評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 人権の尊重、生涯の発達、社会的自立
2) 「安心と満足」の出来る生活を大事にする。
3) 「自信と意欲」を高める生活をつくる。
4) 「自立と自己実現」を目指す。
5) 障害者・職員・家族の正しい要求が尊重された、合意の上の運営
職員に求めている人材像や役割
法人が掲げる「理念」や「経営目標」を理解し、利用者が安全で安心して生活できるような支援を体現することができる。また法人職員一体となるチームワークを共有できる人材。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
常に真摯であり、自分の行ったこと、行わなかったことの結果に責任を持つ。
組織の一員としての自覚を持ち、変化を恐れずに勇気を持って前向きに挑戦する。
専門職にある者として自覚を持ち、生涯自己研鑽を重ねる。
社会人として、良好な人間関係を保つことが出来ること。
全体の評価講評
特によいと思う点
短期入所は家族のレスパイトを目的としたサービスと、本入所に向けての準備段階としてのサービスの両面を持っています。利用者は本入所の方と一緒に作業し、個々の特性やアセスメントから配置を決めています。車の定員の関係で室内作業のみと限定し、割りばし・手工芸等が行われています。手工芸では裂き織の体験もありますが大半が重度の方で軽作業のビーズ等が主流です。職員からは「施設側も利用者の性格や特徴を把握でき、受け入れ準備がしやすい」と特徴を上げています。管理者は、「作業は選択肢の中のプラスの部分」との認識です。
居室は、個人部屋になっておりベッドやテレビなどが設置されています。日中は、施設利用者と一緒に生活し、作業は一人ひとりの興味や得意な種目に入って頂いています。夜間では男女それぞれの棟で、自由なお茶会や団らんに参加して頂いています。入浴は毎日可能で入浴時間や食事時間は、一定の範囲で利用者の希望する時間に対応しています。土日祝日は利用者個々の希望に沿った外出が行われています。職員からは「本入所の利用者と近い感覚で生活している」との声が寄せられています。
さらなる改善が望まれる点
山の子の家では現在の併設型短期入所から空床型短期入所に変更申請を行いました。常に一定の床数を確保する必要がないため、資源を有効活用できるようになります。また評価者は「今後緊急ショートの受け入れから、入所を前提としたお試し利用にシフトして行くのではないか」と推測しています。さらに評価者は「限られた資源の中、入所を前提とした利用者を選択するのか、それとも今まで通り緊急度の高い方を優先するのか」の今後の短期入所の方向性の明確化が目標です。
多くの障害者施設では施設入所利用者の高齢化がひたひたと進行しています。山の子の家も御多分に漏れません。大多数の施設では利用者の平均年齢を下げることを優先し、20代から30代の方の入所を優先しています。一方山の子の家は、「慣れ親しんだ環境を変えることへのリスクを回避し、出来る限り長く住んでもらうことを優先している」と評価者は感じます。機械浴の導入、看取りへの対応、退所後の介護保険施設へのスムーズな移行のための連携を検討しています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:アンケートは、全登録利用者3名に配付、2名から回答を得ました。回答者の利用者属性は、全員男性、年齢は40歳代、50歳代各1名ずつ、障害支援区分は4区分、5区分各1名ずつでした。
- 調査方法:アンケート方式
アンケートは、案内状・アンケート・返信用封筒をセットにして事業所の封筒に入れ郵送で配布しました。利用者からは、返信用封筒で直接当機関に郵送により回収しました。 - 有効回答者数/利用者総数:2/3(回答率 66.7% )
アンケートは、3中2名から回答を得ました(有効回収率67%)。回答者の利用者属性は、全員男性、年齢は40歳代、50歳代各1名ずつ、障害支援区分は4区分、5区分各1名ずつでした。
また総合的な感想の満足度は“大変満足”が100%でした。
管理者へ一言(オプション設定)では「色々な方と交流できること」が意見として上がり、意見や要望では「本人も落ち着いて生活している」が上がりました。
アンケート結果
1.利用中の生活はくつろげるか
2.事業所の設備は安心して使えるか
3.利用時の過ごし方は個人のペースに合っているか
