評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)利用者一人ひとりの個性や意志を尊重し“その人らしさ”を大切にした個別性豊かなサービスの提供 に努める。
2)「来てよかった、楽しかった、また来たい」と感じて頂けるよう、サービスの質の向上に努める。
3)隣接する小学校との交流やボランティアの受け入れ、地域貢献事業等の積極的な取り組みにより、世代を超えて地域の皆様が交流できる場を提供できるように努める。
4)通所サービスの利用を通じて、社会に参加する喜びや、社会的孤立感の解消、自分自身が大切な存在である事を実感して頂くなど、前向きな生活ができるように努める。
5)利用者、家族が少しでもお互いを尊重して生活が出来るよう、デイサービスの利用を通して、家族の身体的・精神的な負担の軽減に努める。
職員に求めている人材像や役割
・利用者・家族・関係機関・職員間と良好なコミュニケーションを図り信頼関係を築くことができること。 ・仕事に対する意欲や向上心を持ち、組織の一員としての自覚と責任感において業務を遂行できること。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・利用者に「また来たい」と思っていただける接遇やサービスの提供ができる人材。 ・業務そのものにとどまらず、制度的な事象に対しても問題意識を持ち、かつ、それを前向きに解決しようと取り組む姿勢を持っていること。そのためには、アセスメントからプランニング、サービス提供までの流れが計画性を持って行われることを理解して支援ができる人材。 ・専門職として自らが中心となって協働体を作り上げることができる人材
全体の評価講評
特によいと思う点
コロナ禍の影響は大きく、利用率が2020及び2021年度共に目標値は未達となったが、今年度は新規利用希望者へ向けた各種PR等の効果もあり、利用率は向上している。重度の方の利用率も高まったため、看護職員及び介護職員の規定に定められた人員配置増を行い、中重度体制加算取得の準備も整えている。なお、当事業所は処遇改善を勤務時間数によって分配しており、全職種、非常勤も含め全職員に還元できるようにしている。ちなみにLIFE(科学的介護情報システム)の加算取得は来年度目標で進めている。
事業所では利用者が充実した1日を過ごし、「楽しかった、また来たい」と思える事業所を目指し、活動プログラムの充実に取組んでいる。午後の活動プログラムは「湯島塾(塗り絵、脳トレ)」「書道」「レクリエーション(ゲーム等)」等を用意し、毎回利用者自身が参加する活動を主体的に選択できるようにしている。事業所では半年毎に活動の振返りを行い、活動内容の見直しや充実に努めている。利用者の「自己選択制」を重視した多様な活動プログラムの提供・継続により、さらに意欲的に集中してそれぞれの活動に取組む利用者も増えてきている。
機能訓練指導員を中心にバーセルインデックスや体力測定、居宅状況等により、個別機能訓練計画を作成しLIFE導入への準備も進めている。利用者の「いつまでもこのままで過ごしたい」等の希望を受け、計画を基に歩行訓練、転倒防止を図る運動、居宅状況に合った階段昇降訓練などを実施している。また他の利用者と交流する機会や主体的に参加できる場を持って、利用者の生活が充実するように支援をしている。コロナ禍で来所を控えている利用者には、電話で励まし、家で行える運動を伝えて、意欲や機能の低下を防いでいる。
さらなる改善が望まれる点
事業所のBCPマニュアル(震災及びコロナ対応)は2021年に作成され、職員研修や定期訓練等も実施され、コロナ対応BCPはコロナ陽性者発生時に機能し成果を上げた。当デイサービスセンターの特徴「人が集まる」「人が交わる」「車での送迎」等々から想定されるリスクに対しては、現状すでに高レベルで管理されてはいるが、車送迎に関わるリスクや事業所内へに侵入等の日常的リスク、非常事態への対応等について、確実に機能するように職員への周知、訓練、定期的見直し等が定常化されることに期待する。
小学校併設の施設として、従来は小学生が事業所を訪問し、利用者が小学校へ行って給食を食べ学習発表会や運動会を見学するなど、様々な交流が行われていた。また地域に根ざした事業所として多くのボランティアが来所し、行事や活動の手伝いをしながら利用者と交流を持っていた。しかしコロナ禍でこうした活動が中止となり、未だに再開が難しい状況が続いている。この機会に、オンラインやビデオ等を利用するなど、感染症の流行期でも変わらずに、利用者が小学生や地域の人と安全に交流を楽しめる方法を検討されることを期待したい。
各種マニュアルは職員が常時確認できるよう事業所に設置されている。マニュアルの内容に変更や見直しの必要がある場合にはミーティングで確認・検討を行い、整備作業に取組んでいるが、訂正等充分にしきれていない状況にある。事業所ではマニュアルに頼ることだけでなく、日常の職員間での話合い等で支援の振返りや改善を行い、業務の標準化に努めてきたが、マニュアルは支援の基本として「定期的な見直し」と「職員や利用者からの意見・提案の反映」をより明確にすることを課題としている。各種マニュアルの整備・充実を進められることが期待される。
事業者が特に力を入れている取り組み
当事業所は介護職員処遇改善加算(Ⅰ)を取得しているが、事業所の業態・規模等に合致した人事考課・育成制度の導入は懸案で今年度独自の人事考課・育成制度をスタートさせた。職員はまず職務能力評価表で自己評価と年度目標を作成、副主任の一次評価を経て副主任参加してのセンター長面談を実施。本人の希望する働き方や将来目標とする役職・立場を踏まえキャリアパスや資格取得の方向付けをし、必要研修等の決定・推進を図る。現在はセンター長面談が一部実施された段階で今後修正・改善を実施し進めるとのこと。職員は期待をもって受け止めている。
事業所では通所サービスの利用を通じて社会に参加する喜びなどを一人でも多くの方に知ってもらえるよう事業所情報の発信・提供に努めている。パンフレットや広報誌「ゆしま便り」は「来て良かった、楽しかった、また来たい」と思ってもらえる事業所でありたいとの想いを込めて事業所の魅力が伝わるよう新しく作り直している。ホームページも充実させ、フェイスブックやYou Tubeも開始し、毎月更新して事業所情報発信の充実・強化に努めている。問合せも増えており、新規利用の促進にも成果が出てきている。
利用者の嚥下状態や持病、アレルギー等を把握し、食べやすく健康状態に合ったおいしい食事を提供している。管理栄養士によるバランスが取れた変化のある献立により、季節感のある食事や美しく盛り付けた行事食を提供し、利用者に喜ばれている。また夏祭りには利用者の前で焼き鳥を焼くなど楽しい機会も持っている。委託会社が事業所内の厨房で調理しており、利用者の体調変化にも随時対応して食事形態を変更している。食材の質等を検討して委託会社の変更を行い、食事会議で利用者の意見や様子を伝えて、より満足度の高い食事となるように努めている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査期間中の全登録者対象にアンケートを実施。性別:男性7名、女性44名、無回答15名。年齢:85歳未満16名、85歳以上90歳未満18名、90歳以上17名、無回答15名。要介護度:要介護1以下27名、要介護2は10名、要介護3以上は13名、無回答16名。
