評価結果

標準の評価

基本情報

【サービス種別】

認定こども園

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)子ども中心の保育
2)今を未来につなげる保育
3)一人ひとりの今を大切にする
4)保護者との良好なコミュニケーションを保ち、安心してお子さまを預けてもらえる園にする
5)強制や押しつけをせず、禁止言葉を少なくするよう努力する

職員に求めている人材像や役割

児童の最善の利益、保護者の指導の尊重、生命の権利、生存・発達の確保、養育される権利等、質の高いサービスの提供に努め、児童福祉に必要な環境を整えることに努めます。さらには、私たち職員は、常に「人権」を尊重した次のような基本姿勢を堅持し、創意工夫をもって児童の保育に当たります。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・子どもの命を預かり、育む職務であること
・子ども一人ひとりに丁寧に関わり、子どもへの深い見守りと対応を身につける
・より良い保育の為の自己研鑽を行うこと。
・社会人としての挨拶や身だしなみ、言葉使いなどの重要性を認識し、積極的に励行すること

全体の評価講評

特によいと思う点

隣の小学校のスペースを借りて、幼児のみで運動会を開催しました。新型コロナ感染防止対策として、3歳、4歳、5歳の順に入れ替え制で行いました。今回のプログラムは子ども達がやりたいといった内容を中心に構成し、5歳児はダンスや親子競技を保護者と一緒に楽しみました。例年であれ、全クラスが一堂に会し、低学年が5歳児の姿を見て憧れを持てるようにしていますが、今年はホールでの練習風景を低学年も見ることが出来ました。コロナ禍ではありますが、日頃の保育の取り組みを保護者にも見てもらう機会が持てました。

年齢に応じた食育を計画立てて行っており、1歳児は野菜や果物に触れる、2歳児は絵本を読んで野菜や果物に興味・関心を持たせ、形や手触り、香りなどに気づけるよう職員が声をかけながら観察しました。5歳児はクッキングとしてスイートポテト作り、職員が様子を見ながら手伝いながら達成感を味わえました。お月見団子づくりでは透明の鍋で茹で上がる様子を観察し、お団子はお供えし、伝統文化に触れる機会となりました。地域の畑でじゃがいも堀りを体験するなど、年間を通じて、育てる、収穫する、触れる、食べる、知るといった食育を行っています。

「夏ならではの過ごし方をしたい」という5歳児の意向で、地域から竹を調達し、竹を割って、節をくり抜き本格的な流しそうめんのレーンを2つ作成する様子を子ども達も興味深く見学することが出来ました。流れてくるそうめんを取るお箸と、口を付けるお箸を変えたり、レーンに最大4名までとし、流れたそうめんは破棄するなど、コロナ感染に配慮しながら行うことができました。また、七夕の会でも地域から笹を調達し、短冊に保護者も含めてお願いを吊るす体験が出来ました。開園2年目ですが、地域とのつながり中で保育に広がりを持たせています。

さらなる改善が望まれる点

コロナ禍の開園から1年半を経過し、ようやく職員数も定着して来られました。職員増員の過程では、入職と退職が重複しながら増えてきましたが、他法人・他園での経験者が大半の状況です。組織として、それら様々な経験・豊富な知識や能力を如何なく日常の保育へと展開するには、法人・園が目指すべき理念や方針に向けて焦点を合わせる工夫が必要です。事業計画では、長期的見通しを可視化するとともに、それらを単年度事業計画へとブレークダウンすることで時間の概念を組み込みつつ、さらに具体的に可視化し、共有することが期待されます。

人材は各自が保有する知識と技術を基礎に、現場で日々体験する様々な成功や失敗から学び、さらなる成長へ向かう側面があります。その成長過程が園の目指すべきことに沿っている時、園での経験と自身の成長の連動を実感できます。キャリアパスは園の理念・方針を実現する職員のあるべき姿を成長段階別に可視化したもので、人材定着と成長の道しるべです。そして、法人理念の実現に向け組織運営面からアプローチするものが事業計画ですが、人事面からアプローチするものがキャリアパスであり、人材の成長戦略として可視化し活用することが期待されます。

全職員に配布している「職員のしおり」として、園の概要、服務規程、教育保育課程、年間事業(行事)計画、教育保育理念、教育保育をする上で大切にしているところなどをまとめています。また、園独自の「保育スタッフの心得チェックリスト」でも子どもへの接し方などを確認する機会もあります。しかしながら、職員自己評価において、業務の標準化や子どもへの対応など共通理解のもと実践できているかという点は課題と捉えています。職員間で改めて共通理解を深める事ができるよう機会を持つことが期待されます。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:調査は世帯単位で実施。回答者のうち記入者の年齢は、35歳未満17%、35~40歳未満42%、40歳以上37%、無記入4%です。
  • 調査方法:アンケート方式  
    調査票等は利用時に事業所経由で配布する形をとりました。
    回収は返信用封筒に調査票を入れ直接評価機関に郵送する方法をとり、利用者が気兼ねなく書けるよう配慮しました。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:89/122(回答率 73.0% )

・総合的な感想において、33%の方が「大変満足」、52%の方が「満足」と回答しており、高い満足度が示されました。
・個々の質問に対する回答状況を見ると、18問中10設問で80%以上の方が「はい」と回答しており、個々の取り組みについても高い満足度が示されました。
・自由記述では66世帯から率直な意見が寄せられており、「ノートに不安な事を記載したら、すぐアドバイス頂け今日の様子を伺ったら3人どの先生もお答えいただき、よく見ていただけているんだなと感じます」「いつも明るく元気に前向きな先生方のおかげで、子どもたちがとても楽しんで生活していることに感謝しております」といった肯定的な意見が多数ありました。

