者アンケートでは、「連絡帳で日々の様子を細かく伝えてくれる」とのコメントもあった。園では週次計画を保護者に細かく説明したいとしており、今後の取り組みに期待したい。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの主体性を尊重し、集団・個別のさまざまな遊びの場や玩具を用意している

園の全体的な計画に基づき、子ども個々が主体的に周囲の人や遊びに関心を持ち、働きかけが出来るような保育に努めている。朝夕の時間帯はクラス横断的に集団活動することが多く、異年齢の関わりの中で協調性や思いやりを学んでいる。当園は可動式の仕切りやロールカーテンを活用しており、集団・個別の活動に応じて仕切りを動かし、環境調整を図っている。個々に集中して遊ぶ際は、保育士が子どもと相談しながら玩具を提供し、スペースを区切って遊びこめるようにしている。外国籍、配慮が必要な子どもも集団に自然に溶け込んでいる様子が確認できた。

幼保小中連絡協議会に園長が参加し、就学に向けた切れ目のない支援に努めている

幼稚園・保育園・小学校・中学校の連絡協議会があり、園長や担任の保育士が参加している。小学校へのスムーズな入学を目的の一つとしており、5歳クラスになると、小学校と積極的に交流を始めている。小学校見学や行事への参加をして、これから入学する小学校の雰囲気を知るきっかけとしている。また楽しい行事を見たり、小学生との触れ合いを通じて入学が楽しみになるようにしている。入学予定の子どもに関する情報提供は、保育所児童保育要録を渡しているが、口頭でも引継ぎ・意見交換する機会があると更に良いと思われる。

特別な配慮が必要な子どもへの対応について、連携体制を更に充実されたい

発達の遅れ、家庭環境の問題、外国籍で日本語が話せないなど、特別な配慮が必要な子どもについては、担任保育士を中心に援助している。園長がスーパーバイザーを務めたり、児童相談所等の専門機関に相談するなど、チームで支援する体制がある。一方で、一対一の個別の見守りが必要な子どもへの対応について、更に園内の体制を検討していくことが促される。区の巡回相談が民間団体への委託となり、連携体制の再構築も課題としてあがっていた。引き続き支援体制について話し合い、強化していくことが期待される。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
保護者向け連絡アプリで情報交換するとともに送迎時の会話や視認でも様子確認している

保護者向けの連絡アプリがあり、園との情報共有・情報提供に活用している。0歳~3歳未満のクラスはアプリを用いた連絡帳に家庭・園双方が情報を入力し、共有をしている。食事、睡眠、排泄、健康状態を24時間体制で記録することにより、子どもの生活リズムに寄り添う、安心・安全な保育が実現している。3歳児より上のクラスでは連絡帳は無しとなるが、アプリで各種連絡事項、行事予定などを情報提供している。また毎月、多数の写真をアップしており、園での活動が伝わるよう工夫している。アプリだけでなく送迎時の会話も大切にしている。

食事、排泄では個々のリズムを大切にしながらも、基本的習慣をしっかりと伝えている

子ども個々の生活リズムや主体性を尊重し、一斉行動などはなるべくしないようにしている。食事は用意ができた子どもから食べ始めているが、食べる前の「いただきます」は必ず言うように促し、正しい姿勢で食事を取るよう保育士が見守りしている。また排泄も個別のリズムに合わせているが、トイレの後は必ずスリッパを揃えるなど、自主性を尊重しながらも基本的な生活習慣は身につけるよう配慮している。午睡も同様で、眠くない子どもを無理に寝かせることはしないが、寝ている子どもを思いやり、静かに過ごすように働きかけをしている。

午睡チェックセンサーと保育士による見守りで、安全に午睡が出来るよう努めている

乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生予防や急な体調変化への迅速な対応が出来るよう、午睡時の見守り体制を構築している。昼寝の時は必ず職員が傍について見守り、睡眠チェック表を用いて顔色や呼吸などの確認をしている。環境調整や温湿度チェックなど見守りのポイントについては、園のしおりにも明示している。特に0歳児には午睡チェックセンサーを装着し、身体の傾きをオンラインでもモニターしている。うつ伏せになった際はアラームが鳴り、より一層の安全確保に努めている。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
近隣に多くの公園があり、積極的に散歩に出かけて自然を楽しむ機会を作っている