- 調査方法:アンケート方式
調査はアンケートで回答していただいた。調査票は事業所より全利用者に配布していただき、回収は無記名で直接評価機関に郵送していただいた。回答者は利用者本人が21名、本人が家族と相談が26名、家族が本人の気持ちを推察してが15名、無回答4名であった。 - 有効回答者数/利用者総数:66/88(回答率 75.0% )
事業所への総合的な感想として、「大変満足」が27名(41%)、「満足」が33名(50%)、「どちらともいえない」が2名(3%)、無回答が4名(6%)で、「不満」「大変不満」はなかった。「満足」以上が91%と、大変高い満足度を示している。事業所への感想としても、「歩行が衰えることがないよう、いつも親身に接していただき感謝しています」、「デイサービスでの一日が早すぎるくらい楽しく、充実した時間を過ごしており、次回が待ち遠しいくらい楽しみにしています」、「大勢いる中で一人ひとりのことをよく見て対処していることに感心しています」、「食事がおいしいと毎日楽しみにしています。イベント、行事も楽しんでいます」、「職員の方が優しく明るい雰囲気なので、とてもありがたいと思っています」など感謝の言葉が多数寄せられている。項目別に見ると15項目のうち12項目で「はい」の回答が80%を超えており、特に【問7】、【問10】、【問6】、【問11】で「はい」の回答が90%を超えるなど、利用者の満足度は高い。一方「はい」の回答が少なかったのは【問15】で50%にとどまっている。
アンケート結果
1.利用時の過ごし方は、個人のペースに合っているか
「はい」の方から「今のところ、私には丁度良い」「リハビリをここまでやっていただけると思わなかった。とても感謝している」、「どちらともいえない」の方から「利用者の中では比較的何でもできるので、待つことは時々あるように思う」とのコメントが寄せられている。。
2.日常生活で必要な介助を受けているか
「はい」の方から「オムツの着用をはじめ、排泄の都度チェックしていただきありがたい」,「車イスで入れる入浴がないのは残念だが、インシュリンの注射や服薬などすべてが素晴らしい」とのコメントがあった。「いいえ」の方から「まだ自分でできるので」とのコメントがあった。
3.利用中に興味・関心が持てる行事や活動があるか
「はい」の方から「誕生日や敬老会でお祝をいいただき感謝している」、「身体が不自由で参加できないことが多いのが残念だ」、「体操をもう少しやりたい」、「お祭りも敬老会のイベントもとても楽しかった」とのコメントあった。「どちらともいえない」の方から「関心の無いことはしていない。自分のやりたいことだけをやっている」とのコメントが寄せられている。
4.個別の計画に基づいた事業所での活動・機能訓練(体操や運動など)は、在宅生活の継続に役立つか
「はい」の方から「体操やリハビリはとても役に立っている」、「たまに家で体操の復習をしているようだ」、「ここに来ていなかったら寝たきりになっていたと思う。細やかな指導に感謝している」との感謝の言葉が寄せられている。
5.職員から適切な情報提供・アドバイスを受けているか
「はい」の方から「毎回情報を報告いただき、会話のきっかけになるのでありがたい」、「目が悪いので説明しに来てくれる。スタッフ一人ひとりが温かく信頼ができる」とのコメントが寄せられている。
6.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」の方から「トイレもきれいで嬉しい」とのコメントがあった。
7.職員の接遇・態度は適切か
「はい」の方から「ここまで丁寧にしてくれなくてもと思うほどだ。帰り際に肩をたたいてまた明日と声をかけてくれて、一人ひとりの来る日が分かっているのがすごい」とのコメントが寄せられている。
8.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」の方から「安心して任せられるし、まめに家族にも連絡してくれる。朝は車に乗る前に家族に体調どうですかと聞いてくれる」とのコメントがあった。
9.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」の方から「利用者同士のいさかいはあまり感じたことがない」、「今までないが、スタッフのレベルが高いから全く不安はない」、「そのようなことがあったことがないので分からないが、皆さんきちんとしているので大丈夫だと思う」とのコメントがあった。「どちらともいえない」の方から「そうならないように願っている」、「非該当・無回答」の方から「今のところないので分からない」、「いじめやいさかいを経験したことはないん」とのコメントが寄せられている。
10.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」の方から「今日の体調はどうかと聞いてくれる。先日、足が治らないと主治医に言われたと言ったら、医学の進歩は日々違うからと励ましてくれた」とのコメントがあった。
11.利用者のプライバシーは守られているか
「はい」の方から「特にトラブルがないし、嫌な噂も全く聞かない」、「どちらともいえない」の方から「分かりません」とのコメントがあった。
12.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」の方から「リハビリは自宅に来る理学療法士と連絡を取って進めてくれて、とても感謝している」とのコメントがあった。「どちらともいえない」の方からは「よく分からない」、「人数が多く多忙とは思うが、何ヶ月かに一度は職員の方とゆっくり話がしたい(本人の施設での様子や今後のプランなど)」とのコメントがあった。
13.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」の方から「わかりやすいです」とのコメントがあった。「無回答」の方から「わかりません」とのコメントがあった。
14.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」の方から「不満はない」、「不満は全くない。時間の変更や薬等について、すべて分かってくれていて、1人に言うと全員が把握している」とのコメントがあった。「非該当・無回答」の方から「今までそのようなことがないので分からない」、「本人の理解力不明」とのコメントが寄せられている。
15.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「どちらともいえない」「非該当・無回答」の方から「今までそのようなことはない」、「職員の方へ相談して、それ以外に困ったことはない」、「今までないのでわからない」等のコメントが多数寄せられた。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者の意向やニーズが生かされた事業運営が行われている