アンケート結果

1.運動や休息の配分は、子どもの発達の状態や在園時間に応じて工夫されているか

はい 74名 (83%)
どちらともいえない 10名 (11%)
いいえ 4名 (4%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」と回答した方は83%と高い満足度が示されており、「生活リズムが安定しているのが助かっています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は11%、「いいえ」と回答した方は5%、「無回答・非該当」の方は1%です。

2.園での活動は、子どもの教育や心身の発達に役立っているか

はい 75名 (84%)
どちらともいえない 11名 (12%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 2名 (2%)

「はい」と回答した方は84%と高い満足度が示されており、「家ではなかなかできないダイナミックな遊び(砂場や絵の具をつかったものなど)ができている」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は12%、「いいえ」と回答した方は1%、「無回答・非該当」の方は3%です。

3.園での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 73名 (82%)
どちらともいえない 15名 (17%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」と回答した方は82%と高い満足度が示されており、「自由遊びが多く本人の好きなことができる様子」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は17%、「無回答・非該当」の方は1%です。

4.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 77名 (87%)
どちらともいえない 8名 (9%)
無回答・非該当 4名 (4%)

「はい」と回答した方は87%と高い満足度が示されており、「体調に合わせて食事内容を変えてくださっています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は9%、「無回答・非該当」の方は4%です。

5.園の生活の中で、身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 35名 (39%)
どちらともいえない 30名 (34%)
いいえ 21名 (24%)
無回答・非該当 3名 (3%)

「はい」と回答した方は39%となり、「芋ほりや異年齢との関わり、英語と色々な分野を楽しめていると思います」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は34%、「いいえ」と回答した方は24%、「無回答・非該当」の方は3%です。

6.保育時間の変更が急きょ必要になった場合、開園時間内において、園の可能な限り、柔軟に対応されていると思うか

はい 77名 (87%)
どちらともいえない 2名 (2%)
無回答・非該当 10名 (11%)

「はい」と回答した方は87%と高い満足度が示されており、「柔軟に対応して下さりとても助かっています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は2%、「無回答・非該当」の方は11%です。

7.安全対策が十分取られていると思うか

はい 65名 (73%)
どちらともいえない 14名 (16%)
いいえ 4名 (4%)
無回答・非該当 6名 (7%)

「はい」と回答した方は73%と満足度が示されており、「防犯カメラで、後から確認出来るのも良いと思います」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は16%、「いいえ」と回答した方は5%、「無回答・非該当」の方は6%です。

8.園の活動に保護者が参加しやすいよう、工夫されているか

はい 40名 (45%)
どちらともいえない 30名 (34%)
いいえ 11名 (12%)
無回答・非該当 8名 (9%)

「はい」と回答した方は45%となり、「事前のお知らせもあり、配慮されています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は34%、「いいえ」と回答した方は12%、「無回答・非該当」の方は9%です。

9.子どもの教育・保育について家庭と園に信頼関係があるか

はい 63名 (71%)
どちらともいえない 19名 (21%)
いいえ 2名 (2%)
無回答・非該当 5名 (6%)

「はい」と回答した方は71%と満足度が示されており、「子どものことで心配があったとき、相談をしたいと伝えたら快く対応してくれた」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は21%、「いいえ」と回答した方は2%、「無回答・非該当」の方は6%です。

10.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 80名 (90%)
どちらともいえない 7名 (8%)
無回答・非該当 2名 (2%)

「はい」と回答した方は90%と非常に高い満足度が示されており、「クラスやトイレなどは分かりませんが、自分が見る範囲ではキレイです」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は8%、「無回答・非該当」の方は2%です。

11.職員の接遇・態度は適切か

はい 78名 (88%)
どちらともいえない 8名 (9%)
いいえ 2名 (2%)
無回答・非該当 1名 (1%)

「はい」と回答した方は88%と高い満足度が示されており、「みなさんおだやかで安心しています」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は9%、「いいえ」と回答した方は2%、「無回答・非該当」の方は1%です。

12.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 75名 (84%)
どちらともいえない 8名 (9%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 5名 (6%)

「はい」と回答した方は84%と高い満足度が示されており、「ちょっとしたケガや気になるところもちゃんと話を聞いてくれて、対応してくれるので安心感がとてもあります」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は9%、「いいえ」と回答した方は1%、「無回答・非該当」の方は6%です。

13.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 38名 (43%)
どちらともいえない 33名 (37%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 17名 (19%)

「はい」と回答した方は43%となり、「我が子がその状況になっていないし、コロナ禍で他の保護者との交流もほとんど無いので分からない」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は37%、「いいえ」と回答した方は1%、「無回答・非該当」の方は19%です。

14.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 78名 (88%)
どちらともいえない 9名 (10%)
無回答・非該当 2名 (2%)

「はい」と回答した方は88%と満足度が示されており、「子どもが、泣いてしまったり怒っちゃったりした、ということ(ネガティブなこと)も、こうだったと話してくれて、こうやって関わったと教えてくれたことがある」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は10%、「無回答・非該当」の方は2%です。

15.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 72名 (81%)
どちらともいえない 6名 (7%)
無回答・非該当 11名 (12%)

「はい」と回答した方は81%と満足度が示されており、「個人的に話せる場所があまりなく、オープンな場所で話しがちな時もある」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は7%、「無回答・非該当」の方は12%です。

16.教育・保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 60名 (67%)
どちらともいえない 20名 (22%)
いいえ 6名 (7%)
無回答・非該当 3名 (3%)

「はい」と回答した方は67%となり、「直接話す事があまりないので、おたよりで確認するくらいになっている」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は23%、「いいえ」と回答した方は7%、「無回答・非該当」の方は3%です。

17.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 58名 (65%)
どちらともいえない 24名 (27%)
いいえ 1名 (1%)
無回答・非該当 6名 (7%)