園の周辺には数多くの公園があり、玄関先には散歩マップも掲示されていた。公園では季節の植物を見たり、体を思い切り動かすほか、地域住民との交流もある。子ども達がさまざまな遊びや経験の機会を得ていることがうかがえる。安全面にも配慮しており、もしもの時にクラス同士で助け合えるよう、散歩方向を統一し、互いに駆け付けられる距離で遊ぶようにしている。また安全チェックのための散歩記録があり、職員の意識付けになっている。公園以外にも、駅で電車を見たり、川沿いを散歩するなど、バラエティー豊かな戸外活動がおこなわれている。

複数のごっこ遊びコーナーを用意するなど、好みに沿った表現活動ができる環境である

ままごとのキッチンを始め、ごっこ遊びのコーナー、絵本を読むコーナー、一人遊びに集中するコーナーなど、子どもがその時々の思いや好みに合わせて遊びを展開できるような環境づくりがされている。当園では可動式の仕切りをうまく活用しており、その時々の子ども達の状況に合せてエリアを作っている。4歳児クラスには、手作りの郵便ポストが設置されていた。郵便ごっこ用のコーナーで、クラスごとの郵便番号、手作りの切手も用意されていた。友だちへの手紙を投函すると、当番の子どもが配達するなど楽しみながら社会を学ぶよい機会となっている。

集団での活動や遊びを通じ、協調性や思いやりを身につけられるよう援助している

朝夕の送迎時間帯は縦割りの保育となっており、異年齢の子どもが一か所で遊んでいる。皆で楽しく遊ぶと同時に、年下の者への思いやりや譲り合い、集団行動での協調性を身につける良い機会となっている。この他に、行事の出し物を練習する時なども、クラス横断的に活動をしている。日々の戸外遊びでは、昔の遊びを積極的に取り入れており、鬼ごっこ、かくれんぼ、どろけいなどを通じて、仲間同士の関わり合いを学んでいる。子どもたちが日々の様々な活動を通じ、社会性を身につけていることがうかがえた。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
子どもの自主性を尊重し、行事の出し物はクラスごとに話し合って決めるようにしている

子どもの自主性を尊重しており、行事の出し物なども担任と子ども達が話し合いながら決めるようにしている。その子らしさを大切にした表現・活動がどのようなものか、主任や園長も相談にのっている。職員主導の保育に傾かないよう、園長らが目配りもしている。3歳~5歳の子ども達は、やりたいことがたくさんあり、話し合いで意見が多く出るとのことだった。一方で3歳未満のクラスは、担任がクラスの子ども達の状況や好みに合わせ、はいはい競争やどんぐり探しなど、できそうなことを提案している。

コロナ禍ではあるが、保護者も行事に参加し親子で楽しめるよう場面作りに努めている

年度初めに行事計画表を配布し、保護者が行事参加の予定を組みやすいよう配慮している。保育への参加も呼びかけているが、参加者は少ない状況である。運動会前には、練習場所の公園まで送って貰うよう依頼するなど、保護者参加・協働の機会を積極的に作っている。作品展は土曜日に開催して来やすくしたり、運動会に親子競技を取り入れるなど、親子で楽しめる行事の企画に努めている。コロナ禍を受け、家族参加は2名までと制限しているが、時間で父母と祖父母が入れ替わるなど、皆が見学できるよう柔軟に対応している。

園独自におこなう読み書き、英語などのプログラムがあり、興味関心の幅を広げている

園独自におこなうプログラムが複数あり、子ども達が外部講師と楽しく遊びながら、学びも得られる良い機会となっている。その一つがネイティブの外国人講師による英語プログラムである。2歳児~5歳児を対象に、講師が楽しいパフォーマンスを通じて、グローバルな感性を身につけられるよう導いている。子ども達は遊びながら異文化について学ぶことが出来ている。また4歳~5歳児対象の読み書きプログラムもあり、楽しみながらひらがなを覚え、正しく書けるよう練習し、小学校入学に備えている。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
延長保育の子どもは一か所に集まり、ゆったりと落ち着いて過ごせるよう配慮している

