評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
・企業理念:働く女性を最高水準のエデュケアと介護サービスで支援します
・目標:人生で最も重要な時期の人間教育を目指します
・エデュケアプログラムの実践
・一人ひとりの才能と個性を伸ばし、人間性豊かで創造性に富む人間を育成する
・愛情あふれる美しい環境の中で、お子様一人ひとりの個性を伸ばし聡明で品格のある人間を育成する
職員に求めている人材像や役割
協調関係(周囲から必要な協力を引き出せる能力を身につける)
甘えない(言い訳無用、結果重視。直感を信じ努力を続けて結果を出す)
ストレス解消法(自分なりのストレス解消法を持っていること)
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
目の前の仕事にベストを尽くす
ほうれんそうを徹底し、自分の意見を述べる
常に笑顔で意識を高く持つ
コミュニケーション能力を高める(交渉力・説得力を持つ)
全体の評価講評
特によいと思う点
描画や造形などの制作活動では、子どもたちの発達を踏まえたうえで、さまざまな素材・道具・表現方法を体験できるようにしており、季節の事象をテーマにするほか、幼児クラスでは、共同制作にも取り組んでいる。ピアノなどを使ったリズム遊びや形態模写のほか、季節の歌や、楽器遊びを楽しんでいる。楽器は鈴・タンバリンなどの打楽器のほか、木琴・ハンドベルなどの音律楽器も用意しており、クリスマス会や生活発表会での演奏につながっている。またやり取りやイメージを広げて楽しむ遊びが、集団での劇遊びや、行事での劇の発表に発展している。
1~5歳児が同じ部屋で過ごしており、異年齢の子どもたちのふれ合いを通じ、互いの違いへの憧れやいたわり・思いやりの気持ちが育まれている。その中で、多文化理解の取組として毎月1国を採り上げ、食事・衣装・挨拶などを紹介したりするほか、英語の絵本の読み聞かせの動画を観るなどしている。また季節や文化を体験する行事が、制作・遊び・食事などを関連させて行われるほか、リサイクルや限りある資源をテーマに話し合う時間を設け、生き物や植物の飼育・栽培も体験するなど、身近にある事象や活動をSDGs教育につなげて取り組んでいる。
給食の目標として、「健康な身体を作る」「食べ方を身につける」「望ましい食事マナーを身につける」「食べ物に関心を持ち意欲的に食べる」の4つを掲げ、教材を使った活動やクッキング、食事の時間に挨拶・食べ方・食器の扱い方を伝えるなどの食育活動を行っている。夏野菜の栽培を行い、子どもたちが生長と収穫を楽しみにしながら水やりや観察を行い、収穫したものを使ったピザ作りも体験している。野菜に触れる機会も0歳児から設け、食前に食事への感謝を込めた歌を歌うほか、3色食品群に関する知識や食事中のマナーについても教えている。
さらなる改善が望まれる点
ビデオ通話を用いた水族館等の見学、系列園の園児との交流など、コロナ禍に起因する制約の中でも子どもたちの豊かな体験の機会を確保すべく努め、さまざまなものへの興味・関心を高めている。また対面での体験活動や交流活動も、今年度は系列園の園児と合同での動物園見学、近隣の商店への買い物のほか、勤労感謝の日にちなんで商店や消防署へプレゼントを渡しに訪れ、感謝の気持ちを伝える企画など、積極的に行っている。今後は世代間交流など、より多様な人々との関わりや社会体験のもと、子どもたちの生活の幅を広げていきたいと考えている。
昨年は感染対策のためオンラインで行った懇談会を、今年は保護者を園に招いて実施するほか、運動会の保護者参観も再開するなど、保護者同士の交流や、園の活動に保護者が参加できる機会の確保に努めている。これらの取組を、タイムスケジュールの設定など、感染症の状況に応じた工夫のもとでさらに進めていきたいと考えている。これらに加え、「ドキュメンテーション」の充実と保護者への積極的な発信、ホームページ上のブログや玄関の展示スペースの活用など、園の活動や子どもの様子をより積極的に保護者に届ける取組にも期待したい。
今後3か年の園の重点課題を示す中・長期計画と、年度の運営体制や行事その他の各分野の方針・取組を記した事業計画が作成されている。各計画とも今年度着任の施設長が作成しており、中・長期計画が前任者による昨年度までの計画と同内容となっているなど、いずれも再検討の余地が見られる。ひな形にあらかじめ設けられる項目にこだわらず、SDGsを採り入れたエデュケアをはじめ、注力すべきテーマを具体的に盛り込み、経営層間、さらには組織内で共有することで、内外の環境や園の現状を踏まえた今後の歩みの指針として活かすことを期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
毎月の園内研修では、各保育者が軍手人形を作製して保育に活かし、視覚・聴覚に訴える教材の効果を学んだり、一日の保育の流れを計画的に立案する訓練として、日単位の計画案の作成に取り組むなどしている。文字・数の活動への採り入れ方、園の特色・課題などに関する話し合い、モンテッソーリ教育なども組み入れており、各テーマは施設長が実務的な知見・技術の習得、多様な保育手法を知ることで得る視野の広がり、同僚性の向上などを目的として設定している。また本社が毎月発信する安全・人権などの研鑽テーマについても、会議で啓発を行っている。
子どもたちの多様な体験や交流の促進に、ウェブ媒体を活用しており、水族館等をオンラインで見学し、映像を見るだけでなく、施設の職員から海の生き物の生態や海の話などを聴き、質疑応答を行うなど、子どもたちの興味や理解を深めている。また海外の系列施設や小学校などと交流する、有償のプログラムも別途設けている。対面での地域交流も積極的に行い、近隣の商店では栽培活動に使用する苗を購入したり、制作活動に用いる段ボールをもらいに行ったりし、「お泊まり保育」では系列園の園児と一緒に動物園に行くなどの取組が行われている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査開始時点での当園の利用世帯34(在籍児童数40)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
- 調査方法:アンケート方式
調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。
回収は専用封筒を用い、回答者からの弊機関への直接郵送、または同方式と事業所内回収による未開封のままの弊機関への郵送の併用にて行った。
自由意見については回答者の匿名性に配慮し、表記の加工などの処理を適宜行った。 - 有効回答者数/利用者家族総数:31/34(回答率 91.2% )
総合的な満足度は「大変満足」58.1%・「満足」35.5%の計93.5%と高い値を得ており、設問別でも「発達に配慮した保育活動」「食事」「整理整頓・清潔」「子どもの気持ちの尊重」など全17問中14問で80%台~100%の高い支持を得ている。
