評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)企業理念:働く女性を、最高水準のエデュケアと介護サービスで支援する。
2)教育方針:人生で最も重要な時期の人間教育を目指す。
3)保育目標:寛容な人間、聡明で愛情深い人間、探求心の旺盛な人間、
グローバル社会で活躍できる人間
職員に求めている人材像や役割
・一人一人が保育のプロとしてお子様、保護者と接すること。
・お子様の個性を尊重し、どの子どもにも愛情をもって接すること。
・お子さま、保護者に傾聴の姿勢で応対し、様々な気持ちを受容・共感し対応できること。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・「ご家庭の大切な命をお預かりしている」ということを基本軸とし、お子様にとって最善の対応・判断ができること。
・自分の言動がお子様の人格形成に影響を与えることを自覚し、一人一人に目を向け常に愛情をもって接すること。
・お子様の手本となるような、振る舞いや言葉遣いを心掛ける。
全体の評価講評
特によいと思う点
さまざまな可能性を秘めた子どもの感性や好奇心を自然な形で伸ばすエデュケアプログラムを実践し、子どもが持っている興味関心を見極め、子どもが自分の気持ちを言葉や行動で表現する力の発達過程を大切にしている。ルールのある遊び場所が適切かどうか子どもと一緒に考えたり、子どもの「自分はこうしたい」の気持ちに寄り添い子どもに強要することなく次の活動を見通す会話を通して、理解して自ら区切りをつけ調整できるよう保育の工夫をしている。毎月取り組む制作活動は年齢に応じて自分なりに感じ、想像するさまざまな表現を制作につなげている。
コロナ禍における開園、新規入職や経験の浅い職員が多い人員体制の中、保護者が安心して利用できる園運営を施設長がリードしている。コロナの影響でイレギュラーな対応も多い中、園としての方針を明確にし、それを職員間で共有・実践できるよう、職員個々の状況に応じた伝え方などにも配慮しながら丁寧に繰り返し伝え、振り返りの機会を持ちながら職員の理解と定着に取り組んでいる。統一感のある対応、一定の質を保ったサービスの実践につなげ、保護者の理解を得、感謝と労いの言葉をもらい職員の自信と意欲につなげている。
ミーティングを活用し園内研修を実施、職員の育成に取り組んでいる。ミーティングを「正しい知識を習得する場」と位置づけ、本園で大切にしたいこと、方針、保育実践において重要なテーマなど職員が理解を深められるよう丁寧に説明・共有している。計画的にテーマを設定しているが、子どもに関する重大な事故などがあった場合は柔軟に議題を変更し、自園での対応検討などにつなげている。危険予測訓練(KYT)や保育の手順整理(マニュアル)などもミーティングで実施し、職員の対応力強化とサービス品質の確保に努めている。
さらなる改善が望まれる点
年間計画、月・週案計画を作成し、クラス担任はそれぞれ保育の取り組みについて評価・振り返りを記載している。また日々の保育日誌にも活動内容、ねらい、子どもの姿・記録、指導上の考察・反省の項目があり、活動内容とねらいは連動している。さまざまな活動の中で子どもが自分の感情や意思を持ち、やりたいことを話した時に保育士がどのように深く共感する言葉がけをし、応答的な会話を交わしたか、子どもに寄り添った保育の言葉や感情表現の幅も広がる記録と子どもの成長過程となるよう、また、より良い保育の充実につなげられるよう期待したい。
職員間での情報共有やミーティングでの知識の習得と共通認識の醸成などに力を入れており、保育に必要な情報は共有できている。一方で、コロナによる制約もあり、職員間で保育の悩みを相談したり、互いをよく知る機会となるようなコミュニケーションが十分に取れない、という声も職員調査で聞かれた。職員が互いの良いところ、見習いたい声かけや対応、などを見つけ共有する機会を設け、コミュニケーションを促進することを検討してみてはどうかと考える。職員の自信や意欲の向上、互いを知ることで連携の更なる強化につながることと期待する。
本園では、施設長を中心に主任や乳児・幼児リーダー、看護師を中堅のリーダー職員として位置付け、保育の現場において職員の指導や相談に当たっている。開園以来、中堅職員の育成を図りながら方針の共有、サービス品質の確保に施設長がリーダーシップを発揮しているが、今後はさらに園の組織力を高めるため、リーダー職員の役割を明確化し少しずつ任せていくことで、実践を通じた育成に取り組むことを期待したい。職員が主体的に考え実践できる組織となり、より活気と創意工夫に溢れる園になることと期待できる。
事業者が特に力を入れている取り組み
本園は、大規模マンションの新築にあたり、市主導で地域の中の保育施設として位置づけがなされ併設・開園した経緯がある。そうした中、本園では在園児家庭だけでなく地域の妊娠中や出産間もない家庭対象の子育て支援活動を行っている。入園を考えている親子には、コロナ禍においてはオンライン見学会で園生活や活動を伝え、地域の子育て家庭にはオンライン保育所体験会の実施で、離乳食や遊びについてなど情報提供している。子育てひろばを開設し、地域の親子が集い情報共有したり遊んだりできる場所と機会を提供するなど地域貢献活動を実施している。
開園3年目を迎え、日常業務の手順など保育が更に安心安全に進められるように施設長、主任、各クラスリーダー、看護師、栄養士をメンバーに週末ミーティングは毎週1回・月ミーティングは月1回開催している。午睡時間帯での週末ミーティングは運営や各クラスの状況、保育活動の予定等、決められた議題に沿って進め、直近の情報を職員間で認識する機会としている。週末や月末の職員会議議事録に内容を記載し、全職員が確認日とサインをして共有化を図り、施設長のリーダーシップのもと園全体の情報を全職員が共通認識している。
保育室からはガラス越しに調理室内の様子や栄養士の姿が見え、遊びながら給食に期待している。「楽しく食事をする」を基本に苦手な食べ物に対する気持ちも尊重して完食に拘らない対応や「椅子に座らない」、「おにぎりの形がいい」等の拘りも受け止め、皆で一緒に食べるよう促しながら子どもが納得するまで気持ちに寄り添い、発達過程を大切にしている。給食は調理の検討や味付け、盛り付けが工夫され、友だちと一緒に味わい、穏やかな雰囲気で職員も笑顔で介助している。保育士と協働し、食育活動として食に関わる活動を計画的に取り組んでいる。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:2022年7月19日現在の施設の利用者(保護者) 50世帯(利用者総数 60名)を対象とした。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート調査による方法。保護者には、施設の一斉配信システムを通して、ウェブ調査回答用URLおよびIDを配付し、回答はウェブ上で収集した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:17/50(回答率 34.0% )