利用者意向やニーズについては、「朝の会」での意見聴取や行事時の利用者アンケート、担当者会議や連絡帳の活用や本人・家族への電話連絡等で利用者意向を収集するなど、利用者の意向を収集する手段を整えている。収集された意向・情報はミーティング等で検討され、実施プログラムの中で利用者満足の向上に繋がるように運営されている。今回の利用者調査の「事業所での活動や機能訓練が自宅での生活を続けるために役立つと思うか」との質問に89%の利用者が「はい」と回答しており、利用者ニーズを的確に把握した運営が行われていることが分かる。
地域の社会福祉状況や福祉事業界の動向を把握・分析し的確に取り組んでいる
本事業所は1990年4月区立小学校に併設・開所された。小学校に併設された高齢者福祉施設としては、当時全国的に見ても先駆けといえる存在で、この立地を生かして世代間交流を重視したプログラムを展開してきた。従来から実施してきた「通所介護事業」に加え、行政の委託事業である「地域支援事業」を実施しており、また「地域公益事業」への協力も実施している。2017年度からは「災害時における福祉避難所」の指定・受託を行っており、今後もさらなる「地域に必要とされる施設づくり」を進める方針である。
法人・事業所の目指す福祉事業の実現に向け全所一体で取り組んでいる
法人第五期中期計画が本年度スタートし中期ビジョン「10年先も安心して暮らせる生活の実現」に向け、通所介護事業所として、行政の方針でもある自立支援・重度防止に資する介護の推進、感染症対策や業務継続への取組み、科学的介護推進や人材育成・確保に向け、管理者、職員一体になり事業所としての中期・年度計画を作成し取り組んでいる。中期・年度計画の今年度の具体的重要取組課題は、経営安定を目指した利用者増及び各種加算の取得と職員の育成と職員のやる気向上に向けた新人事考課制度の推進であり、事業所全体総意で取り組んでいる。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
事業所として法令遵守と利用者権利擁護の体制を整備し、職員理解のもとで機能している
職員の法令遵守については、法人として法令遵守規程及び苦情対応規程を定め実施している。当事業所は法人の規程を受けて「法令遵守マニュアル」を設定し、事業所として職員理解向上のための取組・研修等についても原則全職員参加で実施されている。また、事業所では法人規程基づき「苦情対応マニュアル」を制定し実施している。事業所は利用者、家族からの苦情・要望への対応窓口体制を設置し、重要事項説明書に記載・実施し、また、相談・苦情の内容や解決結果等の情報公開も行っている。
利用者への虐待防止や身体拘束廃止等についてはマニュアルが定められ実施されている
職員の行動規範として、身体拘束廃止、虐待防止、ハラスメントのマニュアルが制定・実施されている。これらの規程は研修会で職員理解向上に努めていると共に、事業計画に明記しミーティングやカンファレンスで話し合い、勉強会で理解を深めている成果により、今回の職員調査の設問「虐待防止に対し組織的防止対策と対応をしている」へのリーダー層及び一般職員の回答は両者共に「そう思う・出来ている」の回答が100%であり、職員への理解度・浸透度は素晴らしい成果として表れている。
地域の福祉ニーズに呼応して地域の福祉充実化に積極的に貢献している
事業所はホームページ、パンフレット、YouTube等で積極的に活動内容を開示し地域の理解を深めている。地域との関係については、文京区委託事業「介護予防教室:筋力アップ教室、健康脳トレ教室」の開催、専門性を地域で生かす活動としては併設小学校との世代間交流会、文京区福祉避難所の委託、シニアワークサポート事業従事者の実習やボランティアの受入れ、大学、専門学校の実習受け入れ、「アクティブ介護文京」への参画、いきいきシニアの集いへの参加等多種多様な関わりをもっており、地域に根差したセンターとして活動に務めている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
震災対応及び新型コロナウイルス対応のBCPマニュアルは作成され実施されている
法人のリスクマネジメント規程が制定されており、当事業所は事業所の業務内容や立地特性に合わせた震災対応BCPマニュアルを及び新型コロナウイルス対応のBCPマニュアルを2021年度に作成し、職員研修や定期訓練等も実施されている。特に新型コロナウイルス対応BCPは新型コロナ陽性者が発生したことから、機能し成果を上げており、経験に基づきBCP見直し強化も図っている。また、文京区から福祉避難所として指定を受け、避難訓練も定期的に行っている。
想定されるリスクへのマネジメントは充実して実施されている
デイサービスセンターの特徴の、「人が集まる」「人が交わる」「車での送迎」等々から想定されるリスクに対しては、現状すでに高レベルでマネジメントされている。今後はすでに管理されているBCPを含め様々なリスク・非常事態等への細部への対応・対策等について、定期的に再検討いただき即戦力として確実に対応できるよう周知徹底を期待する。なお、今回の職員調査で「事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる」の設問へのリーダー層の回答は「そう思う」が67%で、さらなる充実を願っていると考えられる。
利用者情報等の重要情報は厳格な管理下のパソコン内で管理されている
法令遵守マニュアルを備え、実習生・ボランティアに関しては面接・オリエンテーションを行っている。利用者の個人記録、フェイスシート、その他相談員や機能訓練指導員が収集した情報は、利用者個人記録として記録ソフトのファイルで管理されている。各パソコンはパスワード管理と個人記録のパスワード及びライセンスキーでの管理を行っている。情報持ち出し等の事態が発生しないようランディスク内は職種別にファイルを作成しパスワードで管理している。なお、利用者個人情報の取り扱いについては重要事項説明書に記載し利用者・家族に周知している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
様々な方策により職員定着化と雇用継続は高いレベルで維持されている
小規模な事業所であることからセンター長と職員の距離が近く、職員調査の職員コメントにも「事業所が良い意味で小規模なので風通しがよくこまめな相談が出来る」、「どの立場の人間でも意見が言いやすい」等々の書き込みがあり経営層と職員及び職員間の意思疎通が図られている。職員定着化はサービス提供と質担保に極めて重要であるとの認識のもと、各職員の家庭環境にも配慮し多様な勤務体制、時短や勤務曜日、日数等を配慮した運営を行い、職員の協力のもと産休や育休後に復帰しやすい環境を整備している。その結果職員定着率は高く維持されている。
