評価結果

標準の評価

基本情報

【事業所名称】

明日葉保育園蓮根園

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

・「自分も人も尊重できる子ども」自分を大切にすることができて初めて人も尊重することができます。自己肯定感が育つように一人ひとりのお子様を大切に育てます。
・「自分で考え正しいことを選びとれる子ども」様々な活動や経験をとおして自立へ向けての自信を育てます。
・「心も体もすこやかな子ども」すべての基本は心身ともに健康であることです。全職員でお子様の健やかな成長を育みます。
・「思いをを適切に表現できる子ども」どのような時でもまずはお子様の心を受け止める姿勢で保育にあたり自信を育てます。

職員に求めている人材像や役割

めざすべき私たちの行動
①安全・安心は私たちの原点です。
②愛情・感謝・信頼・希望を大切にします。
③専門家としての誇りをもって取り組みます。
④知恵と技術の連携でチームワーク力を高めます。
⑤コミュニケーション力を高めます。
⑥いつも一歩先のサービスを実現します。
⑦お客様に社会にたくさんの笑顔をつくります。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

保護者様からお預かりしている大切な子どもたちの安全、安心を守り、速やかな自立への土台作りを目指して辛抱強く、愛情を持って接することが出来ることを期待しています。学びを大切に進化することに積極的なこと、また、専門家としての誇りをもって仕事に邁進できることも大切です。小さなことに気づく力をつけ、改善を試みることでより良い保育を目指す集団でありたいと思います。保育園は一つのチーム、子どもたちのため、保護者様のため、地域社会のため、そして自分たちのためにチームワークを大切にしていける職員と共に働いていきたいと考えています。

全体の評価講評

特によいと思う点

子どもの感性を育み、発想力や想像力といった発達を促す活動が日々の保育の中で行われている。制作活動では、季節や文化をテーマに多様な素材に触れ、発達に応じた表現技法を体験できるようにするほか、廃材や自然物を含めた自由制作を楽しめる環境を整えたり、行事に向けた共同制作を採り入れたりしている。またわらべうたや季節の歌、外部講師によるリトミックなど、音楽表現を楽しむ取組が行われるほか、好天時には積極的に戸外に出かけ、身体を動かすとともに、草木・樹木・外気温などの変化から、季節の移ろいを感じられるようにしている。

海外の国との関わる「あしたばドア」では、園と世界をオンラインでリアルタイムにつなぎ、異国の言葉や街の様子、季節感や時間の違いなどに触れたり、手遊びやダンスを全員で踊ることで、各国の文化や伝承遊びの違いを体験している。また食育活動では栽培や収穫活動を通じて、大切に作られた食材であることを知ることにつなげている。これら多文化理解や食の大切さを伝える活動のほか、雨水を栽培に利用したり、廃材で制作を行ったりするほか、エコマークについて調べるなど、「SDGs」のテーマとの関わりを意識した多彩な活動も行われている。

運動会で行うリレーでは協力や応援することの喜び、勝ち負けを通じて自分の気持ちを整理することなどを経験するとともに、組体操やパラバルーンなど、一人ひとりが力を発揮し、みんなで協力し合いながら取り組む演目を採り入れている。また「フラワーコンサート」のハンドベルの演奏では、合奏の楽しさを味わうだけでなく、自分の役割を果たし、作り上げる経験をしている。その他、七夕・夏祭り・クリスマス・節分などの季節や文化を体験する行事が行われるほか、年長児が夏の夕刻を「はすねのよあそび」として、夕食や花火などを楽しんでいる。

さらなる改善が望まれる点

コロナ禍や昨今の地域の状況など、事業環境が変化してゆく中で、選ばれる園づくりに注力しており、運営本部及び園との協力のもとで、各種のプログラムやサービスの充実など、さまざまな取組を進めている。また見学での丁寧な説明と対応、必要時の子育ての相談などに努めているが、より園の認知度を高める取組や地域向けの機能・専門性の還元などを今後の課題ととらえ、可能な取組を模索している。感染状況にもよるが、リアル・オンライン等の方式や、活動の内容などを工夫しながら、今後、具体的な取組へと展開されることに期待したい。

災害等の発生時の事業継続計画(BCP)の作成については、訪問調査時において、専門業者の知見を活かし、当園の状況の確認から、予防措置・対処、発生後の早期の復旧などの具体的な内容の検討を進めることが開始されている段階であった。この整備が完了したのち、実際の運用状況の確認と、計画の修正・追加などを繰り返しながら、最適化を図ることが、有事の際の職員の防災意識や対応力の向上にもつながると考えられる。今後の取組と成果へとつながることに期待が寄せられる。

中長期及び単年度の計画を策定し、本部の方針等を組み込みながら内容を定め、その実行を進めている。一方で、園の事業計画においては例年実施される事項のみならず、重点的な項目やその内容をより明確なものとし、振り返りや到達点の確認などの効果を高めるという点において、検討の余地が見受けられた。直近の課題や解決策などを組織内で具体的な内容で共有しつつ、着実な実行と改善が繰り返されてゆくとともに、その後の単年度と中長期的な計画との連動性を高めてゆくことなど、今後の進展や工夫に期待したい。

事業者が特に力を入れている取り組み

園において、昨年度から継続的に「気づく」ということを大切にしており、各職員が自然と気がつくために情報提供や見守りを行うとともに、時には園長から声をかけて、それぞれの気づきや改善力の向上を促している。また「にやりホッと」「現場力」「インスタ」に関する取組状況を担当者が確認・集計し、会議において周知と活動の促進を図るほか、廃材・「インスタ」・玩具・行事などの係を分担し、会議にて進捗の報告をするなど、チームとしてのさまざま活動が行われれる中で、同僚性の向上と業務の均一化などの配慮につなげている。

ICT化の推進を行っており、毎月のクラス通信や保健・給食便り、懇談会等の資料の配信を行うほか、感染症の発生状況や行事予定の変更などについても随時、知らせている。また日々の連絡機能を活用して個々の状況を園と保護者とで伝え合うとともに、活動記録として写真とコメントで日々のクラスでの様子を伝えており、子どもたちが取り組んだり、感じたこと等をピックアップし、保護者と共有している。また保育参観では普段の園での子どもたちの姿や活動・食事等の様子を見てもらうことができるよう、動画での配信を行っている。

定期的に保護者アンケートを実施し、園の満足度や要望等を把握しており、それに応じた工夫や改善に取り組んでいる。系列園全体での異文化体験・リズム遊び・体操・食育などのプログラムのほか、当園の独自の試みとしてプログラミングの活動を採り入れている。またおしぼりの定額利用の導入とともに、今後はオムツサービスも検討するなど、保護者のニーズを踏まえた内容の拡充や負担軽減などを図っている。さらに夏祭りや運動会、発表会といった子どもの成長や姿などを共有する機会を感染状況を見定めながら再開するなど、さまざまに取り組んでいる。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査開始時点での当園の利用世帯43(在籍児童数51)を対象として実施した。なお、兄弟姉妹がいる世帯は1世帯として扱った。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票及び調査項目は共通評価項目に準拠した。
    ウェブアンケート形態により実施し、回収は保護者から評価機関への直接電送(外国語世帯のみ調査票の直接郵送)にて行った。
    結果は選択式・自由記述とも園に報告し、自由意見には回答者の匿名性に配慮した処理を適宜行った。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:32/43(回答率 74.4% )