「はい」と回答した方は65%となり、「お伝えしたコトに対してのご対応に不満は特にないです」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は27%、「いいえ」と回答した方は1%、「無回答・非該当」の方は7%です。

18.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 33名 (37%)
どちらともいえない 20名 (22%)
いいえ 20名 (22%)
無回答・非該当 16名 (18%)

「はい」と回答した方は37%となり、「最初に説明してもらいました」といったコメントが寄せられています。「どちらともいえない」と回答した方は23%、「いいえ」と回答した方は23%、「無回答・非該当」の方は17%です。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
多様なキャリアの職員に対応した理念・方針浸透の取り組みに深まりが期待されます

園玄関に教育・保育理念、教育・保育方針と目標が掲示され、職員のみならず保護者等にも園が目指すことが明示されています。職員の入職時には雇用形態に関わらず、「職員のしおり」が配布され理念・方針をはじめ倫理に関することが説明されています。とりわけ、倫理や服務に関する規律や心得は、職層ごと、職種ごとに別刷りされており、職員としての行動規範が分かり易く可視化されています。一方、開園から1年半であり、他法人・他園経験者も少なからずいることから、園での取り組みに加えて法人本部主催による理念系研修の開催も期待されます。

更なる役割・責任の明確化とリーダシップの発揮に先立つ目標の可視化が望まれます

法人として園長、主任・副主任の経営層及び職員としての服務規律がそれぞれ可視化されています。さらに、保育スタッフの服務規律、心構え等も可視化されています。それらは「職員のしおり」にファイリングされ配布、説明もされています。経営層の服務規律では、その役割・責任も可視化されていますが、園の理念、方針、目標を具体化した計画が可視化されていないため、リーダーシップを発揮しづらい状態にあります。理念、方針、目標を起点とした目標の可視化と実践に向けた取り組みが期待されます。その実践の過程で理解と共有が醸成されます。

組織運営や保育の展開に必要な情報共有や協議・検討の場で各種会議体があります

定例の会議では、職員全員が対象の職員会議、パート職員対象のパート会議の他、幼児会議、乳児会議、クラスごとのクラス会議があります。また、給食では別途会議があり、アレルギー・離乳食会議も行われています。さらに、ミニ会議も毎週月曜の午後に行われています。その他、適宜リーダー会議、クラスリーダー会議も実施されています。各会議の内容や決定事項は、各議事録や周知簿という形にまとめられ、日々の運営や保育に必要な事項は、協議・決定、共有される取り組みがあります。保護者への情報提供では園内の掲示や配布もされています。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者の意向調査では、さらに積極的な取り組みが期待されます。

現在、園玄関内に意見箱を設置していますが、コロナ禍の為、園児は玄関引き渡しであることもあり投函の際に匿名性が確保しづらい状態にあります。結果、今日まで投函数も少ない状態にあります。保護者会や個人面談は定期的に実施されていますが、匿名性を確保した意見の収集を拾い上げる仕組みがありません。園の運営理念の一つに「子ども達を中心として、その家族・親族を含めた人々の意向もできる限り尊重する」とある通り、保護者・親族へ個人配布のアンケート調査を実施するなど、意見収集から改善活動へつなげる為の工夫が期待されます。

教育・保育の質をさらに深めていくため地域特性や地域ニーズの把握が期待されます

現在、開設から1年半、しかも開設からコロナ禍でのスタートになったこともあり地域との積極的な交流が実施されていない状態にあります。教育・保育理念にある「一人一人を大切に」を永続性高く高いレベルで実現していく為には、園児の家庭環境のみならず、各家庭が住まう地域特性や事情を把握し、保育に活かすことも重要な視点です。また、行政が実施する福祉・保育の各種施策は業界全体の動向や広域な地域特性を勘案することもあります。3年目に向け、今後は園外の情報収集にも注力し視野の広い教育・保育の展開が期待されます。

園が目指すべきことを全員参画で取り組む為の計画策定が期待されます

法人全体の中長期計画と単年度計画はありますが、園としての計画はどちらも策定されていない状態です。事業計画は園が目指していることを実現する為のものですが、それらを策定する作業、実行する過程、評価し課題を可視化する一連の組織的行動を支えるものは園の理念や方針です。理念・方針は組織にとって連綿と取り組むミッションですが、その実現性の高さは職員の計画への取り組み度合い次第です。事業計画は全員参画で取り組めるよう中期的視点、短期的視点で連動させるとともに短期的視点になるほど、具体化し可視化することも期待されます。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員として守るべき規範や倫理は具体的に可視化され、理解・浸透の取り組みもあります

全職員に配布・説明されている「職員のしおり」には、職員倫理規程・服務規律が掲載されています。服務規律では遵守事項、保育・パソコン・携帯に関する各遵守事項が明記されています。また、守秘義務についての別途具体的な行動が可視化されています。さらに、「働く大人のべからず集」では保育士、社会人としてこどもに対する行動や声掛けでしてはいけないことが可視化されています。それらの実践チェックでは、それぞれ自己評価による振り返りが人事考課や独自の「保育スタッフの心得チェックリスト」を使用し、定期的に行われています。

地域との関係作りに向けた情報発信と実習生の受け入れ体制整備の取り組みがあります。

園玄関に面する道路に設置している掲示板へは毎月発行の各クラスの園だよりを掲示しています。その道路は、隣接する小学校の登下校等で学童や地域住民の往来があり、園の活動が効果的に外部に発信される取り組みになっています。また、実習生の受け入れでは、受け入れマニュアルがあり、受け入れ当日までの準備や確認事項、実習期間の対応が明記されています。さらに、実習生には「実習生のしおり」が渡されています。教育・保育目標に掲げる“世代や地域を広げた人との交わり“に向けた実践の一つと言えます。