知識や情報等の共有化を図る地道な努力により、職場の一体感が強化されている
事業所は年間研修計画を定めており、研修結果は勉強会での報告、または報告書の回覧で共有化を図っている。ミーティングで利用者の一日の過ごし方を適時見直して職員の時間を作り、ミーティングやヒヤリハット報告書の作成を行うなど共有化を図っている。また、2021年度制度改正により、今後のLIFE導入に向け「バーセルインディックス」を機能訓練指導者と介護職員の協力体制及び関連事業所との協力体制で評価しており、更にLIFE評価に必要な障害自立度把握も実施し、来年度のLIFE加算取得を目指し推進している。
今年度より職員の人事考課、職員育成計画書及びキャリアプランの作成がスタートした
今年度より人事考課制度がスタートした。本人事考課制度の概要は、職員は年度当初に評価表による自己評価と年度目標を作成し、年度途中で副主任による一次評価を実施。次いで一次評価をもとに副主任が参加してのセンター長面談を実施し、本人の希望する働き方や将来目標とする役職・立場を踏まえながらキャリアアップや資格取得の方向付けをし必要研修等も勧める。現在はセンター長面談が一部実施された段階で、今後修正・改善を実施しながら進めるとのことで、職員調査では人事考課の導入は期待をもって受け止めており、成果が期待される。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題と取組】
(課題)
2020年度利用率は目標利用率80%に対し、実績は67%と大幅未達であり、主たる原因はコロナ禍にあった。安定した利用率の確保に
よる収支の健全化は不可欠であり、2021年度利用率目標を75%とした。
(利用率向上に向けた取組)
取組として、①利用者及び新規利用希望者へ事業所の魅力を伝える広報(広報誌、パンフレット、ホームページ、SNS)の更新・充実化、②食事業者変更による食事内容の充実化、③新規利用者の問い合わせ対応は見学等を含めさらなる丁寧な対応、④新規利用者増に向け居宅介護支援事業所の意見等を取入れて改善点はすぐに対応、⑤関連する居宅介護支援事業所への連絡、訪問、空き情報発信や広報誌等の送付等を実施した。
(取組結果)
新規利用者は14名の純増となり、利用率も向上してきているが、新型コロナウイルス感染症の感染や濃厚接触者に指定される等の影響があり、利用率は一進一退で、2021年度の利用率は2020年度より向上したものの71%と目標の利用率には届かなかった。目標利用率達成に向け、さらなる対応が必要である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
【振り返り・今後の方向性】
(振り返り)
昨年度の取組についてはさらに内容を検討充実させ、新規の取組も検討する必要があるとの判断から利用者数増加の新規取組を計画実施している。さらに収支の健全化を図るために、利用者増以外に収入増を図る計画に取り組んでいる。
(今後の方向性)
利用率向上対応として、①新規利用希望者の問い合わせや相談への丁寧な対応の他、加えて早いレスポンスを実行し、要望に沿えない場合は代替案の提案も実施する。②利用者の利用日追加や利用時間延長に関しての提案や休まれた方には振り替え利用の案内も行う、③入浴への希望が多いことから、一日の入浴人数を6名から12名に増やす。一日の入浴定員枠を超過しても、当日の入浴利用者が休みの場合は他の方に入浴の案内をし、利用者満足度を上げる。④送迎車の運転は大幅な送迎見直しを行い、個別事情にも配慮した効率的送迎を目指している。
また、加算による収入増を図るために、新たな加算体制の申請に向け、介護職、看護職、機能訓練指導員等が協力し合って取り組んでおり、結果に期待したい。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】
(課題)
利用者の日常生活上の自立支援・重度化防止に資する活動プログラムである日々の行事や入浴サービスはここ3年でかなり充実してきたので、現状を再認識し、原点に返って利用者に提供する活動プログラムや行事のさらなる充実を図る。
(目標)
リハビリの充実として、約30分集団体操と個別または小グループでのリハビリメニューを提供している。また介護保険制度の改正によるLIFEの導入に伴い、リハビリ職、介護職、相談員と協働して「バーセルインデックス」の評価を取入れて実施している。
入浴サービスの充実については、新規・既存の利用者から要望が多くあり、なるべく応えられるよう、入浴数増加して実施するとともに、より効率的で安全な入浴方法を、介護職、リハビリ職、看護師、相談員の多職種連携で適時、検討・見直しを行っている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
【振り返り・今後の方向性】
(振り返り)
リハビリ分野としては、LIFEの導入に向け「バーセルインデックス」の試験的導入から、3カ月ごとの評価見直しを行うよう変更した。入浴サービスに関しては希望者が多く、入浴人数を一日6名から12名に増やして対応している。
(今後の方向性)
リハビリに関しては、系列事業所間でリハビリ内容や提供方法など情報を共有し、リハビリプログラムのさらなる質向上を図っていくこととしている。入浴サービスに関しては、一日の入浴者数増と、午前、午後の入浴を継続して実施していき満足度の向上を図るとしている。
利用者の満足度対応には、リハビリ充実変更や入浴の対応を今後も継続して行くとしている。
今後のさらなる利用率向上や利用者満足度の向上を目指し、新対応策の検討・実現に期待する。
サービス分析結果
【講評】
事業所の魅力が伝わるよう様々な方法で事業所情報を発信・提供している
パンフレットやホームページ、SNS、広報誌「ゆしま便り」等様々な方法で事業所情報の発信を行っている。パンフレットや「ゆしま便り」は事業所の魅力が伝わるよう新しく作り直し、「充実した1日を過ごせ、また来たい!」と思える事業所でありたいとの職員の想いが込められたものになっている。ホームページも充実させ、1日の流れや活動の様子等と共に、動画で機能訓練指導員や生活相談員による機能訓練や事業所内の案内も行っている。フェイスブックやYou Tubeも開始し、毎月更新して事業所情報発信の充実・強化に努めている。
居宅介護支援事業所等に定期的に事業所情報を伝える等、広報強化に努めている
行政には定期的に空き状況等の事業所情報を報告し、利用希望者や家族が行政の事業所サイト「ケア倶楽部」や事業所ガイドブック「ハートページ」、介護サービス情報公表システム等からも必要な事業所情報が得られるようにしている。また日頃から居宅介護支援事業所やケアマネジャーとの関係を大切にし、信頼関係の構築や連携を深めるよう努めている、近隣の居宅介護支援事業所には電話や訪問等の他、パンフレットや広報誌「ゆしま便り」、空き情報、入浴サービスの状況等を伝え、新規利用の促進にも繋がるよう広報強化にも努めている。
見学時には活動の様子等事業所の雰囲気や魅力を直接感じてもらえるよう努めている