総合的な満足度は「大変満足」46.9%・「満足」46.9%の計93.8%と高い値を得ており、設問別では「発達に配慮した保育活動」「急な残業等への配慮」「ケガ・体調変化への対応」など、全17問中14問で80~100%の高い支持を得ている。
自由意見では「体操などさまざまなプログラムを提供してくれており、基本的にはどの先生も話しやすく、気持ちよく対応してくれる。また連絡帳がアプリであり、入園の際に手作りのものがないことなどがよい」「リトミック・体操、海外の方々との交流や、今年度からのプログラミング導入、畑での野菜の収穫など、園庭がなくても満足している」「信頼できる先生方が揃っており、親の仕事の都合などにも柔軟に対応してくれ、子どもや親のことをよく把握していて、担任でなくても名前と顔を覚えてくれている」「駅前で、急な用事等への理解や柔軟な対応をしてくれており、毎日写真を撮ってくれていることがよい」などの声が寄せられている。
さらなる向上を望む意見として複数見られたのは、園から保護者への情報発信、日常の保育内容、保健・衛生管理に関することなどである。

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 32名 (100%)

実質的な満足度(「無回答・非該当」を除いた割合・以下同)は、有効回答者32人全員(100%)が「はい」と答えている。 自由意見は10件で、「野菜・氷に触れる体験やリトミックをしてくれて、役立っていると思う」「感触遊びや運動遊び、花の種植えから水やり、食育など多様なことを経験させてくれる」「同年代の友達や年上・年下の子と接することで、思いやりが生まれてきた」「泣いている友達がいると駆け寄って頭をなでてあげたり、優しい気持ちが育っていると思う」などがあった。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 30名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」が93.8%、「どちらともいえない」が6.3%となっている。 自由意見は9件で、「体操・リトミック・プログラミングと楽しく参加している」「家で体操を踊ったり氷をほしがったり、保育園で経験したことに興味を持っていることを感じる」「毎日楽しそうに帰ってきて、毎朝、今日は保育園に行けるかどうかを確認してくるなど、登園を楽しみにする様子が見られている」「食育などのおかげで、もったいないという意識が芽生えている気がする」などのほか、室内遊びのさらなる充実を望む声も見られた。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 31名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

「はい」が96.9%、「どちらともいえない」が3.1%となっており、「はい」の値は前回(2019年度・以下同、76.9%)から改善されている。 自由意見は9件で、「手作りで作ってくれて、子どもがとても楽しみにしている」「栄養士たちの考えてくれた食事は自宅での内容の参考になり、家でベビーフードなどを使うこともあるので、園で手作りのご飯をしっかり食べてくれていると思うと、親としても安心だ」「海外の食事など、工夫して提供してくれている」などのほか、メニュー・食材について、さらなる工夫を望む声があった。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 25名 (78%)
どちらともいえない 4名 (13%)
いいえ 2名 (6%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が80.6%、「どちらともいえない」が12.9%、「いいえ」が6.5%となっている。 自由意見は13件で、「公園へ散歩へ行ったり、他学年との関わりを持つこともあるようなので、とてもよいと感じている」「散歩や、海外の方々との交流も行ってくれており、十分確保されていると思う」「季節のイベント、日本の行事を採り入れた活動を展開してくれてうれしく思う」などのほか、戸外活動等のさらなる充実を望む内容や、コロナ禍の影響による行事の減少・休止等に言及する声が寄せられている。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 29名 (91%)
無回答・非該当 3名 (9%)

有効回答者29人全員(100%)が「はい」と答えている。 自由意見は6件で、「とても柔軟に対応してくれ、優しい言葉もかけてくれるので、本当にありがたい」「コロナでの人員不足などで影響を受け、いろいろと困っている中、スポット対応など大変よくしてくれた」「柔軟に対応してくれている」「大変ありがたい」などがあった。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 22名 (69%)
どちらともいえない 7名 (22%)
いいえ 3名 (9%)

「はい」が68.8%、「どちらともいえない」が21.9%、「いいえ」が9.4%となっており、「はい」の値は前回(45.8%)から改善されている。 自由意見は9件で、「職員が少しの傷なども気づいて教えてくれ、安心して預けることができている」「特に気になる点は見当たらないので、考えられるいろんな対策を講じているのではと思う」「十分対策していると思う」のほか、保育中の安全管理や外部侵入対策、感染症対策、設備面等について、気になる点や要望が挙げられている。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 23名 (72%)
どちらともいえない 8名 (25%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が74.2%、「どちらともいえない」が25.8%となっている。 自由意見は9件で、「今はなかなか日程が組みづらい中、できるだけ行事が開催できるよう、こまめに変更の内容を知らせてくれている」「割と頻繁に保護者へのアンケートや事前のお知らせがタイムリーにあると感じており、いい塩梅での調整がされている」「日程変更の際に、予め連絡があるので予定を立てやすくなっている」などのほか、行事の日程等における各家庭の負担や就労等への配慮について、さらなる向上を望む声が寄せられている。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 26名 (81%)
どちらともいえない 6名 (19%)

「はい」が81.3%、「どちらともいえない」が18.8%となっている。 自由意見は9件で、「全員に必ず行われる面談以外に、何か相談事項が発生するつどに面談の機会を設け、話し合ってもらえるのはありがたい」「わからないことや不安なことを職員に相談した時、快く対応してくれていて、大変ありがたい」「子どもの目線にたって接してくれる」「学年が異なっていても声をかけてくれる職員の方々に感謝している」などのほか、日頃の子どもの様子の報告やコミュニケーション機会の確保について、さらなる配慮を望む声が見られる。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 30名 (94%)
どちらともいえない 1名 (3%)
無回答・非該当 1名 (3%)

「はい」が96.8%、「どちらともいえない」が3.2%となっており、「はい」の値は前回(76.9%)から改善されている。 自由意見は、「されている」「園内部まで普段入室しないので細かな点や日常はわからないが、入室可能なテラスやぱっと見た感じ、整理整頓は園全体で優先順位高く取り組まれていると感じている」「最近はコロナ対策で園舎には入っていないので、わからない部分もある」の3件であった。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 30名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」が93.8%、「どちらともいえない」が6.3%となっており、「はい」の値は前回(80.8%)から改善傾向が見られる。 自由意見は3件で、「優しく、子どもを思いやってくれる先生ばかりだ」「とても丁寧だと思う」のほか、保護者とのコミュニケーションについて、さらなる配慮を望む声も見られる。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 32名 (100%)