18時15分からの延長保育の時間帯になると、子どもたちは1階の1歳児クラスに集まってくる。それぞれ自分のクラスから好きな玩具を持出し、延長時間中に遊べるようにしている。また夕方の補食も提供されている。保育時間が長い子ども達が、ゆったりと落ち着いて過ごせるように見守りしている。特にブロックおもちゃが人気であり、迎えまで遊びこんでいる子どもが多いとの事である。19時45分の最終まで残っている子どもには夕食も提供されており、長時間でも安心して過ごせる体制がある。

延長保育利用の子どもの情報は申し送り、保育アプリなどを活用して情報共有している

延長保育は、あらかじめ月極で契約している家庭、突然の残業などでスポット利用をする家庭などさまざまである。その日の延長保育の利用状況は、保護者から口頭、保育アプリでの連絡をもとに、職員昼礼で確認をしあっている。連絡事項は昼礼ノートにも記録されている。延長保育は遅番の職員が担当するが、必要な情報を申し送り引き継ぐ仕組みがある。延長保育中の情報も、園長が作成したグループメールを通じて職員間で共有され、翌朝に引き継がれている。アプリやミーティングを活用し、タイムリーな情報共有をしている事が確認できた。

延長保育の長さに応じ、補食・夕食を提供しており、献立表も明示されている

延長保育利用の子どもには、利用時間に応じて補食、夕食が提供されている。それぞれ200円、300円の料金を徴収している。当園では給食の献立作成や食材納入を外部委託しており、業者から送付された献立表を園内に掲示している。補食はおにぎりであり、日替わりでおかか、昆布などのバラエティがある。夕食を利用する子どもは少ない現状だが、昼食と同様に三食食品群を明記した献立表が作られている。栄養バランスの取れた、充実した内容の夕食が提供されていることが確認できた。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
食育計画を作成し、食に興味を持てるようなさまざまな活動を計画・実行している

食育計画は保育士、栄養士らが話合い、作成している。食育への取り組みには力を入れており、イベントも実施している。イベントは栄養士や調理員、保育士などが企画して実行しており、子どもたちが、楽しみながら食を知る良い機会となっている。子どもの年齢に応じ、水耕栽培、野菜の皮むき、ケーキの飾りつけなどをおこなっていた。また幼児クラスには三食食品群について教えており、献立表にも「血や肉になる」「力や体温のもとになる」「調子を整える」食材が明示されている。給食委員会では、日々の食事について密な話し合いをしている。

離乳食の段階、アレルギーなど家庭と園とで情報共有しながら食の支援をしている

離乳食への移行は、「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」の選択など、家庭と密に連絡調整をしている。アプリ利用の連絡帳に、家庭で食べたメニューや食材を入力して貰い、子どもの発育や健康状態に合わせた離乳食を提供できるよう努めている。また入園時に食物アレルギーの有無を確認しており、必要な場合は医師が記入した「生活管理指導表」、「給食対応申込書」を提出してもらっている。クラスには見やすい場所にアレルギーのある子どもの名前と顔写真、除去食材を一覧表で掲示し、異なるお盆で提供するなど、安全な食事提供に努めている。

栄養士・調理員は食育の一端を担い、昼食時の巡回や献立解説を行っている

玄関の目立つ場所に季節の食材解説のボードが置かれていた。栄養士、調理員が手作りで作成し、旬の食材を取り入れたメニューも書かれていた。給食委員会には栄養士、調理員も参加し、食育に関する話し合いや、日々の給食に関する意見交換などをおこなっている。またさまざまな楽しい食事イベントにも関わっている。一方で、給食は業者委託をしているが、献立表、給食だよりは業者作成のものをほぼそのまま使用しており、工夫の余地もあると感じられた。献立表や給食だよりに園独自の記載を増やし、見やすさの工夫を加えると更に良いと思われる。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
健康教育により、楽しみながら手洗い・歯磨き習慣が身に付くようにしている