問合せや見学には生活相談員が随時対応し、その都度「見学・新規相談ファイル」に詳しく記録し、管理を行っている。事業所の魅力が伝わるようパンフレット等を使って分かりやすく丁寧に説明している。またコロナ禍ではあるが充分な感染防止対策を行い、遠目からの見学であるが、デイサービスの1日の流れや様々な活動の様子等を見ながら事業所の雰囲気を直接感じてもらえるようにしている。ケアマネジャーから医療ニーズや困難ケース等の問い合わせの他、見学等の紹介も多く、新規利用者の増加等、広報活動の成果も少しずつ出てきていると思われる。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
重要事項説明書で契約内容等を丁寧に説明し、理解や同意が得られるようにしている
利用開始にあたってはコロナ禍ではあるが、主に生活相談員が利用者宅を訪問し、契約書や重要事項説明書を用いてサービス内容や利用料金、苦情相談窓口、留意事項等を丁寧に説明し、理解や同意が得られるようにしている。個人情報保護については個人情報の利用目的や提供範囲等を明確にし、別途「個人情報使用同意書」にて同意を得ている。併せて利用者や家族の意向・要望等を傾聴し、利用者の心身状態や生活歴等の様々な利用者情報と共に、住環境については住宅内の写真を撮り、フェースシートに詳細に記録して通所介護計画作成や支援に繋げている。
利用開始直後に多職種協働で初回通所記録を作成し、利用者支援への再確認を行っている
新規利用者の利用開始に備えては、ミーティングで職員間での共通認識や利用者情報の共有を図っている。利用開始直後には多職種協働して送迎や排泄等多方面から支援時の課題・注意点等の抽出・検討を行って「初回通所記録」を作成し、全職員がミーティングで受入れ方等支援の再確認や再共有を図り、次回からの受入れに反映できるようにしている。また事業所では利用者毎の個別担当制をとり、利用者の様子を見ながら声かけや見守り等細やかな配慮を行い、利用者の不安やストレス軽減に努め、「また来たい」と思ってもらえるよう努めている。
初回利用時は家族やケアマネジャーに1日の様子を伝える等細かいフォローを行っている
初回利用後には家族やケアマネジャーに利用者の1日の様子を伝える等、生活相談員を中心により細かいフォローを行っている。コロナ禍で感染症対策関連の業務等職員の負担は増大したが、「できない」ではなく、「どうすればできるのか」という視点で支援のあり方を考え、利用者が常に安心安全に楽しく過ごしてもらえるよう事業所一丸となって支援に臨んでいる。医療ニーズや認知症等が進行した場合には家族やケアマネジャー・主治医等と連携し、希望に応じて継続しての利用にもできるだけ対応できるよう支援体制の充実・強化に取組んでいる。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
通所介護計画ではバーセルインデックス(ADL評価)実施結果を見直しに反映している
初回作成の通所介護計画は利用開始後利用者状況に応じて見直しを行い、以後は原則6カ月毎に検討・見直しにあたっている。介護保険の更新や居宅サービス計画の目標変更、また利用者の状態・状況の変化時にも随時見直しを行っている。事業所では体力測定やバーセルインデックス(全10項によるADL評価)を個別担当職員が中心となって3カ月毎に実施している。機能訓練指導員や看護職員がダブルチェックを行い、利用者の状態・状況把握に努め、通所介護計画書や個別機能訓練計画書等の見直しに反映できるようにしている。
個人記録での基本情報に加え、各専門職もそれぞれ評価・記録を行い、共有を図っている
機能訓練の希望を確認して作成した初回機能訓練計画書は3カ月毎に機能訓練指導員が利用者状況の変化等に応じて見直しを行っている。日々の利用者状況は「個人記録」に具体的な支援状況等が分かるよう詳細に記録している。「個人記録」での基本情報に加え、看護職員や機能訓練指導員、生活相談員等の各専門職もそれぞれ評価・記録を行い、職員間での情報共有を図っている。利用者や家族の意向・要望は面接時等での傾聴・把握に加え、利用時や送迎時、サービス担当者会議等で収集・把握に努め、支援や計画作成に反映できるようにしている。
ミーティングやケースカンファレンス等で職員間の情報の確認・共有を図っている
毎日のミーティングで利用者情報をタイムリーに共有・確認し、利用者状況の変化にも迅速・的確に対応できるようにしている。会議や打ち合わせ、ミーティング等細かな会議を含め全てで会議録を作成し、情報共有の確実化を図っている。これまでも通所介護計画書にそって利用者一人ひとりに応じた支援を行ってきたが、バーセルインデックスの導入・実施や毎週ケースカンファレンスを開催することによって、よりきめ細かく評価・対応ができるようになり、専門的視点を交えての情報の確認・共有や一層の支援への反映が可能となっている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画を利用者にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.通所介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援している
- 通所介護計画に基づいて支援を行っている
- 利用者が望む生活像に基づき、日常生活において利用者自身が選択、判断できるよう支援を行っている
- 利用者の支援は、さまざまな機関や職種が連携をとって、支援を行っている
【講評】
通所介護計画に必要な支援を記載し、介護支援ソフトで実施状況を記録し確認をしている
通所介護計画に利用者の現状や要望、提供するサービスの内容、長期・短期の援助目標、留意点等を記載し、計画に基づいて支援を行っている。日々の支援については、タブレットを使用して活動内容やバイタル値、排泄チェック等を随時介護支援ソフトで記録し、実施状況を確認している。また毎日ミーティングを行い、利用者の様子を職員間で共有し検討をしている。通所介護計画書はケアマネジャーによるケアプランに基づいて作成し、ケアプランに連動して定期的に見直すとともに、利用者の状況をケアマネジャーと共有し必要に応じて見直している。
利用者の希望を把握し、事業所での訓練や毎日の活動を選択できるようにしている
サービス提供開始前に利用者宅等を訪問し、利用者の望む生活像や現在の生活状況を把握し、計画に基づいて利用者の希望に添ったリハビリやレクリエーション、入浴サービス等を提供している。リハビリは利用者の在宅生活を維持できるように個々に合った内容を検討し、希望により個別機能訓練計画を作成して実施している。また午後は数種類の活動を用意し、事前に予定表を渡して利用者がやりたいことを選択できるようにしている。利用者調査では「事業所での活動等が自宅での生活を続けるために役立っているか」に87%が「はい」と答えている。
ケアマネジャーや他機関と連携を取り、多職種で支援をしている