有効回答者32人全員(100%)が「はい」と答えており、「はい」の値は前回(80.8%)から改善されている。 自由意見は、「必ず連絡がもらえるので、安心できる」「すぐに連絡をしてくれ、感謝している」の2件であった。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 24名 (75%)
どちらともいえない 2名 (6%)
無回答・非該当 6名 (19%)

「はい」が92.3%、「どちらともいえない」が7.7%となっている。 自由意見は、「子どもから特に何も聞いていないので、子どもが納得する方法で衝突をおさめてくれているのではと推測している」の1件であった。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 31名 (97%)
どちらともいえない 1名 (3%)

「はい」が96.9%、「どちらともいえない」が3.1%となっており、「はい」の値は前回(84.6%)から改善傾向が見られる。 自由意見は、「話をとてもよく聞いてくれ、子どもも安心して登園できている」「過去には疑問を持つ人もいたことがあるが、現時点の職員に不満はなく、多くの職員が子どもの気持ちを大切にしながら対応してくれていると思う」の2件であった。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 26名 (81%)
どちらともいえない 2名 (6%)
無回答・非該当 4名 (13%)

「はい」が92.9%、「どちらともいえない」が7.1%となっている。 自由意見は2件で、「この点に関して特段子どもから訴えはないが、このような話をしたことがないので、わからない」のほか、プライバシー保護等へのさらなる配慮を望む声があった。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 30名 (94%)
どちらともいえない 2名 (6%)

「はい」が93.8%、「どちらともいえない」が6.3%となっており、「はい」の値は前回(73.1%)から改善されている。 自由意見は6件で、「その時の光景が思い浮かぶような書き方をしてくれるので、連絡帳を読むのが楽しみだ」「毎日システムアプリから、様子を文章と画像で送ってくれる」「クラス通信で月のねらいがあるので、家でも参考になる」「保護者会で詳細な説明があったり、議事録の共有がされたりと、とても丁寧で満足している」などのほか、保護者への保育内容等に関する報告について、さらなる工夫を望む声があった。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 27名 (84%)
どちらともいえない 3名 (9%)
無回答・非該当 2名 (6%)

「はい」が90.0%、「どちらともいえない」が10.0%となっており、「はい」の値は前回(64.0%)から改善されている。 自由意見は5件で、「先日も改善点を提案した際に、その日のうちに園長が対応してくれた」「職員の方々もそうだが、特に園長が真摯に話を聞いてくれている印象が強い」「園に対しての不満や要望は今のところないため、非該当とする」のほか、不満・要望等への対応について、さらなる配慮を望む声が寄せられている。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 14名 (44%)
どちらともいえない 9名 (28%)
いいえ 3名 (9%)
無回答・非該当 6名 (19%)

「はい」が53.8%、「どちらともいえない」が34.6%、「いいえ」が11.5%となっている。 自由意見は2件で、「こういった機関があるというチラシはもらったことがあるような気がする」のほか、外部の意見窓口の周知に関する内容が見られた。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念・方針をさまざまな媒体・機会で周知を図り、行動指針を踏まえた実践に努めている

保育理念「子どもの明日を育み、今日を支える」を掲げ、これを踏まえた保育方針と、目指す4つの子ども像を示す保育目標が明示されている。これをホームページや入園時の説明資料、園の玄関掲示などを通じて、保護者や地域の方々へ発信している。職員に対しては入職時の研修や年度当初の会議にて、理念や園目標などが伝えられるほか、事務所内に理念や行動指針を掲示し、定期的な自己評価と昼礼での行動指針の読み合わせなどを通じ、理念・行動指針などに沿った実践がなされているか、各職員及び園全体として常に意識を持てるよう再想起を促している。

運営や保育を支える職員に対し、安心や安定につながるマネジメントを大切にしている

経営層の職責や職務内容がマニュアルや運営規定に示されており、会議の場で本部及び園全体の方針・目標等を知らせている。子どもが日々快適に過ごし、「愛されている」「大切にされている」という自己肯定感が得られるよう、一人ひとりの心に寄り添う保育の実践を心がけるほか、それを支える職員が安心でき、支え合えるような関係づくりに努めている。職員の多様な働き方や家庭状況等を認め、「お互い様」や「感謝」という気持ちを伝え合うとともに、各自の希望や意見等を受け止めて保育等で挑戦できる環境整備などを、マネジメントで大切にしている。

各種の重要な案件に応じた検討・決定と、関係者への周知の仕組みが整えられている

園内の重要な案件の検討は、園長もしくは必要に応じて担当職員の同席のもとで行われるほか、運営本部及び系列園長が集う施設長会議において、会社全体の保育・運営に関する事項が話し合われており、全体の決定事項の共有も行っている。これら決定事項については職員会議や昼礼で各職員に伝えられており、欠席者等には会議録の閲覧や口頭伝達、グループ内SNSを通じて、全体での共有化を図っている。保護者に対する重要な内容の周知については、連絡通信アプリでの配信、保護者会・運営委員会などの機会で行われている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者や地域の声、職員の意向などを把握し、課題抽出や検討に活かしている

保護者の意見や日頃感じていることなどを運営委員会等の機会で聴き取るほか、毎年、系列全園でウェブアンケートを実施し、施設運営や保育など利用にあたっての保護者の満足度や要望等を確認し、これらを質の向上や改善に反映させている。地域の声やニーズについては、見学者とのやり取りや、区内私立園長会での意見交換等を通じて把握し、得られた情報を検討材料として活用している。また職員の意見や提案については日頃の会話や定期的な個人面談で把握するとともに、運営本部においてキャリア希望等の意向を確認し、必要な対処や支援に活かしている。

保育業界の動向や制度・施策の情報収集と、運営本部と連携した予算管理を行っている

毎月、感染状況に応じてオンラインと対面でのハイブリットで開催されている区内の私立保育園園長会に参加し、保育業界の全体の動向や行政の施策等について情報収集を行うほか、各園の状況の報告や意見交換などで得られた情報も課題抽出や検討の参考としている。また保育団体・行政からのメール配信、報道・ニュースなどで寄せられる事例など、園運営に必要な情報を整理し、適宜職員にも共有している。園の収支管理は運営本部と連携して取り組んでおり、施設長会議で各園の毎月の運営・支出の状況を共有し、必要な対処や課題解決に努めている。

各単位における計画と重点的な目標などを定め、進捗の確認と着実な実行に努めている

運営本部において地域・業界等の分析を行ったうえで、今後の戦略目標や重点目標等を示した中期経営計画が策定されており、これに関連する年度ごとの取組やプロジェクトの活動が展開されている。また令和3年度から3か年の園の中長期計画を新たに作成し、長期的な展望を示すとともに、毎年、単年度の事業計画を策定し、その実行と取組結果の報告を行っている。その他、行事や係担当を定め、一人だけに負担がかかわないよう配慮するとともに、主要な行事は3か月前から開催当日までのタスクや日程を可視化し、担当者を中心として進捗管理を行っている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
社会人・保育者としての規範や行動基準等を定め、面談や会議で定期的に確認している