4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
5.職員の接遇・態度は適切か
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
7.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
8.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
9.利用者のプライバシーは守られているか
10.サービスの利用に当たって、利用者の状況や要望を聞かれているか
11.サービス内容に関する職員の説明はわかりやすいか
12.利用者の不満や要望は対応されているか
13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
【現状】利用者から「利用したい方を出来るだけ受け入れてほしい」との意見です。
利用者アンケートでは「利用したい方を出来るだけ受け入れてほしい」との意見がありました。職員アンケートの“【2-2①】利用者の個別事情を把握していますか?”の認知度はリーダー75%、一般職67%でしたが、サビ管はサービスの開始・終了時の対応には“課題なし“としています。職員からは「受け入れ件数が少なく、申し訳ない」との意見です。空床型短期入所への背景には、職員の人員不足もあるようです。評価者は「お試し利用から本入所へのスムーズな流れを作ってほしい」との思いです。
【現状】“【2-2②】利用開始時の不安軽減” 認知度75%、89%でした。
職員アンケートの“【2-2②】利用開始時の不安の軽減するよう心がけていますか?” の認知度はリーダー75%、一般職89%と高位、サビ管も“課題なし”としています。職員から「迎え入れる空気感が温かい」との意見です。主任は「職員の認知度が高いのは、家族の入院、行動障害の強い方、入所を探している方といった緊急度の高い方の利用が多く、職員は気を使っているのではないか」との認識です。評価者は「今後増えるであろう入所を前提とした利用の場合、入所調査票は本入所と共通のため、情報共有はし易いのではないか」との認識です。
【課題】退所後の介護保険施設へのスムーズな移行のための連携を検討しています。
多くの障害者施設では施設入所利用者の高齢化がひたひたと進行しています。山の子の家も御多分に漏れません。大多数の施設では利用者の平均年齢を下げることを優先し、20代から30代の方の入所を優先しています。一方山の子の家は、「慣れ親しんだ環境を変えることへのリスクを回避し、出来る限り長く住んでもらうことを優先している」と評価者は感じます。機械浴の導入、看取りへの対応、退所後の介護保険施設へのスムーズな移行のための連携を検討しています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】「ショート利用者の支援を深めたい」との職員の意見です。
職員アンケートの“【3-4②】申し送りや引継ぎ時の情報共有を心がけていますか?”の認知度は、リーダー75%、一般職83%と高位、サビ管も“課題なし”としています。職員アンケート結果を踏まえ主任は「現場は入所利用者で手一杯のため、上記意見は以外と感じる」「改めてアセスメントをもとにした話し合いが必要と思う」との意見です。評価者は「入所を前提とした利用者に対し、その適正を見極める目が職員に求められる」との認識です。
【課題】“【3-1②】ニーズや課題の記録”の認知度は38%、61%でした。
職員アンケートの“【3-1②】ニーズや課題の記録していますか?” に認知度は、リーダー38%、一般職61%とリーダーの認知度の方が低位でした。職員アンケート結果を踏まえサビ管は「利用受け入れ時にアセスメントを実施し、書面で回覧しているが職員には浸透しきれていないと感じる。短期利用の目的が浸透しきれていないので、職員に対し支援の具体的方法まで踏み込んで周知したい」と話します。
【目標】サビ管は「記録の書き方を配布したい」との意向です。
職員アンケートの“【3-3①】記録の仕方への指導を受けたことがありますか?”の認知度は、リーダー25%、一般職56%とリーダーの認知度の方が低位でした。評価者は「指導する立場としてのリーダーの認知度が低いのは理解できるが、一般職の認知度が低いのはリーダーの責任である」との認識です。それに対し主任は「個人の視点で記載しているので、言い回しについては注意しない」と話します。サビ管は改めて「記録の書き方を配布して指導したい」との意向です。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援方針を作成している