看護師の職員が中心となり、健康教育をおこなっている。歯磨き、手洗い・うがい、鼻に指を入れないなど、衛生保持の習慣を教えている。手洗いの際は、しっかりと洗わないと落ちないスタンプを押すなど、楽しい工夫も取り入れている。また、カバのぬいぐるみにペットボトルのキャップを歯に模して取り付け、子どもたちと歯磨き練習をしている。この他にも看護師、保育士が紙芝居や絵本などを通じて健康教育、けが予防の指導をしている。保健だよりも発行しており、保護者へも必要な情報を伝えている。

医療的ケア児の受け入れは、相談があれば検討する体制がある

現在、医療的ケアが必要な子どもは在園していないが、相談があれば話合い、可能な限り受け入れる体制がある。看護師の職員が医療的ケア児への対応について、研修を受けたり、医療や専門機関との連携について検討したりしている。当園の嘱託医は年2回の全園児健診の際に訪れ、健康状態を把握し、保護者への情報提供をおこなっているが、医療的ケア児の受け入れ・対応についても相談することができる。ケースバイケースではあるが、入園の相談があった際に、園としてどこまで対応可能か、日ごろから話合い、準備をしておくことが期待される。

園の看護師・嘱託医が中心となって健康管理をしており、家庭とも共有している

園では毎月1回の身体測定、年2回の全園児健診、歯科検診を実施している。結果については、アプリの連絡帳機能などを活用して保護者に伝えている。また感染症の予防や発生時の対応、子どものかかりやすい病気、乳幼児突然死症候群(SIDS)など、医療や保健に関する情報を、連絡帳や保健だより、手紙など、さまざまな媒体を通じて家庭に提供している。保健だよりは看護師が手作りしているとのことだった。家庭での体調は登園時に確認し、園内で共有している。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
懇談会や保護者面談等、保護者の意見・要望を聞く機会を複数作っている

年2回の懇談会、年1回の保護者面談があり、保護者の意向・要望を聴取し、意見交換をする機会としている。この他にも送迎時の会話や連絡帳などを通じて日常的に意見交換や情報共有をしている。運動会、作品展などの行事の後はアンケートも実施しており、意見や満足度を確認している。懇談会は保護者が参加しやすいよう土曜日に設定しており、高い参加率となっている。司会進行は保育園がおこない、子育てに関する多くの質問に対して回答している。質問は家庭での遊び、休日の過ごし方、トイレトレーニングなど多岐に渡っている。

法人本部のカメラマンなどによる写真をオンラインで公開し、日々の様子を伝えている

コロナ禍を受け、当園でも行事への保護者参加を制限し、感染予防の対応をしている。また個人情報保護の観点から、行事へのカメラ持ち込みは禁止としている。保護者はかつてのように行事や保育へ参加して子どもを見ることが出来なくなっているため、園ではたくさんの写真を保育アプリにアップして活動の様子を伝えている。園には委託業者のプロカメラマン、法人本部のカメラマンが出入りし、写真撮影している。また、各クラスの保育士も日々の写真を撮っており、月の掲載写真は数百枚に上る。保護者に子どもの様子を伝えようという努力が確認できた。

保護者代表も参加する運営委員会があり、保護者意見の聴き取りをしている

年2回、運営委員会が開催されている。構成メンバーは法人本部、園の職員および保護者代表である。保護者代表は乳児クラス・幼児クラスから2名が選出されている。議題は園の状況、行事報告、今後の予定などである。運営委員会は土曜日に設定し、保護者が参加しやすいよう配慮している。保護者側からの提案も聴き取りしており、これまで駐輪場の屋根の設置、行事へのカメラ持ち込みなどが挙げられた。保護者からの提案は法人本部と園とで検討し、可能なものについては実現している。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域資源を活用し、子どもの生活の幅を広げている