系列園共通のマニュアルに社会人としての心構えやマナー、個人情報保護や子どもの人権擁護等が定められており、入社時の研修でこれらの説明と周知をしている。また定期的な面談や自己評価を行うほか、昼礼での7つの行動指針の確認とともに、週の始めに重点項目を定めて週末に振り返るなど、各職員及び園全体で、行動指針に沿った適切な行動や対応を行っているかどうかを折に触れて確認することで、意識継続を促している。今年度の本社研修では子どもを見る目を養うというテーマで全職員を対象として研鑽を図っている。

虐待や苦情解決など、利用者の権利擁護の仕組みを整えている

虐待対応に関するマニュアルや関連機関との連携体制を整えるほか、会議の際に資料をもとに、否定的な言葉を肯定的に言い換えることに取り組んだり、自分の子どもを預けたいと思う園とはどのようなものか各自で考えて共有するなど、職員間の意識啓発につなげている。苦情解決制度については玄関での掲示や入園時の説明などで保護者に伝えるほか、対面のみならず、「ご意見ボックス」への投書やアプリでのやり取りを含めて意見等を言いやすい仕組みを整えている。寄せられた意見等は職員と共有したうえで、今後の改善や対処を行うこととしている。

地域への情報発信とネットワークの参画、実習生等の受け入れ体制の整備等を行っている

行政の各種媒体及び運営本部のホームページ(以下、「HP」)や各種SNSを通じた情報発信を行うほか、区内の私立園長会や町内会等のネットワークに参画し、協同や意見交換などを行っている。またグループ会社内で展開される「油田プロジェクト」を通じた資源循環による社会貢献と、園見学の受け入れや子育て相談などを行っているが、コロナ禍の感染防止を考慮し、地域交流や機能・専門性の還元が今後の課題となっている。その他、実習生やボランティア等の受け入れマニュアルを整え、オリエンテーション時に基本的な心得や諸注意などを伝えている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
災害や不審者侵入などを想定した訓練を実施し、有用性を高める工夫にも取り組んでいる

避難訓練では午前・午後の保育中、早朝や水遊び中など多様なケースを想定して実施するほか、毎年、不審者侵入訓練も予定している。災害後の運営の継続や復旧を視野に入れた事業継続計画(BCP)は外部の専門家の支援のもとで作成を進めており、今後の整備の完了と運用開始後の最適化が待たれる。なお、BCPに関する研修の受講で得た気づきを踏まえ、早朝や夕方といった通常の時間帯以外での大規模災害を想定した訓練の実施と、備品・備蓄品や職員の帰宅順位の確認といった有事をより具体的に意識した活動へとつながっている。

さまざまなリスクの対策を講じ、再発防止や職員の意識向上などにも努めている

さまざまなリスクに備え、事故・災害・感染症等に関する予防・対応マニュアルを整備するほか、新型コロナウイルスへの各種防疫措置、SIDS対策や戸外等での人数確認の徹底、水遊び時の事故防止など、運営・保育への対応を図っている。ケガ・事故等は所定の様式に記録し、組織内での情報共有や改善及び再発防止に努めるほか、職員の気づきにつながるよう、事故に至らなかったヒヤリハットの提出を促している。また園内の各箇所の設備を点検しており、必要な場合に本社との連携のもとで補修等を依頼するなど、施設のメンテナンスにも取り組んでいる。

個人情報の取り扱いや管理の徹底に努め、保護者には利用目的等の周知を図っている

本社の「個人情報取り扱いマニュアル」に、情報の取得から取り扱い、漏洩事故発生リスクや防止対策などについて、日常の業務場面での具体例とともに示されており、職員には入職時に関連の啓発がなされている。各PC・タブレット類や一部ソフトウェアの使用時のパスワードや個別IDの設定と管理、重要書類の事務所等での施錠管理など、情報漏洩の防止の措置を講じ、職員には園外への持ち出し禁止や情報漏洩防止などの徹底を促している。保護者には入園時の説明や本社ホームページにより、利用目的等の個人情報の取り扱いが伝えられている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
多様な工夫のもと、「人財」の確保と、働き続けたいと思える環境づくりに努めている

採用活動については、本社のHPやSNSを通じた多種多様な情報発信、現地及びオンラインでの園見学の受け入れのほか、就職フェアへの参加や専門業者による広告・紹介などを行い、必要な「人財」の確保につなげている。異動や配属は各人の意向も踏まえて決定するほか、園内の配置は各自の意向や全体のバランスを考慮して編成している。各種の研修・表彰や福利厚生の整備を整え、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方の支援、保育の楽しさや嬉しい気持ちの共有「にやりホッと」など、採用後にも働き続けたいと思える職場環境づくりに努めている。

各職員の将来の展望を示し、個々の育成と意欲向上につなげるための支援を行っている

本社が国の処遇改善制度に準拠した職位及び経験年数の目安、リーダー層及び各専門職の役割及び任用・解除要件などを定め、これをキャリアパスとして職員に開示するほか、本社が一般からマネージャー級までの各階層に求める能力・職責等の指標の整備を進めている。また個別の評価・育成制度として、行動規範の遵守・実践に関する自己評価とそれに対する上司の評価、年度の成長目標の設定や達成確認を行う仕組みがあり、園長が各職員と面談し、育成支援にあたるとともに、同制度を昇給等の参考とし、意欲の向上にも活かすこととなっている。

内外の多様な研鑽機会の提供と、職員の気づきを活かした活動などに取り組んでいる

新人に先輩が個別支援を行う「チューター制度」や指導役職員向けの研修、階層別・担当年齢別の研修など、経験・職位や担当業務等に応じた社内研修を整備し、それぞれの職員の資質向上を促している。また嘔吐処理や救急救命など園内研修を行うほか、子どもの発達や健康、安全・衛生管理や保育の実践など、行政及び各種団体の研修に参加し、報告書の回覧等によって各自の学びを組織内で共有している。さらに職員の提案や意見を積極的に受け付け、実行や改善を繰り返しながら、それぞれの気づきや能力の発揮につながるよう、さまざまに取り組んでいる。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

認可保育所への以降後、4年目を迎えて運営及び職員の安定が図れたことから、これまでの取組や後回しにしてきたことなどを振り返り、見直しをかけることで、よりよい保育へとつなげてゆく必要があると考えた。それにはまず現状を把握し、さまざまなことに気づくことが見直しの第一歩であるため、一人ひとりの職員の「気づく力」を高め、改善を繰り返してゆく組織づくりを目標とした。
「にやりホッと」への投稿や「現場力」の提出など、全社的に行っている活動を利用しながら、日々の保育の中でさまざまなことに目を向け、気づきにつながるよう、各職員への促しを行った。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