自由意見では「保育時間内に体操教室や英語教室があるのは働く親として助かり、オンラインレッスンの内容が豊富で、イースター・夏祭り・ハロウィン・クリスマス等、季節のイベントも行ってくれ、子どもが楽しみにしている」「オプションが充実していていろいろな体験ができ、少人数で別のクラスの子どもともふれ合え、保育者の方が子どもたちをよく見てくれ、担任の先生以外からも様子を聞くことができる」「国際交流に力を入れ、教育的側面を重視しており、制服や室内のレイアウト等にとても清潔感がある点もよい」「子どもや親への接し方が丁寧で、活動内容も食事も素晴らしい」「スタート・お迎えの時間の変更等の対応が柔軟で、タオル等も園で出してくれる」などの声が寄せられている。
さらなる向上を望む意見としては、日常の保育や子どもの様子の報告・発信、保護者の就労・負担への配慮、安全衛生面に関することなどが見られた。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
実質的な満足度(「無回答・非該当」を除いた割合・以下同)は、有効回答者31人全員(100%)が「はい」と答えている。 自由意見には「保育園に通ってから言葉が増え、歌等にも関心を持つようになった」の1件が寄せられている。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「はい」が93.5%、「どちらともいえない」が6.5%となっている。 自由意見には「できることが増えて、先生方の指導に感謝している」「歌・ダンス・工作・体操・外遊び等、充実している」「見たことがないので、よくわからない」の3件が寄せられている。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「はい」が96.8%、「どちらともいえない」が3.2%となっている。 自由意見には盛り付けなどについて、さらなる工夫を望む声が1件見られた。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「はい」が67.7%、「どちらともいえない」が29.0%、「いいえ」が3.2%となっている。 自由意見は6件で、「できる範囲でやってくれていると思う」のほか、戸外活動等のさらなる充実を望む内容や、その一因ともなっているコロナ禍の影響に言及する声などが見られた。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「はい」が77.8%、「どちらともいえない」が14.8%、「いいえ」が7.4%となっている。 自由意見は2件で、「急な残業だけでなく、子どもの中抜け通院にも柔軟に対応してもらえ、テレワークがとてもしやすい」のほか、お迎えの遅れ等への柔軟な対応について、さらなる検討を望む声が寄せられている。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「はい」が87.1%、「どちらともいえない」が12.9%となっている。 自由意見は2件で、「見たことがないのでよくわからない」のほか、保育中の安全管理について、気になる点が挙げられている。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「はい」が90.3%、「どちらともいえない」が9.7%となっている。 自由意見には「コロナ対策で行事に参加ができないため、どちらともいえない」の1件があった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「はい」が83.9%、「どちらともいえない」が16.1%となっている。 自由意見は4件で、「アプリに一日の様子や成長をこと細かく書いてくれてありがたい」「先生がとても熱心かつ愛情を持って接してくれていることが伝わり、一緒に子育てをしてくれている感覚で、同志のように感じており、先生のクオリティの高さから転園は考えられなかった」のほか、コミュニケーション機会の確保などについて、さらなる配慮を望む声が見られた。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」が96.7%、「どちらともいえない」が3.3%となっている。 自由意見は4件で、「園内に入る機会がほとんどないので、実態がわからない」「中を見ていないので判断できない」などの声があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
「はい」が93.5%、「どちらともいえない」が6.5%となっている。 自由意見は2件で、「制服があることがとてもよく、先生方がフレンドリーに接してくれる」のほか、職員の接遇について、さらなる配慮を望む声も見られる。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」が90.0%、「どちらともいえない」が10.0%となっている。 自由意見は4件で、「素早く対応してもらった」「ケガの時のフォローや連絡はとてもきめ細やかだった」などのほか、ケガ時の保護者への連絡について、さらなる配慮を望む声が寄せられている。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%となっている。 自由意見は「経験がないのでわからない」「なったことがないので、わからない」の2件であった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が96.7%、「どちらともいえない」が3.3%となっている。 自由意見は3件で、「まだあまり話せていないが、丁寧に見てもらっていると感じる」「たくさんよいところを誉めて伸ばしてくれる」のほか、「人による」との声もあった。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「はい」が96.3%、「どちらともいえない」が3.7%となっている。 自由意見には記入がなかった。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」が87.1%、「どちらともいえない」が12.9%となっている。 自由意見は2件で、「毎日どのような活動をしたのか、その時はどのような様子だったのか、限られた時間で精一杯伝えてくれていることが、とてもありがたい」のほか、子どもの日頃の生活や保育内容等に関する保護者への報告・伝達について、さらなる工夫を望む声があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%となっている。 自由意見は2件で、「保健面で対応をしてもらった際、かなり柔軟に対応してもらえた」のほか、保護者の不満・要望等への対応について、さらなる検討を望む声が寄せられている。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が77.8%、「どちらともいえない」が11.1%、「いいえ」が11.1%となっている。 自由意見は「特に何か相談をすることがない」の1件であった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