総合満足度(大変満足、満足を合計した割合)は、(100%、17)人となっている。
●各カテゴリーのうち、「はい」の比率が高かった上位は、以下の項目であった。
問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか
問2.園での活動は、お子さんが興味や関心を持って行えるものになっていると思いますか
問3.園で提供される食事・おやつは、お子さんの状態に配慮し、工夫されたものになっていると思いますか
ほか 問9、問11、問12、問16
(各々 100%、17人)
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
家では経験できないことを沢山させてもらっています。 コロナ禍では人と会うことも極力控えていることから、友達との交流も家庭ではできない貴重な経験です。 といった意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
活き活きと楽しそうにしているのが伝わってきます。 まだ自分の言葉で伝えることはできませんが、持ち帰ってきた作品を誇らしげに見せてきます。 といった意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
親が作る料理では食材の種類も限られてしまい、また、家計のことを考えると季節の果物も頻繁に食卓に出せないため非常にありがたいです。 といった意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
感染症の流行が落ち着いたら、もっと社会との関わりが増えるといいなと思います。 といった意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
体験したことがないため。 といった意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
意見の記載なし。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
意見の記載なし。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
特記すべき意見なし。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
意見の記載なし。
10.職員の接遇・態度は適切か
意見の記載なし。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
どんなに些細なこともきちんと報告してくださり、安心してお任せできます。 といった意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
まだトラブルが起きていませんが、対応についての説明の紙を配っていただき信頼できる状態です。 といった意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
意見の記載なし。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
特記すべき意見なし。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
言葉で伝えるのには限界があるので、写真や映像が充実するとさらに良いと思います。 といった意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
意見の記載なし。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
困ったことがないです。 といった意見があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者アンケートや職員個別面談、園長会参加などで意向やニーズを把握している
保護者の意向は、全社的に年に1度ISO顧客満足度調査アンケートを実施、園ごとに集計・分析し把握しているほか、保護者参加の行事の実施後にアンケートを実施し意見を募っている。今年度は保護者意見を受け、作品展の日時を変更するなど改善につなげている。また、オンラインで個別面談を実施している。職員意向は年3回目標管理(MBO)制度に則り施設長面談を個別に行っており、その中で把握するほか、全社的には年1回意向調査を実施している。地域ニーズについては、園長会や自治体主催の講習会、研修会などに参加し地域動向を把握している。
保育分野の動向や行政の動きは本社で収集・配信、方針を踏まえて対応を検討している
保育分野の動向や行政の動きについては、本社の全体会議やグループウェアでの配信などで最新の情報が園に共有されており、課題やニーズの把握と、必要に応じて対応につなげている。園の経営状況については、自治体の助成金請求や毎月の出納簿から把握し、地域の待機児童等のニーズは市の欠員情報で把握している。自治体や本社の方針を踏まえて、把握したニーズへの対応方法を園で検討し、決定している。
開園時に中長期計画を策定、年間事業計画とMBOで着実な実施につなげている
園の中長期計画を策定、「サービス品質」「人材」「財務管理」「地域との関わり」の4テーマにつきそれぞれ細項目を立て、中期(1~3年)と長期(4~5年)に目標設定をしている。中長期計画を踏まえ、毎年年間事業計画を策定、年度末には総括し年間事業報告書を取りまとめている。予算は、年度末に次年度計画を本社に報告し、計画にそった予算編成をしている。全社的に導入している目標管理(MBO)制度に則り、園の目標と職員個々の目標を連動させ、進捗の確保と確認ができるしくみである。進捗は会議等で確認し、必要な見直しを行っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
守るべき規範や倫理は研修やマニュアル、会議での振り返りなどで理解を深めている
守るべき規範や倫理は、入職時の新入職員研修や園内研修でも繰り返し振り返る機会を設けており、職員が理解を深められるよう取り組んでいる。また、マニュアルや運営規定などにも記載し、いつでも確認できるようになっている。ミーティングで定期的に確認しているが、全員参加の会議を持つことが容易でないため、小グループで開催したり、意見をシートに記入し共有するなど様々な方法で認識の統一を試みている。非常勤職員は議事録を共有、周知している。
苦情解決制度を掲示と説明で伝え、意見があった場合の対応プロセスを整えている