職員の意識や積極性には個人差が生じていたが、園内での促しを行うことで、それぞれの提案・気づきが集約され、そこから現場の改善や向上につながることがあった。ただ、取り組む必要性や効果などの理解がやや深まったが、自発的に取り組むということよりも、やらされているという感覚があったり、自分ごとととらえて取り組む姿勢が少なかったと感じたため、今年度も引き続き「気づき」を大切にした活動を重点目標とした。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

新型コロナウイルス感染症は終息の目途が立たず、そのような状況でも保育が継続されており、子どもたちが日々成長していく姿があったが、その姿を保護者と共有することが難しい状況にあった。コロナ禍で、多くの行事が中止または延期になる中で、どのようにして保護者に保育の様子や園の活動を伝えることができるかを考え、これまでの復旧や代替措置を図り、保護者との理解共有をより確かなものとすることを目標とした。前年度から導入した連絡通信用アプリの機能を活用し、来園して行う保育参観の代わりに、保育の様子を動画に収めて配信したり、子どものみで行う行事についても同様の工夫を行った。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

感染症の状況から、全ての子どもたちが揃う日がなかなか整わず、撮影までに時間を要することはあったが、動画の配信後には保護者から好評を得ることができた。特に保育参観においては、より園での日常の姿に近い子どもの様子を見てもらうこともできたり、食事の風景や午睡の様子なども提供できたことが成果として挙げられる。
今年度は感染状況を見定めながら、人数制限や入れ替え制などの工夫を講じつつ、これまでに近い形で行事を実施したり、昨年に引き続き動画配信等を活用するなど、コロナ禍以降の新たな形を作り上げてゆきたいと考えている。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページの内容を工夫し、保育や園に関する詳細な情報提供を行っている

ホームページ(以下、「HP」)では、保育理念・方針・目標や大切にしていることなどを表明している。また一日の流れや年間の行事、安心安全な取組、異文化体験・リズム遊び・体操・食育などの知育・教育カリキュラムに関する内容について写真・動画を添えて紹介している。その他、入園等に関連するよくある質問とそれに対する回答を掲載するほか、各園のページにおいては、園長からのメッセージや保育への思いとともに、園ならではの畑での食農活動や「SDGs」の取組、園の様子を伝える写真や園見学の動画など、詳細な情報提供に努めている。

行政や関係機関との連携を図り、さまざまな媒体での情報公開が行われている

行政や関係機関との連携を図り、各種媒体での情報公開を行っている。区内の私立保育園の園長会が運営するHPでは、園名や地区ごとでの園の検索が可能となっており、各園の受け入れ可能な人数が定期的に掲載・更新されるほか、園紹介のページに住所・電話番号・開園時間・受け入れ月齢、アクセスマップなどの基本情報が掲載されている。また区のホームページには保育利用の手引きが公開されており、各園の紹介ページに園の概要や特色などが掲載されている。その他、定期的に第三者評価を受審し、結果を公表するなど、幅広い情報の提供を行っている。

利用希望者の都合に応じた園見学の受け入れを行い、丁寧な説明と対応に努めている

見学は電話予約にて、利用希望者の都合に応じたり、特色であるリトミック・体操等の活動の時間などをお勧めしたりして日程調整をしている。当日はパンフレットを渡して園ならではの活動や特色等を説明するとともに、実際に見てもらいながら質疑応答や丁寧な説明に努めている。また地域の方々が在宅においても見学の疑似体験ができるような動画をHPに掲載しており、施設内の各部屋や設備、子どもたちの園生活での姿やその流れ、各種のプログラムや特徴的な取組の様子、園長・職員からのメッセージと大切にしていることなどが伝わるよう工夫している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園内定者に対して重要事項の説明と、子どもと家庭の状況の確認を行っている

入園が決定した保護者に対して、入園説明会と個人面談を行っている。入園説明会では、「園生活のしおり」(重要事項説明書)の読み合わせを行っており、園の理念や方針、保育の内容や送迎時のお願い事項など、利用にあたって必要となる事項の説明を行っている。説明後には、重要事項説明や個人情報の取り扱いに関する同意書を保護者から得ている。個人面談では、保護者記入の各種書類に記載された内容を確認するほか、さらに詳細な情報を口頭で聴き取るなど、子どもと家庭の状況の把握に努めている。

子どもや家庭の状況を把握し、情報を職員で共有している

上記個人面談では、既往歴や予防接種の状況、健康状態、食事・排せつ・睡眠・清潔などの生活面、一日の生活リズムや個々の特性などの子どもの状況のほか、保護者の勤務状況や緊急連絡先などの家庭の状況及び、育児の方針や子どもの成長への願いなど、保護者の意向についても確認することとしている。離乳食や食物アレルギーへの適切な援助・対応に向けて、専門職の面談を行うこととしている。把握した情報は会議等の機会に共有を図るとともに、児童票のファイルに綴り、必要な時に担当者が確認し、活用できるようにしている。

入園直後の負担と不安の軽減や、サービス終了後の関係継続に努めている

入園当初の子どもの心身の負担や保護者の不安等への対応として慣れ保育を行っており、保育時間を徐々に延ばして体験を増やしながら、園生活に順応できるような配慮に努めている。期間中は、保護者の就労事情や子どもの状況を踏まえ、柔軟に対応することとしている。降園時には、子どもが徐々に慣れていく様子を伝えるよう心がけ、できる限り同じ職員が対応することで、保護者との信頼関係を築けるよう配慮している。卒園・退園届には、連絡先を記入できるようにし、その後の行事参加の誘い掛けを行うなど、サービス終了後の関係の継続につなげている。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの成長・発達や健康の状態を把握する仕組みを整えている

子どもの成長・発達の状況を、定期的に記録する仕組みを整えている。体格的な成長は、身体測定を行って推移を記録しており、結果をアプリケーションに入力して保護者と共有している。また医師による健康診断や歯科検診が行われるほか、日々の健康状態や食事の食べ具合・体温・睡眠時間などの家庭での様子については、保護者とのやり取りから把握している。心身の発達は年齢別の主な発達の現れに関するリストを用いて確認するほか、全体的な子どもの様子や健康面、家庭の状況について職員のコメントを記載している。

全体的な計画をもとに、長期・短期の計画を策定し、振り返りや実践を行っている

全体的な計画は、それぞれの担当クラスの内容を年度末に確認することとなっており、必要に応じて変更する仕組みとしている。これをもとに、年齢別の年間指導計画を作成し、月・週の短期的な計画に展開している。長期的な計画は子どもの育ちの見通しを想定する指標として活用しており、実際の子どもの姿から、より短期的な計画に、活動内容や援助・配慮・環境構成を記載することとしている。また目指す姿に照らし、実際の保育や子どもの姿を振り返り、次の計画策定の参考とすることで、より子どもの実態に即した保育を実践できるよう努めている。