在園世帯や地域の子育て家庭から、さまざまな方法・媒体で意向の把握を行っている
保護者の意向を、懇談会や保護者代表が委員を務める運営委員会、本社が全世帯を対象に毎年度行う「ISO顧客満足度調査」などから把握している。懇談会・運営委員会はコロナ禍拡大後、感染防止に配慮してオンライン形態や書面への代替も適宜行い、保護者との対話の場の継続に努めている。またISO顧客満足度調査はウェブアンケート形式で行い、日常のサービス提供に関連する各分野で、保護者の満足度や要望・意見を収集している。見学受け入れの際の入園希望者との会話からは、個別の悩み・ニーズや地域の子育て等の傾向などを把握している。
職員の意向や地域・行政の状況の把握と、園の経営状況の管理の仕組みが整えられている
職員の意向は、前述の各会議や定期的な個別の面談などから把握し、保護者の声とともに課題抽出の参考としている。また各職員が園の「エデュケア」や保護者支援、子どもの健康・安全や職員の資質向上などの各項目について自己評価を行い、個別の意見・提案とともに施設長が集約する仕組みも設けられている。保育・教育等に関する地域及び行政の情報は、府中市の認証保育所連絡会や本社の系列園施設長会議、行政・本社の発信物などから把握し、園の予算の作成・管理は、主に本社が園の状況を踏まえて行っている。
園の重点課題や年間の運営、各種の日常業務について、各期間の計画が作成されている
園の運営・重点課題等に関する中・長期の計画として、「エデュケア」の質の向上や施設の安全・美観の維持、人材育成の3分野で、今年度から3か年の各年度の取組等を定めている。また年度の事業計画に、当年度の運営の方針・体制のほか、特別保育事業及び行事、保護者・地域支援、安全・保健や設備・備品、職員の育成及び労務管理などに関する年間の取組を記載している。保育・行事や防災などの日常業務の各分野では、年間の予定と具体的な取組内容・目標等を示す各計画を作成・実行するとともに、計画の期間などに応じた進捗確認を行っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
社会人・保育者として守るべき種々の規範・倫理について、職員への啓発がなされている
本社作成の「テクニカルブック」に、マナー・身だしなみや個人情報保護、子どもの人権の尊重と虐待の防止など、社会人・保育者として、系列園の全職員が守るべき規範・倫理が定められ、職員の入職時にはこれをもとに研修がなされている。また園内の会議でも、言葉遣いや施設内の美観の維持、不断の自己研鑽などについて、施設長が職員への啓発を行うほか、本社設定の毎月のテーマに基づく研鑽の中で、子どもの人権や虐待についても組織として意識の向上を図っている。いわゆる不適切保育の防止についても、報道等を踏まえた注意喚起を行っている。
保護者の個別の要望・苦情や、虐待等への対応の仕組みを整備している
第三者委員を含む苦情解決制度について、入園時の説明や玄関への掲示によって保護者に周知を図るとともに、意見箱の設置や毎日の登降園時の会話、アプリ連絡帳などを通じて保護者の要望・意見を把握し、案件に応じた個別の相談対応など、適切な対応に努めている。また虐待等の防止に関する本社及び府中市のマニュアルを常備するほか、児童相談所や市子ども家庭支援センター等の連携の体制を整え、同センターの担当者による定期的な来訪もなされている。必要が生じた際には、本社やこれらの関係機関と情報を共有して支援にあたることとなっている。
地域への透明性の確保や情報・機能の提供、認証園連絡会への参画などがなされている
養成機関や特別支援学校からの実習生を受け入れるほか、ホームページや市の各種媒体を通じて園の情報を発信し、地域の交流スペースに園の広報物を置いてもらうなど、地域に開かれた園としての取組を行っている。また市の認証保育所連絡会への参加など、市内の施設間の交流・連携にも加わっている。地域の子育て家庭への支援として、見学の受け入れ時の入園希望世帯への相談対応のほか、毎月1回土曜に育児相談会を設けており、相談会の利用促進や、保育所体験等の来園形態のイベントの企画を今後の課題としている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
種々の緊急事態への対応や事故の予防・再発防止、感染症対策などに取り組んでいる
SIDSをはじめとする保育中の緊急事態への対応を職員が学ぶ、「乳幼児応急手当講習会」が毎年度設けられるほか、園内の各所に通報手順等の掲示と救命救急用のマウスピース・手袋の常設がなされている。また毎週・毎月末の会議で、保育中の子どものケガなどの事故及び各種ヒヤリハットの報告や、原因・対策等の共有・検討を行っており、事故報道を受け、散歩時の人数確認方法を見直すなど、必要な改善にも取り組んでいる。換気の徹底や要所の消毒、関係者の検温・マスク着用など、新型コロナウイルス等の感染症のまん延防止にも努めている。
災害・不審者対策や、多様なテーマでの安全・保健面の職員の研鑽がなされている
チェックリストに基づく園内の安全点検を定期的に行うほか、毎月の避難訓練ではさまざまな時間帯・状況を設定して災害時の対応を確認し、侵入を想定した不審者対策訓練も年2回実施している。また本社作成の「緊急対応マニュアル(地震対策編)」に、災害発生時の初動から復旧・正常化までの本部・園内の体制・取組が示されており、その現場への周知や、感染症等に関する同種の計画の整備も望まれる。本社が設定する毎月のテーマに基づき、水遊びや散歩・室内活動時の事故や置き去り・見失い、SIDSなどについて、会議で啓発がなされている。
各種情報の適切な利用・管理と漏洩防止のため、仕組みや環境を整備している
日常業務における各種情報の取り扱いについて、本社作成の「テクニカルブック」や関連のマニュアルなどに遵守・禁止事項が明示されており、職員には本社による入職時の研修やEラーニング制度などを通じて徹底が促されている。また重要書類やPC等の情報端末は所定の保管場所で施錠管理し、端末使用時や情報システム内へのログイン時にはパスワード等によるログイン管理がなされるなど、情報の適切な利用を漏洩の防止が図られている。保護者には子どもの肖像の利用や必要の際の他機関への情報提供などについて、入園時に説明と同意確認を行っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
人材の確保・活用や各種労務管理など、系列園共通の働く環境の整備がなされている
本社が専用サイトでの情報発信と応募受付をはじめ、多様な媒体・ルートを通じた職員の募集・採用を行い、必要な人材の確保に努めるとともに、施設長・本社が職員の勤怠・残業や休暇消化の状況を管理し、産業医へのメンタルヘルス相談などの仕組みも設けられている。労働環境については職員自己評価で寄せられた現場の声も踏まえ、本社と連携してさらなる向上を図る意向である。また本社の「キャリアプラン」アンケートや施設長との面談などから、各職員の働き方や処遇・キャリア形成等に関する意向を把握し、異動・配置などの人事の参考としている。