地域資源を活用した交流に力を入れて取り組んでおり、4歳児が近くの介護施設を訪問して体操や歌を披露したり、園に来てもらい一緒に歌ったりしている。4~5歳児は区のプラネタリウムに出かけたり、近隣区の芋畑で芋掘りを楽しんだりしている。また、近くの小学校と交流しており、コロナ禍のため校庭や体育館での授業を見学したり、小学生と手紙のやりとりなどもしている。就学に向けてよい交流と思われる。また、園の玄関には「お散歩マップ」が掲示され、散歩する多くの公園が地図に記されており、保護者に周知もできている。

園の行事は、地域の親子に参加を呼びかけている

園の運動会や作品展等の行事は、地域の親子に参加を呼びかけており、ホームページやポスターの掲示で案内をしている。行事への参加は予約制とし、感染対策を講じて受け入れている。また、地域の公園で未就学児の子どもと一緒に遊ぶ「公園で遊ぶ会」をおこなうなど、親子と交流をしている。今後は、知育玩具の紹介などをする「おもちゃ広場」を計画している。職員自己評価でも、「地域との交流に取り組んでいる。」というコメントが複数見られた。

【講評】
子どものプライバシーや羞恥心に配慮した支援に努めている

個人情報保護方針が明文化されており、取り扱いに関する基本精神や利用目的等を「入園のしおり」に載せ、保護者には入園時に説明している。職員には入社時に個人情報保護方針を説明し、誓約書をもらっている。また、保護者には子どもの情報を、学校や医療機関等とやり取りをする場合があることを説明し、同意書をもらっている。子どものプライバシーや羞恥心にも配慮しており、失敗しても皆の前で責めないことや、水遊びの着替えやおむつ交換等は衝立を使って周囲から見えないようにしたり、自立している子どもは個室トイレの使用を促している。

日常の保育では、一人ひとりの個性を大切にしている

日常の保育では一人ひとりの個性を大切にしており、毎日の昼礼で話し合っている。幼児では遊びたいことを選択して活動してもらい、散歩に行きたくないと言う子どもは他の職員が保育にあたっている。虐待防止については外部研修や法人研修で理解を深め、区の保育の質ガイドラインを読み合わせている。虐待が疑われる場合は、児童相談所などに報告し対応する体制ができている。また、育児困難家庭に対しては、区などの関係機関と連携し支援をしている。

子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮している

子どもの家庭での状況は細かく聞き取り、児童票などに記載している。子どもと保護者の価値観に配慮しており、トイレトレーニングなどは家庭と連携を密にしている。保護者の働き方に配慮し、保育時間や登降園の時間は柔軟に対応している。外国籍の子どももおり、母国の習慣に配慮した給食を提供している。職員自己評価では、回答者の94%が、子どもの個性を尊重した保育や、価値観・生活習慣に配慮した保育をおこなっていると答えている。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
園の保育マニュアルや区の保育の質ガイドラインをもとに、基本的な保育を統一している

各種のマニュアルや手引書を整備しており、提供する保育は「保育マニュアル」や「保育所運営の手引き」などに明示している。そのほか、危機管理マニュアルや健康管理マニュアル、虐待対応マニュアル等が事務室に保管されており、職員はいつでも閲覧することができる。危機管理マニュアルや散歩マニュアルはよく活用されている。日々の保育が基本事項や手順に沿っているかは、各クラスで確認して振り返っている。分からないことがあれば保育マニュアルを確認したり、区の保育の質ガイドラインを参考にしている。

保育の基本事項等は、本部会や園内会議で見直している

保育マニュアルや保育の質ガイドラインは研修で内容を確認しており、職員会議で話し合い、基本事項の見直しに繋げている。本部の園長会議でも基本事項について話し合っている。また、保護者からは運営委員会等で保育に関して意見を聞いている。基本事項の見直しについては、今後は本部とも振り返りや話し合いをしながら、時間をかけておこないたいとしており、取り組みが期待される。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2022年5月23日~2023年2月21日

【評価者修了者No】

H1101013,H1501074,H0902004

評価結果のダウンロード

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