個別の状況に応じた計画と配慮に努め、保護者に保育のねらいや内容を伝えている

個々の状況に即した援助が行えるよう、希望等に応じて個人面談を実施し、各家庭の状況や保護者の意向などを確認している。個別の指導計画は、子どもの成長や特性の多面性に対応できるように、子どもたちの様子を職員間で伝え合ったうえで策定しており、家庭の状況や意向等を適宜反映させている。保育の計画や内容を保護者に伝える取組として、日々のクラスの様子を写真とコメントで知らせたり、「クラス通信」に月のねらいを掲載するほか、懇談会において、子どもたちの姿や活動内容、重点的に取り組んでゆくことなどを説明している。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもの発達段階に即した保育環境の工夫に努めている

子どもの発達は、日々の保育や保護者とのやり取りから把握に努めている。把握した情報をもとに子どもが主体的に過ごすことができるような環境構成の工夫に取り組んでいる。0歳児室は歩行の確立を促せるよう、発達段階に応じた粗大運動ができるスペースや用具を用意するほか、感覚を育むことができるよう、テラスに人工芝を敷いたり、タライで水遊びを楽しんだりするなど、感覚遊びを採り入れている。生活習慣の自立期にある幼児クラスの保育室には、朝の支度の流れや食器の片付けなど、自分のことを自分で行うための絵カードを掲示している。

異年齢保育やオンライン交流を通じて、互いの違いを尊重する心の基礎を育んでいる

朝・夕の保育では、異年齢児が生活と遊びをともにしており、年下児が年上児の様子をみて挑戦したり、真似したりしながら、遊びや学びを獲得している。また年上児には優しくしてあげようとする心や自信が育まれている。異年齢の保育を行う時には、子どもが能力以上のことに挑戦する際の安全面への配慮のほか、対象月齢にふさわしい玩具等の環境構成や保育内容を考慮している。またオンラインで海外の子どもたちと交流し、「一緒だね」 という共感や、「違うね」という気づきがもたらされるなど、体験から互いの文化や違いを知る機会となっている。

発達に即したトラブルへの対応や、特性を踏まえた援助・配慮に努めている

発達の過程で見られる噛みつき・引っかきについては、未然に防ぐことを前提としつつ、気持ちを言葉にできない様子が見られる時に、保育者が代弁や仲裁を行うようにしている。幼児において子どもたち同士のやり取りを見守りながら、話題の整理や代弁などを行い、自分たちで解決することを体験できるよう援助している。特別な配慮を必要とする子どもへの対応では、個人別の計画を作成するとともに、専門家からの助言を参考に、個々の特性に応じられるようにしており、保護者との面談も行い、情報や認識の共有に努めている。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には保護者と子どもの状態を共有し、降園時に1日の様子を保護者に伝えている

登園時には、受け入れを担当する保育者が、挨拶を交わしつつ視診を行い、顔色・機嫌、傷や熱の有無などを確認している。また家庭での子どもの状態のほか、前日からの変化がないか、保護者から聴くようにしている。視診時の情報や保護者から聴いた伝達事項は、伝達記録に記録して職員間で共有している。日中の子どもの状況や保護者への連絡事項を保護者に確実に伝えられるよう、担当間における情報共有に努めている。コロナ禍以降、降園時の保護者対応の時間短縮が感染防止の観点から必要なため、連絡帳や個別のメールの内容の充実に取り組んでいる。

生活能力の獲得や習慣の定着に向け、子どもの発達や理解力に応じた援助に努めている

手洗いや排せつ、衣服の着脱や食具の使い方、荷物の整理・玩具の片付けなど、生活の中で必要となる能力の獲得や習慣の定着に向けた援助では、一人ひとりの発達・理解力・意欲などを踏まえ、子どもの主体性を尊重したうえで、家庭とも連携を図りながら行うこととしている。心身の発達が著しい2歳児クラスまでは、毎月個別の指導計画を作成して、個々の状況に応じられるようにするほか、自発的な生活習慣の自立を促せるよう、玩具の収納場所に写真を掲載したり、生活の流れや手洗いの手順を、イラストを用いて知らせたりするなどの工夫も行っている。

意欲を尊重した生活習慣の援助と、個々に応じた休息の確保に配慮している

上記、生活習慣の自立と定着への援助では、一緒に行いながら、手順やコツを伝えるところから始め、自分で行おうとする姿が見られる場合には、その意欲を尊重して見守りつつ、さりげなく助け、適宜声掛けを行うなど、発達段階に応じた関わりに努めている。休息は個々に応じて取れるようにしており、午前寝や夕寝に対応するほか、食事中に眠たくなってしまう子どもについては、安全を確保したうえで、寝られるようにしている。入眠時には、子どものリズムや好みに合わせて、そばについたり、身体をさすったりして、安心できるようにしている。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもが遊び込めるよう環境を工夫し、集団活動に主体的に関われるよう配慮している

子どもたちが遊び込めるよう、玩具や絵本などの保育教材は発達を踏まえたものとし、手作り玩具なども採り入れている。子どもたちが集団活動に主体的に関われるよう、人との関わり方や興味に合わせて、ルールのある遊びを採り入れるほか、見立て遊びや構成遊びなど、共同して取り組むものを楽しめるよう環境を整えている。行事に向けた取組では、導入において子どもたちに活動の意味や楽しさを伝えるほか、参加が難しい場合には、子どもの体験を保証できるよう誘いかけるが、無理強いせず、子どもの意思や心情の尊重に努めている。

子どもの言葉の発達や感性を促す活動がさまざまに行われている

子どもの発語を促せるよう、喃語や指差しなどの言葉以前のコミュニケーションに、応答的な関わりに努め、援助の際にも言葉を使って子どもに話しかけることを大切にしている。また絵本や季節の歌を採り入れることで、さまざまな言葉に触れられるようにしている。さまざまな素材で行う感触遊びや、外部講師によるリトミックなど、子どもの感性を育む活動が行われるほか、描画・造形等の制作活動では、素材・道具・表現技法を体験し、発想力・想像力・巧緻性・空間認知能力が育まれるよう、廃材や自然物を用いた自由制作も採り入れている。

「SDGs」と関連する活動やルールの大切さを学べるような取組を行っている

子どもたちが社会の一員として、社会課題につながる体験ができるよう、毎月「SDGs」に関連する活動を行っており、水の出しすぎに注意する、近隣の方々に挨拶をする、エコマークについて知る、野菜の栽培に雨水を使う、廃材を用いて制作をするなど、子どもたちと一緒に考えて身近なところから取り組んでいる。好天時には散歩に出かけており、草花や樹木の変化から季節の移ろいを感じている。集団の中で公共性・社会性を学べるよう、ルールのある遊びや当番活動を採り入れ、散歩では交通ルールや公共の場のマナーを学ぶ機会になっている。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
発表を伴う行事は保育の集大成とし、保護者に子どもの成長を伝えている