第三者委員を配置した苦情解決制度があり、重要事項説明書に記載して入園前面談で説明している。玄関には制度の内容と連絡先を掲示している。また、玄関に意見箱を設置、職員の目を気にせず意見を伝えられるようにしている。意見や要望、苦情があった場合はすぐにミーティングを開き、全常勤職員で検討し速やかに対応を決め回答する流れができている。本社と連携・相談して対応すべき事項についても対応プロセスが整っている。子どもの人権につき園内研修を実施、リーダー職員を中心に気になることがあれば声を掛け合い、不適切保育を予防している。
地域の子育て施設としてオンライン保育所体験や子育て広場など貢献活動を実施している
虐待の早期発見のポイントを職員間で共有、気になることがあれば速やかに施設長へ報告、関係機関と連携するしくみがある。法人のホームページや「ここdeサーチ」などにも情報を開示、第三者委員に毎月園だよりを配付などで透明性の確保に努めている。ボランティアや実習生、小・中学生の見学・体験受け入れなどはマニュアルがあり、個人情報保護の同意書など受け入れ体制があり実績もある。市の意向を受け大規模マンションに併設する形で本園を開設、地域の子育て施設としてオンラインの保育所体験や子育て広場など地域貢献活動を行っている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
安全の基盤づくりを重視、マニュアルに盛り込み意識の向上と安全の確保につなげている
コロナ禍における開園であったこともあり、本園では感染症対策をはじめとする安全の基盤づくりに特に力を入れて取り組んでいる。職員の誰が行っても、園として統一的な対応ができることが大切と考え、必要なことは安全管理マニュアルに盛り込み文字化することに努めている。子どもを安全に預かるための職員の意識の持ち方、ひいては子どもの安全につながるものと考え取り組んでいる。また、毎月ヒヤリハットの振り返りをミーティングで行ったり、乳幼児に関する事件・事故があった場合は園内研修として取り上げ、自園の対応強化につなげている。
園のBCPを作成し職員に周知、けが・事故や感染症は分析し対応、予防につなげている
本社で全施設を対象とした事業継続計画(BCP)を作成しており、本園ではそれを参考に園独自のBCPを作成している。園のBCPは職員に回覧し周知しており、いつでも閲覧できるよう安全管理マニュアルのファイルに入れている。けがや事故は毎月集計・分析し、対応強化と再発防止につなげている。感染症発生時は、経過記録を記入、発生傾向や経過を分析するとともに消毒を徹底している。保護者には、避難訓練の様子をドキュメンテーション作成・掲示で知らせるとともに、重要事項説明書に避難場所や緊急時の連絡方法を記載して伝えている。
園内研修、施錠棚への保管、アクセス制限などで個人情報を保護し漏洩を防止している
個人情報管理規定に情報の収集、利用、保管、廃棄についてのルールが明示されており、職員は入社時に誓約書を取り交わし遵守している。園内研修でも、個人情報保護について扱い、繰り返し振り返ることで意識向上につなげている。子どもの情報は、紙媒体のものはファイルし鍵付きのキャビネットで保管、必要な場合は常勤職員はいつでも閲覧できるようにしている。電子情報は、職員個々のIDとパスワードの付与、社外からのアクセス不可、また、職位等によりアクセス制限を設け情報を保護・管理し、漏洩防止につなげている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
本社と園で連携しながら、研修や意向調査で職員の育成と適正配置に取り組んでいる
職員の採用は本社で一括して行っている。園では、求める人材の確保に向け、応募者が就業イメージを持てるようオンライン見学など応募者の状況に合わせた柔軟な対応を行っている。系列園間の異動や配置は、本社で年1回職員にキャリアプランアンケートを実施、意向を把握して適正配置に取り組んでいる。園からは、次年度の職員意向を取りまとめ報告するとともに、補充が必要な人材の情報(経験や人数など)を本社に伝え、適正配置に努めている。主任研修、次期リーダー研修、新施設長研修など本社で実施し、リーダー職員の育成につなげている。
目標管理制度でキャリアパスを明示するとともに、職員個々の育成につなげている
全社的に導入している目標管理(MBO)制度では、職種や職位に応じ求められる能力、スキルや行動規範、姿勢などが明示されており職員に周知されている。常勤職員は、個々に毎年MBOシートを作成、それぞれが求められるものを確認しながら施設長の助言を受け目標を設定し、中間見直し、最終評価と年3回施設長と個別面談を行いながら能力向上に取り組むしくみである。MBOシートを個別育成計画とし、進捗を確認しながら育成に取り組んでいる。また、MBOにてキャリアパスが明示されている。非常勤職員を対象とした研修も、本社で実施している。
ミーティングを工夫し、職員間の共通認識の醸成と育成、意欲向上につなげている
ミーティングを「正しい知識を習得する場」と位置づけ、園として大切にしていること、季節ごとに注意すべきこと、安全に関することなど園内研修で取り上げ共通認識を持って保育に取り組めるよう努めている。ミーティングの前半に施設長から全体に向けた話をし、出席できない職員もオンラインで話を聞けるようにしたり限られた時間で職員の意見を聞き保育に反映するため、意見をメモにしてもらい集めたり、職員の育成と意欲向上を図るよう工夫している。施設長はリーダー職員に方針や指導内容を説明し、リーダーが職員を指導できるようにしている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度、「新型コロナウイルスの感染拡大状況に対応した保育園の運営方針の決定と実施」を重要課題の一つに掲げ、取り組んだ。本園は開園と同時にコロナ禍に突入するというイレギュラーな状況の下、新規採用職員もいる中で、何を優先して判断するか、共通認識を持って取り組む必要性を認識したこと、また、子どもと家庭の命の安全を最優先に考え園を運営していくことを全職員で考えることが必要と考えたためである。具体的には、行事の際など職員が同じ意識を持って感染予防対策を行えるよう計画時から検討・工夫し、開催方法の検討の際にも、何を重視して判断すべきかの視点を共有しながら方針に沿ったアイデアを出すよう努めた。通常保育も動線や登降園時の対応などを職員間で検討し取り組んだ。その結果、職員全員が同じ意識を持って感染予防対応や行事の開催につなげられた。休園も、1日間ずつ2回のみと家庭への負担を軽減でき、保護者に安心して利用してもらうことができた。また、早め、こまめに園の対応を保護者に伝えることにより、園の運営方針への理解も深まり、信頼関係を構築できた。今後も継続して取り組みを進める予定である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、コロナ禍で園の保育をどのように作っていくか、その視点や判断のあり方に関して共通認識を醸成し、職員が一丸となって取り組むことができるよう計画と決定、実施に努めた事例である。