個別の育成・処遇の仕組みや多様な社内研鑽など、職員の能力と意欲の向上を図っている
本社が職員の能力指標と個人別の評価・目標管理の仕組みを整備している。職位・職種に応じて設定される能力・責任と行動特性(コンピテンシー)に基づき、自己・上司評価と目標設定を常勤者各人を対象に行い、期中・年末の施設長との面談を通じて達成状況を各人と共有するとともに、処遇への反映によって意欲向上にもつなげている。また経験・職位及び職種に応じた社内研修や、系列全園で注力する「ドキュメンテーション(写真と文章で子どもの育ちを伝える書面)」に関する勉強会、各種のEラーニング課目など、研鑽の仕組みも多様に整備されている。
学びの場の充実に努め、各職員の専門性と組織の共通理解の向上に取り組んでいる
上記の各種社内研鑽を中心に、職員が内外の研修の受講によって専門性を高めるとともに、会議での報告や報告書等の供覧により、成果を他の職員に伝えている。会議では保育や子ども・保護者への支援、保育の活動・環境など、直近の課題に関する検討のほか、前述の本社発信のテーマに基づき、安全・保健や子どもの人権・虐待などに関する研鑽がなされている。また施設長がテーマを設定し、視覚教材の作製とその効果、日案作成、クレヨン鉛筆の使い方や文字・数の保育への採り入れ方、モンテッソーリ教育など、保育の実務に関する学びの場も設けている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
国連が提唱する「SDGs(持続可能な開発目標)」を、系列全園で日々の「エデュケア」に採り入れており、当園でもその取組に注力している。昨年度は月・週の会議等で施設長が折に触れて啓発を行うなど、職員のSDGsへの理解を深めるとともに、本社が設定する各月のテーマに基づき、各年齢でさまざまな活動を行い、系列園共通の「ナーサリースクール目標」に掲げる「寛容な人間」「グローバル社会で活躍できる人間」などの4つの人間像の育みにつなげることを目指した。
「リサイクル活動」「水を知ろう」「多文化理解」など、2か月ごとに設けられる上記テーマを踏まえ、トイレットペーパーの芯やストロー・画用紙等の廃材を遊びや制作活動に活用したり、紙漉きの体験とはがき作りに取り組む中で、リサイクルや資源の大切さなどへの意識を高めたり、保育者と子どもとの会話から海への興味を促し、海を模したマットにからのペットボトルを並べ、ゲームを通じてゴミを拾って捨てる体験をするなど、環境・自然保護について学ぶ機会を設けている。また食の営みや飢餓の撲滅、平和などについても、各年齢で日々の保育と結びつけ、子どもたちの関心や意識が高まるようにした。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
経営層は取組の成果として、職員のSDGsへの理解や、子どもたちの環境保護その他のSDGsに謳われるさまざまな社会の課題への関心がより深まったと考えている。また保護者からも、家庭での会話などにSDGsの活動などが上がるようになったとのことである。
今年度も取組を継続しており、年齢・発達に応じ、段ボールの廃材を使った共同制作や、子どもたち同士で話し合う「サークルタイム」の実践、8・9月のテーマ「水を知ろう」にちなんだ水遊び、さまざまな食育活動や粘土を使ったおにぎり作りなどから食文化や食・食材の大切さ、世界に遍在する飢餓の撲滅などを知るなど、さまざまな活動を行っている。乳児の活動にもより力を入れ、幼児がおこなうさまざまな取組につなげてゆくことなどを今後の課題と考えている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
昨年度は定員の充足に向け、見学の積極的な受け入れや説明会の実施など、入園希望者へのアプローチにも注力した。市の待機児童が解消され、施設間の競争が今後もさらに激化することを想定し、より多くの未就園世帯に当園を知ってもらい、入園者の獲得と経営面の安定につなげることを目指した。
内外の新型コロナウイルス感染に関する状況を踏まえ、感染が鎮静化している時期には、人数制限や来園者の検温・マスク着用などの感染対策を講じたうえで、積極的に見学の受け入れや説明会などを実施した。また感染拡大期にも動画とメールによる情報提供に代え、入園希望者のニーズに応えるよう努めた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
上記のほか、各クラスの定員の変更も状況に合わせて行い、入園を希望する家庭の柔軟な受け入れと、経営面の安定化につなげている。訪問調査時点では各クラスとも定員を満たしており、取組は一定の成果に結びついている。
今年度も取組を継続し、企業理念とする「働く女性を最高水準のエデュケアと介護サービスで支援します。」の実践に取り組んでいる。
サービス分析結果
【講評】
さまざまな媒体を活用し、入園希望者に園の提供する保育サービスを説明・発信している
本社開設のホームページに、保育方針や住所、定員や料金、地図などの情報のほか、定員に対する空き情報も掲載されており、随時更新されている。施設見学の説明会についても、開催日や時間、定員など随時案内を掲載し、希望者を募っている。また入園が決まった家庭に手渡される、園が提供する保育サービス等を記載した「ご利用のしおり」と重要事項説明書から情報を抜粋して、入園希望者向けの資料を作成し、見学・来訪時の案内の際に提供している。当園でのサービス利用が困難な場合には、系列の施設やサービスを紹介している。
施設見学のやり方を随時変更し、見学の要望に応えられるよう努めている
施設見学の申し込みは電話・メールなどにより、本社もしくは園で受け付けている。今年度は感染症の状況に応じ、定員や実施回数など、形態を変更しながら、問い合わせや見学の要望に応えられるよう工夫している。案内は上記資料をもとに、園の理念や保育の方針・特色を説明し、その後に施設の内覧に移っている。原則15時頃のおやつの様子を見てもらえる時間に見学を設定し、疑問点や気になったことへの質問にその答えている。また、会話の中で育児に関する相談事を聴き取るなど、出産や育児における不安の軽減に努めている。
市が作成している子育て情報誌や子育て支援事業等を活用し、情報発信を図っている
市が発行している子育て情報誌である「子育てのたまて箱」に当園の情報が掲載されており、開所時間や定員、年齢ごとの月額保育料や入園料、保育方針や延長保育、一時預かりのほか、「子育て安心マップ」から地図上の具体的な園の所在地等の情報を得ることができる。また市のホームページにも、当園の住所と電話番号が掲載されている。これらに加え、市と連携を取り、月に一度定員に対する空き状況や見学についての情報を伝えている。地域子育て支援の取組である「子育てひろば」でも、地域の未就園家庭に当園の情報を発信している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
- 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、他の相談先紹介など支援の必要に応じた対応をしている