行事のための行事とならないように、保護者への発表を伴うような運動会等の行事では、「練習する」ではなく、日々積み重ねたものの集大成として、発表の形にすることを大切にしている。「DEKITAフェス」は1年間に体操で取り組んだことを、「フラワーコンサート」ではリトミックで楽しんできたことを、それぞれに発表することとしている。これらの行事は、保護者に子どもたちの成長の姿を伝える機会となっており、写真とコメントで活動内容を伝える「ドキュメンテーション」やお知らせなどを通じて、取組の過程や行事の意味を伝えている。

子どもたちが協力して取り組むことで、さまざまな心の育ちを促している

運動会ではリレーに取り組んでおり、練習の過程でバトンをつないでゆくことを経験するとともに、勝ち負けの後で自分の気持ちを整理したり、応援したりすることの大切さを知り、目的に向かって協力する体験の機会となっている。例年では組体操やパラバルーンなど、一人ひとりが協力し合いながら取り組む要素を含む演目も採り入れている。「フラワーコンサート」のハンドベル演奏では、自分の役割を果たし、作り上げる経験が得られており、子どもが合奏の楽しさだけでなく、協力して達成することの喜びも感じられるような保育者の援助を心がけている。

年間の行事を通じて文化・季節に触れるなど、日常の保育に変化と潤いをもたらしている

「はすねのよあそび」は、年長児が夏ならではの活動を楽しみながら、行事の特別感を味わうことをねらいとして実施しており、夏の夕刻をプラネタリウム制作や夕食・花火などで楽しんでいる。七夕・節分・クリスマスなどの日本の伝承行事や季節感のあるイベントでは、由来や意味を子どもが理解できるよう、絵本や紙芝居などで伝えるほか、制作・遊び・食事などを関連させて行っている。また夏祭りでは盆踊りやゲームコーナーを子どもと保護者が楽しむほか、親子遠足・卒園遠足・お別れ会など、年間を通じてさまざまな体験ができる機会が設けられている。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間が長くなる子どもの健康面・情緒面への配慮に努めている

保育時間が長くなる子どもたちの健康面への配慮として、登園時の視診に始まり、職員間で子どもたちの様子の共有に努めており、検温は午睡明けのほか、必要に応じて適宜実施している。また気分転換も兼ねた、適時の水分補給や発汗時の着替え・清拭も行い、疲れた時には身体を横にできるスペースを確保するようにしている。また夕刻以降、保護者の迎えを待つうちに寂しくなるなど、情緒面に不安がある際には、スキンシップを図ったり、絵本の読み聞かせを行ったりして、安心して過ごせるよう心がけている。

1日の中で活動が単調にならないよう、活動のバランスを考慮し、安全面に配慮している

1日の中で活動が単調にならないよう、屋内と戸外、集団と個人、集中と自由など、活動のバランスを考慮するほか、朝夕の保育時間では異年齢児の関わりが持たれており、年齢相互の育ち合いが促されている。異年齢児の合同保育になる際には、安全面への配慮として、提供する玩具の種類を選別するほか、年上児には衝突などの危険を伝え、注意を促している。誤飲の危険性のある大きさの玩具を年上児に提供する場合には、遊ぶ場所を分けるようにしている。補食や夕食を利用する子に対しては、できるだけ個別に楽しく食事ができるように対応している。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
楽しい雰囲気づくりに努め、机・椅子・食具は体格・発達に応じたものを用意している

保育者は和やかな雰囲気づくりに努めており、苦手なものがあっても、誘いかけはするが、無理強いせず、楽しく食事を摂れるよう配慮するほか、好天時にはテラスに出て食べることも行っている。子どもの体格にあった机・椅子を用意し、足が届かない場合は、足台を使っている。食具は、子どもの発達に応じたものを用意し、箸については、無理なく進められるよう、使い始めた後も、子どもたちが自分で使う食具を選べるようにしている。幼児クラスの子どもたちは自分の食べるものについては、配膳・下膳を自分で行っている。

子どもが安全に食事を摂るための取組がさまざまに行われている

離乳食は、保護者と子どもの食材の経験や咀嚼の状況を踏まえ、子どもに無理のないペースで進めることとしている。食物アレルギーを持つ子どもへの対応では、「生活管理指導表」に従い、保護者と面談を行って、適切な援助内容について確認し、毎月献立表を共有している。提供にあたっては、食器や着座の位置の工夫のほか、配膳までの各段階における複数名での確認や、アレルギー食を扱う保育者専門のエプロンの使用など、誤配膳・誤食防止の対策を講じている。なお、嘔吐等があった場合の感染防止の対策にも配慮している。

体験から子どもの食や食材への関心を高められるよう、食育活動が行われている

旬の野菜に関する絵本や話から野菜への興味を広げたり、食材の栄養素について学んだりしている。また、テラスで夏野菜の栽培を行い、近隣の農園と連携を図り、年長児が年間を通じて栽培・収穫体験をしており、幼児クラスはこの畑で、さつまいもの収穫を楽しんでいる。献立は2週間で1サイクルとし、同じメニューを2回経験できるようするほか、喫食状況は保育者と調理担当で共有している。また旬の食材を用いて薄味に味付け、酢の物・煮物・照り焼きなどさまざまな調理法を体験できるようにし、季節感ある行事にまつわる食事も提供している。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが危険を回避し、自分の身を自分で守る術を身につけるための取組が行われている

子どもたちが危険を予知する力を培えるよう、活動の際には、危険箇所や道具の使い方に関する留意点を伝え、適宜注意を促している。戸外活動の際には、道路の歩き方や信号の渡り方などの交通ルールを伝えている。幼児クラスなどでは、部屋の使い方などについて、保育者とともにみんなで決まりごとを考えるなど、子どもたちが主体的に安全や危険回避について取り組めるようにしている。また毎月の避難訓練の際には、安全な避難の方法や身の守り方を体験から学べるようにしており、標語を用いて約束ごとをわかりやすく伝えている。

衛生感覚の育みや生活習慣の定着に向け、自分の身体に興味が持てるようにしている

子どもの衛生感覚を育めるよう、排せつや口拭きなどの援助の際に、清潔の心地よさを伝えるほか、幼児では排便の処理を手伝いながら教えている。手洗い・咳エチケット・歯磨きなどの看護師による保健指導も行われている。これら生活に必要な所作の定着に向け、自分で行おうとする姿が見られた時には見守りつつ、声かけしたり、手伝ったりしながら援助している。また手順を教えるだけでなく、身体に関する話などを通じて、自分の身体を大切にすることも伝えたり、身体に関する絵本を用意したりするなど、自分の身体に興味が持てるようにしている。