園の運営環境、地域特性、社会背景等を勘案した地域貢献の取り組みが期待されます

コロナ禍での開園から1年半を経過しましたが、未だコロナウイルスが完全に収束せず、地域のコミュニティとの交流や専門性を活かした地域貢献の実践が困難な状況にあります。一方で、コロナ禍では地域の行事がほとんど中止となるなど互いの人間関係が疎遠になり、妊婦や子育て世代の保護者も孤立しがちな状況にあることも想像されます。園庭の開放や隣接した小学校と協働で地域交流を実施するなど地域特性に合わせた実践を通して、教育・保育目標に掲げる「世代や地域を広げた人との交わり」と地域貢献の具現化が期待されます。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園での怪我や事故は程度や内容に応じて対応され、記録も共有・管理されています

「職員のしおり」には、業務マニュアルとして医務、事故、火災、不審者の対応についてそれぞれ策定・綴られており、入職時に漏れなく全員に配布・説明されています。うち、火災・避難訓練は毎月定期的に行われています。また、事故対応では、治療で医療機関に受診したケースは「事故簿」に、受診まで至らなかった場合で怪我・かみつき・ひっかきによる事例については、さらに別途に記録が綴られています。また、“ヒヤリはっと”は、A5版の用紙に“いつ・どこで・何が“の3点のみを記入する簡便な書式で、報告を上げやすくする工夫があります。

安全管理の向上に向けて都市型大災害に備えた事業継続計画の策定も望まれます

医務、事故対応や避難のマニュアルがあり、定期訓練も実施していますが、大災害発生時、園運営・活動レベルの落ち込みを最小限にし、復旧までに要する時間を短くする為の計画がありません。園の立地から都市型大災害発生時、「建物設備の損壊」「社会インフラの停止」「災害対応による人手不足」などで保育の提供が郊外の園よりも困難になると考えられます。社会的弱者である園児にとって保育が困難になることは生活・健康・生命の支障に直結します。避難計画と訓練に加えて、BCP 策定など有事の保育継続対応について準備することが望まれます。

さらなる情報管理の徹底に向けて情報管理ルール全体の「見える化」が望まれます

全職員に配布されている「職員のしおり」には、個人情報保護に関する方針に加え、倫理・守秘義務や心構え等が規程化されています。運用状況は毎年の自己評価でもチェックしています。園で取り扱う情報には、それら保護すべきものの他に全職員が共有すべきものもあります。それらの管理・取り扱いの徹底度を上げるため、情報の内容(質、機密度、重要度、共有等)に応じた管理方法(保管場所、保管方法、共有方法、管理責任者等の取り決め等)を表形式などで具体的に可視化・共有することも期待されます。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
園が目指す方向へ導きつつ人材育成も深まるキャリアパスの運用が望まれます

研修では事故予防系は園内で、専門知識系はオンラインでの受講が行われています。一方、法人・園の職員として人材育成の起点となる職員のあるべき姿が可視化されていません。開設から1年半を経過し、他法人・他園経験者など多様な保育観や職業観を持つ人材を受け入れつつ、人材の定着率を安定させなければならない局面が当面継続します。他の福祉事業同様、保育人材も経験とともに成長する側面があります。職員が定着し成長する過程でその成長段階別に求められること、必要な能力等を可視化した道標(キャリアパス)の開示と浸透が待たれます。

キャリアパスを軸に職員の成長段階に応じた研修の実施が望まれます

職員研修や個人面談は定期的に実施されていますが、それらの取り組み効果をさらに向上、効果的に機能させる為にもキャリアパスを軸とした成長段階別のシラバスの策定が期待されます。キャリアアパスには成長段階別に期待像・あるべき姿が可視化されますが、実際の運用では職員一人一人のキャリアと能力にはずれがある場合もあります。キャリアパスを軸に個人面談を行い、各自の意向や達成レベルに合わせた研修を実践することでさらなる成長を実感するとともに、上司・部下間の信頼感も醸成され、人材定着にも寄与することが期待できます。

人事は、採用から処遇まで一貫して公正性のあるトータルな仕組みも期待されます

人材難の時代にあって、職員は中途採用が中心となり、各自の経験・能力に加え雇用形態の多様化も進行しています。職員構成から、これまでの年功型人事の運用では役割・責任の適正な分担が困難になりつつあります。園の業務も定型的な業務から判断や応用能力を求められる非定型業務まで様々ですが、さらに、業務を実践する人材も多様化しています。今後は、年齢や経験年数を尺度に求める能力、行動、役割を可視化し、それを軸に個別にアセスメントした上で必要な研修を実施し、処遇へと結びつける一貫性・納得性のある人事マネジメントが望まれます。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

昨年度開設ということもあり、園の運営理念、教育・保育理念と方針にも掲げられている「子どもを中心に」、「一人一人を大切に」を意識した保育の展開を行っています。開設した前年度はコロナ禍からのスタートだったうえ、職員は入職と退職が交錯しながら増員しつつ、園児の入園も一気に進む中、安定した保育と運営に腐心される日々です。その中でも「子どもを中心に」、「一人一人を大切に」を組織内で共有する為、会議やミーティングの励行がありました。定例会議では、職員全員が対象の職員会議、パート職員対象のパート会議の他、幼児会議、乳児会議、クラスごとのクラス会議があります。また、給食は別途ミーティングやアレルギー・離乳食会議も行われています。さらに、ミニ会議も毎週月曜の午後に行われています。その他、適宜リーダー会議、クラスリーダー会議も実施されています。
中途採用が多く多様な保育観や組織観を持つ職員が多い中、職員間のコミュニケーションの正常化に向けた組織的な取り組みと言えます。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 設立後間もないため、前年度の実績がなく、評価対象外である
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