本園は、開園と同時にコロナ禍となり、新規入職職員もいる中で、何を優先して保育を行っていくか、どのように実施していくか、判断を重ねて取り組みを進める必要性が高かったことを受け、職員間で議論する中で常に重視する点は何なのか、を意識しながら保育を進めた。通常保育の動線や登降園時の対応をはじめ、行事の開催に際しても計画段階から意識し、ミーティングでの教育研修の積み重ねにより職員が同じ意識で取り組める環境の醸成に努めた。その結果、近隣施設ではコロナによる長期休園が見られた中でも、1日のみの休園を2回するのみで影響を抑え、保護者の安心につなげられた。また、保護者への情報提供は早め、こまめに行うこと、園の対応を伝えることにより、保護者の理解が得られ相互の信頼関係の構築につながっている。今後も取り組みを継続する予定であり、目標の設定、検証及び結果の反映はいずれもなされていると判断される。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度、「園が重視・優先していることに関する共通認識の醸成」を重要課題の一つとして掲げ、取り組んだ。本園は新規採用の職員や経験の浅い職員が多い構成となっていることを受けた取り組みである。中途採用の職員は前職のルールを基準に判断する傾向があること、また、経験の浅い職員は経験不足に起因して、危険予測能力が十分でない傾向があることを考慮し、どの職員が保育や保護者対応をしても、園として一定以上の質の対応ができるよう育成の必要があると考えたためである。具体的には、週・月のミーティングを活用し園内研修を行う中で、重要なテーマや安全に関する知識の共有と習得ができるよう取り組んだ。行事の開催に際しては、それぞれの行事を実施する意図や方法などにつき丁寧に説明し、職員全員が理解を深め同じ認識を持てるようにした。その結果、保護者対応においては、担任と直接話す機会が減るなどの制約がある中でも、園の方針を事前に説明し丁寧な対応、園として統一感のある対応が取れたことで、理解を得て運営することができた。職員への感謝や労いの言葉をもらい、職員も対応に自信を深めることができた。今年度は職員の入れ替わりもあり、継続して取り組む予定である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
園が大切に考えること、優先することにつき、職員間で方針を共有し、園として統一感のある対応を全職員が実践できるよう、意識の醸成に取り組んだ事例である。本園は、新規入職の職員や経験の浅い職員が多い構成であったことを受け、新規入職職員は経験不足に起因し危険予測能力が十分ではないこと、また、中途採用の職員は、前職での経験に基づく判断をする傾向があることを考慮し、週・月のミーティングの時間に園内研修を実施する中で、本園の方針につき丁寧に説明し、職員が同じ意識で保育に取り組めるように努めた。繰り返し取り組む中で職員の理解と意識の醸成が進み、園として一定程度以上の質のサービスを、どの職員も実践できるようになってきた。保護者にも園の方針を丁寧に伝え理解を得ることができ、また、保護者から職員への感謝や労いの言葉をもらい、職員の自信にもつながり、成果を得ている。今年度は、職員の入れ替わりがあったため、引き続き取り組みを進めることで、園の方針に沿った保育の実践に職員が一丸となって取り組める環境づくりを進める予定である。目標の設定、検証及び結果の反映はいずれもなされていると判断される。
サービス分析結果
【講評】
入園を希望する保護者への情報は本社や市のホームページ等に掲載し、得ることができる
入園を希望する保護者は本社ホームページ、市のホームページ、市の保育園・幼稚園ガイド、市のキッズナビ、子ども子育てネットで園の基本情報を得ることができる。本社のホームページからは「人生の基礎をつくる大切な幼児期に最良の環境を」として5つの保育の特徴やエデュケーション(教育)とケア(保育)を組み合わせた独自の保育内容で子どもたちの成長を支援する情報を提供し、安全な環境の中で子どもの成長を援助する内容と写真を載せている。また、「入園のご相談に関するお問い合わせ」は更に詳しく、入園に関する情報を得ることができる。
行政を含め関係機関と情報の共有化を図り、地域に根付いた認可保育園を目指している
市の担当課とは事務連絡等の情報を共有し、保育施設ガイドの編集担当者へも情報を提供している。保護者へは行政発信の制度等、サービス情報の提供に努めている。必要に応じ、子ども家庭支援センターとも情報を共有している。市内の園長会議、幼保小連絡会議に出席する機会を通して情報の提供や共有化に努めている。地域に根付いた認可保育園を目指し、利用希望者の特性にも対応できるよう表現等に考慮し、「重要事項説明書」は毎年見直し、園に常備している。
園見学はコロナウイルス感染防止に対応するためオンラインでの見学を実施している
園見学については今年度もコロナ禍が継続し、コロナウイルス感染防止に対応するためオンラインでの園見学としている。園見学希望は本社のホームページから申し込み、園からの日時(毎月1回、土曜日・AM11:00~12:30)指定の返信を受け(変更可能)、利用希望の保護者は他の参加者に気兼ねなく園情報を確認することができる。オンライン対応は施設長が行い、個別の状況に応じながら質問や相談を受け止めながら案内に努めている。園としては従来の園内見学を兼ねた対応ができる状況になることを願い、問い合わせにも丁寧に対応している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
施設長、主任は入園前面談で重要事項説明書、利用のしおりを説明し同意を得ている
市の担当課から入所予定者の名簿を受け、保護者通知の日時に従い、園は保護者へ電話で入園に関する手続き、入園説明会を行う日時を説明している。施設長、主任は入園前面談で提出書類、入力情報の確認や個別に「重要事項説明書」で運営理念や方針、保育内容の特徴や基本的な園のルール等、オンライン見学では詳しく案内できなかった内容等を丁寧に説明をし、食事や身体状況等を入園面談シートに記載している。保護者は重要事項説明書の内容を理解し納得のうえ入園申込書(同意書)の内容「秘密保持について」も納得し、署名押印し、同意をしている。
新入園児の支援に必要な情報は全職員が共有し、保護者が安心する対応に努めている
入園面談で得られた保護者の意向や子どもの保育に必要な情報は保護者が提出する入園時の書類や会社システムのマイページ入力(基本情報、児童健康票、児童票、お子様について等)で把握している。新入園児の支援に必要な食事や睡眠、心身の様子等の情報は週・月ミーティングで全職員が共有し、保育活動につなげている。利用開始時は保護者と子どもが一緒に新しい環境に慣れ、園の雰囲気や特色等がわかる慣らし保育を行い、保護者の意向に沿い、保護者が安心する対応に努めている。職員のシフト調整や配置も考慮し、安心する配慮をしている。