嘱託医と連携し、健康維持・安全確保に取り組むほか、保護者に保健情報を発信している

嘱託医との連携が図られており、情報提供や相談に応じてもらっている。子どもの健康状態は日々の視診や保護者との連絡帳のやり取りのほか、適時行う検温などを通じて把握に努めている。その他、猛暑時の外出の自粛・水分補給・睡眠時のSIDS対策・食物アレルギーに関する誤食防止の取組などを通じて、体調の急変に備え、安全の確保に努めるほか、室内の温度・湿度の管理や適宜行う換気なども実施している。保健便りで保健衛生に関する情報を発信し、園内で感染症が発生した場合には、速やかに情報を保護者に知らせ、注意を促している。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
それぞれの家庭の子育てや就労等の事情を把握し、可能な支援や配慮を行っている

年度当初に年間行事予定表を配付し、毎月の便りや開催前のお知らせなどで直近の予定を知らせるなど、保護者の見通しや日程調整への配慮を行っており、保護者参加の行事については土曜日を中心として設定している。日々の送迎時の会話や個人面談などを通じて、各家庭の子育てや就労等の事情を把握し、育児等の悩みがあれば寄り添った支援・配慮に努めている。また延長保育は月極の利用のほか、急な残業等でのスポットでの利用が可能となっており、事前申し込みでの補食・夕食の提供も行っている。

保護者会や懇談会、運営委員会など、園と保護者との意見交換の場を設けている

乳児・幼児の保護者会と、クラスごとの懇談会を実施している。保護者会では職員の紹介や園全体の方針、保護者への依頼事項などを伝えている。クラス懇談会では、クラスの子どもたちの様子や日々の活動等の紹介、今後の取組や大切にすることなどを説明するほか、質疑応答や意見交換の機会を設け、職員と保護者、保護者同士の交流が深まるように配慮している。また保護者代表・第三者委員・運営本部担当・園長等が参加する運営委員会では、子どもの様子や活動・行事の報告、今後の見通し等を伝え、参加者との意見交換を行っている。

子どもたちの様子やその姿などを保護者と共有できるよう、さまざまに取り組んでいる

毎月の便りでは、月のねらいや行事予定、食育・制作・歌などの内容のほか、子どもの姿を知らせており、今年度からクラス通信を毎月配信し、各クラスの子どもの様子が伝わりやすいようにしている。また日々のクラスでの様子を写真とコメントでまとめ、子どもたちが取り組んだり、学んだことなどを活動記録として保護者と共有している。実際の子どもたちの姿を共有できるよう、感染状況を見定めながら、運動会や夏祭りなどで保護者を招いて見てもらうほか、0~2歳児の親子遠足では水族館に出かけ、スタンプラリー形式で館内を回って楽しんでいる。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域資源を活用した取組を行うほか、園の職員以外の人との交流の機会が設けられている

地域資源を活用した取組として、図書館の利用や、商店街の方との挨拶を通じた交流などが行われている。年間を通じて近隣の農園と交流があり、子どもたちは季節ごとに苗植えや収穫などの栽培体験をしており、季節感のほか、生長とともに様子を変化させる植物から、さまざまな興味・関心の広がりと深まりが促されている。好天時には散歩に出かけており、近所の方と挨拶を交わすほか、コロナ禍以前には、中学生の職場体験及び実習生の受け入れを行い、子どもとの交流が図られるなど、園の職員以外の人との関わる機会が設けられている。

【講評】
保育の実施において、子どものプライバシー情報や羞恥心への配慮に努めている

入園時には個人情報や写真等の利用に関する同意の確認を行っており、子どもの情報を外部に提供する必要が生じた場合には、そのつど保護者に可否を確認することとしている。子どものプライバシー及び羞恥心への配慮として、水遊びをする際には、テントを設置することで、外部からの視線を遮っている。また着替えの際には、上下を順に行い、全裸にならないよう援助するとともに、自分で着替えることができる子どもたちにも同様の内容を伝えている。排せつの援助は少人数で行うほか、失敗時には他児にわからないような配慮に努めている。

子どもや保護者一人ひとりに寄り添った配慮・支援に努めている

園では子どもが「愛されている」「大切にされている」という実感や自己肯定感が得られるよう、一人ひとりの心に寄り添う保育を大切にしている。0~2歳児の個別計画を作成し、月のねらい・保育上の配慮、実施上の子どもの姿や振り返り、家庭状況を記載するなどして、一人ひとりの子どもに寄り添い、個々の生活リズムや気持ちなどを踏まえた配慮や援助に努めている。また保護者と連携し、家庭での状況をとらえた支援を心がけるほか、保護者の要望や多様な価値観など、園として対応可能な範囲で受け入れ、それぞれに応じた対処を行うこととしている。

子育て支援や虐待等の研鑽を図り、保護者との積極的なコミュニケーションを図っている

子どもの虐待防止マニュアルに、子どもの虐待の定義や種類、虐待種別ごとの兆候のポイント、被虐待児との接し方のガイドライン及び疑いが生じた際の関係機関への通告・連携の仕組みを定め、入社時に周知を図っている。板橋区の乳幼児期の保育・教育ガイドラインの研修において、子育て支援や保護者へのアプローチに関する研鑽を図っており、報告書の閲覧によって他の職員にも学びを共有している。また日頃の保護者との会話や受け入れ時の視診等を通じて、些細な変化の発見を心がけたり、保護者との積極的なコミュニケーションを図っている。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
運営・保育で必要なマニュアルを整え、業務水準の維持に向けた取組を行っている

系列園共通のマニュアルには、職員が守るべき接遇・言葉遣い等の心得のほか、危機管理や保健衛生など、運営に必要となる業務手順や考え方が示されており、事務室にて随時の閲覧に供している。またSIDS対策や掃除手順、アナフィラキシーショック時の対応などを事務所等に掲示し、日常の業務や緊急時の対処で活用ができるようにしている。またチェック表を活用し、実施漏れがないようにするほか、安全・衛生面を中心とした園内研修の実施と、会議における注意喚起などを行うことで、業務水準の確保と定められた業務の徹底に努めている。

各種のマニュアル等を見直す仕組みがあり、さまざまな視点から改善に取り組んでいる

系列園共通のマニュアルは運営本部が中心となり、毎年の確認と必要時の見直しを行う仕組みとなっており、「あしたば」ならではの保育や具体的な内容等をまとめた事例集を作成し、各園に展開している。会社全体で取り組んでいる「現場力」向上の取組に関連し、園内において職員一人ひとりの気づく力を高めることに注力しており、小さな発見から改善へとつなげてゆくことを積み重ねながら多様に取り組んでいる。また職員の提案や気付きを活かした改善のほか、保護者の意見や要望を把握し、それに応じた工夫や改善検討なども行っている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価実施期間】

2022年7月1日~2022年12月28日

【評価者修了者No】

H0702006,H0702077,H0902065,H1001023

評価結果のダウンロード

本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。

評価結果全体版PDF 評価結果概要版PDF