- 支援方針は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 支援方針を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 支援方針は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 支援方針を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 支援方針に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 支援方針の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援方針をいかしながら、利用者に合った自立生活を送るための支援をしている
- 支援方針に基づいて支援を行っている
- 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 必要に応じて、さまざまな情報を提供し、または相談に応じる体制を整えている
【講評】
【現状】入所時に利用目的を確認し、それに合わせた支援が行われています。
個別支援計画は作成されておらず、入所時に利用目的を確認し、それに合わせた支援が行われています。利用目的は、本入所に向けての準備段階としての利用、地域の方で宿泊体験がなく自宅以外で暮らす練習、対応困難で家族のレスパイトで楽しく施設生活を送って頂くこと等です。利用目的の支援内容は、2か月に1回、各棟会議や生活班会議で本入所の方たちと同様に話し合いが行われています。また短期入所を担当する職員の所属する棟でケース会議が実施されています。
【現状】好きな遊びを通してコミュニケーションを深め関係性を築いています。
入所調査書を基に好きな事・嫌いな事を把握し、カルタ等好きな遊びを通してコミュニケーションを深め、親近感をもって頂き次の支援に発展させています。発語がある方には言葉でアプローチし、発語がない方や耳の不自由な方には、身振りや手振り・絵カードを提示してコミュニケーションを工夫しています。また触れただけで誘導出来る方や作業用バッグをお渡しするだけで作業と認識し、トイレを済ませて作業室へ向かわれる方もいらっしゃいます。一方、拘りの強い方とのコミュニケーションは、思うようにはいかず試行錯誤しながら対応しています。
【現状】利用者会議には、本入所の利用者と共に参加して頂いています。
利用者会議には、本入所の利用者と共に参加して頂いています。参加し易いように「会議ですよ」と声を掛け、食堂へ案内します。またケース担当職員を配置し、相談しやすい環境を整えています。ケース担当職員は、常勤職員が交代で担当しています。利用者の大半が、意思疎通が困難なことからケース担当職員は、表情を読み取り、生活状況を確認し、他の職員からの情報を得て生活し辛いことを課題に上げて対策を考えます。直近では、居室のカーテンが短く、光が眩しいことからカーテンを取り換え、快適に眠れるような環境を整えました。
2.利用者の主体性を尊重し、利用中の生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 利用者の状況や希望に沿って生活を楽しめるように取り組んでいる
- 室内は、利用者の状況に応じて快適で落ち着ける環境・空間にしている
【講評】
【現状】本入所の利用者と一緒に余暇活動、行事にも参加しています。
日中は、本入所の利用者と一緒に生活し、余暇活動や行事にも参加しています。土日の余暇活動では利用者が希望する櫛や人形など買い物に出かけています。しかし外出が好きな方ばかりとは限らず苦手な方にはカラオケなど室内で楽しんで頂いています。また馴染んで頂けるように好きな菓子を自宅から持参して頂き、入浴後にこっそりお渡しています。年間10回以上の行事には短期利用者も一緒に参加し、その中での体験を通して自立や発達に繋げるように支援しています。職員からは「迎い入れる空気感が温かい」との声が寄せられています。
【現状】本入所に向けての準備段階として活用しています。