途中退園や転園についての情報は職員共通理解のもとに支援の継続に配慮している
途中退園や転園についての情報は週・月ミーティングで周知し、共通理解のもとに対応している。他園や幼稚園へ転園、様々な状況で退園する子どもや保護者へは新しい環境での生活に慣れ、楽しめるよう安心できる配慮をしている。転園や退園児には園での思い出となるお別れ会を行い、園生活を共にした担任やお友だちのメッセージカードを添え、お別れの気持ちを伝えている。また、活動や成長している記録を親子で振り返られる制作品を渡している。退園後も必要に応じ、継続して相談が受けられることなど、気軽に遊びに来られる情報の提供をしている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
入園時の情報や日常の状態を把握し、子ども一人ひとりに寄り添う保育に取り組んでいる
子ども一人ひとりに寄り添った保育を行うための情報は保護者が入園時に入力した会社のシステム内情報や面談で把握している。また、ポピンズメモリー(連絡ノート)、送迎時の対話等で日常の心身の状態や生活及び子どもを取り巻く環境等を把握し、子どもの発育・発達状況を個別記録や個別カリキュラム、成長記録に記載している。個人面談は保護者の希望を受け、年1回行い、家庭の方針や園への要望等を受け、子どもの成長を共有し、信頼関係を築く機会としている。定期的に指導計画の振り返りや一人ひとりの課題を明確にし、保育の継続につなげている。
全体的な計画を基に年間指導計画、月・週案計画を作成し、保護者と計画を共有している
会社が作成した「全体的な計画」を基に園の目標、目指す子ども像、身につけてほしい資質や能力に基づいて0~6歳までの育ちを見通した計画を立てている。それぞれの年齢でどういう体験をし、目標に向かってどのような保育を展開するのか各年齢の年間指導計画は4期に分け、月・週案計画を作成し、評価も明確に記載し、子どもの成長過程を確認している。保護者へは計画的に取り組む保育内容の共有が図れるよう毎月発行するニュースレター(園だより)で各クラスのねらい(養護、教育)、活動内容(散歩、運動遊び、制作、うた)を提供している。
子どもの発達過程は定期的に成長記録に記載し、指導計画は職員間で共有、活用している
指導計画に沿った子どもの発達過程は定期的に成長記録に記載している。日々の園生活の様子や具体的な活動については子どもの育ちを捉え、個別カリキュラム、個人記録、保育日誌に記載し、指導計画を作成する時等、必要に応じ職員間で共有し、活用している。職員はシフト制勤務のため、その日の子どもの体調や家庭からの伝言等はコロナ禍の現状に合わせ玄関受入確認手順に従い、各クラスの視診表、職員連絡ノートにて確認、共有している。保護者や子どもの状況に変化があった場合は直近の週・月ミーティングで周知し、対応を記録して共有している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの全体的な姿を捉え、一人ひとりの発達に応じた個性を育む環境を整えている
入園時に提出される子どもの発達過程を知る書類一式、日々の連絡ノートや成長記録、個人面談等で発達過程や環境、興味を的確に把握し、子どもの全体的な姿を捉え、乳幼児期に興味関心を持ち、人と関わり、ものと関わり、生活の中で必要な体験ができるよう一人ひとりの発達に応じた個性を育む環境を整えている。法人独自のエデュケア(教育と保育を組み合わせた)プログラムを保育に取り入れ、子どもの成長を見守っている。また、異文化理解教育の中で国内外の紹介や朝夕の合同保育では子ども同士の会話を通して、お互いを尊重する心を育んでいる
園生活を楽しむ室内環境は自ら興味を示し、行動できる配置の工夫をしている
利用年齢は0歳児~5歳児の園で和やかな雰囲気の中でさまざまな集団生活を楽しんでいる。0歳児室は月齢に応じ、落ち着いて過ごす配慮をし、発達の特性を踏まえ、年齢別のクラス編成にしながらも、3~5歳児は活動内容により異年齢での活動を行っている。保育室内は明るく子どもがのびのびと生活を楽しむ環境を整えている。保育者やお友だち同士、何気なく遊べるコーナー的なスペースの配置がされている。好きな遊びを楽しめる玩具類(絵本やブロック、積み木等)は子ども目線で自ら興味を示し、行動できる配置の工夫や、玩具を時々入れ替えている。
配慮児の保育や子ども同士のトラブルは共に育つ環境を整え、就学先学校と連携している
子どもが自分の気持ちを言葉や行動で表現する力の発達段階にある乳幼児期の保育は職員の心地よい言葉かけで身近なものに興味を示し、主体的な活動ができる環境を整え、支援が必要な子どもの保育は個別カリキュラムを作成し、個別配慮や市の支援センターと連携するしくみがある。多様な経験が発達を促し、所有意識も育まれ、子ども同士のトラブルの姿が見られるが、場面に応じ、共に育ちあえる会話を交わし、保育士の立ち位置等、振り返りをしている。就学先の学校の展覧会の招待を受け、子どもたちは作品の見学後展示品に感動し、就学に期待している。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
玄関受入確認手順で保護者と情報を交換し、子どもの心を受け止める配慮をしている
生活リズムが整うよう保護者と情報を交換し、子どもの心をしっかり受け止め、楽しく過ごす配慮をしている。今年度もコロナ禍対応として玄関受け入れで、早番職員は子どもの登園時間前に一人ひとりの連絡ノートの確認をし、玄関受入確認手順に従い、必要に応じクラスごとの視診表に記載し、登園状況確認手順で子どもの状況を把握している。散歩や室内遊び、制作等を楽しみ、喜ぶ保育活動の様子を連絡ノートや幼児クラスは写真を添付した活動記録を掲示している。保護者は活動の様子を知ることで子どもとの会話や成長する姿に喜びを感じている。
子どもの意欲を受け止め、生活に必要な習慣を家庭と連携し育まれるよう取り組んでいる
年齢に応じた生活に必要な習慣がわかり、1日の生活の流れを見通し、食事、排せつ、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にする等の習慣が一人ひとりの子どもの発達に合わせ身につくよう、家庭と連携して取り組んでいる。おむつ替えによるさっぱり感や衣服の着脱で感じるさっぱり感、自分の体を大切にしようとする気持ちが育つよう園生活の場面を捉え、感覚が育まれるよう取り組んでいる。また、生活や遊びを通して子どもの意欲が芽生え始める適切な時期に子どもの意欲を受け止め、子ども自身もできた達成感を味わい、自信につながる援助に努めている。
家庭と協力し適度な休息の配慮や降園時は連絡ノート、活動記録で様子を伝えている