ケアマネジャーとは毎月の報告書やサービス担当者会議で連携を図るほか、必要に応じて利用者の状況を伝え、また他の事業所での様子を連絡してもらうなど、常に連携を取っている。他事業所とはサービス担当者会議や、利用者によっては共通の連絡ノートで健康状態等を連絡し合い、訪問リハビリ事業所と機能訓練指導員が連携を取ってリハビリを行うなど、共通の方針を持って支援を行っている。主治医の情報を把握し、必要に応じて連絡を取っている。事業所内では、多職種で毎日のミーティングや毎週のカンファレンスを行い、連携して支援を行っている。
2.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の状況に応じて、食事時間が楽しくなるよう工夫している - 【入浴介助体制のある事業所のみ】
利用者の状況に応じて、入浴方法を検討し介助を行っている - 排泄介助が必要な利用者に対して、一人ひとりに応じた誘導や排泄介助を行っている
- 利用者の心身の状況や家族の状況に応じて、安全に配慮した送迎方法を検討し対応している
【講評】
利用者の嚥下状態に適したおいしい食事を、盛り付けにも気を遣い提供している
管理栄養士の監修による、おいしくバランスの取れた食事を提供している。家庭での食事を把握して6種類の食事形態から利用者の嚥下状態に合わせて提供し、減塩食や主食量の変更、アレルギーによる禁食にも対応している。食事は事業所の厨房で委託会社が調理し、できたてを提供している。委託会社の担当者と事業所の食事担当職員は、毎月の食事会議で利用者の様子や意見、検食の結果等を基に、食事内容や形態の改善を図っている。季節行事や毎月お誕生会では美しく盛り付けて器も工夫し、彩りも華やかな楽しい食事にしている。
入浴や排泄の支援は、利用者の個々の意向や状況に応じて介助を行っている
入浴は、脱衣室に仕切りを設置して密を防ぎ、1人ずつ浴室に入る個浴に近い方法をとっている。お湯をかけ流しにして清潔な湯で入浴ができるように配慮している。入浴の希望が多いため1日12人が入浴できる体制にし、職員の見守りや支援により安全な入浴が行われている。また看護職員が利用者の健康状態を確認して入浴の可否を決め、皮膚状態の確認や対応も行っている。排泄は排泄チェック表を作成して利用者のタイミングに合わせて声をかけ、オムツの利用者もトイレで排泄ができるように誘導している。
送迎は利用者の状況や家の状況を把握して検討し、2名体制で安全に実施している
利用開始前に利用者や家族と打ち合わせをし、家から送迎車までの介助方法や家を出る際に必要な支援について検討している。送迎表を作成して、留意事項も記載し、随時検討し更新をしている。送迎はドライバーと介助者の2名で行い、利用者の要望や状態に合った席へ誘導するように努めている。また送迎時の様々な事態を考慮して、緊急連絡先ファイル、携帯電話、雨具、水筒、救急用の物品等を持参している。コロナ禍にあるため利用者には検温、乗車時の手指消毒、マスクの着用をお願いし、車内は換気を心がけ、送迎の都度椅子の消毒をしている。
3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などのしくみを整えている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
看護職員を中心に、利用者の状況に応じた健康管理を行っている
利用者の医療情報を把握し、看護職員を中心に個々の利用者に即した健康管理を行っている。来所時にバイタル値を測定し、食事摂取量の確認、毎月体重測定を行うほか、利用者に応じてさらに血中酸素濃度や水分摂取量を確認し、必要に応じて対応するとともに連絡ノートで家族に伝えている。また「バイタル値基準表」を作成して入浴可否の基準を明確にし、既往症や持病に関する注意事項も記載している。利用者の健康状態についてケアマネジャーや、利用者によっては訪問看護など他の事業所と情報を共有し、状態変化を把握し迅速な対応に努めている。
服薬は薬札を使用し、チェック体制を整えて介助を行っている
服薬マニュアルに基づき服薬介助を行っている。看護職員は利用者の薬手帳を基に「薬管理一覧表」や薬札を作成し、薬が変更された場合は薬手帳を確認し変更している。薬札は提供時間・場所ごとに作成し、袋状にして小さい薬は入れ、入らない場合はクリップ留めにしている。利用者が持参した薬は来所時にチェックして薬札と一緒にし、服薬の際は、看護・介護職員の2名により一覧表、薬札、氏名のダブルチェックを行い、飲み込みの確認をしている。また看護職員は「軟膏類チェック表」を基に軟膏を塗布し、貼付薬、インシュリン等にも対応している。
利用者の医療情報や主治医を把握し、体調変化時には看護職員を中心に対応している
利用者の医療情報や主治医、緊急搬送病院等を把握し、ファイルにとじて事務所および送迎の際に常備し、緊急時の連絡を素早く行えるようにしている。利用者の体調変化に気づいた場合は看護職員を中心に対応し、緊急時の対応は医務マニュアルに基づいて行っている。状況により家族やケアマネジャーに連絡し、また病院への搬送を行っている。利用者によってはあらかじめ主治医から体調変化時の対応方法についての情報を得て、適切な対応をしている。利用者の小さな様子の変化も、送迎時や連絡ノートで家族へ伝えて家庭との連携を図っている。
4.利用者の生活機能の維持・改善を目的とした機能訓練サービスを工夫し実施している
- 機能訓練が必要な利用者に対しては一人ひとりに応じたプログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練指導員等の指導のもと、介護職員が活動の場で活かしている
- レクリエーションや趣味活動に機能訓練の要素を取り入れるなど、生活機能の維持や改善に向けた取り組みを行っている
- 福祉用具等は定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
理学療法士や作業療法士を中心に計画を作成し、利用者に適した機能訓練を提供している
利用者の機能訓練への意向を確認し、9割以上の利用者に個別訓練を実施している。居宅の状況を把握し、バーセルインデックスや体力測定により利用者の身体機能を確認し、機能訓練指導員(PT・OT)を中心に多種職で機能訓練計画を作成している。計画に基づき、全体体操や、少人数グループで行う腰痛対策・筋力や柔軟性のアップなどの運動、個別での各利用者に合った体幹ストレッチや歩行・段差昇降訓練などを行い、利用者の在宅生活や希望に沿った生活の維持のため、必要な機能訓練を行っている。計画は3カ月ごとに評価を行い見直している。
介護職員と機能訓練指導員が協力して機能訓練やレクリエーションを行っている
介護職員と機能訓練指導員は協力し、利用者の心身機能の維持改善を図っている。介護職員は毎朝機能訓練指導員が考案した全体体操や脳トレを実施し、また機能訓練指導員の評価を基に介助や支援を行い、レクリエーションの内容や利用者の参加方法についてアドバイスを得ている。機能訓練指導員は研修を行って介護職員に機能訓練の内容や目的を伝え、理解を深め介助の際に役立てられるようにしている。機能訓練指導員は介護職員からの状況報告を随時検討し、ミーティングやカンファレンスにも参加して、利用者の状態の維持改善を図っている。