短期入所は家族のレスパイトを目的としたサービスと、本入所に向けての準備段階としてのサービスの両面を持っています。利用者は本入所の方と一緒に作業し、個々の特性やアセスメントから配置を決めています。車の定員の関係で室内作業のみと限定し、割りばし・手工芸等が行われています。手工芸では裂き織の体験もありますが大半が重度の方で軽作業のビーズ等が主流です。職員からは「施設側も利用者の性格や特徴を把握でき、受け入れ準備がしやすい」と特徴を上げています。管理者は、「作業は選択肢の中のプラスの部分」との認識です。
【課題】短期入所の居室は快適に過ごされる環境ではない状況です。
開設当初は、女性棟2床でしたがニーズが増えたことで男女1床ずつ増床しました。そのため居室ではない場所を改築し、ひとつの部屋をベニアで間仕切り、さらに食器乾燥機の熱が入ってきたり、生活音が漏れたりと快適に過ごせる環境ではない状況です。見学の段階で戸惑われる家族も少なくありませんが切迫し、他に行き場がなく藁をもすがる思いで利用されています。職員は音を出さないように意識しながら支援しています。現在の増改築に伴い個室が常に確保されている併設型から空床型に変更予定です。
3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 利用者の意向を尊重しつつ、自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
- 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
【講評】
【現状】自分のことは自分で行うよう事業所全体の目標になっています。
自分のことは自分で行う、または行えるよう練習することが事業所全体の目標になっています。女性寮では利用者や入所調査票を確認し、ある程度出来る方、指示しないと何もしない方、自分から率先してやる方等を確認し、ご本人の出来る範囲でやって頂いています。嫌がる方には無理強いせず気軽な気持ちで支援しています。男性寮では入所調査票を基にご本人の能力に合わせて、出来る事はやって頂き出来ないところは職員が手伝っています。入所期間は1~2週間と短く、職員間で意見交換しながら環境を設定し徐々に出来ることを増やしています。
【課題】短期入所は細かくケース検討しきれていない部分があります。
職員アンケートの「利用者のペースに配慮して支援していますか?」の認知度はリーダー63%、職員94%でギャップが確認できます。職員から「他害のあるショート利用者が軟禁状態にあった」と意見が上がっています。数年前に他害がある困難ケースを受け入れ、本入所利用者の安心・安全確保のために本入所利用者と距離を置き、一人の環境を作ったことが不適切な支援だと現場の職員に感情が残りました。通常利用であればじっくり話し合いするのですが、短期では細かくケース検討しきれない部分があります。
【現状】本入所の利用者と分け隔てなく支援が行われています。
居室は、個人部屋になっておりベッドやテレビなどが設置されています。日中は、施設利用者と一緒に生活し、作業は一人ひとりの興味や得意な種目に入って頂いています。夜間では男女それぞれの棟で、自由なお茶会や団らんに参加して頂いています。入浴は毎日可能で入浴時間や食事時間は、一定の範囲で利用者の希望する時間に対応しています。土日祝日は利用者個々の希望に沿った外出が行われています。職員からは「本入所の利用者と近い感覚で生活している」との声が寄せられています。
4.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の健康状態や服薬に関して、利用者や家族から必要な情報を収集している
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制を整えている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
【現状】看護師が処置回りで利用者の身体状況を確認し、医療対応に繋げています。
職員アンケートの「健康状態を把握していますか?」の認知度は、リーダー88%、職員83%と高位、同項目の利用者アンケートでも100%の高い満足度です。朝の受け入れ時には、男性看護師と女性看護師が利用者一人ひとりの顔色や表情などの視診・血圧測定・塗り薬の処置や治療中の箇所を確認し、医療対応に繋げています。新型コロナ感染予防対策として、手洗い・うがい・マスク着用の声掛けを行っています。利用者からは「一週間のみの滞在で体調不良になっていないので分からないが、信頼できると思った」との感想が寄せられています。