【講評】
サービスの開始にあたり、提供する保育サービスについて説明している
入園前の見学で、園生活がイメージしやすいよう保育内容や施設内を案内し、入園が決まった家庭には親子面談を実施して、より具体的な保育サービスについて説明している。説明の際には「ご利用のしおり」と重要事項説明書を渡し、園での一日の過ごし方や持ち物、おむつやタオルを用意する有料のサービスのほか、「エデュケーション(教育)」と「ケア(保育)」を組み合わせた「エデュケア」について説明している。説明後、保護者の意向等は面談用のシートに記録し、契約書と覚書への記名により、サービス内容について保護者の同意を確認している。
提出書類や面談等により子どもや家庭の情報収集を行い、職員間で共有している
入園申込書や児童票など入園時に提出される書類に加え、上記の親子面談にて、入園する子どもの成育歴や基本的生活習慣等の発達状況、集団保育の経験や病歴、保護者の就労状況など、保育に必要な情報を把握し、面談シートに記録している。また、食物アレルギーや既往症のある子どもが入園する際には、必要に応じて栄養士などの専門職も面談に参加し、具体的な個別対応の検討を行っている。得られた新入園児の情報は、提出された書類や面談シートを個々に職員が閲覧するほか、個別対応が必要な情報は会議等を通じて共有することとしている。
子どもの生活環境の変化による負担軽減を図り、退園後も支援の継続に努めている
入園後には保育時間を徐々に長くしていく「慣らし保育」を実施し、保護者と子どもの負担・不安感の軽減を図っている。期間は保護者の就労状況や子どもの様子等に合わせて設定し、入園直後はお迎え時に担任の保育者から当日の子どもの様子を細やかに伝え、家庭での子どもの姿を尋ねるなど、家庭との連携に努めている。また、年齢が低い子どもにはなるべく同じ保育者が対応するようにし、子どもとの信頼関係を築けるよう工夫している。退園を控えた保護者には、退園後も育児相談などに応じる旨を伝える等、支援の継続を図っている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身の発達を継続的に記録し、家庭状況の把握にも努めている
子どもの心身の発達状況は、「成長記録」として、運動機能や言語などの発達、生活・食事・遊び・情緒面などの様子を記述しており、発達の個別差や変化の大きさに応じ、0歳児は毎月、1歳児・2歳児は年間6回、3歳以上児は年4回記録している。保護者や家庭の状況は、日々の対話やアプリ連絡帳のやり取りを通じて把握し、変更があれば台帳を書き換えている。体格的な成長は毎月身体測定を行い、肥満度の指標となるカウプ指数も計測して推移を記録し、胸囲・頭位も計測している。結果はアプリケーションに入力し、保護者も見られるようにしている。
全体的な計画をもとに年齢別の年・月・週及び個別の計画を作成し、実践につなげている
全体的な計画をもとに、年齢別の年間を4期で構成する年間指導計画を策定している。年間目標を定めたうえで、各期の予想される子どもの姿のほか、保育所保育指針における養護と教育の各領域について、内容及び環境構成、援助や配慮、食育等の取組や成長の見通しを記載し、年間計画から月・週の実践的な計画に展開させている。個人別の指導計画には、養護面・教育面のねらいを定めたうえで、食事や排せつ等の生活面、教育の5領域(健康・人間関係・言語・表現・環境)の実際に行う保育内容と、保育者の配慮・環境構成の工夫を記載している。
全体的な計画や子どもの様子を職員間で共有し、保護者に保育のねらいを伝えている
全体的な計画は毎年度変更点を各職員が各自確認することとしているほか、変更点がある場合には、年度当初のスタッフミーティング等で周知することとなっている。週ミーティングには参加可能な職員が参加し、子どもの体調・発達・情緒の状況を伝え合い、クラスの活動内容の振り返りや予定についても共有している。保育内容については、懇談会を実施しており、年間目標や子どもの様子などを伝えるとともに、個人面談の機会にも子どもの様子を保護者と伝え合い、園便り「ニュースレター」にもクラスごとの月のねらいを掲載している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況(保護者の意向を含む)の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携を図っている
【講評】
異年齢の子どもたちの育ち合いを促し、同年齢の活動や体験の保障にも努めている
1~5歳児が同じ部屋で過ごしており、自由遊びの時間帯では、年上児と年下児が日常的に関わり、遊びや遊ぶ場所・遊ぶ仲間を子どもが主体的に選んでいる。着替えや支度をお世話する姿が見られるなど、年上児には優しさが養われるほか、年下児が遊びをまねることで遊びを獲得するなど、育ち合いが促されている。また保育者は異年齢保育の中にあっても、年齢別の活動や発達相応の遊びの保障に努めており、机などを使った保育室内の空間分けや、別部屋の利用などのほか、年上児だけが我慢することなどがないよう、心情への配慮も心がけている。
多文化理解への取組を行い、子どもの個性に応じた援助に努めている
ポピンズナーサリースクールの目標の一つである「グローバル社会で活躍できる人間」の育成に向け、外国の文化に親しみが持てるように多文化理解の取組を行っており、毎月テーマになる国の食事・衣装・挨拶などを紹介したり、国旗の塗り絵を楽しんだりしている。特別な配慮を必要とする子どもへの対応では、保護者との連携を図るとともに、子どもの状態や、保護者から伝え受けた家庭での状況を職員間で共有し、本社の看護師チームへの相談を行ったり、専門機関からの情報を共有したりして、個々の特性に応じた援助が行えるようにしている。
子どもの同士のトラブルでは、発達に即した援助を行っている
言葉の未発達等に起因する子どものかみつきや引っかきについては、それぞれの子どもの状態を踏まえたうえで、できる限り未然に防ぐことができるよう配慮しつつ、保育者が代弁や仲立ちなどの援助を行っている。言葉が使える子どものトラブルの場合には、大人が善悪を決めるのではなく、経緯をよく聴き取り、関わり方や言葉での伝え方の助言を行うよう心がけており、できる限り当人同士の解決の経験ができるようにしている。また保護者にも状況を伝え、懇談会でも発達の特徴を説明するなどして、理解を得るよう努めている。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には子どもの健康面・情緒面の状況を把握・記録し、職員間で共有している
早番担当の職員は、園内SNSで前日の夕刻以降の保育の内容を確認するほか、「個人記録表」の内容にも目を通すこととなっている。登園時には、受け入れ担当が子どもの顔色や機嫌、目視できる範囲内の傷や熱の有無などを、視診を行って確認するほか、前日夕刻以降から朝までの間に、子どもに変化がないか、保護者に口頭で確認している。また登園前に体温を測ってもらい、0・1歳児については、登園後にも保育者が検温する仕組みとしている。また聴き取った内容は「個人記録」に記録し、職員間で共有する仕組みを整えている。