午睡は子どもの生活を見通して家庭と協力しながら、のびのびと元気に過ごせるよう配慮し、子どもには適度な休息の大切さを話している。時間内に眠れない子どもへは職員と一緒に絵本を見るなど、一定時間静かに過ごし、入眠できるような関わりをし、早く目覚めた子どもには静かに過ごす配慮をしている。保護者へは生活リズムが崩れないよう保育の場面と午睡時間の様子を必要に応じて伝えている。保護者は降園前に連絡ノートで子どもの活動の様子を確認しているが、子どもを迎える保護者の思いも汲み取り、降園時も個別の様子を口頭で伝えている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子ども自身がしたい好きな活動を見極め、楽しいと思える遊びの環境を設定している
保育方針に沿い、さまざまな可能性を秘めた子どもの感性や好奇心を自然な形で伸ばすエデュケアプログラムを実践し、子どもが興味関心を持っているものを見極め、発達を促す遊びの姿を保育ドキュメンテーションとして掲示している。日常の活動は保育士に見守られ、仲間同士でルールのある遊びで友達同士の関わりを深め、ブロック遊びでは好きな形を作り、友達の作る形にも感心する会話をしながら遊びを深めるのは気持ち良く楽しいと思える遊びをたっぷり体験している。職員の援助を受けながら子ども自身がしたい好きな制作ができる環境設定をしている。
四季折々の戸外遊びや散歩を楽しみながら自然を観察し、面白さや不思議さを感じている
自然を観察し、季節を感じる戸外活動を楽しむ環境があり、散歩マニュアルを活用して、天気の良い日は自然の面白さや不思議さ、思いっきり全身を動かして遊べる近隣の大きな公園に出かけ、四季折々の戸外遊びや散歩を楽しんでいる。体幹遊びは活動の中で取り組んでいたが公園の中にあるグランドでは自主的にマラソンを始める姿に動機の会話のやり取りをしながら、子どもの思いに共感する言葉がけをしている。子どもの日の会ではみんなの前で制作物の意図を発表し、連想ゲームも子ども同士で楽しむなど様々な表現を楽しみ、伝わる喜びを共有している。
活動を通して子どもが自分を乗り越え、気持ちを調整する力を育む保育の工夫をしている
集団活動が豊かに展開することで関わりが深められ、また、自我も育まれ、様々な感性を養い成長するよう、どんな場面でも子どもの気持ちに寄り添い深く共感し、子どもが自分を乗り越え、自分の気持ちを調整する力を育む保育に取り組んでいる。おもちゃなどの所有意識が強くなる時期は気持ちを受け止める保育士の仲立ちで子ども同士のつながりを深めている。友だちと一緒に遊ぶのは楽しいと感じるようルールのある遊びを子どもと一緒に考えたり、自分の遊びたい気持ちの主張や様々な思いを受け止め、一人ひとりの伸びしろを大切に保育の工夫をしている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
年間行事計画は遊びや活動の幅を広げ、無理なく楽しい行事を目指し取り組んでいる
年間行事計画は毎日の生活の中の遊びや活動の幅が広がり、行事が特別な日ではなく参加し、楽しむことができる日になるよう、好きな歌、好きな踊り、好きな絵本、日常の好きな遊びから無理なく楽しい行事を目指し取り組んでいる。毎月の誕生会や七夕の会、節分の会等、四季折々の季節的な行事を行っている。子どもの成長する姿を通し、保育を同じ目線で語り合い、共通認識につながる機会の保護者参加行事はコロナウイルス感染防止対策を行いながら夏祭り、作品展を実施し、保護者は保育園での生活の様子や保育室が見られる機会に安心している。
行事は自ら関われる活動内容や環境設定の工夫をし、やり遂げた気持ちを育んでいる
行事を実施する目的を決め、クリスマス会に向けてサンタクロースの絵本を読み、由来を語り、子どもたちはサンタクロースの存在を信じ、夢を持ち、取り組みが身近に思え、自ら関われる活動内容や環境設定の工夫をしている。作品展では子どもたちがSDGsに取り組み、何ができるのだろうと想像し、楽しみながらテーマに沿った制作を行い、夏祭りは職業をテーマに子どもたちの言葉を受けとめ、お花屋さんはブーケづくり、フォトスペースはモデル気分の衣装で写真撮影する等、想像するさまざまな表現力、やり遂げた気持ちを育み、行事を楽しんでいる。
行事実施にむけ、今できる感染防止対応を取り、家族で行事を楽しむ配慮をしている
保護者が参加する行事については年度初めに年間行事計画等の説明をし、実施日2カ月位前に行事日程をニュースレターで発信し、多くの保護者を含む家族が参加しやすいよう、また、子どもと一緒に楽しいひと時を過ごす大切な時間となるよう配慮をしている。今年度もコロナウイルス感染症発生状況に変化がない状況に合わせ、今できる対応を取りながら行事実施にむけ、日程や実施する行事についてニュースレターで知らせ、また、行事案内の通知では見どころの案内や感染防止の協力をお願いする等、家族で行事に向けて楽しめるよう配慮をしている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間の長い子どもの保育は体調と気持ちに寄り添い、安心する保育環境を整えている
保育時間の長い子どもの保育は子どもの生活リズムや日中の活動と疲労度とのバランス等、全体的な姿を捉えた保育に努めている。一人ひとりの体調と気持ちに寄り添い、子どもの状況に応じて部屋を分けるなど気持ちも体も休まる配慮をしている。保護者のお迎えを安心して待てる環境づくりを行い、落ち着いて過ごす雰囲気づくりや子ども同士の交流が穏やかに繰り返され、安全に遊べるようコーナーを設定する等の配慮をしている。担当する保育士は温かな雰囲気と安心する関わりで子どもの気持ちを切り換え、楽しめる保育環境の工夫に努めている。
職員間で情報の伝達や子どもの状況把握を確実にし、安心な保育の継続につなげている
職員の勤務体制により時間帯で職員の入れ替わりがあり、保育時間の長い子どもの保育は、各クラスの視診表、職員連絡ノート、必要に応じて週・月ミーティングの記録を引き継ぎ時に確認し、職員間で情報の伝達を確実にしている。延長保育担当者は日中の子どもの状況を把握し、保育の継続につなげている。日中の保育が延長保育へと引き継がれ、子どもが安心して過ごしている様子は担任以外の職員でも記録を確認しているので降園時、保護者へは子どもが安心して過ごした様子を口頭で伝え、子育てを応援する声かけをしている。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
給食は自園調理で食べることの喜びを味わえる献立の検討や工夫をし、提供している
本社の食育チームによる給食献立は2週サイクルで、安全な食材を選び季節を感じる旬の食材を使用し、子どもに合う味付けで毎日手作りで提供している。子どもの喫食状況を把握し、味付け、盛り付け、食べることの喜びを味わえる調理の検討や工夫をしている。給食としての多文化理解教育は国内外が想像できるメニューを検討し、海外のメニュー、日本の地方がわかる郷土食を給食献立に取り入れ味覚、感覚を育んでいる。子どもの年齢、体格に合わせたテーブル・椅子を使用し、静かで落ち着いた雰囲気の中で友だちと一緒に食べている。