【課題】本入所の利用者の高齢化や重度化で入所のハードルが高くなっています。
入所前に提出する入所調査票が受け入れ可否の判断基準になっています。かつては多くの短期利用者を受け入れていましたが、本入所利用者の高齢化や重度化で安心安全を第一に受け入れのハードルを上げています。現在の増改築では機械浴槽を導入し、高齢利用者の介護に向けてハード面を整えています。主任は増改築が完了し環境が整えば、受け入れの話し合いを深めていきたいと話しています。
【課題】医療機関との連携体制を理解の認知度がやや低めです。
土日や夜間の緊急時の対応のために救命講習を実施し対処法を習得しています。また緊急時のマニュアル表をいつでも確認できるように医務室と男性当直室にパウチしてぶら下げています。一方、職員アンケートの「医療機関との連携体制を理解していると思いますか?」の認知度はリーダー75%、職員61%とやや低め、主任は「救急対応の経験やその場に居合わせたことがないのが原因ではないか、数値を上げるためには実践形式の救急対応訓練が必要」との認識です。
5.家族等との交流・連携を図っている
- 家族等との交流・連携に際して、利用者本人の意思を確認し、その意向に基づいた対応をしている
- 必要に応じて、家族等への情報提供や相談に乗るなど支援をしている
【講評】
【現状】在宅での困難ケースを受け入れています。
事業所では、家族の緊急入院、在宅生活が困難で継続が難しい方、行動障害で受け入れ先が見つからない方など困難ケースを受け入れています。さらに近隣の短期入所を転々としているリピーターもいらっしゃいます。家族から「利用したい方を出来るだけ受け入れて欲しい」との声が上がっています。管理者は「かつては多くの利用者を受け入れていたが本入所の重度化や高齢化で受け入れのマンパワーが限界で身の丈の受け入れ」を検討しています。増改築後は併設型を空床型に変更し、本入所に空きがあれば入所可能となります。
【現状】利用者アンケートの全体平均は94%の高い満足度です。
利用者アンケートの全体平均は94%の高い満足度です。家族からの電話等での問い合わせでは、日中生活の状況、摂食の状況、睡眠の状況などをお伝えしています。帰宅時には、「利用状況報告書」をお渡ししています。報告書は食事・排泄・歯磨き、更衣等の基本的生活習慣の項目と、日中活動・休日・余暇活動・対人関係で構成されており、評価者は「家族との信頼関係が深まる」との認識です。利用時に家族から相談があった場合は、福祉の専門職としてのアドバイスなどが行われています。また行政との橋渡しをすることもあります。
6.地域で自立した生活を送れるよう支援をしている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
- 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験ができるよう支援している
- 必要に応じて、関係機関(日中活動事業所、相談支援事業所等)と情報共有を行い、支援に活かしている
【講評】
【現状】外出できない分、室内で楽しみを見出し利用者との繋がりが深めています。
毎週水曜日にボランティアを集めて実施される「スポーツの時間」では、会場となる公民館や体育館は緊急事態宣言や蔓延防止措置中の使用ができませんでした。また施設を利用する場合には消毒・手洗い・マスク着用が可能な方に制限され、公園の立ち入り禁止や集団でのウォーキングが出来ない事から外出を控えざるを得ませんでした。そこで事業所内で講師を招いて布草履を編んだり、土日にはボーリング・福笑い・カラオケで楽しみ、利用者との繋がりを深めています。
【課題】「他サービスとの情報共有」の認知度は低位です。
事業所では、退所後の生活を踏まえ、どのようなサービスを受けることがより幸せにつながるのか共にカンファレンスに出席したりアドバイスしたりしています。一方職員アンケートの「利用者が利用している他サービスとの情報共有を心掛けていますか?」の認知度は、リーダー38%、職員33%と低位です。高齢化や重度化でマンパワーが取られカンファレンスに立ち会えるのはサービス管理責任者だけとなっています。サビ管は職員も一緒に立ち会って利用者の人生について考えられるよう学んでほしいと意向を示しています。
【目標】豊かな人生の実現のために他事業所との連携が目標です。