昼礼等を通じて職員間で情報共有し、子どもの様子を保護者に伝えられるよう努めている
降園時には、できる限り子ども個別の様子を伝えられるよう心がけている。コロナ禍発生後の感染症対策のため、園での保護者の滞在時間の短縮が必要となっていることから、園からの伝達を保護者に確実に行えるよう、必要に応じて玄関対応だけでなく、応接室を用いたり、アプリ連絡帳への記載をより詳細にしたりする工夫に努めている。また担当以外の職員が保護者対応を行う場合も確実に情報を伝達できるよう、「個人記録表」などを活用したり、昼礼を実施したりして、各クラスの活動や子どもの様子、保護者への伝達事項を伝え合うようにしている。
生活能力の獲得に向けた援助は、子どもの様子や保護者との連携を大切に進めている
排せつへの援助では、排尿間隔が一定になっていることや、トイレへの関心や意欲、尿意を伝える姿などの子どもの状態、家庭の意向や取組の状況を把握・尊重したうえで進めている。衣服の着脱では、一緒に行いながら手順やコツを伝え、自分で行おうとする姿や意欲が見られた際には、さりげなく援助し、成功体験を感じられるよう援助に努めている。また自立への援助が始まった頃から、服やおむつの用意などの協力を保護者に呼びかけている。玩具などの共用物の片づけについては、保育者は一緒に行いながら、習慣として身につけられるようにしている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが人と関わる力を養えるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 子どもの心身の発達が促されるよう、戸外・園外活動(外気浴を含む)を実施している
- 生活や遊びを通して、子どもが自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
遊び込める環境構成の工夫に努め、発達に応じた集団活動を展開できるようにしている
自由遊びの際には、子どもの希望を聞いて遊びを提供するほか、テーブルを用いて遊び同士の空間を分けるなど、子どもが遊び込めるよう工夫をしている。また集団活動に子どもたちが主体的に関わることができるよう、集団遊びの楽しさを感じられる、発達や意欲の状況に応じた遊びの提供に努めている。0歳児クラスから保育者の読み聞かせや歌・楽器遊びなど、集団活動の楽しさを味わう機会も設け、やり取りや見立てを楽しむままごとなどの遊びや、簡単なルールのある遊びに展開し、その後には集団での身体表現や劇表現の発表にまで発展させている。
子どもたちの言葉の感覚を養う取組を行い、玩具や絵本などの環境を用意している
子どもの言葉の感覚を養い、言葉の伝え合いを楽しめるよう、0歳児クラスからさまざまな取組を行っている。言葉を獲得する以前から、子どもの喃語や指差しなどのメッセージに、保育者は言葉を添えたやり取りに努め、絵本の読み聞かせを行うほか、保育室にはごっこ遊びを楽しめる環境を用意している。文字に触れられる環境も設けており、かな文字の表を掲示し、物語や図鑑、保健・食育・道徳のほか、繰り返しを楽しむもの・イラストを楽しむものなど、さまざまな本を揃えている。またカルタや文字の遊びも楽しむほか、献立表はひらがなで表示している。
制作活動や戸外活動を通じて、子どもたちの豊かで多様な感性を育んでいる
描画や造形などの制作活動は、感触遊びから始まり、手先の器用さや認識力などを踏まえたうえで、さまざまな素材や道具に触れながら、季節の事象をテーマした作品制作を通じて、表現技法を体験し、後の自由な制作活動につなげている。また幼児クラスなどでは、共同制作に取り組み、みんなで一つのものを作り上げる楽しさを味わっている。戸外活動では草花などの自然物に触れ、自然探索やボール遊び、鬼ごっこなどのルールのある遊びに興じており、移動の行程を含め、交通ルールや公の場でのマナーを身につける機会にもなっている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
さまざまな要素を含んだ行事に、計画書を作成して取り組み、心身の発達を促している
行事の実施にあたっては計画書を作成し、目的・内容や保育所保育指針におけるいわゆる「10の姿」との関わり、役割・流れのほか、アレルギーの対象者などを記載し、発達に即した取組となるようにしている。行事は季節や文化を体験するもの、成長を喜ぶもののほか、日々の活動の積み重ねや連続性を踏まえて取り組み、保護者に発表するものなど、さまざまな要素を含んだ内容を企画し、行事を通じて日常の保育に変化と潤いを持たせ、体験を通じて子どもたちの心身の発達を促すほか、保護者に子どもたちの成長を伝える機会にもなっている。
夏祭りは異年齢でお店当番を体験し、運動会では協力し、練習の成果を披露している
夏祭りでは、普段から楽しんで遊びからゲームを設定し、お店番を2~5歳児の異年齢グループに分かれて担当し、2歳児も年上児にガイドしてもらいながら、自分の役割を果たしている。また「スポーツフェスティバル(運動会)」は「練習した成果を発表する」「身体を動かすことを楽しむ」「友だちと競い合ったり力を合わせながら達成感を味わう」ことをねらいとして取り組み、3歳以上児のパラバルーンや対抗リレーでは力を合わせて取り組むことを体験し、年長児の運動遊びの発表では、マット・鉄棒・縄跳びなど、自分ができることを披露している。
生活発表会や誕生会のほか、季節の行事など、年間を通じてさまざまな行事を行っている
例年の生活発表会では、日頃子どもたちが楽しんでいる物語をテーマにした劇や合奏・合唱などに取り組んでいる。年長児の「お泊まり保育」では、動物園に出かけたのち、系列他園とのオンライン交流を楽しむほか、手作りのランタンを灯して夜のひと時と仲間と過ごすなど、思い出の一日となっている。誕生会では歌を歌ったり、保育者からの出し物を見たりするほか、誕生児へのインタビューを行うなど、成長をみんなで喜び合っている。また「敬老の日集会」やハロウィン・クリスマス会・節分など、季節や文化を体験する行事も年間を通じて行われている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間が長くなる子どもたちの情緒面・健康面への配慮に努めている
保育時間が長くなる子どもたちが安心して過ごせるよう、受け入れ時の視診時には子どもと挨拶を交わしながら、情緒面の状態を確認するほか、保護者からも前日からの変化を聴き取るようにしており、子どもが不安を感じ、機嫌が悪い時などには、保育者がスキンシップを図るなどの配慮に努めている。また夕刻時、子どもの人数が少なくなるにつれて寂しくなってしまう場合にも、同様に寄り添い、安心できるようにしている。健康面への配慮として、子どもの様子を職員間で情報共有するほか、適宜検温を行って体調の急変に備え、水分補給も随時促している。
一日を通じて子どもたちが飽きずに過ごせるよう、保育内容の工夫に努めている