園では前年度、今年度とも単年度事業計画が策定されていないため、具体的な目標設定、評価する指標もありませんでした。したがって、既述の会議は、園運営の為の業務設計として体系化されたものでした。一方で、定員140名の新設園の運営を早期に安定させる為、職員は法人内他拠点からの異動者、他園での経験のある中途採用者で支える状態です。140名の園児の情報を様々なキャリアの職員が共有し、職員全員で「子どもを中心に」、「一人一人を大切に」を日々実践する為には、これら会議体の運営はこの先暫く非常に重要な活動であると言えます。
職員一人一人が他園の文化の中で育んできた各自固有の能力を一人一人の園児に展開していく為、園の理念・方針を共有しつつ、互いの違いを正解・不正解という短絡的な概念で否定することをせず、多様性として受け入れ、互いに活かし合うことが望まれます。世田谷ベアーズの業務を通じて職員同士も育ち合う場として、会議自体も職員が育てていく文化を構築して行かれることを期待しています。
具体的には、「一人一人を大切に」に向けケース会議や事例検討を増やされることが望まれます。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

法人全体では中長期、単年度とも事業計画が策定されていますが、園としては開設の前年度、今年度とも事業計画が策定されていませんでした。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標が設定されていなかった
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行っていなかった(目標設定を行っていなかった場合を含む)
検証結果の反映 設立後間もないため、前年度の実績がなく、評価対象外である
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

開設から日が浅いほど、課題も多く、つまり改善や改革のヒントもたくさん存在するものです。課題に自ら気づき、対策を検討し実践する、そして結果を振り返り、あらためて方法を変えて改善活動を行うことが望まれます。
まずは、改善目標の柱として人材育成の目標、保育や給食など(業務)内容の目標、園全体の運営内容の目標の3つとし、課題、取り組む内容、達成するゴール(状態)、達成時期など5W1Hをヒントに単年度の事業計画策定することが期待されます。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページで園の様子がわかるよう多くの情報提供がなされています

法人本部が管理しているホームページにて当園の情報発信を行っています。運営理念、教育・保育の理念と方針、認定こども園概要、健康について、給食について、園生活のようす、子育て支援・勉強会など細かな情報提供がなされています。「園生活のようす」のページでは、おたより一覧・保育日誌一覧・月のまとめ一覧にて園での各クラスの活動など様子を知ることができる他、保護者のみがログインできる「写真一覧」があります。園の様子がわかるよう多くの情報提供がなされていますが、一部、更新が滞っているところも見受けられます。

リーフレットの作成と、外の掲示板に園のおたよりを掲示して情報提供しています

当園のリーフレットは、A4版を三つ折りにしたコンパクトなサイズです。当園の概要、教育及び保育では、提供する教育・保育の内容、あそび、えいごであそぼうなど、園の特徴を伝えています。また、年間行事予定「子どものために」と題し、当園が目指す園の姿を明示しています。このリーフレットは園見学に来園した方に配布しています。地域の方などへの情報提供は、開園にあたり近隣に園長があいさつ周りを実施した他、外の掲示板に園のおたよりと園児募集などの情報を掲示しています。今後は地域向けに子育てに関する情報などの発信も期待されます。

見学者にはリーフレットを渡して園内を案内しています

コロナ禍ではありますが、園見学希望は受け入れて対応しています。対応は副園長が行っており、出勤している土曜日も対応可としています。見学者にはリーフレットを渡して園内を案内しています。子どもの活動の様子を見ていただけるよう、来園時間は10時30分からを勧めています。見学者には、子ども一人ひとりを大切にしていること、満足するまで遊んで次に切り替えることができていることなどを伝えています。また、オムツは園で処分し、お手拭きタオル・コップ類も使い捨てを用いているので持ち物が少なくて済むことも伝えています。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前の面談の際、子どもの様子や保護者の希望を聞き取りしています

入園が決まると各種書類(児童票、問診表、健康記録)を保護者に郵送し準備を進めていただきます。その後、面談と嘱託医による健康診断の日を設定し、来園いただきます。面接は、「新入園児面接聞き取り表」を作成しており、提出していただく各種書類の内容を確認し、子どもの状態や保護者の希望等を聞き取りしています。入園説明会は、コロナ禍のため全体での実施ではなく、小グループでの説明としました。

児童票にて子どもの様子や基本情報を収集し、入園開始時は慣らし保育を行っています

児童票には、家族構成、かかりつけ小児科・歯科等と、緊急連絡先を記入していただき、「健康記録」には、成育歴、発達、既往歴、体質的特徴、乳幼児健診結果、睡眠、など、子どもの身体状態などを記入していただきます。また、児童票(問診票)に面談時に聞き取りした、発達状態について記録しています。子どもの状態や保護者の就業状況を把握した上で、入園当初は慣らし保育の期間を設けており、保護者の就業状況等により期間は柔軟に対応しますが、概ね1週間くらい設け、子どもが少しずつ新しい環境に慣れていけるよう対応しています。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの指導・援助に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
全体的な計画に基づき、連動性のある月案となるよう作成することが望まれます

全体的な計画を基に、各クラスにて年間指導計画、月案等を作成しています。全体的な計画は、保育所保育指針の改訂や認定こども園で掲載すべく内容で作成されていますが、月案は、0歳児は保育所保育指針の改訂での教育(3つの視点)での作成になっておらず、保育課程での作成のままになっている状態にあります。全体的な計画に基づき、連動性のある年間指導計画、月案となるよう、今一度、整理をして作成することが望まれます。