離乳食は味覚、咀嚼を育み、体調不良、食文化の違い、食物アレルギー食に対応している
離乳食は子どもの月齢や体調、保護者の要望等にも合わせ、味覚や咀嚼が育まれる配慮をしている。体調不良による食事変更(一日食事変更届提出)に応じて配慮をし、文化の違いによる使用食材の除去は保護者と話し合いのもとに対応している。食物アレルギー食対応は医師の診断書と給食業務マニュアルに沿い、座る場所や配膳方法に留意し、誤食を防ぐ工夫と配慮をしている。アレルギー対応食献立表をもとに保護者、栄養士、施設長、担任で子どもの健康状況や家庭での食材除去状況等、細かな話し合いを重ね、健康な体づくりへの配慮をしている。
保育士と栄養士は共同して、栽培を通して自然の恵みを学ぶ、食育活動に取り組んでいる
食育年間計画に沿い、望ましい食習慣の定着と食を通して心身の健康を目指す食育活動を行っている。活動は0歳児から年齢に応じて食材に触れるから野菜をちぎり、おはぎづくり等のクッキングを体験をしている。保育士と栄養士は共同して、子どもたちと一緒にプランター栽培を行い、水やりなど生育を楽しむ栽培活動や食事の挨拶、食べ方、食具の扱い方を指導する等の取り組みを通して食を育んでいる。毎日の給食とおやつはサンプルを展示し、保護者への食に関する情報提供は食育に関心が持てるようキッズミールズ(給食だより)を毎月配付している。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもの健康維持・増進と保健指導、安全教育等に努める保健活動計画を作成している
保健指導、安全教育等に努める保健活動年間計画を作成し、看護師と保育士を含む職員は連携し、保健活動を定着させ、子どもの健康維持・増進を目的に心身の健康状態を把握し、健やかな成長を見守っている。散歩についてはお散歩マニュアルの活用や必要に応じ、子どもと一緒に危険について考えたり、気を付けることや大切な命についても話している。感染症予防につながる手洗いは声掛けだけではなく、絵本の読み聞かせや年齢に応じて介助しながら基本的な清潔の習慣(きれいになり、さっぱりした感覚)が身につくよう繰り返し取り組んでいる。
日常的に一人ひとりの健康状態を把握し、健やかに園生活が送れるよう取り組んでいる
子ども一人ひとりの健康状態は入園時に提出する各種書類や嘱託医の定期健康診断(0歳児は毎月1回、1~5歳児は年2回)、歯科検診(年1回)、毎月の身体計測で把握している。また、看護師の日常的な健康観察や日々の視診表で確認し、健康診断、歯科検診、身体計測結果は一人ひとりの所定の様式に記録し、保護者には健診結果通知表等で知らせ、心地よく、健やかに園生活が送れるよう、子どもの健康を共に見守り、保護者との連携に努めている。医療的ケアは疾病管理依頼書提出を受け、主治医と連携し、園での与薬は対応するしくみに従っている。
入園面接時に乳幼児突然死症候群予防の説明をし、健康維持に向けた情報を提供している
入園面接時に乳幼児突然死症候群(SIDS)予防の説明をし、園での予防対応については呼吸や睡眠状態と同時に体位、顔色を観察し、記載するSIDSチェック表を活用して室温や換気、室内照明等、午睡環境への留意に努めている。SIDSを知るパンフレット等を活用し、保護者と共通認識できるようすすめられたい。園内での感染症発生時は病名、症状や感染症予防対策を掲示等で保護者に知らせ、必要に応じ関係機関と連携するしくみがある。ほけんだよりで子どもがかかりやすい感染症対策や生活リズムを整える大切さ等の情報を提供している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者が安心して子育てと就労の両立ができるよう個々の事情に応じ、支援を行っている
保護者の就労等に応じた延長保育、一時保育(受け入れ可能な時)、アレルギー児対応、育児困難家庭への支援、外国人児童受け入れ、子育て広場を提供している。保護者が安心して子育てと就労の両立ができるよう個々の事情に配慮し、信頼関係の構築、維持につなげている。日常の送迎時や連絡ノート、個人面談のほか、保護者の意向や要望などは適宜、受け入れ、改善につなげている。日々の送迎はコロナ禍のため玄関対応をしているがコミュニケーションを大切にし、子育ての相談や保育時間の変更に伴う補食、夕食にも柔軟に対応している。
懇談会をオンライン形式で行い、園生活の様子を知らせ安心感や信頼関係につなげている
保護者参加行事と懇談会、ISOアンケート、個人面談などは保護者の意向や提案、家庭で子どもとの過ごし方等を聞く機会とし、得られた意見、提案等は保育に反映している。コロナ禍で送迎は玄関対応の為、子どもの園生活の様子を知らせるため今できる事として保育ドキュメンテーションの掲示や制作活動で描いた発達過程がわかる絵をエントランスの壁に掲示、受け入れ対応の待ち時間の緩和に配慮している。オンライン形式で全クラスの懇談会後、各クラスの懇談会を実施し、保護者同士が気軽に話し合える交流の機会は安心感や信頼関係を更に深めている。
コロナ禍収束後は園の保育や育児支援につなぐ保護者参観・保護者参加の予定をしている
懇談会では年齢に応じた発達の関係をわかりやすく説明し、子どもの発達や育児についての相談・助言は日々の送迎時の対話や連絡ノート等で対応し、子ども一人ひとりの家庭と園との共通認識を深める個人面談を年1回実施している。園の保育の取り組みについては保護者の満足度は高いが、コロナ禍収束後は保護者が希望する日時に保護者と共通認識を深め、園全体の保育を更に知ってもらい、育児支援につながる保護者参観・保護者参加の設定を予定している。連絡ノートや送迎時の様子から保護者の思いを受け止め、個別ケアや個人面談につなげている。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
散歩では職員が積極的に挨拶を交わし、子どもたちに見合う地域資源を模索している
天候に恵まれた日には、体調の良い子どもたちは年齢に応じてバギーに乗ったり、歩いたりして近隣の公園に出かけている。また、近隣の散歩では近所の方と挨拶を交わしている。公園は近隣の子どもたちも活用しているので年齢に合った多様な体験や交流を楽しんでいる。園としては子どもたちに見合う地域資源を活用し、保育園の役割と機能を地域に知らせたい思いを持っている。地域と関わり、さまざまな体験を通して子どもの生活の幅を広げ、友好的な連携・良好な関係性を子どもたちの安全で楽しい保育園生活につなげられるよう模索している。
コロナ感染者数が落ち着いた時期に開園以来初めて敬老の日等の活動を行うことができた