異年齢の子どもたちが遊びをともにする自由保育、発達に即した年齢別の活動、専門講師によるプログラムの時間など、さまざまな形態で保育を提供するほか、身体を動かす動の活動と、机上遊びや絵本の読み聞かせなどの静の活動のバランスにも配慮している。帰りの会以降の時間帯では、子どもの体力や注意力の低下を考慮し、机上遊びなどの静かに過ごせる遊びの提案・提供を基本とし、遊びごとにコーナーを作って遊びが過度に混じり合わないよう配慮している。また活動の切れ目には水分補給やトイレを促すなど、気分転換を図れるよう配慮している。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
献立はさまざまな料理が体験できるものとし、給食会議を行って改善につなげている
食前には食事を摂れることを感謝する歌を歌うほか、メニューの説明を行っている。献立は旬の食材を用いた和食を基本とし、だしを使った薄味の調理としている。照り焼き・和え物・煮物・炒め物・揚げ物など、さまざまな調理法を体験できるようにするほか、郷土料理・多文化料理・行事食の提供も行っている。メニューは2週間で1サイクルとしており、1回目の喫食状況や保育者との情報共有を踏まえて、2回目の提供時には刻み方や味つけなどの改善を行っている。苦手なものがある場合には、誘いかけはしながらも、無理強いはしないようにしている。
食物アレルギーや離乳食など、個々の状況に応じた食事の提供を行っている
体調等の理由で食事内容の変更の希望には、保護者による「1日変更届」の提出によって対応することとしている。食物アレルギーがある場合は、医師の指示書をもとに除去食を提供している。毎月保護者と面談を行い、献立の確認とともに、家庭での喫食や医師との連携の状況等の情報を把握している。提供時には個別のトレーや子どもの写真と除去内容を示した食札を用いるほか、複数名での声出し確認を行っている。また離乳食に関しては、献立にある未食食材を保護者と園の双方で確認し、子どもの状況を伝え合いながら、無理なく進められるようにしている。
食育活動では、食への興味・関心を育み、食事中のマナーや食材の知識を伝えている
給食の目標として「食べ物に関心を持ち、意欲的に食べる」「望ましいマナーを身につける」等を掲げている。食農体験の一環として、夏野菜の栽培を行い、調理活動ではトウモロコシの皮むきやそら豆のさやむきなどの野菜の下処理のほか、フルーツポンチ作りではスプーンで野菜をくり抜き、ピザ作りでは自分たちが育てた野菜をトッピングして楽しんでいる。また調理保育時のエプロンの着け方や箸の持ち方を教えるほか、ゼラチンと寒天や、春キャベツと寒玉キャベツの違いに触れる機会を設けたり、乳製品にはどんなものがあるか紹介したりしている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
- 子どもの入退所により環境に変化がある場合には、入所している子どもの不安やストレスが軽減されるよう配慮している
【講評】
子どもが保健や衛生の大切さを知り、健康と安全に関心が持てるよう、啓発に努めている
避難訓練を行う際には時間や場所などの場面をさまざまに設定し、どの出入口から逃げるのかをそのつど検討するほか、避難に要した時間を測定するなど、安全意識の向上を図っている。子どもたちには病気や保健・清潔の話を絵本等を用いて日々行い、散歩時には交通ルールに触れて歩道の歩き方や信号の見方を伝えるなど、子どもが自分の健康と安全に関心が持てるようにしている。また手洗い習慣の定着に向け、手洗い場にイラストを掲示し、生活の中で伝えるほか、近隣の保健所から機器を借りて洗い残しを可視化し、効果や大切さを伝える取組も行っている。
関係機関等との連携体制を整え、緊急時の対応体制構築を図っている
園医による健康診断が定期的に行われており、近隣で流行している感染症などの情報提供や、子どもの健康状態等に関する相談に応じてもらっている。保育時間内に処置が必要であると医師が認めた場合に限り、必要書類を整えたうえで、与薬の援助にも対応している。また当園の所在するエリアを統括する本社の看護師が園を巡回し、感染症や衛生面に関する指導を行うほか、保健・衛生全般の相談の窓口となっている。救急車を呼ぶ手順や救急隊に伝える情報などを記載した書面と、マウスピースや手袋などの救命セットを各所に常設し、緊急時に備えている。
保護者との連携や、保健・感染症等の情報発信に努めている
園内で感染症が発生した時には、玄関に病名・人数等を掲示し、保護者に情報提供を行っている。感染症や保健衛生に関する園の考え方や取組、SIDS(乳幼児突然死症候群)対策について、「ご利用のしおり」や午睡時に園児の状況確認に使用している「SIDSチェックシート」等を用いて入園時や見学時に説明している。午睡時には0~2歳児は5分おき、3歳以上児は15分おきに寝ている向きや呼吸等を確認している。子どもの健康状態は送迎時の会話や連絡帳等により日々把握に努め、身体測定の結果や保健情報を定期的に保護者に発信している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保育時間の変更や多様なサービスの提供など、さまざまな保護者支援を行っている
年間行事予定表を年度初めに配付して1年間の見通しを伝え、保護者が参加する行事等は土曜日に設定するなど、園活動に参加しやすくなるよう工夫している。20時半まで保育を実施し、登降園時間の変更等にも柔軟に対応するよう心がけるほか、保護者が用意する持ち物等が少なくなるよう配慮している。また有料で紙おむつやタオルを提供するほか、お迎えが遅くなる子どもにはおにぎりなどの補食を準備するサービスも行っている。玄関の保護者から見える場所には育児書と絵本があり、自由に読むことができるほか、育児相談のポスターも掲示されている。
園での子どもの様子をさまざまに発信し、保護者との共通理解獲得を図っている
保護者との個人面談は、時期・日付を決めて参加希望を募り、園で行うかオンラインで行うかを保護者が選択できるようにしており、遊びや活動、食事、友達との関わりなど、子どもの園での普段の様子を伝え、家庭での様子を聴き取り、連携を図るほか、育児相談などにも応じている。また毎日の活動や食育活動の様子を写真に収め、玄関に掲示して保護者に伝えるほか、写真にコメントを付した「ドキュメンテーション」や「ニュースレター(園便り)」の発信なども行い、子どもの発達や育児について保護者との共通認識が得られるよう努めている。
懇談会では感染症対策のもと、保護者との信頼関係を築けるよう取り組んでいる
懇談会は昨年はオンラインで、今年は園を会場として実施されている。クラスごとに時間差を設けて実施し、各家庭1名のみの参加とする等、感染症対策を講じつつ実施し、クラスの保護者が一堂に会することで、保護者同士が互いを知る機会ともなっている。席上では年間目標や期ごとのねらい、一日の生活の流れや子どもの様子を写真を盛り込んだ資料を用いて説明し、園生活に関する質疑応答も行い、保護者との信頼関係が深まるようにしている。また栄養士が全クラスの懇談会に出席し、食育や食事について話すほか、食に関する質問や相談にも応じている。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