週のねらいに基づき毎日のねらいへのつながるよう作成することが期待されます

当園のクラス日誌は、週日案と一体となる様式を用いています。日付、出欠席、活動、ねらい、環境の構成と援助のポイント、活動や生活の様子、評価・反省、特記事項が毎日記載され、その上で、子どもの評価・反省と自己評価を記載するようになっています。1週間分まとめて、クラスの様子を確認することができる利点はありますが、週のねらいは記載されていないため評価・反省も週の全体のねらいに対する振り返りがしにくい状態が見受けられます。週のねらいに基づき毎日のねらいへのつながるよう作成することが期待されます。

パート職員も含む全職員で他のクラスのねらいなどを共有することが期待されます

各クラスで立案した年間指導計画や月案等の振り返りは、各クラスの中での取り組みに留まっており、パート職員も含む全職員で他のクラスのねらいなどを共有するには至っていない現状にあります。認定こども園という特徴を踏まえると、保育・教育のねらいと共有して、幼児期の教育に向けて乳児の保育をどのように進めていくのかなど、常勤・非常勤職員他、多職種にて確認し合う必要性は、職員自己評価からも窺い知ることができます。今後の検討が期待されます。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画(教育課程を含む)や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画(教育課程を含む)を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの様子や子どもを取り巻く状況に即して、指導の過程についての反省や評価を行い、作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な指導・援助内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、指導・援助を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
  • 職員一人ひとりが指導事例を持ち寄り、話し合う場を設けることで職員の専門性を高め、一人ひとりの幼児理解を共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた指導・援助を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで指導・援助している
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の教育・保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう指導・援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、指導・援助している
【講評】
遊び込める環境設定や英語や異年齢活動を通して、子どもの興味・関心を高めています

両側からおもちゃを取り出すことが出来る米子棚を保育室に設置し、コーナーを作って遊び込める環境を作っています。おもちゃをかごに入れて小分けにし、好きな玩具を使って遊び込めたり、ブロックで作った作品をそのままにして、遊びの継続を保障できるようにしています。幼児は「えいごであそぼう」という英語に触れる機会を月2~3回程度設けており、外部講師を招き、英語の歌を歌ったり、絵カードを使ったゲームを通して、異文化に触れられる機会を設けています。また、幼児は異年齢活動を取り入れ、グループに分かれてホールで活動を行いました。

子どもが出来ない部分を職員が手伝い、クラスで育ちを後押しできる関わりとしています

特別な配慮が必要な子どもについては保護者や主治医と連携しながら、年間指導計画を作成して、子ども自身が出来ない部分を職員が手伝い、それ以外はクラスの中で育ちを後押しできるような関わり方を意識した保育を行っています。食事の場面では自宅で使っているお箸やコップを使用し、自宅と同じ食具を用いることで自分で食べられるよう支援しています。配慮が必要な子どもを職員みんなで見れるようにすることを方針として毎日関わる職員を変えていますが、支援の継続性や対応方法が変わってしまうといった声について、今後の検討が期待されます。

小学校の校庭で運動会を行い、就学を見据えた学校探索は年明けを予定しています

園は小学校に隣接しており、運動会はその小学校の校庭を借りて行うことが出来ました。5歳児は就学に向けて、学校探検を年明けに行く予定としており、日直や給食、掃除などの役割を担ってもらい主体性や責任感を持てるようにしています。保育所児童保育要録については担任が持参もしくは郵送しており、気になる子どもについては、持参する際にお話ししたり、小学校から問い合わせがある場合、対応しています。開園2年目を迎え、小学校との連携については、今後の課題と経営層は捉えており、コロナ禍における小学校との連携強化の検討が期待されます。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した教育・保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう指導・援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
お迎え時間が異なりますが、視診簿などを用いて、エピソードを添えて伝えています

登園時は視診を行うと共に、口頭で保護者に確認したり、報告を受けることがあるため、職員と共有すべき事項については登園確認簿に記載しています。年度当初は担任が朝・夕対応が出来るような勤務シフトを組み、子どもと保護者との関係性を構築できるようにしています。1号認定(幼稚園枠)の子ども達は14時に保護者のお迎えがあり、その日のエピソードを一言添えて、連絡帳を手渡ししています。2号認定(保育園枠)の延長保育は2時間までとし、保護者に伝えなければならない事項を視診簿に記載し、お迎えの際に伝えています。

SIDS対策を行いながら幼児は眠たくなった子どもだけ休息できる配慮があります

午睡中は睡眠観察表を用いて、乳幼児突然死症候群(SIDS)対策を行っています。0歳児は5分ごと、1・2歳児は10分ごと、3・4・5歳児も30分ごとに呼吸、呼吸を伴う腹部の動き、顔色、症状(関、鼻づまり・鼻水)、睡眠時の体位を矢印で記載できるようにしています。視診だけではなく体に触れて体温を確認したり、シーツにしわがないか、顔の周りにタオルを置かないなどの確認もしています。幼児は生活リズムや体力に応じて、眠たくなった子どもだけ20~30分程度、ホールに布団を敷いて、休息できる配慮があります。

3.日常の教育・保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう指導・援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
廃材や手形スタンプで製作をしたり、それにちなんだ歌を歌って保育を展開させています

公園の写真をまとめたお散歩マップを掲載していると共に、緊急事態宣言中は公園への散歩を控え、園庭での活動のみとしました。公園に行く際は公園遊びではなく、落ち葉やドングリを拾うなどの散策を中心にねらいをもって公園に出かけています。5歳児は自宅から廃材を持参し、ハサミやテープを使って工作を行ったり、2歳児は手形スタンプでちょうちょを作り、「ちょうちょう」を歌う子ども達の声が響き渡りました。また幼児クラスで玄関に掲示する壁面工作を作成して、みんなでやり遂げる達成感を味わえるような活動も取り入れています。