全体体操や口腔体操、生活リハビリを意識した介助により利用者の機能改善を図っている
利用者全員で毎朝リハビリ体操を行っている。また口腔機能維持のため、昼食前に口腔体操や唾液腺マッサージを実施し、昼食後は利用者の口腔ケアを支援している。口腔ケアは以前は職員が実施もしていたが、コロナ禍にあるため現在は誘導や見守りにとどめている。排泄や入浴、食事の介助は生活リハビリとして、できることは利用者自身で行うように勧めている。機能訓練指導員は家庭でも行える体操の方法を写真付きの紙面で利用者に伝え、福祉用具の使用状況を確認し、選定の際は相談にのっている。必要に応じて家庭を訪問し、アドバイスを行っている。
5.利用者の主体性を尊重し、快適に過ごせるような取り組みを行っている
- 利用者が他の利用者と快適な関係をもちながら生活することができるよう支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、多様な活動ができるよう支援を行っている
- 利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
- 事業所内は、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】
利用者が他の利用者とともに過ごせるよう、個々に適した支援を行っている
利用者が心地よく過ごせるよう、利用者個々の好み、他の利用者との関係性に配慮しながら室内や送迎車中の座席への誘導をしている。趣味等を把握して活動を勧め、レクリエーションでグループを作る際は交流をうながしている。活動中の様子はミーティングで検討し、次回の支援に活かしている。表情などから利用者の気持ちを推察し、事業所の活動では物足りないと感じる利用者には手伝いを頼んで役割を持ってもらうなど、参加への意欲を持てるように支援を行っている。毎月の「ゆしま便り」で活動の予定を伝え、利用者が楽しみにできるようにしている。
多彩な活動を用意し、利用者が主体的に参加し楽しく過ごせるようにしている
季節行事や多彩な活動を用意し、利用者が自分の興味に沿って参加できるようにしている。季節行事では夏祭りや忘年会などを行い、夏祭りでは利用者も和太鼓をたたき、忘年会では演芸の参加者を募るなど、利用者が主体的に関われる機会を持っている。また午後に行う活動では、書道、脳トレを行う「湯島塾」、身体を使うレクリエーション等毎日3種類を設定して、利用者が自分の興味によって好きな活動を選択し参加できるようにしている。利用者の気持ちを引き出し、楽しみながら自然に身体を動し、他の利用者と交流を図れるように努めている。
利用者が落ち着いて過ごせるように、場所を確保し、個々に合った対応を行っている
利用者それぞれに合った過ごし方ができるように、疲れが見られる利用者には静かにゆっくり過ごせる場所として、ソファーや寝られる静養スペースを確保している。研修により認知症利用者への理解を深め、勉強会では職員の要望を基に、例えば帰宅願望のある方への対応など具体的な例について日々の様子や職員それぞれの工夫を話し合い、声のかけ方やタイミング、トーンなども考慮しながら利用者が落ち着いて過ごせるように対応を検討している。家具を固定し、事業所内を整頓して動線を確保し、利用者の安全を図っている。
6.事業所と家族との交流・連携を図っている
- 利用者のサービス提供時の様子や家庭での普段の様子を家族と情報交換し、共有している
- 家族の状況に配慮し、相談対応やアドバイスを行っている
【講評】
「ゆしま便り」を配布し、送迎時やノート、電話、メール等で利用者の様子を伝えている
毎月「ゆしま便り」や献立表を配布し家族や利用者に事業所の情報を伝えている。ゆしま便りには写真を交えて行事や活動での楽しそうな様子、利用者の作品、職員の紹介、次月の活動の予定表等を記載し喜ばれている。また送迎時に家族と情報交換を行い、利用者や家族の状況、薬の変更などを把握するように努め、職員間で情報を共有し対応している。事業所での利用者の様子について、必要時に家族へ電話や手紙で伝え、連絡ノートを希望者される家族へは利用の都度記載している。送迎時に会えない家族や遠隔地の家族にはメールでの連絡も行っている。
在宅での状況を把握して相談に乗り、必要なアドバイスや情報提供等をしている
相談窓口を生活相談員に統一し、確実に相談に答えられるようにしている。生活相談員を2名配置して開所時間内には常時連絡が取れる体制にし、専門的な相談には看護職員や機能相談指導員も答えている。家族の依頼に応えて、受診等のために1カ月間のバイタル値を提供し、また機能訓練指導員は居宅訪問時に介助方法や住宅改修などの相談にのり、事業所での様子を見て福祉用具についてアドバイスを行っている。介護保険法改正に伴い説明や同意を得る必要がある場合などは、コロナ禍のため説明会を控え、手紙で説明を行い同意を得ている。
コロナ禍で利用を控えている利用者への支援を行っている
新型コロナ感染症の都内での患者増加を受け、来所を控える利用者が増えた。このため事業所では休んでいる利用者に電話連絡を行い、様子を確認するとともに元気が出るように励ます取り組みを行った。また機能訓練指導員からも連絡を入れ、個々の利用者に適した自宅で行える体操を伝え、継続するように話をしている。コロナ禍で行動が制限され意欲や運動機能の低下を招きやすい高齢者が、「また行きたい」と積極的な気持ちになれる取り組みとなっている。
7.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域のさまざまな機関や職種と協働し、地域の情報を収集して利用者の状況に応じた提供をしている
- 利用者が地域のさまざまな資源を利用する機会を設けている
- 利用者が職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の情報や利用者の必要な情報を伝え、また事業所で見られるようにしている
高齢者の巻き込まれる事件が起きていることから、利用者が安全に暮らせるように警察からの特殊詐欺に関する情報や家電メーカーのリコール情報などを伝え、注意を促している。また事業所内にパンフレット台を設置し、文京区の広報を始め、区や社会福祉協議会の高齢者支援に関するパンフレット、特別養護老人ホーム等他の事業所の情報など、高齢者にとって有用な情報を集めており、利用者は自由に閲覧し、持ち帰ることができる。独居の方も在籍しており、情報が伝わりにくいことを考慮して、様々な情報を伝えるように心がけている。
近隣の公園でお花見散歩を行い、高齢者の文化祭に出品している
近隣の公園に大きな桜の木があり、お花見を兼ねて散歩を行っている。また区施設で開催される高齢者の文化祭に利用者の個人作品やみんなで制作した壁面装飾などを出品しており、利用者に伝えて利用者の充実感・満足感を高めている。コロナ禍以前は地域の情報を把握し、利用者の意向を反映させたお花見や外食、バスハイク、初詣などを行っていたが、現在は感染症を考慮して実施を控えている。利用者調査では「コロナ禍のため食事会やお花見などが減り寂しい。コロナが良くなれば少しずつでも再開してほしい」との要望が上がっている。