短期入所では、数日前に受け入れが決まることが多く、主任でさえ早番・遅番のローテーションで抜けられず勤務調節が難しい状況です。他事業所との連携も出来ておらず、近隣の市や町であれば入所中に連絡を取ることが可能ですが、大半が23区や遠方からの利用者です。ましてや短期を転々とされている方は書面だけの引継ぎとなっています。障害のある方や家族は、生涯にわたって継続的な支援を必要とされています。地域の関係機関が質の高い統一したサービスを継続することが必要だと考えます。豊かな人生の実現のために他事業所との連携が目標です。
【講評】
【現状】“【5-1③】羞恥心に配慮した支援”認知度は90%、88%でした。
職員アンケートの“【5-1③】羞恥心に配慮して支援していますか?”の認知度はリーダー90%、一般職88%と非常に高位、一方サビ管は「居室が全室個室ではない」を課題にしています。職員アンケート結果を踏まえ主任は「スプリンクラーの問題があり部屋を仕切るベニヤの上部が開いているため音が筒抜けですが、職員は利用者に対し小さな声で話しかけるよう意識している」と話します。
【現状】“【5-2②】価値観に配慮”の認知度は90%、79%でした。
職員アンケートの“【5-2②】価値観や生活習慣に配慮して支援をしていますか?”の認知度はリーダー90%、一般職79%と高位、サビ管も“課題なし”としています。職員アンケート結果を踏まえ主任は、「入所調査書をもとに生活習慣に沿うようにしているが、実態が則していなければ修正を依頼する」「サビ管からの情報をもとに障害特性などを知り、連絡ノートで共有する」「過去、入居調査票とのズレがあり、環境整備が間に合わないことがあった」との意見です。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】“【6-1③】マニュアルの活用”の認知度は50%、48%でした。
職員アンケートの“【6-1③】日常的にマニュアルを活用していますか?”の認知度はリーダー50%、一般職48%と低位、サビ管は「支援部連絡ノートを活用している」を背景に“課題なし”です。職員アンケート結果を踏まえサビ管は、「職員に対して受け入れ決定連絡をしており、さらに入居調査票で「ラジカセを持参」といった利用者の嗜好にもとずく環境設定のための情報提供をしている」と話します。
【現状】“【6-2①】サービス手順見直し”の認知度は50%、42%でした。
職員アンケートの“【6-2①】サービスの基本や手順の見直しの基準を理解していますか?”の認知度はリーダー50%、一般職42%と比較的低位、一方サビ管は「生活班会議で手順の変更を検討している」を背景に“課題なし”とし、両者にギャップが存在します。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
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【講評】
【現状】“【1-1①】HPチェック”の職員の認知度は70%、33%でした。
職員アンケートの“【1-1①】ホームページを定期的にチェックしていますか?”の認知度はリーダー70%、一般職33%と特に一般職の認知度が低位でしたが、サビ管は“課題なし”としています。職員アンケート結果を踏まえ主任は「手工芸担当の仕事で見ることがあるが、支援員は見ない」「支援員は見ない、更新のお知らせはない」「利用者の写真の掲載の際、確認するようにしている」との意見です。短期利用者の利用ルートは「福祉事務所からの問合せが7割、家族からが3割」とのことです。
【課題】“【1-1④】利用希望者の問合せ内容”の一般職の認知度は27%でした。
職員アンケートの“【1-1④】利用希望者の問合せ内容が伝わっていますか?”の認知度はリーダー60%、一般職27%と上記同様に一般職の認知度が低位でしたが、サビ管は“課題なし”としています。職員アンケート結果を踏まえ主任は「利用希望者についての受け入れはサビ管と主任間の話し合いをしているが、一般職を交えての話し合いはしていない。現場での立ち話しが多いので、興味を持って聞く職員もいる」と話します。
【目標】利用希望者情報を一般職へ伝える手段への工夫が目標です。
山の子の家では現在の併設型短期入所から空床型短期入所に変更申請を行いました。常に一定の床数を確保する必要がないため、資源を有効活用できるようになります。また評価者は「今後緊急ショートの受け入れから、入所を前提としたお試し利用にシフトして行くのではないか」と推測しています。現在、利用者情報は入所調査票で職員に対し情報提供していますが、利用希望者との面談記録等の回覧はありません。