子ども同士のトラブルは互いに納得感を引き出せるような言葉での働きかけをしています

月2~3回程度幼児クラスは外部講師による「えいごであそぼう」を行い、英語の歌を歌ったり、カードを用いたゲームを通して、英語の響きや多文化について興味・関心が持てる機会を設けています。子ども同士のトラブルの際は職員が仲立ちしながら、互いの気持ちを言い合ったり、職員が言葉を補いながら、共に納得感が持てるような働きかけを心掛けています。場合によっては、静かな場所に変えたり、子どもと職員が1対1になって話を聞くなど、子どもの気持ちに寄り添った関わりが出来るよう配慮しています。

4.日常の教育・保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
【講評】
地域から調達した本物の竹を使った流しそうめんや笹を使った七夕の会を行いました

5歳児からの意向で、流しそうめんを行いました。地域の方から竹を調達し、竹を割って、節をくり抜く様子を子ども達も興味深く見学しました。コロナ禍のため、流れてくるそうめんを取るお箸と、口を付けるお箸を変えたり、レーンに最大4名までとし、すくえなかったそうめんは破棄するなど、配慮しながら夏ならではの過ごし方を体験することが出来ました。また、七夕の会ではホールに幼児が集まり、各クラスの七夕作品が展示され、七夕の由来の劇や歌を歌ったり、地域の方から笹を調達して保護者も交えて全園児が短冊を作成しました。

子ども達の意向を踏まえたダンスを運動会で披露しました

コロナ感染防止対策として、運動会は幼児のみとし、3歳、4歳、5歳の順に入れ替え制で行いました。5歳が開会の挨拶を行い、子ども達がやりたいといったダンスや親子競技を行いました。運動会を通して、低学年が5歳児の姿を見て憧れを持てるようにしていますが、5歳児のホールでの練習風景を見ることが出来ました。他クラスとの交流では、一緒に歌を歌ったり、クラス対抗のボールリレーでは、始まる前から子ども同士が声を掛け合い、スピード感あふれるパス回しができ、クラスの一体感が感じられました。

5.在園時間の異なる子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 在園時間の異なる子ども同士が楽しく遊べるよう配慮をしている
  • 在園時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 在園時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
乳児は昼食後、幼児は眠たくなった子どもだけ休息でき、補食・夕食を提供しています

乳児は昼食後、午睡を行っていますが、幼児の1号認定(幼稚園枠)のお迎えが14時のため、生活リズムや体力に応じて、眠たくなった子どもだけホールに布団を敷いて、20~30分程度休息できるよう配慮しています。延長保育では、1時間延長では混ぜ込みご飯で作ったおにぎりやおせんべい、クッキー、ゼリーなど、帰宅してから夕食を食べられるようなメニューの補食を提供しています。2時間延長では夕食を提供しており、昼食同様、2週間のサイクルメニューとしており、献立表にも掲載しています。

飽きずに遊べるような延長保育用の部屋や玩具の必要性を経営層は考えています

子どもの様子に応じて、4・5歳児、3・4歳児の合同保育を行うこともありますが、現状は夕方以降、合同保育を行うこととしています。在園時間が長い子ども達が飽きずに遊べるよう延長保育用の部屋や玩具の必要性について、経営層は考えています。玩具の購入には理事長決済が必要とのことですが、環境をうまく生かしたコーナー保育やそれに応じた職員配置や見守り方を検討し、玩具の充実を図っていくことを検討することが期待されます。

6.子どもが食事を楽しめるよう配慮している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • 園で提供する食事は、メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
幼児の食席は自由とし、子ども同士が気持ちを伝えながら食事マナーを学んでいます

子ども達の食べる意欲によって、食べ始める時間に差が生まれ、食べている子どもと遊んでいる子どもが混在し落ち着いた給食の場になりにくいことについて、検討する必要性を経営層は感じています。食事の座席は決めておらず、幼児はグループを作ったり、仲の良い友だち同士で食事を摂っています。給食の時間を楽しく過ごすために必要なマナーを学ぶことをねらいとした「かっこいいお兄さんとプリンセスになろう!」では、食事中の姿勢が悪いとどうなるか、大声を出すとみんながどんな気持ちになるか、子ども同士で気持ちを伝え合いました。

アレルギー児への食事提供は複数名で確認し、視覚的に間違わないような工夫があります

アレルギー児の給食については、調理室で栄養士と職員とで子どもの名前と献立が記載された個別のトレーを確認し、クラスに持って行ってから配膳担当の保育士とダブルチェックを行います。個別のトレーに載せられた食事には一目で分かるよう青色のラップがかけられ、牛乳アレルギーのある子どもには「乳×」と書いていたり、アレルゲンの食札を置くなど、視覚的にも間違わないような工夫がなされています。また、机や椅子の高さ調整については、工作では使用できない牛乳パックを使って、正しい姿勢で食べることが出来る工夫があります。

野菜や果物に触れたり、クッキングなど年齢に応じた食育を計画的に行っています

年間食育計画を作成し、年齢ごとに応じた食育を行っています。1歳児は野菜や果物に触れることから始め、2歳児はかぼちゃにまつわる絵本を読んだり、形や手触り、香りなどに気づけるよう声をかけながら観察して、種をくり抜いて給食室に持っていきました。5歳児はハロウィンでスイートポテトを作りました。スイートポテトの作り方の説明とさつまいもの話をし、子どもの様子を見ながら職員が手伝い、焼き上げてもらいました。幼児はお月見団子づくりを行い、透明の鍋で茹で上がる様子を観察し、お団子はお供えし、伝統文化に触れる機会となりました。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう指導・援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように指導・援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組みを行っている
【講評】
ケガや体調不良時は看護師に診てもらうと共に子ども自ら発信できるようにもしています