幼稚園児や実習生と利用者との交流が行われている
近隣幼稚園との交流を継続しており、春には花束を、秋には果物を持っての訪問がある。コロナ禍のため昨年は利用者へはビデオで伝えたが、今年は距離を取って会うことができ、利用者に喜ばれている。大学や専門学校の実習生を受け入れ、若い世代との交流も行われている。コロナ禍以前は、小学校に併設された施設として積極的に小学生との交流が行われ、また行事や午後の活動等に多くのボランティアが参加し交流を持っていたが、現在はまだ再開に至っていない。
【講評】
利用者や家族には契約時に個人情報の利用目的等を説明し、同意を得るようにしている
ホームページにプライバシーポリシーを掲載し、個人情報保護に対する事業所の姿勢や方針を明確にしている。利用者や家族には契約時に個人情報の利用目的や取扱い、提供範囲等を丁寧に説明し、「個人情報使用同意書」にて同意を得ている。ホームページや広報誌「ゆしま便り」等での利用者の写真の使用・掲載についても併せて可否を確認し、同意を得るようにしている。職員には日頃から研修やミーティング等で個人情報保護やプライバシー保護の重要性の周知・徹底化を図っている。職員も充分認識しており、今回の職員調査でも高い評価が確認できた。
利用者の羞恥心や個人の尊厳への配慮を常に心がけ、支援に臨んでいる
入浴介助は事前の自宅訪問・面接等で確認を行い、同性介助等利用者の要望に添えるようにしている。排泄介助ではその都度確認をし、同意を得てから介助を行う等、利用者の羞恥心や個人の尊厳への配慮を常に心がけている。排泄チェック表やパット等の排泄関連のものは扉付きの棚に収納する等保管場所にも注意を払っている。医療処置等がある場合には必要に応じて静養室や浴室(脱衣所)を活用する等の配慮を行っている。サービス利用時は利用者一人ひとりにロッカーを用意し、所持品を安心して保管できるようにしている。
利用者の「自己選択制」を重視した多様な活動プログラムの提供を継続して行っている
事業所では利用者が充実した1日を過ごせ、また来たいと思える事業所を目指し、活動プログラムの充実に取組んでいる。日々の活動では通所介護計画書に記された活動内容はあるが、その日の利用者の希望で参加する活動を主体的に選択できるようにしている。利用者の「自己選択制」を重視した多様なプログラムの提供・継続により、さらに意欲的に集中してそれぞれの活動に取組む利用者が増えている。活動参加等何か行動を起こす際には必ず声かけや確認を行い、利用者の意思の尊重や気持を大切にして利用者自身の決定と自立を促すようにしている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
業務や支援に必要なマニュアルを整備し、職員が常時閲覧・確認できるようにしている
日常業務や支援に必要な各種マニュアルは整備され、職員が常時閲覧・確認して業務に当たれるよう事業所に設置されている。業務マニュアルでは食事・排泄・入浴・送迎・活動等現場で支援に必要な項目が簡潔で分かりやすくまとめられている。研修やOJTでも活用して育成や指導が行われている。マニュアルの内容・手順等に変更事項等がある場合にはミーティングで確認・検討を行い、見直し・改訂にあたっているが、充分な見直し・改訂が行われていない部分も出ているとして事業所では各種マニュアルの定期的な見直し・点検を課題としている。
職員の意見・提案等を積極的に取上げ、利用者への支援に活かすようにしている
ミーティングでは利用者の様子を記録した「利用者ノート」の他に、「業務関連ノート」を作成し、「検討事項」という項目を設け、職員が業務上の疑問・意見・改善等を提案できるようにしている。出された提案に対しては多職種で多角的・専門的視点での話合いや検討を行い、マニュアルの検討・見直しにも反映し、利用者への支援の充実や要望等への迅速な対応に活かせるようにしている。事業所ではマニュアルに頼ることだけでなく、日常の職員間でのやり取りやミーティングでの話合い等を中心に大切にして業務の標準化を図っている。
内部研修は年間計画をたて、全職員参加しやすいよう研修方法を工夫して実施している
業務の標準化や職員の能力向上に向け、年間計画を作成して感染症対策やプライバシー保護、認知症ケア等様々なテーマで内部研修を実施している。非常勤職員も含め、全職員が参加しやすいよう夕方の業務時間内の30分程度の短時間での実施等、研修方法に工夫を行っている。また同一法人内の他在宅サービスセンターとの合同研修もオンラインを活用して定期的に実施している。外部研修受講も積極的に勧めているが、コロナ禍でオンラインでの参加が多くなっている。受講後はミーティングで報告・伝達等を行い、職員間での共有に努めている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
【評価機関名】
【評価実施期間】
2022年9月1日~2023年1月30日
評価結果のダウンロード
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【講評】
事業所は所属法人変更から5年経過し、国の新方針に沿った新たな運営に取り組んでいる
当事業所は2017年度から現法人の傘下に変更になった。変更に際しては行政の全面的協力とバックアップを受け、トラブルなく運営を順調に継続している。本年度法人の第五期中期計画がスタートし、法人中期ビジョン「10年先も安心して暮らせる生活の実現」に向け、通所介護事業所として、行政の方針である自立支援・重度防止に資する介護の推進、感染症対策や業務継続への取り組み、「LIFE」を活用した科学的介護推進や人材育成・確保等に向け、管理者、職員一体になり安定した事業運営に向け邁進している。
重要案件決定や連絡は小規模組織の特長を生かした仕組みでスムーズに実施している
年度計画や重要案件の立案・決定・通知については、センター長、副主任、リーダーの体制で、ミーティングで職員意見の聴取・抽出の上、最終的な検討・決定を行っている。決定した事業計画や中長期計画はホームページ、パンフレット、広報誌(ゆしま便り)、通知文書に明記し、ミーティングで周知を図っている。小規模事業所であるため、ミーティングや会議等での伝達に加え、日常的に伝えることができている特徴もある。
事業所運営には経営層のリーダーシップが十分に発揮されている
法人及び事業所の理念・ビジョン・方針は年度事業計画書に明記され、職員に配布される。事業計画書の重要事項や、月毎の課題の進捗についても、ミーティングや職員会議でセンター長自らが職員に伝え周知を図っている。今回の職員調査では、「リーダーシップと意思決定」への理解度に関する設問に、リーダー層を含む職員の81%が「そう思う・出来ている」と回答しており、リーダーシップと方針への理解が行き届いていると推察される。