近隣地域の環境を活用して遊びを発展させ、多様な学びの獲得と育ちにつなげている
好天の日は積極的に戸外に出かけている。園の周辺を散策する際、すれ違った地域の人や消防署など公共の施設の職員と挨拶を交わすなど、子どもが園の職員以外の人と交流する機会としている。公園では緊急時の避難先となる場所を確認したり、遊具を使った遊びや日光浴を行うほか、草花を見たり、虫取りを楽しむなど、多様な活動を行っている。また、道中では道の歩き方や信号の見方など交通ルールについて伝え、子どもの自分の身を自分で守る力の習得につなげるほか、神社を訪れた際にはお参りの仕方を学ぶなど、多様な学びの獲得と育ちを促している。
【講評】
子どものプライバシーや羞恥心、個人情報への配慮に努めている
部屋の仕切りのない、異年齢合同の保育空間の中であっても、子どもの羞恥心や自尊心を尊重できるよう、排せつの失敗への対応は、できる限りさりげなく、他児の目に触れないようにしている。また水遊びは着衣のまま行い、水着を身につける場合にもラッシュガードを羽織るようにしている。シャワーの際には性差への関心を考慮して男女別で行うこととし、衣服の着脱の援助の際には上下順に行うようにするほか、自分で行う子どもにもその旨を伝えている。子どもの情報を外部に提供する必要が生じた場合には、そのつど保護者の確認を取ることとしている。
家庭の意向等の把握に努め、子ども一人ひとりの尊厳の尊重に向けて取り組んでいる
家庭における保育の考え方や既往症などについて、入園時に保護者の意向等を確認し、アプリ連絡帳や送迎時の会話等を通じて日々共通理解の形成を図っている。肘内障の既往歴のある子どもには、活動時に手をつなぐ際に配慮したり、宗教上の理由などで食べられないものがある子どもには対応食を提供するなど、個別の事情への実施可能な配慮を行っている。また命令口調や否定的な言葉、怒鳴るなど、子どもへの望ましくない言葉遣いや態度を会議等で共有し、保育士団体の倫理綱領の資料を回覧するなど、子ども一人ひとりの尊厳の尊重にも取り組んでいる。
虐待防止と家庭支援に向けて、マニュアルの整備や研修の受講などを行っている
入社前の職員や初任者向けの研修テキストである「テクニカルブック」に、国の保育指針の総則や子どもの権利条約の概要などが記載されているほか、本社策定の「子ども虐待防止対応マニュアル」に、早期発見に向けたチェックシートや子ども・保護者の様子の観察ポイントなどがまとめられている。また虐待に関する外部研修の受講や、学んだ内容の会議等での共有など、児童虐待や家庭支援等に対する見識を、園全体で高められるよう取り組んでいる。登園時の視診や着替え等の際の園児の身体状況の観察など、虐待の兆候の早期発見にも努めている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
本社作成の手引書や掲示物・チェックリスト等を活用し、業務手順の標準化を図っている
系列園共通の手引書である「ISO業務マニュアル」や、整理整頓や身だしなみ等について記載された「ポピンズ美観マニュアル」、感染症予防・保健業務・虐待予防など、各種マニュアルを備えている。また、都や市が作成しているマニュアルやガイドラインが印刷され、適宜閲覧できるようになっている。緊急事態が発生した時やアレルギー対応などの手順、マナーや身だしなみなどについて記載された掲示物を更衣室などに設け、職員への周知を図るほか、設備等の安全点検や清掃のポイントなどをチェック表にまとめ、環境の整備と美化にも取り組んでいる。
職員や保護者の提案等のほか、感染症の状況を踏まえて日々の業務の見直しを図っている
本社共通のマニュアルは定期的に本社で内容の見直しが図られている。また「ご利用のしおり」の見直しが年度末に行われることとなっており、見直しを担当する部署に、メールや電話で園の要望や意見を伝えることができることとなっている。アンケートにより得られた保護者からの意見や、会議で挙げられた職員の提案などをもとに、日々の業務手順の改善にも努めるほか、コロナ禍以降は懇談会や個人面談のやり方をオンラインと対面で使い分けたり、園見学を行う際に手順や人数などを随時変更するなど、感染症の状況を踏まえた取組が積極的に行われている。
本社発信の各テーマをもとに組織的な研鑽に努め、業務水準の維持と向上につなげている
本社が認証取得するISO規格に関する取組の一環として、「事故・怪我防止の取り組みについて」と題し、系列全園に毎月のテーマが発信され、これに基づく園内での研鑽がなされている。オープンミス(開所時間の遅延など)・SIDS対策、子どもの置き去り・見失い防止、水遊び時や室内活動・散歩時の事故防止、子どもの人権の尊重と虐待の防止などの各テーマで学びの場を設けており、9月には直近の報道を受け、テーマを変更して置き去り事故防止について再度確認するなど、現場に必要な知見を組織全体で共有し、業務の標準化の徹底につなげている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
系列全園で目指すサービスや子どもの育ちのあり方が、保護者や職員に周知されている
最高水準の「エデュケア」と介護サービスの提供を通じた働く女性の支援を企業理念とし、その実践を通じて育む子どもの4つの人間像を「ナーサリースクール目標(教育方針)」に定めている。これらは玄関に掲示するほか、保護者には見学・入園時に、エデュケアの概要や提供する活動の8つの柱を示す「知力8(エイト)」などとともに説明し、周知を図っている。職員には「寄り添うように」「慈しむように」等の4つのサービスポリシーなどとともに、入職時及びその後の本社の各種研修・会議のほか、更衣室への掲示などによって理解と実践を促している。
経営層が運営の統括を担い、会議等で園の方針の発信や現場への啓発を行っている
施設長及び主任・副主任が、園の運営の統括や現場への指導など、経営層としての職責の遂行に努め、常勤者が集う毎週・毎月末のミーティング(会議)において、折々の園の方針や本社の施策等を職員に伝えている。各役職の職責等は、本社の人事制度における評価基準や行動特性(コンピテンシー)として、社内システム上で職員に明示されている。職員には折に触れ、計画性を持った保育の提供に努めることや、子どもの保育を受ける権利を奪わないこと、そのために保育者が創意工夫をして活動や体験を保障することを、経営層が現場に発信している。
園運営全般の各種案件について、意思決定と関係者への周知の仕組みを整えている
上記の毎週・毎月末の会議では、直近の子ども・クラスや保育に関する話題、保護者から寄せられた意見等の検討など、園の運営に関する各種の事柄が話し合われるほか、園内のケガ・ヒヤリハット等や本社からの各種連絡の共有がなされている。欠席者や非常勤者には、会議録や更衣室内に設置の情報共有ノート、組織内SNS等によって決定事項などを伝えることとなっている。保護者には電子配信や各家庭のウェブ上のマイページへの掲載のほか、必要に応じ書面も用いて、各種の重要な連絡事項を伝達している。