看護師が年間保健計画を作成し、手洗い指導や保健教育を行っていますが、看護師が0歳児クラスの担当に入っているため、計画通りに行えていない状況があるため、日々の保育を通じて、子ども達に伝えていっています。また、ケガや体調不良時はすぐに看護師に診てもらい判断を仰ぐことが出来ており、子ども自らケガや体調不良を発信できるよう職員から投げかけるようにもしています。毎月、健康診断は行っており、健康カードに発達経過を記載しています。

専門機関や主治医の指示書に基づき、保護者と相互に連携しながら対応しています

療育センターに通っている障害のある子どもを抱える保護者とは密に連携を取りながら、園での関わり方や対応について相談しながら行っています。療育センターの職員が園での子どもの様子を見学しに来ることもあります。アレルギー児については、アナフィラキシーショックの可能性があるため、主治医の指示書がある場合のみ、エピペンを園で管理しています。入園時に「予防接種と既往歴記入表」を記入してもらい、定期接種、任意接種(おたふくかぜ、インフルエンザ等)、既往歴(おたふくかぜ、水疱瘡等)についてまとめ、管理しています。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、生活形態や子育ての考え方の違いなど、個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の教育・保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者会や個別面談を通して、保護者同士や保護者と職員との関係性を構築しています

各クラスで年度当初に保護者会を開催し、子どもの名前の由来などを発表してもらいました。個別面談と保育参観・参加を行い、子どもの様子についての感想や意見交換を行うことが出来ました。個別面談にあたっては、食事、睡眠、排泄、健康、身体発達、情緒面などの項目で事前に話すことを準備してから臨んでおり、保護者の気持ちや意見を書き留めながら、信頼関係を構築できるようにしています。子ども家庭支援センターが関わっているケースについても、適宜、記録に残しながら、保護者支援に繋げられるようにしています。

掲示物や各種おたよりを通して、子どもの成長や保健に関わる情報提供を行っています

入園説明会で子どもの発達に応じた姿や乳幼児突然死症候群(SIDS)について説明を行っています。また、幼児まである連絡帳や幼児のみその日の活動について「今日の保育」を1週間分掲示しています。園だよりやクラスだより、ほけんだよりを通して、保護者の子育てに役立つ情報を提供しています。クラスだよりでは、当月の活動や子ども達の様子が文章や写真で説明されています。6月のほけんだよりでは、夏の暑さに備えて適度に身体を動かして汗をかく必要性や夏に流行るとびひに罹らないよう身体を清潔に保つことなどが紹介されています。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
じゃがいも堀りや竹、笹を地域から調達し、保育に生かすことが出来ました

開園時に地域へ挨拶回りを行ったり、地域向けの掲示板に情報を貼り出すなど、園の情報を発信してきました。しかし、コロナ禍による影響もあり、思うように進まなかったため、今後の課題としつつも、地域の畑でじゃがいもを堀り、クッキングで食べたり、地域から竹を調達し、割って、節をくり抜いて流しそうめんを行うことが出来ました。また、七夕の会では、地域から笹を調達し、保護者も短冊に願い事を書いて、子ども達と一緒に吊るしました。今後、地域に存在感を発揮させながら、社会資源との接点を増やし、保育のさらなる展開が期待されます。

【講評】
保護者が理解しやすいよう、個人情報の利用目的など工夫して伝えることが期待されます

個人情報の取り扱いについては、重要事項説明書に記載され、保護者に入園時に説明し同意を得ています。また、写真に関する取り扱いについては、他に文章で示し承諾書を取り交わしています。重要事項説明書内には、個人情報の利用目的や第三者への提供などに関して、「法令に従い」や「個人情報保護法」に基づきとの記載はありますが、保護者がその内容を理解しやすい形で説明することは必要と推察されます。利用目的を明確に示すなど伝えるための工夫が期待されます。

子どもの羞恥心や生活リズムを考慮して対応することを心がけています

子どもが着替えるときに、裸にならずに着替えができるよう着替える順番についてなど声掛けをしています。5歳児は着替えの時はパーテーションを使うなど配慮もなされています。子どもの午睡時間については、子どもの自宅での生活の状況やその日の様子を踏まえて、幼児でも眠くなったら30分でも眠る時間を作るようにするなど、柔軟に対応しています。子どもの羞恥心や生活リズムを考慮して対応することを心がけています。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した指導・援助を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の教育・保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した指導・援助を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
園の方針やコンプライアンスに関することなど確認し合う機会を持つことが期待されます

朝15分くらいの時間ですが、子どもの登園時間前に食事のことなど色々なことを確認し、職員間で話をする時間を作ることにしました。子どもへの接し方などは、全職員に配布している「職員のしおり」には、職員倫理規程・服務規律が記載されており、園独自の「保育スタッフの心得チェックリスト」で接し方などを確認する機会もあります。しかしながら、職員が共通理解のもと実践できているかという点では、改善の必要性を経営層は感じています。職員間で園の方針やコンプライアンスに関することなど、今一度、確認し合う機会を持つことが期待されます。

マニュアル等の見直しや職員間での共有、活用という点では改善の余地があります

健康管理、調理業務、安全管理、事故防止、虐待防止、個人情報の取り扱い、保育業務など、園の業務において必要となるマニュアルを整備しています。また、職員には、「職員のしおり」として、園の概要、服務規程、教育保育課程、年間事業(行事)計画、教育保育理念、教育保育をする上で大切にしているところなど、16項目についてまとめています。これらの見直しや職員間での共有、活用という点では職員自己評価の結果からも改善の余地があると推察されます。今後の取り組みが期待されます。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2021年8月20日~2022年3月31日

【評価者修了者No】

H0802014,H0802032,H1001029

評価結果のダウンロード

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