開園3年目で地域に根差した保育園を目指しているが、コロナ禍の現状で園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加はできない中、敬老の日、ハロウィン、勤労感謝の日はコロナ感染者数が落ち着いていたことから開園以来初めて地域交流活動を行うことができた。敬老の日は近隣の高齢者施設側職員と事前に打ち合わせ、施設の高齢者と外からガラス窓越しに手を振り合い、ハロウィンでは園が用意した衣装で近隣のお店でお菓子をもらい(事前にお願いしている)、勤労感謝の日は園が入っているビル管理人へ感謝の制作品を渡している。
【講評】
個人情報の取り扱いは入園時に「秘密保持」について保護者に説明し、同意を得ている
個人情報の取り扱いは本社の個人情報保護規定を基に保育業務の基本として全職員に周知している。個人情報管理規定、個人情報保護運用マニュアルに従い、入園時、「重要事項説明書」の説明の際に「秘密保持」について保護者に説明し、同意を得ている。公的機関との対応では虐待等に関する関係機関への照会、通告をする場合を除き、必ず保護者の同意を得るようにしている。子どもに関する個人情報の問い合わせについても保護者に同意を得る対応をし、雑誌の写真掲載、テレビ放映等はその都度保護者の同意を得ている。
職員は「羞恥の気持ち」が育まれるよう共通認識を持ち、虐待防止対応を共有している
子どもの発達のプロセスや個性、自尊心を大切に園の生活では衣服の着脱やトイレの使い方等、職員全員が共通認識を持ち一人ひとりの子どもの気持ちに寄り添う対応をしている。子ども用トイレは安全に留意した扉で、お互いに安心するミニプライバシーの空間を設け、日常保育では「羞恥の気持ち」を育む援助をしている。子ども同士の動きを確認しながら、外からの視線に留意して着替えはカーテンを閉め、おむつ替えは専用の場所で行い、生活の中で羞恥心を育んでいる。虐待防止は対応マニュアルを参考にしたり、研修を受け、対応を職員間で共有している。
子どもの権利条約を周知し、子どもの心に寄り添い、保護者の子育てを見守っている
日常保育では子ども一人ひとりの主体的な活動やその子らしさを大切に、子どもの発する言葉や日々の様々な活動場面を捉え、子どもの様子を保護者に伝える際も、子どもの心に寄り添う対応をしている。また、ISO業務マニュアルを参考に保育の振り返りと今後に向けた意識づけに努めている。子どもと保護者の培われた価値観や生活習慣を踏まえ、生活全体を把握するとともに保護者の気持ちを受け入れ、見守り、子育ての自信や意欲が高められる配慮をし、子どもらしい生活リズムが整えられる援助をしている。職員は子どもの権利条約を周知している。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
会社として提供する基本的なサービス項目の水準を明確にし、保育業務に活用している
系列園全体の保育業務の標準化を図るために、会社として提供する基本的なサービス項目の水準を明確にし、提供するサービスの手順として「業務マニュアル」を活用して保育業務の普遍化に取り組んでいる。子どもの権利を守る「虐待防止マニュアル」、給食対応に関する「給食業務マニュアル」、健康に関する「保健衛生マニュアル、感染症予防対策マニュアル」、防災等に関する「安全管理マニュアル」等があり、各種マニュアルは保育専門職としての基本や業務の細部まで明確に記載され、事務室に整備し、必要に応じ、保育業務に活用している。
サービスの基本事項等の見直しは仕組みに従い、保育に、より反映するよう検討している
サービスの基本事項は定期的な内部監査により指導を受けている。会社は各系列園から提案されるサービスの基本事項を含むマニュアルの改訂が提案され、必要とされる事項に関しては社会情勢や環境変化に対応するよう検討し改訂・改善を行っている。園のマニュアル等の見直しは年度末を基準にしているが必要に応じその都度、検討し、保育活動が順調に進められるよう取り組んでいる。行事アンケート、ISOアンケート、職員ミーティングの意見や提案は子どもの保育に、よりよく反映するよう検討し、サービス向上に努めている。
保育の取り組みや保育実践のポイントをマニュアル化し、保育の質の向上に努めている
保育業務が不明確な時に備えておくべき視点として、蓄積した保育の取り組みを保育実践のポイントとしてマニュアル化し、玄関受入手順、登園状況確認手順、遅番業務手順等、閲覧・確認できるよう事務室に常に備え、日常的に手順に沿い、理解のもと安定した保育に取り組んでいる。施設長は保育活動の取り組み状況や保育士の対応を見ながら必要に応じアドバイスする等、職員の保育に関する悩みの対応や職員間のコミュニケーションにも配慮し、業務の手順など保育が安心安全に進められるように週・月ミーティングで話し合い、保育の質の向上に努めている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
評価結果のダウンロード
本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。
【講評】
理念や目標は会議での唱和や事例での振り返り、研修やマニュアルで浸透を図っている
系列園で共通の理念や保育目標につき、職員が理解を深められるよう、一人ひとりに携帯用カードを配付しいつでも確認できるようにしている。週ミーティング時に全員で唱和したり、保育の中での事例から理念に沿った取り組みとその意味について振り返りの機会を持ったりすることで理解が深まるようにしている。新入職員研修等での学びやマニュアルを通じても浸透を図っている。保護者には見学時や入園前面談時などに重要事項説明書を用いながら説明している。
活動の意義を考え共通認識を持って保育に取り組めるよう、職員をリードしている
施設長は、行事に先立ちその行事をする意義を説明、職員が共通認識を持って保育展開できるようにしている。また、全社的な取り組みや方向性を共有していけるよう、情報共有している。本園は新卒や経験の浅い職員が多いが、子どもに寄り添うことを日々の保育の中で職員が実践していけるよう指導・助言し、いつでも質問できる環境づくりに努めている。適切に休みが取れるよう、気持ちよくお互いさまの気持ちで協力できる職場づくりに取り組んでいる。保護者に保育活動の意図や意味を伝えることを大切に考え、職員の伝える力の向上をリードしている。
重要案件の決定プロセスは明確、職員間で共通理解を持って取り組めるようにしている
重要な案件の検討、決定の手順は、業務マニュアル等で明確に決まっており、内容により本社と連携して行うことになっている。園内では、職員から施設長へ報告があり相談して決定、基本的に最終的な意思決定の場は週・月ミーティングであり、理由を説明し意見交換を行った上で決定している。業務経験の浅い職員が多いことを考慮し、一人ひとりの力量に合わせた方法で伝えることで、理解の齟齬を防ぎ共通認識を持てるようにしている。保護者には、懇談会や運営委員会、また、ニュースレター(園だより)等のお知らせで決定を知らせている。